JPH1056660A

JPH1056660A - アナログ伝送路をデジタル伝送路に結合するための回路装置

Info

Publication number: JPH1056660A
Application number: JP7097397A
Authority: JP
Inventors: Peter Caldera; カルデラペーター; Franz Dielacher; ディーラッハーフランツ; Joerg Hauptmann; ハウプトマンイェルク
Original assignee: Siemens AG
Current assignee: Siemens AG
Priority date: 1996-03-26
Filing date: 1997-03-25
Publication date: 1998-02-24
Also published as: CN1168586A; EP0798885A2

Abstract

(57)【要約】【課題】結合手段に比較的僅かな要求しか課せられな
いアナログ伝送路をデジタル伝送路に結合するための回
路装置を提供すること。【解決手段】各伝送路間に、デジタル信号をアナログ
信号に切換え、且つ、アナログ信号をデジタル信号に切
換えるための切換装置並びに前記両伝送路相互の導電分
離用の結合手段とが設けられている回路装置において、
結合手段は、一方では、デジタル伝送路と接続されてお
り、他方では、切換装置を介してアナログ伝送路に接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ伝送路と
デジタル伝送路との結合用回路装置であって、各伝送路
間に、デジタル信号をアナログ信号に切換え、且つ、ア
ナログ信号をデジタル信号に切換えるための切換装置並
びに前記両伝送路相互の導電分離用の結合手段とが設け
られている回路装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】その種の回路装置は、例えば、ヨーロッ
パ特許第０４４８７５３号明細書及び第０４４８７５４
号明細書から公知である。その際、切換装置は、デジタ
ル伝送路と直接接続されており、アナログ伝送路とは、
アナログ伝送路との導電分離用の結合手段を介して接続
されている。殊に、電話装置での使用の際には、公知の
回路装置では、アナログ信号を、できる限り変化させず
に、アナログ伝送路から切換装置に伝送し、切換装置か
らアナログ伝送路に伝送するためには、結合手段の伝送
品質に高い諸要求が課せられている。この要求を殊に直
線性及び帯域幅に関して充足するためには、所定のコス
トが必要である。それ故、有利には、要求されている導
電分離の他に、直線性が良好で損失が僅かな誘導変成器
が使用されている。しかし、誘導変成器を用いると、比
較的高い固有重量、大きな空間寸法、並びに大きな製造
コストが掛かってしまう。それに対して、例えば、光結
合器と同様の比較的小さな寸法の結合手段は、比較的高
い損失電力を有しており、付加的な手段によってしか、
要求されている直線性を達成することはできない。最後
に、コンデンサは、要求されている直線性と帯域幅を得
るためには、所定のキャパシタンスを有する必要があ
る。しかし、キャパシタンスが上昇すると、コンデンサ
の空間的寸法も増大するのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、結合
手段に比較的僅かな要求しか課せられない冒頭に記載し
た形式の回路装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
ると、結合手段は、一方では、デジタル伝送路と接続さ
れており、他方では、切換装置を介してアナログ伝送路
に接続されていることにより解決される。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の技術思想の実施例は、各
従属請求項に記載されている。

【０００６】本発明の実施例では、アナログ伝送路は、
送受信信号を伝送するアナログ２線伝送路として構成さ
れている。デジタル伝送路は、送信信号を伝送するデジ
タル２線伝送路及び受信信号を伝送するデジタル２線伝
送路を有している。２線−４線交換用分岐回路は、３つ
の２線伝送路間に接続されている。

【０００７】導電分離部を供えた結合手段としては、有
利には、コンデンサ乃至光結合器が使用される。コンデ
ンサは、特に比較的僅かなエネルギコストによって特徴
付けられ、光結合器は、高い絶縁電圧によって特徴付け
られる。

【０００８】データ又は音声の伝送の他に、付加的に、
アナログ伝送路とデジタル伝送路との間の制御信号も交
換することができる。

【０００９】本発明の実施例では、分岐回路乃至切換回
路は、アナログ伝送路から給電される。これは、分岐回
路乃至切換回路の給電用に、付加的な給電装置を必要と
しないという利点を有している。

【００１０】

【実施例】以下、本発明について、図示の実施例を用い
て詳細に説明する。

【００１１】実施例では、アナログ伝送路１は、本発明
による回路装置を用いてデジタル伝送路２と接続されて
いる。その際、アナログ信号ａからデジタル信号ｄへの
切換乃至デジタル信号ｄからアナログ信号ａへの切換
は、切換装置３を用いて行われ、切換装置３は、アナロ
グ−デジタル−変換器９並びにデジタル−アナログ−変
換器１０を有している。その際、アナログ−デジタル−
変換器９はアナログ伝送路１から信号を得、デジタル−
アナログ−変換器１０は、アナログ伝送路１を介して伝
送される信号を形成する。その際、分岐回路５は、アナ
ログ伝送路１で、双方向伝送される信号を各受信信号及
び各送信信号に分岐し、各受信信号は、アナログ−デジ
タル−変換器９に伝送され、各送信信号は、デジタル−
アナログ−変換器１０から形成される。その際、アナロ
グ（ａ）伝送路１は、殊に２線伝送路６として構成され
ている。

【００１２】切換装置３とデジタル伝送路２との間に
は、アナログ伝送路１とデジタル伝送路２との導電分離
用に接続された結合手段４が接続されている。デジタル
伝送路２は、デジタル２線伝送路７に送信方向で形成さ
れており、デジタル２線伝送路８に受信方向で形成され
ている。その際、アナログ伝送路１とデジタル伝送路２
との導電的に分離された結合は、コンデンサ１１及び１
２を用いて容量的に行われ、その際、コンデンサ１１
は、デジタル信号をデジタル伝送路２の方向に伝送し、
コンデンサ１２は、デジタル伝送路２からのデジタル信
号を伝送する。コンデンサ１１及び１２の作動のため
に、それぞれ相応の送信装置１３乃至１６及び受信装置
１４乃至１５が設けられている。その際、送信装置１３
及び１６は、送信すべき信号を相応に形成し、受信装置
１４及び１５は、受信信号から相応のデジタル信号を形
成する。

【００１３】最後に、結合手段４とデジタル伝送路２と
の間には、デジタルフィルタ２１が、アナログ伝送路１
用の線路終端乃至バランスフィルタとして接続されてい
る。同様に、このフィルタ２１を、アナログ的に構成
し、アナログ伝送路１及び結合手段４との間に設けても
よいが、しかし、それに対して、デジタル構成の方が、
もっと簡単に構成することができ、しかも、アナログ側
での給電電流の需要を低減することができる。

【００１４】更に、別の結合要素を結合手段４に設ける
こともでき、例えば、信号化情報の伝送のために使用さ
れる。導電的に分離された結合は、実施例では、光電路
で行われている。そのために、２つの光送信器−光受信
器−対１９，２０を有している双方向光結合器１７，１
８，１９，２０が設けられている。その際、光送信器−
光受信器−対１９，２０は、それぞれ相応の送信−及び
受信装置１７乃至１８を用いて信号形成及び信号評価用
に作動される。伝送された信号化信号は、アナログ側
で、例えば、入出力ユニット２３によって、２線伝送路
６で取り出され、送受信装置１７に伝送され、送受信装
置１７は、この情報を光送信器−光受信器−対１９を介
して送受信装置１８を介して制御装置２２に伝送され
る。逆に、信号は、制御装置２２から送受信装置１８、
光送信器−光受信器−対２０、送受信装置１７及び最後
に入出力ユニット２３を介して、２線伝送路６に伝送さ
れる。制御装置２２は、デジタル２線伝送路７及び８
と、データ交換のために接続されている。

【００１５】有利には、実施例に示されているように、
全アナログ側回路部分は、アナログ伝送路１を介して給
電される。電圧調整装置２４は、２線伝送路６に印加さ
れた電圧から、給電電圧２５を形成し、給電電圧２５
は、例えば、分岐回路５、アナログ−デジタル−変換装
置３、送受信装置１７の入出力ユニット２３並びに送信
装置１３及び受信装置１５に給電する。その際、アナロ
グ側の回路部分に対しては、デジタル側から導電的に分
離された固有の給電電圧を形成する必要がないという利
点がある。

【００１６】コンデンサ及び光結合器を用いた図示の結
合形式の他に、更に、任意の形式で、他の結合部も導電
的に分離して、例えば、誘導結合等と共に使用すること
ができる。また、それぞれの伝送系に適合して、相応の
回路部分をアナログ乃至デジタル側に付加乃至削除する
こともできる。

【００１７】

【発明の効果】本発明の回路装置では、結合手段への各
要求は、この結合手段をデジタル信号分岐内に設けるこ
とによって低減することができる。アナログ信号の伝送
に対して、結合手段の伝送特性は、著しく低い役割しか
ないので、その結果、結合手段の比較的低い伝送品質も
不安定な伝送品質も、信号伝送に対して定格値上何等影
響を及ぼさないようにすることができる。更に、結合手
段によって劣化したデジタル信号は、アナログ信号より
もかなり高い程度で再形成することができる。つまり、
アナログ伝送路及びデジタル伝送路の結合用回路装置で
は、結合手段は、デジタル伝送路と直接接続されてお
り、アナログ伝送路とは切換装置を介して接続されてお
り、その結果、結合手段を介しては、デジタル信号だけ
しか伝送されないのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による、アナログ伝送路をデジタル伝送
路に結合するための回路装置の実施例を示す図

【符号の説明】

１アナログ伝送路２デジタル伝送路３切換回路４結合手段５分岐回路６，７，８２線伝送路９アナログ−デジタル−変換器１０デジタル−アナログ−変換器１１，１２コンデンサ１３，１６送信装置１４，１５受信装置１７，１８，１９，２０双方向光結合器２１フィルタ２２制御装置２３入出力ユニット２４電圧調整装置２５給電装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者イェルクハウプトマンオーストリア国フィラッハプリムス− レスタクシュトラーセ 13−14

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アナログ（ａ）伝送路（１）とデジタル
（ｄ）伝送路（２）との結合用回路装置であって、各伝
送路（１，２）間に、デジタル信号をアナログ信号に切
換え、且つ、アナログ信号をデジタル信号に切換えるた
めの切換装置（３）並びに前記両伝送路（１，２）相互
の導電分離用の結合手段（４）とが設けられている回路
装置において、結合手段（４）は、一方では、デジタル
（ｄ）伝送路（２）と接続されており、他方では、切換
装置（３）を介してアナログ（ａ）伝送路（１）に接続
されていることを特徴とする回路装置。
【請求項２】アナログ伝送路（１）は、送受信信号を
伝送する２線伝送路（６）であり、デジタル伝送路
（２）は、送信信号を伝送する２線伝送路（７）及び受
信信号を伝送する２線伝送路（８）を有しており、分岐
回路（５）は、３つの２線伝送路（６，７，８）と結合
されている請求項１記載の回路装置。
【請求項３】結合手段（４）は、少なくとも１つのコ
ンデンサ（１１，１２）を導電分離用に有している請求
項１〜２までのいずれか１項記載の回路装置。
【請求項４】結合手段（４）は、少なくとも１つの光
結合器（１７，１８，１９，２０）を導電分離用に有し
ている請求項１〜３までのいずれか１項記載の回路装
置。
【請求項５】結合手段（４）を介して、制御信号も、
アナログ及びデジタル伝送路（１，２）間で交換される
請求項１〜４までのいずれか１項記載の回路装置。
【請求項６】少なくとも、アナログ側の回路部分
（３，４，５，２３）の一部分は、アナログ伝送路
（１）から給電される請求項１〜５までのいずれか１項
記載の回路装置。
【請求項７】デジタル側の少なくとも１つのフィルタ
（４）及び切換回路（３）は、アナログ伝送路（１）に
作用する請求項１〜６までのいずれか１項記載の回路装
置。