JPH1055928A - 直流リアクトルの監視制御装置 - Google Patents

直流リアクトルの監視制御装置

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JPH1055928A
JPH1055928A JP8210019A JP21001996A JPH1055928A JP H1055928 A JPH1055928 A JP H1055928A JP 8210019 A JP8210019 A JP 8210019A JP 21001996 A JP21001996 A JP 21001996A JP H1055928 A JPH1055928 A JP H1055928A
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current
voltage
coil
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JP8210019A
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Tatsuya Onoe
達也 尾上
Atsuhiko Kayano
敦彦 柏野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流送電の変換所に使用される直流リアクト
ルの監視制御装置を小形軽量に構成し、内部故障につい
て故障部位が標定できる直流リアクトルの監視制御装
置。 【解決手段】 コイル中央部にホール素子を配置し、コ
イル内の磁界の強さから負荷電流を検出して冷却器を制
御し、故障時の磁界の強さを検出し、正常時の磁界の強
さ、または2分割されたコイルの中心部の磁界を比較し
て故障点を標定する監視制御装置を構成した。 【効果】 コイル内にホール素子を配置して磁界の強さ
から電流を検出するようにしたので、小形で安価であ
り、故障時には故障点が標定できる監視制御装置が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流送電路に使
用される直流リアクトルに付属する直流リアクトル監視
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流送電路には、電路に流れる直流電流
の脈動成分の減衰と平滑化、送電路電流の軽負荷時の断
続防止、及び故障時の過電流の抑制などを目的として直
流リアクトルが使用される。図13は、一般的な直流送
電路の概要を示す単線結線図である。図において、1
a、1bは交流を直流に変換する変換所、2a、2bは
変換所の相互間を結ぶ直流送電路であり、2aがプラス
側、2bがマイナス側、3が中性線であり、片方の変換
所で接地され大地がこれに供せられる。4a、4bは変
換所に繋がる交流の送電線である。変換所1a、1b
は、交流送電線を開閉する開閉機器5a、5b、変換用
変圧器6a、6b、交直変換器7a、7bが接続され、
交直変換器7a、7bと送電路2a、2bとの間に、直
流リアクトル8a、8bが接続された構成である。
【0003】変換所の機器は、例えば、送電電圧が直流
±500kVで、送電電流が3000Aにおよぶ大容量
のものが実用化されようとしている。このような大容量
のものでは、変換所の機器のそれぞれの寸法、重量とも
に大きなものであり、直流リアクトルでは、総重量が5
00トンを超えるものもある。このような大容量のもの
を工場から設置場所まで輸送するには、輸送ルートの条
件により、2分割以上に分割された構造が採用される。
例えば、直流リアクトルの構成を2分割した場合の構成
を摸式的に示すと図14のようになる。この構成はコイ
ルを2分割してそれぞれを容器に収容し、接続ダクトに
より、それぞれの容器間を連結したものである。
【0004】図において、10a、10bは2分割され
た直流リアクトル、11a、11bは2分割されたコイ
ル、12a、12bは2分割されたそれぞれのコイルを
収容する容器、9は容器12aと12bの間を連結する
接続ダクト、13a、13bは、コイル11a、11b
から引き出す接続導体、13cはコイル11aと11b
との間を接続する接続導体、14a、14bは口出し端
子、15a、15bは接続リード13a、13bに装着
された直流変流器である。
【0005】図15は、分割された直流リアクトルのコ
イル部分を説明する破断鳥瞰図である。16はコイル1
1の外周に配置され、コイル11が発生する磁界を遮蔽
する鉄心を積層した磁気シールド、17は鉄心が積層さ
れた磁気シールド16を締め付けボルト18で締め付け
る端枠である。
【0006】図16は、2分割された直流リアクトルを
実際の据付状態を示す正面図である。図において、9、
10a、10b、15a、15bは、図14、図15に
記載の記号と同一であり、20は直流リアクトルの監視
制御装置である。
【0007】直流送電路に使用される直流リアクトル
は、直流脈動成分の平滑化、軽負荷時の電流断続防止、
故障時の過電流の抑制機能を果すためのインダクタンス
として働くものであり、インダクタンス値Lは、次の
(式1)で求められる。
【0008】
【数1】
【0009】必要とするインダクタンスは、適正な巻
数、コイル形状、磁気シールド寸法を選定して適正値に
設定される。
【0010】図17は、直流リアクトル内部の断面図で
あり、11はコイル、16は磁気シールドである。直流
リアクトルに運転電流が流れるとコイル内部には矢印で
示す方向に磁界が発生する。巻線の中央部の最も高い部
分のA−Aで示した部分の磁界の強さは次の(式2)で
求めた磁界となる。
【0011】
【数2】
【0012】コイル内部の磁界の強さは、図17の上部
に示すように、コイル中央部が(式2)で求められるB
mであり、外周になるにしたがって弱くなり、外周で零
になる分布である。外周部の磁界は周囲に配置された磁
気シールド内に矢印で示す方向の磁界となる。
【0013】直流送電路に使用される直流リアクトル
は、送電路に直列に接続されているので、流れる電流は
送電路の直流電流である。通常の交流送電路であれば、
電流測定するには鉄心に巻線を巻回した構成で測定でき
るが、直流電流は一定方向の電流であり、交流回路に使
用される鉄心に巻線を巻回した構造のものでは、単に鉄
心を磁化するのみであるので、2次側には電圧が誘起せ
ず電流をとり出すことはできない。直流電流を測定する
方法としては線路と大地間に抵抗を接続して、大地側の
電圧の低い部分で分圧電圧を測定して電流を検出する方
法があるが、この場合は線路側が高電圧に充電されてお
り測定線を高電圧に耐える絶縁が必要であり、大がかり
な構成となる。このため高電圧の直流送電機器では、直
流変流器として可飽和形やゼロフラックス形などが使用
される。
【0014】ゼロフラックス形の直流変流器の基本原理
を図18に示す。図において、21は直流電流が流れる
主回路、22は変流器の鉄心、23は鉄心に巻回された
二次巻線、24は補助巻線であり、二次巻線23は補助
巻線24の出力を反転積分した出力を発生する反転積分
回路25と負荷抵抗26が直列接続された回路に直列に
接続され、負荷抵抗の両端電圧を取り出す端子27が設
けられている。この構成において、機器が運転され、主
回路21の電流が変化すると、主回路電流の変化により
補助巻線24に電圧が誘起され、補助巻線の誘起電圧は
反転積分回路25に入力され、反転積分回路25は、主
回路電流により発生した鉄心22内の磁束を打ち消す電
流を二次巻線23に流し続ける。二次巻線23に流れる
反転積分回路25から二次巻線23に流れる電流は直列
に接続された負荷抵抗26の両端に電位差が発生する。
この電圧を測定端子27に取り出し、測定することによ
り、主回路の電流が検出できるものである。
【0015】図19は、上記図18における補助巻線2
4の出力電圧と、反転積分回路25の出力電流により発
生した負荷抵抗26の端子27に発生している電圧との
関係を示したものである。
【0016】反転積分回路25に使用される積分器は、
長時間の使用に対して充分な安定性があり、コンデンサ
の漏れ電流などに起因するようなドリフトがあってはな
らない点留意を要する。この対策として、実際のゼロフ
ラックス形直流変流器では、図20に示すごとく磁気調
整機能を付加した構成が採用されている。図20におい
て、21〜27は図18に示すものと同一であり、これ
に加えて2つのトロイダル鉄心28、29を変流器の鉄
心22に平行して配置し、二次巻線23は、変流器鉄心
22とトロイダル鉄心28、29に共通して巻回する。
さらに、トロイダル鉄心28、29には、同方向に追加
巻線30、31を巻回し、これらの追加巻線には発信器
32が繋がれ、負荷インピーダンス33、34を接続し
た並列回路を構成している。
【0017】次に図20の構成の動作について説明す
る。変流器鉄心22及びトロイダル鉄心29を考慮外と
してトロイダル鉄心28に注目すると、一次電流I1に
よる磁界を二次電流I2による磁界によって完全に打ち
消している場合は、トロイダル鉄心28の残留磁束は零
となっている。この残留磁束零の状態で、発信器32に
より正弦波の固定周波数の電圧を発生させて印加すると
トロイダル鉄心28が励磁され、その励磁電流はピーク
検出器37で検出される。トロイダル鉄心28は残留磁
束がない状態であり、励磁電圧に比例する磁束密度Bと
励磁電流Iの関係として示される鉄心のヒステレシス特
性は、図21(a)のH1のように原点に対して対象な
特性となる。このため励磁電流の波形は図21(a)の
波形W1のように正負ピーク値の等しい波形となる。励
磁電流irはピーク検出器37で検出されるが、図20
のピーク検出器37の出力irは零となる。ピーク検出
器37の出力はirは反転積分回路25の入力となる
が、値が零であることから反転積分回路25の出力は現
状値を維持することとなり、測定端子27の出力も現状
のまま維持される。
【0018】次に鉄心の残留磁束が零でない場合、即ち
二次電流I2が、一次電流I1による磁束を完全に打ち
消さない状態、即ち、測定端子27の電圧が真の一次電
流値に対して誤差を含む場合について説明する。この場
合、トロイダル鉄心28は残留磁束を有しているので、
鉄心のヒステレシス特性は、例えば、図21(b)のH
2の如く非対称な特性となっている。したがって、発信
器32により印加された正弦波電圧により、励磁電流i
rは図21(b)のW2のように正負非対称となってお
り、励磁電流irはピーク検出器37により正負ピーク
の差分を検出する。ピーク検出器37の出力は、反転積
分回路25に入力されるので、トロイダル鉄心28の残
留磁束が解消され、ピーク検出器37の出力が零になる
まで反転積分回路25の出力は修正される。以上により
測定端子27の出力電圧も一次電流I1に対し誤差が補
正されたことになる。
【0019】以上検出部の基本動作について述べたが、
通常直流リアクトルの電流検出部は図14に示すごとく
直流リアクトルの主回路に入力端子部に各々1個づつ設
けられ、直流リアクトルの通過電流の測定を行い、負荷
率による冷却器運転台数の制御や入出力電流の差により
直流リアクトルの内部故障の監視が行われる。
【0020】次に、直流リアクトルの内部故障の検出動
作について説明する。図22、図23、図24は、直流
リアクトルの内部故障の様子を故障モード別に記載した
ものである。各図の構成は図14の構成と同一であり、
同一番号は同一部位を示す。
【0021】図22は、接続リード間の短絡状態を、図
23はコイル間の短絡故障の状況を示すもので、P点、
R点は、各々故障点を示したものである。図22と図2
3の短絡故障では、直流リアクトルの負荷電流は短絡経
路を流れるものの直流リアクトルの入出力端に設けられ
た直流変流器15a、15bにより検出される電流に差
はなく、流れる電流も送電路の電流であり、層間若しく
はリード間の短絡では変化しないので、この種の内部故
障は検出できない。
【0022】図24は、地絡故障モードを示したもので
あり、Q点が故障点である。この場合、直流変流器15
a、15bは、電流差が検出されるので内部故障と判定
される。しかし、2分割された構成では、故障点がいず
れの側かの判定はできない。直列接続された直流リアク
トルのいずれの側かを判定するには、接続ダクト9の部
分にも直流変流器を配置し、この接続ダクト9部分の電
流を検出しなければ判定することができない。
【0023】直流変流器として可飽和形を用いても、そ
れぞれの部分の直流電流を検出するので故障点の検出
は、上記のゼロフラックス形を用いた場合と同様であ
る。地絡故障の検出は接続ダクト部分にも変流器を設け
た構成にしなければ直列接続された直流リアクトルのい
ずれであるかを検出することはできないことは、ゼロフ
ラックス形の場合と同様である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
直流変流器を装着した直流リアクトルの監視制御装置
は、直流変流器として、ゼロフラックス形を用いた構成
では、3つの鉄心により構成された変流器とこれに付属
する積分回路電源、ピーク検出器、発信器などが必要で
あり、複雑で高価な構成であり、装着する場所は接続リ
ードの部分に限定され、その部分の電流を検出して、そ
れぞれの部分の電流差により故障点を判定するので、故
障の位置まで詳細に標定することはできない、という問
題点がある。また、直流変流器が接続リードに貫通して
装着されているから、故障して取り替えが必要となった
場合には、直流リアクトルを停止して、接続リードを切
り離して取り替えることが必要であり、復旧するための
停止時間が長くなる。また、取り付け構造によっては、
直流リアクトルの解体、再組立などの複雑な作業が必要
である。
【0025】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたものであり、電流検出機能の構成は簡単で、シ
ンプルな構成で安価なものであり、装着場所の寸法を必
要とせず、しかも故障点が具体的に検出できるものであ
り、さらに検出部の故障時には、直流リアクトル本体を
分解することなく取り換えることができる直流リアクト
ルを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る直流リアクトルの監視制御装置は、空心コイルの中心
部に配置され、磁界の強さに比例して電圧を発生するホ
ール素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知し
た電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器の運転制
御、及び直流リアクトルの状態監視を行うものである。
【0027】この発明の請求項2に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、空心コイルと磁気シールドとからな
る直流リアクトルの、磁気シールドの上部または下部か
ら磁気シールドを貫通して、空心コイルの中心部にホー
ル素子を配置し、ホール素子が検出した電圧から負荷電
流を検知し、検知した電流にしたがって、直流リアクト
ルの冷却器の運転制御、及び直流リアクトルの状態監視
を行うものである。
【0028】この発明の請求項3に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、空心コイルと磁気シールドを密閉可
能な容器に収容した直流リアクトルの、容器の上部また
は下部から容器及び磁気シールドを貫通して、空心コイ
ルの中心部に先端部が封止された保護管を設け、この保
護管の内径部の空心コイルの中央部の位置に、磁界の強
さに比例して電圧を発生するホール素子を配置し、ホー
ル素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した
電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器の運転制
御、及び直流リアクトルの状態監視を行うものである。
【0029】この発明の請求項4に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイルが直列若しくは並
列に接続されて直流回路に使用される直流リアクトル
の、複数のそれぞれの空心コイルの中心部の位置に、磁
界の強さに比例して電圧を発生するホール素子を配置
し、ホール素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、
検知した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器を
運転制御し、ホール素子の検出電圧から検知したそれぞ
れの負荷電流の差を求め、この差電流によって直流リア
クトルの状態監視を行うものである。
【0030】この発明の請求項5に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイルと、磁気遮蔽する
磁気シールドとが密封可能な容器に収容され、接続管で
連結され、それぞれの磁気シールドの上部または下部か
ら磁気シールドを貫通して、それぞれの空心コイルの中
心部に配置された磁界の強さに比例して電圧を発生する
ホール素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知
した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器を運転
制御し、それぞれのホール素子が検出した電圧から検知
してそれぞれの負荷電流の差を求め、その差によって直
流リアクトルの状態監視を行うものである。
【0031】この発明の請求項6に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、導体を巻回した複数の空心コイル、
複数のそれぞれの空心コイルの上下、左右を磁気遮蔽す
る複数の磁気シールドが容器に収容された直流リアクト
ルの、それぞれの容器の上部または下部から容器及び磁
気シールドを貫通して、それぞれの空心コイルの中心部
に至る先端部が封止された保護管を設け、保護管の内径
部の空心コイルの中央部の位置に、磁界の強さに比例し
て電圧を発生するホール素子を配置し、このホール素子
が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した電流に
したがって、直流リアクトルの冷却器を運転制御し、そ
れぞれのホール素子が検出した電圧から検知してそれぞ
れの負荷電流の差を求め、その差によって直流リアクト
ルの状態監視を行うものである。
【0032】この発明の請求項7に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、コイル中心部に配置するホール素子
は、コイル中心の軸方向に複数個を分散配置し、複数の
ホール素子の一つが検出した電圧から負荷電流を検知
し、検知した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却
器を運転制御し、各ホール素子が検出した電圧から各ホ
ール素子が配置された位置の磁界を検出し、正常時の磁
界の強さと比較することにより、コイルの異常の有無、
異常がある場合の異常点を標定するものである。
【0033】この発明の請求項8に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、導体を巻回した複数の空心コイルが
直列に接続されて直流回路に使用される直流リアクトル
の、複数のそれぞれの空心コイルの中心部に配置し、磁
界の強さに比例して電圧を発生するホール素子の複数を
分散配置し、ホール素子いずれかの一つが検出した電圧
から負荷電流を検知し、検知した電流にしたがって、直
流リアクトルの冷却器を運転制御し、複数のホール素子
のそれぞれの検出電圧からその位置での磁界の強さを検
知し、正常時の各ホール素子が配置された位置の磁界の
強さを検知し、正常時の磁界の強さと比較することによ
り、コイルの異常の有無、異常がある場合の異常点を標
定するものである。
【0034】この発明の請求項9に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、導体を巻回した複数の空心コイルで
構成され、直列若しくは並列に接続されて直流回路に使
用される直流リアクトルの、複数のそれぞれの空心コイ
ルの中心部に配置されるホール素子は複数のコイルのそ
れぞれの中心部に複数のホール素子を分散配置し、直流
リアクトルの入力端子及び出力端子にそれぞれ直流変流
器を設け、直流変流器が検出した電流によって冷却器の
運転制御を行い、直流変流器の検出した電流と、複数の
ホール素子のそれぞれの検出電圧からその位置での磁界
の強さを検知し、正常時の各ホール素子が配置された位
置の磁界の強さと比較することにより、コイルの異常の
有無、異常がある場合の異常点を標定するものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1、図2にこの発明の実施の形態1.
の構成を示す。実施の形態1.は、単器で構成される直
流リアクトルに、ホール素子を用いた電流検出手段を付
属した構成である。図1は、単器で構成された直流リア
クトルの鉄心、コイル部分の破断鳥瞰図、図2は図1の
縦断面図である。図1において、11は導体が円筒形に
巻回されたコイル、16はコイル11の上下、左右を磁
気遮蔽する磁気シールド、17は鉄心が積層され手磁気
シールド16を締め付けボルト18で締め付ける端枠で
ある。54はコイルの中央に配置された磁界の強さに比
例した電圧を検出するホール素子、55はホール素子の
端子、56はホール素子を支持し、接続リードが挿通さ
れた接続ロッド、57は磁気シールド16に接続ロッド
56を貫通させる接続ロッド貫通孔である。
【0036】図2は図1の鉄心、コイル部分を断面で示
した断面図であり、コイル11の上下、左右をロの字形
に包囲するように配置された鉄心を積層した磁気シール
ド16が配置されている。12はコイル11、磁気シー
ルド16を収容する容器である。ホール素子54はコイ
ル11の中央に配置されている。磁気シールド16の部
分に示した矢印は磁束の方向を示す。
【0037】図1、図2の構成において、直流の負荷電
流が流れると、ホール素子54が配置されたコイル11
の中央部は、従来の技術の欄で示した(式2)で求めら
れる磁界が発生する。図3は磁界中に配置されたホール
素子の動作を説明する概念図である。図において、50
は例えばゲルマニューム(Ge)、インジューム砒素
(InAs)、インジューム亜鉛(InSb)のような
物質で構成されたホール素子構成材料、51はホール素
子54に電流を供給する電流供給リード、Hはホール素
子54に与えられる磁化力と方向を示す磁化力ベクト
ル、Iは電流の大きさと方向を示す電流ベクトル、Vは
ホール素子に発生する電圧の大きさと方向を示す電圧ベ
クトルを示す。ホール素子54は、図3の条件におい
て、電流Is、磁化力Hが加わると(式3)で求められ
るホール電圧Vhが発生する。
【0038】
【数3】
【0039】Hは(式2)を変形した(式4)により求
められる。
【0040】
【数4】
【0041】(式4)を(式2)に代入すると(式5)
のようになる。
【0042】
【数5】
【0043】(式5)より明らかなように、ホール電圧
Vhは、直流リアクトルの通過電流Iとコイルの巻数に
比例する値であり、このホール電圧により直流リアクト
ルの通過電流が検出できるものであり、この検出電流に
より、負荷率に応じた冷却器台数の選択や故障の監視に
供される。
【0044】ホール素子を用いた電流検出手段には、図
示していないが、他に直流電流電源、電圧計が必要であ
るが、非常にシンプルな構成であり、比較的安価に構成
することができる。このように電流検出手段として、ホ
ール素子を用いてコイル内の磁界の強さから電流を検出
するようにすると、直流リアクトル装置として非常にシ
ンプルな構成となり、小形で安価な直流リアクトル監視
制御装置となる。
【0045】実施の形態2.図4にこの発明の実施の形
態2.の構成を示す。この実施の形態2.は、大容量の
直流リアクトルで複数に分割される場合のホール素子を
用いた電流検出手段を付属した構成である。図におい
て、11a、11bは2分割されたコイル、12a、1
2bは2分割されたコイルのそれぞれを収容するそれぞ
れの容器、14a、14bは口出し端子、54a、54
bは2分割されたそれぞれのコイルの中央部に配置さ
れ、磁界の強さに比例した電圧を検出するホール素子、
55a、55bはそれぞれのホール素子54a、54b
に電流を供給するホール素子の端子である。9は容器1
2a、12bを連結する接続ダクトである。
【0046】このように構成した場合は2分割されたコ
イルは直列に接続されているので2つのコイルには同じ
電流が流れる。2つのホール素子54a、54bに検出
される電圧から電流を検知することができる。
【0047】次に2分割して連結した場合の内部故障し
た場合の動作説明を行う。図5は2つの容器の連結部近
くで短絡した状態を示す図であり、図示の接続リード1
3aと13cの間のP点で短絡した場合の状態を示して
いる。図6は図5に示すP点で短絡した場合の内部磁界
の状況を示したものであり、(a)がコイル11a側
(b)がコイル11b側である。この場合電流はコイル
11aには流れないで、コイル11aには磁界が発生せ
ずコイル11b側のみ図中矢印に示す方向に発生する。
これにともなってホール素子54aには電圧が検出され
ず54bのみに検出される。このホール素子の検出電圧
から直流リアクトルのコイル11aに短絡が発生してい
ることが検出できる。
【0048】図7はコイル11aのQ点で、層間短絡
(レヤーショート)が発生した場合の状態を示す図であ
る。図8はQ点で短絡した場合の内部の磁界の状況を示
す図である。この場合はコイル11a側の巻数が少なく
なったのと同じであり、健全な場合の磁界の強さに対し
て層間短絡した部分の巻数が少なくなった巻数に相当す
る磁界の強さとなり、コイル11b側に比較して磁界が
弱くなる。その状況は図8に示すようにコイル11a側
は小さい矢印で示すように弱く、コイル11b側は大き
い矢印で示すように正常な磁界の強さである。ホール素
子54a、54bは磁界の強さに比例した電圧を検出す
るので各ホール素子の検出電圧から層間短絡の状況が検
出できる。
【0049】図9はコイル11b側で、コイル11bの
R点で地絡が発生した場合の状態を示す図である。図1
0はその状態における内部の磁界の状況を示す図であ
る。この場合はコイル11b側の巻数が少なくなり、コ
イル11a側からとその反対側の両方から地絡電流が地
絡点より大地に流れる。この状態の各コイル内の磁界
は、コイル11aでは地絡電流が同じ方向に流れ、コイ
ル11b内はコイル11a側から地絡点に地絡電流が流
れ、その反対側からも地絡電流が流れ、電流の方向は反
対であるのでコイル11bには相殺された磁界の強さと
なり、その状況は図10に示すようにコイル11a側は
強い磁界となり、コイル11b側は弱い磁界となる。こ
の両者の磁界に比例した電圧を検出して比較することに
より地絡点が標定できる。
【0050】以上のように、コイルを2分割した直流リ
アクトルでは、それぞれのコイルの中央部の磁界の強さ
に比例する電圧をホール素子を配置して、磁界の強さに
比例する電圧を検出し、それぞれのホール素子の検出電
圧を比較することによって、従来の方式では検出できな
かった短絡点の標定も可能な、小形で安価な直流リアク
トル監視制御装置が得られる。
【0051】以上はコイルを2分割した場合について説
明したが、3分割、4分割と分割数を多くしても同様に
構成することができる。
【0052】実施の形態3.実施の形態3.は、ホール
素子の取り付け方法の実施の形態である。図11は実施
の形態1.の図1に示す構成を容器に収納し、ホール素
子が容器内に関係なく着脱できるようにしたものであ
る。図において、12は収納容器、11はコイル、16
は磁気シールド、17は端枠、54はホール素子、55
はホール素子端子、58は非磁性体で構成されたホール
素子保護管である。
【0053】通常、大容量の直流リアクトルは、数10
0トンにもおよぶ重量であり、運転時の発熱は大きく、
冷却についても相当大掛かりなものになることから密閉
容器に収容し、絶縁油、絶縁ガスなどの冷却媒体が充填
された構造で製作される。このような場合の付属品は保
守管理の面から容易に着脱可能に構成することが大切で
ある。この発明に関する直流リアクトルにおいても、保
守管理が容易となるように、ホール素子の取り付けを、
図示のように、コイル11、磁気シールド16が収納さ
れた容器の上部から、コイル中央部に貫通して取り付け
られた先端部が封止されたホール素子保護管58を装着
し、容器12とは密封し内径部と外形部が隔離された状
態とし、内径部にホール素子を装着したものである。
【0054】このように構成すると、ホール素子が直流
リアクトル本体の密閉構造と関係なくなり、本体を解体
することなくホール素子の取り換えができるようにな
り、保守管理が容易となる。
【0055】実施の形態4.実施の形態4.は、ホール
素子複数個をコイルの中心部の軸方向に分散させた構成
である。図12にその構成を示す。図において、11、
12、16、17、55は、図11と同一部材を示すも
のである。68は非磁性体で構成されたホール素子保護
管である。64、65、66はコイルの中心部の軸方向
に分散配置したホール素子である。
【0056】このように構成すると、コイルの中央部に
配置されたホール素子65は上記のホール素子1個の場
合と同じようにコイル11内の磁界の強さの最大部分の
磁界の強さに比例した電圧を検出し、上下に配置された
ホール素子64、66は磁気シールド16に近くなるの
で、非線形磁気特性の影響を受け、配置された位置の磁
界を正確に検出できないが、正常時の検出値を把握して
おき、故障時に正常時の磁界と比較すること、あるいは
上下の64と66を比較することにより、コイル内部故
障点が容易に正確に標定できるものである。
【0057】このようにコイルの中心軸の上下に複数個
のホール素子を配置する構成は実施の形態1.のように
分割しない構成、あるいは複数に分割する構成のいずれ
にも適用できるものであり、故障点の検出が精度よく正
確に検出できる監視制御装置となる。
【0058】実施の形態5.上記実施の形態1.〜4.
では、ホール素子により、コイル内に発生する磁界に比
例する電圧を検出して短絡箇所の標定まで可能となった
が、電流値の検出は正常時であれば磁界の強さから電流
値は検出できるが、故障時にはコイルの巻数が変化した
こととなるので、真の電流値の検出はできない欠点があ
る。
【0059】この実施の形態5.では故障時にも電流値
が検出できるように、コイル11a、11bの中央部に
ホール素子54a、54bを装着するとともに、直流変
流器を口出し端子部にも装着した構成である。このよう
に構成すると、ホール素子54a、54bがコイル内の
磁界に比例した電圧により故障点が標定でき、流れてい
る電流値は口出し端子部の直流変流器により検出でき、
故障の状態、故障の部位がより精度よく判定することが
可能となる。また、故障時の電流も正確に検出されるか
ら送電路の保護に供することもできるものである。
【0060】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る直流リアクト
ルの監視制御装置は、空心コイルの中心部に、磁界の強
さに比例して電圧を発生するホール素子を配置しこのホ
ール素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知し
た電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器の運転制
御、及び直流リアクトルの状態監視を行うようにしたの
で、電流検出手段がシンプルな構成となり、小形で安価
な直流リアクトル監視制御装置を構成することができ
る。
【0061】この発明の請求項2に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、空心コイルと磁気シールドとからな
る直流リアクトルの、磁気シールドの上部または下部か
ら磁気シールドを貫通して、空心コイルの中心部にホー
ル素子を配置し、ホール素子が検出した電圧から負荷電
流を検知し、検知した電流にしたがって、直流リアクト
ルの冷却器の運転制御、及び直流リアクトルの状態監視
を行うようにしたので、電流検出手段がシンプルな構成
となり、小形で安価な直流リアクトル監視制御装置を構
成することができる。
【0062】この発明の請求項3に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、空心コイルと磁気シールドを密閉可
能な容器に収容した直流リアクトルの、容器の上部また
は下部から容器及び磁気シールドを貫通して、空心コイ
ルの中心部に先端部が封止された保護管が設け、この保
護管の内径部の空心コイルの中央部の位置に、磁界の強
さに比例して電圧を発生するホール素子を配置し、ホー
ル素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した
電流によって、直流リアクトルの冷却器の運転制御、及
び直流リアクトルの状態監視を行うようにしたので、電
流検出手段がシンプルな構成となり、ホール素子が不具
合になったときには本体を解体することなく容易に取り
替えができる利点があり、小形で安価な直流リアクトル
監視制御装置を構成することができる。
【0063】この発明の請求項4に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイルが直列若しくは並
列に接続されて使用される直流リアクトルの、複数のそ
れぞれの空心コイルの中心部の位置に、磁界の強さに比
例して電圧を発生するホール素子を配置し、ホール素子
が検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した電流に
したがって、直流リアクトルの冷却器の運転制御し、ホ
ール素子の検出電圧から検知したそれぞれの負荷電流の
差を求め、この差電流によって直流リアクトルの状態監
視を行うようにしたので、装置の構成が小形で安価であ
り、内部の短絡した部分がいずれに側であるかが標定で
きる監視制御装置を構成することができる。
【0064】この発明の請求項5に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイルと、磁気遮蔽する
磁気シールドとが密封容器に収容され、接続管で連結さ
れた直流リアクトルの、それぞれの磁気シールドの上部
または下部から磁気シールドを貫通して、それぞれの空
心コイルの中心部にホール素子を配置し、ホール素子が
検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した電流にし
たがって、直流リアクトルの冷却器を運転制御し、ホー
ル素子の検出電圧から検知したそれぞれの負荷電流の差
によって直流リアクトルの状態監視を行うようにしたの
で、装置の構成が小形で安価であり、内部の短絡した部
分がいずれに側であるかが標定できる監視制御装置を構
成することができる。
【0065】この発明の請求項6に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイル、磁気遮蔽する複
数の磁気シールドとが容器に収容され接続管で連結され
た直流リアクトルの、それぞれの容器の上部から容器及
び磁気シールドを貫通して、それぞれの空心コイルの中
心部に至る先端部が封止されたホール素子保護管を設
け、ホール素子保護管の内径部の空心コイルの中央部の
位置に、ホール素子を配置し、このホール素子が検出し
た電圧から負荷電流を検知し、検知した電流にしたがっ
て、直流リアクトルの冷却器の運転制御し、ホール素子
の検出電圧から検知したそれぞれの負荷電流の差によっ
て直流リアクトルの状態監視を行うようにしたので、ホ
ール素子が不具合になったときには本体を解体すること
なく容易に取り替えができる利点があり、装置の構成が
小形で安価であり、内部の短絡した部分がいずれに側で
あるかが標定できる監視制御装置を構成することができ
る。
【0066】この発明の請求項7に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、コイル中心部に配置するホール素子
は、コイル中心の軸方向に複数個を分散配置し、複数の
ホール素子の一つが検出した電圧から負荷電流を検知
し、検知した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却
器を運転制御し、各ホール素子が検出した電圧から各ホ
ール素子が配置された位置の磁界を検出し、正常時の磁
界の強さと比較することにより、コイルの異常の有無、
異常がある場合の異常点を標定するようにしたので、装
置の構成が小形で安価であり、内部の短絡した部分が精
度よく評定できる監視制御装置を構成することができ
る。
【0067】この発明の請求項8に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイルが直列若しくは並
列に接続された直流リアクトルの、複数のホール素子を
それぞれのコイルに分散配置し、ホール素子いずれかの
一つが検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した電
流にしたがって、直流リアクトルの冷却器を運転制御
し、複数のホール素子の検出電圧からその位置での磁界
の強さを検知し、正常時の磁界の強さと比較することに
より、コイルの異常の有無、異常がある場合の異常点を
標定するようにしたので、装置の構成が小形で安価であ
り、内部の短絡した部分が精度よく評定できる監視制御
装置を構成することができる。
【0068】この発明の請求項9に係る直流リアクトル
の監視制御装置は、複数の空心コイルが直列に接続され
た直流リアクトルの、複数のそれぞれの空心コイルの中
心部のそれぞれの中心部に複数のホール素子を分散配置
し、直流リアクトルの入力端子及び出力端子にそれぞれ
直流変流器を設け、直流変流器が検出した電流によって
冷却器の運転制御を行い、直流変流器の検出した電流
と、複数のホール素子のそれぞれの検出電圧からその位
置での磁界の強さを検知し、正常時の各ホール素子が配
置された位置の磁界の強さと比較することにより、コイ
ルの異常の有無、異常がある場合の異常点を標定するよ
うにしたので、故障時にも負荷電流が正確に検出され、
内部の故障点の標定も精度よくできる監視制御装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の、実施の形態1.の直流リアクト
ルの構成を示す破断鳥瞰図である。
【図2】 図1の内部の構成を説明する縦断面図であ
る。
【図3】 磁界中に配置されたホール素子の動作説明図
である。
【図4】 この発明のコイルを2分割して直列接続した
実施の形態2.の構成図である。
【図5】 図4の構成のリード間短絡発生時の状況説明
図である。
【図6】 図5の内部の磁界の状況を説明する縦断面図
である。
【図7】 図4の構成のコイルの層間短絡発生時の状況
説明図である。
【図8】 図7の内部の磁界の状況を説明する縦断面図
である。
【図9】 図4の構成のコイルからの地絡発生時の状況
説明図である。
【図10】 図7の内部の磁界の状況を説明する縦断面
図である。
【図11】 この発明によるホール素子を保護管を装着
して取付けた状況を示す直流リアクトルの構造図であ
る。
【図12】 この発明によるホール素子を複数個分散配
置して保護管を装着して取付けた状況を示す直流リアク
トルの構造図である。
【図13】 直流送電機器の構成例を示す結線図であ
る。
【図14】 従来のコイルを2分割した場合の直流リア
クトルの縦断面図である。
【図15】 従来の直流リアクトルの基本構成を示す破
断鳥瞰図である。
【図16】 従来のコイルが2分割された直流リアクト
ルの外形図である。
【図17】 直流リアクトルの内部磁界の説明図であ
る。
【図18】 従来の直流変流器の基本構成の説明図であ
る。
【図19】 図18の構成の直流変流器の出力電圧説明
図である。
【図20】 従来の直流変流器の実際の構成を示す構成
説明図である。
【図21】 図20の残留磁気検出動作の説明図であ
る。
【図22】 2分割されたコイルのリード間短絡の故障
モードの説明図である。
【図23】 2分割されたコイルの層間短絡時の故障モ
ード説明図である。
【図24】 2分割されたコイルのコイルから地絡した
故障モード説明図である。
【符号の説明】
9 接続管、11 コイル、12 容器、13 接続リ
ード、14 口出し端子、16 磁気シールド、17
端枠、18 締め付けボルト、50 ホール素子、54
ホール素子、55 ホール素子端子、56 接続ロッ
ド、57 接続ロッド貫通孔、58 ホール素子保護
管、64,65,66 ホール素子、68 ホール素子
保護管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 38/20 H01F 40/00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を巻回した空心コイルで構成され、
    直流回路に使用される直流リアクトルの空心コイルの中
    心部に配置され、磁界の強さに比例して電圧を発生する
    ホール素子、このホール素子が検出した電圧から負荷電
    流を検知し、検知した電流にしたがって、直流リアクト
    ルの冷却器の運転制御、及び直流リアクトルの状態監視
    を行う直流リアクトルの監視制御装置。
  2. 【請求項2】 導体を巻回した空心コイル、該空心コイ
    ルの上下、左右を磁気遮蔽する磁気シールドからなる直
    流リアクトルの、磁気シールドの上部または下部から磁
    気シールドを貫通して上記空心コイルの中心部に配置さ
    れた磁界の強さに比例して電圧を発生するホール素子、
    このホール素子が検出した電圧から負荷電流を検知し、
    検知した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器の
    運転制御、及び直流リアクトルの状態監視を行う直流リ
    アクトルの監視制御装置。
  3. 【請求項3】 導体を巻回した空心コイル、該空心コイ
    ルの上下、左右を磁気遮蔽する磁気シールドを密閉可能
    な容器に収容された直流リアクトルの、容器の上部また
    は下部から容器及び磁気シールドを貫通して、上記空心
    コイルの中心部に至る先端部が封止された保護管が設け
    られ、該保護管の内径部の上記空心コイルの中央部の位
    置に配置され、磁界の強さに比例して電圧を発生するホ
    ール素子、このホール素子が検出した電圧から負荷電流
    を検知し、検知した電流にしたがって、直流リアクトル
    の冷却器の運転制御、及び直流リアクトルの状態監視を
    行う直流リアクトルの監視制御装置。
  4. 【請求項4】 導体を巻回した複数の空心コイルで構成
    され、直列若しくは並列に接続されて直流回路に使用さ
    れる直流リアクトルの、それぞれの空心コイルの中心部
    に配置され、磁界の強さに比例して電圧を発生するホー
    ル素子、このホール素子が検出した電圧から負荷電流を
    検知し、検知した電流にしたがって、直流リアクトルの
    冷却器の運転制御し、ホール素子の検出電圧から検知し
    たそれぞれの負荷電流の差を求め、この差電流によって
    直流リアクトルの状態監視を行う直流リアクトルの監視
    制御装置。
  5. 【請求項5】 導体を巻回した複数の空心コイルが直列
    若しくは並列に接続され、複数の空心コイルのそれぞれ
    の上下、左右を磁気遮蔽する磁気シールドが、それぞれ
    密封可能な容器に収容され、接続管で連結され、上記そ
    れぞれの磁気シールドの上部または下部から磁気シール
    ドを貫通して上記それぞれの空心コイルの中心部に配置
    された磁界の強さに比例して電圧を発生するホール素
    子、このホール素子が検出した電圧から負荷電流を検知
    し、検知した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却
    器の運転制御を行い、それぞれのホール素子が検出した
    電圧から検知した負荷電流の差を求め、その差によって
    直流リアクトルの状態監視を行う直流リアクトルの監視
    制御装置。
  6. 【請求項6】 導体を巻回した複数の空心コイルで構成
    され、該複数の空心コイルのそれぞれの上下、左右を磁
    気遮蔽する複数の磁気シールドがそれぞれ密閉可能な容
    器に収容された直流リアクトルの、それぞれの容器の上
    部または下部から容器及び磁気シールドを貫通して、上
    記それぞれの空心コイルの中心部に至る先端部が封止さ
    れた保護管が設けられ、該保護管の内径部の上記空心コ
    イルの中央部の位置に、磁界の強さに比例して電圧を発
    生するホール素子を配置し、このホール素子が検出した
    電圧から負荷電流を検知し、検知した電流にしたがっ
    て、直流リアクトルの冷却器の運転制御を行い、それぞ
    れのホール素子が検出した電圧から検知した負荷電流の
    差を求め、その差によって直流リアクトルの状態監視を
    行う直流リアクトルの監視制御装置。
  7. 【請求項7】 コイル中心部に配置するホール素子は、
    コイル中心の軸方向に複数個を分散配置し、この複数の
    ホール素子の一つが検出した電圧から負荷電流を検知
    し、検知した電流にしたがって、直流リアクトルの冷却
    器を運転制御し、各ホール素子が検出した電圧から各ホ
    ール素子が配置された位置の磁界を検出し、正常時の磁
    界の強さと比較することにより、コイルの異常の有無、
    異常がある場合の異常点を標定する状態監視を行う請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の直流リアクトルの
    監視制御装置。
  8. 【請求項8】 導体を巻回した複数の空心コイルで構成
    され、直列若しくは並列に接続されて直流回路に使用さ
    れる直流リアクトルの、複数のそれぞれの空心コイルの
    中心部に配置されるホール素子は複数のコイルのそれぞ
    れの中心部に、磁界の強さに比例して電圧を発生するホ
    ール素子の複数を分散配置し、このホール素子いずれか
    の一つが検出した電圧から負荷電流を検知し、検知した
    電流にしたがって、直流リアクトルの冷却器を運転制御
    し、複数のホール素子のそれぞれの検出電圧から検地し
    た磁界の強さと、正常時の各ホール素子が配置された位
    置の磁界の強さを比較することにより、コイルの異常の
    有無、異常がある場合に異常点を標定する請求項4乃至
    請求項6のいずれかに記載の直流リアクトルの監視制御
    装置。
  9. 【請求項9】 導体を巻回した複数の空心コイルで構成
    され、直列若しくは並列に接続されて直流回路に使用さ
    れる直流リアクトルの、複数のそれぞれの空心コイルの
    中心部に配置されるホール素子は複数のコイルのそれぞ
    れの中心部に、磁界の強さに比例して電圧を発生するホ
    ール素子の複数を分散配置し、直流リアクトルの入力端
    子及び出力端子にそれぞれ直流変流器を設け、直流変流
    器が検出した電流によって冷却器の運転制御を行い、直
    流変流器の検出した電流と、複数のホール素子のそれぞ
    れの検出電圧からその位置での磁界の強さを検知し、正
    常時の各ホール素子が配置された位置の磁界の強さと比
    較することにより、コイルの異常の有無、異常がある場
    合の異常点を標定する請求項4乃至請求項6のいずれか
    に記載の直流リアクトルの監視制御装置。
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JP2009031171A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fuji Electric Systems Co Ltd 変圧器の電流検出回路
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