JPH1062366A - 廃棄物中の多成分分析装置及び分析方法 - Google Patents
廃棄物中の多成分分析装置及び分析方法Info
- Publication number
- JPH1062366A JPH1062366A JP8229463A JP22946396A JPH1062366A JP H1062366 A JPH1062366 A JP H1062366A JP 8229463 A JP8229463 A JP 8229463A JP 22946396 A JP22946396 A JP 22946396A JP H1062366 A JPH1062366 A JP H1062366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- heating
- waste
- inert gas
- atmosphere
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
炭素、灰分)を一緒に定量測定し、また、この廃棄物原
料全体の発熱量を自動的に計算できる装置を提供する。 【解決手段】 分析すべき廃棄物原料を不活性ガス雰囲
気下あるいは空気雰囲気下で加熱し、加熱して得た蒸発
気体を0℃以下に冷却して得た水分を秤量し、得られた
原料中の各成分の重量分析値に対応する熱量を予め入力
して原料全体の処理熱量を計算する。また、廃棄物原料
を不活性ガス雰囲気下500〜600℃の範囲で加熱せ
しめて、原料中の水分及び揮発分を蒸発させ、得られた
蒸発気体を0〜−10℃の温度で冷却せしめて、蒸発気
体中の水分を凝結させた後、水分量を秤量すると共に揮
発分を換算し、次いで、不活性ガス雰囲気を空気雰囲気
に代え、焼却灰中の固定炭素を完全に燃料せしめて残っ
た灰分を秤量すると共に、固定炭素分を換算する。
Description
分等を含有する廃棄物等から水分、揮発分、灰分、固定
炭素を同時に求め、これらにこれらの発熱係数を掛け合
わせることによって原料自体の発熱量を求める多成分同
時分析装置とその分析方法に関するものである。
在までJISによる分析方法の規定はないため、一般に
廃棄物原料を乾燥して水分を除去した後、可燃分を燃焼
して元素分析を行ったり、あるいは石炭分析法(JIS
M8812)に従って夫々水分(107℃±2℃、6
0分加熱)、揮発分(950℃、7分加熱)、灰分(7
50℃±25℃で燃焼)、固定炭素(差し引き換算)を
求める分析法を用いている。
おいて生成する条件が異なることから、性状、形状がま
ちまちな多くの廃棄物の混存物であり、このようなもの
を対象として、平均点な成分を同一の手段でサンプリン
グすることは不可能であった。
間を要すると共に、焼却操作も焼却原料の発熱量を自動
的に制御できないため、オペレーターの感によって処理
するのが常であった。
析装置では、廃棄物原料中の4成分(水分、揮発分、固
定炭素、灰分)を一緒に定量測定する方法はないため、
一連の分析工程の中で順次定量できる新規な分析手段を
開発することが望まれていた。
値に予め入力された固定炭素分と揮発分との発熱量(経
験値)を掛けることにより、この廃棄物原料全体の発熱
量を自動的に計算できる装置を開発することを目的とす
る。
を解決するために鋭意研究したところ、加熱雰囲気を不
活性ガスと空気雰囲気とに分けることによって原料中の
元素を個々に分析できることを見出し本発明を提供する
ことができた。
原料を不活性ガス雰囲気下あるいは空気雰囲気下で加熱
する手段と、加熱して得た蒸発気体を0℃以下に冷却し
て得た水分を秤量する手段と、得られた原料中の各成分
の重量分析値に対応する熱量を予め入力して原料全体の
処理熱量を計算する計算手段とから成ることを特徴とす
る廃棄物中の多成分分析装置に関する。
料を保持する保持具と、該保持具と連接して原料の重さ
を測定する秤量計と、該保持具内に不活性ガスあるいは
空気を流入する流入管と、保持具を加熱せしめるヒータ
ーとから構成されていることを特徴とする廃棄物中の多
成分分析装置に関する。
られた蒸発気体を冷却せしめる冷却体と、冷却によって
生じた水分を受ける受台と、受台中の水分量を測定する
秤量計とから構成されていることを特徴とする廃棄物中
の多成分分析装置に関する。
雰囲気下500〜600℃の範囲で加熱せしめて、原料
中の水分及び揮発分を蒸発させる第1工程、第1工程で
得られた蒸発気体を0〜−10℃の温度で冷却せしめ
て、蒸発気体中の水分を凝結させた後、水分量を秤量す
ると共に揮発分を換算する第2工程、次いで第1工程の
不活性ガス雰囲気を空気雰囲気に代え、第1工程で得た
焼却灰中の固定炭素を完全に燃焼せしめて残った灰分を
秤量すると共に、固定炭素分を換算する第3工程とから
成ることを特徴とする廃棄物中の多成分分析方法に関す
る。
装置及び分析方法について詳細に説明する。
図1に示すように原料を加熱測定する加熱装置1と、得
られた蒸発気体の水分や油量を測定する冷却秤量装置2
を主要構成とし、これらの二装置を各種配管で連結する
と共に、装置内を不活性ガスあるいは空気雰囲気にする
構造となっている。
て、水分30%、油脂(ワセリン類)30%、コークス
20%、キャスダブル(耐火材)20%となる割合の擬
似試料を混合し、乳針で粉砕して均一としたものを20
0g、原料燃焼部4に入れ重量を秤量計5で測定した。
入管6を介して不活性ガスであるN2 ガスで充填した
後、ヒーター3,3′で加熱し、始め550℃一定で3
0分間燃焼したところ、原料は固定炭素分と灰とが原料
燃焼部4内に残り、一方原料中の水分や油分は蒸発気体
となって蒸発気体吸入管7を介して隣の冷却秤量装置2
に吸入される(第1工程)。
装置内の温度が0℃以下、好ましくは−5℃前後に冷却
されていることから凝縮され、水分受台9の中に水とし
て貯まる。この重さを測定したところ32%に相当する
64gであった(第2工程)。
を測定したところ74gであったが、これを更に固定炭
素分と灰分とに分けるために加熱温度を550℃一定に
したまま装置内の雰囲気をN2 ガスから空気雰囲気と変
えながら再燃焼させ、最後に残った灰分の重量を求めた
ところ19%に相当する38gであった。
から該灰分を差し引いた重さが固定炭素の重量であり、
この重さは全体の18%に相当する36gであった(第
3工程)。
水分との重量を差し引いた重さがグリセリン等の油脂分
であることから、この式によって油脂からなる揮発物を
求めたところ全体の31%に相当する62gであった。
固定炭素分発熱量7524kcal/kg、揮発分発熱
量9000kcal/kgとして予め入力してあるマイ
クロコンピュータで該原料の発熱量を計算して求めたと
ころ4144kcal/kgの数値を得た。
市販のポンプ発熱計(吉田製作所製)で測定したとこ
ろ、実施例1と略同等の4180kcal/kgであっ
た。
から原料を250g、実施例1と同様に、本発明装置に
入れて燃焼したところ69.5g焼却灰を得た(第1工
程)。
内で冷却され水分として19.4%に相当する48.5
gの重さであった(第2工程)。
灰分とに分けるために、加熱温度を550℃一定にした
まま装置内の雰囲気をN2 ガスから空気雰囲気と変えな
がら再燃焼させ、灰分の重量を求めたところ17.6%
に相当する44gであった(第3工程)。
水分との重量を差し引いて、油脂分の揮発物を求めたと
ころ全体の52.9%に相当する132gであった。
固定炭素分発熱量7524kcal/kg、揮発分発熱
量9000kcal/kgとして予め入力してあるマイ
クロコンピュータで該原料の発熱量を計算して求めたと
ころ5520kcal/kgの数値を得た。
市販のポンプ発熱計(吉田製作所製)で3度測定したと
ころ、1回目5224kcal/kg、2回目5422
kcal/kg、3回目5617kcal/kgで平均
5421kcal/kgであった。
める発熱量は市販の熱量計とほぼ同一値を示すことを確
認できた。
秤量計、11及び11′はガスバルブ、12はファン、
13は計算装置である。
成分を一回の操作で求めることができると同時に、その
原料の発熱量を知ることができ、以後の原料焼却操作を
安定的に行えるという大きな操業上の効果を有するもの
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 分析すべき廃棄物原料を不活性ガス雰囲
気下あるいは空気雰囲気下で加熱する手段と、 加熱して得た蒸発気体を0℃以下に冷却して得た水分を
秤量する手段と、 得られた原料中の各成分の重量分析値に対応する熱量を
予め入力して原料全体の処理熱量を計算する計算手段と
から成ることを特徴とする廃棄物中の多成分分析装置。 - 【請求項2】 上記加熱手段は、分析原料を保持する保
持具と、該保持具と連接して原料の重さを測定する秤量
計と、該保持具内に不活性ガスあるいは空気を流入する
流入管と、保持具を加熱せしめるヒーターとから構成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の廃棄物中の多
成分分析装置。 - 【請求項3】 上記冷却秤量手段は、得られた蒸発気体
を冷却せしめる冷却体と、冷却によって生じた水分を受
ける受台と、受台中の水分量を測定する秤量計とから構
成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
廃棄物中の多成分分析装置。 - 【請求項4】 廃棄物原料を不活性ガス雰囲気下500
〜600℃の範囲で加熱せしめて、原料中の水分及び揮
発分を蒸発させる第1工程、 第1工程で得られた蒸発気体を0〜−10℃の温度で冷
却せしめて、蒸発気体中の水分を凝結させた後、水分量
を秤量すると共に揮発分を換算する第2工程、 次いで第1工程の不活性ガス雰囲気を空気雰囲気に代
え、第1工程で得た焼却灰中の固定炭素を完全に燃焼せ
しめて残った灰分を秤量すると共に、固定炭素分を換算
する第3工程とから成ることを特徴とする廃棄物中の多
成分分析方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8229463A JPH1062366A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 廃棄物中の多成分分析装置及び分析方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8229463A JPH1062366A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 廃棄物中の多成分分析装置及び分析方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1062366A true JPH1062366A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16892599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8229463A Pending JPH1062366A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 廃棄物中の多成分分析装置及び分析方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1062366A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008224462A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Taiheiyo Cement Corp | 有機炭素量測定方法及び固体炭素量測定方法 |
CN101819122A (zh) * | 2010-04-14 | 2010-09-01 | 清华大学 | 测量循环流化床锅炉脱硫飞灰可燃碳含量的方法及装置 |
CN106840956A (zh) * | 2017-03-31 | 2017-06-13 | 周学成 | 冷热双腔蒸发残渣测定仪 |
CN107084905A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-08-22 | 王曙光 | 测量水分、灰分和挥发分的控制方法、装置及测量分析仪 |
CN109443978A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-03-08 | 沈阳环境科学研究院 | 一种锅炉炉渣含碳量在线监测系统 |
CN110161058A (zh) * | 2018-02-11 | 2019-08-23 | 华电能源股份有限公司哈尔滨第三发电厂 | 煤发热量在线测量系统及其测量方法 |
JP2021004728A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 国立大学法人 東京大学 | 試料処理装置 |
CN114324469A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-04-12 | 华中科技大学 | 一种高含水量的有机废液的分析测试方法 |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP8229463A patent/JPH1062366A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008224462A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Taiheiyo Cement Corp | 有機炭素量測定方法及び固体炭素量測定方法 |
CN101819122A (zh) * | 2010-04-14 | 2010-09-01 | 清华大学 | 测量循环流化床锅炉脱硫飞灰可燃碳含量的方法及装置 |
CN106840956A (zh) * | 2017-03-31 | 2017-06-13 | 周学成 | 冷热双腔蒸发残渣测定仪 |
CN106840956B (zh) * | 2017-03-31 | 2023-07-21 | 周学成 | 冷热双腔蒸发残渣测定仪 |
CN107084905A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-08-22 | 王曙光 | 测量水分、灰分和挥发分的控制方法、装置及测量分析仪 |
CN110161058A (zh) * | 2018-02-11 | 2019-08-23 | 华电能源股份有限公司哈尔滨第三发电厂 | 煤发热量在线测量系统及其测量方法 |
CN109443978A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-03-08 | 沈阳环境科学研究院 | 一种锅炉炉渣含碳量在线监测系统 |
JP2021004728A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 国立大学法人 東京大学 | 試料処理装置 |
CN114324469A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-04-12 | 华中科技大学 | 一种高含水量的有机废液的分析测试方法 |
CN114324469B (zh) * | 2021-12-29 | 2024-05-07 | 华中科技大学 | 一种高含水量的有机废液的分析测试方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tissari et al. | A novel field measurement method for determining fine particle and gas emissions from residential wood combustion | |
Arjona et al. | The drying of alpeorujo, a waste product of the olive oil mill industry | |
Lamberg et al. | Physicochemical characterization of fine particles from small-scale wood combustion | |
Venkataraman et al. | Size distributions of polycyclic aromatic hydrocarbons in aerosol emissions from biofuel combustion | |
Nuutinen et al. | Effect of air staging on fine particle, dust and gaseous emissions from masonry heaters | |
Sparrevik et al. | Emissions of gases and particles from charcoal/biochar production in rural areas using medium-sized traditional and improved “retort” kilns | |
Kijo-Kleczkowska et al. | Mechanisms and kinetics of granulated sewage sludge combustion | |
JPH1062366A (ja) | 廃棄物中の多成分分析装置及び分析方法 | |
González et al. | Study of the influence of the composition of several biomass pellets on the drying process | |
Alvim-Ferraz et al. | Incineration of healthcare wastes: management of atmospheric emissions through waste segregation | |
Oshita et al. | Solid fuel production from cattle manure by dewatering using liquefied dimethyl ether | |
CN107843697A (zh) | 餐饮废气模拟发生装置 | |
Klauser et al. | Emission characterization of modern wood stoves under real-life oriented operating conditions | |
CN107290245A (zh) | 一种测定污水污泥中组分含量及热值的热分析方法 | |
Parker et al. | Effect of wind tunnel air velocity on VOC flux from standard solutions and CAFO manure/wastewater | |
CN102426146A (zh) | 沥青烟尘含量的测定方法及其沥青烟尘的采样装置 | |
Petrissans et al. | Experimental and numerical analysis of wood thermodegradation: mass loss kinetics | |
Zongxi et al. | Effects of biomass pellet composition on the thermal and emissions performances of a TLUD cooking stove | |
Pisupati et al. | An investigation on polycyclic aromatic hydrocarbon emissions from pulverized coal combustion systems | |
Nkosi et al. | Fine PM emission factors from residential burning of solid fuels using traditional cast-iron coal stoves | |
Romdhana et al. | Energy valorization of industrial biomass: Using a batch frying process for sewage sludge | |
Chavez | Energy analysis of two coupled brick kilns: an experimental study | |
Tawfiq et al. | On-line CO, CO2 emissions evaluation and (benzene, toluene, xylene) determination from experimental burn of tropical biomass | |
Torres-Rojas et al. | Carbon and nitrogen emissions rates and heat transfer of an indirect pyrolysis biomass cookstove | |
Boiko | Research on kinetics of the thermal processing of brown coals of various oxidative ageing degree using the non-isothermal methods |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060313 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060801 |