JPH10513320A - 静止衛星及び低軌道周回衛星によるパーソナル通信 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 周回衛星または低軌道衛星を利用して携帯局または移動局に大きな受信容量を与えるための装置。この装置は、携帯局または移動局のユーザ宛に広帯域で伝送する一基（または複数）の静止衛星を利用する。携帯局及び移動局宛のデータ経路のみが静止衛星を利用し、携帯局または移動局から来る情報は低軌道周回衛星を利用する。この装置により、移動局または携帯局におけるマルチメディアの利用が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】 静止衛星及び低軌道周回衛星によるパーソナル通信 この分野は、携帯局又は移動局を備えた個人が、公共または民間通信ネットワ ークと通信できるようにするための衛星の使用に関する。 従来の技術は、地上システムを利用し、あるいは静止衛星または周回衛星を利 用している。 本発明は、静止衛星を使用して、公共または民間通信ネットワークから携帯局 または移動局への伝送を実現し、また周回衛星を使用して携帯局または移動局か ら通信ネットワークへの伝送を実現することをクレームするものである。 第１図は、衛星間での情報の進行を示す図である。 第１図は、クレームされた通信システムの動作を示している。 携帯局（１）又は車もしくは飛行機に搭載した移動局（２）は、経路（ａ）に 沿ってその情報を周回衛星（３）に向けて発信する。 周回衛星は、その信号を受信し、処理を加えてまたは加えずに公共ネットワー クまたは民間ネットワーク（６）への入口である地上基地局（４）にそれを再伝 送し、それは第１図の経路 （ｂ）に沿って行われる。 この基地局は、公共ネットワークまたは民間ネットワークから来た信号をこれ らの衛星または静止衛星（７）に向けて発信し、これは第１図の経路（ｃ）に沿 って行われる。 これらの衛星は、信号の処理を行った後または行わずに、この情報を第１図の 経路（ｄ）に沿って携帯局または移動局に向けて再伝送する。 本発明により、経路（ａ）、（ｂ）においては低い（または中程度の）データ レートで、また経路（ｃ）、（ｄ）においては高いデータレートで情報交換を実 施することが可能となり、移動局または携帯局におけるマルチメディアの可能性 をもたらす。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１月１０日 【補正内容】 静止衛星及び低軌道周回衛星によるパーソナル通信 本発明の分野は、携帯局又は移動局を備えた個人が公共または民間通信ネット ワークと通信できるようにするための衛星の使用に関する。 従来の技術は、携帯局または移動局のユーザ向けの無線通信システムという状 況において、地上システムを利用し、あるいは文献 Proceedings of the Global Telecommunications Conference（GLOBECOM）NN28-1994 年 12 月 2 日 、vol. 3,pp.1369-1374 に言及されているシステムにおけるように、静止衛星ネットワ ークもしくは低軌道衛星ネットワークを利用している。 さらに、文献ＥＰ−Ａ−０３２５４２９から、静止軌道にある宇宙船と低軌道 に位置する別の宇宙船との間での多重アクセス通信システムが知られている。 本発明は、静止衛星を使用して、公共または民間通信ネットワークから携帯局 または移動局への伝送を実現し、また周回衛星を使用して携帯局または移動局か ら通信ネットワークへの伝送を実現することをクレームするものである。 第１図は、衛星間での情報の進行を示す図である。 第１図は、クレームされた通信システムの動作を示している。 携帯局（１）又は車若しくは飛行機に搭載した移動局（２）は、経路（ａ）に 沿ってその情報を周回衛星（３）に向けて発信する。 周回衛星は、その信号を受信し、処理を加えてまたは加えずに公共ネットワー クまたは民間ネットワーク（６）への入口である地上基地局（４）にそれを再伝 送し、それは第１図の経路（ｂ）に沿って行われる。 この基地局は、公共ネットワークまたは民間ネットワークから来た信号をこれ らの衛星または静止衛星（７）に向けて発信し、これは第１図の経路（ｃ）に沿 って行われる。 これらの衛星は、信号の処理を行った後または行わずに、この情報を第１図の 経路（ｄ）に沿って携帯局または移動局に向けて再伝送する。 本発明により、経路（ａ）、（ｂ）においては低い（または中程度の）データ レートで、また経路（ｃ）、（ｄ）においては高いデータレートで情報交換を実 施することが可能となり、移動局または携帯局におけるマルチメディアの可能性 がもたら される。 請求の範囲 １．複数の低軌道周回衛星と少なくとも一基の静止衛星を使った無線通信システ ムであって、携帯局（１）または移動局（２）と少なくとも一基の基地局（４） との間の伝送容量を増大させるために、伝送が第一と第二の経路に沿って行われ 、前記第一の経路（ａ、ｂ）は、前記携帯局（１）または移動局（２）と前記低 軌道周回衛星（３）との間の交換経路（ａ）と、前記低軌道周回衛星（３）と前 記基地局（４）との間の交換経路（ｂ）とを含み、前記第二の経路（ｃ、ｄ）は 、前記基地局（４）から前記静止衛星（７）への上り経路（ｃ）と前記静止衛星 （７）から前記携帯局（１）または移動局（２）への下り経路（ｄ）とを含むこ とを特徴とする無線通信システム。 ２．前記携帯局（１）または移動局（２）と前記低軌道周回衛星（３）との間の 前記交換経路（ａ）及び前記低軌道周回衛星（３）と前記基地局（４）との間の 前記交換経路（ｂ）が、低いまたは中程度のデータレートで伝達し、前記基地局 （４）から前記静止衛星（７）への前記上り経路（ｃ）及び前記静止衛星（７） から前記携帯局（１）または移動局（２）への前記下 り経路（ｄ）が高いデータレートで伝達することを特徴とする請求の範囲第１項 に記載の無線通信システム。 ３．前記基地局（４）が、前記携帯局（１）または移動局（２）が接続されてい る公共ネットワーク（５）または民間ネットワーク（６）へのゲートウェイを構 成することを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記載の無線通信システ ム。 ４．前記携帯局（１）または移動局（２）と前記低軌道周回衛星（３）との間の 前記交換経路（ａ）が本質的に前記携帯局（１）または移動局（２）から前記低 軌道周回衛星（３）への上り経路（ａ）であり、前記低軌道周回衛星（３）と前 記基地局（４）との間の前記交換経路（ｂ）が本質的に前記低軌道周回衛星（３ ）から前記基地局（４）への下り経路（ｂ）であることを特徴とする請求の範囲 第１項から第３項のいずれか一項に記載の無線通信システム。 ５．前記携帯局（１）または移動局（２）へのマルチメディア情報の送信に応用 されることを特徴とする請求の範囲第１項から第４項のいずれか一項に記載の無 線通信システム。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，Ｔ Ｊ，ＴＭ)，ＣＡ，ＣＮ，ＪＰ，ＭＸ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．伝送容量を増大させるために低軌道衛星及び静止衛星を使った無線通信シス テム。該システムは、二つの経路に従って伝送を行うことを特徴とし、その一方 は、携帯局または移動局（１）から低軌道衛星への上り経路（ａ）及び低軌道衛 星から基地局（４）への下り経路（ｂ）に対する経路（ａ）及び（ｂ）である。 他方は、基地局（４）から静止衛星（７）への上り経路（ｃ）及び静止衛星か ら携帯局または移動局のユーザへの下り経路（ｄ）に対する経路（ｃ）及び（ｄ ）である ２．前記経路（ａ）及び（ｂ）が低いまたは中程度のデータレートで伝達し、前 記経路（ｃ）及び（ｄ）が高いデータレートで伝達することを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の無線通信システム。 ３．前記伝送が、公共ネットワークまたは私有ネットワークに接続された携帯局 または移動局にアドレスされることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の無線 通信システム。