JPH10512358A - 制御ケーブル ターミナルの連結機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この連結機構は，作動制御手段の関節伸張部分（１２）を受け入れかつ保持するために設計された関節ボデイ（６）により形成された推進−牽引の制御ケーブルのターミナル（１）に適用できる。それらは，互いに直交的に配置され，そして回転可能である。関節ボデイ（６）は，たか単一の部品であり，いずれかのサイド上に置かれ，自由に選択可能な二者択一の用途に関する二つの等しい入り口（Ａ１，Ｂ１）を持つハウジング（１１）を有している。該ハウジングの中で，底（１９）から軸方向の溝により形成された保持手段があり，該溝から各保持タブ（１８）が立ち上がっている。該保持タブは，両方向に回転可能で，該結合するための力（Ｆ）が結合を解除するための力（Ｆ´）より小さくなるように設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】 制御ケーブル ターミナルの連結機溝 発明の技術分野 本発明の目的は，制御ケーブル ターミナル(control cable terminal)の連結 機構であり，推進−牽引(thrust-traction)力に従って動作し，一般にプッシユ ープル運転ケーブルとして知られている制御ケーブルに一般に応用される。特に ，本発明の連結機構は，ギアボックスと車両の乗務室内の運転シフトレバーとの 間の連結手段として自動車産業において一般に使用される推進−牽引制御ケーブ ルに応用される。 発明の背景 当該分野では，広範囲に渡る種々の推進−牽引制御ケーブルが知られており， 該ケーブルはそれが取り付けられる機構或いは装置に作動制御手段(actuating c ontrol)を連結する。これらの制御ケーブルは，本質的に被覆されたスチールケ ーブルであり，その一端は，作動制御手段に連結される時，作動制御手段に加え られる推進−牽引の力が該スチール ケーブルによって伝達されるように，関節 式(articulated)連結を形成するターミナルを有している。 Ｐ１Ｌ２６ 引用されたようなターミナルに関する既知の具体例には，例えば軸の方向に配 置されたメタル ロッドにより形成される，硬い連結片により制御ケーブルのス チールケーブルが取り付けられた関節(articulating)ボディを含む。 作動制御手段と該ターミナルとは，作動アームに関して直交して配置された， 関節ボディにおける該目的のために作られたハウジング(housing)の中で堅固な 嵌合によりマウントされた関節伸張手段により連結される。広い言葉では，関節 ボデイを関節伸張部分に結合する関節(articulation)は，ボール又はボールージ ョイント関節，或いは関節ボデイとの伸張部分が永続的に軸方向に配置され互い に回転することができる関節のいずれかであり，関節ボデイと伸張部分の両パー ツの位置が軸方向にマウント(mount)された位置とは異なる位置を占めることが できるボール関節とは違る。 関節ボディと作動制御手段の関節伸張部分との結合により，関節ボディと伸張 部分との両パーツが直交して配置されて動作する関節が形成されるところの制御 ケーブル ターミナルの実施例として，ＵＳパテント４，５８１，９５３を引用 する。該パテントには，上述したパーツを含むことに加えて，関節ボディのハウ ジング中にマウントされたショック アブソーブィング スリーブを開示してい る。 上記で開示したターミナルについての既知の実施例において，該ターミナルと 作動制御手段とを結合する手段は，それが保持されるハウジング内で関節伸張部 分の押圧力による挿入を可とする関節ボディ内に作られた単一の孔に存する；こ の結合配置は，明確に不利な点を有している。それは，一般に該結合配置は，関 節伸張部分に関して該ターミナルを先に配置しておくことを要求することである 。この不利な点は，作動制御手段が自動車車両のギアボックスの作動シフト レ バーにより構成される時には，特に重要になる；このケースにおいて，関節伸張 部分を受けいれるための該ターミナルの配置は，該関節伸張部分が固定位置を取 る時に，その軸の周囲で該制御ケーブルを回転することを要求する。このことは ，該関節伸張部分へのアクセスの困難さを与え，ケーブルターミナルの結合が， 取り付けコストを増加させるところの長い実施時間を要求することを意味する。 上記で説明されたようなターミナルに関する既知の実施例により提示された他 の不利な点は，結合して，関節ボディのハウジング内で関節伸張部分を保持する 手段は，前記ハウジング内で関節伸張部分の差し込みを達成するために適用され ねばならない力が，その取り出しを達成するために適用されねばならない力に等 しい強さであるような態様で，動作するという事実に存する。それはある状況下 で該ターミナルの連結を不都合にも解除することにつながる。 発明の説明 制御ケーブル用のターミナルについての既知の実施例により提示された上述の 不利な点を解決するために，新しい構造と動作の制御ケーブルのための連結機構 は，ここに知られるように作成され，作動制御手段に結合されて，ターミナルの 関節ボディ及び作動制御手段の関節伸張部分が軸方向に配置される関節を形成す る。 本発明の連結機構は，被覆されたスチールケーブルにより作成された推進−牽 引の制御ケーブルのターミナルに適用でき，該ターミナルはプラスチック材料の 注入により好ましくは製作され，好ましくは，それが形成される時にターミナル の中に含められる軸方向に据えられたロッドを含むターミナルと固く結合するた めの手段を有するスチールケーブルの対応する端部により，各特定の適用のケー スに適したいかなる配置も受け入れることができる関節ボディを形成する。 本発明の連結機構は，スチール ケーブルの結合手段の縦軸に対して横断して 配置された円形断面の通路を有する関節ボデイが単一の部品である点，及び該関 節ボデイはそのいずれかのサイド上に位置された自由に選択可能な他の用途に関 する二つの等しい入り口を形成する点，に特徴がある。該横断する通路は作動制 御手段の関節アームに直交して取り付けられた，一般にシリンダ形状の関節伸張 部分をタイトに嵌合して受け入れるためのハウジングを形成する。該関節伸張部 分は，関節アームに隣接していて，周辺支持突出部，その中間部分上にある周辺 保持溝，及びその自由端にあってかつ該周辺保持溝から突出したボール形状で該 溝の直径より大きいターミナル，を有している。該関節ボディは，ハウジングに 対して中央に配置された，弾性的に変形可能な保持手段を有している。関節ボデ イのハウジング中の該入り口の一つ或いは他を通して関節伸張部分を挿入するこ とは，保持溝の中に収容された保持手段の二重の弾性的な変形を引き起こす力を ，ハウジングの縦軸に対して軸方向に，適用することにより実施される。しかし て，関節ボデイの対応するサイドは関節伸張部分の支持突出部上に静止し，そし て対応する入り口を通しての関節伸張部分の抜き出しは前記と反対方向でかつよ り大きな強さの力を適用することにより，行われる。この力は保持手段の二重の 弾性的な変形を導く。 関節ボデイのハウジング中の保持手段は，それらが横断する通路の縦軸に対し て軸方向に配置され及び規則的に分布された複数の好ましくは４つの溝を含む点 に特徴がある。それらの溝においては，その中央部でかつ底部分から立ち上がり ，該溝のサイズに一致し，該溝に直交してマウントされた各保持タブがある。保 持 タブの自由端は，その内部端の周囲で両方向に回転可能なように，関節伸張部分 の保持溝の直径よりも理論的には小さい中央通路を形成する。 本発明による制御ケーブルターミナルの連結機構に関する前述した特徴は，こ のタイプのターミナルについての既知の実施例における上記した全ての不利な点 に対する解決を提供する。第一に，関節ボデイ及びターミナルの保持手段につい ての特徴ある配置は，該関節ボデイのハウジング入り口のいずれかを通して作動 制御手段の関節伸張部分の結合を可としつつ，該ターミナルの嵌合を相当に容易 とする。そして，第二に，保持手段は非対称に動作する，すなはち，関節伸張部 分を関節ボデイをハウジングに挿入するために適用されねばならない力は，その 取り外しのために反対方向に適用されねばならない力より小さい力である，とい う事実は，通常の動作条件において，一度結合されたターミナルが不都合な態様 で作動制御手段から外れる可能性を無くする。 図面の簡単な説明 この明細書の図面は，本発明の制御ケーブルターミナルのための連結機構を示 す。前記図面において； 図１は，本発明の連結機構のターミナルの長手方向断面図である。 図２は，本発明の連結機構のターミナルの平面図である。 図３は，本発明の連結機構の長手方向断面図である。 実施例に関する詳細な説明 実施例として下記に説明される，本発明の制御ケーブルターミナルのための連 結機構は，被覆されたスチールケーブルにより本質的に製作された推進−牽引制 御ケーブルのターミナル１に適用することができる。輪郭をより大きく明確にす る目的で，図面に示したものは，そのバック端部３によりスチールケーブルの対 応する端部に固定されている金属ロッド２のみを示しており，そのフロント端部 ４は，図１及び３に示すようにターミナル１の中に含められている結合用の伸長 部分５を有している。 ターミナル１は，好ましくはプラスチック材料の注入により製作され，一般に シリンダー形状で，凸面状のサイド壁７を伴った関節ボディ６を形成する。関節 ボディ６からは，４つの構造的強化リブ９を伴ったシリンダ状の連結部分８が軸 方向に突出し，該連結部分８には金属ロッド２の結合用の伸長部分５を含む。上 述したように，ターミナル１は本発明の本質的な性質に影響することなしに，他 の適当な配置・形状を受けいることができ，図面に示されたターミナル１はただ の例示である。 図面には，関節ボディは，該関節ボディ６の各サイド上に位置してそれぞれ二 つの等しい入り口Ａ１及びＢ１をそれぞれ形成する，ロッド２の縦軸に対して縦 方向に配置された通路１０を有している。通路１０は，図３で細い線により示し たように，図示されていないところの作動制御手段の関節アーム１３に直交して 取り付けられた関節の伸長部分１２をキッチリと適合して受けいれるような寸法 のハウジング１１を形成する。該関節の伸長部分１２は一般にシリンダ形状であ って，その内側端部において周辺支持突出部１４を，その中間部分において周辺 保持溝を，そしてその自由端部において該保持溝１５から出て該溝１５より大き な直径のボール１６とを形成する。 図１及び２は，横断通路１０において，軸の方向に規則正しく配置された４つ の等しい溝１７があり，これらが関節ボディ６の全長に渡って伸長し分布する状 況を示している。図１は，各溝１７には保持タブ１８があり，該タブが該溝１７ の底１９から突出し，直交して伸長する状況を示している。図２は，各保持タブ １８が一般に方形の輪郭を有し，該タブを収容する溝１７に適合するサイズであ り，保持タブ１８の自由端部２０は関節の伸長部分１２の保持溝１５より理論的 直径が小さい中央通路２２を形成する状況を示している。このような配置で，保 持タブ１８は内側端部２１の周囲の両方向に回転されることができる。図３には ，前記回転方向の一つが示されている。保持タブ１８の数は４つ以外，例えば３ つとすることができ，それらの一般的な形状は方形以外，例えば，本発明の本質 的性質に影響しないようにして，それらの保持タブがそれらのより小さいベース がそれらの自由端部を構成する台形，とすることができる，ことが理解される。 本発明の制御ケーブルターミナルの連結機構の動作は，下記に説明される。図 ３は，どのようにして作動装置の関節伸張部分１２とターミナルの関節ボディ６ との結合が入り口Ａ１を通して実行されるか，を示している；関節ボディ６の及 び軸方向の溝１７と保持タブ１８とにより形成された保持手段の左右相称の配置 により，関節伸張部分１２が入り口Ａ１或いはＢ１のいずれかを通して関節ボー デイ６のハウジング１１の中に挿入されることができることが理解される。軸方 向に向けられた力Ｆを適用することによるハウジング１１内での関節伸張部分１ ２のエントリーは，ボール１６の手段により，それらの内側端部２１の周囲で回 転され，軸方向の溝１７の中に収容される保持タブ１８の第一の弾力性変形を起 こさせる；関節伸張部分１２の前進動作は，保持タブ１８の弾性的変形により， そして，それらの自由端部２０が保持溝１５とともにボール１６の横断ゾーン上 で圧しつつ静止する仕方で，前とは反対の方向での同じ回転の他の弾性的変形を 引き起こす。一方，同時に周辺突出部１４及び関節ボディ６が接近して接触し， 関節伸張部分１２の前進動作は停止し，堅固に確立されたターミナル１の結合は そのままとなる。 それらの条件において，保持タブ１８は，関節伸張部分１２ の結合の前方向に定められたある角を形成するように配置される。 ハウジング１１から関節伸張部分１２は，以前の力Ｆとは反対方向に軸方向の 力Ｆ´を加えることにより，抜き出される。この結合解除の力Ｆ´の強さは結合 力Ｆの強さより相当に大きい；これは保持タブ１８の形状に由来し，故にある角 を形成するそれらの配置に由来し，結合の解除力Ｆ´の適用は，次のような仕方 で関節ボディ６上の保持タブ１８を通して対応する最初の反作用を引き起こす。 上記仕方とは，一度，力Ｆ´の強さが前記反作用を乗り越えると，ボール１６上 で静止しているそれらの内側端部２１の周囲での回転により保持タブ１８の第一 の弾性的変形を引き起こし，それで，ボール１６の最大直径が越えられるとき， 上述した方法で関節伸張部分１２とのさらなる結合のために該ターミナルをその まま残しつつ，図１に示された静止位置に達するまで，前の方向とは反対の方向 での保持タブ１８の回転により第二の弾性的反作用が開始する，仕方である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ， ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．制御ケーブルターミナルの連結機構であって，該制御ケーブルターミナルの 連結機構は， 被覆スチールケーブル製の推進−牽引制御ケーブルのターミナルに適応可能 であり， 該ターミナル（１）はプラスチック材料の注入により製造され，そして特別 の各応用ケース用のいかなる形状をも受け入れることができる関節ボデイ（６） を形成し， 該ステールケーブルの対応する端部はそこから該ターミナル（１）と堅固に 結合するための手段を有し， 該ターミナルは好ましくは，ターミナル（１）に含まれ軸方向に配置された 金属ロッド（２）を含んでおり， しかして，該後者は，該関節ボデイ（６）がスチールケーブルの結合（２） 手段の縦軸に対して横断して配置された円形横断面の通路（１０）を有していて ，単一の部品よりなり，そして関節ボデイ（６）のいずれかのサイド上に位置さ れて自由に選択可能な二者択一の用途に関する二つの等しい入り口（Ａ１，Ｂ１ ）を形成することに特徴を有して形成され， しかして，該横断する通路（１０）は，作動制御手段の関節アーム（１３） に直交して取り付けられた一般にシリンダ形状の関節伸張部分（１２）の堅固な 嵌合をもって受け入れるためのハウジングを形成し， それは，その内部端部上に，関節アーム（１３）に隣接して周辺支持突出部 （１４）と，その中間部分に周辺保持溝（１５）と，及びその自由端で周辺溝（ １５）から立ち上り該溝（１５）の直径よりも大きな直径の一般にボール形状の 末端（１６）とを有し； 該関節ボデイ（６）は，該ハウジング（１１）に対して中央に配置された， 弾性的変形可能な保持手段（１７，１８）を有し，該保持手段は，関節ボデイ（ ６）のハウジング（１１）中に一方の或いは他方の入り口（Ａ１，Ｂ１）を通し ての関節伸張部分（１２）の挿入が，該ハウジング（１１）の縦軸に対して軸 方向に，該保持手段（１８）が二重の弾性的変形を引き起こして該保持溝（１５ ）中に収容される力（Ｆ）を適応することにより実行され， しかして，関節ボデイ（６）の対応するサイドは支持突出部（１４）上に静 止し，そして対応する入り口（Ａ１，Ｂ１）を通しての関節伸張部（１２）の抜 き出しは，保持手段（１８）の二重の弾性変形に導くところの，前記方向とは反 対方向でかつより大きな力（Ｆ´）を加えることにより実行される，制御ケーブ ルターミナルの連結機構。 ２．請求項１に記載された連結機構において， 該保持手段は，横断する通路（１０）の縦軸に対して軸方向にかつ規則的に 配置された，複数の，好ましくは４つの溝（１７）を含み，該溝には，中央に配 置され，かつそれらの底面部分（１９）から始まり，該溝（１７）のサイズに一 致するサイズで，直交してマウントされたそれぞれの保持タブ（１８）があり， その内側端部（２１）の周囲で両方向に回転可能で，該保持タブ（１８）の自由 端部（２０）は関節伸張部分（１２）の保持溝（１５）の直径よりも理論的に小 さい直径の中央通路（２２）を形成する，ことを特徴とする連結機構。