JPH106167A - 作業ライン装置 - Google Patents

作業ライン装置

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JPH106167A
JPH106167A JP16577996A JP16577996A JPH106167A JP H106167 A JPH106167 A JP H106167A JP 16577996 A JP16577996 A JP 16577996A JP 16577996 A JP16577996 A JP 16577996A JP H106167 A JPH106167 A JP H106167A
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tool
jig
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tools
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JP16577996A
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Izurou Kakubo
伊寿郎 鹿窪
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】段取り替え時に非稼働時間を短縮できる作業ラ
イン装置を提供する。 【解決手段】パレットP,Qを搬送・位置決めする搬送
コンベア41と、治工具Tがそれぞれ脱着自在に取り付
けられるとともに、治工具Tを用いてそれぞれ所定の作
業を行う作業装置42〜44と、搬送コンベア41の作
業装置42〜44の上流側に治工具Tを搭載したパレッ
トQを供給する治工具用パレット供給部52と、治工具
用パレット供給部52により供給されたパレットQを作
業装置42〜44のうちパレットQに搭載された治工具
Tに対応する作業装置42近傍に位置決めされるように
位置決めする制御部60と、この制御部60により位置
決めされたパレットQに搭載された治工具Tと作業装置
42〜44に取り付けられている治工具Tとを交換する
治工具交換機構42a〜44aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば部品や製品
等のワークを搭載したパレットを搬送コンベアで搬送し
ながら、各種作業装置で加工、組立、検査等の所定の作
業を行う作業ライン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から部品や製品を効率よく加工、組
立、検査等するために搬送コンベアによって搬送し、搬
送コンベアに沿って配置された作業装置により目的の作
業を行う作業ライン装置が知られている。
【0003】図8中10は、このような作業ライン装置
の一例を示す図である。すなわち、作業ライン装置10
は、パレットPを図8中矢印α方向に搬送するととも
に、所定の位置に位置決めする機能を有する搬送コンベ
ア11と、この搬送コンベア11に沿って配置され各種
作業を行うための作業装置12,13,14と、搬送コ
ンベア11の上流側端部に各種作業に供される部品Wを
搭載したパレットPを供給する部品供給部(不図示)
と、搬送コンベア11の下流側端部に配置され作業を終
えた部品Wを搭載したパレットPを回収する部品回収部
(不図示)と、これら搬送コンベア11,作業装置12
〜14,部品供給部及び部品回収部を連携動作させる制
御部(不図示)とを備えている。
【0004】このような作業ライン装置10で例えば部
品Wの加工を行う場合には、部品供給部から部品Wを搭
載したパレットPを搬送コンベア11上に所定間隔で供
給し、作業装置12〜14にて順次部品Wの加工を行わ
せ、最後に部品回収部で部品Wを搭載したパレットPを
回収するようにしていた。
【0005】また、作業ライン装置10においては、前
の作業内容を変更し別の作業を行う、いわゆるロット変
更のために各作業装置12〜14に取り付けた治工具を
交換したり、一定時間経過すると治工具が摩耗するため
新しい治工具に交換することがある。これらを一般に段
取り替えと称している。
【0006】このような段取り替えは、例えばロット変
更の場合には次のようにして行われている。すなわち、
前のロットに係る最終のパレットPに搭載された部品W
について各作業装置12〜14にて作業を行い、パレッ
トPを部品回収部で回収する。この時点で作業ライン装
置10全体を停止し、各作業装置12〜14の治工具の
交換を行う。治工具の交換が終了した後、作業ライン装
置10の作動を再開させ、部品供給部15から新しいロ
ットに係るパレットPを供給するようにしていた。
【0007】また、治工具の摩耗に伴う治工具の交換の
場合も作業ライン装置10を一旦停止した後、例えば作
業装置12の治工具の交換を行い、作業ライン装置10
の作動を再開するようにしていた。
【0008】一方、別の作業ライン装置20として、図
9に示すように搬送コンベア21と、この搬送コンベア
21に沿って配置され各種作業を行うための作業装置2
2と、搬送コンベア21の上流側端部に各種作業に供さ
れる部品Wを搭載したパレットPを供給する部品供給部
(不図示)と、搬送コンベア21の下流側端部に配置さ
れ作業を終えた部品Wを搭載したパレットPを回収する
部品回収部(不図示)と、これら搬送コンベア21,作
業装置22,部品供給部及び部品回収部を連携動作させ
る制御部(不図示)とを備えたものもあった。
【0009】このような作業ライン装置20で例えば部
品Wの加工を行う場合には、部品供給部23から部品W
を搭載したパレットPを搬送コンベア21上に所定間隔
で供給し、作業装置22にて順次部品Wの加工を行わ
せ、最後に部品回収部24で部品Wを搭載したパレット
Pを回収するようにしていた。この作業ライン装置20
においても、ロット変更等に伴って治工具を交換する場
合には作業ライン装置20を一旦停止させて行うように
していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の作
業ライン装置10にあっては次のような問題があった。
すなわち、作業ライン装置10においてロット変更する
場合には、上述したように前ロットに係るパレットPの
作業装置14における作業が終了し、作業装置14の前
を通過した後でなければ、交換作業を行うことができな
かった。さらに、後ロットに係るパレットPの作業装置
12における作業は作業装置12〜14における交換作
業が全て終わった後でなければ行うことができなかっ
た。このため、作業装置12,13は前ロットの最後の
パレットPが通過してから作業ライン装置が停止するま
では非稼働となり、また、後ロットの最初のパレットP
が作業装置12の直前の位置から作業装置13或いは1
4の前に達するまでは作業装置13或いは14は非稼働
となる。したがって、作業効率が低下してしまうという
問題があった。特に作業装置12と作業装置14との距
離が大きい場合には作業効率の低下が顕著となる。
【0011】このような作業効率の低下を避けるため、
各作業装置12〜14にそれぞれ工具自動交換装置と工
具供給装置を設けた作業ライン装置が考えられている。
すなわち、例えば作業装置12において前ロットに係る
パレットPに搭載した部品Wに対する作業が終わった時
点で工具供給装置により供給された工具を工具自動交換
装置によって作業装置12の工具を取り替える。そし
て、後ロットに係るパレットPに搭載した部品に対する
作業を行う。同様にして作業装置13,14についても
工具を交換する。このようにすれば作業装置12〜14
のそれぞれの非稼働時間は工具の交換時間のみとなり、
大幅な作業効率の低下は避けられる。
【0012】しかしながら、このように作業装置12〜
14にそれぞれ工具自動交換装置と工具供給装置を設け
たのでは作業ライン装置が高コストとなるとともに、大
型化し広い設置面積が必要となる問題があった。また、
工具供給装置にはそれぞれに充分な量の交換用の工具を
補充しておく必要があるため、作業装置12〜14が共
通の工具を用いる場合であっても工具の共有化ができな
いという問題もあった。さらに、工具供給装置内の工具
の数量を監視するシステムが必要となったり、工具供給
装置に工具を補充するシステムが必要となるという問題
もあった。
【0013】一方、作業ライン装置20においては次の
ような問題があった。すなわち、作業ライン装置20に
て多種のロットへの作業を行う場合には、作業装置22
には多種の治工具を取り付ける必要がある。このため、
工具自動交換装置及び工具供給装置を用いて治工具の交
換を自動化しようとした場合に、工具供給装置に多種類
の工具を予め収納しておかなければならず、広い収納ス
ペースが必要となるといった問題や工具の補充の監視を
頻繁に行わなければならないといった問題があった。
【0014】そこで本発明は、段取り替え時に各作業装
置の非稼働時間を短くすることで、作業効率を向上させ
ることができる低コスト及び省スペースの作業ライン装
置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、ワーク
に対し所定の作業を行う作業ライン装置において、搬送
対象物を搭載するパレットを所定の搬送方向に沿って搬
送する搬送コンベアと、この搬送コンベアの近傍に配置
され、かつ所定の治工具が脱着自在に取り付けられると
ともに、上記治工具を用いて所定の作業を行う作業装置
と、前記搬送コンベアの前記作業装置の上流側に前記ワ
ークを搭載したワーク用のパレットを供給するワーク用
パレット供給部と、前記搬送コンベアの前記作業装置の
上流側に前記治工具を搭載した治工具用のパレットを供
給する治工具用パレット供給部と、この治工具用パレッ
ト供給部により供給された前記治工具用のパレットを前
記作業装置近傍に位置決めする位置決め部と、この位置
決め部により位置決めされた前記治工具用のパレットに
搭載された治工具と前記作業装置に取り付けられている
治工具とを交換する治工具交換機構とを備えるようにし
た。
【0016】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記作業装置は、前記搬送コ
ンベア近傍に搬送方向に沿って複数配置されており、前
記位置決め部は、前記搬送コンベアにより搬送されてい
る前記治工具用のパレットに搭載された治工具を認識す
る治工具認識部と、この治工具認識部により認識された
前記治工具と前記複数の作業装置のうち前記治工具に対
応する作業装置を特定する作業装置特定部と、この作業
装置特定部により特定された作業装置近傍に前記治工具
用のパレットが停止するように前記搬送コンベアを制御
するパレット停止位置制御部とを備えるようにした。
【0017】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、前記治工具用のパレットに
は、そのパレットに搭載する治工具に対応する認識記号
が付され、前記治工具認識部は、前記認識記号を認識す
ることにより前記治工具用のパレットに搭載された治工
具を認識するようにした。
【0018】請求項4に記載された発明は、請求項1或
いは2に記載された発明において、前記搬送コンベアの
前記複数の作業装置の下流側に前記治工具用のパレット
を回収する治工具用パレット回収部を備えるようにし
た。
【0019】請求項5に記載された発明は、請求項4に
記載された発明において、前記治工具用パレット回収部
において回収された前記治工具用のパレットを前記治工
具用パレット供給部に搬送する治工具用パレット搬送コ
ンベアを備えるようにした。
【0020】請求項6に記載された発明は、請求項5に
記載された発明において、前記治工具用パレット搬送コ
ンベアには、前記治工具用のパレットに搭載された治工
具を回収した後、新たな治工具を搭載する治工具補充部
を設けるようにした。
【0021】請求項7に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記治工具交換機構は、前記
治工具用のパレットに設けられているようにした。請求
項8に記載された発明は、請求項2に記載された発明に
おいて、前記治工具用のパレットには、前記複数の作業
装置のうち少なくとも2台の作業装置に対応する治工具
が搭載されているようにした。
【0022】請求項9に記載された発明は、ワークに対
し所定の作業を行う作業ライン装置において、搬送対象
物を搭載するパレットを所定の搬送方向に沿って搬送す
る搬送コンベアと、この搬送コンベアの近傍に搬送方向
に沿って複数配置され、かつ所定の治工具がそれぞれ着
脱自在に取り付けられると共に、治工具を用いてそれぞ
れ所定の作業を行う作業装置と、搬送コンベアの複数の
作業装置の上流側に前記ワークを搭載したワーク用のパ
レットを供給するワーク用パレット供給部と、各作業装
置と対応する位置に設けられた治工具を搭載した治工具
用のパレットを供給する治工具用パレット供給部と、複
数の治工具用パレット供給部と連結され、必要に応じて
治工具を治工具用パレット供給部に供給する治工具補充
部と、治工具用パレット供給部に供給された治工具と作
業装置に取り付けられている治工具とを交換する治工具
交換機構とを備えるようにした。
【0023】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、ワ
ーク用パレット供給部にて供給されたワーク用のパレッ
トの間に治工具用パレット供給部にて治工具を作業装置
の上流側に供給し、対応する作業装置の近傍に治工具用
のパレットを位置決めした時点で、治工具交換機構によ
り治工具用のパレットに搭載された治工具と作業装置に
取り付けられている治工具と交換することができる。こ
のため、作業ライン装置全体を停止する必要はないのは
もちろん、治工具の交換に係る作業装置以外の作業装置
の作業を停止することなく治工具の交換作業を行うこと
ができる。また、作業装置にそれぞれ工具供給装置を設
ける必要がない。
【0024】請求項2に記載された発明では、位置決め
部は、搬送コンベアにより搬送されている治工具用のパ
レットに搭載された治工具を認識する治工具認識部と、
この治工具認識部により認識された治工具と複数の作業
装置のうち治工具に対応する作業装置を特定する作業装
置特定部と、この作業装置特定部により特定された作業
装置近傍に治工具用のパレットが停止するように搬送コ
ンベアを制御するパレット停止位置制御部とを備えるよ
うにしたので、作業装置に対応する治工具を判別するこ
とができ、所定の作業装置近傍まで正確に搬送すること
ができる。
【0025】請求項3に記載された発明では、治工具認
識部により治工具用のパレットに付された認識記号を認
識することで治工具を認識するようにしたので、認識記
号を付す位置の自由度を大きくすることができる。
【0026】請求項4に記載された発明では、搬送コン
ベアの複数の作業装置の下流側に治工具用のパレットを
回収する治工具用パレット回収部を備えるようにしたの
で、ワーク用のパレットのみを次工程へ送ることができ
る。
【0027】請求項5に記載された発明では、治工具用
パレット回収部において回収された治工具用のパレット
を治工具用パレット供給部に搬送する治工具用パレット
搬送コンベアを備えるようにしたので、治工具用のパレ
ットを再利用できる。
【0028】請求項6に記載された発明では、治工具用
パレット搬送コンベアには、治工具用のパレットに搭載
された治工具を回収した後、新たな治工具を搭載する治
工具補充部を設けるようにしたので、回収された治工具
用のパレットを直ちに次の治工具供給に当てることがで
き、準備すべき治工具用のパレットを最小限に抑えるこ
とができる。また、交換用の治工具を一ヶ所で管理する
ことができ、治工具を共有化も図ることができる。
【0029】請求項7に記載された発明では、治工具交
換機構は、治工具用のパレットに設けられているように
したため、作業装置にそれぞれ工具交換機構を設ける必
要がなくなり、省スペースに寄与できる。また、治工具
の種類に応じた治工具交換機構を用いることができる。
【0030】請求項8に記載された発明では、治工具用
のパレットには、複数の作業装置のうち少なくとも2台
の作業装置に対応する治工具が搭載されているようにし
たので、治工具の搬送効率が向上する。
【0031】請求項9に記載された発明では、治工具用
パレット供給部を作業装置に対応させて設け、治工具を
一括して保持管理している治工具補充部から、必要に応
じてパレットに載置して作業装置に搬送し、治工具交換
機構により治工具用のパレットに搭載された治工具と作
業装置に取り付けられている治工具とを交換することが
できる。このため、作業ライン装置全体を停止する必要
はないのはもちろん、治工具の交換に係る作業装置以外
の作業装置の作業を停止することなく治工具の交換作業
を行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る作業ライン装置30の構成を示す平面図である。
また、図2〜4はこの作業ライン装置30の動作を説明
するための平面図である。
【0033】作業ライン装置30は、大きく分けて作業
部40と治工具供給部50とこれら作業部40及び治工
具供給部50とを連携制御する制御部60(位置決め
部)とから構成されている。なお、図中Pは作業に供さ
れる部品Wを載置するパレット、Qは治工具Tを載置す
るパレットを示している。
【0034】作業部40は、後述するパレットP及びパ
レットQを図1中矢印X1方向に搬送するとともに、所
定の位置に位置決めする機能を有する搬送コンベア41
と、この搬送コンベア41に沿って配置された作業装置
42,43,44と、搬送コンベア41に各種作業に供
される部品Wを搭載したパレットPを供給する部品供給
部45(ワーク用パレット供給部)と、作業を終えた部
品Wを搭載したパレットPを回収する部品回収部46と
を備えている。
【0035】搬送コンベア41は、パレットP,Qに係
合することによりパレットP,Qを連続搬送するととも
に、係合部材(不図示)を作動させることで個別にパレ
ットP,Qを所望の位置に停止させる機能を有してい
る。
【0036】作業装置42,43,44は、それぞれ所
定の治工具Tにより例えば切削等の所定の作業を行う装
置であり、パレットQに新たな治工具Tが載置されてい
る場合に自動的に治工具を交換することができる治工具
交換機構42a〜44aをそれぞれ具備している。
【0037】治工具供給部50は、搬送コンベア41に
平行して設けられパレットQを図1中X2方向に回送す
る回送コンベア51と、この回送コンベア51の下流側
端部に設けられ搬送コンベア41上にパレットQを供給
する治工具用パレット供給部52と、回送コンベア51
の上流側端部に設けられパレットQを回収する治工具用
パレット回収部53と、回送コンベア51の中間部に設
けられ回収されたパレットQに載置された治工具Tを新
たに交換に供される治工具Tを載せ替える治工具補充部
54とを備えている。
【0038】制御部60は、作業部40を制御する第1
制御部61と、治工具供給部50を制御する第2制御部
62と、治工具の交換を制御する治工具監視部63とを
備えている。なお、治工具監視部63は、搬送コンベア
41の図1中位置Aを撮像する認識カメラ63aを備え
ている。
【0039】なお、各パレットP,Qは、部品W若しく
は治工具Tが安定して載置できるように部品W若しくは
治工具Tの形状に合わせて成形してもよい。このような
作業ライン装置30では、次のようにして作業を行う。
すなわち、部品供給部45から部品Wを搭載したパレッ
トPを所定間隔で搬送コンベア41上に供給し、作業装
置42〜44にて順次部品Wの加工を行わせ、最後に部
品回収部46で部品Wを搭載したパレットPを回収す
る。
【0040】次に、ロット交換に際し作業装置42に取
り付けられた治工具T1を治工具T2に交換する場合の
手順について図2の(a)〜(c)により説明する。予
め治工具供給部50の治工具補充部54においてパレッ
トQ上に作業装置42において用いる治工具T2を載置
する。また、パレットQには治工具T2を示す符号が付
されている。
【0041】前ロットに係る最終の部品Wを載置したパ
レットPが位置Aを通過した後、図2の(a)に示すよ
うに治工具用パレット供給部52によりパレットPの列
間にパレットQを挿入する。ここで位置Aに挿入された
パレットQを認識カメラ63aにて撮像し、その画像を
治工具監視部63に入力する。治工具監視部63におい
て認識カメラ63aからのパレットQに付された符号に
基づき、パレットQ上に治工具T2が載置されているこ
とを認識する。この情報を第1制御部61に伝達し、搬
送コンベア41により作業装置42の前にパレットQが
搬送されてきたらパレットQを停止させる。
【0042】作業装置42において治工具交換機構42
aを作動させ、作業装置42に取り付けられている治工
具T1とパレットQ上の治工具T2とを交換する。一
方、この交換作業中、図2の(b)に示すように、搬送
コンベア41により前ロットに係る部品Wを載置したパ
レットPを作業装置43及び作業装置44前に順次搬送
し、作業を行う。
【0043】作業装置42の治工具の交換が終了した時
点でパレットQの係合を解除し、搬送コンベア41によ
るパレットQの搬送を再開する。続いて作業装置42の
前に後ロットに係る部品Wを載置したパレットPを搬送
し、部品Wに対し後ロットの作業を行う。一方、パレッ
トQを作業装置43,44前を通過させた後、位置Bで
停止させる。ここで、図2の(c)に示すように治工具
用パレット回収部53によりパレットQを回収する。回
収されたパレットQを回送ライン51により図1中矢印
X2方向に搬送し、治工具補充部54まで搬送する。そ
して、治工具補充部54によりパレットQ上の治工具T
1を回収する。なお、治工具補充部54においては必要
に応じて別の治工具TをパレットQ上に載置する。以上
でロット交換に際し作業装置42に取り付けられた治工
具T1を治工具T2に交換する作業を終了する。なお、
本作業ライン装置30における非稼働時間は治工具T1
を治工具T2に交換する交換時間及びパレットQを挿入
・回収する時間のみとなる。
【0044】次に図3及び図4により例えば作業装置4
2及び作業装置44の治工具を交換する場合の手順を説
明する。ここで、作業装置42において治工具の交換に
必要な交換時間をMとし、作業装置44において治工具
の交換に必要な時間をmとする。また、作業装置42〜
44において部品Wに対し所定の作業を行うのに必要な
時間をNとする。一方、作業装置42には治工具T1が
現在取り付けられ、パレットQa上の治工具T2と交換
するものとし、作業装置44には治工具T3が現在取り
付けられ、パレットQb上の治工具T4と交換するもの
とする。
【0045】図3の(a)〜(c)は交換時間Mが作業
時間Nと比べて短い場合における手順を示す図である。
すなわち、前ロットに係る最終の部品Wを載置したパレ
ットPaが位置Aを通過した後、図3の(a)に示すよ
うに治工具用パレット供給部52によりパレットPaの
直後にパレットQaを挿入する。ここで位置Aに挿入さ
れたパレットQaを認識カメラ63aにて撮像し、その
画像を治工具監視部63に入力する。治工具監視部63
において認識カメラ63aからのパレットQaに付され
た符号に基づき、パレットQa上に治工具T2が載置さ
れていることを認識する。この情報を第1制御部61に
伝達し、搬送コンベア41により作業装置42の前にパ
レットQaが搬送されてきたらパレットQaを停止させ
る。
【0046】作業装置42において治工具交換機構42
aを作動させ、作業装置42に取り付けられている治工
具T1とパレットQa上の治工具T2とを交換する。一
方、この交換作業中、図3の(b)に示すように搬送コ
ンベア41によりパレットPaを作業装置43前に搬送
し、パレットPa上の部品Wに対し前ロットの作業を行
い、作業終了後、作業装置44前に搬送し、同様にして
前ロットの作業を行う。なお、治工具用パレット供給部
52によりパレットQaの直後にパレットQbを挿入
し、位置Aで待機させる。このとき、パレットQbを認
識カメラ63aにて撮像し、その画像を治工具監視部6
3に入力する。治工具監視部63において認識カメラ6
3aからのパレットQbに付された符号に基づき、パレ
ットQb上に治工具T4が載置されていることを認識す
る。
【0047】作業装置42の治工具の交換が終了した時
点でパレットQaの係合を解除し、搬送コンベア41に
よるパレットQaの搬送を再開する。パレットQaを作
業装置43,44前を通過させた後、位置Bで停止さ
せ、治工具用パレット回収部53によりパレットQaを
回収する。同時に、位置Aで待機させていたパレットQ
bの係合を解除し、搬送コンベア41による搬送を開始
する。図3の(c)に示すように治工具監視部63にお
いて認識されたパレットQbの情報に基づき、搬送コン
ベア41により作業装置44の前にパレットQbが搬送
されてきたらパレットQbを停止させる。
【0048】なお、パレットQbの後方には後ロットに
係る部品Wを載置したパレットPbが供給されているの
で、作業装置42前にパレットPbを搬送し、部品Wに
対し後ロットの作業を開始する。その後、作業装置43
においても同様に後ロットの作業を行う。そして、後述
する作業装置44における治工具の交換作業が終了する
まで待機させる。
【0049】作業装置44において治工具交換機構44
aを作動させ、作業装置44に取り付けられている治工
具T3とパレットQb上の治工具T4とを交換する。作
業装置44の治工具T4の交換が終了した時点でパレッ
トQbの係合を解除し、搬送コンベア41によるパレッ
トQbの搬送を再開する。パレットQbを位置Bで停止
させ、治工具用パレット回収部53によりパレットQb
を回収する。
【0050】一方、作業装置43と作業装置44との間
で待機していたパレットPbの係合を解除し、搬送コン
ベア41による搬送を開始し、作業装置44の前にパレ
ットPbを停止させる。そして、作業装置44によりパ
レットPb上の部品Wに対し後ロットの作業を行う。以
上で作業装置42及び作業装置44の治工具を交換する
作業を終了する。
【0051】以上、説明したように交換時間Mが作業時
間Nに比べて短い場合には、パレットPaとパレットQ
aとの間、パレットQaとパレットQbとの間、パレッ
トPbとパレットQbとの間は最小の距離となり、作業
ラインの非稼働時間が作業装置42における交換時間M
又は作業装置44における交換時間m及びパレットQ
a,Qbを挿入・回収する時間のみとなる。なお、この
ような場合には後述する図4に示す手順でも非稼働時間
は変わらない。
【0052】図4の(a)〜(c)は交換時間Mが作業
時間Nと比べて長い場合における手順を示す図である。
すなわち、この場合にはパレットQbを先に搬送コンベ
ア41上に挿入する。前ロットに係る最終の部品Wを載
置したパレットPaが位置Aを通過した後、図4の
(a)に示すように治工具用パレット供給部52により
パレットPaの直後にパレットQbを挿入し、続いてパ
レットQaを挿入する。ここで位置Aに挿入されたパレ
ットQbを認識カメラ63aにて撮像し、その画像を治
工具監視部63に入力する。治工具監視部63において
認識カメラ63aからのパレットQbに付された符号に
基づき、パレットQb上に治工具T4が載置されている
ことを認識する。この情報を第1制御部61に伝達し、
搬送コンベア41により作業装置44の前にパレットQ
bが搬送されてきたらパレットQbを停止させる。な
お、この際、搬送コンベア41によりパレットPaを作
業装置43前に搬送し、パレットPa上の部品Wに対し
前ロットの作業を行い、作業終了後、作業装置44前に
搬送し、同様にして前ロットの作業を行う。
【0053】図4の(b)に示すように作業装置44前
にパレットQbが到達した時点で、治工具交換機構44
aを作動させ、作業装置44に取り付けられている治工
具T3とパレットQb上の治工具T4とを交換する。
【0054】一方、位置Aに挿入されたパレットQaを
認識カメラ63aにて撮像し、その画像を治工具監視部
63に入力する。治工具監視部63において認識カメラ
63aからのパレットQaに付された符号に基づき、パ
レットQa上に治工具T2が載置されていることを認識
し、搬送コンベア41により作業装置42前にパレット
Qaが搬送されてきたらパレットQaを停止させる。作
業装置42前にパレットQaが到達した時点で、治工具
交換機構42aを作動させ、作業装置42に取り付けら
れている治工具T1とパレットQa上の治工具T2とを
交換する。
【0055】作業装置42の治工具の交換が終了した時
点で、図4の(c)に示すようにパレットQaの係合を
解除し、搬送コンベア41によるパレットQaの搬送を
再開する。パレットQaを作業装置43,44前を通過
させた後、位置Bで停止させ、治工具用パレット回収部
53によりパレットQaを回収する。
【0056】なお、パレットQaの後方には後ロットに
係る部品Wを載置したパレットPbが供給されているの
で、作業装置42前にパレットPbを搬送し、部品Wに
対し後ロットの作業を開始する。その後、作業装置4
3,44においても同様に後ロットの作業を行う。
【0057】以上、説明したように交換時間Mが作業時
間Nに比べて長い場合には、パレットQbとパレットQ
aとの間が交換時間Mと交換時間mとの差に基づく距離
だけ離れるが、パレットPaとパレットQbとの間、パ
レットPbとパレットQaとの間は最小の距離となり、
作業ラインの非稼働時間が作業装置42における交換時
間Mとなる。
【0058】上述したように本第1実施の形態に係る作
業ライン装置30では、部品Wと同様に搬送コンベア4
1を用いて段取り替え用の治工具を供給するようにして
いる。このため、段取り替え時に各作業装置の前から部
品を載置したパレットを排除する必要がなくなり、従来
のように段取り替え時に前ロットに係る部品を載置した
パレットが最下流側の作業装置における作業が終了する
まで各作業装置を停止させる必要がない。このため、段
取り替え前後のパレットの間隔を最小とすることがで
き、作業ライン装置の非稼働時間を短く、すなわち治工
具の交換時間及び治工具用パレットの挿入・回収時間程
度とすることができる。
【0059】一方、各作業装置に個別に工具供給装置を
設ける必要がないため、作業ライン装置30の低コスト
及び省スペースに寄与できる。さらに、治工具補充部5
4により交換用の治工具を一括して保持・管理すること
ができるため、治工具のメンテナンスの簡便化が図れる
上に、各作業装置にそれぞれ治工具供給装置を設ける必
要がないため、治工具の保管用のスペースを節約するこ
とができる。
【0060】図5は本発明の第2の実施の形態に係る作
業ライン装置100の構成を示す平面図である。作業ラ
イン装置100は、大きく分けて作業部110と治工具
供給部120とこれら作業部110及び治工具供給部1
20とを連携制御する制御部130とから構成されてい
る。
【0061】作業部110は、後述するパレットP及び
パレットQを図5中矢印X1方向に搬送するとともに、
所定の位置に位置決めする機能を有する搬送コンベア1
11と、この搬送コンベア111に沿って配置され各種
作業を行うための作業装置112と、搬送コンベア11
1に各種作業に供される部品Wを搭載したパレットPを
供給する部品供給部113と、作業を終えた部品Wを搭
載したパレットPを回収する部品回収部114とを備え
ている。
【0062】搬送コンベア111は、パレットP,Qに
係合することによりパレットP,Qを連続搬送するとと
もに、係合部材(不図示)を作動させることで個別にパ
レットP,Qを所望の位置に停止させる機能を有してい
る。
【0063】作業装置112は、それぞれ所定の治工具
Tにより例えば切削等の所定の作業を行う装置であり、
パレットQに新たな治工具Tが載置されている場合に自
動的に治工具を交換することができる治工具交換機構1
12aを具備している。
【0064】治工具供給部120は、搬送コンベア11
1に平行して設けられパレットQを図5中X2方向に回
送する回送コンベア121と、この回送コンベア121
の下流側端部に設けられ搬送コンベア111上にパレッ
トQを供給する治工具用パレット供給部122と、回送
コンベア120の上流側端部に設けられパレットQを回
収する治工具用パレット回収部123と、回送コンベア
121の中間部に設けられ回収されたパレットQに載置
された治工具Tを新たに交換に供される治工具Tを載せ
替える治工具補充部124とを備えている。
【0065】制御部130は、作業部110を制御する
第1制御部131と、治工具供給部120を制御する第
2制御部132と、治工具の交換を制御する治工具監視
部133とを備えている。なお、治工具監視部133
は、搬送コンベア111の図5中位置Aを撮像する認識
カメラ133aを備えている。
【0066】なお、図5中Pは部品を載置することがで
きるパレットを示しており、Qは治工具を載置すること
ができるパレットを示している。これらは部品W若しく
は治工具Tが安定して載置できるように部品W若しくは
治工具Tの形状に合わせて成形してもよい。
【0067】このような作業ライン装置100では、次
のようにして作業を行う。すなわち、部品供給部113
から部品Wを搭載したパレットPを搬送コンベア111
上に所定間隔で供給し、作業装置112にて順次部品の
加工を行わせ、最後に部品回収部114で部品を搭載し
たパレットPを回収する。
【0068】次に、ロット交換に際し作業装置112に
取り付けられた治工具T1を治工具T2に交換する場合
の手順について説明する。予め治工具供給部120の治
工具補充部123においてパレットQ上に作業装置11
2において用いる治工具T2を載置する。また、パレッ
トQには治工具T2を示す符号が付されている。
【0069】前ロットに係る最終の部品Wを載置したパ
レットPが位置Aを通過した後、治工具用パレット供給
部122によりパレットPの列間にパレットQを挿入す
る。ここで位置Aに挿入されたパレットQを認識カメラ
133aにて撮像し、その画像を治工具監視部133に
入力する。治工具監視部133において認識カメラ13
3aからのパレットQに付された符号に基づき、パレッ
トQ上に治工具T2が載置されていることを認識する。
この情報を第1制御部121に伝達し、搬送コンベア1
11により作業装置112の前にパレットQが搬送され
てきたら、パレットQを停止させる。
【0070】作業装置112において治工具交換機構1
12aを作動させ、作業装置112に取り付けられてい
る治工具T1とパレットQ上の治工具T2とを交換す
る。一方、この交換作業中、搬送コンベア111により
パレットPを図5中矢印X1方向に搬送し、部品回収部
114で回収する。
【0071】作業装置112の治工具の交換が終了した
時点でパレットQの係合を解除し、搬送コンベア111
によるパレットQの搬送を再開する。続いて作業装置1
12の前に後ロットに係る部品Wを載置したパレットP
を搬送し、部品Wに対し後ロットの作業を行う。一方、
パレットQを搬送装置111により位置Bまで搬送し、
停止させる。ここで、治工具用パレット回収部123に
よりパレットQを回収する。回収されたパレットQを回
送ライン121により図5中矢印X2方向に搬送し、治
工具補充部124まで搬送する。そして、治工具補充部
124によりパレットQ上の治工具T1を回収する。な
お、治工具補充部124においては必要に応じて別の治
工具TをパレットQ上に載置する。以上でロット交換に
際し作業装置112に取り付けられた治工具T1を治工
具T2に交換する作業を終了する。
【0072】上述したように本第2実施の形態に係る作
業ライン装置100では、部品Wと同様に搬送コンベア
111を用いて段取り替え用の治工具を供給するように
している。このため、各作業装置に個別に工具供給装置
を設ける必要がなく、作業ライン装置100の低コスト
及び省スペースに寄与できる。
【0073】上記第1及び第2の実施の形態では、1つ
の治工具用パレットに1つの治工具のみ搭載していた
が、1つの治工具用のパレットに複数の作業装置のため
の治工具を載置するようにしてもよい。この場合には、
挿入するパレット数を減らすことができ、挿入・回収に
起因する非稼働時間を短縮することができる。
【0074】図6は本発明の第3の実施の形態に係る作
業ライン装置150の構成を示す平面図である。また、
図7はこの作業ライン150の動作を説明するための平
面図である。
【0075】作業ライン150は、大きく分けて作業部
160と治工具供給部170とこらら作業部160及び
治工具供給部170とを連携制御する制御部180(位
置決め部)とから構成されている。なお、図中Pは作業
に供される部品Wを載置するパレット、Qは治工具Tを
載置するパレットを示している。
【0076】作業部160は、後述するパレットPを図
6中矢印X1方向に搬送するとともに、所定の位置に位
置決めする機能を有する部品用搬送コンベア161と、
この部品用搬送コンベア161に沿って配置された作業
装置162,163,164と、部品用搬送コンベア1
61に各種作業に供される部品Wを載置したパレットP
を供給する部品供給部165(ワーク用パレット供給
部)と、作業を終えた部品Wを載置したパレットPを回
収する部品回収部166とを備えている。
【0077】部品用搬送コンベア161は、パレットP
に係合することによりパレットPを連続搬送するととも
に、係合部材(不図示)を作動させることで個別にパレ
ットPを所望の位置に停止させる機能を有している。
【0078】作業装置162,163,164は、それ
ぞれ所定の治工具Tにより例えば切削等の所定の作業を
行う装置であり、パレットQにより新たな治工具Tが供
給された場合に自動的に治工具を交換することができる
治工具交換機構162a〜164aをそれぞれ具備して
いる。
【0079】治工具供給部170は、部品用搬送コンベ
ア161に平行して設けられ、パレットQを搬送する治
工具用搬送コンベア171と、この治工具用搬送コンベ
ア171の作業装置162,163,164に対向する
位置に設けられ各作業装置162,163,164に対
してパレットQを供給する治工具用パレット供給部17
2,173,174と、治工具用搬送コンベア171に
連結して設けられ回収されたパレットQに載置された治
工具Tを新たな治工具Tに交換する治工具補充部175
とを備えている。制御部180は作業部160を制御す
る第1制御部181と、治工具供給部170を制御する
第2制御部182を備えている。
【0080】このような作業ライン150では、次のよ
うにして作業を行う。すなわち、部品供給部165日ら
部品Wを搭載したパレットPを部品用搬送コンベア16
1に供給し、作業装置162〜164にて順次部品Wの
加工を行わせ、最後に部品回収部166で部品Wを搭載
したパレットPを回収する。
【0081】次に、ロット交換に際し、作業装置162
及び作業装置164の治工具を交換する場合の手順を説
明する。なお、作業装置162には治工具T1が現在取
り付けられ、パレットQa上の治工具T2と交換するも
のとし、作業装置164には治工具T3が現在取り付け
られ、パレットQb上の治工具T4と交換するものとす
る。
【0082】治工具補充部175では、パレットQaに
治工具T2を載置して治工具用パレット供給部172に
搬送させると共に、パレットQbに治工具T4を載置し
て治工具用パレット供給部174搬送させる。治工具用
パレット供給部172及び174においては、治工具T
2及び治工具T4が載置されたパレットQa及びQbを
ロット交換まで待機させておく。
【0083】前ロットに係る最後の部品Wを載置したパ
レットPaが作業装置162の前を通過した後、図7
(a)に示すように、治工具用パレット供給部172に
よりパレットPaの直後にパレットQaを挿入する。こ
のとき、後ロットのパレットPb以降は停止されてい
る。
【0084】作業装置162において治工具交換機構1
62aを作動させ、作業装置162に取り付けられてい
る治工具T1とパレットQa上の治工具T2とを交換す
る。この作業中、図7(b)に示すように部品用搬送コ
ンベア161によりパレットPaを作業装置163前に
搬送し、パレットPa上の部品Wに対し前ロットの作業
を行い、作業終了後、作業装置164前に搬送し、同様
にして前ロットの作業を行う。
【0085】作業装置162の治工具の交換が終了した
時点で、再び治工具用パレット供給部172を作動させ
てパレットQa回収すると共に、停止させていた後ロッ
トのパレットPb以降の係止を解除し搬送する。
【0086】一方、作業装置164においても、前ロッ
トに係る最後の部品Wを載置したパレットPaが通過し
した後、図7(c)示すように、治工具用パレット供給
部174によりパレットPa直後にパレットQbを挿入
し、治工具交換機構164aを作動させ、作業装置17
4に取り付けられている治工具T3とパレットQb上の
治工具T4とを交換する。交換を開始した時点では、後
ロットのパレットPbは作業装置162において作業中
であるが、交換中に作業装置163の作業を終了した場
合は、作業装置163と作業装置164の間に停止させ
ておく。
【0087】作業装置164の治工具の交換が終了した
時点で、再び治工具用パレット供給部174を作動させ
てパレットQbを回収すると共に、停止させていた後ロ
ットのパレットPb以降の係止を解除して、作業装置1
64における作業を行わせる。
【0088】以上説明したように、本作業ライン150
の非稼動時間は、治工具T1を治工具T2に交換する交
換時間、及びパレットQaを挿入・回収する時間と、治
工具T3を治工具T4に交換する交換時間、及びパレッ
トQbを挿入・回収する時間との合計から、パレットQ
aが回収されてから後ロットのパレットPbが作業装置
163と作業装置164の間で停止するまでの時間をマ
イナスした時間となる。
【0089】上述した本第3の実施の形態にかかる作業
ライン装置150は、治工具用パレット供給部172〜
174を作業装置162〜164に対応させて設け、治
工具を一括して保持管理している治工具補充部175か
ら、必要に応じてパレットQに載置して作業装置に搬送
するようにしている。このため、各作業装置に個別に工
具供給装置を設ける必要がなく、また、工具を共有化す
ることができる。
【0090】なお、本発明は上述した各実施の形態に限
定されるものではない。上記実施の形態では、作業とし
て切削作業を行うものについて説明しているが、作業と
しては加工、組立、検査、製造等でもよく、さらにこれ
らを組み合わせた作業を行う作業ライン装置に適用して
もよい。
【0091】さらに、治工具交換機構をそれぞれの作業
装置に設けるようにしているが、治工具用のパレット自
体に設けるようにすることで、省スペースに寄与でき
る。さらにまた、作業装置が3台ある場合について説明
したが、この台数に限られず、3台以上の作業装置があ
る場合にはさらに効果が顕著となる。このほか本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿
論である。
【0092】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ワ
ーク用パレット供給部にて供給されたワーク用のパレッ
トの間に治工具用パレット供給部にて治工具を作業装置
の上流側に供給し、対応する作業装置の近傍に治工具用
のパレットを位置決めした時点で、治工具交換機構によ
り治工具用のパレットに搭載された治工具と作業装置に
取り付けられている治工具と交換することができる。こ
のため、作業ライン装置全体を停止する必要はないのは
もちろん、治工具の交換に係る作業装置以外の作業装置
の作業を停止することなく治工具の交換作業を行うこと
ができる。したがって、段取り替え時に各作業装置の非
稼働時間を短くすることができ、作業効率を向上させる
ことができる。また、作業装置にそれぞれ工具供給装置
を設ける必要がないので、低コスト及び省スペースを図
ることができる。
【0093】請求項2に記載された発明によれば、位置
決め部は、搬送コンベアにより搬送されている治工具用
のパレットに搭載された治工具を認識する治工具認識部
と、この治工具認識部により認識された治工具と複数の
作業装置のうち治工具に対応する作業装置を特定する作
業装置特定部と、この作業装置特定部により特定された
作業装置近傍に治工具用のパレットが停止するように搬
送コンベアを制御するパレット停止位置制御部とを備え
るようにしたので、作業装置に対応する治工具を判別す
ることができ、所定の作業装置近傍まで正確に搬送する
ことができる。
【0094】請求項3に記載された発明によれば、治工
具認識部により治工具用のパレットに付された認識記号
を認識することで治工具を認識するようにしたので、認
識記号を付す位置の自由度を大きくすることができる。
【0095】請求項4に記載された発明によれば、搬送
コンベアの複数の作業装置の下流側に治工具用のパレッ
トを回収する治工具用パレット回収部を備えるようにし
たので、ワーク用のパレットのみを次工程へ送ることが
できる。
【0096】請求項5に記載された発明によれば、治工
具用パレット回収部において回収された治工具用のパレ
ットを治工具用パレット供給部に搬送する治工具用パレ
ット搬送コンベアを備えるようにしたので、治工具用の
パレットを再利用できる。
【0097】請求項6に記載された発明によれば、治工
具用パレット搬送コンベアには、治工具用のパレットに
搭載された治工具を回収した後、新たな治工具を搭載す
る治工具補充部を設けるようにしたので、回収された治
工具用のパレットを直ちに次の治工具供給に当てること
ができ、準備すべき治工具用のパレットを最小限に抑え
ることができる。また、交換用の治工具を一ヶ所で管理
することができ、治工具を共有化も図ることができる。
【0098】請求項7に記載された発明によれば、治工
具交換機構は、治工具用のパレットに設けられているよ
うにしたため、作業装置にそれぞれ工具交換機構を設け
る必要がなくなり、省スペースに寄与できる。また、治
工具の種類に応じた治工具交換機構を用いることができ
る。
【0099】請求項8に記載された発明によれば、治工
具用のパレットには、複数の作業装置のうち少なくとも
2台の作業装置に対応する治工具が搭載されているよう
にしたので、治工具の搬送効率が向上する。
【0100】請求項9に記載された発明によれば、治工
具用パレット供給部を作業装置に対応させて設け、治工
具を一括して保持管理している治工具補充部から、必要
に応じてパレットに載置して作業装置に搬送し、治工具
交換機構により治工具用のパレットに搭載された治工具
と作業装置に取り付けられている治工具とを交換するこ
とができる。このため、作業ライン装置全体を停止する
必要はないのはもちろん、治工具の交換に係る作業装置
以外の作業装置の作業を停止することなく治工具の交換
作業を行うことができる。したがって、段取り替え時に
各作業装置の非稼動時間を短くすることができ、作業効
率を向上させることができる。また、各作業装置に個別
に工具供給装置を設ける必要がなく、また、工具を共有
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す作業ライン装
置の構成を示す平面図。
【図2】同装置の動作の一例を説明する平面図。
【図3】同装置の動作の別の例を説明する平面図。
【図4】同装置の動作のさらに別の例を説明する平面
図。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す作業ライン装
置の構成を示す平面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す作業ライン装
置の構成を示す平面図。
【図7】同装置の動作の一例を説明する平面図。
【図8】従来の作業ライン装置の一例を示す平面図。
【図9】従来の作業ライン装置の別の例を示す平面図。
【符号の説明】
30,100,150…作業ライン装置 40,110,160…作業部 41,111,161…搬送コンベア 42,43,44,112,162,163,164…
作業装置 42a,43a,44a,112a,162a,163
a,164a…治工具交換機構 50,120,170…治工具供給部 51,121,171…回送コンベア 52,122,172,173,174…治工具用パレ
ット供給部 53,123…治工具用パレット回収部 54,124,175…治工具補充部 60,130,180…制御部 61,131,181…第1制御部 62,132,182…第2制御部 63,133…第3制御部W…部品 T,T1,T2,T3,T4…治工具 P,Pa,Pb…パレット(部品用) Q,Qa,Qb…パレット(治工具用)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークに対し所定の作業を行う作業ライン
    装置において、 搬送対象物を搭載するパレットを所定の搬送方向に沿っ
    て搬送する搬送コンベアと、 この搬送コンベアの近傍に配置され、かつ所定の治工具
    が脱着自在に取り付けられるとともに、上記治工具を用
    いて所定の作業を行う作業装置と、 前記搬送コンベアの前記作業装置の上流側に前記ワーク
    を搭載したワーク用のパレットを供給するワーク用パレ
    ット供給部と、 前記搬送コンベアの前記作業装置の上流側に前記治工具
    を搭載した治工具用のパレットを供給する治工具用パレ
    ット供給部と、 この治工具用パレット供給部により供給された前記治工
    具用のパレットを前記作業装置近傍に位置決めする位置
    決め部と、 この位置決め部により位置決めされた前記治工具用のパ
    レットに搭載された治工具と前記作業装置に取り付けら
    れている治工具とを交換する治工具交換機構とを備えて
    いることを特徴とする作業ライン装置。
  2. 【請求項2】前記作業装置は、前記搬送コンベア近傍に
    搬送方向に沿って複数配置されており、 前記位置決め部は、前記搬送コンベアにより搬送されて
    いる前記治工具用のパレットに搭載された治工具を認識
    する治工具認識部と、 この治工具認識部により認識された前記治工具と前記複
    数の作業装置のうち前記治工具に対応する作業装置を特
    定する作業装置特定部と、 この作業装置特定部により特定された作業装置近傍に前
    記治工具用のパレットが停止するように前記搬送コンベ
    アを制御するパレット停止位置制御部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の作業ライン装置。
  3. 【請求項3】前記治工具用のパレットには、そのパレッ
    トに搭載する治工具に対応する認識記号が付され、 前記治工具認識部は、前記認識記号を認識することによ
    り前記治工具用のパレットに搭載された治工具を認識す
    ることを特徴とする請求項2に記載の作業ライン装置。
  4. 【請求項4】前記搬送コンベアの前記複数の作業装置の
    下流側に前記治工具用のパレットを回収する治工具用パ
    レット回収部を備えていることを特徴とする請求項1或
    いは2に記載の作業ライン装置。
  5. 【請求項5】前記治工具用パレット回収部において回収
    された前記治工具用のパレットを前記治工具用パレット
    供給部に搬送する治工具用パレット搬送コンベアを備え
    ていることを特徴とする請求項4に記載の作業ライン装
    置。
  6. 【請求項6】前記治工具用パレット搬送コンベアには、
    前記治工具用のパレットに搭載された治工具を回収した
    後、新たな治工具を搭載する治工具補充部が設けられて
    いることを特徴とする請求項5に記載の作業ライン装
    置。
  7. 【請求項7】前記治工具交換機構は、前記治工具用のパ
    レットに設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の作業ライン装置。
  8. 【請求項8】前記治工具用のパレットには、前記複数の
    作業装置のうち少なくとも2台の作業装置に対応する治
    工具が搭載されていることを特徴とする請求項2に記載
    の作業ライン装置。
  9. 【請求項9】ワークに対し所定の作業を行う作業ライン
    装置において、 搬送対象物を搭載するパレットを所定の搬送方向に沿っ
    て搬送する搬送コンベアと、 この搬送コンベアの近傍に搬送方向に沿って複数配置さ
    れ、かつ所定の治工具がそれぞれ着脱自在に取り付けら
    れると共に、前記治工具を用いてそれぞれ所定の作業を
    行う作業装置と、 前記搬送コンベアの前記複数の作業装置の上流側に前記
    ワークを搭載したワーク用のパレットを供給するワーク
    用パレット供給部と、 前記各作業装置と対応する位置に設けられた前記治工具
    を搭載した治工具用のパレットを供給する治工具用パレ
    ット供給部と、 前記複数の治工具用パレット供給部と連結され、必要に
    応じて前記治工具を前記治工具用パレット供給部に供給
    する治工具補充部と、 前記治工具用パレット供給部に供給された治工具と前記
    作業装置に取り付けられている治工具とを交換する治工
    具交換機構とを備えていることをと特徴とする作業ライ
    ン装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063595A1 (ja) * 2005-12-01 2007-06-07 Hirata Corporation 生産システム
JP2010234456A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Toyota Motor Corp 組付装置及び組付方法
JP2020192645A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 澁谷工業株式会社 組立装置
CN112975526A (zh) * 2021-04-25 2021-06-18 唐朝保 一种自动化数控机床送料实时监控方法

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