JPH1063514A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

Info

Publication number
JPH1063514A
JPH1063514A JP23851196A JP23851196A JPH1063514A JP H1063514 A JPH1063514 A JP H1063514A JP 23851196 A JP23851196 A JP 23851196A JP 23851196 A JP23851196 A JP 23851196A JP H1063514 A JPH1063514 A JP H1063514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
execution
request
priority
real
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23851196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohito Shibata
博仁 柴田
Hirofumi Komatsubara
弘文 小松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP23851196A priority Critical patent/JPH1063514A/ja
Publication of JPH1063514A publication Critical patent/JPH1063514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実時間処理の実行中であっても同一のホスト
から新たな処理の実行要求を受け付けて実行する。 【解決手段】 比較的高い優先度の処理を周期的に実行
することによって処理要求獲得部1が、ユーザから入力
された実時間システムに対する処理の実行要求を受け付
けて処理要求保持部2に格納する。そして、格納された
処理を処理要求取り出し部3が取り出し、実行優先度算
出部4が取り出した処理に与える比較的低い優先度を算
出し、実行優先度設定部5が優先度を前記処理に設定し
て実時間OS6に渡し、実行させる。したがって、実時
間処理の実行中でも、実行されている処理の実行優先度
は比較的低いため、周期的に比較的高い優先度の処理が
実行されて新たな処理の実行要求を受け付けることがで
き、受け付けた処理を実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】実行の優先度に従って処理に
計算機資源を占有して実行することが可能な実時間シス
テムを備えた情報処理装置において、実時間システムに
よる処理の実行中にも新たなユーザからの処理の実行要
求を早期に受け付けることを可能とする情報処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】計算機資源を占有して実行する実時間処
理に優先度を指定し、一の実時間処理の実行中にそれよ
り優先度の高い新たな実時間処理が要求された場合に、
現在実行中の一の実時間処理から実行権を奪い、新たな
実時間処理に対して実行権を与えて実行するといった機
能が Solaris 2.5(Solarisは登録商標)、Windows NT
3.5(Windowsは登録商標)などのオペレーティングシス
テム(OS)において提供されており、これら機能を提
供するOSは実時間OSとして知られている。
【0003】このような実時間OSによって実行される
実時間処理としては、例えば連続メディア・データの再
生処理、ユーザから時間制約を指定されたデータベース
への検索等といった、指定された終了期限までに処理が
終了しなければ、その処理の価値が無効となってしまう
ものがある。このような実時間処理を実行する実時間O
Sを備えた実時間システムでは、与えられた固定の計算
機資源において、終了期限までに終了する処理の数を最
大にするために、例えば、処理の期限から算出した優先
度を使用している。なお、他の優先度としては、処理を
要求したユーザや端末に応じたもの等がある。
【0004】上記したような実時間システムを備えた情
報処理装置では、実時間処理が実行されている場合に
は、当該実時間処理が計算機資源を占有しているため
に、実行中の実時間処理よりも優先度の高い実時間処理
に対する新たな実行要求であっても発することができな
いという問題が生じていた。
【0005】例えば、ユーザがデータベースへの検索に
関する処理に対して期限を指定して実行要求を行った場
合には、当該処理は実時間処理として計算機資源を占有
して実行される。したがって、その後ユーザが前記処理
に代えて別の処理を実行させる要求を行おうとしても、
この要求を発することはできない。さらに、何らかのト
ラブルにより実時間処理が暴走した場合においても、暴
走した実時間処理を止める処理の要求を行おうとして
も、当該処理の実行要求を発することができない。
【0006】実時間処理の実行中に新たな処理要求を発
する方法としては、実行中の実時間処理が新たな処理の
実行要求を発するということが考えられるが、これは始
めからどのような処理の実行要求が発せられるかを知っ
ている場合といった限られた場合にのみ可能なことであ
り、他の場合においては処理の実行要求を発することは
不可能である。
【0007】このような問題を解決するために Stuart
Shih, Young-Kuk Kim, and Sang H.Son: Performance E
valuation of a Firm Real-Time DataBase System, Pro
c.of the 2nd International Workshop on Real-time S
ystems and Applications,pp. 116-124, December 199
5.(以下、文献1という。)では、終了期限を指定して
データベースへのアクセスを行なう実時間データベース
の構成において、実時間データベースの存在するサーバ
と実時間処理を要求するクライアントとを異なるホスト
にあることを前提として処理の実行要求を可能としてい
る。
【0008】すなわち、サーバにおける実時間処理はサ
ーバの計算機資源を占有するのみとし、処理の実行要求
を発するクライアントはサーバとは異なるホストの計算
機資源を利用するようにしたために、実行中の実時間処
理が使用している資源と新たな処理の実行要求を発する
処理が使用する資源との競合が起こることがなく、新た
な処理の実行要求を発することを可能にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように文献1
では、実時間処理と実時間処理の実行要求を発する処理
とを異なるホストで実行させることにより、実時間処理
の実行中にも、新たな処理の実行要求を発することがで
きるようになっている。しかしながら、上記したように
複数のホストを必要とするために、コストが高くつくと
いう問題があった。
【0010】本発明は上記した従来の事情を鑑みなされ
たもので、実時間処理の実行中であっても同一のホスト
から新たな処理の実行要求を発することを可能とする情
報処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る請求項1に係る情報処理装置は、処理の
実行要求を入力する入力手段と、比較的高い優先度の処
理を周期的に実行することにより構成されて、入力手段
により入力された実時間システムに対する比較的低い優
先度の処理の実行要求を周期的に受け付ける受付手段
と、受付手段が受け付けた処理を実時間システムに実行
させる実行制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】上記した請求項1に係る情報処理装置で
は、比較的高い優先度の処理を周期的に実行することに
よって受付手段が、入力手段により入力された実時間シ
ステムに対する比較的優先度の低い処理に実行要求を受
け付け、当該受け付けた処理を実行制御手段が実時間シ
ステムに実行させる。したがって、実時間処理の実行中
でも実行されている処理の優先度は比較的低いため、周
期的に比較的高い優先度の処理が実行されて新たな処理
の実行要求を受け付けることができ、受け付けた処理を
実時間システムで実行することができる。
【0013】請求項2に係る情報処理装置は請求項1に
記載した情報処理装置において、さらに、比較的高い優
先度の処理を周期的に実行することにより構成されて、
実時間システムに比較的低い優先度の処理の実行要求が
受け付けられているか否かを周期的に検出する検出手段
を備え、前記受付手段は、検出手段によって実行要求の
受け付けが検出されたことに基づいて、実時間システム
に対する処理の実行要求を受け付けることを特徴とす
る。
【0014】上記した請求項2に係る情報処理装置で
は、比較的高い優先度の処理を周期的に実行することに
より検出手段が、実時間システムに比較的低い優先度の
処理の実行要求が受け付けられているか否かを検出し、
検出手段によって実行要求の受け付けが検出されたこと
に基づいて、受付手段が実時間システムに対する処理の
実行要求を受け付ける。したがって、従来から行われて
いる処理の受け付けが可能となっている場合、すなわ
ち、実時間システムに実時間処理が受け付けられていな
い場合には、受付手段による処理の実行要求を受け付け
ることを周期的に行うといった計算機資源を無意味に消
費することを防ぐことができる。
【0015】請求項3に係る情報処理装置は請求項1又
は請求項2に記載した情報処理装置において、情報処理
装置は処理に与えられた優先度に従って資源を占有させ
て処理を実行する実時間システムを少なくとも一つ含む
複数のシステムを備えており、前記受付手段は前記複数
システムの中の予め設定した実時間システムのみに対す
る処理の実行要求を周期的に受け付けることを特徴とす
る。
【0016】上記した請求項3に係る情報処理装置で
は、受付手段が予め設定した実時間システムのみに対す
る処理の実行要求を受け付ける。したがって、受付手段
が受け付ける処理の実行要求を減らすために、実行要求
を受け付ける際に必要となる計算機資源を減らすことが
でき、より多くの計算機資源を他の処理に対して与える
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る情報処理装置を図1
を参照して説明する。この情報処理装置は、単一のホス
トから構成されており、ユーザからの処理の実行要求を
受け付ける処理要求獲得部1と、受け付けた処理の実行
要求を処理要求保持部2と、処理の実行要求を取り出す
処理要求取り出し部3と、処理要求取り出し部3から取
り出した処理の優先度を算出する実行優先度算出部4
と、算出した優先度を設定する実行優先度設定部5と、
優先度の設定された処理を実行する実時間OS6と、実
行が終了した処理に対する終了処理を行う終了処理部7
と、を備えている。
【0018】なお、本実施例では、実時間システムS
は、処理要求取り出し部3と、実行優先度算出部4と、
実行優先度設定部5と、実時間OS6と、終了処理部7
と、で構成されている。また、実時間OS6の提供する
優先度は”0”〜”63”で数字の大きい方が優先度が
高いものとなっている。
【0019】処理要求獲得部1は、実時間OS6の提供
する最高の優先度”63”が設定された処理(受付処
理)を実行することによって構成されており、当該受付
処理は例えば、当該情報処理装置が立ち上がる際にまず
実行され、当該受付処理の実行開始直後に、次に当該受
付処理の実行がt1+t2後に行われるようにタイマを
セットする。なお、受付処理が実行される度に、上記同
様にタイマのセットを行い、周期的な受付処理の実行を
実現している。
【0020】次いで、処理要求獲得部1の以下のモード
状態に応じた処理を行う。現在実時間システムSに受付
処理以外の実時間処理の実行要求が受け付けられている
ことを表すアクティブ・モードの場合には、受付処理が
実行を開始して、一定時間t1が経過するまで、キー入
力やマウス操作などによるユーザからの処理の要求に対
する入力操作を受け付け、当該実時間システムSに対す
る処理の実行要求を認識した場合には、当該実行要求の
あった処理の識別子を処理要求保持部2に格納する。そ
して、一定時間t1が経過した後に受付処理を終了す
る。一方、現在実時間システムSに受付処理以外の実時
間処理の実行要求が受け付けられていないことを表すス
リープ・モードの場合には、そのまま受付処理を終了す
る。
【0021】なお、上記した受付処理以外の実時間シス
テムSで実行される処理に対しては実行優先度算出部4
が優先度”62”以下の優先度を算出しているために、
上記した優先度”63”が設定された受付処理は、他の
処理によって実行が妨げられることがなく、確実に周期
的に実行される。
【0022】処理要求保持部2は、実時間システムSに
対する新たな処理の実行要求を格納するための待ち行列
である。処理要求取り出し部3は、処理要求獲得部1が
起動された直後、若しくは実行優先度設定部5が起動さ
れた直後に動作し、処理要求保持部2に新たな処理の実
行要求があるか否かを検出し、処理の実行要求を検出し
た場合には処理を取り出し、実行優先度算出部4に渡す
一方、検出しなかった場合には、当該処理要求取り出し
部3の動作を終了する。
【0023】実行優先度算出部4は、処理要求取り出し
部2から処理が渡されると動作を開始し、渡された処理
に設定する優先度として、例えば、当該処理に与えられ
た期限等に基づいて”0”〜”62”の間の値を算出
し、受け取った処理とともに算出した優先度を実行優先
度設定部5に渡す。
【0024】実行優先度設定部5は、実行優先度算出部
から処理及び優先度を受け取ると動作を開始し、処理に
対して実行優先度算出部4から渡された優先度を設定し
て、実時間OS6の実行待ち処理保持部6aに格納す
る。次いで、処理要求保持部2に処理の実行要求がある
か否かを検出し、実行要求がない場合には動作を終了す
る一方、実行要求がある場合には処理要求取り出し部3
を起動する。さらに、実行優先度設定部5は、処理要求
獲得部1のモードの状態を検出し、モードがスリープ・
モードの場合には、実時間処理の実行要求を受け付けた
ことを表すアクティブ・モードに変更し、モードがアク
ティブ・モードの場合にはそのままにしておく。
【0025】OS6は、処理情報管理部4から渡された
処理を格納する実行待ち処理保持部6aと、処理に対し
て実行権を与える実行処理決定部6bと、実行権が与え
られた処理を実行する処理実行部6cと、新たな処理に
実行権を奪われた処理等を格納する中断処理保持部6d
と、を有している。
【0026】実行待ち処理保持部6aは、処理を一時格
納させるための待ち行列を備え、当該待ち行列には優先
度が設定され実行待ち状態にある処理が格納され、優先
度の高い処理から順に並んだ状態となっている。
【0027】実行処理決定部6bは、実行待ち処理保持
部6aに新たな処理が格納された直後、若しくは処理実
行部6cが実行している処理終了した直後に起動され、
実行待ち処理保持部6aに格納されている処理、処理実
行部6cで実行されている処理、中断処理保持部6dに
格納されている処理、から最も優先度の高い処理を検出
し、その処理に実行権を与える。
【0028】例えば、実行待ち処理保持部6aに格納さ
れている処理へ実行権が与えられた場合には、当該処理
を実行待ち処理保持部6aの待ち行列から取り出して、
処理実行部6cに渡す。この時に処理実行部6cが処理
を実行中であれば、実行中の処理を中断処理保持部6d
に格納する。また、中断処理保持部6dに格納されてい
る処理へ実行権が与えられた場合には、当該処理を中断
処理保持部6dの待ち行列から取り除き、処理実行部6
cに渡す。なお、同一の優先度が与えられている処理が
複数ある場合には、先に実行要求のあった処理から順に
実行権が与えられる。
【0029】処理実行部6cは、実行処理決定部6bか
ら渡された処理を実行し、処理要求取り出し部3によっ
て割り込まれるまで、若しくは実行している処理が終了
するまで継続して実行する。なお、処理が正常に終了し
た場合には、終了処理部7に処理が正常終了したことを
通知する。
【0030】中断処理保持部6dは、処理実行部6cで
実行がされていたが、新たな処理の実行要求を行った優
先度の高い処理に実行権を奪われた処理を中断された状
態で格納する待ち行列であり、当該待ち行列は優先度の
高い処理から順に並べて格納した状態となっている。な
お、中断された状態とは、例えば、処理がデータに対し
てロックを確保している場合は、ロックを確保したまま
の状態を表している。
【0031】終了処理部7は、処理実行部6cから処理
の正常終了、もしくは異常終了の結果を受け取ったら、
処理の結果をアプリケーションまたはユーザに返す。ま
た、終了処理部7は実時間OS6の実行待ち処理保持部
6a、処理実行部6c、中断処理保持部6dに実時間処
理があるか否かを検出し、実時間処理が検出された場合
には何もしない一方、実時間処理が検出されない場合に
は、処理要求獲得部1のモードをスリープ・モードに変
更する。
【0032】次に、上記した本発明に係る情報処理装置
の実時間システムの動作を説明する。当該実時間システ
ムSでの処理の実行要求が受け付けられたものが処理要
求保持部2に格納されており、当該格納されている処理
の実行要求を処理要求取り出し部3が順次取り出して実
行優先度算出部4に渡す。そして、実行優先度算出部4
は処理要求取り出し部3から渡された処理の優先度を算
出し、当該処理とともに算出した優先度を実行優先度設
定部5に渡す。
【0033】実行優先度設定部5は受け取った実行優先
度を受け取った処理に対して設定し、当該処理を実行待
ち処理保持部6aに渡し、さらに、処理要求獲得部1の
モードの状態を検出し、モードがスリープ・モードの場
合には、実時間処理の実行要求を受け付けたことを表す
アクティブ・モードに変更し、モードがアクティブ・モ
ードの場合にはそのままにしておく。実行待ち処理保持
部6aは受け取った処理を実行処理決定部6bによって
実行権が与えられるまで格納する。
【0034】前記実行権は実行処理決定部6bが図2及
び図3に示す動作を行うことによって与えられる。ま
ず、実行処理決定部6bは処理実行部6cに実行中の処
理があるか否かを検出する(ステップS1)。
【0035】処理実行部6cに実行中の処理がない場合
には、実行待ち処理保持部6aに処理があるか否か(ス
テップS2)、更に、中断処理保持部6dに処理がある
か否かを検出する(ステップS3、S4)。実行待ち処
理保持部6a、中断処理保持部6dの両方に処理が格納
されていると検出した場合には、実行待ち処理保持部6
aに格納されている中で最も優先度の高い処理twait
と、中断処理保持部6dに格納されている中で最も優先
度の高い処理tintとの優先度を比較し(ステップS
5)、優先度の高い方の処理に実行権を与える(ステッ
プS6、S7)。
【0036】一方、実行待ち処理保持部6a、中断処理
保持部6dのいずれか一方に処理が格納されていると検
出した場合には、実行待ち処理保持部6a或いは中断処
理保持部6dに格納されている処理の中で最も優先度の
高い処理に実行権を与える(ステップS6、S7)。な
お、実行待ち処理保持部6a、中断処理保持部6dの両
方に処理が格納されていないと検出した場合には、実行
する処理が存在しないので実行権を与えず、新たな処理
がくるのを待つ。
【0037】一方、処理実行部6cに実行中の処理があ
る場合には、実行待ち処理保持部6aに処理が格納され
ているか否かを検出する(ステップS8)。実行待ち処
理保持部6aに処理が格納されていると検出した場合に
は、実行中の処理trunの優先度と、実行待ち処理保持
部6aに格納された処理の中で最も優先度の高い処理t
waitの優先度とを比較し(ステップS9)、実行待ち処
理保持部6aに格納された処理twaitの優先度が実行中
の処理trunの優先度より高いときには、実行中の処理
trunを中断処理保持部6dに格納し(ステップS1
0)、実行待ち処理保持部6aに格納された処理twait
に実行権を与える(ステップS11)。
【0038】一方、実行待ち処理保持部6aに処理が格
納されていないと検出した場合或いは、処理が格納され
ていると検出して、実行待ち処理保持部6aに格納され
た処理twaitより実行中の処理trunの優先度が高いと
検出した場合には、実行中の処理trunに実行権を継続
して与える(ステップS12)。
【0039】処理に対して実行権が与えられると、処理
実行部6cによって前記処理が実行される。なお、処理
が正常に終了した場合には終了処理部7に処理が正常終
了したことを通知する。通知を受け取ると終了処理部7
は実時間OS6の実行待ち処理保持部6a、処理実行部
6c、中断処理保持部6dに実時間処理があるか否かを
検出し、実時間処理が検出された場合には何もしない一
方、実時間処理が検出されない場合には、処理要求獲得
部1のモードをスリープ・モードに変更する。
【0040】次に、上記した実時間システムに対する処
理の実行要求を受け付ける処理要求獲得部1の受付処理
の動作を図4を参照して説明する。この処理要求獲得部
による受付処理は、優先度”63”が設定されているた
め、実時間OS6で実行される他の処理よりも高い優先
度となっており、他の処理の実行に妨げられることなく
実行される。
【0041】まず、処理要求獲得部1は、処理要求獲得
部1を構成する受付処理の次の実行がt1+t2後に実
行されるようタイマをセットする(ステップS13)。
次いで、自分のモードの状態をチェックし(ステップS
14)、モードがスリープ・モードの場合には、実時間
システムSに受付処理以外の処理の実行要求がないこと
を表しているので、受付処理を終了する。
【0042】一方、モードがアクティブ・モードの場合
には、実時間システムSに受付処理以外の処理の実行要
求があることを表しているので、キー入力やマウス操作
などによるユーザからの入力操作を受け付け可能にし
(ステップS15)、当該実時間システムSに対する処
理の実行要求を受け取った場合には、処理要求保持部2
に格納する(ステップS16)。上記した処理(ステッ
プS15、S16)を一定時間t1が経過するまで繰り
返し行い(ステップS17)、そして、一定時間t1が
経過した後に実行を終了する。
【0043】情報処理装置での計算機資源の割り当てを
図5を参照して説明する。処理要求獲得部1には、周期
t1+t2毎に実時間処理の実行要求がある場合には一
定時間t1だけ計算機資源が割り当てられており、処理
要求獲得部1に一定時間t1が割り当てられた後に、処
理要求取り出し部2、実行優先度算出部3、実行優先度
設定部4には、計算機資源が割り当てられている。な
お、同図中で処理要求取り出し部2、実行優先度算出部
3、実行優先度設定部4に与えられる計算機資源が、周
期毎に違うのは、処理要求獲得部1が受け取った処理の
実行要求の違いによって処理要求取り出し部2、実行優
先度算出部3、実行優先度設定部4の処理にかかる時間
が違うためである。
【0044】そして、ユーザから要求された処理には、
上記した処理要求獲得部1、処理要求取り出し部2、実
行優先度算出部3、実行優先度設定部4に割り当てられ
ていない時間の計算機資源が割り当てられる。
【0045】上記したように、本実施例に係る情報処理
装置は、実時間処理が行われている場合でも、実時間シ
ステムSに対する処理の実行要求を受け付け、実行させ
ることができる。また、実時間システムに実時間処理の
実行要求がない場合には、処理の実行要求を受け付ける
ための処理を行わず、当該処理要求獲得部1が消費する
無駄な計算機資源を削減することができる。また、処理
要求獲得部1が特定の実時間システムSに対する処理の
実行要求のみを受け付けており、処理要求獲得部1の受
付処理を実行する時間を短時間にして、実時間システム
Sが実行するユーザから実行要求のあった処理に対して
多くの計算機資源を割り当てることができる。
【0046】なお、上記した実施例では、処理要求獲得
部1を構成する受付処理として特定の実時間システムS
に対する処理要求のみを受け付けるものを使用していた
が、上記に限らず、例えばコマンド・ツールのような複
数のシステムに対しての多種の要求を受け付けるものを
使用してもよい。
【0047】また、上記実施例では、処理要求獲得部1
を構成する受付処理に対して優先度”63”を設定し、
その他の処理に対しては優先度”62”以下を設定する
ようにしていたが、これに限らず、要は、受付処理に対
して他の処理より高い優先度を設定するようにすればよ
い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る情報処
理装置では、受付手段が処理要求を受け付ける比較的高
い優先度の処理を周期的に実行するようにして、実時間
システムに対する処理の実行要求に対する入力操作を受
け付けるようにしたために、実時間処理の実行中でも同
一のホストから新たな処理の実行要求を受け付け、実行
させることができる。
【0049】また、本発明に係る情報処理装置では、受
付手段が実時間システムに実時間処理の実行要求がない
場合には、処理の実行要求を受け付けるための処理を行
わないようにしたために、無駄な計算機資源の消費を削
減することができる。また、本発明に係る情報処理装置
では、受付手段が特定の実時間システムに対する処理の
実行要求のみを受け付けるようにしたために、処理の実
行要求を受け付ける受付処理の実行時間を短縮し、ユー
ザから実時間システムに対して実行要求のあった処理に
多くの計算機資源を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る情報処理装置の構成図
である。
【図2】 本発明の実施例に係る実行処理決定部が行う
動作を説明する第1フローチャートである。
【図3】 本発明の実施例に係る実行処理決定部が行う
動作を説明する第2フローチャートである。
【図4】 本発明の実施例に係る処理要求獲得部が行う
動作を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明の実施例に係る計算機資源の割り当て
を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1・・処理要求獲得部、 2・・処理要求保持部、3
・・処理要求取り出し部、 4・・実行優先度算出部、
5・・実行優先度設定部、 6・・実時間OS、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指定された優先度に従って資源を占有させ
    て処理を実行する実時間システムを備えた情報処理装置
    において、 処理の実行要求を入力する入力手段と、 比較的高い優先度の処理を周期的に実行することにより
    構成されて、入力手段により入力された実時間システム
    に対する比較的低い優先度の処理の実行要求を周期的に
    受け付ける受付手段と、 受付手段が受け付けた処理を実行させる実行制御手段
    と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した情報処理装置におい
    て、 さらに、比較的高い優先度の処理を周期的に実行するこ
    とにより構成されて、実時間システムに比較的低い優先
    度の処理の実行要求が受け付けられているか否かを周期
    的に検出する検出手段を備え、 前記受付手段は、検出手段によって実行要求の受け付け
    が検出されたことに基づいて、実時間システムに対する
    処理の実行要求を受け付けることを特徴とする情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載した情報処理
    装置において、情報処理装置は指定された優先度に従っ
    て資源を占有させて処理を実行する実時間システムを少
    なくとも一つ含む複数のシステムを備えており、 前記受付手段は前記複数システムの中の予め設定した実
    時間システムのみに対する処理の実行要求を周期的に受
    け付けることを特徴とする情報処理装置。
JP23851196A 1996-08-20 1996-08-20 情報処理装置 Pending JPH1063514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23851196A JPH1063514A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23851196A JPH1063514A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1063514A true JPH1063514A (ja) 1998-03-06

Family

ID=17031345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23851196A Pending JPH1063514A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1063514A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008171111A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Hokkaido Univ コンピュータを用いた計測制御方法およびそのプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008171111A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Hokkaido Univ コンピュータを用いた計測制御方法およびそのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7316017B1 (en) System and method for allocatiing communications to processors and rescheduling processes in a multiprocessor system
EP0644487B1 (en) Scalable system interrupt structure for a multiprocessing system
JP4205369B2 (ja) スリープキュー管理
US5377352A (en) Method of scheduling tasks with priority to interrupted task locking shared resource
US20030037091A1 (en) Task scheduling device
US20050022186A1 (en) System and method for delayed priority boost
JPH064322A (ja) プロセスレベルプログラミングのための割込み処理の直列化方法
JP2008065713A (ja) マルチプロセッサシステム及び割込み制御方法
US10908963B2 (en) Deterministic real time business application processing in a service-oriented architecture
EP0287295A2 (en) Multiple I/O bus virtual broadcast of programmed I/O instructions
JP2007172611A (ja) 方法、記憶媒体(仮想共有環境におけるプロセッサの有効利用法)
JPH11212810A (ja) タイム・クアンタム共有方法および装置
JPH1063514A (ja) 情報処理装置
JP2008225641A (ja) コンピュータシステム、割り込み制御方法及びプログラム
JP2597283B2 (ja) 割込みにおけるスケジューリング方式
JPH11249917A (ja) 並列型計算機及びそのバッチ処理方法及び記録媒体
JPH03257634A (ja) プログラム並列実行方法とその装置
JP2000122878A (ja) ジョブ起動と管理の方法及びシステム
CN114691376A (zh) 一种线程执行方法、装置、电子设备和存储介质
JP3764282B2 (ja) プログラム制御システムの制御装置
JPH06161872A (ja) タスク間排他制御方法
JPH1040117A (ja) オンライン処理システムにおける高負荷時のタスク実行優先度変更方式
JPH05120043A (ja) 資源管理処理方式
JPH08292956A (ja) データベース管理装置及びデータベース管理方法
JPS62226236A (ja) トランザクシヨン処理システムにおける資源待ちの状態の中断と再開始処理方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050420

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050524

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050927