JPH1062290A - 漏水検知用センサー線 - Google Patents

漏水検知用センサー線

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Publication number
JPH1062290A
JPH1062290A JP21732296A JP21732296A JPH1062290A JP H1062290 A JPH1062290 A JP H1062290A JP 21732296 A JP21732296 A JP 21732296A JP 21732296 A JP21732296 A JP 21732296A JP H1062290 A JPH1062290 A JP H1062290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
deformation
sensor
core wire
linear material
Prior art date
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Pending
Application number
JP21732296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Okamura
康弘 岡村
Tetsushige Uchikawa
哲茂 内川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Maeda Kosen Co Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Maeda Kosen Co Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd, Maeda Kosen Co Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Publication of JPH1062290A publication Critical patent/JPH1062290A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物処分場等に漏水検知センサー線を敷設
する際の施工性に優れ、しかも地盤変形等に対する追従
性に優れていて耐久性も良好な漏水検知用センサー線を
提供する。 【解決手段】 ポリエステル繊維等の芯線に、該芯線の
長さの1.5倍以上の長さとなるように導電性線状材料
を巻きつけた漏水検知用センサー線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮水シート、遮水
構造物等の破損による漏水を検知するに好適なセンサー
線に関する。さらに詳しくは、遮水シートや遮水構造物
の上と下に、平行に配列したセンサー線群を互いに直交
するよう設置して漏水箇所を検知するに使用される、耐
久性に優れた漏水検知用センサー線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物処分場等においては、
遮水シートに破損が生じると処分場内の汚染液が漏水し
て公害問題を引起こすため、定期的に漏水箇所が点検さ
れている。このような漏水検知システムとしては、遮水
シートの上側及び下側に各群内では平行で、かつ上下間
では互いに直行するように銅線群を敷設し、電気的に検
知する方法が提案されている(例えば、特開平4−13
6731号公報、特開平4−136732号公報、特開
平5−52699号公報等)。しかしながらこの方法で
は、銅線は地盤の変形、あるいは遮水シートや不織布等
の保護材料の変形に追従し難いため、構造的に伸長が可
能となるように余裕を持たせて敷設する必要があり、人
為的要素が大きく作用して均一且つ正確な施工が困難で
あるという欠点を有していた。
【0003】このような欠点を改良するため、金属ネッ
トのような編物を用いる方法も提案されている。しかし
この方法では、前記施工時の人為的要素の問題は減少す
るものの、編物の変形は単に網目の変形によるものであ
るため、その変形量は小さく、地盤沈下等の大変形に対
してはその追従性はまだ不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術を背景になされたもので、その目的は、廃棄物処分場
等に漏水検知センサー線を敷設する(例えば遮水シート
や遮水構造物の上下に敷設する)際の施工性に優れ、し
かも地盤変形に対する追従性に優れていて耐久性も良好
な漏水検知用センサー線を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究によれ
ば、上記本発明の目的は、「芯線に、長さが該芯線の長
さの1.5倍以上の導電性線状材料を巻きつけてなる漏
水検知用センサー線。」によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。本発明で使用される芯線の材料としては、
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊
維、アラミド繊維などの有機合成繊維、ガラス繊維、金
属繊維、セラミック繊維などの無機繊維等いずれの繊維
であってもよいが、センサー線の伸長にともなう電気抵
抗値の変動を押さえるためには非導電性材料が好まし
い。また、地盤等の変形にセンサー線を滑らかに追従さ
せするためには、50%以上、好ましくは100%以上
の破断伸度を有することが望ましい。なかでもポリエス
テル繊維はその機械的強度、耐久性に優れ、コストも安
いので好ましい。
【0007】本発明の芯線は、上記繊維単独(モノフィ
ラメント糸)あるいは複数本を引き揃えたもの(マルチ
フィラメント糸)であってもよく、またこれらを撚った
撚糸又はコード、さらにはこの撚糸又はコードを引き揃
えた糸条、あるいは編組した編糸であってもよい。芯線
の太さは特には限定されず、廃棄物処分場等の施設に応
じて、センサー線に要求される強力が達成されるよう適
宜設定すればよい。通常は直径0.1mm〜1.0mm
の範囲が適当である。
【0008】上記芯線に巻きつける導電性線状材料とし
ては、導電性に優れたものであれば特に限定されず、銅
線、鉄線、ニクロム線、ステンレス線、炭素繊維などの
通常の導電性線状材料を使用することができる。なかで
も、導電性、耐腐蝕性、機械的特性(耐久性を含む)等
の観点から、銅線が好ましい。
【0009】かかる導電性線状材料は、上記線材を単独
あるいは複数本を引き揃えたものであってもよく、また
これを撚って撚糸又はコードにしたものであってもよい
が、通常は撚糸された銅線が用いられる。この場合、
(全体の)太さは0.3mm〜1.2mmの範囲のもの
が用いられる。
【0010】本発明のセンサー線においては、前記芯線
の周りに上記導電性線状材料を、その長さが芯線の長さ
の1.5倍以上、好ましくは2.0〜4.0倍となるよ
うに巻きつけることが肝要である。巻きつけの形態は任
意であるが、通常は螺旋状に巻きつければよい。また複
数本の導電性線状材料で芯線の周りに編み立ててもよ
い。かくすることにより、センサー線が施工後に伸長変
形を受けても容易にその変形に追従することができよう
になり、しかもその変形による導電性線状材料の伸長は
起こらないため、センサー線の使用耐久性は極めて良好
なものとなる。
【0011】本発明のセンサー線は、そのまま、例えば
特開平5−52699号公報に提案されている漏水検知
システム、すなわち遮水シートの下側に互いに平行に配
列した電極群、遮水シートの上側に前記電極群に直交し
た電極群を配置した漏水検知システムの電極として使用
することができるし、また織物、編物、ネット等の面状
センサー材料として使用することもできる。さらには、
通常土木資材として使用されている織物、不織布あるい
はシートと複合して使用してもよい。
【0012】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0013】[実施例1]伸度が80%のポリエステル
繊維からなる芯糸(総繊度が1500デニール、撚り数
が100T/mの撚糸)に、銅線(直径0.1mmの単
線10本を引き揃え、30T/mの撚りをかけたもの)
を、芯線の長さの2.0倍の長さになるようにスパイラ
ル状に巻き付けた。得られたセンサー線を図1に示すよ
うに、厚さ1.5mmのゴム製遮水シート1の下面側に
接着剤を用いて貼付けた。
【0014】このシートの上面に廃棄物を乗せ、ゴム製
遮水シートをセンサー線の方向に70%伸長させたとこ
ろ、センサー線2は変形に追従して断線することはなか
った。また、ゴム製シート1を破って漏水させたとこ
ろ、センサー線2aと2bとの間で明らかな電流変化が
観察され、漏水を検知することができた。
【0015】[実施例2]直径0.2mm、破断伸度2
00%のポリエチレン製線材の周りに、ステンレス線
(直径0.08mmの単線12本を引き揃え、50T/
mの撚りをかけたもの)を、芯線の長さの2.4倍の長
さになるようにスパイラル状に巻き付けた。得られたセ
ンサー線を図2に示すように、目付400g/m2 のポ
リエステル繊維織物の内部に配置させ、この織物の両面
にポリエチレンシートを積層して厚さ約2.0mmの遮
水シートを作製した。
【0016】このシートの上面にコンクリート廃材を乗
せ、図中のx軸方向及びy軸方向に110%伸長変形さ
せたところ、センサー線は変形に十分追従して断線は認
められなかった。また、ポリエチレンシートの一方を破
って漏水させたところ、電流変化が観測された。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のセンサー線は、導電性能を変化させることなく容易に
変形させることができるので、漏水検知システム用のセ
ンサー線を敷設する際の施工性が良好となり、また施工
後においては地盤の凹凸及び地盤変形に対する追従性が
良好なので、検知システムの耐久性も極めて良好なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、本発明のセンサー線を遮水
シートの下面側に配置した模式図である。
【図2】実施例2において、本発明のセンサー線をポリ
エチレンシート中に配置した模式図である。
【符号の説明】
1 遮水シート 2a 漏水検知用センサー線 2b 漏水検知用センサー線 3 遮水シート 4 漏水検知用センサー線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線に導電性線状材料を巻きつけてなる
    センサー線であって、該導電性線状材料の長さが芯線の
    長さの1.5倍以上である漏水検知用センサー線。
  2. 【請求項2】 導電性線状材料が、銅線、ステンレス線
    又はニクロム線からなる請求項1記載の漏水検知用セン
    サー線。
  3. 【請求項3】 芯線が、破断伸度50%以上のポリエス
    テル繊維からなる請求項1記載の漏水検知用センサー
    線。
JP21732296A 1996-08-19 1996-08-19 漏水検知用センサー線 Pending JPH1062290A (ja)

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JP21732296A JPH1062290A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 漏水検知用センサー線

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JPH1062290A true JPH1062290A (ja) 1998-03-06

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JP21732296A Pending JPH1062290A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 漏水検知用センサー線

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220537A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Three M Innovative Properties Co 漏水センサ
JP2011042938A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Ohbayashi Corp シールド用裏込材や地下水の浸入を検出するセンサユニット、及びテールシール用のワイヤーブラシ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220537A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Three M Innovative Properties Co 漏水センサ
JP2011042938A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Ohbayashi Corp シールド用裏込材や地下水の浸入を検出するセンサユニット、及びテールシール用のワイヤーブラシ

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