JPH10511741A - 溶融鋳鉄浴中で少量又は大量のガスの発生を伴う反応物質を扱うための方法及び装置 - Google Patents

溶融鋳鉄浴中で少量又は大量のガスの発生を伴う反応物質を扱うための方法及び装置

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JPH10511741A
JPH10511741A JP8520833A JP52083395A JPH10511741A JP H10511741 A JPH10511741 A JP H10511741A JP 8520833 A JP8520833 A JP 8520833A JP 52083395 A JP52083395 A JP 52083395A JP H10511741 A JPH10511741 A JP H10511741A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、脱硫に必要な反応物/接種剤の連続又は不連続な添加、又は、反応接種剤の溶湯(マグネシウム蒸気−鉄シリコン合金)への溶融,蒸発及び分配のためのチャンバーを収容する容器を通じて得られるベース鉄の製造のための方法及び装置に及ぶ。この処理は、鉄の無制限又は自由に決定できる量に対して連続的に扱うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 溶融鋳鉄浴中で少量又は大量のガスの発生を伴う反応物質を扱うため の方法及び装置 開示 本発明は、大量の又は少量のガスの発生を伴って蒸発し得る反応物質及び他の 接種剤または精錬材料を送出することによって得られる、溶融浴中での金属処理 に関する。 溶融浴中の金属処理は、例えば、反応物質として純粋なマグネシウム或いはそ の合金を使用し、これが溶融浴中で蒸発させられて、球状黒鉛を生じるダクタイ ル鋳鉄及びその改良方法、或いは、脱硫、脱酸素又はこれに類似の処理のための 溶融浴中の金属処理が、既に知られている。 従来技術を用いれば、蒸発は反応物質と溶湯との直接接触によって得られる。 必要な量の反応物質が、溶湯中に直接置かれて熱せられることによって蒸発させ られる。反応物質の供給と金属の処理は、一般に、不連続であり、蒸気の重大な 損失及び溶湯処理の不具合を伴う。 最近になって、蒸発可能な反応物質の溶融浴中での金属処理のための方法が提 案されており、そこでは、該反応物質は、溶湯に沈められた少なくとも一つのチ ャンバ ー内に置かれ、溶湯と直接接触せずに蒸発させられる。実際には、反応物質は、 チャンバーの壁を介して熱せられ、そして蒸発させられ、その発生させれた蒸気 は、チャンバーから溶湯の方へ移送される。 しかしながら、この方法もまた、より均質な処理のために溶湯中の蒸気の使用 及び分配においていくらか利点はあるが、不連続である。 換言すれば、反応材料の不連続な供給を考慮すれば、公知の方法で実施された 金属処理は不連続である。他方、これらの処理の中には、蒸発可能な材料とは別 に、溶湯のために接種剤又は精錬材料を伴うことを必要とするものがある。これ らの材料の計量及びこれらの材料の溶湯への配送は、一般に、その金属の移送中 における簡単な添加によって実行され、酸化及び残余物を生じ、製造された鋳物 内の欠陥につながる。 保護された雰囲気内にある溶湯の内部から発生し、分離した状態で入り混じる 反応材料及び接種剤の配送は、本技術の通常の分野では知られていない。本発明 は、溶湯中に直接、反応物質又は接種剤を供給する場合でさえも、溶湯の連続処 理を可能とする方法及び装置によって、従来の方法にあった連続または不連続な 金属処理の制限を除去することを目的とする。本発明は、特に、鉄の脱 硫、球状化等の金属処理を提供するが、金属又はそれ以外のの何れかの他の高温 流体の処理へのより一般的な適用を除外するものではない。本発明は、少なくと も溶湯中での処理、特にダクタイル鋳鉄に関する限りでは、溶湯中に配置された チャンバー内に反応材料を配置する公知の技術に端を発する。しかし、その金属 を扱うために必要なデータに依存するレギュレターで制御されるある直の精密測 定システムによって、大気圧下で外部環境から材料を連続的に送り出し、該材料 は、多量のガスの発生を伴う場合でさえ扁平球体の形成を促進する材料(いわゆ る、反応物[reagents])、及び分離し且つ入り混じった状態で供給され、安定し たシステムによって溶湯内でグラファイトを精製し又は凝固するための他の材料 (以下において接種物として言及する)とされるとう技術革新を伴う。 本発明は、空にされ得る容器(例えばレードル)内の溶湯での不連続な処理に 適用でき、この場合、処理する溶湯について検知され認識された金属の量と性質 に基づいて反応物及び接種物の反応の間、連続的に供給することができる。本発 明は、反応物及びその金属が到達する種々の状態によって必要なら接種剤を連続 的に供給することによって、容器又は溝に移る連続的な溶融浴にも適 用することができる。 反応物及び接種剤は、反応容器と呼ばれる特別チャンバーを通って送られ、そ の圧力は、蒸発チャンバー及びエキスパンションチャンバーがその中にある溶湯 の金属圧力に等しくなるように維持される。反応物は、前記蒸発チャンバーに連 続的に導かれ、溶湯の高温によって、或いは、より高い沸点を持った反応物の場 合には、外部から補助的に熱を加えることによって、固体から蒸気になる。反応 物は、エキスパンションチャンバーを通じて溶湯の深い部分及びその周囲に移動 する前に、溶融金属との直接の接触は無いが、伝導と放射による熱伝達で蒸発さ せられる。接種剤は、エキスパンションチャンバーを通じて導入され(該チャン バーの底は、その溶湯自身によって形成されている)、溶融金属との直接接触に よって溶解させられ、部分的に過飽和となり、溶湯中で循環する。これは、該チ ャンバーから離れる接種剤を引き寄せる蒸気と過剰接種された金属よりも高い密 度を持つ溶湯によって働かされた金属の推力との結合作用に基づく。 こうして、溶解することによって、それらは、均質度合いが高く、不純物を持 たず、型に注がれるよう準備された溶湯を得るために必要な化学的及び物理的作 用を行 い、それによって、反応物と接種剤の消耗、エネルギー損失、及び汚染を減らす 。 本発明の目的は、; 不連続な処理を行うこと、即ち、一定量の金属を持ち且つ既知の均一な特性、 たとえば、連続供給システムによって、溶湯中に含まれる反応物質の量を減らし 、その結果、固体又は液体の反応物質が溶湯と偶発的に接触する幾つかの激しい 反応の発生を作り出すこと; 溶湯の温度よりも高い沸点を持った元素を蒸発させ、溶解させること; 接種剤の添加及び分散によって、鋳鉄中で蒸発する元素の球状黒鉛及び/又は その異型物の形成の促進が同時に起こる場合でも、安定システムによる黒鉛の凝 固を達成すること; 連続的に蒸発と接種の処理を制御し、反応物/付加された接種剤の完全な溶解 を確実にするためにそれを規制し、これによって、酸化や不純物の形成による損 失を避けること; 球状鋳鉄やその異型物(例えば、蛭石)の場合に、鋳造のために準備された接 種された物質を添加する工程をオートメーション化し、生産サイクルを制御する ために、困難な金属操作を排除することである。 他の重要な点は、好まし金属構造を促すCa,Sr,Ba,Laのような高い 沸点を持つ反応物原材料を使用する可能性と、この技術の一般に知られた状態の ために、極めて良い見通しで処理されるために、リアルタイム処理を、その金属 の実際の状態に適応させる可能性とである。 本発明のより詳細及び特徴は、添付図面に関して与えられた説明中により明ら かにされている。ここで、: 図1は、容器内の溶融浴中での不連続な金属処理に適した装置の例が示された 縦断面図である。 図2は、滞留部(basin)又は溝を通る溶融浴中での連続した金属処理のため に適した装置の例を示す縦断面図である。 図3は、図2の矢印III−IIIに沿う水平断面図を示す。 図4は、図2の矢印IV−IVに沿う縦断面図を示す。 図5は、容器又は溝を通る溶融浴中での連続金属処理のための多段反応容器装 置の水平断面図を示している。 図6は、図5の矢印VI−VIに沿う長手方向断面図を示す。 図7は、図5の矢印VII−VIIに沿う断面図を示す。 図8は、図5の矢印VIII−VIIIに沿う他の断面図を示す。 図9は、本発明に従う金属処理のための反応容器の更なる構成を示す断面図で ある。 本発明に係る処理方法は、既知量又は不定量の反応物10及び必要なら接種物 11を連続又は不連続な溶融浴に送出することを含んでいる。該溶融浴は、もし 既知量で且つ一定量であれば、レードル13内に含ませることができ、各処理の 後に取り替えることができる。もし、不定量なら、滞留部(basin)又は溝14 を通じて流すことができる。 反応物10又は接種剤11のそのような送出は、処理されるべき溶融浴12に 沈められた少なくとも一つの特別ユニット15によって得られ、該ユニットは、 以下において、反応容器として言及し、蒸発チャンバー16及びエキスパンショ ンチャンバー17を有し、これらは蒸発チャンバー16及び/又はその自由面上 方に一定レベルで配置された通孔18によって連通されている。各反応容器は、 単一の部品又は種々の部品で出来た複合品とすることもできるが、同種でなくて も、操作ストレスに耐え、しかも反応中に発生させられて溶湯がエキスパンショ ンチャンバーへ戻ることを防ぐ内部圧力を維持するのに適した物理的・機械的特 性を持つ耐圧材料で出来ている。この反応容器は、固定位置又は可動位置に設置 す ることができる。 蒸発チャンバー16及びエキスパンションチャンバー17は、同軸上に又は隣 り合って配置することができる。これに対応して、反応容器15の相対位置は、 処理されるべき溶湯中で又はそれに関連する反応容器の形態として、組立て毎に 幅広く変化することができる。 これに対応して、反応容器15は、図1に示されているように、レードル13 内の溶融浴の中央又は一側方に沈められたベルの形状とすることができる。反応 容器15は、図5〜8に示されているように、タンク又は溝14の壁に沿って置 かれたブロックの形態とすることもできる。 どのような場合でも、蒸発チャンバー16は、その天井部で開口しており、エ キスパンションチャンバーとのみ通孔18を通じてつながっており、溶湯とはつ ながっていない。溶融浴は、蒸発チャンバー16の側壁及び/又は底とのみ接触 している。他方、エキスパンションチャンバー17は、その天井部で、蒸発チャ ンバー16と通孔18を通じて連通しているが、その底及び/又は側方では、可 能な通孔17´を通じて溶融浴の側へ完全に又は部分的に、直接、開口している 。 蒸発チャンバー6には、第1供給タンク/計量ユニッ ト20,20´(図では、このタンク/計量ユニットは、粒状体を送っているが 、線状又はパウダー状とすることもできる)に収容されいてそこから出て来る反 応物質を送出するための第1ダクト19が接続されている。エキスパンションチ ャンバーには、第2タンク/計量ユニット22,22´に収容されてそこから出 てくる接種剤11を送出するための第2ダクト21が接続されている。 タンク/計量ユニット20,22は、処理すべき浴12よりはるか上方又はそ こからずっと離れて配置され、該タンク/計量ユニットから延びるダクト19, 21は、一体の組立体に結合することができるし、或いは、それぞれの部品に分 離することもできる。どんな場合でも、反応物10及び接種物質11は、付随的 ではあるが別々に蒸発チャンバー16及びエキスパンションチャンバー17の各 々に送られる。 レードル13内の溶融浴12における処理のために、後者と、反応物及び接種 物を供給するための装置とは、適当な圧力でシールされており、効果的な制御と 安全なシステムで調整されている。 実際には、溶湯12は、レードル13内にあるか滞留部又は溝14に通じてい るが、反応容器15と接触している時に、融解熱/気化熱をチャンバー16内に 収容さ れた反応物10に与える。発生した蒸気は、エキスパンションチャンバー17内 の溶湯のレベルより高い位置に配置された通孔18を通過し、ここからチャンバ ーの底にある通孔17´を通じて溶湯12に吹き出される。該蒸気は、表面に向 かって上昇し、所望の反応のためにそれ自身が溶解し、分散する。その金属は、 エキスパンションチャンバー16に戻って上昇することができず、そこでは、該 チャンバー内の圧力は、金属静圧力(metallostatc pressure)と一定の平衡に ある。 反応物質10の蒸発チャンバー16への送出は、レギュレータによって制御さ れ、ストップバルブ20″(図7)が装備されて不活性ガスを圧入することので きるホッパー内に収容された計量システム20,20´によって作動される。該 ストップバルブは、反応物がホッパー20から大気圧で補助ダクト19内に入っ たときに、蒸気が逃げるのを防止する。計量中及び一定量の反応物を保持するホ ッパーのためのベースとして作用している間、計量ユニット20´は、気密とさ れ、且つ、ホッパー20の内側の圧力の維持を確保する。計量ユニット20の開 口は、最低レベルゲージ23によって制御され、反応物を一定圧力に維持する。 分散ダクト19からチャンバー16内に導かれた反応物の量によって、反応物の レ ベルは変化し、これと平行して単位時間内に蒸発度合い及び反応物が溶湯内に入 っていく量も変化する。 接種剤12をエキスパンションチャンバー17に分配ダクトを通じて送るよう に設計されたタンク/計量ユニット22,22´は、同様にして操作される。こ の処理されて可能な接種がなされた金属は、噴射口24(図6)によって引き出 され、そこでは、作り出されたスラグ25が滞留部の壁上に集まり、該スラグは 、そこから手動で又は自動で容易に移動させることが出来る。処理が完了すると 、反応容器15のチャンバー16,17内に金属の緩いタッピングをすると同時 に大気レベルに圧力の減少を許容する吐出口26を通じて、滞留部は空にされる 。 連続操作のために設計されたこのシステムは、バルブの閉鎖を調整して反応液 10の液位を制御するためにプローブ27(図2及び9)によって示された必要 な制御システム及び安全システムを備えている。システム28(図6)は、反応 容器の内側圧力の連続的な計量のために、設定値を超えた時にバルブを閉鎖する 。滞留部カバー30;吸引システム31(図6)−静止状態で示されている。; このシステムを囲む保護隔壁32;及びガス吸引及び移動システム(表されてい ない)。最後に、反 応物がその溶湯の温度を超える沸点を有するときは、蒸発チャンバーの反応物1 0を加熱するために、各反応容器15は、電気、ガス等によって操作されたユニ ット33を備えている。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年1月31日 【補正内容】 明細書 溶融鋳鉄浴中で少量又は大量のガスの発生を伴う反応物質を扱うための 方法及び装置 開示 本発明は、大量の又は少量のガスの発生を伴って蒸発し得る反応物質及び他の 接種剤または精錬材料を送出することによって得られる、溶融浴中での金属処理 に関する。 溶融浴中の金属処理は、例えば、反応物質として純粋なマグネシウム或いはそ の合金を使用し、これが溶融浴中で蒸発させられて、球状黒鉛を生じるダクタイ ル鋳鉄及びその改良方法、或いは、脱硫、脱酸素又はこれに類似の処理のための 溶融浴中の金属処理が、既に知られている。 従来技術を用いれば、蒸発は反応物質と溶湯との直接接触によって得られる。 必要な量の反応物質が、溶湯中に直接置かれて熱せられることによって蒸発させ られる。反応物質の供給と金属の処理は、一般に、不連続であり、蒸気の重大な 損失及び溶湯処理の不具合を伴う。 最近になって、蒸発可能な反応物質の溶融浴中での金属処理のための方法が提 案されており、※そこでは、該反応物質は、溶湯に沈められた少なくとも一つの チャンバ ー内に置かれ、溶湯と直接接触せずに蒸発させられる。実際には、反応物質は、 チャンバーの壁を介して熱せられ、そして蒸発させられ、その発生させれた蒸気 は、チャンバーから溶湯の方へ移送される。 しかしながら、この方法もまた、より均質な処理のために溶湯中の蒸気の使用 及び分配においていくらか利点はあるが、不連続である。 換言すれば、反応材料の不連続な供給を考慮すれば、公知の方法で実施された 金属処理は不連続である。他方、これらの処理の中には、蒸発可能な材料とは別 に、溶湯のために接種剤又は精錬材料を伴うことを必要とするものがある。これ らの材料の計量及びこれらの材料の溶湯への配送は、一般に、その金属の移送中 における簡単な添加によって実行され、酸化及び残余物を生じ、製造された鋳物 内の欠陥につながる。 (訳注;上記文章の※印の部分に、下記文章を挿入する) 鋳鉄に使用された公知の方法、特に、大気圧又は金属静圧力で純粋な金属マグ ネシウムを使用する方法は、60%以下の効率を有し、溶湯に供給された反応物 の実質上40%が、蒸気と熱の形成で失われる。この理由は、 蒸気の発生の仕方にあり、その発生は、液体又は固体の反応物が溶融金属と接触 するときに発生させられた高い圧力の不規則なピークを伴った不連続になる。。 様々な方法が、この損失及びその結果生じる周囲の影響を少なくするために創 作され、それらの方法の中には、スイス国特許公開第439359号に示されて いるように、金属流の連続処理が見られる。スイス国特許公開第382783号 公報は、溶融浴中に沈められた予圧ベルにワイヤの形態をした反応物質を送る連 続処理によって技術の改良の可能性を開示している。しかしながら、その液体/ 固体反応物が溶融浴と直接接触する時に、冷却し、従って蒸発を停止させるため 、ここに記述された連続した分配は、定量の蒸発を許容しない。それによって所 望の目的は、達成されない。 保護された雰囲気内にある溶湯の内部から発生し、分離した状態で入り混じる 反応材料及び接種剤の配送は、本技術の通常の分野では知られていない。本発明 は、溶湯中に直接、反応物質又は接種剤を供給する場合でさえも、溶湯の連続処 理を可能とする方法及び装置によって、従来の方法にあった連続または不連続な 金属処理の制限を除去することを目的とする。※※本発明は、特に、鉄の脱硫、 球状化等の金属処理を提供するが、金属又はそれ以外のの何れかの他の高温流体 の処理へのより一般的な適用を除外するものではない。本発明は、少なくとも溶 湯中での処理、特にダクタイル鋳鉄に関する限りでは、溶湯中に配置されたチャ ンバー内に反応材料を配置する公知の技術に端を発する。しかし、その金属を扱 うために必要なデータに依存するレギュレターで制御されるある直の精密測定シ ステムによって、大気圧下で外部環境から材料を連続的に送り出し、該材料は、 多量のガスの発生を伴う場合でさえ扁平球体の形成を促進する材料(いわゆる、 反応物[reagents])、及び分離し且つ入り混じった状態で供給され、安定したシ ステムによって溶湯内でグラファイトを精製し又は凝固するための他の材料(以 下において接種物として言及する)とされるとう技術革新を伴う。 本発明は、空にされ得る容器(例えばレードル)内の溶湯での不連続な処理に 適用でき、この場合、処理する溶湯について検知され認識された金属の量と性質 に基づいて反応物及び接種物の反応の間、連続的に供給することができる。本発 明は、反応物及びその金属が到達する種々の状態によって必要なら接種剤を連続 的に供給することによって、容器又は溝に移る連続的な溶融浴にも適用すること ができる。 反応物及び接種剤は、反応容器と呼ばれる特別チャンバーを通って送られ、そ の圧力は、蒸発チャンバー及びエキスパンションチャンバーがその中にある溶湯 の金属圧力に等しくなるように維持される。反応物は、前記蒸発チャンバーに連 続的に導かれ、溶湯の高温によって、或いは、より高い沸点を持った反応物の場 合には、外部から補助的に熱を加えることによって、固体から蒸気になる。反応 物は、エキスパンションチャンバーを通じて溶湯の深い部分及びその周囲に移動 する前に、溶融金属との直接の接触は無いが、伝導と放射による熱伝達で蒸発さ せられる。接種剤は、エキスパンションチャンバーを通じて導入され(該チャン バーの底は、その溶湯自身によって形成されている)、溶融金属との直接接触に よって溶解させられ、部分的に過飽和となり、溶湯中で循 環する。… (訳注;上記※※箇所に、下記文章を挿入する。) 本発明による方法は、請求の範囲第1項に主張されている。;その装置は、請求 の範囲第4項に係る。 請求の範囲 1.溶融浴中での少量又は大量の気体の発生を伴う少なくとも一つの蒸発可能な 反応物質の溶融浴中への送出による、脱硫、脱酸素、精製、球状化及びそれらの 金属処理のための方法であって、前記反応物質は、熱交換によって溶融浴と直接 の接触なしに、溶融浴の熱によって蒸発させられ、接種剤は、溶融浴との直接の 接触の下で溶融し、前記反応物質は、圧力以下に保たれた溶融浴の外部から連続 的に送り込まれ、処理された溶融浴に要求される最終特性に従って計量されるこ とを特徴とする。 2.前記接種剤が、反応物質の送出とは、別々に、併行して連続的に送られるこ とを特徴とする請求項1に記載の金属処理法方。 3.反応物質が、溶融浴の有効熱に付加された熱源を伴った蒸気によって加熱さ れることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属処理法方。 4.少なくとも一つの反応容器(15)が、処理されるべき溶融浴中に、固定位 置又は可動位置に装備されるとともに、反応物質(10)を収容するよう設計さ れた第1蒸発チャンバー(16)、接種剤(11)及び前記第1チャンバーから 来る反応物質の蒸気を収容す るよう設計された第2エキスパンションチャンバー(17)及び、前記第1及び 第2チャンバーの間を連通する通孔(18)を有し、反応物質を第1チャンバー (16)に、接種物質を第2チャンバー(17)に、連続的に且つ別々に計量し 且つ送出するための手段(20,22)によって特徴付けられる請求項1から3 の何れかに記載の処理法方によって溶融浴中で金属処理するための装置。 5.第1チャンバー(16)は、溶融浴に接触する側壁及び/又は底壁を有し、 そこでは第2チャンバー(17)が溶融浴に向けて開口しており、該チャンバー は、溶融浴が第2チャンバー内に戻らないような圧力下に維持することを特徴と する請求項4に記載の装置。 6.第1及び第2チャンバー(16、17)の間で内部連通している前記通孔( 18)が、溶融浴よりも高い位置にあることを特徴とする請求項4又は5に記載 の装置。 7.前記第1及び第2チャンバー(16,17)は、互いに対して又は隣り合っ て、同心的に一体的に結合された本体を有し、該本体は一つの部品又は又は一緒 に組み立てられた数個の部品で構成されることを特徴とする請求項4から6の何 れかに記載の装置。 8.前記第1蒸発チャンバーが、反応物質を加熱するための加熱ユニットと結合 されていることを特徴とする請求項4から7の何れかに記載の装置。 9.前記第1及び第2チャンバーが、計量装置(20,22)から来る反応物質 及び接種剤を送出するためのダクト(19,20)に接続され、該ダクトは一体 組み立て品又は分離した部品で結合されていることを特徴とする請求項4から8 の何れかに記載の装置。 10.反応容器(15)が、処理されるべきその中に沈められていることを特徴と する請求項4から9の何れかに記載の装置。 11.反応容器(15)が、タンク又は溝の壁に沿って配置されていることを特徴 とする請求項4から9の何れかに記載の装置。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶融浴中での少量又は大量の気体の発生を伴う少なくとも一つの蒸発可能な 反応物質の溶融浴中への送出による、脱硫、脱酸素、精製、球状化及びそれらの 金属処理のための方法であって、前記反応物質は、熱交換によって溶融浴と直接 の接触なしに、溶融浴の熱によって蒸発させられ、接種剤は、溶融浴との直接の 接触の下で溶融し、前記反応物質は、圧力以下に保たれた溶融浴の外部から連続 的に送り込まれ、処理された溶融浴に要求される最終特性に従って計量されるこ とを特徴とする。 2.前記接種剤が、反応物質の送出とは、別々に、併行して連続的に送られるこ とを特徴とする請求項1に記載の金属処理法方。 3.反応物質が、溶融浴の有効熱に付加された熱源を伴った蒸気によって加熱さ れることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属処理法方。 4.気化された反応物質及び接種剤が溶融浴中に同時に分配され、一緒に混ぜら れ、互いに対して引き寄せられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の 金属処理法方。 5.各処理後に空にすることができる容器内に配置され た不連続溶融浴に適用されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の 金属処理法方。 6.滞留部又は注ぎ溝に送られる連続溶融浴に適用されることを特徴とする請求 項1から4の何れかに記載の金属処理法方。 7.少なくとも一つの反応容器(15)が、処理されるべき溶融浴中に、固定位 置又は可動位置に装備されるとともに、反応物質(10)を収容するよう設計さ れた第1蒸発チャンバー(16)、接種剤(11)及び前記第1チャンバーから 来る反応物質の蒸気を収容するよう設計された第2エキスパンションチャンバー (17)及び、前記第1及び第2チャンバーの間を連通する通孔(18)を有し 、反応物質を第1チャンバー(16)に、接種物質を第2チャンバー(17)に 、連続的に且つ別々に計量し且つ送出するための手段(20,22)によって特 徴付けられる請求項1から6の何れかに記載の処理法方によって溶融浴中で金属 処理するための装置。 8.第1チャンバー(16)は、溶融浴に接触する側壁及び/又は底壁を有し、 そこでは第2チャンバー(17)が溶融浴に向けて開口しており、該チャンバー は、溶融浴が第2チャンバー内に戻らないような圧力下に 維持することを特徴とする請求項7に記載の装置。 9.第1及び第2チャンバー(16、17)の間で内部連通している前記通孔( 18)が、溶融浴よりも高い位置にあることを特徴とする請求項7又は8に記載 の装置。 10.前記第1及び第2チャンバー(16,17)は、互いに対して又は隣り合っ て、同心的に一体的に結合された本体を有し、該本体は一つの部品又は又は一緒 に組み立てられた数個の部品で構成されることを特徴とする請求項7から9の何 れかに記載の装置。 11.前記第1蒸発チャンバーが、反応物質を加熱するための加熱ユニットと結合 されていることを特徴とする請求項7から10の何れかに記載の装置。 12.前記第1及び第2チャンバーが、計量装置(20,22)から来る反応物質 及び接種剤を送出するためのダクト(19,20)に接続され、該ダクトは一体 組み立て品又は分離した部品で結合されていることを特徴とする請求項7から1 1の何れかに記載の装置。 13.反応容器(15)が、処理されるべきその中に沈められていることを特徴と する請求項7から12の何れかに記載の装置。 14.反応容器(15)が、タンク又は溝の壁に沿って配 置されていることを特徴とする請求項7から12の何れかに記載の装置。 15.実質的には上述のように、特定の目的のために、図示され請求された、多量 の又は少量の気体の発生を有する反応物質を持った溶融槽の処理のための方法及 び装置。
JP8520833A 1995-01-05 1995-12-20 溶融鋳鉄浴中で少量又は大量のガスの発生を伴う反応物質を扱うための方法及び装置 Pending JPH10511741A (ja)

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