JPH10512471A - スナップ嵌めフィルターカートリッジを有する呼吸用保護具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フェース部(14)上に配置されたフェース部(14)およびカートリッジ受容構造(22)を含む呼吸用保護具。フェース部(14)は、人間の鼻および口を覆って滑り嵌めするようサイズ決定され、フィルターカートリッジ(12)は、手操作でスナップしてカートリッジ受容構造(22)に係合される。スナップ嵌めは、フィルターカートリッジ(12)を受容構造(22)に圧締めするだけで、フィルターカートリッジ(12)を回転運動させずに即時に達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 スナップ嵌めフィルターカートリッジを有する呼吸用保護具 本発明は、スナップ嵌めフィルターカートリッジを有する呼吸用保護具に関す る。 多くの技術が、呼吸用保護具分野でフィルター要素を呼吸用保護具に取り付け るために使用されている。広く知られた技術には、対応するねじ込み取付部品に 呼吸用保護具の本体上で取り付けたねじ込みカートリッジに配置されたフィルタ ー要素があり、例えば、米国特許第5,22,488号、第5,063,926号、第5,036,844号 、第5,022,901号、第4,548,626号、および第4,422,861号を参照されたい。一般 に、既知のフィルターカートリッジは、フィルターカートリッジのねじ込み部を 受容するタップ付きカラーもしくはソケットに適合するらせんねじまたは渦巻き ねじを有する。フィルターカートリッジを適切な方向に回転させることで、カー トリッジを呼吸用保護具に取り付けたたり、取り外したりすることができる。弾 性変形性ガスケットを使用して呼吸用保護具に確実に気密に装着することが多い 。 ねじの代わりに、差込式クロージャーを使用して、フィルターカートリッジを 呼吸用保護具に取り付られており、例えば、米国特許第5,062,421号、第4,934,3 61号、および第4,850,346号を参照されたい。'421号特許に開示差込式クロージ ャーは、各要素を互いに固定するロッキングタブおよびノッチを有する。ロッキ ングタブは、フィルターカートリッジから突出し、呼吸用保護具の開口部でノッ チに係合する。'361号および'346号では、音響装置を使用して、フィルターカー トリッジが呼吸用保護具のフェース部に連結されていることわ示す。フェース部 上のラグは、次第にカートリッジ 上のリブを撓ませるまたは変形させるように配置した傾斜面を有する戻り止めラ ンプまたはカムを備える。カートリッジおよびフェース部が互いに対してロック 位置に回転される際に、カムはリブに係合し、リブおよびラグをリブがカムの端 から急に離れ落ちるまで撓ませる。この急激な作用によってカチッという音が耳 に聞こえる。 米国特許第5,148,803号に開示される別の技術では、ベローを使用してフィル ターを呼吸用保護具に締結する。ベローは、硬質バンドとともに、フィルターを 受容する硬質カフを形成する。カフは、フィルターを気密な方法で囲む弾性スリ ーブ内に延長する。フィルターを交換するためには、スリーブをカフのレベルま で折り戻し、フィルター要素をカフに挿入してから、スリーブをフィルター要素 を覆うように折り畳む。 米国特許第5,033,465号および第5,078,132号には、エッジシールを使用してフ ィルター要素を呼吸用保護具の弾性フェース部に固定する呼吸用保護具が開示さ れている。フィルター要素は、結合活性炭顆粒を含み、エッジシールはフィルタ ー要素と弾性フェース部の間に配置される。エッジシールは、ホットメルト接着 剤、ホットメルト発泡接着剤、またはラテックス接着剤などの適切な接着剤材料 から成る。 発泡マスクシェルは、フィルター要素を受容するため米国特許第4,856,508号 に開示されている。発泡マスクシェルは、フィルターカートリッジを受容する開 口部を規定するカラーを有する。フィルターカートリッジは、カラーを通じる円 筒状通路の内部寸法にほぼ等しい外部寸法を有する延長部を有する。フィルター カートリッジを取り付けるためには、その延長部を開口部に挿入することで、相 対的に密な摩擦嵌合部を形成する。マスクシェルは、延長部が開口部に挿入され た場合に拡張する可撓性発泡材料から成る。フィルタ ー要素を交換するためには、フィルター要素を掴んで、前号にひねりながら、マ スクシェルをフィルター要素から引き抜く。 米国特許第4,490,306号では、インサート成形を行い、結合収着剤フィルター 要素を呼吸用保護具のフェース部に永久的に固定する呼吸用保護具が開示されて いる。 差込フレームは、米国特許第4,771,771号には、フィルターカートリッジを呼 吸用保護具のチェンバーに固定する差込フレームが開示されている。フィルター カートリッジは、カートリッジを堅実に支持し適所に保持するシールによってチ ェンバーに配置される。フィルターカートリッジを差込フレームの開口部に滑通 させることによって、フィルターカートリッジを呼吸用保護具に装着することが できる。 米国特許第4,630,604号では、ロッキングタングをフィルター保持装置上で使 用し、呼吸用保護具のフレームと隣接する交換性フィルター部材を保持する。フ ィルター部材は、フレームからフィルター保持部材をスナッオフすることによっ て交換することができる。 さらに別の技術が、呼吸用保護具をフィルター外被を係合させるためのガイド リングを備える米国特許第4,562,837号に開示されている。ガイドリングは、気 体が通過する開口部を規定するスリーブ部によって支持される。フィルター外被 は、ガイドリング上で収縮待機位置から延長使用位置に滑動する。フィルター外 被と呼吸用保護具の間に位置するベローによって、収縮待機位置と拡張使用位置 の間でフィルター外被が移動することができる。 Sunstrom Saftey AB of Lidingo，Swedenは、弾性ゴム保持装置をフィルター カートリッジを収容するために使用する呼吸用保護具を商品名SR-62として欧州 およびオーストラリアに販売されている。フィルターカートリッジは、ガスおよ び蒸気用または粒子用フ ィルターを硬質射出成形プラスチックカートリッジに含む。フィルターカートリ ッジを保持装置に挿入するためには、保持装置をフィルター要素の外面上に伸張 させる。２つの異なるフィルターを連続して使用する場合、それらを互いにスナ ップさせて、単体装置として保持装置に挿入することができる。フィルターを分 離するためには、工具を硬度装置に提供してそれらを引き出す。 上述の呼吸用保護具にはフィルターおよびフィルターカートリッジを呼吸用保 護具に固定するための各種技術を利用するが、こうした技術は、多くの欠点があ る。例えば、呼吸用保護具にねじ込まれるフィルターカートリッジは、一般に、 フィルター材料が保持される外被またはキャニスターを含む。カートリッジの円 筒状形状は、一般に、フィルターカートリッジを着用者の視界を妨げる恐れのあ る外部付属物として使用することが必要である。さらに、ねじ込みカートリッジ は、フィルター要素の全容量および呼吸用保護具の全重量に加わる多くの部品を 使用する。部こく特許第5,078,132号、第5,033,465号、および第4,790,306号に 開示される別の設計では、フィルターを容易に交換することができないため、フ ィルター要素の有効寿命がその期限に達した場合、呼吸用保護具全体を廃棄物と して市余分する。Sundtromによって販売されるモデルSR-62では、フィルターカ ートリッジが交換可能であるが、保持装置は、フィルター要素に対する物理的強 度が不足しているため、車輪にゴムタイヤを配置するように、多数の操作を行わ なければフィルター要素を弾性ゴム保持装置に配置することができない。さらに 、弾性材料は、相対的に高価であり処理が複雑である。上述の呼吸用保護具のい くつかは、ガス欠とまたはＯ-リングを使用して気密シールを得たり、かなり複 雑な装置をフィルター要素を呼吸用保護具に取り付けるために使用するという欠 点がある。 本発明の呼吸用保護具は、従来技術による呼吸用保護具の多くの欠点を克服す るものである。呼吸用保護具は、多くの部品を使用してフィルターカートリッジ を呼吸用保護具のフェース部に固定することはなく、ガスケット、Ｏ-リング、 または永久接着剤を使用してカートリッジとフェース部の間を気密に装着する必 要はない。また、フィルターカートリッジは、相対的に計量で、一回の動作で余 分な操作を行わずにフェース部に取り付けたり、フェース部から除去したりする ことができる。呼吸用保護具は、相対的に製造が容易であり、製品コストを最低 限に抑えることができる。 要約はれば、本発明の呼吸用保護具は、 (a)少なくとも人間の鼻および口を少なくとも覆うように装着するようサイズ 決定されたフェース部、 (b)フェース部に配置されるカートリッジ受容構造、および (c)フィルター要素を収容する外被を有するフィルターカートリッジであって 、手操作でスナップさせてカートリッジ受容構造に係合であつて、フィルターカ ートリッジを回転動作を行わずに受容構造に圧締めすることによって瞬時に得ら れるを係合させて可聴ノイズを発生ざせることができフィルターカートリッジを 有する。 本発明は、人間によって着用される呼吸用保護具を通じて吸引される気体に存 在する汚染物を濾過するために有用なフィルターカートリッジを含む。フィルタ ーカートリッジは、呼吸用保護具のフェース部に瞬時に取付たり、フェース部か ら瞬時に除去することができ、外被およびフィルター要素を含む。フィルター要 素は、外被に収容され、外被は、フィルターカートリッジを回転動作を行わずに 、カートリッジ受容構造によって圧締めすることによって、フィルターカートリ ッジを手操作でカートリッジ受容楮に係合させることができる手段を含む。 本発明は、フィルターカートリッジを即時にスナップさせて呼吸用保護具のフ ェース部に回転動作をさせずに係合させることができる点で、既知の呼吸用保護 具と異なる。これは、フィルターーと率時をフェース部上で対応受容構造に圧締 めすることによって、単純に得られる。本発明は、フィルターカートリッジを呼 吸用保護具のフェース部に取り付けるための並外れの手段を提供する。可聴ノイ ズは、しっかりと取り付けられたことを示すために提供される。本発明によって 、フィルターカートリッジを呼吸用保護具のフェース部から迅速に除去すること ができる。これは、フェース部に圧締めされた方向とは反対方向にカートリッジ を引くだけで達成することができる。回転運動は、フィルターカートリッジを呼 吸用保護具のフェース部から分離する必要もない。 図については、 図１は、本発明による呼吸用保護具10の斜視図である。 図２は、カートリッジ12に配置されるフィルター要素16を用いない本発明によ る呼吸用保護具の正面図である。 図３は、図２のライン3-3に沿って取られた呼吸用保護具の部分断面図である 。 図４は、本発明によるフェース部14にフィルターカートリッジを係合させたこ とを示す拡大断面図である。 図５は、本発明によるフィルターカートリッジ12の断面図である。 本発明を実施するには、漏出の危険なしに呼吸用保護具のフェース部に手操作 で取り付けたり、フェース部から取り外したりすることができる呼吸用保護具を 提供する。カートリッジおよびフェース部の間のシールは、気密であり、取付お よび取り外しを即時に行うことができる。 図１、２、および３は、フィルターカートリッジおよびフェース部14を含む呼 吸用保護具を示す図である。フィルターカートリッジ12は、円筒状フィルター要 素16を収容する円筒状外被13を含む。フィルター要素16は、図示のように、気体 フィルター18および粒子フィルター20を含む。フィルター要素16については、以 下により詳細に説明する。フィルターカートリッジの外被13は、フィルター要素 の外面を包囲し、その周囲で流入面を覆う。 フィルターカートリッジ12は、スナップさせてフェース部14に、フィルターカ ートリッジをフェース部の方向とはほぼ垂直な方向すなわち（フィルターカート リッジ軸に平行な方向）にフェース部を圧締めする工程から本質的になる工程に よって、係合させることができる。カートリッジは、カートリッジまたはフェー ス部を回転運動させずに固定することができるが、本発明では、こうした運動を 除外する必要はない。カートリッジ12は、フィルターカートリッジ12（それに対 する付属物を含む）を把握し、フェース部14に垂直な方向にそれを引き抜く工程 から本質的に成る工程によってフェース部から迅速に除去することができる。回 転運動もフェース部からカートリッジを除去するのに必要とは限らない。 フェース部14は、人間の鼻および口わ少なくとも覆って装着するようにサイズ 決定される。人の顔のその他の部分（すなわち、目）を覆って装着するフェース 部は、フルフェース構成なとで提供することができるが、ここに図示されるフェ ース部は、一般的な形状の構成であり、すなわち、鼻および口を覆う構成である 。図示のように、フェース部14は、硬質中央部17周囲に気密に係合する状態に成 形された軟質のコンプライアンス部15を含んでも良い。硬質中央部17は、濾過空 気が移動して呼吸用保護具の内部に通過する開口部19を含む、吸気弁は、所望の ように21に取り付けること ができる。半質のコンプライアントフェース部およびフィルターが取り付けられ る軟質中央部を有する呼吸用保護具は、米国特許第5,062,421号に示されるよう に当業者に知られている。 図示のように、呼吸用保護具10は、「負圧」呼吸用保護具である。すなわち、 呼吸用保護具は、着用者の肺を呼吸用保護具を通過する空気を引き込む手段とし て利用する。こうした呼吸用保護具は、呼吸用保護具内の圧力が吸引時の雰囲気 の圧力よりも低いために「負圧」である。対照的に、「正圧」呼吸用保護具は、 強制空気(圧力タンクまたは人によつて運ばれる送風機)で酸素を着用者に供給し 、呼吸用保護具の圧力は、雰囲気よりも大きい。本発明は、正圧呼吸用保護具と 一緒に使うときにも適切である。 呼吸用保護具10を用いて、着用者の肺の拡張によて生じる負圧によって、カー トリッジ12のフィルター要素16を通じて引き込み、フィルターカートリッジ12の 流出開口部(23、図３および図４)から出して、呼吸用保護具のフェース部14の流 入開口部(19、図３および図４)を通じて、フェース部内部に侵入させて、空気を 着用者に吸引させることができる。このため、フィルターカートリッジは、呼吸 用保護具の内部と流通して配置される。 図３および図４は、どのようにフィルターカートリッジ12をフェース部14にス ナップ嵌めすることができるかを構造的に示す図である。図14は、フィルター要 素を含まないが、フィルター要素をフェース部14に固定することができる突出フ ランジ22の形態でカートリッジ受容構造を含む。図示のように、てっしゅつフラ ンジは、フィルターカートリッジ12上でスカート24に係合する。突出フランジ22 は、好ましくは、スカート24上で半径方向内側シー突出面28に係合する半径方向 外側突出面26を有する。フィルターカートリッジ12は、フェース部14方向に向か って軸方向 に圧締めされ、スカート24は、その静止状態から半径方向外側に拡張し、突出フ ランジ22は、半径方向内側にに圧締めされる。フィルターカートリッジ12は、フ ェース部14方向に圧締めするために連続しているので、半径歩行内側突出面28は 、スカート24を内側に収縮しフランジ22を外側に拡張させる半径方向外側突出面 26の最大半径方向外側点29を通過する。次に、フィルターカートリッジ12をスナ ップさせてフェース部14に直接係合させることができる。取付状態では、スカー ト24は本質的にその係合前位置まで弛緩するが、突出フランジ22にはある程度の 圧力を印加しており、すならちも、それに障害となり、構成要素嵌で本質的に気 密なシールを提供する。こうした渉外部を得るためには、半径方向内側突出面28 が、円周を有し、あるいは、この円的構成では、半径方向外側突出面26の円周ま たは直径りも正味小さい直径を有する。シールは、ガス欠とまたはその他の適切 なシール機構を用いずに達成することができる。このため、呼吸用保護具が、人 間によって着用される場合、吸引空気は、フェース部14の内部に、フィルターカ ートリッジ12上の流出開口部23からフェース部14の流入開口部19を本質的に例外 なく通過することによって侵入する。ダクト25は、フィルター要素裏側に配置さ れ、気体がフィルター要素から流出開口部23を通じて容易に流れる。流出および 流入開口部は、好ましくは、フィルター要素の円周よりも、本質的に狭い面積を 含む（すなわち、実質的に小さい円周を有する）。スナップ嵌め気密シールは、 突出フランジ22およスカート24から成つていてもよい。排気は、フェース部内部 27から排気口31を通じて出る。 スカート24り内側の半径方向突出面28はさまざまな形態をトリ得る。例えば、 図示のように、半径方向内側突出面が、若干内側 に(90度未満)角度を有する面であっても良いし、リブ、ベベル、カム、またはそ の他の内側に面する突出部の形態であっても良い。スカート24が、円状構成であ る場合、その内径は好ましくは端30の方向に軸方向に減少する。突出フランジ22 の半径方向外側突出面26は、さまざまな形態であつてもよく、例えばスカート24 について上述された形態などが挙げられる。考えられるところでは、突出フラン ジ22も、スカート24からの対応リブが係合する溝(図示せず)を有することができ る。このため、本発明の呼吸用保護具は、雄型部材または突出フランジ22および 雌型部材たはスカート24を含むスナップ嵌め係合手段含み、フィルターカートリ ッジをカートリッジ受容構造22に係合時に、突出フランジ22は、まず、圧縮して から、半径方向外側に拡張し、スカート24は最初に拡張してから、半径方向内側 に圧縮する。フランジ22の圧縮およびスカート24の拡張は、好ましくは、本質的 に同時に生じ、それに続くフランジ22の拡張およびスカート24の圧縮も同時に生 じる。スナップ嵌めも、フランジまたはスカートの１つだけ拡張および収縮させ て、その他残りを本質的に静止維持させることによって達成することができる。 半径方向外側および内側突出面26ならびに28は、フィルターカートリッジを取 付て除去する容易さまたは逆に困難さに影響し得る。半径方向外側および半径方 向内側面26ならびに28のサイズを増加させると、スカート24を半径方向外側に拡 張する程度が増加し、取付または取り外しが困難になる。また、表面26および28 の形状は、どのようにフィルターカートリッジが徐々にまたは突然に適所にスナ ップするかに影響し得る。構成部品の材料特性は、手操作で部品を取り付けて手 操作で分離するために十分な力を確実に印加することに関する因子でもある。「 手操作」で意味することは、 フィルターカートリッジを容易に取り付けて、フェース部から人手で除去するこ とができ、呼吸用保護具から分離した機械の助けを一切受けないことである。外 部工具または装置は必要ないし、呼吸用保護具を破壊したり分割してからフィル ターカートリッジをフェース部に取り付けたり、逆にフィルターカートリッジを フェース部から取り外したりする必要はない。材料特性およびその他のパラメー タを調節すれば、滑り固定取付装置と簡単な取り外し性の間に所望のバランスを 提供することができる。10乃至60ニュートンの力を印加することが取り外しを容 易にし、しかも、しっかりとした取付を行うことができ、さらに、15乃至25ニュ ートンの着脱力が好ましいことがわかっている。 スカート24は、好ましくは、弾性変形してスカートを突出フランジ22にスナッ プさせることができ、ほぼ以前の寸法にもどすことができる弾性ポリマー樹脂か ら成る。22℃(華氏73度)で２×10⁸パスカル乃至30×10⁸パスカル(〜30,000乃至4 00,000psi)の曲げ弾性率を有する材料が、この目的には好ましい。曲げ弾性率が この範囲未満である場合、実質的な変形または伸張が良好なシールをカートリッ ジとフェース部の間に確実に形成することになり、前者を後者に固定することが 厄介になる。曲げ弾性率がこの範囲を超える場合、材料は変形することが困難に なるので、取り外しに必要な力は不必要に大きくなり、製造許容差が不要に狭く なる。スカート材料は、好ましくは、加工が容易な熱可塑性材料でもある。スカ ートを形成するために有用な材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑 性ゴムなどが挙げられる。6.6×10⁸パスカル(〜95,000psi)の曲げ弾性率を有す るDowlex^TM2553ポリエチレン(Dow Chemical Conpany，Midland，Michigan)など の低密度ポリエチレンが特に適切な材料である。9.5×10⁸パスカルの曲げ弾性率 を有する Dow8454 などの高密度ポリエチレンも特に適切である。本発明の位置実施例では、低密度 ポリエチレンから成る種出成形フィルターカートリッジ、カートリッジに圧縮嵌 めされる結合フィルター要素、および任意に、結合フィルター要素に積み重ねた 粒子フィルターを有する。結合フィルター要素は、BraunおよびRekowによる米国 特許第5,033,4656号および第5,078,132号の内容に従って生産することができる 。粒子フィルター要素は、帯電繊維ウェブであり得るが、これについては、例え ば、Van Turnhoutによる米国再発行特許明細書32,171号または米国再発行特許明 細書第30,782号などを参照されたい。 突出フランジ22は、好ましくは、スカート材料よりも若干剛性の材料から成る 。22℃で６×10⁸パスカル(〜95,000psi)を超える曲げ弾性率を有するを使用しフ ランジ22を形成することが好ましい。一般に、フランジ22は、70×10⁸パスカル( 〜100,000psi)未満の曲げ弾性率を有する。適切な材料の例には、アクリロニト リル-ブタジエン-スチレンコポリマー(ABS)、アセタール、ポリカーボネート、 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、などが挙げられる。17×108パ スカル(245,000psi)の曲げ弾性率を有すると思われるAmoco^TM3234ポリプロピレ ン(Amoco Chemical Company，Chicago Illinois)などのポリプロピレンが、射出 フランジ22を形成する時に使用するための特に適切な材料である。 上述のように、スカート24をスナップしてフランジ22に係合する場合、カチッ といような可聴ノイズが発生する。可聴ノイズは、使用者にカートリッジがすぐ に使用できる位置にあることを知らせるための音である。このカチッという音は 、スカートがある限界を超えて伸張してから、突然緩和した場合に発生する。 ある例では、スナップ嵌めの他に別の付加的な固定手段を提供し なければならない。この付加的な手段は、フィルターカートリッジがフェース部 から予期しない外側の力などが原因で偶発的に外れるのを防止するために供給す ることができる。付加的な固定手段は、スカート24およびカートリッジ受容構造 22から側方に配置された図３および図５に示されるフック34の形態を取ることが できる。フック34は、フェース部14の対応スロットに挿入可能である。フィルタ ー12をフェース部14に取り付けるには、第１にフック34をスロット36に係合させ なければならない。次にフック34は、カートリッジ12がフェース部14に接近する か離隔する軸方向に加圧されたときに枢支運動をするヒンジとして機能する。タ ブ38は、カートリッジ上にフェース部14からカートリッジを容易に取り外すこと ができるように備えられる。 フック34およびスロット36をフテルターカートリッジ12上で使用しない場合、 カートリッジの周囲をつかんで、フェース部14から分離することができる。てこ は、フィルターカートリッジの取付または取り外しの難易に影響する別の因子で ある。スカート24がフィルター16よりも狭い面積を含み、フィルターカートリッ ジ16の中心とは同心円上になく、軸方向からずれているため、てこを利用してカ ートリッジ12をフェース部14から分離することができる。図示のように、スカー トの突出面積は、フィルター要素の突出面積に含まれておらず、すなわち、フィ ルター要素の半径は、ずれの合計と流出開口部の合計よりも小さい。図示のよう に、スカートの突出面積は、フィルター要素の突出面積に含まれておらず、すな わち、フィルター要素の半径は、ずれの合計と流出開口部の合計よりも小さい。 フック34を取り外すか使用しない場合、フィルターカートリッジ12を把握する人 間は、スカート24に対向する端32から引くだけでカートリッジ12をフェース部14 から分離す ることができる。 以上、本発明について、突出フランジ22を有するフェース部とスカート24を有 するフィルターカートリッジを用いて図示してきたが、本発明ではその逆も可能 であると考えられる。すなわち、代替え的に、フィルターカートリッジに突出フ ランジを備え、フェース部がスカートを保持することができよう。突出フランジ およびスカートの代わりに、別の適切な機構を考案し、本発明に下がっいてスナ ップ嵌めを提供することができる。従って、本発明は、上述の実施例に限定され ることなく、請求の範囲およびそれと同等のものに記載される制限によって調整 できることは理解されよう。また、本発明は、上述に明示されない制限または項 目がなくても実行することができることも理解されよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ホームクィスト−ブラウン，トーマス・ダ ブリュー アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １.(a)人間の少なくとも鼻および口を覆って装着するようにサイズ決定された フェース部、 (b)前記フェース部に位置づけられたカートリッジ受容構造、および、 (c)フィルター要素が収容される外被を有するフィルターカートリッジであっ て、手操作で前記カートリッジ受容構造にスナップして、前記カートリッジを回 転させずに前記受容構造に圧締めすることによって瞬時に達成できる係合をして 、可聴ノイズを生成することができるフィルターカートリッジを有する、呼吸用 保護具。 ２.前記フィルターカートリッジが、円筒状フィルター要素であって、前記受 容構造から軸方向に偏った円筒状フィルターを含むフィルターカートリッジであ って、前記カートリッジ受容構造が前記円筒状フィルター要素の円周よりも実施 的に小さい円周を有する開口部を含む、請求項１記載の呼吸用保護具。 ３.前記フィルターカートリッジをスナップして、前記フィルターカートリッ ジを前記フェース部に前記フェース部に対して垂直な方向に圧締めすることから 本質的に成る工程によって、前記フェース部に係合させる呼吸用保護具であって 、前記フィルターカートリッジを前記フェース部から、前記フィルターカートリ ッジを把握して前記フェース部に対して垂直方向に軸方向にそれを引くことから 本質的に成る工程によって除去することができる、請求項１乃至２記載の呼吸用 保護具。 ４.前記呼吸用保護具が、負圧呼吸用保護具である、請求項１乃至３記載の呼 吸用保護具。 ５.前記カートリッジ受容構造が、突出フランジの形態であり、前 記フィルターカートリッジが、前記突出フランジに係合するスカートを含む呼吸 用保護具であつて、前記突出フランジが、前記スカート上で半径方向内側突出面 に係合する半径方向外側突出面を有する、請求項１乃至４記載の呼吸用保護具。 ６.前記フィルターカートリッジが前記フェース部方向に圧締めされる場合、 前記スカートが静止状態から半径方向外側に拡張し、前記突出フランジが半径方 向内側に圧締めされる、請求項５記載の呼吸用保護具。 ７.前記スカートが、係合時に前記突出フランジ上に圧力を印加して本質的に 気密なシールを前記スカートとフランジの間に形成する、請求項５乃至６記載の 呼吸用保護具。 ８.前記フィルターカートリッジが、10乃至60ニュートンの力が前記フィルタ ーカートリッジを前記カートリッジ受容構造から除去するために必要とされるよ うに、前記カートリッジ受容構造に係合する、請求項１乃至７記載の呼吸用保護 具。 ９.前記スカートが、２×10⁸乃至30×10⁸パスカルの曲げ弾性率を有するポリ マー樹脂から成る呼吸用保護具であって、前記突出フランジが、６×108乃至70 ×108パスカルの曲げ弾性率を有する、より硬質なポリマー材料から成る請求項 ５乃至７記載の呼吸用保護具。 10.雄型部材および雌型部材を含むスナップ嵌め係合機構を含む呼吸用保護具 であって、前記フィルターカートリッジを前記カートリッジ受容構造に係合する 間に、(i)前記雄型が最初に圧縮してから半径方向に拡張するか、もしくは、(ii )前記雌型が最初に拡張してから半径方向内側に圧縮するか、または、(i)および (ii)の組み合わせが本質的に同時に起こる、請求項１乃至11記載の呼吸用保護具 。 11.前記スナップ嵌め係合機構から外側に位置する第２の係合機 構を含む、請求項１乃至10記載の呼吸用保護具。 12.人間によって装着される呼吸用保護具を通じて吸引される汚染物を濾過し 、呼吸用保護具のフェース部から瞬時の取付および取り外すために有用なフィル ターカートリッジであって、外被およびフィルター要素であって、前記外被であ って、前記フィルターカートリッジを回転運動させずに前記フェース部上のカー トリッジ構造に圧締めすることによって手操作でスナップして前記フィルターカ ートリッジを係合させることができる手段を含む外被内に存在するフィルター要 素を含む、フィルターカートリッジ。