JPH10513496A - 重合可能な組成物、架橋されたポリマーの製造方法および架橋可能なポリマー - Google Patents

重合可能な組成物、架橋されたポリマーの製造方法および架橋可能なポリマー

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JPH10513496A JP8523938A JP52393896A JPH10513496A JP H10513496 A JPH10513496 A JP H10513496A JP 8523938 A JP8523938 A JP 8523938A JP 52393896 A JP52393896 A JP 52393896A JP H10513496 A JPH10513496 A JP H10513496A
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Abstract

(57)【要約】 (a)触媒量のメタセシス重合用の一成分触媒および(b)ポリマー主鎖に2価の橋かけ基を介して結合された張力のかかったシクロアルケニル基を有する少なくとも一種のポリマーだけをまたはそれと張力のかかったシクロオレフィンとを混合して含有してなる組成物。この組成物は、メタセシス重合によって熱的にまたは光化学的に重合せしめることができ、成型品、積層被覆物およびレリーフ複製物の製造に適している。該ポリマー(b)も同様に特許請求されている。

Description

【発明の詳細な説明】重合可能な組成物、架橋されたポリマーの製造方法および架橋可能なポリマー 本発明は二価の架橋基を介して結合された、一つの張力のかかったシクロアル ケニル基を含有する繰り返し構造要素を有する不飽和ポリマーと熱的にもしくは 放射性光線によって誘導されるメタセシス重合のための一成分触媒とから成る組 成物;当該組成物を重合させるための方法;および当該架橋されたポリマーから なり、当該組成物もしくは重合された組成物で積層被覆された材料および成型材 料;ならびに架橋されたポリマーに係る。 金属触媒を触媒量使用し熱に誘導される開環メタセシス重合は、すでに以前か ら公知であり、文献にも度々記載報告されている[例えば、Ivin,K.J.,Olefi n Metathesis 1−12,Academic Press,London(1983)を参照」。こうして得 られるポリマーは工業的に製造され、例えば商品名Vestenameraとして市場で入 手することができる。工業的な製造は、原則として例えばWCl6などの遷移金 属のハロゲン化物や例えばアルキル亜鉛、アルキルアルミニウムまたはアルキル スズ等の金属アルキルなどの高い反応性の二成分系触媒を使用して行われる。該 重合もしくはゲル化は、シクロオレフィンに二種の触媒成分を混合一体化させる と直ちに開始す る。シクロオレフィンと触媒との混合物は従って、ポットライフが極めて短く、 従って実際的には反応射出成型法(RIM−プロセス)にしか適合しないのであ る。反応混合物が反応熱によって強度に加熱されることも不利であり、このこと が反応温度の制御を行う上での極めて高度の技術的要件となっている。従って、 ポリマーの製品仕様を維持することが困難となる。 WO93/13171号明細書には、張力のかかったシクロオレフィン、特に ノルボルネンの熱的メタセシス重合および光活性化されたメタセシス重合のため 用いる、少なくとも一種のポリエン配位子を有するカルボニル基含有モリブデン 化合物およびタングステン化合物ならびにルテニウム化合物およびオスミウム化 合物をベースとした一成分および二成分触媒が記載されている。その他の多環式 シクロオレフィン、中でも非縮合多環式シクロオレフィンについては触れられて いない。使用するルテニウム化合物からなる一成分触媒、すなわち[Ru(クメ ン)Cl22および{C66)Ru(CH3CN)2Cl]+PF6 -は、UV照射 によって活性化させることが可能である;しかしながら、これらのノルボルネン との組成物の貯蔵安定性は全く不充分である。これらの触媒は、公知の二成分触 媒を代替置換可能であるが不充分なものでしかない。 Demonceau等[Demonceau,A.,Noels,A.F.,Saive,E.,Hubert,A.J.J.M ol.Catal.76:12 3−132(1992)]は、縮合したポリシクロオレフィンの一つであるノルボルネン の開環メタセシス重合のための熱触媒として(p−クメン)RuCl2P(C6113、(C6533PRuCl2、および(C6533PRuHClについ て記載報告している。これらの触媒は活性が余りにも低いため工業的製造には目 的を達成できなかった。従って、ジアゾエステルを添加することによって活性を 増大させることが提案されているのである。なお(p−クメン)RuCl2P( C6113単独でも60℃においては相対的に短時間でノルボルネンを重合させ る能力があることについては触れられている。その他のモノマーとしてシクロオ クテンが挙げられている。またメタセシス重合のための別のシクロオレフィンに ついては触れられていない。 PetasisとFu[Petasis,N.A.,Fu,D.,J.Am.Chem.Soc.115:7208−7214 (1933)]は、ビスシクロペンタジエニル−ビス(トリメチルシリル)メチル− チタン(IV)を熱活性触媒として使用してノルボルネンを熱的に開環メタセシ ス重合させることについて記載・報告している。メタセシス重合のために用いる 他のシクロオレフィンについては触れていない。 その他の反応性の一成分触媒は、まだ知られていない。更には、ポリマー主鎖 中に張力のかかったシクロアルケニレンを結合して有するポリマーを用いて架橋 されたポリマーを製造することも未だに知られていない。 このような架橋化は新しい原則である。 今や、ポリマー主鎖中に張力のかかったシクロアルケニレン基を結合して有す るポリマーが、特定の一成分触媒を作用させることによって架橋されたポリマー の製造に適していることが見出されたのである。この架橋されたポリマーと触媒 からなる組成物は貯蔵安定性が高く、しかも使用する触媒次第で空気や酸素に対 して不感受性となり、そのため特殊な保護対策を採ることなく加工操作すること が可能となる。このような加工操作は単純簡単であり、反応性が高いことを理由 とした特殊な保護措置は一切とる必要がないため、その加工操作可能性は多様で 広範となるのである。前記ポリマーは中空でない、ソリッドな成型製品の製造に 適しているばかりでなく、また特に接着強度の高い積層品の製造にも適している 。更に、このポリマーは、フォトマスク下で光照射し、次いで適当な溶媒を用い て未露光部分を現像することによって複写像を製作するために使用することが可 能である。 本発明の一つの目的は、(a)触媒量のメタセシス重合用の一成分触媒および (b)2価の架橋基を介して結合された、一つの張力のかかったシクロアルケニ ル基を含有する繰り返し構造要素だけまたは張力のかかったシクロオレフィンの 構造要素と混合して有する、少なくとも一種のポリマーを含有してなる組成物で ある。 本発明のもう一つの目的は、2価の架橋基を介して結 合された、一つの張力のかかったシクロアルケニル基を含有する繰り返し構造要 素を有するだけのまたは張力のかかったシクロオレフィンの構造要素も有する新 規のポリマーである。このようなポリマーのために、同様にして、下記の定義と 優先順位が与えられる。 張力のかかったシクロオレフィン環としては、例えば2ないし6個、好ましく は2ないし4個、また特に好ましくは2もしくは3個の環であって、未置換であ るかまたは置換されており、かつ例えばo−フェニレン、o−ナフチレン、o− ピリジニレンまたはo−ピリミジニレンなどの一つまたはそれ以上の環および/ または縮合した芳香族またはヘテロ芳香族環中に例えばO、S、NまたはSiな どのヘテロ原子を含有する環などのような単環式または多環式の縮合したおよび /または架橋した環システムが該当し得る。これらの個別の環状環は、3ないし 16個、好ましくは4ないし12個、また特に好ましくは5ないし8個の環形成 要素を含有し得る。このような環状オレフィンはそれ以外の別の非芳香族の二重 結合を含有し得るが、環の大きさに従って好ましくは2ないし4個のそのような 追加の二重結合を含有していていもよい。環の置換基としては、不活性である置 換基、即ち一成分触媒の化学的安定性を損傷しないものが該当する。 縮合した脂環式環は、好ましくは3ないし8個、特に好ましくは4ないし7個 、またより特に好ましくは5ま たは6個の環炭素原子を含有する。縮合した芳香族化合物としては、好ましくは ナフチレンまた特にフェニレンが該当する。 一つの好ましい実施態様においては、該シクロアルケニル基は式(A)に相当 する: 上記式において、 Q1は少なくとも一つの炭素原子を有する残基であり; 残基は−CH=CQ2と共に少なくとも3員環の脂環式環を形成し、また該環 は場合によっては、ケイ素、リン、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択さ れるヘテロ原子を一つ以上含有し; また該残基は、未置換であるかまたはハロゲン、=O、−CN、−NO2、R1 23Si−(O)u−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2 、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし20のアルキル 基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし6のシアノアルキル基、炭素数3ないし8のシク ロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基、炭素数7ないし16のアラル キル基、 炭素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3ないし16のヘテロアリ ール基、炭素数4ないし16のヘテロアラルキル基、またはR4−X−で置換さ れており; または該残基において、二つの隣接炭素原子は−CO−O−CO−または−C O−NR5−CO−で置換されており; または該残基において、場合によっては脂環式環の該隣接炭素原子に対して、 脂環式、脂肪族またはヘテロ芳香族環が縮合しており、なお該環は、未置換であ るかまたはハロゲン、−CN、−NO2、R678Si−(O)u−、−COO M、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2、−SO3(M11/2、−PO3 (M11/2、炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲノ アルキル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし6の シアノアルキル基、炭素数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし16 のアリール基、炭素数7ないし16のアラルキル基、炭素数3ないし6のヘテロ シクロアルキル基、炭素数3ないし16のヘテロアリール基、炭素数4ないし1 6のヘテロアラルキル基、またはR13−X1−で置換されており; XおよびX1は相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO 2−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NR5−、−NR10 −C( O)−、−SO2−O−、または−O−SO2−であり; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素 数1ないし12のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり ; R4およびR13は独立して炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし 20のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素 数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基、炭素数7 ないし16のアラルキル基であり; R5およびR10は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フ ェニル基またはベンジル基であって、この際該アルキル基は未置換であるかまた は炭素数1ないし12のアルコキシ基もしくは炭素数3ないし8のシクロアルキ ル基で置換されており; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素 数1ないし12のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり ; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり;そして uは0 または1を意味し; なおここにおいて、Q1と共に形成される脂環式環は、場合によってはさらに 非芳香族の二重結合を含み; Q2は水素、炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし12のアルコキシ基、ハロゲン、−CN、R11− X2−であり; R11は炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲノアル キル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数3ないし8のシク ロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基または炭素数7ないし16のア ラルキル基であり; X2は−C(O)−O−または−C(O)−NR12であり; R12は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり; なおここにおいて、前記シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル−、アリー ル−、ヘテロアリール−、アラルキル−およびヘテロアラルキル基は、未置換で あるかまたは炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のアルコキ シ基、−NO2、−CNまたはハロゲンで置換されており、またここにおいて前 記ヘテロシクロアルキル−、ヘテロアリール−、およびヘテロアラルキル基のヘ テロ原子は、−O−、−S−、−NR9−および−N=からなる群から選択され るものとし;そして R9は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 である。 シクロヘキセンがメタセシスによって重合しにくいか、または全く重合させる ことができないことは、専門家には周知である。従って、式(A)で表されるシ クロヘキセン残基は好ましくないのである。好ましいのは、式(A)においてR01 およびR02が一緒になって二重結合を 形成しない構造要素である。 式(A)で表される環において、自由結合が可能である二重結合の位置は、実 質的に式(A)で表される化合物の環の大きさと製造方法とに依存する。 式(A)の化合物において非対称中心が存在する場合は、その結果、化合物は 光学異性体として存在し得る。式(A)の化合物の幾つかは、互変異性体として (例えばケト−エノール−互変異性)存在する。脂肪族性C=C二重結合が存在 する場合は、幾何異性体(E−型またはZ−型)も生じる。更には、エキソ−エ ンド配置も可能である。式(A)は従って鏡像異性体、互変異性体、ジアステレ オマー、E/Z−異性体またはこれらの混合物として存在する可能な限り全ての 立休異性体を包含する。 置換基の定義において、該アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、 直鎖または分枝鎖状である。同じことがアルコキシ基、アルキルチオ基、アルコ キシカルボニル基および別のアルキル含有基のうちのそれぞれのアルキル部につ いても当てはまる。これらのアルキル基は好ましくは1ないし12個、より好ま しくは1ないし8個、そして特に好ましくは1ないし4個の炭素原子を含む。こ れらのアルケニル基およびアルキニル基は、好ましくは2ないし12個、より好 ましくは2ないし8個、また特に好ましくは2ないし4個の炭素原子を含有して いる。 アルキル基は例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、 n−ブチル基、イソブチル基、第2ブチル基、第3ブチル基、および他の種々の 異性体であるペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デ シル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基およ びエイコシル基である。 ヒドロキシアルキル基は例えばヒドロギシメチル基、ヒドロキシエチル基、1 −ヒドロキシイソプロピル基、1−ヒドロキシ−n−プロピル基、2−ヒドロキ シ−n−ブチル基、1−ヒドロキシ−イソブチル基、1−ヒドロキシ−第2ブチ ル基、1−ヒドロキシ−第3ブチル基、および他の種々の異性体であるペンチル 基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基 、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル 基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基およびエイコシル基である 。 ハロゲノアルキル基は例えばフルオルメチル基、ジフルオルメチル基、トリフ ルオルメチル基、クロルメチル基、ジクロルメチル基、トリクロルメチル基、2 ,2,2−トリフルオルエチル基、2−フルオルエチル基、2−クロルエチル基 、2,2,2−トリクロルエチル基およびハロゲン化、特にフッ素化または塩素 化アルカン、例えばイソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、 イソブチル基、第2ブチル基、第3ブチル基、ならびに他の種々の異性体である ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウン デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキ サデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基およびエイコシル 基である。 アルケニル基は例えばプロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、3 −ブテニル基、イソブテニル基、n−ペンタ−2、4−ジエニル基、3−メチル −ブト−2−エニル基、n−オクト−2−エニル基、n−ドデカ−2−エニル基 、イソドデセニル基、n−オクタデカ−2−エニル基、n−オクタデカ−4−エ ニル基を含む。 シクロアルキル基は好ましくは炭素数5ないし8のシクロアルキル基、特に炭 素数5または炭素数6のシクロアルキル基が該当する。いくつかの例としてシク ロプロピル基、ジメチルシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基 、メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基およびシクロ オクチル基である。 シアノアルキル基は例えばシアノメチル基(メチルニトリル)、シアノエチル 基(エチルニトリル)、1−シアノイソプロピル基、1−シアノ−n−プロピル 基、2−シアノ−n−ブチル基、1−シアノイソブチル基、1−シアノ第2ブチ ル基、1−シアノ第3ブチル基、および他の種々の異性体であるシアノペンチル 基やシアノヘ キシル基が含まれる。 アラルキル基は好ましくは7ないし12個の炭素原子および特に好ましくは7 ないし10個の炭素原子を含む。例えばベンジル基、フェネチル基、3−フェニ ルプロピル基、α−メチルベンジル基、フェンブチル基またはα,α−ジメチル ベンジル基が該当し得る。 アリール基は好ましくは6ないし10個の炭素原子を含有している。例えばフ ェニル基、ペンタリン、インデン、ナフタリン、アズレンまたはアントラセンが 該当し得る。 ヘテロアリール基は好ましくは4または5個の炭素原子およびO、SおよびN からなる群から選択される一つまたは二つのヘテロ原子を含有している。例えば ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピラジ ン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、プリンまたはキノリンが挙げられる 。 ヘテロシクロアルキル基は好ましくは4ないし5個の炭素原子およびO、Sお よびNからなる群から選択される一つまたは二つのヘテロ原子を含有している。 例えばオキシラン、アジリン、1,2−オキサチオラン、ピラゾリン、ピロリジ ン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、テトラヒドロフランまたはテトラヒ ドロチオフェンが挙げられる。 アルコキシ基は例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、i−プロポキ シ基、n−ブトキシ基、i−ブ トキシ基、第2ブトキシ基およびt−ブトキシ基が挙げられる。 アルカリ金属は本発明の範囲においては、リチウム、ナトリウム、カリウム、 ルビジウムおよびセシウム、特にリチウム、ナトリウムおよびカリウムを含むも のと解される。 アルカリ土類金属は本発明の範囲においては、ベリリウム、マグネシウム、カ ルシウム、ストロンチウムおよびバリウム、特にマグネシウムおよびカルシウム を含むものと解される。 上記定義において、ハロゲンとしてはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含ま れ、好ましくはフッ素、塩素および臭素が含まれるものと解される。 式Aの置換基では、Q2は好ましくは水素である。 式(A)の置換基を持つ化合物で更に好ましいのは、−CH=CQ2−基と共 にQ1が形成する脂環式環は3ないし16個、好ましくは3ないし12個、また 特に好ましくは3ないし8個の環形成原子を有する化合物であるのが好ましく、 この場合単環式、二環式、三環式または四環式の環システムが該当し得る。 特に有利には、本発明に従った組成物には、式(A)において下記が該当する 残基が含まれる: Q1は少なくとも一つの炭素原子を含有する残基であり; 該残基は−CH=CQ2と共に少なくとも3員ないし 20員環の脂環式環を形成し、また該環は場合によっては、ケイ素、酸素、窒素 および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子を一つまたはそれ以上含有し; そして該残基は、未置換であるかまたはハロゲン、=O、−CN、−NO2、R1 23Si−(O)u−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2 、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし12のアルキル 基、炭素数1ないし12のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし12のヒドロキ シアルキル基、炭素数1ないし4のシアノアルキル基、炭素数3ないし6のシク ロアルキル基、炭素数6ないし12のアリール基、炭素数7ないし12のアラル キル基、炭素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3ないし12のヘ テロアリール基、炭素数4ないし12のヘテロアラルキル基、またはR4−X− で置換され; またはこれらの基において、残基Q1における二つの隣接炭素原子が−CO− O−CO−または−CO−NR5−CO−で置換されており; または該残基において、場合によっては隣接炭素原子に対して、脂環式、芳香 族またはヘテロ芳香族環が縮合しており、これらの環は未置換であるかまたはハ ロゲン、−CN、−NO2、R678Si−、−COOM、−SO3M、−PO3 M、−COO(M11/2、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1な いし12のアルキル基、炭素数1ないし12のハロゲノ アルキル基、炭素数1ないし12のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし4の シアノアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル基、炭素数6ないし12 のアリール基、炭素数7ないし12のアラルキル基、炭素数3ないし6のヘテロ シクロアルキル基、炭素数3ないし12のヘテロアリール基、炭素数4ないし1 2のヘテロアラルキル基、またはR13−X1−で置換されており; XおよびX1は相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2− 、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NR5−、−NR10−C (O)−、−SO2−O−、または−O−SO2−であり; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数 1ないし6のパ−フルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり; R4およびR13は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1 ないし12のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし12のヒドロキシアルキル基 、炭素数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし12のアリール基、炭 素数7ないし12のアラルキル基であり; R5およびR10は相互に独立して水素、炭素数1ないし6のアルキル基、フェ ニル基またはベンジル基であり、ここでアルキル基は未置換であるかまたは炭素 数1ない し6のアルコキシ基または炭素数3ないし6のシクロアルキル基で置換されてお り; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数 1ないし6のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; uは0または1を意味し; なおここにおいてQ1と共に形成される脂環式環は、場合によってはさらに別 の非芳香族性二重結合を含み; Q2は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン、−CN、R11−X2 −であり; R11は炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のハロゲノアル キル基、炭素数1ないし12のヒドロキシアルキル基、炭素数3ないし6のシク ロアルキル基、炭素数6ないし12のアリール基または炭素数7ないし12のア ラルキル基であり; X2は−C(O)−O−または−C(O)−NR12−であり;そして R12は水素、炭素数1ないし6のアルキル基、フェニル基またはベンジル基で あり; なおここにおいてシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、 ヘテロアリール基、アラルキル基およびヘテロアラルキル基は未置換であるかま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアル コキシ基、−NO2、−CNまたはハロゲンで置換されており、そしてまたここ においてヘテロシクロアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアラルキル 基のヘテロ原子は、−O−、−S−、−NR9−および−N=からなる群から選 択され;そして R9は水素、炭素数1ないし6のアルキル基、フェニル基またはベンジル基で ある。 これらの群のうちでも、式(A)において下記するような基を持つ化合物が好 ましい: Q1は少なくとも一つの炭素原子を含有し、該基は−CH=CQ2と共に3員な いし10員環の脂環式環を形成し、またこの環は場合によっては、ケイ素、酸素 、窒素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子を一つ含有し; そして該基は、未置換であるかまたはハロゲン、−CN、−NO2、R123 Si−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2、−SO3( M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ない し6のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル基、炭素数 1ないし4のシアノアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル基、フェニ ル基、ベンジル基またはR4−X−で置換されており; または該残基において、場合によっては隣接炭素原子に対して、脂環式族、芳 香族またはヘテロ芳香族環が縮 合しており、なおこれらの環は未置換であるかまたはハロゲン、−CN、−NO2 、R678Si−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2 、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし6のアルキル基、炭 素数1ないし6のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル 基、炭素数1ないし4のシアノアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル 基、フェニル基、ベンジル基またはR13−X1−で置換されており; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり; R4およびR13は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル基または 炭素数3ないし6のシクロアルキル基であり; XおよびX1相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−または−S O2−であり; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; Q2は水素である。 本発明に従った組成物の一つの特に有利な形態において、式(A)で表される 該シクロアルケニル残基としては炭素数3ないし12の、より好ましくは炭素数 3ないし8のシクロアルケニル基、2,2,2−ビシクロオクテニル基またはノ ルボルネニルが該当する。例としては、シクロプロペニル基、シクロブテニル基 、シクロペンテニル基、シクロヘプテニル基、シクロヘプタジエニル基、シクロ オクテニル基基、シクロオクタジエニル基、シクロノネニル基、シクロデセニル 基、シクロドデセニル基、2,2,2−ビシクロオクテニル基およびノルボルネ ニル基が挙げられる。 特に好ましくは、式(A)で表される該シクロアルケニレン残基としては、未 置換であるかまたは置換されたシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロ ペンテニル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基、シクロペンタジエニ ル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプタジエニル基、シクロオクタジエニ ル基およびノルボルネニル基またはノルボルネニル誘導基、例えば7−オキサ− 2,2,1−シクロヘプテニル基や相当するベンゾ誘導体などが該当する。置換 基は好ましくは炭素数1ないし4のアルキル基および炭素数1ないし4のアルコ キシ基である。 式(A)で表される残基として特に適しているのは、ノルボルネニルおよびノ ルボルネニル誘導体である。このようなノルボルネニル誘導体のうち、特に好ま しくは 式(B): (上式において、 X3は−CHR16−、酸素または硫黄であり: R14およびR15は相互に独立して水素、−CN、トリフルオルメチル、(CH33Si−O−、(CH33Si−または−COOR17であり; R16およびR17は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フ ェニル基またはベンジル基である。); または式(C): (上式において、 X4は−CHR19−、酸素または硫黄であり; R19は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェ ニル基またはベンジル基であり; R18は水素、炭素数1ないし6のアルキル基またはハロゲンである。)で表さ れる誘導体の何れかに相当するものである。 特に好ましくは、式(I)で表されるシクロアルケニル残基としては、式(D )で表されるノルボルネニル基または式(E)で表されるメチルノルボルネニル 基が該当する; 上記2価の架橋基は、例えば2価であって、場合によっては−O−で中断され ている、1ないし100個、好ましくは2ないし50個、特に好ましくは2ない し20個の炭素原子を有する炭化水素残基であって、直接またはエーテル基、チ オエーテル基、アミン基、エステル基、アミド基、ウレタン基または尿素基を介 してポリマー主鎖に結合されているかまたは直接またはエーテル基、チオエーテ ル基、アミン基、エステル基、アミド基、ウレタン基または尿素基を介してシク ロオレフィンに結合されている前記炭化水素残基であるか;またはこのような架 橋基はエーテル基、チオエーテル基、アミン基、エステル基、アミド基、ウレタ ン基または尿素基である。 上記の2価の架橋基は、例えば式(F)に相当し得る: −(X100g−(R01h−(X101i− (F) (上式において、g、hおよびiは相互に独立して0または1であり、またgと iは同時に0ではなく; X100およびX101は相互に独立して−O−、−S−、−NH−、−N(炭素数 1ないし4のアルキル)−、−C(O)O−、−O(O)C−、−NH(O)C −、−C(O)NH−、−N(炭素数1ないし4のアルキル)−(O)C−、− C(O)−N(炭素数1ないし4のアルキル)−、−O−C(O)−O−、−N H−C(O)−O−、−O−C(O)−NH−、−N(炭素数1ないし4のアル キル)−(O)C−O−または−O−C(O)−N(炭素数1ないし4のアルキ ル)−であり; そしてR01は直接結合、炭素数1ないし18のアルキレン、2ないし12個のオ キサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個の炭素原子を有するポ リオキサアルキレン、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もし くは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素数5ないし8のシクロア ルキレン、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数 1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素数5ないし8のシクロアルキレン、 未置換かまたは炭素数1ないし4のもしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で 置換された炭素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2−、未置換であるかま たは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で 置 換された−CH2−(炭素数5ないし8のシクロアルキレン)−CH2−、未置換 であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアル コキシ基で置換された、5または6員の環形成原子および−O−、−S−と−N −からなる群から選択されたヘテロ原子を有するヘテロシクロアルキレン基;未 置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4の アルコキシ基で置換されたフェニレン基、ベンジレン基またはキシリレン基;ま たは未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ない し4のアルコキシ基で置換された、5または6員の環員および−O−、−S−と −N−からなる群から選択されたヘテロ原子を有するヘテロアリーレン基である 。 R01はアルキレンとして好ましくは、線状であるかまたは分枝状であってもよ い炭素数1ないし12のアルキレン基、好ましくは炭素数1ないし6のアルキレ ン基を意味する。例としてはメチレン、エチレン、1,2−もしくは1,3−プ ロピレン、1,2−、1,3−もしくは1,4−ブチレン、ペンチレン、ヘキシ レン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレ ン、テトラデシレン、ヘキサデシレンおよびオクタデシレンが挙げられる。 R01はポリオキサアルキレンとして好ましくは2ないし6個、また特に好まし くは2ないし4個のオキサアルキレン単位およびオキサアルキレン中に2または 3個の 炭素原子を含有する。 R01はシクロアルキレンとしてまたシクロアルキレン中に含有される残基とし て、好ましくはまた炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキレン、例えばペン チレンやヘキシレンを意味する。 R01はヘテロシクロアルキレンおよびヘテロアリーレンとして、好ましくはNお よびOの群から選択されたヘテロ原子を有する5もしくは6員のシクロアルキレ ンを意味する。 一つの好ましい実施態様においては、R01は炭素数1ないし12のアルキレ ン、2ないし6個のオキサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2個の炭素原 子を有するポリオキサアルキレン、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のア ルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたシクロペンチレ ン、シクロヘキシレン、シクロヘキシレン−CH2−、−CH2−シクロヘキシレ ン−CH2−、フェニレン、ベンジレンまたはキシリレンが該当する。 特に好ましい橋かけ基は、例えば1,4−C64−[O−(O)C]2−、− C(O)−O−C2−C6−アルキレン−O−(O)C−および−C(O)−O− CH2−である。 本発明に従って使用されるべきポリマーのポリマー主鎖は、種々に構築するこ とができる。ホモ−およびコポリマーが該当し得るが、この場合2価の橋かけ基 を介し てモノマー単位に結合された、一つの張力のかかったシクロアルケニル残基を有 する構造要素は、ポリマーを基準にして少なくとも1また有利には少なくとも5 モル%、好ましくは5ないし100モル%、より好ましくは10ないし100モ ル%、なおより好ましくは20ないし100モル%、特に好ましくは20ないし 80モル%、またより特に好ましくは20ないし70モル%含有されている。ポ リマーとしては、続計的なポリマーまたはブロックポリマーが該当する。 本発明に従った組成物に使用されるポリマーは、オリゴマーおよびコポリマー を包含する。繰り返し構造要素の数は、従って2ないし10000、好ましくは 5ないし5000、特に好ましくは10ないし1000まで、またより特に好ま しくは20ないし500までであり得る。 該ポリマー主鎖は、例えば−OH、−NH2、−NH(炭素数1ないし4のア ルキル)−、C(O)OH、−C(O)NH2または−(O)C−NH(炭素数 1ないし4のアルキル)で機能化されているポリマーから誘導することができる 。 このようなポリマー主鎖は例えば、アリルアルコール等のオレフィン性不飽和 アルコールのホモポリマーとコポリマー、ビニルアルコールのホモポリマーとコ ポリマー、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸お よびそのエステル−やアミド誘導体な どの不飽和カルボン酸のホモポリマーとコポリマー、ヒドロキシルスチレンもし くはアミノスチレンまたはスチレンスルホン酸もしくはカルボン酸のホモポリマ ーとコポリマー、ヒドロキシル化ブタジエンのホモポリマーとコポリマー、ビニ ルピロリドンのホモポリマーとコポリマー、ヒドロキシ側鎖またはアミノアルキ ル側鎖を有するポリシロキサンおよびポリエポキシドのホモポリマーとコポリマ ー、または例えばセルロース、セルロースエステルもしくはセルロースエーテル 、澱粉またはキトサンなどの多糖類のホモポリマーとコポリマーからなる群から 形成される。 一つの好ましい実施態様においては、本発明に従って使用されるポリマーは、 当該ポリマーを基準として下記の式(G)で表される構造要素を1ないし100 モル%、下記の式(H)で表される構造要素を99ないし0モル%、また下記の 式(I)で表される構造要素を100ないし0モル%含有する: 〔上式において、 R02は相互に独立してH、Fまたは炭素数1ないし12のアルキル基であり; R03は相互に独立してH、F、Cl、CNまたは炭素数1ないし12のアルキ ル基であり; R04は相互に独立してH、F、炭素数1ないし12のアルキル基、−COOH 、−C(O)O−炭素数1ないし12のアルキル基、−C(O)−NH2または −C(O)−NH−炭素数1ないし12のアルキル基であり; R05は2価の橋かけ基であり; R06はH、F、Cl、CN、炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ない し12のアルコキシ基、未置換であるかまたはCl、Br、炭素数1ないし4の アルキ ル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、−C(O)O炭素数1ないし12のア ルキル基、−C(O)−NH2、−C(O)−NH−炭素数1ないし12のアル キル基、SO3 Hまたは−SO3 −炭素数1ないし12のアルキル基で置換され たフェニル基、−C(O)OH、−C(O)O−炭素数2ないし12のヒドロキ シアルキル基、−C(O)O−炭素数1ないし12のアルキル基、−C(O)− NH2または−C(O)−NH−炭素数1ないし12のアルキル基であり; R04およびR06は一緒になって−O−CH2−O−または−O−炭素数2ない し12のアルキリデン−O−であり;そして X102は式(I)で表される残基である。〕。 X102としては、特に好ましくは未置換であるかまたは炭素数1ないし4のア ルキル基で置換されているノルボルネニル基が該当する。 構造要素の含有量は本質的に意図された用途に従って決められる。式(G)で 表される構造要素はポリマー1モルを基準にして、100ないし1%、より好ま しくは100ないし5%、特に好ましくは80ないし10%、またより特に好ま しくは70ないし20モル%なる量で含有され、式(H)で表される構造要素は 、ポリマー1モルを基準にして、0ないし99%、より好ましくは0ないし95 %、特に好ましくは20ないし90%、またより特に好ましくは30ないし80 モル%なる量で含有 され、また式(I)で表される構造要素はポリマー1モルを基準にして0ないし 99%、より好ましくは0ないし95%、特に好ましくは20ないし90%、ま たより特に好ましくは30ないし80モル%なる量で含有されている。このよう なパーセントは、合計して100%になる。 R02は好ましくはH、炭素数1ないし4のアルキル基またはFを意味する。R03 は好ましくはH、F、Clまたは炭素数1ないし4のアルキル基を意味する。 R04は好ましくはH、F、炭素数1ないし4のアルキル基、−COOHまたは− C(O)−炭素数1ないし6のアルキル基を意味する。R06は好ましくはH、F 、Cl、CN、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ 基、未置換であるかまたはCl、Br、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のアルコキシ基、−COOH、−C(O)O−炭素数1ないし14の アルキル基、−C(O)−NH2、C(O)−NH−炭素数1ないし4のアルキ ル基、SO3Hまたは−SO3−素数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニ ル基、−COOH、−C(O)O−炭素数1ないし4のアルキル基、−C(O) −NH2またはC(O)−NH−炭素数1ないし4のアルキル基である。 R04およびR06はまた一緒になって−O−CH2−O−または−O−炭素数2 ないし12のアルキリデン−O−、例えばエチリデン、プロピリデン、ブチリデ ン、ペ ンチリデン、ヘキシリデン、シクロペンチリデンまたはシクロヘキシリデンなど を意味する。 R05は好ましくは式(A)に相当し、またR01、X100およびX101については 前記の優先事項が適用される。 一つの特に好ましい実施態様においては、式(G)および(H)においては、 R02はHを意味し、R03は相互に独立して好ましくはHまたはメチルを意味し、 R04はH、−C(O)−O−炭素数1ないし4のアルキル基または−C(O)− OHを意味し、R05はp−C64−O−、−C(O)−O−C2−C6−アルキレ ン−O−C(O)−または−C(O)−O−CH2−を意味し、X102は式(A) で表される残基、特にノルボルネニル基または1−メチル−ノルボルネン−1− イルを意味する。 またもう一つの特に好ましい実施態様においては、式(G)および(H)にお いては、R02はHを意味し、R03は、相互に独立して好ましくはHまたはメチル を意味し、R04はHを意味し、R05は−(CH2d−O−C(O)−(但し、d は0または1ないし12、好ましくは1ないし6なる整数に等しい)、−(CH2d−O−(Ce2e−O)fC(O)−(但し、eは2ないし6、好ましくは2 または3なる整数に等しく、またfは1ないし12、好ましくは1ないし4の整 数に等しい)を意味し、またX102は式(A)で表される残基、特 にノルボルネニル基または1−メチル−ノルボルネン−1−イルを意味する。 該ポリエポキシドは、コモノマー(α)として好ましくは6ないし40個、ま た特に好ましくは8ないし30個の炭素原子を有するジエポキシドと、コモノマ ー(β)として好ましくは2ないし200個、より好ましくは2ないし100個 、また特に好ましくは2ないし50個の炭素原子を有するジオールとから構築さ れ得る。張力のかかったシクロオレフィン環を有するジエポキシドは、好ましく は6ないし40また特に好ましくは10ないし30個の炭素原子を含有する。こ のようなジエポキシドとしては、好ましくは簡単に調製・製造可能であるジグリ シジルエーテルが該当する。このようなモノマー性ジエポキシドとしては、例え ば脂肪族、脂環式、芳香族または芳香脂肪族のジオールのジグリシジルエーテル が該当する。張力のかかったシクロオレフィン環を有するジオールは、好ましく は5ないし40個、また特に好ましくは7ないし30個の炭素原子を含有する。 このようなジオール例えば脂肪族、脂環式、芳香族または芳香脂肪族のジオール が該当し得る。ジオールとジエポキシドとは専門家には周知であり、ここでは詳 述しない。このようなジエポキシドとしては、ジグリシジルエーテルおよびジグ リシジルエステルが好ましい。 このようなポリエポキシドは、例えば下記の式(J)、(K)、(L)および (M)で表される構造要素から なる群から選択された繰り返し構造要素を含有する: 但し、少なくとも式(J)およびK(式中、R07およびR09は相互に独立して ジグリシジルエーテルからグリシジルオキシ基を除いた2価の基を意味し、また R06およびR08は相互に独立してジオールからヒドロキシ基を除いた2価の基を 意味し、R010は2価の橋かけ基を意味し、またX102は式(A)で表される残基 である)で表される構造要素が含有されることを条件とする。 該ポリマー1モルを基準として、式(J)および(K)で表される構造要素は それぞれ50モル%までがポリマ−中において含有され得る。式(L)および( M)で表される構造要素が付加された場合は、有利なモル比は、ポリマー1モル を基準として式(L)または(M)で表される構造要素の2.5ないし47.5 %、好ましくは5ないし40モル%である。 R06およびR08として好ましくは、炭素数2ないし18の、好ましくは炭素数 2ないし12のアルキレン、2ないし50個、好ましくは2ないし10個のオキ サアル キレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個、好ましくは2ないし4個の炭 素原子を有するポリオキサアルキレン、炭素数3ないし12の、好ましくは炭素 数5ないし8のシクロアルキレン、炭素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2 −、−CH2−(炭素数5ないし8のシクロアルキレン)−CH2−、炭素数6 ないし14のアリーレン、ビスフェニレン、ベンジレン、キシリレン、−C64 −X01−C64−(本式において、X01はO、S、SO、SO2、CO、CO2、 NH、N(炭素数1ないし4のアルキル)に等しい)、1ないし18、好ましく は1ないし12個の炭素原子を有するアルキリデン、または炭素数5ないし7の シクロアルキリデンが該当する。いくつかの例としては、エチレン、プロピレン 、ブチレン、ジ−、トリ−およびテトラオキサエチレン、シクロペンチレン、シ クロヘキシレン、シクロヘキシレン−CH2−、−CH2−シクロヘキシレン−C H2−、フェニレン、−C64−O−C64−、−C64−C610−C64−、 −C64−CH(CH3)−C64−、−C64−C(CH32−C64−およ び−C64−CH2−C64−が挙げられる。 R07およびR09として好ましくは、炭素数2ないし18の、好ましくは炭素数 2ないし12のアルキレン、2ないし50個、好ましくは2ないし10個のオキ サアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個、好ま しくは2ないし4個の炭素原子を有するポリオキサアルキレン、炭素数3ないし 12の、好ましくは炭素数5ないし8のシクロアルキレン、炭素数5ないし8の シクロアルキレン−CH2−、−CH2−(炭素数5ないし8のシクロアルキレン )−CH2−、炭素数6ないし14のアリーレン、ビスフェニレン、ベンジレン 、キシリレン、−C64−X01−C64−(本式において、X01はO、S、SO 、SO2、CO、CO2、NH、N(炭素数1ないし4のアルキル)に等しい)、 1ないし18、好ましくは1ないし12個の炭素原子を有するアルキリデンまた は炭素数5ないし7のシクロアルキリデンが該当する。いくつかの例としてはエ チレン、プロピレン、ブチレン、ジ−、トリ−およびテトラオキサエチレン、シ クロペンチレン、シクロヘキシレン、シクロヘキシレン−CH2−、−CH2−シ クロヘキシレン−CH2−、フェニレン、−C64−O−C64−、−C64− CH(CH3)−C64−、−C64−C(CH32−C64、−C64−C610 −C64−および−C64−CH2−C64−が挙げられる。 X102は特にノルボルネニル基または1−メチル−ノルボルネン−1−イル基 を意味する。 2価の橋かけ基R010としては、好ましくは式(Ce2e−O−)fC(O)− (本式において、eは0または2ないし6、好ましくは2または3なる整数に等 しく またfは1ないし12、好ましくは1ないし4の整数に等しい)で表される基が 該当する。 本発明に従った新規のポリマーは、公知の方法に従って、例えば相当するシク ロアルケニル残基を有するモノマーと場合によりはコモノマーとを重合させるこ とによって製造することができる。より有利なことは、官能基を含有するポリマ ーに反応性の張力のかかったシクロオレフィン、例えばアルコール、アミン、カ ルボン酸またはこれらのエステルーもしくはアミド形成性誘導体またはイソシア ネート等とを事後に反応・転化させることである。官能性のポリマーは、予めジ イソシアネートまたはカルボン酸無水物で修飾し、次いでその後に張力のかかっ たシクロオレフィンと反応・転化させることができる。 本発明に従って使用するべきポリマーの選択は、主として使用・応用目的およ び所望とする特性に従って行われる。このようなポリマーを修飾することによっ て選択が広範となり、種々に異なる用途のためにテーラーメークされたポリマー を製造することが可能となる。さらに別の修飾可能性が、メタセシス重合を行う 能力がある張力のかかったシクロオレフィンを同時に共用することから生じるの であるが、これによってまた所望する用途に特異的に適合させることが可能とな る。少なくとも2の二重結合を有する張力のかかったシクロオレフィンを共用し た場合は、本発明に従った組成物を重合させること により架橋密度がより高くなることが往々にして観察される。 コモノマーとして本発明に従った組成物に含まれていてもよい張力のかかった シクロオレフィンは、多数が公知となっている。 環状のオレフィンは、例えば二つないし四つの環を有する単環式または多環式 の縮合したおよび/または架橋環システムであって、未置換であるかまたは置換 されており、また一つまたはそれ以上の環および/または例えばo−フェニレン 基、o−ナフチレン、o−ピリジニレンまたはo−ピリミジニレン等に縮合され た芳香族またはヘテロ芳香族環において、例えばO、S、NまたはSi等のヘテ ロ原子を含有している前記環システムが該当する。個別の環は、3ないし16個 、好ましくは3ないし12個、また特に好ましくは3ないし8個の環形成要素・ 要員を含んでいてもよい。前記シクロオレフィンはさらに追加の非芳香族二重結 合を、環の大きさに従って好ましくは2ないし4個のそのような追加の二重結合 を含有していてもよい。環の置換基としては不活性であるもの、すなわち触媒の 化学的な安定性および熱安定性に悪影響を及ぼさないものが該当する。該シクロ オレフィンは張力のかかった環または環システムが該当する。 縮合した脂環式環は好ましくは3ないし8個、特に好ましくは4ないし7個、 またより特に好ましくは5または6個の環炭素原子を包含している。 一つの好ましい実施態様においては、コモノマー性の張力のかかったシクロオ レフィンは、下記式(I’)に相当する: 上式において、Q1とQ2とは式(A)に対して定義したような意義と優先(即 ち好ましい)事項を有する。 本発明に従った方法は特にノルボルネンおよびノルボルネン誘導体の重合に適 している。これらのノルボルネン誘導体のうちで、下記に相当する化合物が好ま しい。すなわち、下記式(II)において以下である化合物: (本式において、 X3は−CHR16−、酸素または硫黄であり; R14とR15は相互に独立して水素、−CN、トリフルオルメチル基、(CH3 3Si−O−、(CH33Si−または−COOR17であり;そして R16とR17は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニ ル基またはベンジル基である); または式(III)において以下である化合物: (本式において、 X4は−CHR19−、酸素または硫黄であり; R19は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり;そして R18は水素、炭素数1ないし6のアルキル基またはハロゲンである); または式(IV)において以下である化合物: (本式において、 X5は−CHR22−、酸素または硫黄であり; R22は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基ま たはベンジル基であり; R20とR21は相互に独立して水素、−CN、トリフル オルメチル基、(CH33Si−O−、(CH33Si−または−COOR23で あり; そしてR23は、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル 基である); または式(V)において以下である化合物: (本式において、 X6は−CHR24、酸素または硫黄であり; R24は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり; Yは酸素または>N−R25であり; R25は水素、メチル基、エチル基またはフェニル基である。)である。 式(I)で表される下記の化合物は特に良く適していて、ここにおいて二環式 および多環式はディールス−アルダー反応によって得られる: コモノマー性で、多官能性の張力のかかったシクロオレフィンとして式(f1 )で表される化合物が該当する: (T)n−U (f1) (上記式において、Tは張力のかかったシクロオレフィン基であり、 Uは直接結合またはn−価の架橋基であり、そして nは2ないし8の整数である)。 環状のオレフィンは例えば二つないし四個の環を有する単環式または多環式の 縮合されたおよび/または架橋された環システムであって、この環システムは未 置換であるかまたは置換されており、また例えばO、S、NまたはSiなどのヘ テロ原子を、一つまたはそれ以上の環および/または縮合された脂環式、芳香族 またはヘテロ芳香族環−例えばo−シクロペンチレン基、o−フェニレン基、o −ナフチレン、o−ピリジニレンまたはo−ピリミジニレン−において含有して いてもよいシステムが該当する。これらの個別の環状環は3ないし16個、好ま しくは3ないし12個、および特に好ましくは3な いし8個の環形成要員を含有していてもよい。これらの環状のオレフィンはさら に追加の非芳香族二重結合を、環の大きさに従って好ましくは2ないし4個のそ のような追加した二重結合を含有していてもよい。環の置換基は不活性であるも の、すなわち一成分触媒の化学的安定性に悪影響を与えないものが該当する。 縮合された非環状の環は、好ましくは3ないし8個、特に好ましくは4ないし 7個、またより特に好ましくは5または6個の環炭素原子を含有する。 好ましい実施態様においては、式(f1)における残基Tは、下記の式(f2 )で表されるシクロオレフィン残基に相当する: (上記式において、Q1およびQ2は優先事項を含め先に述べた意義を持つ)。 式(f2)で表される環における二重結合の自由結合に対する位置は、実質的に 式(I)で表される化合物環の大きさと製造方法に依存している。 特に好ましくは式(f2)で表されるシクロアルケニル基は、未置換であるか 、または置換されたシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル 基、シ クロヘプテニル基、シクロオクテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキ サジエニル基、シクロヘプタジエニル基、シクロオクタジエニル基およびノルボ ルネニル基または例えば7−オキサ−2,2,2−シクロヘプテン基などのノル ボルネニル誘導体ならびに相当するベンゾ誘導体が該当する。置換基は好ましく は炭素数1ないし4のアルキル基や炭素数1ないし4のアルコキシ基である。 式(f2)で表される基は、ノルボルネニルやノルボルネニル誘導体が特に適 している。これらのノルボルネニル誘導体のうちでも、下記式(f3)に相当す るものが特に好ましい: 式(f4)において以下である化合物; (上記式において、X3は−CHR16−、酸素または硫黄であり; R14およびR15は相互に独立して水素、−CN、トリフルオルメチル基、(C H33Si−O−、(CH33Si−または−COOR17であり;そして R16およびR17は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フ ェニル基またはベンジル基であ る); または、式(f4)において以下である化合物; (上記式において、 X4は−CHR19−、酸素または硫黄であり; R19は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり;そして R18は水素、炭素数1ないし6のアルキル基またはハロゲンである)。 特に好ましくは式(f1)における該シクロアルケニル基Tとしては下記式( nr4)で表されるノルボルネニルが該当する: 式(f1)において、nは好ましくは2ないし6までの整数、特に好ましくは 2ないし4また好ましくは2または3の整数である。 式(t)において、Uは好ましくはn−価の架橋基である。 二価の架橋基としては例えば下記する式(f5)で表 されるものが該当する: −X5−R028−X6− (f5) (上記式において、 X5およびX6は相互に独立して直接結合、−O−、−CH2 −O−、−C(O)O−、−O(O)C−、−CH2−O(O)C−、−C(O )−NR029−、−R029N−(O)C−、−NH−C(O)−NR029−、−O −C(O)−NH−、−CH2−O(O)C−NH−または−NH−C(O)− O−であり、そして R028炭素数2ないし18のアルキレン基、未置換であるかまたは炭素数1な いし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素数 5ないし8のシクロアルキレン基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のア ルキル基、または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素数6ないし 18のアリーレン基、もしくは炭素数7ないし19のアラルキレン、または2な いし12個のオキサアルキレン基単位とアルキレン基において2ないし6個の炭 素原子を有するポリオキサアルキレン基であり、 R029はHまたは炭素数1ないし6のアルキル基である)。 R028アルキレン基として、好ましくは2ないし12個、また特に好ましくは 2ないし8個の炭素原子を含有する。該アルキレン基は直鎖状であるかまたは分 枝状であり得る。好ましいシクロアルキレン基はシクロペン チレン基また特にシクロヘキシレン基である。アリーレン基のいくつかの例とし ては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、ビフェニレンエ−テルお よびアントラセニレンが挙げられる。アラルキレン基の一つの例はベンジレン基 である。該ポリオキサアルキレン基は好ましくは2ないし6個、また特に2ない し4個の単位およびアルキレン基において好ましくは2または3個の炭素原子を 含有する。 一つの好ましい実施態様においては式(f5)において下記が該当する: a)X5およびX6は直接結合であり、そしてR028は炭素数2ないし18のア ルキル基、より好ましくは炭素数2ないし12のアルキレン基を意味し;または b)X5およびX6は−O−、−CH2−O−、−C(O)O−、−O(O)C −、−CH2−O(O)C−、−CH2−OC(O)−NH−、−C(O)−NR029 −または−O−C(O)−NH−であり、そしてR028炭素数2ないし12の アルキレン基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素 数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニレン基、ナフチレンまたはベン ジレン基を意味するか;または R030−(O−R030−)x−OR030−(なおxは2ないし4までの数字であり 、またR030は−炭素数2ないし4のアルキレンを意味する。)を意味する。 式(f1)で表される二価の架橋基を有する化合物の 例は以下の通りである: 純粋の炭化水素ブリッジである式(f5)で表される架橋基を有する式(f1 )で表される化合物は、例えば環状ジエンと線状であるかまたは分枝状である脂 肪族ジエンとのディールスアルダー反応によって得られる(EP287,762 明細書を参照のこと)が往々にしてそのまま使用されるか、または通常の方法に よって分離される物質混合物として生成することが多い。式(f5)で表される 架橋基を有する式(f1)で表される化合物(本式において、X5およびX6は直 接的結合ではない)は、公知の態様で相当するハロゲン化物またはジハロゲン化 物、アルコールまたはジオール、アミンまたはジアミン、カルボン酸またはジカ ルボン酸、またはイソシアネートから、エーテル化、エステル化またはアミド化 の反応によって得られる。 三価の架橋基としては、例えば下記式(f6)で表されるものが該当する: (上記式において、 X5、X6およびX7は−O−、−CH2−O−、−C(O)O−、−O(O)C −、−CH2−O(O)C−、−C(O)−NR029−、−R029N−(O)C− 、−NH−C(O)−NR029−、−O−C(O)−NH−、−CH2−O−C( O)−NH−または−NH− C(O)−O−であり、そして R031は3ないし20、好ましくは3ないし12個の炭素原子を有する三価の 脂肪族炭化水素残基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基また は炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、3ないし8個、好ましくは5 または6個の環炭素原子を有する三価の脂環式基、未置換であるかまたは炭素数 1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、 6ないし18個、好ましくは6または12個の炭素原子を有する三価の芳香族基 、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4 のアルコキシ基で置換された、7ないし19個、好ましくは7または12個の環 炭素原子を有する三価の芳香脂肪族基、または未置換であるかまたは炭素数1な いし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、3な いし13個の炭素原子および−O−、−N−と−S−からなる群から選択された 1ないし3個のヘテロ原子を有する三価のヘテロ芳香族基であり、そして R031はHまたは炭素数1ないし6のアルキル基である。)。 好ましい実施態様においては、X5、X6およびX7は−O−、−CH2−O−、 −C(O)O−、−O(O)C−、−CH2−O(O)C−、−C(O)−NR0 29 −、−O−C(O)−NH−また は−CH2−O−C(O)−NH−である。 好ましい基R031は例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ブタントリ オール、ペンタントリオール、ヘキサントリオール、トリヒドロキシシクロヘキ サンおよびシアヌル酸等のようなトリオール;例えばジエチレントリアミンなど のトリアミン;例えばシクロヘキサントリカルボン酸またはトリメリット酸など のトリカルボン酸;および例えばベンゼントリイソシアネートまたはシアヌルト リイソシアネートなどのトリイソシアネートから誘導される。 三価の架橋基を有する式(f1)で表される化合物のいくつかの例は、以下の ようである。 四価の架橋基としては例えば式(f7)で表されるものが該当する: (上記式において、X5、X6、X7およびX8は、−C(O)O−、−CH2−O (O)C−または−C(O)−NR029−であり、そして R032は4ないし20個、好ましくは4ないし12個の炭素原子を有する四価 の脂肪族炭化水素基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基また は炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、4ないし8 個、好ましくは5または6個の環炭素原子を有する四価の脂環式の残基、もしく は未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4 のアルコキシ基で置換された、6ないし18個、好ましくは6または12個の炭 素原子を有する四価の芳香族の残基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4の アルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、7ないし19 個、好ましくは7または12個の環炭素原子を有する四価の芳香脂肪族の残基、 または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ない し4のアルコキシ基で置換された、3ないし13個の炭素原子および−O−、− N−と−S−からなる群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有する四価 のヘテロ芳香族の残基であり、そして R029はHまたは炭素数1ないし6のアルキル基である。)。 R032が誘導される四官能性の化合物のいくつかの例は、ペンタエリスリト− ル、ピロメリット酸および3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸で ある。 製造方法は、前記の二価または三価の残基を有する化合物を製造するものと同 様の方法が使用可能である。 四価の架橋基を有する式(f1)で表される化合物の例は以下のようである。 架橋基が誘導される四価以上の化合物の例は、ジペンタエリスリト−ルまたは ヘキサヒドロキシヘキサンなどのポリオールであり、相当するシクロオレフィン モノカルボン酸と反応させることが可能であるものが挙げられる。 本発明に従って特に好ましくは、炭素および水素だけを含有するポリマーおよ びコモノマーを使用する。コモノマーとして例えば20ないし60重量%の量含 有されるノルボルネンが極めて特に好ましい。 前記コモノマー性シクロオレフィンは該組成物中に存在するポリマーおよびモ ノマーとを基準とした量として0.01ないし99重量%、好ましくは0.1な いし95重量%、特に好ましくは1ないし90重量%、またより特に好ましくは 5ないし80重量%含有していればよい。 本発明に従った組成物は特にコーティング層を調製するために使用する場合は 溶媒を含有していてもよい。 適当な不活性溶媒は例えば単独で、または少なくとも二種の溶媒からなる混合 物として使用することが可能である極性および非極性の溶媒である。その例を下 記する:エーテル(ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ レングリコールモノメチル−もしくは−ジメチルエーテル、エチレングリコール モノエチル−もしくは−ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー テル、トリエチレングリコールジメチルエーテル)、ハロゲン化炭化水素(塩化 メチレン、クロルホルム、1,2−ジクロルエタン、1,1,1−トリクロルエ タン、1,1,2,2−テトラクロルエタン)、カルボン酸エステルおよびラク トン(酢酸エチル、プロピオン酸メチルエーテル、安息香酸エチル、酢酸2−メ トキシエチル、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ピバロラクトン), カルボン酸アミドおよびラクタム(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ エチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、ヘキ サメチルホスホール酸アミド、γ−ブチロラクタム、ε−カプロラクタム、N− メチルピロリドン、N−アセチルピロリドン、N−メチルカプロラクタム)、ス ルホキシド(ジメチルスルホキシド)、スルホン(ジメチルスルホン、ジエチル スルホン、トリメチレンスルホン、テトラメチレンスルホン)、三級アミン( N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン)、脂肪族および芳香族炭化水素 、例えば石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ キサン、ベンゼンまたは置換ベンゼン(クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン 、1,2,4−トリクロルベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン)な らびにニトリル(アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、フェニ ルアセトニトリル)。好ましい溶媒は非プロトン性の極性および非極性溶媒であ る。 溶媒の選択は、主として使用した溶媒によって不活性化されない、一成分触媒 の特性に従って行われる。ルテニウム−やオスミウム触媒は、例えば水またはア ルコール類等の極性のプロトン性溶媒とともに使用することが可能である。この ような触媒は空気、酸素や湿気に対して感受性がなく、相応する架橋可能な組成 物は特別な保護措置を用いることなく加工処理することができる。その他の一成 分触媒においては酸素および湿気の排除が有効である。前記組成物は、貯蔵・保 管安定性がよいのであるが、光感受性があるので、暗所での貯蔵・保管がよい。 本発明に従った組成物は、配合処方助剤および物理的または機械的性質を改善 するための添加物を含有していてもよい。このようなものとして、上記にて溶媒 として挙げた化合物が適している。公知の助剤としては、例えば抗酸化剤や光防 御剤などの安定剤、可塑剤、染料、顔 料、チクソトロピ−剤、粘度改良剤、帯電防止剤、滑剤や離型剤などである。 本発明に従った組成物は、充填剤または補強・強化充填剤をより多い量含有し ている場合にはそのまま重合させることが可能である。この充填剤は使用したモ ノマ−を基準として、0.1ないし90重量%、好ましくは0.5ないし80重 量%、より好ましくは1ないし70重量%、特に好ましくは5ないし60重量% 、また特に好ましくは10ないし50重量%の量を含有していればよい。 適当な補強・強化性充填剤としては、特に長さ/幅比率が少なくとも2である ようなものが挙げられる。往々にして、繊維状または針状の充填剤が該当する場 合が多い。いくつかの例として、合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維、例えばアス ベストなどのシリケート繊維、ホイスカーや木材繊維が挙げられる。 適当な充填剤としては金属粉末、木粉、ガラス粉、ガラス玉、例えばSiO2 (エアロジル、石英)、コランダムや三価チタンなどの半金属酸化物や金属酸化 物、例えば窒化ケイ素、窒化ボロンや窒化アルミニウムなどの半金属窒化物や金 属窒化物、例えば半金属炭化物や金属炭化物(SiC)、金属炭酸化物(ドルマ イト、CaCO3)、金属硫酸化物(バリタ、石膏)、岩石粉末や例えばタルク 、ウォラストナイト、ベントナイトなどの主としてシリケート系列からなる天然 または合成ミネラル およびその他が挙げられる。 一成分触媒の接触的・触媒量とは本発明の範囲においては好ましくは、使用し たモノマーを基準として0.001ないし20モル%、より好ましくは0.01 ないし15モル%、特に好ましくは0.01ないし10モル%、また特に好まし くは0.01ないし5モル%なる量である。ホスフィン含有ルテニウム−および オスミウム触媒の場合、光触媒活性が高いためにこのような場合は0.001な いし2重量%なる量が特に好ましい。 本発明に従った組成物は下記の新規の熱的および/または光化学的一成分触媒 を含有する: 1. 光照射で活性化可能な、熱安定性の高いルテニウム−またはオスミウム 化合物であって、ルテニウム原子またはオスミウム原子に結合した光反応活性の 高い光配位子を少なくとも一つ有し、かつその残りの配位子位置が光反応活性の ない配位子で満たされている前記化合物。 熱安定性とは本発明の範囲においては、光触媒活性がある金属化合物が加熱下 において開環メタセシス重合に対する活性種を一切生成しないことである。前記 触媒は例えば室温ないし、+40℃等の若干高い温度において、一週間以内に光 遮蔽下で開環メタセシス重合を一切開始することができないのである。このよう な期間において、微少量(0.2重量%以下)のモノマーしか反応転化しないの である。熱安定性は例えば、20重量%のモ ノマーと0.33重量%の金属触媒を含有するトルエン溶液を50℃において9 6時間暗所に貯蔵し、最終的に生成したポリマーの量−これは、粘度上昇で検知 可能であり、かつ例えばエタノール等の沈降剤中で沈降・析出させ、濾過し次い で乾燥させて定量的に測定可能である−が0.5重量%以下また好ましくは0. 2重量%以下となった場合に決定できる。 本発明に従って使用するべきルテニウム−およびオスミウム化合物の配位子と しては、金属中心に配位する有機または無機化合物、原子またはイオンが挙げら れる。 光反応活性のある配位子は本発明の範囲においては可視または紫外のスペクト ル領域にある光で触媒を照射した場合、触媒の配位子を解離させ、次いでメタセ シス重合に対する活性種を生成する。本発明に従って好ましいのは、非イオン性 の光反応活性のある配位子である。 前記光反応活性のある配位子は、例えば窒素(N2)、未置換であるかまたは OH、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭素 数6ないし12のアリール基もしくはハロゲンで置換された、6ないし24個、 好ましくは6ないし18個、また特に好ましくは6ないし12個の炭素原子を有 する単環式、、多環式もしくは縮合したアレーン または未置換であるか、もしくは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1な いし4のアルコキシ基、ハロゲンで置換された、3ないし22個、好ましくは4 ないし 16個、特に4ないし10個の炭素原子ともしくはO、SとNからなる群から選 択された1ないし3個のヘテロ原子を有する単環式ヘテロアレーン、縮合したヘ テロアレーンもしくは縮合したアレーン−ヘテロアレーン; または未置換であるかもしくは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ない し4のアルコキシ基、もしくはハロゲンで置換された1ないし22個、好ましく は1ないし18個、特に好ましくは1ないし12個、特に好ましくは1ないし7 個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、芳香族もしくは芳香脂肪族のニトリルが 該当する。好ましい置換基はメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フ ッ素、塩素および臭素が挙げられる。アレーンおよびヘテロアレーンは好ましく は一つまたは二つの残基で置換され、また特に好ましくは未置換である。ヘテロ アレーンとしては電子の豊富なヘテロアレーンが好ましい。ヘテロアレーンは、 π−またはσ−結合されていてもよい;後者の場合においては、相当するアリー ル基−およびヘテロアリール基が該当する。アリール基は、好ましくは6ないし 18個、特に好ましくは6ないし12個の炭素原子を含有する。ヘテロアリール 基は、好ましくは4ないし16個の炭素原子を含有する。 前記アレーンおよびヘテロアレーンのいくつかの例は、ベンゼン、p−クメン 、ビフェニル基、ナフタリン、アントラセン、アセナフテン、フルオレン、フェ ナンスレン、ピレン、クリセン、フッ化アントラセン、フラン、 チオフェン、ピロール、ピリジン、γ−ピラン、γ−チオピラン、ピリミジン、 ピラジン、インドール、クマロン、チオナフテン、カルバゾール、ジベンゾフラ ン、ジベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、キ サゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、キノリン、イソギ ノリン、アクリジン、クロメン、フェナジン、フェノギサジン、フェノチアジン 、トリアジン、チアントレンおよびプリンが挙げられる。好ましいアレーンおよ びヘテロアレーンはベンゼン、ナフタリン、チオフェンおよびベンゾチオフェン である。極く特に好ましくは、アレーンはベンゼンでありそしてヘテロアレーン はチオフェンである。 ニトリルは例えばメトキシ基、エトキシ基、フッ素または塩素で置換されてい る;好ましくはニトリルは未置換である。アルキルニトリルは好ましくは線状で ある。ニトリルのいくつかの例は、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロ ニトリル、ペンチルニトリル、ヘキシルニトリル、シクロペンチル−およびシク ロヘキシルニトリル、ベンゾニトリル、メチルベンゾニトリル、ベンジルニトリ ルおよびナフチルニトリルが挙げられる。ニトリルとして、好ましくは線状の炭 素数1ないし4のアルキルニトリルまたはベンゾニトリルが該当する。アルキル ニトリルの中でもアセトニトリルが特に好ましい。 好ましいサブグループにおいては、光反応活性のある配位子としてN2、未置 換または一つないし三つの炭素 数1ないし4のアルキル基で置換されたベンゼン、チオフェン、ベンゾニトリル またはアセトニトリルが該当する。 光反応活性のない配位子(また強く配位した配位子と称される)は、本発明の 範囲においては配位子は可視または近似の紫外スペクトル領域において触媒に照 射した場合、触媒から全く解離しないかまたは僅かな程度でしか解離しないとい うことである。 光反応活性のない配位子としては、例えばヘテロ原子、O、SまたはNを含有 し、かつ溶媒化される、往々にして溶媒としても使用されることが多い無機また は有機の化合物、または未置換もしくは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のアルコキシ基、(炭素数1ないし4のアルキル)3Siもしくは( 炭素数1ないし4のアルキル)3SiO−で置換されたシクロペンタジエニル基 もしくはインデニル基が該当し得る。そのような化合物のいくつかの例として以 下が挙げられる:H2O、H2S、NH3;場合によってはハロゲン化され、特に フッ素化もしくは塩素化された脂肪族もしくは脂環式の1ないし18個、好まし くは1ないし12個、また特に好ましくは1ないし6個の炭素原子を有するアル コールもしくはメルカプタン;6ないし18個、好ましくは6ないし12個の炭 素原子を有する芳香族のアルコールもしくはメルカプタン;7ないし18個、好 ましくは7ないし12個の炭素原子を有する芳香脂肪族のアルコ ールもしくはメルカプタン;2ないし20個、好ましくは2ないし12個、また 特に2ないし6個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、芳香脂肪族もしくは芳香 族のエーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、ケトン、アルデヒド、 カルボン酸エステル、ラクトン、場合によってはN−炭素数1ないし4のモノ− もしくはジアルキル化されたカルボン酸アミド、および場合によってはN−炭素 数1ないし4のアルキル化されたラクタム;1ないし20個、好ましくは1ない し12個、また特に1ないし6個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、芳香脂肪 族もしくは芳香族の,一級、二級および三級アミン;ならびに場合によっては例 えばシクロペンタジエニル基、インデニル基、一重もしくは多重にメチル化され た、もしくはトリメチルシリル化されたシクロペンタジエニル基もしくはインデ ニル基である。 このような光反応活性のない配位子の例として、メタノール、エタノール、n −およびi−プロパノール、n−、i−およびn−ブタノール、1,1,1−ト リフルオルエタノール、ビストリフルオルメチルメタノール、トリストリフルオ ルメチルメタノール、ペンタノール、ヘキサノール、メチル−もしくはエチルメ ルカプタン、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキシルメルカ プタン、フェノール、メチルフェノール、フルオルフェノール、フェニルメルカ プタン、ベンジルメルカプタン、ベンジルアルコール、ジエチルエーテル、 ジメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−もしくはジ−t−ブチル エーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジエチルチ オエーテル、テトラヒドロチオフェン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホ キシド、テトラ−およびペンタメチレンスルホキシド、ジメチルスルホン、ジエ チルスルホン、テトラ−およびペンタメチレンスルホン、アセトン、メチルエチ ルケトン、ジエチルケトン、フェニルメチルケトン、メチルイソブチルケトン、 ベンジルメチルケトン、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、トリフルオ ルアセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、酢酸エチル、ブチロラクトン、ジメチ ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ピロリドンおよびN−メチルピロリド ン、インデニル、シクロペンタジエニル、メチル−もしくはジメチル−またはベ ンタメチルシクロペンタジエニルおよびトリメチルシリルシクロペンタジエニル が挙げられる。 一級アミンは式R25NH2に相当し、二級アミンは式R2526NHに相当し、 また三級アミンは式R252627Nに相当し、そして 式中、R25は、炭素数1ないし18のアルキル基、未置換であるかまたは炭素 数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換され た炭素数5または炭素数6のシクロアルキル基または未置換であるかまたは炭素 数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換され た炭素数6な いし18のアリール基もしくは炭素数7ないし12のアラルキル基であり、 R26は独立してR25の意義を有し、もしくはR25とR26とは共同して、テトラ メチレン、ペンタメチレン、3−オキサ−1,5−ペンチレンまたは−CH2− CH2−NH−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH2−N(炭素数1ないし4 のアルキル)−CH2−CH2−を意味し、 R25とR26とは独立して前記の意義を有し、またはR27は独立してR25の意義 を有する。 アルキル基は好ましくは1ないし12個、また特に好ましくは1ないし6個の 炭素原子を含有する。アリール基は好ましくは6ないし12個の炭素原子を含有 し、またアラルキルは、好ましくは7ないし9個の炭素原子を含有する。アミン の例としては、メチル基、ジメチル基、トリメチル基、エチル基、ジエチル基、 トリエチル基、メチル−エチル基、ジメチル−エチル基、n−プロピル基、ジ− n−プロピル基、トリ−n−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基およびベ ンジルアミン、ならびにピロリジン、N−メチルピロリジン、ピペリジン、ピペ ラジン、モルホリンやN−メチルモルホリンが挙げられる。 好ましいサブグループにおいて、光反応性配位子として、H2O、NH3や未置 換であるかまたは部分的にもしくは完全にフッ素化された炭素数1ないし4のア ルカ ノールが該当する。きわめて特に好ましいのは、H2O、NH3、シクロペンタジ エニル、メタノールやエタノールである。 本発明に従って使用されるべきルテニウム−およびオスミウム化合物としては 、一価または多価の、例えば二つまたは三つの金属中心を有するものが該当する 。金属原子はこの場合架橋基または金属−金属結合を介して結合していていもよ い。多数の金属中心を有する化合物として、式(VIIIa)または(VIIIb)で表 されるものが好ましい: (上記式において、Ligは光反応性の配位子であり、 そしてMeはRuまたはOsであり、 A9、A10およびA11は二価の架橋基であり、そして Y-は一価の非配位性のアニオンである。)。前記架橋基は好ましくはイオン 性であり、特に好ましくはハロゲン化物であり、極めて特に好ましくは塩化物、 臭素化 物またはヨウ素化物である。光反応性の配位子は好ましくは同一または異なるア レーンが該当し、Y-は下記において詳述するアニオンであり、特に塩化物、臭 素化物またはヨウ素化物である。錯体の一つの例は、[C66Ru(Cl)3R uC66]Clである。 好ましい本発明に従った触媒は、式(IX)に相当する: (上記式において: Meはルテニウムまたはオスミウムであり; nは0、1、2、3、4、5、6、7または8であり; L1は光反応性の配位子であり; L2、L3、L4、L5およびL6は相互に独立して光反応性のないか、または光 反応性の配位子を意味し; mは、1、2、3、4、5および6であり; o、p、q、rおよびsは相互に独立して0、1、2、3、4または5であり ; z1、z2、z3、z4、z5、z6およびz7は相互に独立して−2、−1 、0、+1または+2であり; L7は、非配位性のカチオンまたはアニオンであり; なおここで、m+o+p+q+r+sの和は、2ないし6であり、またはtは (n+m・z1+o・z2+p・z3+q・z4+r・z5+s・z6)/z7の商で ある。) 式(IX)において、L7は好ましくはハロゲン(例えば、Cl、Brおよび Iである)、酸素酸のアニオン、BF4、PF6、SiF6またはAsF6である。 酸素酸のアニオンとしては、例えば硫酸塩、リン酸、過塩素酸塩、過臭素酸、 過ヨウ素酸塩、アンチモン酸塩、ヒ酸塩、硝酸塩、炭酸塩、例えばギ酸塩、酢酸 塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩、フェニル酢酸塩、モノ−、ジ−もし くはトリクロル−またはフルオル酢酸塩等の炭素数1ないし8のカルボン酸のア ニオン、例えばメチル硫酸塩、、エチル硫酸塩、プロピル硫酸塩、、ブチル硫酸 塩、トリフルオルメチル硫酸塩(Triflat )、エチル硫酸塩などの硫酸塩、例え ばトシレート、メシレート、プロシレート、p−メトキシ−もしくはp−エトキ シフェニル硫酸塩、ペンタフルオルフェニル硫酸塩または2,4,6−トリイソ プロピル硫酸塩等の場合によっては炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1な いし4のアルコキシ基またはハロゲン、特にフッ素、塩素または臭素で置換され たフェニル硫酸塩またはベンジル硫酸塩、および例えばメチルホスホン酸塩、エ チルホスホン酸塩、プロピルホスホン酸塩、ブチルホスホン酸塩、フェニルホス ホン酸塩、p−メチルフェニルホスホン酸塩またはベンジルフェニルホスホン酸 塩のホスホン酸塩である。 好ましくは式(IX)において、Meはルテニウムを 意味し、特にRu2+である。 式(IX)で表される化合物の特に強調されるべき群は、式(IX)において 配位子であるL1、L2、L3、L4、L5およびL6が相互に独立して未置換である かまたは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、も しくはハロゲンで置換された、1ないし22個の炭素原子を有する脂肪族、脂環 式、芳香族または芳香脂肪族のニトリルまたは炭素数6ないし18のアリール基 であるような群;またはL1、L2およびL3は共通して、未置換であるかまたは −OH、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭 素数6ないし12のアリール基もしくはハロゲンで置換された、6ないし24個 、好ましくは6ないし18個、また特に好ましくは6ないし12個の炭素原子を 有する単環式、多環式または縮合したアレーン;または未置換であるかまたは− OH、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、もし くはハロゲンで置換された、4ないし22個の炭素原子とO、SおよびNからな る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子とを有する単環式ヘテロアレーン 、縮合したヘテロアレーンまたは縮合したアレン−ヘテロアレーンであり、そし てL4、L5およびL6は共通して、同一の意義を有するか、または個別には相互 に独立してN2または前記した炭素数6ないし18のアリール基である群である 。 式(IX)で表される化合物の好ましい下位群としては、式(IX)において L1、L2、L3、L4、L5およびL6の配位子は相互に独立してN2、炭素数1な いし20のアルキルニトリル、炭素数6ないし12のアリールニトリル、炭素数 7ないし12のアラルキルニトリル、炭素数6ないし12のアリールを意味する かまたはL1、L2およびL3はそれぞれ共通して式(A1)または(A2)を意味 する群がある: (上式において,R28、R29、R30、R31、R32、R33、、R34、R35、R36お よびR37は相互に独立して水素、炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1な いし20のアルコキシ基、アリールまたはSiR383940を意味し(なおここ において、グループA1およびA2においては、隣接炭素原子上において芳香族ま たはヘテロ原子が酸素、硫黄および窒素から選択されるヘテロ芳香族環が縮合し ていてもよい);そして R38、R39および R40は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、 フェニル基またはベンジル基、特に好ましくは炭素数1ないし8のアルキル基、 フェニル基またはベンジル基、特に好ましくは炭素数1ないし 4のアルキル基、フェニル基またはベンジル基を意味し; L1、L2、L3、L4、L5およびL6は相互に独立して炭素数1ないし12のア ルキルニトリル、炭素数6ないし12のアリールニトリルであるか、またはL1 、L2とL3は共通してグループA1またはA2であり、かつL4、L5とL6と同様 に共通して前記意義を有するか、またはそれぞれ個別にN2、前記ニトリルまた は式A1またはA2で表される前記アレーンもしくはヘテロアレーンであり(なお 前記式において、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36およ びR37は相互に独立して水素、炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし 6のアルコキシ基、SiR383940またはフェニル基である。)、 ここで、グループA1およびA2においては隣接炭素原子上においてベンゼン環 が縮合していてもよく、またR38、R39およびR40はメチル基、エチル基または フェニル基である。)。 本発明に従った方法の特に好ましい実施態様においては、使用される触媒は、 下記の定義における式(IX)に相当する:式中、L1、L2、L3、L4、L5お よびL6は相互に独立してメチルニトリル、エチルニトリルまたはフェニルニト リルであるか、またはL1、L2とL3は共通してグループA1またはA2であり、 かつL4、L5とL6と同様に共通して意義を有するか、またはそれぞれ前記ニト リルであり(なお前記式において 、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36およびR37は相互に 独立して水素、メチル基、メトキシ基またはフェニル基である。)、ここで、グ ループA1およびA2においては隣接炭素原子上においてベンゼン環が縮合してい てもよい。 式(IX)で表される化合物の別の特に好ましいサブグループは、該式におい て以下ものである:すなわち、L1、L2およびL3は共通して未置換であるか、 または炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭素 数6ないし12のアリール基もしくはハロゲンで置換された、6ないし24個、 好ましくは6ないし18個、また特に好ましくは6ないし12個の炭素原子を有 する単環式、多環式または縮合したアレーン、または未置換であるかまたは炭素 数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基もしくはハロゲン で置換された、4ないし22個、好ましくは4ないし16個、また特に4ないし 10個の炭素原子とO、SおよびNからなる群から選択された1ないし3個のヘ テロ原子とを有する単環式ヘテロアレーン、縮合したアレーンまたは縮合したア レーン−ヘテロアレーンであり、またL4、L5およびL6は光反応性ではない配 位子であり、ここにおいて前記の優先事項は当てはまる。 L1、L2およびL3はこれらのサブグループにおいては、好ましくはベンゼン またはナフタレンであり、また光反応性を有しない配位子は好ましくはH2O、 NH3、未置換であるかもしくはフッ素で置換された炭素数1ないし4のアルカ ノールもしくは炭素数1ないし4のアルカンチオール、2ないし8個の炭素原子 を有する脂肪族エーテル、チオエーテル、スルホキシドまたはスルホン、ジメチ ルホルムアミドまたはN−メチルモルホリンである。 式(X)で表される化合物のさらに別の好ましいサブグループは、下記の式( X)で表されるルテニウム−またはオスミウム化合物が該当する: 上記式において、L1は光反応性の配位子でありそしてL8は光反応性でない配 位子であり、 MeはRuまたはOsであり、 Y1は配位性ではないアニオンであり、そして xは1、2または3である。 光反応性の配位子、光反応性でない配位子、MeおよびY1については前記し た優先事項が当てはまる。 特に好ましくはL1はN2または例えば炭素数1ないし4のアルキルニトリル( アセトニトリル)、ベンゾニトリルまたはベンジルニトリルなどのニトリルであ り、L8はNH3または1ないし12個の炭素原子を有するアミンであり、Y1は非 配位性のアニオンであり、またxは1または2の数字である。 本発明において特に好ましい触媒は以下のようである(tosは、トシレート であり、またtisは2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホネートであ る): Ru(CH3CN)6(tos)2、 Ru(CH3CH2CN)6(tos)2、 Ru(CH3CN)6(CF3SO32、 Ru(CH3CH2CN)6(CF3SO32、 Ru(C666(tos)2、 [Ru(C66)(C65OCH3)](BF42、[Ru(C66)(C65 i−プロピル)](BF42、[Ru(C66)(1,3,5−トリメチルフェ ノール)](BF42、[Ru(C66)(ヘキサメチルベンゼン)](BF4 2、[Ru(C66)(ビフェニル)](BF42、[Ru(C66)(クリ セン)](BF42、[Ru(C66)(ナフタリン)](BF42、[Ru( シクロペンタジエニル)(4−メチルクミル)]PF6、[Ru(シアノフェニ ル)6](tos)2、[Ru(シアノフェニル)6](CF3SO32、[Ru( C66)(テトラメチルチオフェン)3](tos)2、[Ru(C66)(CH3 CN)3](tos)2、[Ru(C66)(テトラメチルチオフェン)3](C F3SO32ならびに[Ru(C66)(CH3CN)2](CF3SO32、[R u(C66)(CH3OH)3](tos)2、[Ru(クメン)(CH3OH)3 ](tis)2 、 [Os(NH352](PF62、[Ru(NH352](PF62、[Ru (NH35(CH3CN)]BF4、[Ru(C66)(NH33](tis)2 、[Ru(C66)(テトラヒドロチオフェン)3](CF3SO32、 [Ru(CH32S)366](tos)2、[Ru(ジメチルスルホキシド)366](PF62、[Ru(ジメチルホルムアミド)366](PF62、 [Ru(C66)Cl22および[Os(C66)Cl22である。 本発明に従って使用されるべきルテニウム−およびオスミウム触媒は、公知で あるかまたは市販されているかまたは類似の方法で調製可能である。この種の触 媒およびその調製は、例えばGilkersonおよびJackson [Gilkerson,W.R.,Jac kson,M.D.,J.Am.Chem.Soc.101:4096-411(1979)]、Bennett およびMathes on[Bennett,M.A.,Matheson,T.W.,J.Organomet.Chem.175:87-93(1979)] 、BennettおよびSmith[Bennett,M.A.,Smith,A.K.,J.C.S.Dalton Trans. 233-24(1974)]およびLuo等[Luo,S.,Rauchfuss,T.B.,Wilson,S.R.,J.Am .Chem.Soc.114:8515-8520(1992)]において記載されている。 2.少なくとも二つのメチル基または二つの単一置換されたメチル基を金属に 結合して有する熱または光照射によって活性化可能である熱的に安定であるモリ ブデン(VI)−またはタングステン(VI)化合物、なおここにおいて当該置 換基はα−位置に水素を含有しない。 モリブデンおよびタングステンの残余の原子価は好ましくは、その大多数が公 知である熱安定性の中性配位子で飽和されている。中性配位子の数は化学量論的 に可能な数を超えていてもよい(溶媒和)。熱安定性は以前にすでに説明済みで ある。50℃以上の温度において、例えば60ないし300℃において、これら のモリブデン−およびタングステン化合物も熱的に活性化される。 本発明に従って使用されるモリブデン−およびタングステン化合物としては金 属原子または二つの、一重、二重または三重結合を介して結合された金属原子を 含有する化合物が該当する。金属に結合したメチル基または単一置換されたメチ ル基は、配位子として少なくとも2個、特に好ましくは2個ないし6個、また特 に好ましくは2個ないし4個結合する。配位子は好ましくは式(XI)に相当す る: −CH2−R (XI) (上記式において、Rは、H、−CF3、−SiR383940、−CR41424 3 、未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基もしくは炭素数1ない し6のアルコキシ基で置換されたO、SおよびNからなる群から 選択された1ないし3個のヘテロ原子を有する炭素数6ないし16のアリール基 または炭素数4ないし15のヘテロアリール基であり;そして R41、R42およびR43は相互に独立して、未置換であるか炭素数1ないし10 のアルコキシ基で置換された炭素数1ないし10のアルキル基であり、またはR41 とR42はこの意義を有しそしてR43は未置換であるかまたは炭素数1ないし6 のアルキル基もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数6な いし10のアリール基または炭素数4ないし9のヘテロアリール基であり;そし て R38、R39およびR40は上記の意義を有する。)。 R38ないしR43がアルキル基である場合、このアルキル基は線状であるかまた は分枝状でありそして好ましくは1ないし8個、また特に好ましくは1ないし4 個の炭素原子を含有する。R38ないしR43がアリール基である場合は、好ましく はフェニル基またはナフチル基が該当する。 式(XI)においてRがアリール基である場合は、好ましくはフェニル基また はナフチルが該当する。式(XI)においてRがヘテロアリール基である場合は 、好ましくはピリジニル、フラニル、チオフェニルまたはピロリル基が該当する 。 R38ないしR43の好ましい置換基は本定義の範囲においては、メチル基、エチ ル基、メトキシ基およびエトキ シ基である。基R38ないしR43の例は、前記してある。 好ましい実施態様において式(XI)における基Rは、H、−C(CH33、 −C(CH3265、未置換であるかまたはメチル基、エチル基、メトキシ基 もしくはエトキシ基で置換されたフェニル基、−CF3または−Si(CH33 である。 モリブデン(VI)およびタングステン(VI)原子のその残余の原子価は、 場合によっては、=O、=N−R44、2ないし18の炭素原子を有する二級アミ ン、R45O−、R45S−、ハロゲン、場合によっては置換されたシクロペンタジ エニル基、架橋されたビスシクロペンタジエニル基、三価のモノアニオン性配位 子や例えばエ−テル、ニトリル、COや三級ホスフィンやアミンなどの中性配位 子からなる群から選択された同一および異なる配位子で飽和されるが、なお上記 においてR45は相互に独立して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコ キシ基もしくはハロゲンで置換された直線状または分枝状の炭素数1ないし18 のアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1 ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数 6のシクロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、 炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭 素数1ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基 ;または未置 換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキ シ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシ エチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基で あり; そしてR44は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換さ れた直線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基;未置換であるかま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくは ハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換で あるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基 、炭素数1ないし6のアルコギシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチ ル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアル キル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしくはハロゲンで置換されたフ ェニル基;または未置換のまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ない し6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし 6のアルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェ ニルエチル基である。 二級アミンは、好ましくは式R4647N−で表されるものであって、該式にお いてR46およびR47が相互に独立して、直線状または分枝状の炭素数1ないし1 8のア ルキル基;炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換のまたは炭素 数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基もしくは フェニルエチル基または(炭素数1ないし6のアルキル)3Si;またはR46お よびR47は,一緒にテトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキサペンタン −1,5−ジイルである。このアルキル基は好ましくは1ないし12個、また特 に好ましくは1ないし6個の炭素原子を含有する。いくつかの例としては、ジメ チル−、ジエチル−、ジ−n−プロピル−、ジ−i−プロピル−、ジ−n−ブチ ル−、メチル−エチル−、ジベンジル−、ベンジル−メチル−、ジフェニル−、 フェニル−メチル−アミノ基およびジ(トリメチルシリル)アミノ基が挙げられ る。 配位子または置換基としてのハロゲンは、好ましくはFまたはClであり、ま た特に好ましくはClである。 上記シクロペンタジエニル基は、未置換であるかまたは一つないし5個の炭素 数1ないし4のアルキル基、特にメチル基またはSi(炭素数1ないし4のアル キル基)、特に−Si(CH33で置換されていてもよい。 架橋されたシクロペンタジエニル基は、特に式R48−A−R49で表されるもの であって、式中、R48は、未置換であるかまたは一つないし5個の炭素数1ない し4のアルキル基特にメチル基、またはSi(炭素数1ないし4のアルキル)特 に−Si(CH33で置換されたシクロペンタジエニル基であり;そして Aは−CH2−、−CH2CH2−、−Si(CH32、−Si(CH32−S i(CH32−または−Si(CH32−O−Si(CH32−である。 中性配位子としてのエーテルにおいては、2ないし8個の炭素原子を有するジ アルキルエーテルまたは5ないし6の環形成員の環状エーテルが該当する。いく つかの例としては、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテ ル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−i−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエ ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオ キサンが挙げられる。 中性配位子としてのニトリルは1ないし12個、好ましくは1ないし8個の炭 素原子を有する脂肪族または芳香族のニトリルが該当する。いくつかの例として はアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチルニトリル、ベンゾニトリルおよび ベンジルニトリルが挙げられる。 中性配位子としての三級アミンおよびホスフィンにおいては、3ないし24個 、好ましくは3ないし18個の炭素原子を有するものが該当する。いくつかの例 としてはトリメチルアミンおよびトリメチルホスフィン、トリエチルアミンおよ びトリエチルホスフィン、トリ−n−プロピルアミンおよびトリ−n−プロピル ホスフィン、トリ−n−ブチルアミンおよびトリ−n−ブチルホスフィン、トリ フェニルアミンおよびトリフェニルホスフィ ン、トリシクロヘキシルアミンおよびトリシクロヘキシルホスフィン、トリフェ ニルジメチルアミンおよびフェニルジメチルホスフィン、ベンジルジメチルアミ ン、ベンジルジメチルホスフィン、3,5−ジメチルフェニル−ジメチルアミン および3,5−ジメチルフェニル−ジメチルホスフィンが該当する。 三価のモノアニオン性リガンドにおいては、例えば未置換であるかまたは1な いし3個の炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたヒドロ(トリスピラゾー ル−1−イル)ボレ−トまたはアルキル基(トリスピラゾ−ル−1−イル)ボレ −トが該当する[Trofimenko,S.,Chem.Rev.,93:943−980(1993)を参照] か、または[C5(R’5)Co(R5051P=O)3]−本式において、R50は R51と同様に、相互に独立して炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし 4のアルコキシ基またはフェニル基[Klaui,W.,Angew.Chem.102:661−670 (1990)を参照]が該当する。 R44およびR45の置換基としてのハロゲンは、好ましくはフッ素、また特に好 ましくは塩素である。アルコキシメチル基またはアルコキシエチル基における置 換基であるアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシ基は、好ましくは1ない し4個、また特に好ましくは1または2個の炭素原子を含有する。例としてはメ チル基、エチル基、n−およびi−プロピル基、n−、i−およびt−ブチル基 、メトキシ基、エトキシ基、n−およびi− プロピルオキシ基およびn−、i−およびt−ブチルオキシ基が挙げられる。 R44およびR45はアルキル基として好ましくは1ないし12個、特に好ましく は1ないし8個、またさらに特に好ましくは1ないし4個の炭素原子を含有する 。好ましくは、分枝状のアルキル基が該当する。R44に対するいくつかの例とし てはメトキシ基、エトキシ基、n−およびi−プロピルオキシ基およびn−、i −およびt−ブチルオキシ基、ヘキサフルオル−i−プロピルオキシ基およびヘ キサ−とパ−フルオルブチルオキシ基が挙げられる。 R44およびR45に対する置換されたフェニル基およびベンジル基のいくつかの 例としてはp−メチルフェニル基またはp−メチルベンジル基、p−フルオル− もしくはp−クロルフェニル基もしくはp−フルオル−もしくはp−クロルベン ジル基、p−エチルフェニル基もしくはp−エチルベンジル基、p−n−もしく はi−プロピルフェニル基もしくはp−n−もしくはi−プロピルベンジル基、 p−i−ブチルフェニル基もしくはp−i−ブチルベンジル基、3−メチルフェ ニル基もしくは3−メチルベンジル基、3−i−プロピルフェニル基もしくは3 −i−プロピルベンジル基、2,6−ジメチルフェニル基もしくは2,6−ジメ チルベンジル基、2,6−ジ−i−プロピルフェニルまたは2,6−ジ−i−プ ロピルベンジル基、2,6−n−もしくはt−ブチルフェ ニル基もしくは2,6−n−もしくはt−ブチルベンジル基が挙げられる。R45 は特に好ましくは未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは 炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニル基である。 好ましい実施態様においては、モリブデン−およびタングステン化合物は、特 に下記式(XII)ないし(XIIc)に相当する: 上記式において、 MeはMo(VI)またはW(VI)であり; R53ないしR58基のうちの少なくとも二つは、好ましくは2または4つは式( XI)で表される残基−CH2−Rであり、該式においてRは上記にて述べた意 義を有し; R53ないしR54のうちの残りの基の二つは、一緒になって=Oまたは=N−R44 を意味し、そして R44は上記の意義を有し; および/または R53ないしR58のうちの残りの基は2ないし18個の炭素原子を有する二級アミ ン、R45O−もしくはR45S−、ハロゲン、シクロペンタジエニル基もしくは架 橋されたビスシクロペンタジエニル基または中性の配位子であり、ここにおいて R45は上記の意義を有する。R44およびR45については前記した優先事項が適用 される。 本発明に従った組成物の特に好ましい実施態様の一つにおいては、式(XII )で表されるモリブデン−およびタングステン化合物が用いられるが、ここにお いて: a)R53ないしR58は式(XI)で表される残基である−CH2 −Rであり、 または b)R53およびR54は式(XI)で表される残基である−CH2−Rであり、 R55およびR56は、一緒に残基=N−R44であり、そしてR57とR58とは相互に 独立して、R45−O−またはハロゲンであり、または c)R53とR54とは一緒にそしてR55とR56とは一緒に、残基=N−R44であ り、そしてR57およびR58は、式(XI)で表される残基−CH2−Rであり; なお、上記においてR、R44およびR45は前記の意義を有する。R、R44およ びR45については、前記した優先事項が当てはまる。 式(XIIc)で表される化合物として特に好ましいのは、R53、R54およびR55 が式(XI)で表される残基である化合物であるが、この場合式(XI)で表 される残基としては、特に好ましくは−CH2−Si(炭素数 1ないし4のアルキル)3が該当する。 本発明に従った組成物においては、極めて特に好ましくは式(XIII)、(XI IIa)または(XIIIb)で表されるモリブデン−またはタングステン化合物が 用いられる: 上記式において、 MeはMo(VI)またはW(VI)であり、 RはH、−C(CH33、−C(CH32−C65、−C65または−Si( 炭素数1ないし4のアルキル)3であり、 R63はフェニル基または一つないし三つの炭素数1ないし4のアルキル基また は炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニル基であり、 R53は未置換であるかまたはフッ素で置換された線状もしくは分枝状の炭素数 1ないし4のアルコキシ基であり、そして R54はR53と同じ意義を有するかまたはF、ClもしくはBrである。 R53は特に、場合によっては一部または全部Fで置換された分枝状のアルコキ シ基であり、例えばはi−プロピルオキシ基、i−およびt−ブチルオキシ基、 ヘキサフルオルプロピルオキシ基およびノナフルオルプロピルオキシ基である。 R54としては好ましくはClが該当する。 モリブデン−およびタングステン化合物のいくつかの例としては、以下が挙げ られる: Mo2[CH2Si(CH336、 W(=N−C65)(OC(CH33)(Cl)[CH2Si(CH332、W (=N−C65)(OC(CH3)(CF322[(CH2Si(CH332 、 Mo(=N−3,5−ジイソピルC652[(CH2 C(CH32−C65)]2、 Mo(=N−3,5−ジイソピルC652[(CH2−C65)]2、 Mo(=N−3,5−ジメチルC652[(CH2−C65)]2、 Mo(=N−3,5−ジメチルC652(CH32(テトラヒドロフラン)、 [(CH33SiCH23Mo≡Mo[CH2Si(CH333、 W(=NC65)[CH2Si(CH333Cl。 本発明に従って使用するべきモリブデン−およびタングステン触媒は公知であ り、または公知や類似の方法に従って、金属ハライド類を用いてグリニャ−ル反 応によって製造可能である[例えば、Huq,F.,Mowat,W.,Shortland,A.,Ska pski,A.C.,Wilkinson,G.J.Chem.Soc.Chem.Commun.1079−1080(1979 )またはSchrock,R.R.,Murdzeck,J.S.,Bazan,G.C.,Robbins,J.,DiMa re,M.,O'Regan,M.J.Am.Chem.Sco.,112;3875-3886(1990)を参照]。 3.金属にシリルメチル基と少なくとも一つのハロゲンが結合している熱安定 性のチタン(IV)、ニオブ(V)−、タンタル(V)−、モリブデン(VI) −またはタングステン(VI)化合物。このような一成分触 媒は特に光触媒活性が高い。 本発明に従って使用するべきチタン(IV)−、ニオブ(V)−およびタンタ ル(V)化合物としては、一つの金属原子を含有する化合物が該当する。本発明 に従って使用するべきモリブデン(IV)−およびタングステン(VI)化合物 としては、一つの金属原子または二つの、一重、二重または三重結合を介して結 合された金属原子を含有する化合物が該当する。チタン、ニオブ、タンタル、モ リブデンおよびタングステンの剰余の原子価は、好ましくは熱安定性の中性配位 子で飽和されているが、ここにおいて熱安定性の定義は先に説明済みである。金 属原子に結合したハロゲンは好ましくはF,Cl,BrおよびI、好ましくはF 、ClおよびBr、また特に好ましくはFまたはClが該当する。前記シリルメ チル配位子は式(XIV)に好ましくは相当する: −CH2−SiR383940 (XIV) 上記式において、R38、R39およびR40は相互に独立して水素、炭素数1ない し18のアルキル基、炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基、または未 置換であるかもしくは炭素数1ないし6のアルキル基もしくは炭素数1ないし6 のアルコキシ基で置換されたフェニル基もしくはベンジル基である。 R38ないしR40がアルキル基である場合、それはアルキル基は線状であるかま たは分技状であり、また好ましくは1ないし12個、特に好ましくは1ないし8 個また 特に好ましくは1ないし4個の炭素原子を含有する。特に好ましいアルキル基は メチル基およびエチル基である。 フェニル基およびベンジル基としてのR38ないしR40の好ましい置換基は、本 定義の範囲においてはメチル基、エチル基、メトキシ基およびエトキシ基である 。 好ましい実施態様において、式(XIV)で表される基においてR38ないしR40 は炭素数1ないし4のアルキル基、フェニル基またはベンジル基である。 式(XIV)で表される基のいくつかの例は、 −CH2−Si(CH33、−CH2−Si(C253、−CH2−Si(n−C373、−CH2−Si(n−C493、−CH2−Si(CH32(n−C4 9)、−CH2−Si(CH32(t−C49)、−CH2−Si(CH32( C25)、−CH2−Si(CH32[C(CH32CH(CH32]、 −CH2−Si(CH32(n−C1225)、 −CH2−Si(CH32(n−C1837)、 −CH2−Si(C653、 一CH2−Si(CH2−C653、 −CH2−Si(C65)(CH32、および −CH2−Si(CH2−C65)(CH32 である。極めて特に好ましいのは、 −CH2Si(CH32である。 Ti(IV)、Nb(V)−、Ta(V)− 、Mo (VI)−およびW(VI)のその他の剰余の原子価は、場合により、=O、= N−R44、2ないし18の炭素原子を有する二級アミン、R45O−、R45S−、 ハロゲン、場合によっては置換されたシクロペンタジエニル基、架橋されたビス シクロペンタジエニル基、三価のモノアニオン性配位子や例えばエーテル、ニト リル、COや三級ホスフィンやアミンなどの中性配位子からなる群から選択され た同一および異なる配位子で飽和されるが、なお上記においてR45は相互に独立 して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで 置換された直線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基;未置換であ るかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基も しくはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未 置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコ キシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキ シエチル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換であるかま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数 1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基もし くはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基であり;そして R44は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換された直 線状または分枝状の炭素数1な いし18のアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、 炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された炭素数5もしく は炭素数6のシクロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアル キル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチ ル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキ ル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のア ルキル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換のまたは炭素 数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし 6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロ ゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基であり;但し、チタン化 合物の場合該配位子は=Oまたは=N−R44ではないものとする。 R44およびR45、二級アミン、該金属原子上の別の配位子または置換基として のハロゲン、中性配位子としてのシクロペンタジエニル基、エーテル、ニトリル 、三級アミンおよびホスフィンならびに三価のモノアニオン性の配位子について の意義および優先事項は、先に記述した通りである。同様に、アルキル基、アル コキシ基またはアルコキシメチル基またはアルコキシエチル基における置換基と してのアルコキシ基も先に説明済みである。 好ましい実施態様においては、該金属化合物は下記式 (XV)、(XVa)または(XVb)に相当する: 式中、 Me1はMo(VI)またはW(VI)であり; Me2はNb(V)またはTa(V)であり; R69ないしR74はの一つは、式(XIV)で表される−CH2SiR38394 0 であり; R69ないしR74の残基のうちの少なくとも一つはF、ClまたはBrであり; R38、R39およびR40は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素 数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基、または未置換もしくは炭素数1ない し6のアルキル基もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換されたフェニ ル基もしくはベンジル基であり; R69ないしR74の残余の基は、式(XV)においては その二つもしくはその都度二つずつ、また式(XVa)においてはその二つは、 その都度一緒になって=Oまたは=N−R44を意味し、またR44は未置換または 炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換された線状もしくは分枝状の炭素数1な いし18のアルキル基;未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1 ないし6のアルコキシ基またはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6 のシクロアルキル基;未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ない し6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭 素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロ ゲンで置換されたフェニル基;または未置換または炭素数1ないし6のアルキル 基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基 、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル) アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキ ル基、またはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基であり ;そして 残余の基は2ないし18個の炭素原子を有する二級アミノ基、R45O−もしく はR45S−、ハロゲン、未置換であるかもしくは置換されたシクロペンタジエニ ル基もしくは架橋したビスシクロペンタジエニル基または中性 の配位子であり、ここにおいてR45は相互に独立して未置換もしくは炭素数1な いし6のアルコキシ基またはハロゲンで置換された線状または分枝状の炭素数1 ないし18のアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基 、炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換されたで炭素数5も しくは炭素数6シクロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のア ルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメ チル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアル キル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3の アルキル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換であるかま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数 1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ (炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)ア ミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたベンジル基も しくはフェニルエチル基であり;または 式(XV)、(XVa)および(XV)において、残余の基は相互に独立して 、2ないし18個の炭素原子を有する二級アミノ基、R45O−もしくはR45S− 、ハロゲン、未置換であるかもしくは置換されたシクロペンタジエニル基もしく は架橋したビスシクロペンタジエニル 基または中性の配位子であるが、ここにおいて該R45は相互に独立して未置換も しくは炭素数1ないし6のアルコキシ基、またはハロゲンで置換された線状また は分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1な いし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換 されたで炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換であるかまたは 炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1な いし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭 素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ −炭素数1ないし3のアルキル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基;ま たは未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6の アルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のア ルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ基、ジ(炭素数1 ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで 置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基である。 R69ないしR74について先に述べた優先事項が当てはまる。 特に好ましい実施態様の一つにおいては、本発明に従った方法において式(X V)、(XVa)または(XVb)で表される金属化合物が用いられるが、ここ において、 R69は式(XIV)で表される−CH2=SiR383940であり、そして R70はF、ClまたはBrであり;そして (a)式(XV)において、R71とR72およびR73とR74とは一緒になって残 基=N−R44であり、またR71およびR72は一緒になって残基=N−R44であり 、またR73およびR74は相互に独立して、未置換であるかまたは置換されたシク ロペンタジエニル基、R45−O−またはハロゲンであり、または (b)式(XVa)において、R71とR72は一緒になって残基=N−R44であ り、そしてR44は未置換であるかのまたは置換されたシクロペンタジエニル基、 R45−O−またはハロゲンであり、 または式(XVa)において、R71、R72およびR73は相互に独立して、未置換 のまたは置換されたシクロペンタジエニル基、R45−O−またはハロゲンであり ;または (c)式(XVb)において、R71およびR72は相互に独立して、未置換のま たは置換されたシクロペンタジエニル基、R45−O−またはハロゲンであり、こ こにおいて、R38ないしR44は、上記の意義を有する。R38、 R39、R40、R44およびR45については、上述の優先事項が適用される。 極めて特に好ましくは、本発明に従った方法においては,下記の式(XVI) 、(XVIa)、(XVIb)、(XVIc)または(XVId)で表される金 属化合物が用いられる: 上記式において、 Me1はMo(VI)またはW(VI)であり; Me2はNb(VI)またはTa(V)であり; R75は−Si(炭素数1ないし4のアルキル)3であり; ZはClまたはBrであり; R63はフェニル基または1ないし3個の炭素数1ないし4のアルキル基または 炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニル基であり、 (a)式(XVI)において、R73とR74とは一緒になって、=NR63または 個別に相互に独立してF、Cl、Br、未置換であるかまたはフッ素で置換され た線状であるかまたは分枝状である炭素数1ないし4のアルコキシ基;未置換で あるか、または炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコ キシ基で置換されたフェニルオキシ基または未置換であるかまたは炭素数1ない し4のアルキル基で置換されたシクロペンタジエニル基であり; (b)式(XVIa)において、R71、R72、R73とR74とは相互に独立して 、F、Cl、Br、未置換であるかまたはフッ素で置換された線状であるかまた は分枝状である炭素数1ないし4のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数 1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフ ェニルオキシ基または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置 換されたシクロペンタジエニル基であり; (c)式(XVIb)において、R73はF、Cl、Br、 未置換であるかまたはフッ素で置換された線状であるかまたは分枝状である炭素 数1ないし4のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキ ル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオキシ基また は未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシクロペン タジエニル基であり; (d)式(XVIc)において、R71、R72とR73とは相互に独立して、F、 Cl、Br、未置換であるかまたはフッ素で置換された線状であるかまたは特に 分枝状である炭素数1ないし4のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数1 ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェ ニルオキシ基または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換 されたシクロペンタジエニル基であり;そして (e)式(XVId)において、R71とR72はF、Cl、Br、未置換である かまたはフッ素で置換された線状であるかまたは特に分枝状である炭素数1ない し4のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基また は炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオキシ基または未置換 であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシクロペンタジエニ ル基である。 アルコキシ基は特に好ましくは、場合によってはフッ 素で部分的にまたは全体が置換されている分枝状であるアルコキシ基であり、例 えばi−プロピルオキシ基、i−およびt−ブチルオキシ基、ヘキサフルオルプ ロピルオキシ基やノナフルオルプロピルオキシ基である。該フェニルオキシ残基 としては、特に2,6−位置において炭素数1ないし4のアルキル基で置換され たフェニルオキシ基、例えば2,6−ジメチルフェニルオキシ基が該当する。置 換されたシクロペンタジエニル基の例としては、モノ−ないしペンタメチルシク ロペンタジエニル基およびトリメチルシリルシクロペンタジエニル基が挙げられ る。R63は好ましくはフェニル基または炭素数1ないし4のアルキル基で置換さ れたフェニル基であり、特にフェニル基、3,5−ジメチル−、2,6−ジメチ ル−、3,5−ジエチル−および2,6−ジエチルフェニル基である。 本発明の方法における極めて特に好ましい化合物は、下記の式(XVII)、 (XVIIa)、(XVIIb)、(XVIIc)および(XVIId)で表さ れる化合物である: 式中、 Me1はMo(VI)またはW(VI)であり; Me2はNb(VI)またはTa(V)であり; XaはFまたはClであり; R63はフェニル基または1ないし2個の炭素数1ないし4のアルキル基で置換 されたフェニル基であり; R62は分枝状であって、場合によっては部分的にまたは全体がフッ素で置換さ れた炭素数3または炭素数4のアルキル基もしくはフェニルオキシ基または1な いし3個のメチル基もしくはエチル基で置換されたフェニルオキシ基であり; R72とR73は相互に独立して、未置換であるかまたは1ないし5個のメチル基 で置換されたシクロペンタジエニル基、XaまたはR62O−であり;そして R71は未置換であるかまたは1ないし5個のメチル基で置換されたシクロペン タジエニル基、XaまたはR72O−を意味する。 チタン(IV)−、ニオブ(V)−、タンタル(V)−、モリブデン(VI) −およびタングステン(VI)−化合物のいくつかの例は、下記の通りである[ Cpは、シクロペンタジエニル基であり、またMeは、ニオブ(V)またはタン タル(V)である]: 本発明に従って使用するべきチタン−、ニオブ−、タンタル−、モリブデン− およびタングステン化合物は公知であるか、または公知のおよび類似の方法に従 って場合によっては置換された金属ハライド類を用いてグリニャール反応によっ て製造可能である[Schrock,R.R.,Murdzeck,J.S.,Bazan,G.C.,Robbins ,J.,DiMare,M.,O'Regan,M.J.Am.Chem.Sco.,112;3875−3886(1990) ]。 4.更に適した光活性のある一成分触媒は、少なくとも二つのメチル基または 二つの単一置換されたメチル基を金属に結合して有するが、該置換基はα位置に 一切水素原子を含有しないニオブ(V)−またはタンタル(V)化合物である。 このような化合物は、熱的触媒でもある。 本発明に従って使用するべきニオブ(V)−およびタンタル(V)化合物は、 一種の金属原子を含有する。金属に結合したメチル基または単一置換メチル基は 、配位子として少なくとも二重に、特に好ましくは二重または五重にまた特に好 ましくは二重または三重に結合されている。このような配位子は好ましくは、下 記の式(XI)の相当する: −CH2−R− (XI) 上記式において、Rは先に説明した意義および優先事項を有する。 ニオブおよびタンタル原子の残余の原子価は、好ましくは大多数が公知である 熱安定性の中性配位子で飽和される。中性配位子の数は化学量論的に可能な数を 超えてもよい(溶媒和)。熱安定性の定義はすでに述べている。 ニオブ(V)−および、タンタル(V)−原子の残余の原子価は、場合によっ ては=O、=N−R44、2ないし18個の炭素原子を有する二級アミン、R45O −、R45S−、ハロゲン、場合によっては置換されたシクロペンタジエニル基、 架橋されたビスシクロペンタジエニ ル基、三価のモノアニオン性配位子や例えばエーテル、ニトリル、COや三級ホ スフィンやアミンなどの中性配位子からなる群から選択された同一および異なる 配位子で飽和され、式中、R45は相互に独立して未置換であるか、または炭素数 1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された直線状または分枝状の 炭素数1ないし18のアルキル基;未置換であるか、または炭素数1ないし6の アルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された炭 素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換であるか、または炭素数1 ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6の アルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロゲン で置換されたフェニル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基 、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、 炭素数1ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル 基もしくはフェニルエチル基であり; そしてR44は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換さ れた直線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基、未置換であるかま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくは ハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換で あるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のア ルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアル コキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ない し6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしくはハロゲンで置 換されたフェニル基;または未置換のまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭 素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素 数1ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基も しくはフェニルエチル基である。 R44およびR45の、二級アミンの、該金属原子上の別の配位子または置換基と してのハロゲンの、中性配位子としてのシクロペンタジエニル基、エーテル、ニ トリル、三級アミンおよびホスフィンならびに三価のモノアニオン性の配位子の 意義および優先事項は、先に記述した通りである。同様に、アルキル基、アルコ キシ基またはアルコキシメチル基またはアルコキシエチル基における置換基とし てのアルコキシ基も先に説明済みである。 好ましい実施態様においては、該ニオブ−およびタンタル化合物は、特に下記 式(XVIII)に相当する: 上記式において、 MeはNb(V)またはTa(V)を表し; R82ないしR86の基のうちの少なくとも二つ、 好ましくは2または3は、式 (XI)で表される基−CH2−Rであるが、本式においてRはすでに先に述べ た意義と優先事項を有し; R82ないしR86の残余の基のうちの少なくとも二つは一緒になって=Oまたは =N−R44を意味し、そしてR44は未置換または炭素数1ないし6のアルコキシ 基で置換された線状もしくは分枝状炭素数1ないし18のアルキル基、未置換ま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基またはハ ロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換また は炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1 ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ( 炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミ ノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたフェニル基;ま た は未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ 基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエ チル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のア ルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたベ ンジル基もしくはフェニルエチル基を表し;および/または R82ないしR86の残余の基は相互に独立して2ないし18個の炭素原子を有す る二級アミン、R45O−もしくはR46S−、ハロゲン、シクロペンタジエニル基 もしくは架橋されたビスシクロペンタジエニル基または中性の配位子を表すが、 式中、R45は相互に独立して未置換もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基ま たはハロゲンで置換された線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基 ;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のア ルコキシ基もしくはハロゲンで置換されたで炭素数5もしくは炭素数6のシクロ アルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ない し6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭 素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしくはハ ロゲンで置換されたフェニル基;または未置換であるかまたは炭素数1ないし6 のアルキル基、炭素数1ないし6のアル コキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシ基メチル基、炭素数1ないし6のアル コキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ない し6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換 されたベンジル基もしくはフェニルエチル基を表す。 特に好ましい実施態様の一つにおいては、式(XIII)で表されるニオブ− およびタンタル化合物が用いられるが、 ここにおいて a)R82ないしR86は、式(XI)で表される基である−CH2−Rであり; または (b)R82およびR83はそれぞれ、式(XI)で表される基である−CH2−R であり、R84およびR85は一緒に基=N−R44を表し、そしてR86は、未置換で あるかまたは置換されたシクロペンタジエニル基、R45−O−またはハロゲンを 表し、または (c)R82、R83とR84はそれぞれ式(XI)で表される基である−CH2−R を表し、そしてR85とR86とは一緒に基=N−R44を表し、または、 R82、R83、R84とR85は式(XI)で表される基である−CH2−Rを表し 、R86は未置換であるかまたは置換されたシクロペンタジエニル基、R45−O− またはハロゲンを表し; なお上記において、R、R44およびR45は前記の意義 を有する。R、R44およびR45については、前記した優先事項が当てはまる。 本発明に従った方法においては、極めて特に好ましくは、下記の式(IXX) 、(IXXa)または(IXXb)で表されるニオブ−およびタンタル化合物が 用いられる: 上記式において、 MeはNb(V)またはTa(V)を表し; Rvは−C(CH33、−C(CH32−C65、−C65または−Si(炭 素数1ないし4のアルキル)3を表し; R63はフェニル基または1ないし3個の炭素数1ないし4のアルキル基または 炭素数1ないし4のアルコキシ 基で置換されたフェニル基を表し; 式(IXX)において、R84は基−CH2−RまたはF、Cl、Br、未置換 かまたはフッ素で置換された線状であるかまたは分枝状である炭素数1ないし4 のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭 素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオキシ基または未置換であ るかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシクロペンタジエニル基 を表し; 式(IXXa)において、R82、R83とR84とは相互に独立して、F、Cl、 Br、未置換であるかまたはフッ素で置換された線状であるかまたは特に分枝状 である炭素数1ないし4のアルコキシ基、未置換であるかまたは炭素数1ないし 4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオ キシ基または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換された シクロペンタジエニル基を表し; および 式(IXXb)において、R82とR83とは相互に独立して、F、Cl 、Br、未置換であるかまたはフッ素で置換された線状であるかまたは分枝状で ある炭素数1ないし4のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数1ないし4 のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオキ シ基または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシ クロペンタジエニル基を表す。アルコキシ基 は特に好ましくは、場合によってはFで部分的にまたは全体が置換されている分 枝状であるアルコキシ基であり、例えば、i−プロポキシ基、i−およびt−ブ チルオキシ基、ヘキサフルオルプロピルオキシ基やノナフルオルプロピルオキシ 基である。 ニオブ(V)−およびタンタル(V)化合物のいくつかの例は以下の通りであ る[Cpはシクロペンタジエニル基を意味し、またMeはNb(V)またはTa (V)である] 本発明に従って使用するべきニオブ−およびタンタル化合物は、公知であるか または公知のおよび類似の方法に従って場合によっては置換された金属ハライド 類を用いてグリニャール反応および/または置換反応によって製造可能である[ Schrock,R.R.,Murdzeck,J.S.,Bazan,G.C.,Robbins,J.,DiMare,M., O'Regan,M.J.Am.Chem.Sco.,112;3875−3886(1990);Schr ock,R.R.,J.Am.Chem.Sco.,100:3359(1978)]。 5.更に適した光活性のある一成分触媒は、少なくとも二つのメチル基または 二つの単一置換されたメチル基を金属に結合して有するが、該置換基はα位置に 一切水素原子を含有しないチタン(IV)化合物である。このような化合物は熱 触媒でもある。 本発明に従って使用するべきチタン(IV)化合物は一種の金属原子を含有す る。金属に結合したメチル基または単一置換メチル基は、配位子として少なくと も二重に、特に好ましくは二重または五重に、また特に好ましくは二重または三 重に結合されている。このような配位子は好ましくは、下記の式(XI)の相当 する: −CH2−R− (XI) 上記式において、Rは先に説明した意義および優先事項を有する。 チタン原子の残余の原子価は、好ましくは大多数が公知である熱安定性の中性 配位子で飽和される。中性配位子の数は化学量論的に可能な数を超えてもよい( 溶媒和)。熱安定性の定義はすでに述べている。 チタン(IV)−原子の残余の原子価は、場合によっては同一および異なる中 性の配位子、例えば2ないし18の炭素原子を有する二級アミン、R45O−、R45 S−、ハロゲン、場合によっては置換されたシクロペンタジエニル基、架橋さ れたビシクロペンタジエニル基、三価の モノアニオン性配位子や例えばエーテル、ニトリル、COや三級ホスフィンやア ミンなどの中性配位子からなる群から選択されたもので飽和されるが、なお上記 においてR45は相互に独立して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコ キシ基もしくはハロゲンで置換された直線状または分枝状の炭素数1ないし18 のアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1 ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数 6のシクロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、 炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭 素数1ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基 ;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のア ルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアル コキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチ ル基を表す。 R45、二級アミン、該金属原子上の別の配位子または置換基としてのハロゲン 、中性配位子としてのシクロペンタジエニル基、エーテル、ニトリル、三級アミ ンおよびホスフィンならびに三価のモノアニオン性の配位子についての意義およ び優先事項は先に記述した通りである。同様に、アルキル基、アルコキシ基また はアルコキシメチル基またはアルコキシエチル基における置換基として のアルコキシ基も先に説明済みである。 好ましい実施態様においては、該チタン(IV)化合物は、特に下記式(XX )に相当する: 上記式において、 R87ないしR90の基のうちの少なくとも二つ、好ましくは2または3は、式( XI)で表される基−CH2−Rであるが、本式においてRはすでに先に述べた 意義と優先事項を有し;そして R87ないしR90の残余の基は2ないし18の炭素原子を有する二級アミン、R45 O−、R45S−、ハロゲン、シクロペンタジエニル基、架橋されたビシクロペ ンタジエニル基または中性配位子であるが、なお上記においてR45は相互に独立 して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基、もしくはハロゲン で置換された直線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基;未置換で あるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基 もしくはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基; 未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアル コキシ基、炭素数1ないし6の アルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1な いし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数 1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換 または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素 数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、 ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル) アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたベンジル基 またはフェニルエチル基である。 特に好ましい実施態様の一つにおいては、式(XX)で表されるチタン(IV )化合物が用いられるが、ここにおいて、 (a)R87ないしR90は、式(XI)で表される基である−CH2−Rであり; または (b)R87およびR88はそれぞれ、式(XI)で表される基である−CH2−R であり、そしてR89およびR90は相互に独立して未置換であるかまたは置換され たシクロペンタジエニル基、R45−O−またはハロゲンであり;または (c)R87、R88とR89はそれぞれ式(XI)で表される基である−CH2−R であり、そしてR90は未置換であるかまたは置換されたシクロペンタジエニル基 、R45−O−またはハロゲンであり; なお上記において、RおよびR45は前記の意義を有する。 RおよびR45については前記した優先事項が当てはまる。 極めて特に好ましくは、本発明に従った方法においては、下記の式(XXIa )または(XXIb)で表されるチタン化合物が用いられる: 上記式において、 RvはH、−C(CH33、−C(CH32−C65、−C65または−Si (炭素数1ないし4のアルキル)3を表し、そして R87とR88とは相互に独立して、F、Cl、Br、未置換であるかまたはフッ 素で置換された線状であるかまたは特に分枝状である炭素数1ないし4のアルコ キシ基;未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1な いし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオキシ基または未置換であるかまた は炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシクロペンタジエニル基 である。アルコキシ基は特に好ましくは、場合によってはFで部分的にまたは全 体が置換されている分枝状であるアルコキシ基であり、例えば、i−プロポキシ 基、i−およびt−ブチルオキシ基、ヘキサフルオルプロピルオキシ基やノナフ ルオルプロピルオキシ基である。 本発明の一つの好ましい実施態様においては、該チタン(V)化合物は、−C H2−R−なる基においてRが−SiR383940である場合は、チタンに対し て一つのハロゲン原子、特にF、ClまたはBrを結合して有する。極めて特に 好ましいのは、式(XXII)で表される化合物である: 上記式中、 Y1はF、CまたはBrを表し; R38、R39およびR40は相互に独立して水素、炭素数1ないし18のアルキル 基、炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;または未置換であるかまた は炭素数1ないし6のアルキル基もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置 換されたフェニル基もしくはベンジル基を表し;そして R87は−CH2−SiR383940なる基、F、Cl、Br、未置換であるか またはフッ素で置換された線状であるかまたは特に分枝状である炭素数1ないし 4のアルコキシ基;未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または 炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換されたフェニルオキシ基または未置換で あるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシクロペンタジエニル 基を表す。 R38、R39およびR40は好ましくは、炭素数1ないし4のアルキル基、フェニ ル基またはベンジル基であり、そしてR87は好ましくはCl、未置換であるかま たはフッ素で置換された炭素数3もしくは炭素数4のアルキル基または未置換で あるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキ シ基で置換されたフェニル基もしくはベンジル基である。 チタン(IV)化合物のいくつかの例は、以下の通りである[Cpはシクロペ ンタジエニル基である]: Ti[CH2Si(CH33]4、Ti[OCH(CF322[(CH2Si( CH332、CpTi[CH2C(CH32−C652Cl、CpTi[(C H2−C65)]3、TiCl2[CH2Si(CH332、[OCH(CF32 ]Ti[(CH2−C65)]3、CpBrTi[CH2C(CH32−C65) ]2、CpTi[3,5−ジメチルC63O][(CH2Si(CH332、T i [OCH(CH322[(CH2−C65)]2、Cl[OCH(CH32][ (CH2Si(CH332、CpTi[OCH(CF32][(CH2−C65 )]2、CpTi[メチル]3、CpTi[メチル]2[OCH(CH32]、T i[CH2Si(CH332Br2、Ti(2,6−ジメチルフェニルオキシ)2 (CH32、Ti[CH2Si(CH333[OCH(CH3)]、Ti(2, 6−ジイソプロピルフェニルオキシ)2(CH32、Cp2Ti[CH2Si(C H332、Cp2Ti[CH2−C652。 本発明に従って使用するべきチタン(I)化合物は、公知であるかまたは公知 のおよび類似の方法に従って場合によっては置換された金属ハライド類を用いて グリニャ−ル反応または他の公知の置換反応によって製造可能である[Clauss, K.,Bestian,H.,Justus Liebigs Ann.Chem.,654;8−19(1962)を参照]。 6.別の適した光触媒活性のある化合物は、少なくとも一つのホスフィン基、 少なくとも一つの光反応活性のある配位子および場合によっては中性の配位子を 金属原子に結合して含有するルテニウム−またはオスミウム化合物であるが、こ こにおいて全部で2ないし5の配位子が結合され、また酸アニオンが電荷平衡と なるように含有される。本発明の範囲においては、ホスフィン基の合 計は光反応活性の配位子と中性配位子を意味する。中性配位子は光反応活性のな い配位子を意味する。全部で合わせて好ましくは2ないし4個、また特に好まし くは2または3個の配位子が結合される。 該オスミウム化合物は、やはり熱活性触媒である。ルテニウム化合物も、ホス フィンが線状であるアルキル基またはアルコキシ基を一切含有せず、その代わり 例えば二級および三級アルキル基またはアルコキシ基(i−プロピル基、i−お よびt−ブチル基)、またはシクロアルキル基、または未置換であるかもしくは 1ないし3個の炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコ キシ基で置換されたフェニル基もしくはベンジル基などの空間占拠型の基を含有 した場合に熱触媒となる。 前記ホスフィン基としては、好ましくは三級ホスフィンおよび3ないし40個 、好ましくは3ないし30個、また特に好ましくは3ないし24個の炭素原子を 有するホスフィンが該当する。 ルテニウムおよびオスミウムの残余の原子価は、好ましくは大多数が公知であ る熱安定性の中性配位子で飽和される。かかる中性配位子の数は、化学量論的に 可能な数を超えていてもよい(溶媒和)。 本発明に従って使用するべきルテニウム−およびオスミウム化合物においては 、一種のモノホスフィンが一重ないし三重、好ましくは二重または三重に、また 一種の ジホスフィンが一重に該金属に結合することができる。ルテニウム−およびオス ミウム触媒においては、好ましくは1ないし2個の光反応性の配位子が結合して いる。特に好ましくは一つの光反応性の配位子が結合している。前記ホスフィン 配位子は、好ましくは下記の式(XXIII)および(XXIIIa)に相当す る: PR919293 (XXIII)、 R9192P−Z1−PR9192 (XXIIIa) 本式において、R91、R92およびR93は相互に独立してH、炭素数1ないし2 0のアルキル基、炭素数1ないし20のアルコキシ基、未置換であるかまたは炭 素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭 素数1ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数4ないし12のシクロアルキ ル基またはシクロアルコキシ基であるか、または未置換であるかまたは炭素数1 ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭素数1 ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数6ないし16のアリール基または炭 素数6ないし16のアリールオキシ基であるか、または未置換であるかまたは炭 素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭 素数1ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数7ないし16のアラルキル基 または炭素数7ないし16のアラルキルオキシ基であり;該残基R91およびR92 は共通して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基 、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭素数1ないし6のアルコキシ 基で置換されたテトラもしくはペンタメチレン基またはテトラまたはペンタメチ レンジオキシル基であるか;または未置換であるかまたは炭素数1ないし6のア ルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭素数1ないし6のア ルコキシ基で置換され、かつ1または2の1,2−フェニレンと縮合されたテト ラおよびペンタメチレン基、またはテトラまたはペンタメチレンジオキシル基で あるか;または未置換かまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし 6のハロゲノアルキル基または炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換され、ま たは1,2−と3,4−位置において1,2−フェニレン基と縮合されたテトラ メチレンジオキシル基であり、 またR93は前記した意義を有し;また Z1は線状または分枝状の、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルコ キシ基で置換された炭素数2ないし12のアルキレン基;未置換であるかまたは 炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換さ れた4ないし8個の炭素原子を有する1,2−または1,3−シクロアルキレン 基;または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1 ないし4のアルコキシ基で置換された5または6の環員を有し、かつOまたはN からなるヘテロ原子を一個有する1,2−または1,3−ヘテロシクロアル キレン基を意味する。 基R91、R92およびR93において、好ましくは同様の基が該当する。 R91、R92およびR93が置換されている限りにおいて、置換基としては好まし くは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のハロゲノアルキル基ま たは炭素数1ないし4のアルコキシ基が該当する。ハロゲンは好ましくはClま た特に好ましくはFを意味する。好ましい置換基の好ましい例としてはメチル基 、メトキシ基、エチル基、エトキシ基およびトリフルオルメチル基が挙げられる 。R91、R92およびR93は好ましくは1ないし3個の置換基で置換される。 R91、R92およびR93はアルキル基としては線状または分枝状であり得るので あり、好ましくは1ないし12個、より好ましくは1ないし8個、また特に好ま しくは1ないし6個の炭素原子を含有し得る。アルキル基の例としては、メチル 基、エチル基、n−およびi−プロピル基、n−、i−およびt−ブチル基、お よび他の種々の異性体であるペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基 、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシ ル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基およ びエイコシル基がある。好ましい例はメチル基、エチル基、n−およびi−プロ ピル基、n−、i−、およびt−ブチル基、1−、2−または3−ペンチル基、 お よび1−、2−、3−または4−ヘキシル基である。 R91、R92およびR93はアルコキシ基としては線状または分枝状であり得るの であり、好ましくは1ないし12個、より好ましくは1ないし8個、また特に好 ましくは1ないし6個の炭素原子を含有し得る。アルコキシ基の例としてはメト キシ基、エトキシ基、n−およびi−プロピルオキシ、n−、i−およびt−ブ チルオキシ、および他の種々の異性体であるペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、 ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオ キシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオギシ、ペンタデシル オキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ、オクタデシルオキシおよび エイコシルオキシがある。好ましい例はメトキシ基、エトキシ基、n−およびi −プロピルオキシ、n−、i−、およびt−ブチルオキシ、1−、2−または3 −ペンチルオキシ、および1−、2−、3−または4−ヘキシルオキシ基である 。 R91、R92およびR93がシクロアルキル基を意味する場合、好ましくは炭素数 5ないし8のシクロアルキル基また特に好ましくは炭素数5または炭素数6のシ クロアルキル基が該当する。いくつかの例としてはシクロブチル基、シクロヘプ チル基、シクロオクチル基があるが、特にシクロペンチル基やシクロヘキシル基 が挙げられる。置換されたシクロアルキル基の例としてはメチル基、ジメチル基 、トリメチル基、メトキシ基、ジメトキシ基、 トリメトキシ基、トリフルオロメチル基、ビストリフルオロメチル−およびトリ スフルオルメチル−シクロペンチル基やシクロヘキシル基が挙げられる。 R91、R92およびR93がシクロアルキルオキシ基を意味する場合、好ましくは 炭素数5ないし8のシクロアルキルオキシ基また特に好ましくは炭素数5もしく は炭素数6のシクロアルキルオキシ基が該当する。いくつかの例としてはシクロ ブチルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基、シクロオクチルオキシ基があるが、 特にシクロペンチルオキシ基やシクロヘキシルオキシ基が挙げられる。置換され たシクロアルキル基の例としてはメチル−、ジメチル−、トリメチル−、メトキ シ−、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロメチル−、ビストリフルオ ロメチル−およびトリスフルオロメチル−シクロペンチルオキシ基やシクロヘキ シルオキシ基が挙げられる。 R91、R92およびR93がアリール基を意味する場合、好ましくは炭素数6ない し12のアリール基また特に好ましくはフェニル基またはナフチル基が該当する 。置換されたアリール基の例としてはメチル−、ジメチル−、トリメチル−、メ トキシ−、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロメチル−、ビストリフ ルオロメチルおよびトリスフルオロメチルフェニル基が挙げられる。 R91、R92およびR93がアリールオキシ基を意味する場合、好ましくは炭素数 6ないし12のアリールオキシ基また特に好ましくは未置換であるかまたは置換 された フェニルオキシ基またはナフチルオキシ基が該当する。置換されたアリールオキ シの例としては、メチル−、ジメチル−、トリメチル−、メチル−イソプロピル −、イソプロピル−、ジイソプロピル−、トリイソプロピル−、三級ブチル−、 メチル−−三級ブチル−、ジ−三級ブチル−、トリ−三級ブチル−、メトキシ− 、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロメチル−、ビストリフルオロメ チルおよびトリスフルオロメチルフェニルオキシ基が挙げられる。 R91、R92およびR93がアラルキル基を意味する場合、好ましくは炭素数7な いし1の3アラルキル基が該当するが、ここにおいてアラルキル基におけるアル キレン基は好ましくはメチレンである。特に好ましくは、該アラルキル基はベン ジル基である。置換されたアラルキル基の例としては、メチル−、ジメチル−、 トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロメチ ル−、ビストリフルオロメチルおよびトリスフルオロメチルベンジル基が挙げら れる。 R91、R92およびR93がアラルキルオキシ基を意味する場合、好ましくは未置 換であるかまたは置換された炭素数7ないし13のアラルキルオキシ基が該当す るが、ここにおいてアラルキルオキシ基におけるアルキレン基は好ましくはメチ レンである。特に好ましくは、該アラルキルオキシ基は未置換であるかまたは置 換されたベジルオキシである。置換されたアラルキルオキシ基の例 としては、メチル−、ジメチル−、トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、 トリメトキシ−、トリフルオロメチル−、ビストリフルオロメチル−およびトリ スフルオロメチルベンジルオキシ基が挙げられる。 P原子に結合した、場合によっては置換されたもしくは縮合されたテトラーま たはペンタメチレンの例としては、下記が挙げられる: その他の適当なホスフィンとしては、=PRa基で架橋された、環炭素原子数 が6ないし8個であるシクロアリフェート(cycloaliphate)、例えば下記がある : 本式において、Raは炭素数1ないし6のアルキル基、シクロヘキシル基、ベ ンジル基、未置換であるかまたは1ないし2個の炭素数1ないし4のアルキル基 で置換されたフェニル基を意味する。 Z1において、線状または分枝状のアルキレン基として好ましくは2ないし6 個の炭素原子を有する1,2− アルキレン基または1,3−アルキレン基、例えばエチレン基、1,2−プロピ レン基または1,2−ブチレン基が該当する。 シクロアルキレン基としてのZ1の例としては1,2−または1,3−シクロ ペンチレン基や1,3−シクロヘキシレン基がある。ヘテロシクロアルキレン基 としてZ1の例としては、は1,2−および1,3−ピロリジン、1,2−およ び1,3−ピペリジン、そして1,2や1,3−テトラヒドロフランがある。 好ましい実施態様においては、ホスフィン配位子は式(XXIII)に相当す るが、本式において、R91、R92およびR93は相互に独立してHN炭素数1ない し6のアルキル基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換 されたシクロペンチル基またはシクロヘキシル基、または未置換であるかまたは 炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基またはトリフ ルオルメチル基で置換されたフェニル基または未置換であるかまたは炭素数1な いし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基またはトリフルオルメチ ル基で置換されたベンジル基である。式(XXIII)で表されるホスフィン配 位子の特に好ましい例は以下のようである: 別の一つの好ましい実施態様においては、ホスフィン配位子は式(XXIII )に相当するが、本式において、R91、R92およびR93は相互に独立してH、炭 素数1ないし6のアルキルオキシ基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4の アルキル基で置換されたシクロペンチルオキシ基またはシクロヘキシルオキシ基 ;または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし 4のアルコキシ基またはトリフルオルメチル基で置換されたフェニルオキシ基ま たはフェニル基または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基、炭 素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基またはトリフル オルメチル基で置換されたベンジルオキシ基である。 ホスファイトの例は以下のようである: および下記式で表されるホスファイトである: なお、本式において、Raは炭素数1ないし6のアルキル基、シクロヘキシル 基、ベンジル基、未置換であるかまたは1または2個の炭素数1ないし4のアル キル基で置換されたフェニル基である。 式(XXIIIa)で表されるホスフィン配位子の例としては、(C652 P(CH2nP(C65)(本式において、nは1ないし4までの整数に等しい )、(C6112P(CH2)P(C6112および(CH32P(CH2nP (CH32(本式において、nは1ないし4までの整数に等しい)がある。 本発明に従って使用するべきルテニウム−およびオスミウム化合物の配位子と しては、金属中心に配位してい る有機もしくは無機の化合物、原子またはイオンが特徴づけられる。 光反応性配位子および光反応性のない配位子(また強度な配位性のある配位子 とも称される)の意義および優先事項は、先に述べた通りである。 好ましい実施態様においては、本発明に従って使用するべきルテニウムおよび オスミウム触媒は、光反応性の配位子、ホスフィン基と電荷が平衡となるアニオ ンを含有するのみである。極めて特に好ましいのは、光反応性の配位子として一 つのアレーン基、一つのホスフィン基および電荷が平衡となる一価もしくは二価 のアニオンとを含有する触媒である。 無機または有機酸の適当なアニオンは、例えば水素化 である。先に述べたシクロペンタジエニル配位子はアニオンであることを付言し ておく。 また別の適しているアニオンは、炭素数1ないし12の、好ましくは炭素数1 ないし6のまた特に好ましくは炭素数1ないし4のアルコラートであり、これら は特に する(なお本式において、RxはHまたは炭素数1ないし10のアルキル基であ り、Ryは炭素数1ないし10のアルキル基およびRzは炭素数1ないし10の アルキ ル基またはフェニル基であり、またRx、RyおよびRzの炭素原子の和は11 である。例としては、特にi−プロピル基オキシおよびt−ブチルオキシ基が挙 げられる。 その他の適したアニオンは炭素数3ないし18の、好ましくは炭素数5ないし 14の、また特に好ましくは炭素数5ないし12のアセチリドであり、これらは 式Rw 炭素数1ないし16−アルキル基、好ましくは例えばRxRyRzC−で表され るα−分枝炭素数3ないし12のアルキル基を意味し、または未置換もしくは1 ないし3個の炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコ キシ基で置換されたフェニル基もしくはベンジル基である。いくつかの例として は、i−プロピル−、i−およびt−ブチル−、フェニル−、ベンジル−、2− メチル−、2,6−ジメチル−、2−i−プロピル−、2−i−プロピル−6− メチル−、2−t−ブチル−、2,6−ジ−ブチル−および2−メチル−6−t −ブチルフェニルアセチリドが挙げられる。 酸素酸のアニオンの意義および優先事項は先に述べた 光反応性のない配位子の数は、ホスフィン基の数、光反応性のない配位子の大 きさや光反応性のある配位子の数に依存している。 一つの好ましい実施態様においては、上記ルテニウム−およびオスミウム化合 物は特に好ましくは、下記の式(XXIV)ないし(XXIVf)に相当する: 本式において、 R97は式(XXIII)または(XXIIIa)で表される三級ホスフィンで あり; MeはRuまたはOsであり; nは1、2または3なる数字であり; Zは有機または無機の酸のアニオンであり; (a)L8はアレーン−またはヘテロアレーンの配位 子であり; (b)L9はL8とは異なる一価の光反応性の配位子であり;そして (c)L10は、一価の光反応性でない配位子である。 R97、L8、L9およびL10については、先に個々の意義について記述した優先 事項が当てはまる。 式(XXIV)ないし(XXIVf)において、nは好ましくは1または2で ありそして特には1である。 R97については式(XXIII)で表されるホスフィン配位子に関して述べた 優先事項が当てはまるが、特に三級ホスフィンが該当する。 本発明に従った方法においては、式(XXV)ないし(XXVf)で表される ルテニウム−またはオスミウム化合物が特に好ましい: 上記式において、 MeはRuまたはOsを表し; Zは式(XXV)ないし(XXVe)において、 94、R95よびR96は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、未置換 であるかまたは1ないし3個までの炭素数1ないし4のアルキル基で置換された シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基またはシクロペンチルオキシ基もし くはシクロヘキシルオキシ基、または未置換であるかまたは1ないし3個までの 炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニル基もしくはベンジル基また はフェニルオキシ基もしくはベンジルオキシ基であり; L8は、未置換であるかまたは1ないし3個までの炭素数1ないし4のアルキ ル基、炭素数1ないし4のアル コキシ基、−OH、−FまたはClで置換された炭素数6ないし16のアレーン または炭素数5ないし16の−ヘテロアレーンであり; L9は炭素数1ないし6のアルキル−CN、ベンゾニトリルまたはベンジルニ トリルであり;そして L10はH2Oまたは炭素数1ないし6のアルカノールである。 好ましいアレーンおよびヘテロアレーンは、ベンゼン、トルエン、キシレン、 トリメチルベンゼン、ナフタリン、ビフェニル、アントラセン、アセナフテン、 フルオレン、フェナンスレン、ピレン、クリセン、フルオルアントラセン、フラ ン、チオフェン、ピロール、ピリジン、γ−ピラン、γ−チオピラン、ピリミジ ン、ピラジン、インドール、クマロン、チオナフテン、カルバゾール、ジベンゾ フラン、ジベンゾチオフェン、、ピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾー ル、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、キノリン 、イソキノリン、アクリジン、クロメン、フェナジン、フェノキサジン、フェノ チアジン、トリアジン、チアンスレンおよびプリンである。好ましいアレーンお よびヘテロアレーンはベンゼン、ナフタリン、クメン、チオフェンおよびベンゾ チオフェンである。極めて特に好ましくは、該アレーンはベンゼンまたは例えば トルエン、キシレン、イソプロピルベンゼン、三級−ブチルベンゼンまたはクメ ン等の炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたベ ンゼンであり、また該ヘテロアレーンは好ましくはチオフェンである。 金属原子に配位したルテニウム−およびオスミウム−化合物の調製を金属原子 に配位し得る溶媒中、例えばアルカノール類中で行う場合は、溶媒和したルテニ ウム/オスミウム−カチオン錯体が形成され得るのであるが、錯体も本発明に従 った使用の範囲に包含される。 本発明に従って使用されるべきルテニウム−およびオスミウム化合物のいくつ かの例としては、以下が挙げられる(Tosはトシレ−トである): (C6113P(p−クメン)Ru(PF62(C25OH)2、 (CH33P(p−クメン)Os(Cl)2、 (C6113P(C108)Ru(Tos)2、 (C6113P(クリセン)Ru(Tos)2、 (C6113P(C66)Ru(Tos)2、 (C6113P(p−クメン)Ru(Cl)2、 (C6113P(p−クメン)Ru(Tos)2、 (CH33P(p−クメン)Ru(Cl)2、 (C6113P(p−クメン)OsCl2、 (C6113P(ビフェニル)Ru(Tos)2、 (C6112HP(p−クメン)RuCl2、 (C6113P(p−クメン)Os(Cl)2、 [(C6113P](CH3−CN)2RuCl2、 (C6113P(p−クメン)Ru(Br)2、 (C6113P(p−クメン)Ru(BF42(C25OH)2、 (i−C373P(p−クメン)Os(Cl)2、 [(C6113P]2Ru(CH3−CN)(Tos)2 、 (i−C373P(p−クメン)Os(Cl)2、 (n−C493P(p−クメン)Ru(Cl)2、 (i−C373P(p−クメン)Ru(Cl)2、 (C6113P(CH3−C65)Ru(Tos)2、 (C6113P(アントラセン)Ru(Tos)2、 (C6113P(i−C37−C65)Ru(Tos)2および [(C6113P]Ru(CH3−CN)(C25OH)(Tos)2 。 本発明に従って使用されるルテニウム−またはオスミウム化合物は公知である かまたは公知の類似方法により、金属ハライド(例えば、MeX3または[Me アレーンX22)を出発物質として、ホスフィンおよび配位子形成剤と反応させ ることにより調製可能である。 7.また別の好ましい一成分触媒は、一つの金属原子を有する二価のカチオン 性ルテニウム−またはオスミウム化合物であって、該金属には1ないし3個の三 級ホスフィン配位子(ルテニウム化合物の場合は、立体的に嵩高い置換基を有す る)、場合によっては光反応性のな い中性配位子および電荷を平衡にするアニオンとが結合せしめられている化合物 である。ただし、ルテニウム(トリスフェニルホスフィン)ジハロゲン化物また はその水素化物−ハロゲン化物においては、該フェニル基は、炭素数1ないし1 8のアルキル基、炭素数1ないし18のハロゲノアルキル基または炭素数1ない し18のアルコキシ基で置換されている。 上記ルテニウム−およびオスミウム化合物は、好ましくは2または3個の三級 ホスフィン基を含有する。ホスフィン基なる用語は本発明の範囲においては三級 ホスフィンおよびホスファイトであるものと解される。付加される光反応性のな い中性配位子の数は、一方はホスフィン−およびホスファイト配位子の数、また 他方では中性配位子の価数によって決められる。一結合性または二結合性の中性 配位子が好ましい。 好ましい実施態様においては、本発明に従って使用するべき二価のカチオン性 ルテニウム−およびオスミウム化合物は、3個のホスフィンまたはホスファイト 基と電荷を平衡させるための二個の一価のアニオンを含有するか;または3個の ホスフィンまたはホスファイト基、二個の一結合性もしくは一つの二結合性の光 反応性のない中性配位子と電荷を平衡させるための二個の一価のアニオンを含有 するか;または2個のホスフィンまたはホスファイト基、一つのモノアニオン性 の、追加の一結合性の光反応性のない中性配位子と電荷を平衡させるための 一つの一価のアニオンを含有する。 光反応性のない配位子(また強度に配位する配位子とも称する)の意義と優先 事項は、先に述べてある。 立体的に嵩高い置換基なる用語は、本発明の範囲においては、該ルテニウム− およびオスミウム原子を立体的に遮蔽するような置換基を意味するものと解され る。かくして、線状のアルキル基を置換基としてホスフィンまたはホスファイト を配位させたルテニウム化合物に導入すると、張力のかかったシクロオレフィン のメタセシス重合のための熱活性を少しも生じないことが驚くべきことに発見さ れたのである。また、オスミウム化合物においては、驚くべきことにホスフィン −およびホスファイト配位子中に導入した置換基としての線状のアルキル基が、 張力のかかったシクロオレフィンのメタセシス重合のための顕著な熱触媒活性を 有することもまた観察されたのである;しかしながら好ましくは、オスミウム化 合物については立体的に嵩高い置換基を有するホスフィンおよびホスファイト配 位子を使用される。更には、ルテニウム−ジハロゲン化物やルテニウム−水素化 物−ハロゲン化物においては、このようなトリフェニルホスフィン基による立体 的な遮蔽が不充分であること、および張力のかかったシクロオレフィンのメタセ シス重合のための触媒活性としては単に中程度の活性しか有さないこともまた見 出されたのである。前記触媒活性は驚くべきことに、三級ホスフィン基がアルキ ル基またはアルコキシ 基で置換されたフェニル基を含有した場合、大幅に増大することができるのであ る。 ホスフィン配位子の意義および優先事項は、先に述べた通りである。 特に好ましくはアルキル基としてのR91、R92およびR93としては、α−分枝 アルキル基、例えば式−CRbcd(本式において、RbはHまたは炭素数1な いし12のアルキル基であり、Rcは炭素数1ないし12のアルキル基であり、 そしてRdは炭素数1ないし12のアルキル基または未置換であるかもしくは炭 素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換さ れたフェニル基であり、また−CRbcd基における炭素原子の合計が3ない し18である)で表されるものが該当する。アルキル基の例としては、i−プロ ピル、i−およびt−ブチル、1−メチル−または1,1−ジメチルプロプル− 1−イル、1−メチル−または1,1−ジメチルブト−1−イル、1−メチル− または1,1−ジメチルペント−1−イル、1−メチル−または1,1−ジメチ ルヘキソ−1−イル、1−メチル−または1,1−ジメチルヘプト−1−イル、 1−メチル−または1,1−ジメチルオクト−1−イル1−メチル−または1, 1−ジメチルノン−1−イル、1−メチル−または1,1−ジメチルデク−1− イル、1−メチル−または1、1−ジメチルウンデク−1−イル、1−メチル− または1,1−ジメチルドデク−1− イル、1−メチル−または1、1−ジメチルトリデク−1−イル、1−メチル− または1,1−ジメチルテトラデク−1−イル、1−メチル−または1,1−ジ メチルペンタデク−1−イル、1−メチル−または1,1−ジメチルヘキサデク −1−イル、1,1−ジメチヘプタデク−1−イル、フェニル−ジメチル−メチ ルが挙げられる。好ましい例は、i−プロピル、i−およびt−ブチルである。 使用されるオスミウム化合物において、R91、R92およびR93は1ないし18 個、好ましくは1ないし12個、より好ましくは1ないし8個、また特に好まし くは1ないし6個の炭素原子を有する線状のアルキル基でもあり、例えばメチル 基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル 基、n−ヘプチル基およびn−オクチル基である。 R91、R92およびR93はアルコキシ基としては3ないし12個、より好ましく は3ないし8個、また特に好ましくは3ないし6個の炭素原子を含有する。 特 に好ましくは、α−分枝状アルコキシ基、例えば式−OCRbcd(本式にお いて、RbはHまたは炭素数1ないし12のアルキル基であり、Rcは炭素数1な いし12のアルキル基であり、またRdは炭素数1ないし12のアルキル基また は未置換であるかもしくは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ない し4のアルコキシ基で置換されたフェニル基であり、また−CRbc d基における炭素原子の合計が3ないし18個である。アルコキシ基の例とし ては、i−プロピルオキシ、i−およびt−ブチルオキシ、1−メチル−または 1,1−ジメチルプロプ−1−オキシル、1−メチル−または1,1−ジメチル ブト−1−オキシル、1−メチル−または1,1−ジメチルペント−1−オキシ ル、1−メチル−または1、1−ジメチルヘキソ−1−オキシル、1−メチル− または1,1−ジメチルヘプト−1−オキシル、1−メチル−または1、1−ジ メチルオクト−1−オキシル、1−メチル−または1,1−ジメチルノン−1− オキシル、1−メチル−または1,1−ジメチルデク−1−オキシル、1−メチ ル−または1,1−ジメチルウンデク−1−オキシル、1−メチル−または1, 1−ジメチルドデク−1−オキシル、1−メチル−または1,1−ジメチルトリ デク−1−オキシル、1−メチル−または1,1−ジメチルテトラデク−1−オ キシル、1−メチル−または1,1−ジメチルペンタデク−1−オキシル、1− メチル−または1,1−ジメチルヘキサデク−1−オキシル、1−メチル−ヘプ タデク−1−オキシル、フェニル−ジメチル−メチルが挙げられる。好ましい例 は、i−プロピルオキシ、i−およびt−ブチルオキシ基である。 使用されるオスミウム化合物において、R91、R92およびR93は1ないし18 個、好ましくは1ないし12個、より好ましくは1ないし8個、また特に好まし くは1 ないし6個の炭素原子を有する線状のアルコキシ基であり、例えばメトキシ基、 エトキシ基、n−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、n−ペンチルオキシ、n −ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシおよびn−オクチルオキシ基である。 R91、R92およびR93がシクロアルキル基である場合は、好ましくは炭素数5 ないし8のシクロアルキル基や特に好ましくは炭素数5または炭素数6のシクロ アルキル基が該当する。いくつかの例はシクロブチル基、シクロヘプチル基、シ クロオクチル基および特に好ましくは未置換であるかまたは1ないし3個のアル キル基、ハロゲノアルキル基またはアルコキシ基で置換されているシクロペンチ ル基やシクロヘキシル基である。 R91、R92およびR93がシクロアルキルオキシ基である場合は、好ましくは炭 素数5ないし8のシクロアルキルオキシ基、特に好ましくは炭素数5または炭素 数6のシクロアルキルオキシ基が該当する。いくつかの例は、シクロブチルオキ シ基、シクロヘプチルオキシ基、シクロオクチルオキシ基および特に好ましくは 1ないし3個のアルキル基、ハロゲノアルキル基またはアルコキシ基で置換され ているシクロペンチルオキシ基およびシクロヘキシルオキシ基である。 好ましい実施態様においては、ホスフィン配位子は式(XXIII)に相当す るが、本式において、R91、R92およびR93は相互に独立してα−分枝状の炭素 数3 ないし8のアルキル基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で 置換されたシクロペンチル基またはシクロヘキシル基、または未置換であるかま たは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルキル 炭素数1な いし4のアルコキシ基またはトリフルオルメチル基で置換されたフェニル基であ る。式(XXIII)で表されるホスフィン配位子の特に好ましい例は以下のよ うである: (C653P、(C593P、(C6113P、(i−C373P、(i− C493P、(t−C493P、[C25−CH(CH3)]3P、[C25− C(CH323P、(2−メチルフェニル)3P、(2,3−ジメチルフェニル )3P、(2,4−ジメチルフェニル)3P、(2,6−ジメチルフェニル)3P 、(2−メチル−4−i−プロピルフェニル)3P、(2−メチル−3−i−プ ロピルフェニル)3P、(2−メチル−5−i−プロピルフェニル)3P、(2, 4−ジ−t−ブチルフェニル)3P、(2−メチル−6−i−プロピルフェニル )3P、(2−メチル−3−t−ブチルフェニル)3P、(2,5−ジ−t−ブチ ルフェニル)3P、(2−メチル−4−t−ブチルフェニル)3P、(2−メチル −5−i−ブチルフェニル)3P、(2,3−ジ−t−ブチルフェニル)3Pおよ び(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)3P。 好ましい実施態様においては、ホスファイト配位子は 式(XXIII)に相当するが、本式において、R91、R92およびR93は、相互 に独立してα−分枝状の炭素数3ないし8のアルキルオキシ基、未置換であるか または炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシクロペンチルオキシ基、ま たはシクロヘキシルオキシ基;または未置換であるかまたは炭素数1ないし4の アルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基またはトリフルオルメチル基で置 換されたフェニルオキシ基である。ホスファイトの例は前記において挙げている 。 適当なアニオンの例と優先順位は先に挙げている。 好ましい実施態様において、該ルテニウム−およびオスミウム化合物は特に好 ましくは式(XXVI)、(XXVIa)、(XXVIb)、(XXVIc)ま たは(XXVId)に相当する: 本式において、 MeはRuまたはOsであり; Y1は一塩基酸のアニオンであり; L11は式(XXIII)または(XXIIIa)で表される三級ホスフィンで あり; L12は中性配位子であり; L13は未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシク ロペンタジエニル基であり; そしてL14はCOである。 L11、L12およびL13の定義については、先に記述した優先事項が当てはまる 。 特に好ましい実施態様においては、式(XXVI)においてL12は炭素数1な いし4のアルカノールであり、式(XXVIb)においてY1はClまたはBr であり、式(XXVIc)においてY1はHであり、そして式(XXVI)ない し(XXVIc)においてL11はトリ−i−プロピルホスフィン、トリシクロヘ キシルホスフィン、トリフェニルホスフィンでありまたはフェニル基において1 ないし3個の炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたトリフェニルホスフィ ンである。 本発明に従って使用されるルテニウム−およびオスミウム化合物のいくつかの 例は、[(C6113P]2Ru(CH3OH)2(Tos)2、[(C6113P ]2RuCl2、[(C653P]Ru(CO)H2、[(C653P]2Ru( Cp)Cl2、(C6113PRuCpCl2、[(o−トルオイル)3P]3Ru Cl2および[(C6113P]3Ru(CH3OH)2である。 本発明に従って使用されるルテニウム−またはオスミウム化合物は公知である か、または金属ハライド(例えばMeX3、[Me(ジオレフィン)X22また は[Me−アレーンX22)を用いる公知であるかもしくは類似の方法に従って 、ホスフィンと配位子形成剤との反応で調製することができる。 本発明に従った組成物は、驚くべきことに貯蔵安定性が高く、かつそのままで 市販することが可能である。しかしながら、これらの個々の成分を加工処理前に 混合することが可能である。空気−および/または湿気に感受性のある触媒を使 用した場合、空気および湿気を排出して貯蔵するとよい。この新規の架橋原理は 、ラジカル、アニオンまたはカチオン反応に依拠するのではないので、重合を空 気接触下に実施しても実質的に反応中断または反応遅延は一切観察されることは なく、このことは費用の安全防護措置が全く必要でないなど加工処理に大きな利 点となる。一つのより大きな驚くべき利点は分子量の小さい液状のポリマーの場 合、またはメタセシス重合能を有する張力のかかったシクロオレフィンにコモノ マーとして反応性がある溶液である場合、無溶媒の系を使用する可能性があるこ とである。 本発明のもう一つの目的は、、メタセシス重合により架橋した重合物を製造す るための方法であって; (a)触媒量のメタセシス重合用一成分触媒、および (b)ポリマー主鎖に結合した張力のかかったシクロアルケニレン基を有する少 なくとも一種のポリマーだけまたはそれと張力のかかったシクロオレフィンとの 混合物からなる組成物を、 (c)加熱することによって重合させること、 (d)光照射することによって重合させること、 (e)加熱することおよび光照射することによって重合させること、 (f)短時間加熱することによって上記一成分触媒を活性化させ、かつ上記重合 を光照射することによって終了させること、または (g)短時間光照射することによって該一成分触媒を活性化させ、かつ該重合を 加熱することによって終了させること、 を特徴とするための方法である。 加熱とは50ないし300℃、好ましくは60ないし250℃、特に好ましく は60ないし200℃、また特に好ましくは60ないし150℃の温度を意味し 得る。これらの重合時間は、実質的に触媒活性に依存して異なるのであって、該 時間は数秒から数分また数時間までに達し得る。 本発明に従った方法においては、該反応混合物の光照射を全反応時間に亙って 維持することは必要ではない。該重合が一旦光化学的に開始されると、それ以降 の反応進行それ自体は、暗所でも自発的に進む。有利には、波 長が50nmないし1000nmまで、好ましくは200nmないし500nm までの領域また極めて特に好ましくはUV領域である光の照射を行う。光照射の 時間は、光源の種類に依存して異なる。光照射源として、例えば太陽、レーザー 、レントゲン−および特にUV−照射源が適している。有利には、本発明に従え ばUV−レーザーまたはUV−ランプを使用する。触媒の光照射はモノマー添加 の前、その途中またその後でも行うことができる。 適当な光照射時間は、数秒から数時間まで、特に数分から数時間までである。 モノマーおよび触媒の添加の順序は、重要ではない。該モノマーは、予め存在 させてもまた触媒導入後にでも添加することができる。同様にして、触媒を予め 光照射しそして最後にモノマーを添加することもできる。更には、触媒およびモ ノマーとを含有する溶液を光照射することもできる。 本発明に従った方法は、光照射時に光活性のある触媒を使用して、好ましくは 室温ないしそれより若干高い温度で実施する。温度上昇はこのような場合実質的 に反応速度を増加させることに役立つ。従って、反応速度増加のために選択する べき温度において圧倒的に光重合も生起する。しかしながら、該触媒は充分な光 照射によってまたは温度を上げると熱活性のある触媒に変換させることができる ことは、付言しておかねばならない。さらに 、いくつかの触媒は熱的にもまた光照射によってもメタセシス重合を開始させる 能力を有することも注記しておかねばならない。 本発明に従った方法はよりは好ましくは−20ないし+110℃、特に好まし くは20ないし80℃において光照射下において実施される。 光照射時間は、実質的に所望の反応実施に依存する。短時間の光照射は、例え ば重合が単に光照射によって開始され、かつ加熱によって終了させる場合に選択 される。短時間とは60秒まで、好ましくは5ないし60秒、また特に好ましく は10ないし40秒までの光照射時間を意味する。より長い光照射時間は例えば 重合が圧倒的に光照射下において実施され、かつ最終的な重合をポストアニーリ ング(Nachtempern)によってのみ終了させる場合に選択される。 本発明に従った方法のより特別なまた驚くべき利点は、使用した一成分触媒は 光照射後には熱触媒として作用することである。このことから、該重合を光照射 後には熱補給によって継続させまた終了させることができるという可能性が生じ てくるのであるが、このことは、成型品または塗膜の製造の種々の領域において 経済的および技術的利点をもたらすのである。 本発明の別の目的は、ポリマー主鎖に結合した張力のかかったシクロアルケニ レン基を有する少なくとも一種のポリマーだけまたはそれと張力のかかったシク ロオレ フィンとの混合物からの架橋したメタセシスポリマーに関する。 本発明のまた別の目的は、一成分触媒によって架橋された、下記組成物からな るメタセシス重合物である:すなわち、 (a)接触量のメタセシス重合のための一成分触媒および (b)ポリマー主鎖に結合した張力のかかったシクロアルケニレン基を持つ少な くとも1種のポリマーだけまたはそれの張力のかかったシクロオレフィンとの混 合物。 本発明に従った方法によって、成型物またはあらゆる直接成型物ならびに塗膜 およびレリーフ複製・模造品を歪みを除去して製造するための材料を製造するこ とが可能である。本発明の目的は本発明の組成物の架橋したメタセシス重合体か らの成形品でもある。 使用したモノマーに従って、本発明に従ったポリマーは極めて多様な特性を示 す。その幾つかは、酸素透過度が極めて高いこと、誘電恒数が高いこと、熱安定 性が優れていることおよび吸水度が低いことによって特徴づけられる。その他と しては、例えば透明度が高いことや屈折率が低いことなど光学的特性が卓越して いることがある。更には特に、収縮が小さいことを強調しておかねばならない。 従ってかかるポリマーは、多数の種々の技術的な分野において使用することが可 能である。 本発明に従った組成物は、支持体材料の層として、接 着・密着強度が高いことが特徴である。更には、コーティング被覆・積層した材 料は、表面平滑度と表面光沢が極めて高いことが特徴である。優れた機械的特性 としては、特に収縮が小さいことおよび衝撃強度が高いことを強調しなければな らないが、また熱安定性も強調するべきである。更には、モールドでの加工操作 における離型性が容易であることおよび溶媒安定性が高いことについて触れてお かねばならない。 これらのポリマーは、医学機器、インプラントまたはコンタクトレンズの製造 ;エレクトロニクス部品の製造;ラッカーの結合剤として;鋳型製作のための光 硬化性組成物としてまたは低表面エネルギーの基質(例えばテフロン、ポリエチ レンおよびポリプロピレンなど)を接着するための接着剤として、ならびに立体 リソグラフィーにおける光重合性組成物として適している。本発明に従った組成 物は光重合によるラッカーの製造にも使用することができるが、この際、一方で は澄明(透明)でかつピグメント化した組成物を使用することができる。白色ま たは色付きを使用してもよい。 本発明に従った光硬化性組成物は、保護層およびレリーフ複製物を製造するの に特に適している。本発明のまた他の対象は、基材の上において塗装処理した材 料またはレリーフ複製物を製造するための本発明に従った方法の変法であるが、 この変法において、本発明の組成物そして場合によっては溶媒からなるその組成 物を、例えば 浸漬、塗布、注型、ローラー塗布、ドクターブレードまたは遠心塗布方法によっ て支持体上に層として塗布し、場合によっては溶媒を除去し、次いで生じた層を 光照射してまたは加熱して重合させるか、または該層をフォトマスクによって照 射し、次いで非照射部分を溶媒で除去するのである。その後に、テンパリング( 焼き戻し)を引き続いて行うことができる。この方法を用いると基材の表面は変 性され、または保護されることが可能であり、例えばプリント配線、印刷版また は印刷ロール等を製造することも可能である。プリント配線の製造においては、 本発明に従った組成物はハンダ固定ラッカーとしても使用することができる。さ らにその他の使用可能性としては、絹紗スクリーンな染用マスクの製造、オフセ ット印刷、スクリーン印刷やフレキソ印刷のための光照射硬化可能な印刷インク としての用途がある。支持体材料上に形成した保護層は、密着性が高くまた吸水 度が低いために特に腐食・錆保護に適している。 本発明の目的は更に、一つの基材の上に本発明に従った組成物からなる層を塗 布して設けることを特徴とする、積層塗布された支持・担体材料である。 本発明の目的は更は、本発明に従った組成物からなる硬化層を有する積層塗布 された支持・担体材料である。この層が金属表面において有する異常に高い密着 性は、純粋な炭化水素重合物が問題となっている場合でも、特に強調されるべき である。 適当な基材(支持・担体材料)としては、例えばガラス、鉱物類、セラミック ス類、合成樹脂、木材、半金属、金属、金属酸化物、および金属窒化物からなる ものである。層の厚さは実質的には所望の用途に従って決められるが、例えば、 0.1ないし1000μm、好ましくは0.5ないし500μm、特に好ましく は1ないし100μmであり得る。積層塗布した材料は密着性が高いこと、およ び熱的性質と物理的性質が優れていることが特徴である。 本発明に従った積層塗布処理された材料の製造は、公知の方法に従って例えば 塗布、ドクターブレード塗布、カーテン塗布や遠心塗布等の塗布方法に従って行 うことができる。 本発明に従った組成物は、また熱によってまたは光照射によって硬化可能であ る、種々の材料を強固に接合するための接着剤としても使用することが可能であ るが、この場合傑出した剥離強度が実現され得る。 本発明に従った重合物は、高い密着強度、傑出した加工処理性、優れた表面特 性(平滑性、光沢)、高い架橋密度および溶媒やその他の液体に対する安定性の 他に、特に例えば温度安定性、破断強度や曲げ強度および耐衝撃強度が高いなど の物理機械的特性が極めて優れていることならびに例えば表面電圧や表面電荷が 低い(ε−値およびδ−値が低い)などの電気的特性が傑出していることも特徴 である。更には、酸素透過度が高いことや吸 水度が低いことも触れておかねばならない。炭素と水素とのみから構成されたポ リマーは、例えば熱分解によってまたは有害な副生物を形成することなく焼却す ることが可能であるので、生態学的に 特に貴重である。これらのポリマーは、 その電気的特性が傑出しているので、特に絶縁材料として(例えばリールシーリ ング)電気および電子の分野においての種々の用途に適している。 下記の実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する。A)ポリマー主鎖中に張力のかかったシクロオレフィン環を有するポリマーの製 実施例A1: 下記構造要素を有するポリマーの製造 5.0g(41.6mmol)のポリ−p−ヒドロキシスチレン((登録商標) Resin M)を10mlの水と45.8mlの1M−NaOHに溶解させる。次い で、6.5g(41.6mmol)の2−ノルボルネン−4−カルボン酸クロラ イドを滴下して加える。その後、生成した沈殿を濾別し、水とエタノールで洗浄 し、次いで一晩真空下で50℃にて乾燥する。 収量7.38gのポリマー(74%)。 1H−NMRによれば、60%のフェノール性基が変換されている(x=0. 4およびy=0.6)。 ゲル透過クロマトグラフィーによる分子量(テトラヒドロフラン、ポリスチレ ン標準品):Mn =3800g/mol;Mw =5700g/mol。実施例A2:下記構造要素を有するポリマーの製造 5.0g(41.6mmol)のポリ−p−ヒドロキシスチレン((登録商標) Resin M)を10mlの水と45.8mlの1M−NaOHに溶解させる。つい で、7.1g(41.6mmol)の2−ノルボルネン−4−メチル−4−カル ボン酸クロライドを滴下して加える。その後、生成した沈殿を濾別し、水とエタ ノールで洗浄し、次いで一晩真空下で50℃にて乾燥する。 収量7.35gのポリマー(69.5%)。 1H−NMRによれば、90%のフェノール性基が変換されている(x=0. 1およびy=0.9)。 ゲル透過クロマトグラフィーによる分子量(テトラヒドロフラン、ポリスチレ ン標準品):Mn =3700g /mol;Mw =5500g/mol。実施例A3:下記構造要素を有するポリマーの製造 5.0g(20mmol)の2−ノルボルネン−4−エチルオキシカルボニル −メタアクリレートを50mlのジオキサンに溶解し、75mgのアゾビスイソ ブチロニトリルを加える。次いで窒素雰囲気下にて80℃にて24時間重合させ る。室温にまで冷却して、この反応混合物を500mlの水/メタノール(1: 3)中に滴下する。沈殿を濾別し、最初は水で、次にメタノールで洗浄し、その 後一晩50℃において真空下で乾燥する。 収量2.57g(51.4%)。 Mn =5200g/mol; Mw =10300g/mol。実施例A4: 下記構造要素を有するポリマーの製造 5.0g(18.9mmol)の2−ノルボルネン−4−メチル−4−エチル オキシカルボニル−メタアクリレートを50mlのジオキサンに溶解し、75m gのアゾビスイソブチロニトリルを加える。次いで窒素雰囲気下にて80℃にて 24時間重合させる。室温にまで冷却して、この反応混合物を500mlの水/ メタノール(1:3)中に滴下する。沈殿を濾別し、最初は水で、次にメタノー ルで洗浄し、その後一晩50℃において真空下で乾燥する。 収量3.55g(71%)。 Mn =8100g/mol;Mw =25100g/mol。実施例A5: 下記構造要素を有するポリマーの製造 2.0g(10.4mmol)の2−ノルボルネン−4−メチル−メタアクリ レートを10mlのジオキサンに溶解し、200mgのアゾビスイソブチロニト リルを加える。次いで窒素雰囲気中にて80℃にて24時間重合させる。室温に 冷却して反応混合物を70mlの水/メタノール(1:3)中に滴下する。沈殿 を濾過し、先ず水で、次いでメタノールで洗浄し、その後一晩50℃において真 空下で乾燥する。 収量0.7g(35%)。 Mn =1070g/mol;Mw =2580g/mol。実施例A6 10.0g(0.08モル)のノルボルネン−メタノ ールと5.77g(0.08モル)のアクリル酸を100mlの塩化メチレンに 溶解する。次に攪拌下および窒素下において、15.51g(0.08モル)の ジシクロヘキシル−カルボジイミドを加え、14時間乾燥する。冷却、濾過し、 次いで回転式蒸発器で濃縮した後、14.74gの粗製生成物を得るが、このも のを高真空下で蒸留する。収量8.46g(59.3%)。 沸点:82℃(7.2mbar); nD 20:1.4939; IR(フィルム):ν(C=O):1730cm-1および1710cm-1(アクリル エステル); 元素分析(C11142);計算値:C74.13、H7.92;分析値:C7 3.84、H9.04。 (b)(a)において得られたノルボルネン−5−メタノールのアクリル酸エス テルの2.0gを10mlのジオキサンに溶解し、200mgのアゾビスイソブ チロニトリルを加える。窒素中で80℃にて24時間重合させる。ポリマーの反 応混合物を70mlの水/メタノール(3:1)中に滴下することによって沈降 析出させる。沈殿を濾過し、水とメタノールで洗浄し、その後に一晩50℃にお いて高真空下で乾燥する。 収量1.1g(55%)。 GPC(THF、PS−標準品): Mn =10700g/mol; Mw =25800g/mol。実施例A7:下記構造要素を有するポリマーの製造 9.0g(70mMol)のノルボルネン−カルボン酸(相当する酸クロライ ドからNaOHによる加水分解で製造した)を10mlの水と2.1mlの濃厚 HClとの混合液中に分散させ、60℃にまで加温する。9.0gのMowiol4− 88(12モル%のアセテート基を有するポリビニルアルコール、ヘキストAG (フランクフルト)製、Mw =31000g/mol)を分割して加える。60 ℃にて24時間反応させ、固形物をDMSO中に溶解させ、アセトン中で沈降析 出させる。乾燥後(高真空下、40℃にて4日)、10.14gのポリマーを得 る。1H−NMR(DMSO−d6):8モル%アセテ−ト、3モル%ノルボル ネン、89モル%遊離−OH。 B)使用・応用実施例実施例B1: 光重合 Si−半導体プレート(ウェファー)の上に、遠心塗布法によって実施例A4 において得られたポリマーの1 0%溶液および触媒としてジオキサン中Ru(CH3CN)6(Tos)2の1重 量%(該ポリマーを基準として)とでほぼ1μm厚の層を塗布形成する。Oriel 350WのUV−ランプでレジストマスク下において200秒間照射し、次い で80℃において1分間加熱し、次いでジオキサンで現像する。高解像度のレリ ーフ像が得られる。 同様にして、実施例A1ないしA3およびA5で得られたポリマーを加工処理 したところ、同様の結果が得られる。実施例B2: 光重合 Si−半導体プレート(ウェファー)の上に、遠心塗布法によって実施例A6に おいて得られたポリマーの10%溶液および触媒としてジオキサン中TaCl2 (CH2Si(CH333の1重量%(該ポリマーを基準として)とでほぼ1μ m厚の層を塗布形成する。Oriel 350WのUV−ランプでレジストマスク下に おいて100秒間照射し、次いでジオキサンで現像する。高解像度のレリーフ像 が得られる。実施例B3: 光重合 実施例A7において得られたポリマーの0.5gを[Ru(C662](to s)2の5mgと共に5mlの水中に溶解させる。この溶液をガラスプレートの 上に 塗布し、ドクターブレードを用いてほぼ30μm厚のフィルムを製造する。UV −ランプ下で3分間光照射し、その後生成した澄明で、透明なフィルムはもはや DMSO中においてもまた水中においても溶解させることはできない。 Tg(DSC、10℃/分):80℃。実施例B4: 光重合 実施例A7において得られたポリマーの0.5gを[Ru(CH3CN)6](T os)2の5mgと共に5mlの水中に溶解させる。ガラスプレートの上にドク ターブレードを用いて塗布し、ほぼ30μm厚のフィルムを製造する。UV−ラ ンプ下で3分間光照射し、その後生成した澄明で、透明なフィルムはもはや、特 にDMSO中においてもまた水中においても溶解させることはできない。 Tg(DSC、10℃/分):80℃。実施例B5: 光重合実施例 A7において得られたポリマーの0.5gを[Ru(CH3CH2CN)6](t os)2の5mgと共に5mlの水中に溶解させる。ガラスプレートの上にドク ターブレードを用いて塗布し、ほぼ30μm厚のフィルムを製造する。UV−ラ ンプ下で3分間光照射し、その後生成した澄明で、透明なフィルムはもはや特に DMSO中 においてもまた水中においても溶解させることはできない。 Tg(DSC、10℃/分):80℃。実施例B6: 熱的重合 ガラスプレート上においてドクターブレードを用いて、触媒(C6113PRu (p−クメン)Cl2の1%(ポリマーを基準として)を含む実施例A6におい て得られたポリマ−のジオキサン中10%溶液から、80℃にて溶媒を揮発させ て、20ないし60μm厚のポリマ−フィルムを製造する。このものは、120 ℃で1時間加熱することによって架橋させる。ガラスプレ−トから溶離させた後 で、ジオキサンに溶解しない破断強度のあるフィルムが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AU,BB,BG,BR,CA,CN ,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KP, KR,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ファン デア シャーフ,パウル,アドリ アン スイス国,1700 フリブールク,イムパッ セ ド キャステル 9

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)触媒量のメタセシス重合用の一成分触媒および(b)2価の架橋 基を介して結合された、一つの張力のかかったシクロアルケニル基を含有する繰 り返し構造要素だけまたは張力のかかったシクロオレフィンの構造要素と混合し て有する、少なくとも一種のポリマーを含有してなる組成物。 2.張力のかかったシクロオレフィン環として単環式または多環式の縮合し たおよび/または架橋した環システムが該当することを特徴とする請求項1記載 の組成物。 3.多環式の縮合したおよび/または架橋した環システムが2ないし6の環 を含有することを特徴とする請求項2記載の組成物。 4.個別の環状環が、3ないし16個の環員を含有することを特徴とする請 求項2記載の組成物。 5.個別の環状環が、4ないし12個の環員を含有することを特徴とする請 求項2記載の組成物。 6.個別の環状環が、5ないし8個の環員を含有することを特徴とする請求 項2記載の組成物。 7.該シクロアルケニル残基が、式(A): (上記式において、 Q1は少なくとも一つの炭素原子を有する残基であり; 残基は−CH=CQ2と共に少なくとも3員環の脂環式環を形成し、また該環 は場合によっては、ケイ素、リン、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択さ れるヘテロ原子を一つ以上含有し; また該残基は、未置換であるかまたはハロゲン、=O、−CN、−NO2、R123Si−(O)u−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2 、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし20のアルキル 基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし6のシアノアルキル基、炭素数3ないし8のシク ロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基、炭素数7ないし16のアラル キル基、炭素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3ないし16のヘ テロアリール基、炭素数4ないし16のヘテロアラルキル基、またはR4−X− で置換されており; または該残基において、二つの隣接炭素原子は−CO −O−CO−または−CO−NR5−CO−で置換されており; または該残基において、場合によっては脂環式環の該隣接炭素原子に対して、 脂環式、脂肪族またはヘテロ芳香族環が縮合しており、なお該環は、未置換であ るかまたはハロゲン、−CN、−NO2、R678Si−(O)u−、−COO M、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2、−SO3(M11/2、−PO3 (M11/2、炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲノ アルキル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし6の シアノアルキル基、炭素数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし16 のアリール基、炭素数7ないし16のアラルキル基、炭素数3ないし6のヘテロ シクロアルキル基、炭素数3ないし16のヘテロアリール基、炭素数4ないし1 6のヘテロアラルキル基、またはR13−X1−で置換されており; XおよびX1は相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO 2−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NR5−、−NR10 −C(O)−、−SO2−O−、または−O−SO2−であり; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素 数1ないし12のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり ; R4およびR13は独立して炭素数1ないし20のアル キル基、炭素数1ないし20のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし20のヒド ロキシアルキル基、炭素数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし16 のアリール基、炭素数7ないし16のアラルキル基であり; R5およびR10は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フ ェニル基またはベンジル基であって、この際該アルキル基は未置換であるかまた は炭素数1ないし12のアルコキシ基もしくは炭素数3ないし8のシクロアルキ ル基で置換されており; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素 数1ないし12のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり ; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり;そして uは0 または1を意味し; なおここにおいて、Q1と共に形成される脂環式環は、場合によってはさらに 非芳香族の二重結合を含み; Q2は水素、炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし12のアルコキシ基、ハロゲン、−CN、R11− X2−であり; R11は炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲノアル キル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数3ないし8のシク ロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基または炭素数7ないし16のア ラルキル基であり; X2は−C(O)−O−または−C(O)−NR12であり; R12は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり; なおここにおいて、前記シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル−、アリー ル−、ヘテロアリール−、アラルキル−およびヘテロアラルキル基は、未置換で あるかまたは炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のアルコキ シ基、−NO2、−CNまたはハロゲンで置換されており、またここにおいて前 記ヘテロシクロアルキル−、ヘテロアリール−、およびヘテロアラルキル基のヘ テロ原子は、−O−、−S−、−NR9−および−N=からなる群から選択され るものとし;そして R9は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 である。)に相当することをを特徴とする請求項1記載の組成物。 8.式(A)で表される残基が、−CH=CQ2基と共にQ2によって形成さ れ、かつ3ないし8個の環原子を有する脂環式環である−なおここにおいて、単 環の環システムが該当するかまたは二環式、三環式または四環式の環システムが 該当し得る−ことを特徴とする請求項7記載の組成物。 9.式(A)で表される残基において下記が該当することを特徴とする請求 項7記載の組成物:即ち Q1は少なくとも一つの炭素原子を含有する残基であ り; 該残基は−CH=CQ2と共に少なくとも3員ないし20員環の脂環式環を形 成し、また該環は場合によっては、ケイ素、酸素、窒素および硫黄からなる群か ら選択されるヘテロ原子を一つまたはそれ以上含有し; そして該残基は、未置換であるかまたはハロゲン、=O、−CN、−NO2、R1 23Si−(O)u−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2 、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし12のアルキル 基、炭素数1ないし12のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし12のヒドロキ シアルキル基、炭素数1ないし4のシアノアルキル基、炭素数3ないし6のシク ロアルキル基、炭素数6ないし12のアリール基、炭素数7ないし12のアラル キル基、炭素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3ないし12のヘ テロアリール基、炭素数4ないし12のヘテロアラルキル基、またはR4−X− で置換され; またはこれらの基において、残基Q1における二つの隣接炭素原子が−CO− O−CO−または−CO−NR5−CO−で置換されており; または該残基において、場合によっては隣接炭素原子に対して、脂環式、芳香 族またはヘテロ芳香族環が縮合しており、これらの環は未置換であるかまたはハ ロゲン、−CN、−NO2、R678Si−、−COOM、−SO3M、−PO3 M、−COO(M11/2、−S O3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数 1ないし12のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし12のヒドロキシアルキル 基、炭素数1ないし4のシアノアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル 基、炭素数6ないし12のアリール基、炭素数7ないし12のアラルキル基、炭 素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3ないし12のヘテロアリー ル基、炭素数4ないし12のヘテロアラルキル基、またはR13−X1−で置換さ れており; XおよびX1は相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2− 、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NR5−、−NR10−C (O)−、−SO2−O−、または−O−SO2−であり; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数 1ないし6のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり; R4およびR13は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1 ないし12のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし12のヒドロキシアルキル基 、炭素数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし12のアリール基、炭 素数7ないし12のアラルキル基であり; R5およびR10は相互に独立して水素、炭素数1ない し6のアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり、ここでアルキル基は未 置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基または炭素数3ないし6の シクロアルキル基で置換されており; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数 1ないし6のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; uは0または1を意味し; なおここにおいてQ1と共に形成される脂環式環は、場合によってはさらに別 の非芳香族性二重結合を含み; Q2は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン、−CN、R11−X2 −であり; R11は炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のハロゲノアル キル基、炭素数1ないし12のヒドロキシアルキル基、炭素数3ないし6のシク ロアルキル基、炭素数6ないし12のアリール基または炭素数7ないし12のア ラルキル基であり; X2は−C(O)−O−または−C(O)−NR12−であり;そして R12は水素、炭素数1ないし6のアルキル基、フェニル基またはベンジル基で あり; なおここにおいてシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、 ヘテロアリール基、アラルキル 基およびヘテロアラルキル基は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキ ル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、−NO2、−CNまたはハロゲンで置 換されており、そしてまたここにおいてヘテロシクロアルキル基、ヘテロアリー ル基、およびヘテロアラルキル基のヘテロ原子は、−O−、−S−、−NR9− および−N=からなる群から選択され;そして R9は水素、炭素数1ないし6のアルキル基、フェニル基またはベンジル基で ある。 10.式(A)で表される残基において下記が該当することを特徴とする請 求項7記載の組成物: Q1は少なくとも一つの炭素原子を含有し、該基は−CH=CQ2と共に3員な いし10員環の脂環式環を形成し、またこの環は場合によっては、ケイ素、酸素 、窒素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子を一つ含有し; そして該残基は、未置換であるかまたはハロゲン、−CN、−NO2、R12 3Si−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2、−SO3 (M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル基、炭素 数1ないし4のシアノアルキル基、炭素数3ないし6のシクロアルキル基、フェ ニル基、ベンジル基またはR4−X−で置換されており; または該残基において、場合によっては隣接炭素原子に対して、脂環式族、芳 香族またはヘテロ芳香族環が縮合しており、なおこれらの環は未置換であるかま たはハロゲン、−CN、−NO2、R678Si−、−COOM、−SO3M、 −PO3M、−COO(M11/2、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭 素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基、炭素数 1ないし6のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし4のシアノアルキル基、炭 素数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基またはR13−X1 −で置換されており; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり; R4およびR13は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし6のヒドロキシアルキル基または 炭素数3ないし6のシクロアルキル基であり; XおよびX1は相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−または− SO2−であり; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり; Q2は水素である。 11.シクロアルケニル基として、未置換であるかまたは炭素数1ないし4 のアルキル基で置換されたシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペン テニル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基、シクロペンタジエニル基 、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプタジエニル基、シクロオクタジエニル基 およびノルボルネニル基またはノルボルネニル誘導体が該当することを特徴とす る請求の範囲第1項に記載の組成物。 12.該ノルボルネニル誘導体が、式(B): (上式において、 X3は−CHR16−、酸素または硫黄であり: R14およびR15は相互に独立して水素、−CN、トリフルオルメチル、(CH33Si−O−、(CH33Si−または−COOR17であり; R16およびR17は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フ ェニル基またはベンジル基である。); または式(C): (上式において、 X4は−CHR19−、酸素または硫黄であり; R19は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり; R18は水素、炭素数1ないし6のアルキル基またはハロゲンである。)で表さ れる誘導体に相当することを特徴とする請求項11記載の組成物。 13.シクロアルケニル基が、式(D)で表されるノルボルネニル基または 式(E) で表されるメチルノルボルネニル基であること特徴とする請求項1記載の組成物 。 14.2価の橋かけ基として、場合によっては−O−で中断されている、1 ないし100個、好ましくは2ないし50個、特に好ましくは2ないし20個の 炭素原子を有する炭化水素基であって、直接またはエーテル基 、チオエーテル基、アミン基、エステル基、アミド基、ウレタン基または尿素基 を介してポリマー主鎖に結合されているかまたは直接またはエーテル基、チオエ ーテル基、アミン基、エステル基、アミド基、ウレタン基または尿素基を介して シクロオレフィンに結合されている前記炭化水素基であるか;またはこのような 架橋基はエーテル基、チオエーテル基、アミン基、エステル基、アミド基、ウレ タン基または尿素基であることを特徴とする請求項1記載の組成物。 15. 上記の2価の架橋基が、式(F): −(X100g−(R01h−(X101i− (F) (上式において、g、hおよびiは相互に独立して0または1であり、またgと iは同時に0ではなく; X100およびX101は相互に独立して−O−、−S−、−NH−、−N(炭素数 1ないし4のアルキル)−、−C(O)O−、−O(O)C−、−NH(O)C −、−C(O)NH−、−N(炭素数1ないし4のアルキル)−(O)C−、− C(O)−N(炭素数1ないし4のアルキル)−、−O−C(O)−O−、−N H−C(O)−O−、−O−C(O)−NH−、−N(炭素数1ないし4のアル キル)−(O)C−O−または−O−C(O)−N(炭素数1ないし4のアルキ ル)−あり; そしてR01は直接結合、炭素数1ないし18のアルキレン、2ないし12個のオ キサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個の炭素原子を有するポ リオキ サアルキレン、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭 素数1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素数5ないし8のシクロアルキレ ン、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ない し4のアルコキシ基で置換された炭素数5ないし8のシクロアルキレン、未置換 かまたは炭素数1ないし4のもしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換さ れた炭素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2−、未置換であるかまたは炭 素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換さ れた−CH2−(炭素数5ないし8のシクロアルキレン)−CH2−、未置換であ るかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアルコキ シ基で置換された、5または6員の環形成原子および−O−、−S−と−N−か らなる群から選択されたヘテロ原子を有するヘテロシクロアルキレン基;未置換 であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4のアル コキシ基で置換されたフェニレン基、ベンジレン基またはキシリレン基;または 未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1ないし4 のアルコキシ基で置換された、5または6員の環員および−O−、−S−と−N −からなる群から選択されたヘテロ原子を有するヘテロアリーレン基である。) に相当することを特徴とする請求の請求項1記載の組成物。 16.R01がアルキレン基として炭素数1ないし12のアルキレン基である ことを特徴とする請求項15記載の組成物。 17.R01がポリオキサアルキレン基として2ないし6個のオキサアルキレ ン単位およびオキサアルキレン中に2または3個の炭素原子を含有することを特 徴とする請求項15記載の組成物。 18.R01がシクロアルキレン基としてそしてシクロアルキレン中に含有さ れる基として、炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキレンであるを特徴とす る請求項15記載の組成物。 19.R01がヘテロシクロアルキレンおよびヘテロアリレーンとして、Nお よびOの群から選択された一つのヘテロ原子を有する5もしくは6員のシクロア ルキレンであることを特徴とする請求項15記載の組成物。 20.R01として炭素数1ないし12のアルキレン、2ないし6個のオキサ アルキレン単位とオキサアルキレン中に2個の炭素原子を有するポリオキサアル キレン;未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基もしくは炭素数1 ないし4のアルコキシ基で置換されたシクロペンチレン、シクロヘキシレン、シ クロヘキシレン−CH2−、−CH2−シクロヘキシレン−CH2−、フェニレン 、ベンジレンまたはキシリレンが該当することを特徴とする請求項15記載の組 成物。 21.橋かけ基として、1,4−C64−[O− (O)C」2−、−C(O)−O−C2−C6−アルキレン−O−(O)C−また は−C(O)−O−CH2−が該当することを特徴とする請求項15記載の組成 物。 22.該ポリマーとして、ホモーおよびコポリマーが該当し得るが、この場 合2価の橋かけ基を介してモノマー単位に結合された、一つの張力のかかったシ クロアルケニル基を有する構造要素は、ポリマーを基準にして少なくとも1モル %までに含有されるものであることを特徴とする請求項1記載の組成物。 23.2価の橋かけ基を介してモノマー単位に結合された、一つの張力のか かったシクロアルケニル基を有する構造要素は、ポリマーを基準にして少なくと も5モル%までに含有されることを特徴とする請求項22記載の組成物。 24.5ないし100モル%までの構造要素が含有されることを特徴とする 請求項22記載の組成物。 25.繰り返し構造要素の数が、2ないし10000までであること特徴と する請求項1記載の組成物。 26.ポリマー主鎖が、−OH、−NH2、−NH(炭素数1ないし4のア ルキル)−、C(O)OH、−C(O)NH2または−(O)C−NH(炭素数 1ないし4のアルキル)で機能化されているポリマーから誘導されていることを 特徴とする請求項1記載の組成物。 27.ポリマーのポリマー主鎖が、オレフィン性不 飽和アルコールのホモポリマーとコポリマー、不飽和カルボン酸のホモポリマー とコポリマー、ヒドロキシルスチレンもしくはアミノスチレンまたはスチレンス ルホン酸もしくはカルボン酸のホモポリマーとコポリマー、ヒドロキシル化ブタ ジエンのホモポリマーとコポリマー、ビニルピロリドンのホモポリマーとコポリ マー、ヒドロキシ側鎖またはアミノアルキル側鎖を有するポリシロキサンのホモ ポリマーとコポリマー、およびジグリシジルエーテルとジオールのホモポリマー とコポリマー、または多糖類のホモポリマーとコポリマーからなる群から形成さ れることを特徴とする請求項1記載の組成物。 28.該ポリマーがポリマーを基準として、下記の式(G)で表される構造 要素を1ないし100モル%、下記の式(H)で表される構造要素を99ないし 0モル%、また下記の式(I)で表される構造要素を100ないし0モル%含有 することを特徴とする請求項1記載の組成物: 〔上式において、 R02は相互に独立してH、Fまたは炭素数1ないし12のアルキル基であり; R03は相互に独立してH、F、Cl、CNまたは炭素数1ないし12のアルキ ル基であり; R04は相互に独立してH、F、炭素数1ないし12のアルキル基、−COOH 、−C(O)O−炭素数1ないし12のアルキル基、−C(O)−NH2または −C(O)−NH−炭素数1ないし12のアルキル基であり; R05は2価の橋かけ基であり; R06はH、F、Cl、CN、炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ない し12のアルコキシ基、未置換であるかまたはCl、Br、炭素数1ないし4の アルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、−C(O)O炭素数1ないし1 2のアルキル基、−C(O)−NH2、−C(O)−NH−炭素数1ないし12 のアルキル基、SO3Hまたは−SO3−炭素数1ないし12のアルキル基で置換 されたフェニル基、−C(O)OH、−C(O)O−炭素数2ないし12のヒド ロキシアルキル基、 −C(O)O−炭素数1ないし12のアルキル基、−C(O)−NH2または− C(O)−NH−炭素数1ないし12のアルキル基であり; R04およびR06は一緒になって−O−CH2−O−または−O−炭素数2ない し12のアルキリデン−O−であり;そして X102は式(A)で表される残基である。〕。 29.X102として未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で 置換されているノルボルネニル基が該当することを特徴とする請求項28記載の 組成物。 30.式(B)および(C)において、 R02はHであり、 R03は相互に独立してHまたはメチルであり、 R04は、H、−C(O)−OHまたは−C(O)−O−炭素数1ないし4のア ルキル基であり、 R05はp−C64−O−、−C(O)−O−C2−C6−アルキレン−O−C( O)−または−C(O)−O−CH2−であり、そして X102は式(A)で表される基であることを特徴とする請求項28記載の組成 物。 31.式(B)および(C)において、 R02はHであり、 R03は、Hまたはメチルであり、 R04はHであり、 R05は−(CH2d−O−C(O)−(但し、dは0または1ないし12整数 に等しい)、−(CH2d−O−(Ce2e−O)fC(O)−(但し、eは2な いし6なる整数に等しく、そしてfは1ないし12の整数に等しい)であり、そ して X102は式(A)で表される残基であることを特徴とする請求項29記載の組 成物。 32.該ポリマーとして、 ポリエポキシドには、下記の式(J)、(K)、(L)および(M)で表され る構造要素からなる群から選択された繰り返し構造要素を含有され: 但し、少なくとも式(J)およびK(式中、R07およびR09は相互に独立して ジグリシジルエーテルからグリシジルオキシ基を除いた2価の基を意味し、また R06およびR03は相互に独立してジオールからヒドロキシ基を除いた2価の基を 意味し、R010は2価の橋かけ基を意味し、またX102は請求項7に記載の式(A )で表される残基である)で表される構造要素が含有されることを 条件とすることを特徴とする請求項1記載の組成物。 33.該ポリマー1モルを基準として、式(J)および(K)で表される構 造要素はそれぞれ50モル%までがポリマー中において含有されることを特徴と する請求項32記載の組成物。 34.R06およびR08は、互いに独立して、炭素数2ないし18のアルキレ ン、2ないし50個のオキサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6 個の炭素原子を有するポリオキサアルキレン基、炭素数3ないし12のシクロア ルキレン、炭素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2−、−CH2−(炭素数 5ないし8のシクロアルキレン)−CH2−、炭素数6ないし14のアリーレン 、ビスフェニレン、ベンジレン、キシリレン、−C64−X01−C64−(本式 において、X01はO、S、SO、SO2、CO、CO2、NH、N(炭素数1ない し4のアルキル)に等しい)、1ないし18個の炭素原子を有するアルキリデン 、または炭素数5ないし7のシクロアルキリデンであることを特徴とする請求項 32記載の組成物。 35.R07およびR09が、互いに独立して炭素数2ないし18のアルキレン 、2ないし50個のオキサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個 の炭素原子を有するポリオキサアルキレン、炭素数3ないし12ののシクロアル キレン、炭素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2−、−CH2−(炭素数5 ないし8 のシクロアルキレン)−CH2−、炭素数6ないし14のアリーレン、ビスフェ ニレン、ベンジレン、キシリレン、−C64−X01−C64−(本式において、 X01はO、S、SO、SO2、CO、CO2、NH、N(炭素数1ないし4のアル キル)に等しい)、1ないし18個の炭素原子を有するアルキリデンまたは炭素 数5ないし7のシクロアルキリデンであることを特徴とする請求項32記載の組 成物。 36.X102がノルボルネニル基または1−メチル−ノルボルネン−1−イ ル基であることを特徴とする請求項32記載の組成物。 37.2価の橋かけ基R010が、式(CeH2e−O−)fC(O)−(本式に おいて、eは0または2ないし6なる整数に等しくまたfは1ないし12の整数 に等しい)で表される基であることを特徴とする請求の範囲第32項に記載の組 成物。 38.該コモノマー性の張力のかかったシクロオレフィンが、式(I): 〔上記式において、 Q1は少なくとも一つの炭素原子を有する残基であり; 該残基は−CH=CQ2と共に少なくとも3員環の脂環式環を形成し、また該 環は場合によっては、ケイ素、リン、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択 されるヘテロ原子を一つ以上含有し; また該残基は、未置換であるかまたはハロゲン、=O、−CN、−NO2、R1 23Si−(O)u−、−COOM、−SO3M、−PO3M、−COO(M11/2 、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし20のアルキル 基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし6のシアノアルキル基、炭素数3ないし8のシク ロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基、炭素数7ないし16のアラル キル基、炭素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3ないし16のヘ テロアリール基、炭素数4ないし16のヘテロアラルキル基、またはR4−X− で置換されており; または該残基において、二つの隣接炭素原子は−CO−O−CO−または−C O−NR5−CO−で置換されており; または該残基において、場合によっては脂環式環の該隣接炭素原子に対して、 脂環式、脂肪族またはヘテロ芳香族環が縮合しており、なお該環は、未置換であ るかまたはハロゲン、−CN、−NO2、R678Si−(O)u−、−COO M、−SO3M、−PO3M、− COO(M11/2、−SO3(M11/2、−PO3(M11/2、炭素数1ないし2 0のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし2 0のヒドロキシアルキル基、炭素数1ないし6のシアノアルキル基、炭素数3な いし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基、炭素数7ないし 16のアラルキル基、炭素数3ないし6のヘテロシクロアルキル基、炭素数3な いし16のヘテロアリール基、炭素数4ないし16のヘテロアラルキル基、また はR13−X1−で置換されており; XおよびX1は相互に独立して−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2 −、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NR5−、−NR10− C(O)−、−SO2−O−、または−O−SO2−であり; R1、R2およびR3は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素 数1ないし12のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり ; R4およびR13は独立して炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし 20のハロゲノアルキル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素 数3ないし8のシクロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基、炭素数7 ないし16のアラルキル基であり; R5およびR10は相互に独立して水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フ ェニル基またはベンジル基であって、この際該アルキル基は未置換であるかまた は炭素 数1ないし12のアルコキシ基もしくは炭素数3ないし8のシクロアルキル基で 置換されており; R6、R7およびR8は相互に独立して炭素数1ないし12のアルキル基、炭素 数1ないし12のパーフルオルアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり ; Mはアルカリ金属であり、またM1はアルカリ土類金属であり;そして uは0 または1を意味し; なおここにおいて、Q1と共に形成される脂環式環は、場合によってはさらに 非芳香族の二重結合を含み; Q2は水素、炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲ ノアルキル基、炭素数1ないし12のアルコキシ基、ハロゲン、−CN、R11− X2−であり; R11は炭素数1ないし20のアルキル基、炭素数1ないし20のハロゲノアル キル基、炭素数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素数3ないし8のシク ロアルキル基、炭素数6ないし16のアリール基または炭素数7ないし16のア ラルキル基であり; X2は−C(O)−O−または−C(O)−NR12であり; R12は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 であり; なおここにおいて、前記シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル−、アリー ル−、ヘテロアリール−、アラルキル−およびヘテロアラルキル基は、未置換で あるか または炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ないし12のアルコキシ基、 −NO2、−CNまたはハロゲンで置換されており、またここにおいて前記ヘテ ロシクロアルキル−、ヘテロアリール−、およびヘテロアラルキル基のヘテロ原 子は、−O−、−S−、−NR9−および−N=からなる群から選択されるもの とし;そして R9は水素、炭素数1ないし12のアルキル基、フェニル基またはベンジル基 である。〕に相当することを特徴とする請求項1記載の組成物。 39.組成物が式(f1): (T)n- U (f1) (上記式において、Tは張力のかかったシクロオレフィンの残基であり、Uは直 接的な結合またはn−価の架橋基であり、またnは2ないし18の整数である) に相当するコモノマー性で、多官能性の張力のかかったシクロオレフィンを含有 することを特徴とする請求項1記載の組成物。 40.式(f1)における残基Tが、式(f2): (上式において、Q1とQ2とは請求項7で定義した意 義を有する)で表されるシクロオレフィン基に相当することを特徴とする請求項 39記載の組成物。 41.Tとして、式(nr4): で表されるノルボルネニル基が該当することを特徴とする請求の請求項39記載 の組成物。 42.Uが下記の何れかであることを特徴とする請求項39記載の組成物: (a)式(f5): −X5−R028−X6− (f5) (上記式において、 X5およびX6は相互に独立して直接結合、−O−、−CH2 −O−、−C(O)O−、−O(O)C−、−CH2−O(O)C−、−C(O )−NR029−、−R029N−(O)C−、−NH−C(O)−NR029−、−O −C(O)−NH−、−CH2−O(O)C−NH−または−NH−C(O)− O−であり、そして R028は炭素数2ないし18のアルキレン基、未置換であるかまたは炭素数1 ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素 数5ないし8のシクロアルキレン基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4の アルキル基、または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された炭素数6ない し18のアリ ーレン基、もしくは炭素数7ないし19のアラルキレン、または2ないし12個 のオキサアルキレン基単位とアルキレン基において2ないし6個の炭素原子を有 するポリオキサアルキレン基であり、 R029はHまたは炭素数1ないし6のアルキル基である)で表される二価の架 橋基; または(b)式(f6): (上記式において、 X5、X6およびX7は−O−、−CH2−O−、−C(O)O−、−O(O)C −、−CH2−O(O)C−、−C(O)−NR029−、−R029N−(O)C− 、−NH−C(O)−NR029−、−O−C(O)−NH−、−CH2−O−C( O)−NH−または−NH−C(O)−O−であり、そして R031は3ないし20、好ましくは3ないし12個の炭素原子を有する三価の 脂肪族炭化水素残基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基また は炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、3ないし8個、好ましくは5 または6個の環炭素原子を有する三価の脂環式基、未置換であるかまたは炭素数 1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、 6ないし18個、好ましくは6または12個 の炭素原子を有する三価の芳香族基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4の アルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、7ないし19 個、好ましくは7または12個の環炭素原子を有する三価の芳香脂肪族基、また は未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4 のアルコキシ基で置換された、3ないし13個の炭素原子および−O−、−N− と−S−からなる群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有する三価のヘ テロ芳香族基であり、そして R031はHまたは炭素数1ないし6のアルキル基である。)で表される三価の 架橋基;または (c)式(f7): (上記式において、X5、X6、X7およびX8は、−C(O)O−、−CH2−O (O)C−または−C(O)−NR029−であり、そして R032は4ないし20個、好ましくは4ないし12個の炭素原子を有する四価 の脂肪族炭化水素基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基また は炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、4ないし8 個、好ましくは5または6個の環炭素原子を有する四価の脂環式の残基、もしく は未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4 のアルコキシ基で置換された、6ないし18個、好ましくは6または12個の炭 素原子を有する四価の芳香族の残基、未置換であるかまたは炭素数1ないし4の アルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換された、7ないし19 個、好ましくは7または12個の環炭素原子を有する四価の芳香脂肪族の残基、 または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ない し4のアルコキシ基で置換された、3ないし13個の炭素原子および−O−、− N−と−S−からなる群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有する四価 のヘテロ芳香族の残基であり、そして R029はHまたは炭素数1ないし6のアルキル基である。)で表される四価の 架橋基。 43.一成分触媒が、使用したモノマーを基準として、0.001ないし2 0モル%の量含まれていることを特徴とする請求項1記載の組成物。 44.一成分触媒が、使用したモノマーを基準として、0.01ないし10 モル%の量含まれていることを特徴とする請求項43記載の組成物。 45.一成分触媒が、使用したモノマーを基準として、0.01ないし5モ ル%の量含まれていることを特徴とする請求項43記載の組成物。 46.組成物が一成分触媒として、 (a)ルテニウム原子またはオスミウム原子に結合した光反応活性の高い光配位 子を少なくとも一つ有し、かつその他の配位子位置が光反応活性のない配位子で 満たされている一種のルテニウム−またはオスミウム化合物を含有するか;もし くは (b)少なくとも二つのメチル基または二つの単一置換されたメチル基を金属に 結合して有する−ただし、当該置換基はα−位置に水素を含有しない−一種のモ リブデン(VI)またはタングステン(VI)化合物を含有するか;もしくは (c)一つのシリルメチル基と少なくとも一つのハロゲンを金属に結合している 、一種のチタン(IV)−、ニオブ(V)−、タンタル(V)−、モリブデン( VI)−またはタングステン(VI)化合物を含有するか;もしくは (d)少なくとも二つのメチル基または二つの単一置換されたメチル基を金属に 結合して有する−但し、当該置換基はα−位置に水素を含有しない−一種のニオ ブ(V)またはタンタル(V)化合物を含有するか;もしくは (e)少なくとも二つのメチル基または二つの単一置換されたメチル基を金属に 結合して有する−ただし、当該置換基はα−位置に水素を含有しない−一種のチ タン(IV)化合物を含有するか;もしくは (f)少なくとも一つのホスフィン基、少なくとも一つ の光反応活性の配位子および場合によっては中性の配位子を金属に結合して有し −ただし、合わせて2ないし5個の配位子が結合している−かつ電荷を平衡とす る酸アニオンを含む一種のルテニウムまたはオスミウム化合物を含有するか;ま たは (g)1ないし3個の三級ホスフィン配位子(ルテニウム化合物の場合は立体的 嵩高い置換基を有する、)場合によっては光反応性のない中性配位子および電荷 を平衡にするアニオンとが結合されている金属原子一つを有する(但し、ルテニ ウム(トリスフェニルホスフィン)ジハロゲン化物またはその水素化−ハロゲン 化物においては、該フェニル基は炭素数1ないし18のアルキル基、炭素数1な いし18のハロゲノアルキル基または炭素数1ないし18のアルコキシ基で置換 されでいる)二価カチオン性ルテニウム−またはオスミウム化合物を含有する請 求項1記載の組成物。 47.光反応活性のある配位子として、窒素(N2)、未置換であるかまた はOH、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭 素数6ないし12のアリール基もしくはハロゲンで置換された、6ないし24個 の炭素原子を有する単環式、多環式もしくは縮合したアレーンまたは未置換であ るかもしくは炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基 もしくはO、SとNからなる群から選択されたハロゲンで置換された、3ないし 22個の炭素原子と 1ないし3個のヘテロ原子を有する単環式ヘテロアレーン、縮合したヘテロアレ ーンもしくは縮合したアレーン−ヘテロアレーン;または未置換であるかもしく は炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基もしくはハ ロゲンで置換された1ないし22個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、芳香族 もしくは芳香脂肪族のニトリルが該当することを特徴とする請求項46記載の組 成物。 48.光反応活性のない配位子として,H2O、H2S、NH3;場合によっ てはハロゲン化された脂肪族もしくは脂環式の1ないし18個の炭素原子を有す るアルコールもしくはメルカプタン、6ないし18個の炭素原子を有する芳香族 のアルコールもしくはチオール、7ないし18個の炭素原子を有する芳香脂肪族 のアルコールもしくはチオール;2ないし20個の炭素原子を有する脂肪族、脂 環式、芳香脂肪族もしくは芳香族エーテル、チオエーテル、スルホキシド、スル ホン、ケトン、アルデヒド、カルボン酸エステル、ラクトン、場合によってはN −炭素数1ないし4のモノ−もしくはジ−アルキル化された、2ないし20個の 炭素原子を有するカルボン酸アミド、および場合によってはN−炭素数1ないし 4のアルキル化されたラクタム;1ないし20個の炭素原子を有する、脂肪族、 脂環式、芳香脂肪族もしくは芳香族の一級、二級および三級アミン;ならびに場 合によっては置換されたシクロペンタジエニル基が該当する ことを特徴とする請求項46記載の組成物。 49.該ルテニウム−またはオスミウム化合物が、式IX: (上記式において: Meはルテニウムまたはオスミウムであり; nは0、1、2、3、4、5、6、7または8であり; L1は光反応性の配位子であり; L2、L3、L4、L5およびL6は相互に独立して光反応性のないか、または光 反応性の配位子を意味し; mは、1、2、3、4、5および6であり o、p、q、rおよびsは相互に独立して0、1、2、3、4または5であり ; z1、z2、z3、z4、z5、z6およびz7は相互に独立して−2、−1 、0、+1または+2であり; L7は、非配位性のカチオンまたはアニオンであり; なおここで、m+o+p+q+r+sの和は、2ないし6であり、またはtは (n+m・z1+o・z2+p・z3+q・z4+r・z5+s・z6)/z7の商で ある。)に相当することを特徴とする請求項46記載の組成物。 50.場合によっては単一置換されたメチル基が、式XI: −CH2−R (XI) (上記式において、Rは、H、−CF3、−SiR383940、−CR41424 3 、未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基もしくは炭素数1ない し6のアルコキシ基で置換されたO、SおよびNからなる群から選択された1な いし3個のヘテロ原子を有する炭素数6ないし16のアリール基または炭素数4 ないし15のヘテロアリール基であり;そして R38、R39およびR40は、互いに独立して炭素数1ないし12のアルキル基、 炭素数5又は6のシクロアルキル基;又は未置換であるか又は炭素数1ないし6 のアルキル基またはアルコキシ基で置換されたフェニル基またはベンジル基であ り;そして R41、R42およびR43は相互に独立して、未置換であるか炭素数1ないし10 のアルコキシ基で置換された炭素数1ないし10のアルキル基であり、またはR41 とR42はこの意義を有しそしてR43は未置換であるかまたは炭素数1ないし6 のアルキル基もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数6な いし10のアリール基または炭素数4ないし9のヘテロアリール基である。)に 相当することを特徴とする請求項4記載の組成物。 51.モリブデン−またはタングステン化合物が、式(XII)ないし(X IIc): (上記式において、 MeはMo(VI)またはW(VI)であり; R53ないしR58基のうちの少なくとも二つは、好ましくは2または4つは請求 項50記載の式(XI)で表される残基−CH2−Rであり; R53ないしR58のうちの残りの基の二つは、一緒になって=Oまたは=N−R44 であり、そして R44は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換された直 線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基;未置換であるかまたは炭 素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲ ンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未置換であるか または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素 数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、 ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル) アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル 基;または未置換のまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6の アルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のア ルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエ チル基であり; および/または R53ないしR58のうちの残りの基は2ないし18個の 炭素原子を有する二級アミン、R45O−もしくはR45S−、ハロゲン、シクロペ ンタジエニル基もしくは架橋されたビスシクロペンタジエニル基または中性の配 位子であり; ここにおいて、R45は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキシ基 もしくはハロゲンで置換された直線状または分枝状の炭素数1ないし18のアル キル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし 6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシ クロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数 1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1 ないし6のアルコキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたフェニル基;また は未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のア ルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアル コキシエチル基もしくはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチ ル基である。)のうちの一つに相当することを特徴とする請求項46記載の組成 物。 52.該シリルメチル基が、式XIV: −CH2−SiR383940 (XIV) (上記式において、R38、R39およびR40は相互に独立して炭素数1ないし18 のアルキル基、炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基、または未置換で あるか もしくは炭素数1ないし6のアルキル基または炭素数1ないし6のアルコキシ基 で置換されたフェニル基もしくはベンジル基を意味する)に相当することを特徴 とする請求項46記載の組成物。 53.該チタン−、ニオブ−、タンタル−モリブデン−またはタングステン 化合物が、式(XV)、(XVa)または(XVb): (式中、 Me1はMo(VI)またはW(VI)であり; Me2はNb(V)またはTa(V)であり; R69ないしR74はの一つは、請求項52記載の式(XIV)で表される基−C H2SiR383940であり; R69ないしR74の基のうちの少なくとも一つはF、C lまたはBrであり; R38、R39およびR40は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、炭素 数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基、または未置換もしくは炭素数1ない し6のアルキル基もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換されたフェニ ル基もしくはベンジル基であり; R69ないしR74の残余の基は、式(XV)においてはその二つもしくはその都 度二つずつ、また式(XVa)においてはその二つは、その都度一緒になって= Oまたは=N−R44を意味し、またR44は未置換または炭素数1ないし6のアル コキシ基で置換された線状もしくは分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基; 未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基 またはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基;未 置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、 炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル 基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキ ル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたフェニ ル基;または未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6の アルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のア ルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1な いし6のアルキ ル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基、またはハロゲンで置換されたベン ジル基もしくはフェニルエチル基であり;そして 残余の基は2ないし18個の炭素原子を有する二級アミノ基、R45O−もしく はR45S−、ハロゲン、未置換であるかもしくは置換されたシクロペンタジエニ ル基もしくは架橋したビスシクロペンタジエニル基または中性の配位子であり、 ここにおいてR45は相互に独立して未置換もしくは炭素数1ないし6のアルコキ シ基またはハロゲンで置換された線状または分枝状の炭素数1ないし18のアル キル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし 6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換されたで炭素数5もしくは炭素数6シ クロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数 1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1 ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ (炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしく はハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換であるかまたは炭素数1ない し6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアル コキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし 6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1な いし3のアルキル基また はハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基であり;または 式(XV)、(XVa)および(XV)において、残余の基は相互に独立して 、2ないし18個の炭素原子を有する二級アミノ基、R45O−もしくはR45S− 、ハロゲン、未置換であるかもしくは置換されたシクロペンタジエニル基もしく は架橋したビスシクロペンタジエニル基または中性の配位子であるが、ここにお いて該R45は相互に独立して未置換もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基、 またはハロゲンで置換された線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル 基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6の アルコキシ基もしくはハロゲンで置換されたで炭素数5もしくは炭素数6のシク ロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1 ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1な いし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ( 炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしくは ハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換であるかまたは炭素数1ないし 6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコ キシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6 のアルキル)アミノ基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1な いし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエ チル基である。)のうちの一つに相当することを特徴とする請求項47記載の組 成物。 54.該ニオブ−またはタンタル化合物が式(XVIII): (上記式において、 MeはNb(V)またはTa(V)を表し; R82ないしR86の基のうちの少なくとも二つ、 好ましくは2または3は、式 (XI)で表される基−CH2−Rであるが、本式においてRはすでに先に述べ た意義と優先事項を有し; R82ないしR86の残余の基のうちの少なくとも二つは一緒になって=Oまたは =N−R44を意味し、そしてR44は未置換または炭素数1ないし6のアルコキシ 基で置換された線状もしくは分枝状炭素数1ないし18のアルキル基、未置換ま たは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基またはハ ロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数6のシクロアルキル基; 未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基 、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチ ル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアル キル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで置換されたフェ ニル基;または未置換または炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6 のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6の アルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1 ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハロゲンで 置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基を表し;および/または R82ないしR86の残余の基は相互に独立して2ないし18個の炭素原子を有す る二級アミン、R45O−もしくはR45S−、ハロゲン、シクロペンタジエニル基 もしくは架橋されたビスシクロペンタジエニル基または中性の配位子を表すが、 式中、R45は相互に独立して未置換もしくは炭素数1ないし6のアルコキシ基ま たはハロゲンで置換された線状または分枝状の炭素数1ないし18のアルキル基 ;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のア ルコキシ基もしくはハロゲンで置換されたで炭素数5もしくは炭素数6のシクロ アルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のアルコキシ基、炭 素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基 、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル )アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基もしくはハロゲンで置換されたフェニ ル基;または未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1な いし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシ基メチル基、炭素数1な いし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ、ジ( 炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基またはハ ロゲンで置換されたベンジル基もしくはフェニルエチル基を表す。)に相当する ことを特徴とする請求項46記載の組成物。 55.該チタン化合物が、式(XX): (上記式において、 R87ないしR90の基のうちの少なくとも二つ、好ましくは2または3は、請求 項50記載の式(XI)で表される基−CH2−Rであり;そして R87ないしR90の残余の基は2ないし18の炭素原子 を有する二級アミン、R45O−、R45S−、ハロゲン、シクロペンタジエニル基 、架橋されたビシクロペンタジエニル基または中性配位子であるが、なお上記に おいてR45は相互に独立して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルコキ シ基、もしくはハロゲンで置換された直線状または分枝状の炭素数1ないし18 のアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1 ないし6のアルコキシ基もしくはハロゲンで置換された炭素数5もしくは炭素数 6のシクロアルキル基;未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、 炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキシメチル基、炭 素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミ ノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし3のアルキル基 またはハロゲンで置換されたフェニル基;または未置換または炭素数1ないし6 のアルキル基、炭素数1ないし6のアルコキシ基、炭素数1ないし6のアルコキ シメチル基、炭素数1ないし6のアルコキシエチル基、ジ(炭素数1ないし6の アルキル)アミノ、ジ(炭素数1ないし6のアルキル)アミノ−炭素数1ないし 3のアルキル基またはハロゲンで置換されたベンジル基またはフェニルエチル基 である。)に相当することを特徴とする請求項47記載の組成物。 56.ホスフィン配位子が、式(XXIII)または(XXIIIa): PR919293 (XXIII)、 R9192P−Z1−PR9192 (XXIIIa) 本式において、R91、R92およびR93は相互に独立してH、炭素数1ないし2 0のアルキル基、炭素数1ないし20のアルコキシ基、未置換であるかまたは炭 素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭 素数1ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数4ないし12のシクロアルキ ル基またはシクロアルコキシ基であるか、または未置換であるかまたは炭素数1 ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭素数1 ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数6ないし16のアリール基または炭 素数6ないし16のアリールオキシ基であるか、または未置換であるかまたは炭 素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭 素数1ないし6のアルコキシ基で置換された炭素数7ないし16のアラルキル基 または炭素数7ないし16のアラルキルオキシ基であり;該残基R91およびR92 は共通して未置換であるかまたは炭素数1ないし6のアルキル基、炭素数1ない し6のハロゲノアルキル基または炭素数1ないし6のアルコキシ基で置換された テトラもしくはペンタメチレン基またはテトラまたはペンタメチレンジオキシル 基であるか;または未置換であるかまたは炭素 数1ないし6のアルキル基、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭素 数1ないし6のアルコキシ基で置換され、かつ1または2の1,2−フェニレン と縮合されたテトラおよびペンタメチレン基、またはテトラまたはペンタメチレ ンジオキシル基であるか;または未置換かまたは炭素数1ないし6のアルキル基 、炭素数1ないし6のハロゲノアルキル基または炭素数1ないし6のアルコキシ 基で置換され、または1,2−と3,4−位置において1,2−フェニレン基と 縮合されたテトラメチレンジオキシル基であり、 またR93は前記した意義を有し;また Z1は線状または分枝状の、未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルコ キシ基で置換された炭素数2ないし12のアルキレン基;未置換であるかまたは 炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1ないし4のアルコキシ基で置換さ れた4ないし8個の炭素原子を有する1,2−または1,3−シクロアルキレン 基;または未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基または炭素数1 ないし4のアルコキシ基で置換された5または6の環員を有し、かつOまたはN からなるヘテロ原子を一個有する1,2−または1,3−ヘテロシクロアルキレ ン基を意味する。)に相当することを特徴とする請求の範囲第47項に記載の組 成物。 57.ルテニウム−またはオスミウム化合物が、式(XXV)ないし(XX Vf): (上記式において、 MeはRuまたはOsを表し; Zは式(XXV)ないし(XXVe)において、 94、R95よびR96は相互に独立して炭素数1ないし6のアルキル基、未置換 であるかまたは1ないし3個までの炭素数1ないし4のアルキル基で置換された シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基またはシクロペンチルオキシ基もし くはシクロヘキシルオキシ基、または未置換であるかまたは1ないし3個までの 炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニル基もしくはベンジル基また はフェニルオキシ基もしくはベンジルオキシ基であり; L8は、未置換であるかまたは1ないし3個までの炭素数1ないし4のアルキ ル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、−OH、−FまたはClで置換された 炭素数6ないし16のアレーンまたは炭素数5ないし16の−ヘテロアレーンで あり; L9は炭素数1ないし6のアルキル−CN、ベンゾニトリルまたはベンジルニ トリルであり;そして L10はH2Oまたは炭素数1ないし6のアルカノールである。)のうちの一つ に相当することを特徴とする請求の範囲第47項に記載の組成物。 58.該ルテニウムまたはオスミウム化合物が、式(XXVI)、(XXV Ia)、(XXVIb)、(XXVIc)および(XXVId): (本式において、 MeはRuまたはOsであり; Y1は一塩基酸のアニオンであり; L11は請求項56記載の式(XXIII)または(XXIIIa)で表される 三級ホスフィンであり; L12は中性配位子であり; L13は未置換であるかまたは炭素数1ないし4のアルキル基で置換されたシク ロペンタジエニル基であり; そしてL14はCOである。)のうちの一つに相当することを特徴とする請求の 範囲第47項に記載の組成物。 59.(a)触媒量のメタセシス重合用一成分触媒、および (b)ポリマー主鎖に結合した張力のかかったシクロアルケニレン基を有する少 なくとも一種のポリマーだけまたは張力のかかったシクロオレフィンとの混合物 からなる組成物を、 (c)加熱することによって重合させること、 (d)光照射することによって重合させること、 (e)加熱することおよび光照射することによって重合させること、 (f)短時間加熱することによって一成分触媒を活性化させ、かつ上記重合を光 照射することによって終了させること、または (g)短時間光照射することによって一成分触媒を活性化させ、かつ加熱するこ とによって重合を終了させること、 とを特徴とするメタセシス重合により架橋した重合物を製造するための方法。 60.該加熱を20ないし300℃なる温度において実施することを特徴と する請求項59記載の方法。 61.2価の橋かけ基を介して繰り返し構造要素に結合された張力のかかっ たシクロアルケニル基を単独でまたは張力のかかったシクロオレフィンの構造要 素と混合して含有するを有するポリマーからなる架橋されたメタセシス重合物。 62.一つの基材の上に請求項1記載の組成物からなる層を塗布して設ける ことを特徴とする積層塗布された支持・担体材料。 63.請求項1記載の組成物からなる架橋された層を有する積層塗布された 支持・担体材料。 64.2価の橋かけ基を介して繰り返し構造要素に 結合された張力のかかったシクロアルケニル基を持つその繰り返し構造要素を単 独でまたは張力のかかったシクロオレフィンの構造単位と混合して有する少なく とも一種のポリマーからなる架橋されたメタセシス重合物を用いた成型品。 65.請求項1に記載の組成物と場合によっては一種の溶媒とを支持体上に 層として塗布し、場合によっては溶媒を除去し、次いで生じた層を光照射してま たは加熱して重合させるか、または該層をフォトマスクを通過して照射し、次い で非照射部分を溶媒で除去し、場合によってはこのようにして得られた複製像に 後テンパリング(焼付)を行うことによって、被覆・積層された材料またはレリ ーフ複製物を製造するための方法。 66.2価の橋かけ基を繰り返し構造要素に介して結合された一つの張力の かかったシクロアルケニル基を持つその繰り返し構造要素を単独でまたは張力の かかったシクロオレフィンの構造要素と混合して含有することを特徴とするポリ マー。 67.ポリマーのポリマー主鎖が、オレフィン性不飽和アルコールのホモポ リマーとコポリマー、ビニルアルコールのホモポリマーとコポリマー、不飽和カ ルボン酸のホモポリマーとコポリマー、ヒドロキシルスチレンもしくはアミノス チレンまたはスチレンスルホン酸もしくはスチレンカルボン酸のホモポリマーと コポリマー、ヒドロキシル化ブタジエンのホモポリマーとコポリマー、 ビニルピロリドンのホモポリマーとコポリマー、ヒドロキシ側鎖またはアミノア ルキル側鎖を有するポリシロキサンおよびポリエポキシドのホモコポリマーとコ ポリマーまたは多糖類のホモポリマーとコポリマーからなる群から形成されるこ とを特徴とする請求項66記載のポリマー。 68.ポリマーを基準として、下記の式(G)で表される構造要素を1ない し100モル%、下記の式(H)で表される構造要素を99ないし0モル%、ま た下記の式(I)で表される構造要素を100ないし0モル%含有することを特 徴とする請求項66記載のポリマー: 〔上式において、 R02は相互に独立してH、Fまたは炭素数1ないし12のアルキル基であり; R03は相互に独立してH、F、Cl、CNまたは炭素数1ないし12のアルキ ル基であり; R04は相互に独立してH、F、炭素数1ないし12のアルキル基、−COOH 、−C(O)O−炭素数1ないし12のアルキル基、−C(O)−NH2または −C(O)−NH−炭素数1ないし12のアルキル基であり; R05は2価の橋かけ基であり; R06はH、F、Cl、CN、炭素数1ないし12のアルキル基、炭素数1ない し12のアルコキシ基、未置換であるかまたはCl、Br、炭素数1ないし4の アルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、−C(O)O炭素数1ないし1 2のアルキル基、−C(O)−NH2、−C(O)−NH−炭素数1ないし12 のアルキル基、SO3 Hまたは−SO3 −炭素数1ないし12のアルキル基で置 換されたフェニル基、−C(O)OH、−C(O)O−炭素数2ないし12のヒ ドロキシアルキル基、−C(O)O−炭素数1ないし12のアルキル基、−C( O)−NH2または−C(O)−NH−炭素数1ないし12のアルキル基であり ; R04およびR06は一緒になって−O−CH2−O−または−O−炭素数2ない し12のアルキリデン−O−であり;そして X102は式(A)で表される残基である。〕。 69.X102が未置換であるか、または炭素数1ないし4のアルキル基で置 換されているノルボルネニル基 であることを特徴とする請求項68記載のポリマ−。 70.R02がH、炭素数1ないし4のアルキル基またはFであることを特徴 とする請求項68記載のポリマ−。 71.R03がH、F、Clまたは炭素数1ないし4のアルキル基を意味する ことを特徴とする請求項68記載のポリマ−。 72.R04がH、F、炭素数1ないし4のアルキル基、−COOHまたは− C(O)−炭素数1ないし6のアルキル基であることを特徴とする請求項68記 載のポリマ−。 73.R06がH、F、Cl、CN、炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数 1ないし4のアルコキシ基;未置換であるかまたはCl、Br、炭素数1ないし 4のアルキル基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、−COOH、−C(O)O 炭素数1ないし12のアルキル基、−C(O)−NH2、C(O)−NH−炭素 数1ないし4のアルキル基、SO3Hまたは−SO3−炭素数1ないし4のアルキ ル基で置換されたフェニル基;−COOH、−C(O)O−炭素数1ないし4の アルキル基、−C(O)−NH2または−C(O)−NH−炭素数1ないし4の アルキル基であることを特徴とする請求項68記載のポリマー。 74.R04およびR06が一緒になって−O−CH2−O−または−O−炭素 数2ないし12のアルキリデン −O−であることを特徴とする請求項68記載のポリマー。 75.式(G)および(H)において、 R02はHを意味し、 R03は相互に独立してHまたはメチルであり、 R04はH、−C(O)−OHまたは−C(O)−O−炭素数1ないし4のアル キル基であり、 R05は−C(O)−O−C2−C6−アルキレン−O−C(O)−、−C(O) −O−CH2−またはp−C64−O−であり、そして X102は式(A)で表される残基であることを特徴とする請求項68記載のポ リマー。 76.式(G)および(F)において、 R02はHであり、 R03はHまたはメチルであり、 R04はHであり、 R05は−(CH2d−O−C(O)−(但し、dは0または1ないし12なる 整数に等しい)、−(CH2d−O−(Ce2e−O−)fC(O)−(但し、e は2ないし6なる整数に等しく、そしてfは1ないし12なる整数に等しい)で あり、そして X102は式(A)で表される残基であることを特徴とする請求項68記載のポ リマー。 77.ポリエポキシドが式(J)、(K)、(L)および(M): (式中、R07およびR09は相互に独立してジグリシジルエーテルからグリシジル オキシ基を除いた2価の基を意味し、またR06およびR08は相互に独立してジオ ールからヒドロキシ基を除いた2価の基を意味し、R010は2価の橋かけ基を意 味し、またX102は式(A)で表される残基である)で表される構造要素からな る群から選択された繰り返し構造要素を含有する(但し、少なくとも式(J)お よび(K)で表される構造要素が含有されることを条件とする)ことを特徴とす る請求項68記載のポリマー。 78.R06およびR08は、炭素数2ないし18のアルキレン基、2ないし5 0個のオキサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個の炭素原子を 有するポリオキサアルキレン基、炭素数3ないし12のシクロアルキレン基、炭 素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2−、炭素数6ないし14のアリーレ ン基、ビスフェニレン基、ベンジレン基、キシリレン基、−CH2−(炭素数5 ないし8のシクロアルキレン)−CH2−、 −64−X01−C64−(本式において、X01はO、S、SO、SO2、CO、 CO2、NH、N(炭素数1ないし4のアルキル)に等しい)、1ないし18個 の炭素原子を有するアルキリデン基または炭素数5ないし7のシクロアルキリデ ン基であることを特徴とする請求項77記載のポリマー。 79.R07およびR09が、炭素数2ないし18のアルキレン基、2ないし5 0個のオキサアルキレン単位とオキサアルキレン中に2ないし6個の炭素原子を 有するポリオキサアルキレン基、炭素数3ないし12の、炭素数5ないし8のシ クロアルキレン基、炭素数5ないし8のシクロアルキレン−CH2−、炭素数6 ないし14のアリーレン、ビスフェニレン、ベンジレン、キシリレン、−CH2 −(炭素数5ないし8のシクロアルキレン)−CH2−、−C64−X01−C64 −(本式において、X01はO、S、SO、SO2、CO、CO2、NH、N(炭 素数1ないし4のアルキル)に等しい)、1ないし18個の炭素原子を有するア ルキリデン基または炭素数5ないし7のシクロアルキリデンであることを特徴と する請求項77記載のポリマー。 80.X102がノルボルネニル基−または1−メチル−ノルボルネン−1− イル基であることを特徴とする請求項77記載のポリマー。 81.2価の橋かけ基R010が、式−(C62e−O)fC(O)− (本式 において、eは0または2な いし6なる整数に等しくまたfは1ないし12なる整数に等しい)で表される基 であることを特徴とする請求項77記載のポリマー。
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