JPH1063000A - 平版印刷版を処理するためのアルカリ性処理液をつくるためのパーツのキツト - Google Patents

平版印刷版を処理するためのアルカリ性処理液をつくるためのパーツのキツト

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JPH1063000A
JPH1063000A JP16333097A JP16333097A JPH1063000A JP H1063000 A JPH1063000 A JP H1063000A JP 16333097 A JP16333097 A JP 16333097A JP 16333097 A JP16333097 A JP 16333097A JP H1063000 A JPH1063000 A JP H1063000A
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
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    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銀塩拡散転写法に従い平版印刷版を製造する
際に使用するためのアルカリ性処理液を調製するための
パーツのキットを提供すること。 【解決手段】 該アルカリ性処理液を調製するために必
要な全ての活性化合物を含んでなり、該活性化合物は互
いに物理的に分離されているパーツの中に含まれてお
り、該パーツの少なくとも1つは無機アルカリを固体形
態で含んでなり、該パーツの少なくとも1つはアルカノ
ールアミンをハロゲン化銀溶媒として含んでなり、そし
て他のパーツの少なくとも1つは疎水化剤を含んでなり
且つ実質的に無機および/または有機アルカリを含まな
いキット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は銀塩拡散転写法に従い平版印刷
版を製造する際に使用するためのアルカリ性処理液を調
製するためのパーツのキットに関する。本発明はまたア
ルカリ性処理液を調製するためのそのようなキットの使
用に関する。
【0002】
【発明の背景】以下DTR法と称する銀錯体拡散転写反
転方法の原則は、例えば、米国特許第2352014号
並びに Andree Rott および Edith Weyde による書籍 "
Photographic Silver Halide Diffusion Processes"-Th
e Focal Press-London and NewYork,(1972) に記載され
ている。
【0003】DTR法によると、情報通りに露光された
ハロゲン化銀乳剤層から受像層中への拡散により銀錯塩
を像通りに転写させ、そこでそれを一般的には物理的現
像核の存在下で銀像に転化させる。この目的のために
は、像通りに露光されたハロゲン化銀乳剤層を現像主薬
の存在下で現像しそして現像されていないハロゲン化銀
をハロゲン化銀錯体生成剤により受像層と接触させなが
ら可溶性の銀錯塩に転化させる。
【0004】DTR像を有する材料はプラノグライー印
刷版として使用することができ、そこではDTR銀像領
域が水受容性インキ反撥性背景上に水反撥性インキ受容
性領域を生ずる。DTR像は、例えばDE−A−2.3
46.378に開示されている写真ハロゲン化銀乳剤材
料に関して別個の要素であるシートもしくはウェブ材料
の受像層の中で生じ得るか(いわゆる2シートDTR要
素)、または受像層と水透過性関係で一体となっている
少なくとも1つの写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するモ
ノ−シート要素とも称するいわゆる単一支持体要素の受
像層の中で生じ得る。DTR法によるオフセット印刷版
の製造のために好ましいのは後者のモノ−シート方式で
ある。
【0005】モノシートDTR像形成要素から平版印刷
版を製造するためには、像形成要素を像通りの露光後に
アルカリ性処理液の中で現像する。そのようなアルカリ
性処理液は一般的には活性化合物として、無機アルカ
リ、疎水化剤、無機亜硫酸塩およびハロゲン化銀溶媒を
含んでなる。場合により、アルカリ性処理液は現像主薬
も含んでなる。
【0006】この液のアルカリ性のために、そのような
アルカリ性処理液の輸送はいろいろな規制を受ける。さ
らに、貯蔵および輸送中にこの液はある程度まで変性す
るためこの液は一般的に限定された保持性を有する。さ
らに、一般的にはプラスチック形態であるかなりの包装
用の廃棄物が発生し、それにより形態学的な欠点が生じ
そしてかなりの量を使用するので消費者に不便を与え
る。
【0007】従って、さらに濃縮されておりそして簡便
な形態でアルカリ性液体を生ずるための要望が存在す
る。今までに、固体形態で輸送しそして必要な時に例え
ば水中に溶解させることができるようにアルカリ性液体
を凍結乾燥または噴霧乾燥するための提案がなされてい
る。しかしながら、そのような工程は費用がかかり且つ
固体を溶解することによりつくられるアルカリ性処理液
を使用して得られる平版印刷版は特にインキ受容性およ
び印刷耐性に関して劣悪な性能を有するという欠点があ
る。
【0008】EP−A−95200694は銀塩拡散転
写法に従い平版印刷版を製造する際に使用するためのア
ルカリ性処理液をつくるためのパーツのキットを開示し
ており、そしてそれは該アルカリ性処理液をつくるため
に必要な全ての活性化合物を含んでなり、これらの活性
化合物は互いに物理的に分離されているパーツの中に含
まれており、該パーツの少なくとも1つは無機アルカリ
を固体形態で含んでなりそして他のパーツの少なくとも
1つは疎水化剤を含んでなり且つ実質的に無機アルカリ
を含まない。このパーツのキットは上記の問題の解決法
を与えるが、ある程度の期間にわたり貯蔵する時にはア
ルカノールアミンを含んでなるなら安定でない。これ
は、このパーツのキットをアルカリ性処理液をつくるた
めにある程度の時間にわたり放置した後に使用しそして
このアルカリ性処理液を銀塩拡散転写に従い平版印刷版
を製造する際に使用する時にこのようにして得られる平
版印刷版は劣悪なインキ受容性を有していたという事実
により証されている。
【0009】
【発明の要旨】従って、本発明の目的は上記の問題の解
決法を提供することである。
【0010】本発明の別の目的は以下の記述から明らか
になるであろう。
【0011】本発明によれば、アルカリ性処理液を調製
するために必要な全ての活性化合物を含んでなり、該活
性化合物は互いに物理的に分離されているパーツの中に
含まれており、該パーツの少なくとも1つは無機アルカ
リを固体形態で含んでなり、該パーツの少なくとも1つ
はアルカノールアミンをハロゲン化銀溶媒として含んで
なり、そして該パーツの少なくとも他の1つは疎水化剤
を含んでなり且つ実質的に無機および/または有機アル
カリを含まない、銀塩拡散転写法に従い平版印刷版を製
造する際に使用するためのアルカリ性処理液を調製する
ためのパーツのキットが提供される。
【0012】本発明によれば、銀塩拡散転写法に従い平
版印刷版を製造するために使用するアルカリ性処理液を
調製するための上記のパーツのキットの使用も提供され
る。
【0013】
【発明の詳細な記述】本発明によれば、上記のパーツの
キットから製造されるアルカリ性処理液は、該パーツの
キットを高められた温度においてある程度の時間にわた
り貯蔵する時にも、銀塩拡散転写法に従いそれを用いて
得られる平版印刷版の性能に悪影響を与えないことが見
いだされた。さらに、本発明の非常に好適な態様によれ
ば、キットの全てのパーツは実質的に水を含まないかま
たは最少量の水しか含有しないため、アルカリ性処理液
の高度に濃縮された形態が得られそしてそのために必要
な包装量が減じられる。
【0014】本発明の利点を得るためには、無機および
有機アルカリが疎水化剤を含んでなるキットの他のパー
ツから分離されていることが必須である。この条件とは
別に、疎水化剤はアルカリ性処理液の他の活性化合物を
含んでなるキットの1つもしくはそれ以上のパーツの中
に存在していてもよい。
【0015】さらに、本発明に従うパーツのキットから
のアルカリ性処理液の製造では、固体無機アルカリの少
なくとも一部がそして好適には全てが最初に水中に溶解
されていること、並びにそれに続いて疎水化剤を含んで
なる1つもしくは複数のパーツおよびアルカノールアミ
ンを含んでなる1つもしくは複数のパーツがそれに加え
られることも大いに推奨される。そのような製造方法に
より、そのようなアルカリ性処理液を用いて得られる印
刷版の最良の性能が確実になるであろう。
【0016】本発明に従うと、アルカリ性処理液は好適
には少なくとも無機アルカリ、ハロゲン化銀溶媒として
のアルカノールアミン、疎水化剤および無機亜硫酸塩、
例えば亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸
アンモニウムを活性化合物として含む。
【0017】本発明に関連して使用できる無機アルカリ
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化マ
グネシウム、炭酸塩類、例えば炭酸カルシウムなどがあ
る。そのような無機アルカリの他に、有機アルカリ、例
えばアルカノールアミン類を含むことも一般的であり、
それらはアルカリ度を与えるためだけでなくハロゲン化
銀溶媒としても機能しうる。
【0018】本発明に関連して使用される疎水化剤は、
銀または銀イオンと反応することができ且つ疎水性であ
りすなわち水中に不溶性であるかまたは水中に微溶性で
ある化合物である。一般的には、これらの化合物はメル
カプト基またはチオレート基により置換された複素環式
核および1個もしくはそれ以上の疎水性置換基、例えば
炭素数が少なくとも4のアルキル基を含んでなる。本発
明に従う使用のための疎水化剤は、例えば、米国特許第
3,776,728号および米国特許第4,563,410
号に記載されているものである。好適な化合物は下記式
の1つに相当する:
【0019】
【化1】
【0020】[式中、R5は水素またはアシル基を表
し、R4はアルキル、アリールまたはアラルキルを表
す]。最も好適には使用される化合物はR4が炭素数4
〜16のアルキルを表す上記式の1つに従う化合物であ
る。
【0021】本発明に従う使用に適するアルカノールア
ミン類は第3級、第2級または第1級タイプのものであ
ることができる。本発明に関連して使用できるアルカノ
ールアミン類の例は下記式:
【0022】
【化2】
【0023】[式中、XおよびX′は独立して水素、ヒ
ドロキシル基またはアミノ基を表し、lおよびmは0ま
たは1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてnは1も
しくはそれ以上の整数を表す]に相当する。好ましく使
用されるアルカノールアミン類は、例えば、N−(2−
アミノエチル)エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、N−メチルエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N−エチルジエタノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、エタノールアミン、4−アミノブタノール、
N,N−ジメチルエタノールアミン、3−アミノプロパ
ノール、N,N−エチル−2,2′−イミノジエタノール
などまたはそれらの混合物である。
【0024】アルカノールアミン化合物は好適にはメソ
−イオン性化合物、例えばトリアゾリウムチオレートま
たはテトラゾリウムチオレートと組み合わせて使用され
る。非常に好適なメソ−イオン性化合物は下記式:
【0025】
【化3】
【0026】[式中、R7およびR8は互いに独立して未
置換であるかもしくは置換されているアルキル基、アル
ケニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基または複素環式基を表し、Aは未置換であるかもしく
は置換されているアルキル基、アルケニル基、シクロア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環式または
−NR910を表し、そしてR9およびR10は互いに独立
して水素、アルキル基またはアリール基を表し、そして
ここでR7およびR8またはR8およびAまたはR9および
10が互いに組み合わされて5−もしくは6−員環を形
成することができる]に相当する。
【0027】本発明に関連して使用してもよい別のハロ
ゲン化銀溶媒は、例えば、米国特許第5200294号
に開示されているようなチオエーテル類、2−メルカプ
ト安息香酸、環式イミド類およびオキサゾリドン類であ
る。
【0028】アルカリ性処理液はさらに他の活性化合
物、例えば、現像主薬、カルシウム金属イオン封鎖剤お
よび現像促進剤を含むこともできる。本発明に関する使
用に適する現像主薬は、好適には、p−ジヒドロキシベ
ンゼンタイプのもの、例えばヒドロキノン、メチルヒド
ロキノンまたはクロロヒドロキノンであり、それらは好
適には現像副薬と組み合わされており、該現像副薬は1
−フェニル−3−ピラゾリジノンタイプ現像薬および/
またはp−モノメチルアミノフェノールである。特に有
用な現像副薬はフェニドンタイプのもの、例えば1−フ
ェニル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル−4−モノ
メチル−3−ピラゾリジノン、および1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリジノンである。
【0029】本発明に関連する特に好適な態様によれ
ば、パーツのキットはアルカリ性処理液をつくるために
必要な全ての活性化合物を保有する3つだけのパーツか
らなる。第一のパーツは場合により疎水化剤およびアル
カノールアミン以外の他の活性化合物、例えば亜硫酸塩
と組み合わされていてもよい固体形態の無機アルカリを
含んでなるであろう。疎水化剤は本発明によるとキット
の第二のパーツの中に含まれる。そのような第二のパー
ツは固体の無機アルカリおよび/または有機アミン以外
の他の活性化合物を含んでなっていてもよく、そしてそ
れらの活性化合物の一部は第一のパーツの中に存在する
こともできる。アルカノールアミンは、本発明によれ
ば、キットの第三のパーツの中に含まれる。該第三のパ
ーツは他の活性化合物を含んでなっていてもよく、そし
てこれらの活性化合物の一部は第一または第二のパーツ
の中に存在することもできる。
【0030】無機アルカリをアルカノールアミンおよび
場合により疎水化用の化合物以外の他の活性化合物と1
つのキット内で組み合わせることももちろん可能である
が、これはあまり簡便ではない。
【0031】本発明に関連すると、パーツのキットは3
つより多いパーツ、例えば4つもしくは5つのパーツを
含んでなっていてもよく、そしてここでは疎水化剤がア
ルカノールアミンおよび/または無機アルカリから有効
に分離されたままである限り疎水化剤またはアルカノー
ルアミンまたは該無機アルカリが1つより多いパーツの
中に存在してもよい。さらに、3つより多いパーツを含
むそのような態様では、特定の活性化合物、例えばメソ
−イオン性化合物がキットの5、6個のもしくは全ての
パーツの中に存在していてもよい。
【0032】本発明に関連する固体形態の無機アルカリ
はいずれの形態をとることもできるが、好適には粉末形
態、ペレットまたは錠剤である。特に興味ある固体形態
は層状の錠剤であり、そこでは錠剤の異なる成分が異な
る層の中に存在している。例えば、亜硫酸塩および水酸
化ナトリウムの如き無機アルカリからなる錠剤を形成し
てもよく、そこでは錠剤の内側部分が亜硫酸塩のほとん
どまたは全てを含んでなり、そしてそこでは外側部分が
無機アルカリのほとんどまたは全てを含んでなる。
【0033】疎水化剤を含んでなるキットの1つもしく
は複数のパーツは固体形態または液体形態であることが
できる。そのようなパーツが固体形態である時には、そ
れは好適には粉末形態のアルカリ性処理溶液の他の活性
成分、例えばメソ−イオン性化合物または亜硫酸塩と混
合されている粉末形態である。
【0034】他の好適な態様では、粉末粒子の表面に疎
水化剤が存在するように疎水化剤がアルコール溶液から
噴霧されている粉末形態を使用することにより、固体形
態の疎水化剤を含んでなるキットのこの1つもしくは複
数のパーツが得られる。この目的に適する粉末粒子はア
ルカリ性処理液の他の活性化合物、例えばメソ−イオン
性化合物または亜硫酸塩から形成することができる。粉
末粒子の噴霧は一般的には粉末粒子を噴霧中に空気−撹
拌することにより得られる。
【0035】本発明の特定の態様によると、疎水化剤を
噴霧するために使用されるアルコール溶液はさらにポリ
オール、例えばグリセリン、またはポリアルキレンオキ
シド、例えばエチレングリコールもしくはプロピレング
リコールを含んでなっていてもよい。別の代替法とし
て、疎水化剤を該ポリオールもしくはポリアルキレンオ
キシドの中に溶解させ、そして別のアルコールを使用せ
ずに粉末粒子上に噴霧することもできる。
【0036】代替法として、疎水化剤を含んでなるキッ
トのパーツを液体形態で供給してもよい。そのような液
体形態は水および界面活性剤を用いてまたは水と低級ア
ルコールとの混合物を用いて得られる。或いは、疎水化
剤を溶解させうる例えばグリセリンの如きポリオールを
使用することにより液体形態が得られる。
【0037】アルカノールアミンを含んでなるキットの
このパーツは一般的には液体形態である。このキットの
パーツはアルカリ性処理液の活性成分を混合することだ
けにより得られるが、好適には少量の、より好適には5
〜10重量%のアルカノールアミンをより容易な混合の
ために加える。或いは、アルカノールアミンが固体の亜
硫酸水素/アルカノールアミン錯体または固体の二酸化
硫黄/アルカノールアミン錯体の形態で加えられる時に
はアルカノールアミンを含んでなるこのキットのパーツ
は固体形態でありうる。
【0038】本発明に従うキットの別のパーツは固体形
態または液体形態のいずれであってもよい。
【0039】本発明に従うパーツのキットから製造され
るアルカリ性処理液は、銀塩拡散転写法に従い像形成要
素から平版印刷版を製造するために適する。そのような
像形成要素は好適には支持体上に記載の順序で付与され
ているハロゲン化銀乳剤層および物理的現像核層を含ん
でなる。場合により、ベース層または抗ハレーション層
を支持体とハロゲン化銀乳剤層との間に付与させること
もできる。
【0040】印刷版を製造するための典型的な方法によ
ると、上記の像形成要素を例えばカメラまたはレーザー
により像通りに露光し、そして引き続きアルカリ性処理
液を用いて現像する。好適には、アルカリ性現像後に一
般的には印刷版の表面でpHを減少させる安定化用の液
体を使用する安定化を行う。そのような方法は例えば米
国特許5200294に開示されている。
【0041】代替法によると、アルミニウム支持体上に
記載の順序で物理的現像核を含んでなる層およびハロゲ
ン化銀乳剤層を含んでなる像形成要素を使用して印刷版
が得られる。像通りの露光後に、そのような像形成要素
をアルカリ性処理液を用いて現像しそして引き続き洗浄
してハロゲン化銀乳剤層を除去し、物理的現像核を含ん
でなる層の中に形成された銀像を露呈する。そのような
方法は例えばEP−A410500に開示されている。
【0042】本発明を次に下記の実施例により説明する
が、本発明をこれらに限定する意図はない。示されてい
る全ての部数は断らない限り重量による。
【0043】
【実施例】
実施例1 ハロゲン化銀乳剤コーテイング溶液の製造 98.2モル%の塩化物および1.8モル%の臭化物から
なるクロロ臭化銀乳剤を二重ジェット沈澱法により製造
した。平均ハロゲン化銀粒子寸法は0.4μm(等しい
容量を有する球の直径)でありそして内部ドープ剤とし
てロジウムを含有していた。乳剤を整色的に増感しそし
て安定化させた。
【0044】下記の組成: ゼラチン 5.5% カーボンブラック 0.76% シリカ粒子(5μm) 1.6% を有するベース層コーテイング溶液を製造した。
【0045】像形成要素の製造 乳剤コーテイング溶液およびベース層コーテイング溶液
を同時にカスケードコーテイング技術により2つの裏打
ち層が付与されているポリエチレンテレフタレート支持
体に対して、ベース層コーテイングが該裏打ち層を含ん
でなる側面と反対側の支持体の側面に直接コーテイング
するように、コーテイングした。乳剤層を、AgNO3
として表示されたハロゲン化銀被覆率が1.5g/m2
ありそしてゼラチン含有量が1.5g/m2となるよう
に、コーテイングした。乳剤層はさらに0.15g/m2
の1−フェニル−4−メチル−3−ピラゾリドンおよび
0.25g/m2のヒドロキノンも含有していた。ベース
層を、コーテイング層中のゼラチンの量が3g/m2
なるように、コーテイングした。
【0046】このようにして得られた要素を乾燥し、4
0℃の温度にあてそして次に乳剤を物理的現像核として
のPdS、0.4g/m2のヒドロキノンおよび100m
g/m2のホルムアルデヒドを含んでなる層でオーバー
コーテイングした。下記の組成: 水酸化ナトリウム(g) 32.5 無水亜硫酸ナトリウム(g) 35 化合物A(以下参照)(g) 0.8 2−メルカプト−5−n.ヘプチル−オキサ−3,4− ジアゾール(mg) 350 EDTAナトリウム塩(g) 1 アミノ−エチル−アミノ−エタノール(ml) 45 メチルヒドロキノン(g) 2 水で 1リットルとする を有するアルカリ性処理液を製造した。
【0047】
【化4】
【0048】上記のアルカリ性処理液を下記の種々のパ
ーツのキットを使用して製造した: (1)下記のパーツ:(a)全てが粉末形態である水酸
化ナトリウム、2−メルカプト−5−n.ヘプチル−オ
キサ−3,4−ジアゾール(疎水化剤)、亜硫酸ナトリ
ウムおよびEDTAの混合物、(b)45mlのアミノ
−エチル−アミノ−エタノールおよび3mlの水中に溶
解させた0.8gの化合物Aおよび2gのメチルヒドロ
キノンからなるパーツのキットを使用した。
【0049】(2)下記のパーツ:(a)全てが粉末形
態である水酸化ナトリウム、亜硫酸ナトリウムおよびE
DTAの混合物、(b)45mlのアミノ−エチル−ア
ミノ−エタノールおよび3mlの水中に溶解させた0.
8gの化合物A、2gのメチルヒドロキノンおよび35
0mgの2−メルカプト−5−n.ヘプチル−オキサ−
3,4−ジアゾール(疎水化剤)からなるパーツのキッ
トを使用した。
【0050】(3)下記のパーツ:(a)水酸化ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウムおよびEDTAの混合物、
(b)45mlのアミノ−エチル−アミノ−エタノール
および3mlの水中に溶解させた0.8gの化合物Aお
よび2gのメチルヒドロキノン、(c)350mgの2
−メルカプト−5−n.ヘプチル−オキサ−3,4−ジア
ゾール(疎水化剤)からなるパーツのキットを使用し
た。
【0051】最初にパーツ(a)を水に混入しそして引
き続きそれに対して(b)を混入しそして場合により次
にパーツ(c)を混入した。
【0052】上記の像形成要素から印刷版を製造するた
めに、像形成要素を像通りに露光(カメラ露光)しそし
て次に上記のパーツの3つのキットから得られたアルカ
リ性処理液の1種を使用して現像し、該キットを製造直
後に(新品)そして60℃で14日間貯蔵(熟成)した
後にアルカリ性処理液の製造用に使用した。この現像後
に、版を下記の組成: クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g システイン 1g 無水亜硫酸ナトリウム 5g フェノール 50mg 水で 1リットルとする を有する中和液の中に案内した。
【0053】得られた印刷版を次に印刷機上で一般的に
使用されているインキおよびコロイド状シリカを含有す
る水性湿し液を用いて印刷するために使用した。印刷領
域が印刷版の各々に関して白色点なしの印刷になるまで
に行わなければならないコピー数として表示されるイン
キ受容性を評価した。結果は表1に示されている。
【0054】
【表1】
【0055】新品キット番号1(比較用キット)から製
造されたアルカリ性処理液でも劣悪なインキ受容性を有
する印刷版が生じたが新品キット2および3からのアル
カリ性処理液を使用する時にはインキ受容性が良好であ
ったことが見いだされた。しかしながら、熟成したキッ
ト番号2(比較用キット)から製造されたアルカリ性処
理液は劣悪なインキ受容性を有する印刷版を生成したが
熟成したキット番号3(本発明に従うキット)からのア
ルカリ性処理液を使用する時のインキ受容性は良好なま
まであった。
【0056】実施例2 アルカリ性処理液中で2−メルカプト−5−n.ヘプチ
ル−オキサ−3,4−ジアゾールを疎水化剤としての3
−メルカプト−4−アミノ−5−n.ヘプチル−1,2,
4−トリアゾールにより置換したこと以外は実施例1の
工程と同様にして印刷版を製造した。上記のアルカリ性
処理液を下記の通りの種々のキットを使用して製造し
た: (1)下記のパーツ:(a)全てが粉末形態である水酸
化ナトリウム、3−メルカプト−4−アミノ−5−n.
ヘプチル−1,2,4−トリアゾール(疎水化剤)、亜硫
酸ナトリウムおよびEDTAの混合物、(b)45ml
のアミノ−エチル−アミノ−エタノールおよび3mlの
水中に溶解させた0.8gの化合物Aおよび2gのメチ
ルヒドロキノンからなるパーツのキットを使用した。
【0057】(2)下記のパーツ:(a)全てが粉末形
態である水酸化ナトリウム、亜硫酸ナトリウムおよびE
DTAの混合物、(b)45mlのアミノ−エチル−ア
ミノ−エタノールおよび3mlの水中に溶解させた0.
8gの化合物A、2gのメチルヒドロキノンおよび35
0mgの3−メルカプト−4−アミノ−5−n.ヘプチ
ル−1,2,4−トリアゾール(疎水化剤)からなるパー
ツのキットを使用した。
【0058】(3)下記のパーツ:(a)水酸化ナトリ
ウム、(b)45mlのアミノ−エチル−アミノ−エタ
ノールおよび3mlの水中に溶解させた0.8gの化合
物Aおよび2gのメチルヒドロキノン、(c)全てが粉
末形態である350mgの2−メルカプト−5−n.ヘ
プチル−オキサ−3,4−ジアゾール(疎水化剤)、3
5gの亜硫酸ナトリウムおよび1gのEDTAからなる
パーツのキットを使用した。
【0059】最初にパーツ(a)を水に混入しそして引
き続きそれに対して(b)を混入しそして場合により次
にパーツ(c)を混入した。
【0060】上記の像形成要素から印刷版を製造するた
めに、像形成要素を像通りに露光(カメラ露光)しそし
て次に上記のパーツの3つのキットから得られたアルカ
リ性処理液の1種を使用して現像し、該キットを製造直
後に(新品)そして60℃で14日間貯蔵(熟成)した
後にアルカリ性処理液の製造用に使用した。この現像後
に、実施例1に記載されている通りにして中和液の中に
案内した。
【0061】得られた印刷版を次に印刷機上で一般的に
使用されているインキおよびコロイド状シリカを含有す
る水性湿し液を用いて印刷するために使用した。印刷領
域が印刷版の各々に関して白色点なしの印刷になるまで
に行わなければならないコピー数として表示されるイン
キ受容性を評価した。結果は表2に示されている。
【0062】
【表2】
【0063】新品キット番号1(比較用キット)から製
造されたアルカリ性処理液でも劣悪なインキ受容性を有
する印刷版が生じたが新品キット2および3からのアル
カリ性処理液を使用する時にはインキ受容性が良好であ
ったことが見いだされた。しかしながら、熟成したキッ
ト番号2(比較用キット)から製造されたアルカリ性処
理液は劣悪なインキ受容性を有する印刷版を生成したが
熟成したキット番号3(本発明に従うキット)からのア
ルカリ性処理液を使用する時のインキ受容性は良好なま
まであった。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ性処理液を調製するために必要
    な全ての活性化合物を含んでなり、該活性化合物は互い
    に物理的に分離されているパーツの中に含まれており、
    該パーツの少なくとも1つは無機アルカリを固体形態で
    含んでなり、該パーツの少なくとも1つはアルカノール
    アミンをハロゲン化銀溶媒として含んでなり、そして該
    パーツの少なくとも他の1つは疎水化剤を含んでなり且
    つ実質的に無機および/または有機アルカリを含まな
    い、銀塩拡散転写法に従い平版印刷版を製造する際に使
    用するためのアルカリ性処理液をつくるためのパーツの
    キット。
  2. 【請求項2】 該活性化合物がメソ−イオン性化合物お
    よび無機亜硫酸塩を含む請求項1に記載のキット。
  3. 【請求項3】 該活性化合物がさらに現像主薬を含む請
    求項2に記載のキット。
  4. 【請求項4】 該疎水化剤を含んでなる該パーツが固体
    形態で存在する請求項1に記載のキット。
  5. 【請求項5】 該疎水化剤を含んでなる該パーツが無機
    亜硫酸塩を含んでなる請求項4に記載のキット。
  6. 【請求項6】 該キットが物理的に分離されている3つ
    のパーツからなり、第一のパーツが該無機アルカリを固
    体形態で含んでなり、第二のパーツが該疎水化剤および
    無機亜硫酸塩を含んでなり、そして第三のパーツがアル
    カノールアミンを含んでなる請求項1に記載のキット。
  7. 【請求項7】 該第二のパーツがさらにEDTAも含ん
    でなり、そして該第三のパーツがさらにメソ−イオン性
    化合物および現像主薬も含んでなる請求項6に記載のキ
    ット。
  8. 【請求項8】 銀塩拡散転写法に従い印刷版を製造する
    ためのアルカリ性処理液を調製するための請求項1〜7
    のいずれかに定義されているパーツのキットの使用。
  9. 【請求項9】 該無機アルカリを含んでなる1つもしく
    は複数のパーツを水中に溶解し、そして引き続きこの1
    つもしくは複数のパーツをこのようにして得られるアル
    カリ性溶液中に溶解する請求項8に記載の使用。
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