JPH1057057A - 有機塩素化合物分解用組換プラスミド及び形質転換体 - Google Patents

有機塩素化合物分解用組換プラスミド及び形質転換体

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JPH1057057A
JPH1057057A JP8222184A JP22218496A JPH1057057A JP H1057057 A JPH1057057 A JP H1057057A JP 8222184 A JP8222184 A JP 8222184A JP 22218496 A JP22218496 A JP 22218496A JP H1057057 A JPH1057057 A JP H1057057A
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JP
Japan
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gene
degrading enzyme
recombinant plasmid
gene fragment
cumene
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JP8222184A
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English (en)
Inventor
Toshio Omori
俊雄 大森
Kazutaka Takami
和孝 高見
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 組込プラスミドを宿主細胞に導入した遺伝子
組換菌を用いて、有機化合物による汚染水、土壌の修復
を行うものである。 【解決手段】 有機塩素化合物に対するシュードモナス
フルオレッセンスIP01由来のクメン分解酵素をコ
ードする遺伝子の部分遺伝子断片cumA1A2A3A
4Bおよび有機硫黄化合物分解酵素をコードする遺伝子
dsoABCDEFから選択された遺伝子断片の1また
は2からなる遺伝子断片を含む組換プラスミドである。 【効果】 有機塩素化合物分解用組換プラスミドは、有
機塩素化合物分解能の高い酵素を生合成させることがで
きる。また、有機塩素化合物分解用形質転換体は、組換
プラスミドにより形質転換されているので、有機塩素化
合物分解能が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宿主細胞に有機塩
素化合物に対する分解能を付与することができる有機塩
素系化合物分解用プラスミド、該プラスミドを保有する
細胞及び該細胞を用いることを特徴とする有機塩素化合
物の分解方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリクロロエチレン、テトラクロロエチ
レン等の塩素化エチレンは工業用洗浄剤や溶剤として広
く使用されているが、これらによる土壌、地下水汚染が
指摘されており、毒性があるこれらによる汚染浄化が早
急に求められている。従来トリクロロエチレン、テトラ
クロロエチレンのような有機塩素化合物の除去方法とし
ては、活性炭などによる吸着処理や、光や熱による分解
処理、また汚染された地下水や土壌の処理方法として真
空脱気処理などの物理的処理によって有機塩素化合物を
除去する方法が施行または提案されているが、最近にお
いてはコストや操作性の面から微生物を用いた分解処理
法が注目されてきている。
【0003】有機塩素化合物を分解する微生物として
は、メタン、プロパン、メタノールを代謝するメチロシ
スティス属やメチロモナス属のメタン資化菌、ニトロソ
モナス属のアンモニア資化菌、トルエン、フェノールを
代謝するシュードモナス属のトルエン、フェノール資化
菌等が知られている。しかし、これらの微生物は単独で
有機塩素化合物を分解することができず、各々の分解経
路を維持するためにメタンやトルエン等の誘導物質を添
加する必要があり、これらの微生物を用いて水、土壌を
液相で接触させて処理を行った際に添加した誘導物質を
除去する必要がある。また上記の様な有機塩素化合物分
解能を有する自然菌の分解能は低く、効率よく有機塩素
系化合物を分解できないという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機塩素化
合物に対する分解能を有したクメン分解酵素をコードす
る遺伝子と有機硫黄化合物分解酵素をコードする遺伝子
を一つのベクターに組み込んだ組換プラスミドを作製
し、この組換プラスミドを宿主細胞に導入した遺伝子組
換菌を用いて、有機塩素化合物を効率よく分解させ、有
機塩素化合物による汚染水、土壌の修復を行うことを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、自然界よ
り分離したクメンを分解するシュードモナス フルオレ
ッセンスIP01がクメンとの共酸化条件下で、また有
機硫黄化合物を分解するアシネトバクター属細菌20B
がジメチルスルフィドとの共酸化条件下においてそれぞ
れが有機塩素化合物を分解することを発見し、このクメ
ン分解酵素および有機硫黄化合物分解酵素が有機塩素化
合物も分解することを発見した。
【0006】そこで、このシュードモナス フルオレッ
センスIP01のクメン酸化酵素遺伝子群の部分遺伝子
cumA1A2A3A4Bのアミノ酸配列(DDBJ,
EMBL,GeneBank nucleotide
sequence database accessi
on number D37828に登録)をコードす
る塩基配列を含んでいるプラスミドを作製し、このプラ
スミドを細胞に導入し、該アミノ酸配列をコードする塩
基配列を有する遺伝子を含むプラスミドを保有している
細胞を育種し、この細胞を用いることによって有機塩素
化合物を分解除去できるようにし、本発明の1部を完成
した。
【0007】更にまた、アシネトバクター属細菌20B
株の有機硫黄分解酵素遺伝子dsoABCDEFのアミ
ノ酸配列(DDBJ,EMBL,GeneBank n
ucleotide sequence databa
se accessionnumber D85083
に登録)をコードする塩基配列を含んでいるプラスミド
を作製し、このプラスミドを細胞に導入し、該アミノ酸
をコードする塩基配列を有する遺伝子を含むプラスミド
を保有している細胞を育種し、この細胞を用いることに
よって有機塩素化合物を分解除去できるようにし、本発
明の1部を完成した。
【0008】更に、本発明者らは研究を重ねた結果、前
記シュードモナス フルオレッセンスIP01のクメン
酸化酵素遺伝子群の部分遺伝子cumA1A2A3A4
Bのアミノ酸配列をコードする塩基配列と、アシネトバ
クター属細菌20Bの有機硫黄分解酵素遺伝子dsoA
BCDEFのアミノ酸配列を含んでいるプラスミドを作
製し、これらのプラスミドを細胞に導入して形質転換体
を作成し、該アミノ酸をコードする塩基配列を有する遺
伝子を含むプラスミドを保有している形質転換体の細胞
を育種し、この細胞を用いることによって有機塩素化合
物を分解除去できることを、意外にも発見し、本発明を
完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の目的は、シュードモナ
ス フルオレッセンスIP01(Pseudomona
s fluorescens IP01)由来のクメン
分解酵素をコードする構造遺伝子の部分遺伝子cumA
1A2A3A4Bを活性部位とし、薬剤耐性遺伝子、自
律的複製に必要な遺伝子および複製開始部位を含む広宿
主域複製領域とを結合させた有機塩素化合物分解用組換
プラスミド、この組換プラスミドを保有した細胞を用い
ることを特徴とする有機塩素化合物の分解、及び有機塩
素化合物による汚染浄化方法である。
【0010】本発明の他の目的は、アシネトバクター属
細菌20B株由来の有機硫黄化合物分解酵素をコードす
る構造遺伝子dsoABCDEFを活性部位とし、薬剤
耐性遺伝子、自律的複製に必要な遺伝子および複製開始
部位を含む広宿主域複製領域とを結合させた有機塩素化
合物分解用組換プラスミド、この組換プラスミドを保有
した細胞を用いることを特徴とする有機塩素化合物の分
解、及び有機塩素化合物による汚染浄化方法である。
【0011】本発明の更に別の目的は、シュードモナス
フルオレッセンスIP01(Pseudomonas
fluorescens IP01)由来のクメン分
解酵素をコードする構造遺伝子の部分遺伝子cumA1
A2A3A4Bと、アシネトバクター属細菌20B由来
の有機硫黄化合物分解酵素をコードする構造遺伝子ds
oABCDEFを活性部位とし、薬剤耐性遺伝子、自律
的複製に必要な遺伝子および複製開始部位を含む広宿主
域複製領域とを結合させた有機塩素化合物分解用組換プ
ラスミド、この組換プラスミドを保有した細胞を用いる
ことを特徴とする有機塩素化合物の分解、及び有機塩素
化合物による汚染浄化方法である。
【0012】本発明における分解の対象となる有機塩素
化合物は塩素化エチレンであり、その中には、モノ、
ジ、トリ、テトラクロロエチレンが含まれるが、特にト
リクロロエチレン、叉はテトラクロロエチレンが適して
いる。
【0013】本発明で使用する遺伝子の、遺伝子断片c
umA1A2A3A4B、dsoABCDEFは、DD
BJ,EMBL,GeneBank nucleoti
desequence databaseにおいてac
cession number D37828及びac
cession number D85083として登
録されている。遺伝子断片cumA1A2A3A4Bは
クメンを3−イソプロピルカテコールに酸化するクメン
ジオキシゲナーゼをコードする遺伝子であると認めら
れ、インドールをインジゴへ酸化することも認められて
いる。
【0014】また、遺伝子断片dsoABCDEFは、
ジメチルスルフィドをジメチルスルホキサイドに、ジメ
チルスルホキサイドをジメチルスルホンに酸化するジメ
チルスルフィドモノオキシゲナーゼをコードする遺伝子
であると認められ、上記のクメンジオキシゲナーゼと同
様にインドールをインジゴへ酸化することも認められて
いる。このクメンジオキシゲナーゼ、及びジメチルスル
フィドモノオキシゲナーゼがトリクロロエチレンを分解
すると考えられる。クメン分解酵素遺伝子断片cumA
1A2A3A4Bについては、Journal of
Fermentation and Bioengin
eering Vol.81,No3(1996)に詳
述されている。
【0015】クメン分解酵素遺伝子断片cumA1A2
A3A4Bを得るには、前記シュードモナス フルオレ
ッセンス IP01から制限酵素により切り出すことが
できる。この菌株からの遺伝子cumA1A2A3A4
Bの切り出しは、前記菌株を例えば下記の無機培地(p
H7.0)でクメンを唯一炭素源として培養、増殖さ
せ、SDS−アルカリ溶菌法により染色体DNAを調製
し、ついで染色体DNAを制限酵素HindIII で切断
することにより行うことができる。
【0016】無機培地: Na2 HPO4 2.2 g KH2 PO4 0.8 g NH4 NO3 3.0 g MgSO4 ・7H2 O 10.0 mg FeSO4 ・7H2 O 10.0 mg CaCl2 10.0 mg 蒸留水 全量で1000 mlとする このような方法により切りだしたクメン分解遺伝子の制
限酵素地図を図1に示す。
【0017】有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断片dso
ABCDEFを得るには、前記アシネトバクター属細菌
20Bの染色体から制限酵素により同様に切り出すこと
ができる。この菌株からの遺伝子断片dsoABCDE
F前記菌株を例えばコハク酸を唯一炭素源とした下記の
無機培地(pH7.0)でジメチルスルフィドを唯一硫
黄源として培養、増殖させ、SDS−アルカリ用菌法に
より染色体DNAを調製し、ついで染色体DNAをXb
aI、SalIで切断することにより行うことができ
る。
【0018】無機培地: (CH2 COONa)2 ・6H2 O 10.0 g Na2 HPO4 2.2 g KH2 PO4 0.8 g NH4 NO3 3.0 g MgCl2 ・2H2 O 10.0 mg FeCl3 ・6H2 O 10.0 mg CaCl2 10.0 mg 蒸留水 全量で1000 mlとする このような方法で切りだした有機硫黄化合物分解酵素遺
伝子の制限酵素地図を図2に示す。
【0019】本発明のクメン分解酵素遺伝子断片を含む
有機塩素分解用組換プラスミドは次のDNA断片をリガ
ーゼで連結して構築できる。 1)シュードモナス フルオレッセンスIP01染色体
由来のクメン分解酵素遺伝子断片cumA1A2A3A
4B遺伝子 2)薬剤耐性遺伝子 3)広宿主域複製領域を含む遺伝子
【0020】薬剤耐性遺伝子としては、アンピシリン耐
性遺伝子、クロラムフェニコール耐性遺伝子、カナマイ
シン耐性遺伝子、テトラサイクリン耐性遺伝子等が採用
できる。これら薬剤耐性遺伝子は、pBR322、pA
CYC177、pKT240などのプラスミドから分離
できる。広宿主域複製領域遺伝子は、組換プラスミドが
グラム陰性細菌内で独立して増殖し、安定して保持され
るのに必要な遺伝子であり、プラスミドpBR322、
RSF1010由来のものなどを採用できるが、これら
に限定されない。
【0021】本発明の有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断
片を含む有機塩素分解用組換プラスミドは次のDNA断
片をリガーゼで連結して構築できる。 1)アシネトバクター属細菌20B株染色体由来の有機
硫黄化合物分解酵素遺伝子断片dsoABCDEF遺伝
子 2)薬剤耐性遺伝子 3)広宿主域複製領域を含む遺伝子
【0022】薬剤耐性遺伝子としては、アンピシリン耐
性遺伝子、クロラムフェニコール耐性遺伝子、カナマイ
シン耐性遺伝子、テトラサイクリン耐性遺伝子等が採用
できる。これら薬剤耐性遺伝子は、pBR322、pA
CYC177、pKT240などのプラスミドから分離
できる。広宿主域複製領域遺伝子は、組換プラスミドが
グラム陰性細菌内で独立して増殖し、安定して保持され
るのに必要な遺伝子であり、プラスミドpBR322、
RSF1010由来のものなどを採用できるが、これら
に限定されない。
【0023】本発明のクメン分解酵素をコードする遺伝
子断片および有機硫黄化合物分解酵素をコードする遺伝
子を含む有機塩素分解用組換プラスミドは次のDNA断
片をリガーゼで連結して構築できる。 1)シュードモナス フルオレッセンスIP01染色体
由来のクメン分解酵素遺伝子断片cumA1A2A3A
4B遺伝子 2)アシネトバクター属細菌20B株染色体由来の有機
硫黄化合物分解酵素遺伝子断片dsoABCDEF遺伝
子 3)薬剤耐性遺伝子 4)広宿主域複製領域を含む遺伝子
【0024】薬剤耐性遺伝子としては、アンピシリン耐
性遺伝子、クロラムフェニコール耐性遺伝子、カナマイ
シン耐性遺伝子、テトラサイクリン耐性遺伝子等が採用
できる。これら薬剤耐性遺伝子は、pBR322、pA
CYC177、pKT240などのプラスミドから分離
できる。広宿主域複製領域遺伝子は、組換プラスミドが
グラム陰性細菌内で独立して増殖し、安定して保持され
るのに必要な遺伝子であり、プラスミドpBR322、
RSF1010由来のものなどを採用できるが、これら
に限定されない。
【0025】前記した本発明の組換プラスミドは、いず
れもtac、叉はlacプロモータなどのプロモータに
より有機塩素化合物の分解能を発現させるのが望まし
い。lacリプレッサーにより調節されるtac、叉は
lacプロモータは、イソプロピル−β−D−チオガラ
クトピレノシド(IPTG)等の誘導物質がlacリプ
レッサーを不活性化することによって転写を誘発する。
組換プラスミドの宿主細胞への導入は、カルシウムおよ
びルビジウム処理による法、エレクトロポーレーション
法、ヘルパープラスミドを用いた伝達法、Hanaha
nの方法(Molecular cloning Al
ab oratory Manual,Cold Sp
ring Harbor Laboratory 19
82)等の常法によって行うことが可能である。
【0026】宿主細胞としては、組換プラスミドが安定
に保持される大腸菌などのグラム陰性細菌が望ましい。
本発明の有機塩素化合物分解用形質転換体は、前記した
組換プラスミドを導入した形質転換体であり、この形質
転換体を用いて有機塩素系化合物、特にトリクロロエチ
レンを効率よく分解できる。この有機塩素化合物の分解
は、これらを含む培地中で形質転換体を好気培養する方
法により行うことができる。
【0027】有機塩素化合物分解用形質転換体の培養
は、宿主細胞の生育に適した条件で行われるが、炭素源
および窒素源としてトリプトン、ペプトン、酵母エキス
等、無機塩として塩化ナトリウム、塩化カリウム等を用
いて、培地pH5〜8、好ましくはpH6〜7、温度1
5〜40℃、好ましくは35℃前後で好気的に培養する
のが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳述
するが、本発明は、本実施例によって限定されるもので
はない。 実施例 1 本実施例において遺伝子操作に関する一般的な技法は、
T.Maniatiset al.,Molecula
r cloning Alaboratory Man
ual,Cold Spring Harbor La
boratory 1982に準じた。シュードモナス
フルオレッセンスIP01の染色体DNAを制限酵素
HindIII で切断し、このDNAをHindIII で切
断したプラスミドpUC119に組み込み、エセリシア
コリ MV1184に導入して図3に示す形質転換体
を得た。大腸菌の形質転換法は従法に従えばよいが、な
るべく遺伝子導入効率の高い形質転換法、例えば、Ha
nahan,D.J.Mol.Biol.166,55
7−580(1983)に準じて行うことが望ましい。
この形質転換体にインドールを気体状で与え、菌体内で
インジゴを生成して強く青変した菌体を培養した。この
菌体中には、図1に示した制限酵素地図で示される遺伝
子断片cumA1A2A3A4BがpUC119に組み
込まれたプラスミドpI107が保持されている。この
大腸菌をエセリシア コリ MV1184(pIP10
7)と呼ぶ。
【0029】実施例 2 実施例1で得た形質転換体を用いて、トリクロロエタン
の分解実験を次の様に行った。エセリシア コリ MV
1184(pIP107)を2×YT培地(バクトトリ
プトン16g、イーストエキス10g、食塩5g、蒸留
水1リットル)で37℃にて培養した。抗生物質はアン
ピシリンを100μg/mlの濃度で培地に添加した。
600nmでの吸光度が0.3〜0.5に達した時点で
IPTGを終濃度で25ng/ml添加し、600nm
での吸光度が1.0〜2.0に達した時点で遠心分離に
より集菌し、菌体を無機培地(pH7.0)に懸濁し
た。
【0030】この菌懸濁液5mlをジーエルサイエンス
社製の13ml容バイアル瓶にいれ、テフロンコートブ
チルゴム栓をし、アルミキャップでシールした後、菌懸
濁液中の終濃度が10、50、100mg/lとなるよ
うにトリクロロエチレンをテフロンコートブチルゴム栓
を通して添加した。このバイアル瓶を30℃、300r
pmで振とう培養し、定期的にバイアル瓶の気相をガス
タイトシリンジで0.1mlサンプリングし、トリクロ
ロエチレンの分解試験を行った。トリクロロエチレンの
分解量の分析は、下記ガスクロマトグラフィーの条件で
行った。
【0031】カラム充填物 :GASUKUR
O Pack54(ジーエルサイエンス社製) ガスクロマトグラフィー:G−5000(日立製作所社
製) 検出器 :FID検出器 カラム温度 :180℃ 試料導入部温度 :150℃ 検出器温度 :200℃ キャリヤーガス :窒素
【0032】対照としては、シュードモナス フルオレ
ッセンスIP01を用いた。結果を図4に示す、図4の
結果から、実施例の形質転換体は、いずれも対照のもの
と比べ約4〜10倍の分解速度でトリクロロレチレンを
分解しており、本発明の組換形質転換体が、トリクロロ
エチレンの分解に非常に有効であることがわかる。
【0033】実施例 3 アシネトバクター属細菌20B株の染色体DNAを制限
酵素XbaI、SalIで切断し、このDNAをXba
I、SalIで切断したpUC118に組み込み、エセ
リシア コリ MV1184に導入して図5に示す形質
転換体を得た。大腸菌の形質転換法は従法に従えばよい
が、なるべく遺伝子導入効率の高い形質転換法、例え
ば、Hanahan,D.J.Mol.Biol.16
6,557−580(1983)に準じて行うことが望
ましい。この形質転換体にインドールを気体状で与え、
菌体内でインジゴを生成して強く青変した菌体を培養し
た。この菌体中には、図2に示した制限酵素地図で示さ
れる遺伝子断片dsoABCDEFがpUC118に組
み込まれたプラスミドp20XSが保持されている。こ
の大腸菌をエセリシア コリ MV1184(p20X
S)と呼ぶ。
【0034】実施例 4 実施例3で得た形質転換体を用いて、トリクロロエタン
の分解実験を次の様に行った。エセリシア コリ MV
1184(p20XS)を2×YT培地(バクトトリプ
トン16g、イーストエキス10g、食塩5g、蒸留水
1リットル)で37℃にて培養した。抗生物質はアンピ
シリンを100μg/mlの濃度で培地に添加した。6
00nmでの吸光度が0.3〜0.5に達した時点でI
PTGを終濃度で25ng/ml添加し、600nmで
の吸光度が1.0〜2.0に達した時点で遠心分離によ
り集菌し、菌体を無機培地(pH7.0)に懸濁した。
【0035】この菌懸濁液5mlをジーエルサイエンス
社製の13ml容バイアル瓶にいれ、テフロンコートブ
チルゴム栓をし、アルミキャップでシールした後、菌懸
濁液中の終濃度が10、50、100mg/lとなるよ
うにトリクロロエチレンをテフロンコートブチルゴム栓
を通して添加した。このバイアル瓶を30℃、300r
pmで振とう培養し、定期的にバイアル瓶の気相をガス
タイトシリンジで0.1mlサンプリングし、トリクロ
ロエチレンの分解試験を行った。トリクロロエチレンの
分解量の分析は、下記ガスクロマトグラフィーの条件で
行った。
【0036】カラム充填物 :GASUKUR
O Pack54(ジーエルサイエンス社製) ガスクロマトグラフィー:G−5000(日立製作所社
製) 検出器 :FID検出器 カラム温度 :180℃ 試料導入部温度 :150℃ 検出器温度 :200℃ キャリヤーガス :窒素
【0037】対照としては、アシネトバクター属細菌2
0B株を用いた。結果を図9に示す、図6の結果から、
実施例の形質転換体は、いずれも対照のものと比べ約4
〜10倍の分解速度でトリクロロレチレンを分解してお
り、本発明の組換形質転換体が、トリクロロエチレンの
分解に非常に有効であることがわかる。
【0038】実施例 5 シュードモナス フルオレッセンスIP01の染色体D
NAを制限酵素HindIII で切断し、このDNAをH
indIII で切断したプラスミドpUC119に組み込
み、組換プラスミドpIP107を得た。次にアシネト
バクター属細菌20Bの染色体DNAを制限酵素Xba
I、SalIで切断し、このDNAをXbaI、Sal
Iで切断したプラスミドpUC118に組み込み、組換
プラスミド20XSを得た。次に、プラスミドp20X
Sを制限酵素XbaI、HincIIで切断し、この切断
されたDNA断片を制限酵素XbaI、SmaIで切断
したプラスミドpIP107とライゲーションを行い、
図7に示すプラスミドp10720を得た。
【0039】これをエセリシア コリ MV1184に
導入して形質転換体を得た。大腸菌の形質転換法は、従
法に従えばよいが、なるべく遺伝子導入効率の高い形質
転換法、例えば、Hanahan,D.J.Mol.B
iol.166,557−580(1983)に準じて
行うことが望ましい。この形質転換体にインドールを気
体状で与え、菌体内でインジゴを生成して強く青変した
菌体を培養した。この菌体中には、図1及び図2に示し
た制限酵素地図で示される遺伝子断片cumA1A2A
3A4B、dsoABCDEFがpUC119に組み込
まれたプラスミドpI0720が保持されている。この
大腸菌をエセリシア コリ MV1184(p1072
0)と呼ぶ。
【0040】実施例 6 実施例5で得た形質転換体を用いて、トリクロロエタン
の分解実験を次の様に行った。エセリシア コリ MV
1184(p10720)を2×YT培地(バクトトリ
プトン16g、イーストエキス10g、食塩5g、蒸留
水1リットル)で37℃にて培養した。抗生物質はアン
ピシリンを100μg/mlの濃度で培地に添加した。
600nmでの吸光度が0.3〜0.5に達した時点で
IPTGを終濃度で25ng/ml添加し、600nm
での吸光度が1.0〜2.0に達した時点で遠心分離に
より集菌し、菌体を無機培地(pH7.0)に懸濁し
た。
【0041】この菌懸濁液5mlをジーエルサイエンス
社製の13ml容バイアル瓶にいれ、テフロンコートブ
チルゴム栓をし、アルミキャップでシールした後、菌懸
濁液中の終濃度が50、100mg/lとなるようにト
リクロロエチレンをテフロンコートブチルゴム栓を通し
て添加した。このバイアル瓶を30℃、300rpmで
振とう培養し、定期的にバイアル瓶の気相をガスタイト
シリンジで0.1mlサンプリングし、トリクロロエチ
レンの分解試験を行った。トリクロロエチレンの分解量
の分析は、下記ガスクロマトグラフィーの条件で行っ
た。
【0042】カラム充填物 :GASUKUR
O Pack54(ジーエルサイエンス社製) ガスクロマトグラフィー:G−5000(日立製作所社
製) 検出器 :FID検出器 カラム温度 :180℃ 試料導入部温度 :150℃ 検出器温度 :200℃ キャリヤーガス :窒素
【0043】対照としては、クメン分解酵素遺伝子群お
よび有機硫黄化合物分解酵素遺伝子群をそれぞれ導入し
た低質転換体、エセリシア コリ MV1184(pI
P107)、エセリシア コリ MV1184(p20
XS)を用いた。図8および図9の結果から、実施例の
形質転換体は、いずれも対照のものと比べ約1.5〜2
倍の分解速度でトリクロロレチレンを分解しており、本
発明の組換形質転換体が、トリクロロエチレンの分解に
非常に有効であることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明の有機塩素化合物分解プラスミド
は、シュードモナス フルオレッセンスIP01由来の
遺伝子断片cumA1A2A3A4Bおよび/またはア
シネトバクター属細菌20B由来の遺伝子断片dsoA
BCDEFを有機塩素化合物分解能が発現する活性部位
として含有しているので、有機塩素化合物分解能の高い
酵素を生合成させることができる。本発明の有機塩素化
合物分解用形質転換体は、上記組換プラスミドにより形
質転換されているので、有機塩素化合物分解能が高い。
本発明の有機塩素化合物分解方法は、上記形質転換体を
用いているので、有機塩素化合物を簡単かつ迅速に効率
よく分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクメン分解遺伝子の制限酵素地図であ
る。
【図2】本発明の有機硫黄化合物分解酵素遺伝子の制限
酵素地図である。
【図3】本発明の実施例1に示す大腸菌の形質転換体の
作成フロー図である。
【図4】本発明の実施例2に示す形質転換体のトリクロ
ロエチレンの分解率のグラフである。
【図5】本発明の実施例3に示す形質転換体の作成フロ
ー図である。
【図6】本発明の実施例4に示す形質転換体のトリクロ
ロエチレンの分解率のグラフである。
【図7】本発明の実施例5に示す形質転換体の作成フロ
ー図である。
【図8】本発明の形質転換体の菌懸濁液中の終濃度50
mg/lにおけるトリクロロエチレンの分解率のグラフ
である。
【図9】本発明の形質転換体の菌懸濁液中の終濃度10
0mg/lにおけるトリクロロエチレンの分解率のグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 1/20 C12N 1/21 1/21 9/02 9/02 B09B 3/00 ZABE //(C12N 15/09 C12R 1:01) (C12N 15/09 C12R 1:39) (C12N 1/21 C12R 1:19)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クメン分解酵素遺伝子断片cumA1A
    2A3A4Bおよび有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断片
    dsoABCDEFからなる群から選択された遺伝子断
    片の1または2からなる遺伝子断片を含む組換プラスミ
    ド。
  2. 【請求項2】 遺伝子断片の1または2からなる遺伝子
    断片がクメン分解酵素遺伝子断片cumA1A2A3A
    4Bおよび有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断片dsoA
    BCDEFからなる遺伝子断片である請求項1に記載の
    組換プラスミド。
  3. 【請求項3】 クメン分解酵素遺伝子断片cumA1A
    2A3A4Bおよび有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断片
    dsoABCDEFからなる群から選択された遺伝子断
    片の1または2からなる遺伝子断片、薬剤耐性遺伝子、
    グラム陰性細菌内で複製可能な遺伝子を含み、グラム陰
    性細菌内で複製可能な有機塩素化合物分解用組換プラス
    ミド。
  4. 【請求項4】 遺伝子断片の1または2からなる遺伝子
    断片が、クメン分解酵素遺伝子断片cumA1A2A3
    A4Bおよび有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断片dso
    ABCDEFからなる遺伝子断片である請求項3に記載
    の組換プラスミド。
  5. 【請求項5】 有機硫黄化合物分解酵素遺伝子断片が、
    有機硫黄化合物に対する分解能を有するアシネトバクタ
    ー属細菌20B由来の有機硫黄化合物分解酵素をコード
    する遺伝子dsoABCDEFである請求項1ないし4
    のいずれかに記載の組換プラスミド。
  6. 【請求項6】 クメン分解酵素遺伝子断片が、クメンに
    対する分解能を有するシュードモナス フルオレッセン
    スIP01由来のクメン分解酵素をコードする遺伝子の
    部分遺伝子cumA1A2A3A4Bである請求項1な
    いし4のいずれかに記載の組換プラスミド。
  7. 【請求項7】 クメンに対する分解能を有するシュード
    モナス フルオレッセンスIP01由来のクメン分解酵
    素をコードする遺伝子の部分遺伝子cumA1A2A3
    A4B、アシネトバクター属細菌20B由来の有機硫黄
    化合物分解酵素をコードする遺伝子dsoABCDE
    F、薬剤耐性遺伝子、グラム陰性細菌内で複製可能な遺
    伝子を含み、グラム陰性細菌内で複製可能な有機塩素化
    合物分解用組換プラスミド。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7記載の遺伝子を含むプ
    ラスミドを宿主細菌に導入したことを特徴とし、有機塩
    素化合物に対する分解活性を付与、または強化した遺伝
    子組換菌。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8記載のプラスミドを保
    有していることを特徴とする細胞。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9記載の有機塩素化合
    物が、塩素化エチレンである有機塩素化合物分解用組換
    プラスミド。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10記載の塩素化エチ
    レンが、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、
    ジクロロエチレン、モノクロロエチレンである有機塩素
    化合物分解用組換プラスミド。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし10記載の有機硫黄化
    合物が、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィド、ジ
    メチルスルホキシドである有機塩素化合物分解用組換プ
    ラスミド。
JP8222184A 1996-08-23 1996-08-23 有機塩素化合物分解用組換プラスミド及び形質転換体 Withdrawn JPH1057057A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4590976A (en) * 1983-10-28 1986-05-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Exhaust apparatus for electric lamps
JP2007215403A (ja) * 2005-11-21 2007-08-30 Asahi Breweries Ltd 微生物を用いた環境汚染物質の分解方法

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