JPH10511500A - ロック用同軸ケーブルコネクタ及びアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ロック用同軸ケーブルコネクタが開示されており、ポートアダプタとともに使用すると、標準コネクタは使用できず、ケーブルタップポートあるいはドロップから出る信号の安全性が高められる。コネクタは環境に対する余分のシールを持っていてもよい。本発明の別の実施形態のアダプタは標準ケーブル接続器あるいはタップポートをコネクタに適合させ、認可されている標準の同軸コネクタを排除することである。

Description

【発明の詳細な説明】 ロック用同軸ケーブルコネクタ及びアダプタ発明の技術分野 本発明は同軸ケーブルコネクタに関する。特に、本発明はロック用同軸ケーブ ルコネクタ及び同軸ケーブルタップポートあるいは接続器のコネクタ用アダプタ に関する。種々の寸法及びタイプの同軸ケーブルに適合可能ではあるが、ＲＧ５ ９及び／またはＲＧ６ブレード及び／またはカッドシールドケーブルのような可 撓性同軸ケーブルの分野におけるアダプタ及びコネクタの使用に本発明は特に焦 点を絞っている。発明の背景 同軸ケーブルは通信産業において広く使用されている。特に、同軸ケーブルは ケーブルテレビ産業等においてテレビ及び他の通信信号を伝達するのに使用され ている。そのようなケーブルをアパートや一般家庭の中をあるいは分配点から配 線する必要がある場合、可撓性シールドケーブルが一般的に使用される。このケ ーブルは信号が伝達される中央の導体を有し、これは誘電体と、外側の誘電体に よって囲繞されたホイルあるいはワイヤ金属ブレードの一つまたはそれ以上のシ ールド層によって囲繞されている。絶縁発泡体の可撓性ケーブルのようにさらに 強固な分配同軸ケーブルでは、中央の導体は誘電体に囲繞されており、その後、 アルミニウムのような強固な外部金属導体と、場合によってはもう一つの外部誘 電体層により囲繞されて腐食を防止している。 ＣＡＴＶ産業の大きな問題は、分配タップあるいは接続器からの信号の盗用で あり、システム内に分割器を入れて料金を支払うことなく信号が盗用されること である。信号の盗用をさらに難しくするためにさまざまな設計が提案されてきた が、ＣＡＴＶ作業員には使用でき、許可を受けていない者の信号の盗用が難しい 強固なコネクタがなお必要である。 信号の盗用に対するシステム設計上の問題の一つは、異なるタップポート分配 点や接続器においてポートの長さが異なっていることである。１０分の数インチ だけ違っていても、汎用コネクタの製作には問題がある。したがって、多数の製 造所のタップポートあるいは接続器の螺子部を標準化しなくても、すべての接続 点を一様にするシステムを提供することが極めて望ましい。さらに、自己配列性 があり周囲へのシールが良好なコネクタの提供も極めて望ましい。したがって、 一般の工具や容易に購入できるコネクタを使用してポートに誰でもアクセスでき ることのない接続システムの提供がさらに極めて望ましい。また、標準の３／８ インチ螺子付きポートを特異なポートに変換する装置を提供することも望ましく 、この装置により取付及び取外しに機械てこの作用を与えるコネクタ用特殊工具 が必要となる。顧客の要望により周囲に対するシールを施すこともできる。発明の概要 本発明は上記特徴の全てのみならず、本願明細書を読むことにより当業者には 自明の他の多くの特徴を備えている。さらに詳しくは、本発明のコネクタは、取 付及び取外しに特殊工具を必要とするマンドレル及びロック用外殻を備えている 。コネクタの取付には１５０〜２００ポンドの力を必要とすることから、てこの 作用を増大させる機械工具が要求されるので、不可能ではないにしても手で取付 及び取外しを行うことは非常に困難である。コネクタシステム内にはポートアダ プタが設けられており、これはポートへのねじ込みのため特殊な形状を有する。 アダプタはシーラントとねじロックを組み合わせたものを備えている。アダプタ をポートにねじ込むと、粘着性シーラントによりねじロックとシールの両方が達 成される。シーラントはポートとアダプタとの間の環境保護を提供する。アダプ タは、コネクタが取り付けられるとロック特性を付与する形状を有している。し たがって、コネクタが取り外されると、標準の螺子コネクタはもはやポートに取 り付けられない。マンドレルはアダプタと結合する形状となっている。 マンドレルがアダプタとロックする特性を持つようにしてもよい。好ましい実 施形態のマンドレルは、アダプタの周囲を閉塞する差し込み片を有する。差し込 み片が顧客により決定されるロック特性を持つようにすることもできる。ケーブ ルはマンドレルのケーブル接続部に接続されるとともにロックされる。ロック用 外殻は幾つかの機能を有する。これはケーブルと外殻のロック及びシール要素（ こ れらの要素はケーブルをマンドレルにロックし、ケーブルと外殻の間の環境シー ルを保証する）を支承する。次に、取付時外殻が前方に押圧されると、アダプタ 周囲のマンドレル差し込み片が閉じてマンドレルをアダプタにロックする（マン ドレルとアダプタは滑らかでもロック特性を持っていてもよい）。別の特徴とし て、取付時外殻が前方に移動すると、シールをアダプタに係合させてアダプタに 周囲へのシール性を提供し、さらにアダプタと係合して（締まり嵌めあるいはロ ック嵌合により）１５０〜２００ポンドの取付及び取外し力でコネクタ全体をア ダプタにしっかりとロックする。コネクタは必要な機械てこ作用を提供する特殊 なサイズの工具でまさに機械的に取り付けあるいは取外しを行うことができるだ けで、許可されていない者はコネクタをタップポートあるいは接続器から取外す ことはできない。図面の簡単な説明 図１は、本発明のコネクタの好ましい実施形態の断面図を示している。 図２は、図１の実施形態の分解図である。 図３ａ乃至３ｂは、図１及び図２の実施形態と作用は同じであるが、本発明の 別の実施形態の取付図を示している。好ましい実施形態の説明 本発明の好ましい実施形態を図１及び図２を参照しながらさらに詳しく説明す る。コネクタ１００は図１及び図２に示されている。詳述すると、コネクタはポ ートアダプタ１０を有し、ポート２００を一様なサイズのコネクタに適合させる とともに、その上の螺子を使用できなくしてコネクタに標準螺子を他の人が勝手 に使用できないようにしている。アダプタ１０はさらに取り付け後マンドレル１ ２内に着座する突起１０ａと、取付工具を使用してロック用外殻１８の溝１８ａ とともにてこ作用を行う凸部１０ｂとを有している。アダプタ１０はまた外側の ロック用外殻をアダプタに効果的にシールするためにシール部２０を備えている 。適当なシールとして、断面円形あるいは矩形のＯ−リングシールのようなエラ ストマー部材がある。 コネクタは米国特許第４,８３４,６７５号公報、第４,５８３,８１１号公報、 第５,１２７,８５３号公報、第５,２７７,５９８号公報に図示されているような 適当な方法で作製でき、この上にマンドレル１２が取り付けられている。ケーブ ルは好ましくは、米国特許第４,５８３,８１１号公報及び／又は第５,１２７,８ いるようにして作製される。この四つの特許公報の内容は、目的に応じて参照す ることによってここに完全に盛り込まれているものとする。一般に、これらの特 許は特に、種々のタイプの同軸ケーブルコネクタ用ケーブルを作製する適当な方 法を図示している。 マンドレル１２は前方差し込み部内に円周方向の溝（戻り止めの断面）１２ａ を備えており、この溝はアダプタの凸部１０ａ（円周方向の突起）と係合してロ ックするためのものである。当然、アダプタ１０に戻り止めを設け、マンドレル １２に凸部を設けてもよい。差し込み部には弾性があるので、そのような弾性の ある適当な金属がマンドレルに適している。差し込み部の適当な形状は米国特許 第５,１２７,８５３号公報に開示されており、その内容は目的に応じて参照する ことによってここに完全に盛り込まれているものとする。さらに、マンドレル１ ２は１２ｂで示されるナイフエッジを有し、外側の金属シールド層と良好な電気 的接触を提供する。米国特許第５,１２７,８５３号公報に開示されている螺旋状 のナイフエッジを採用することもできる。 さらに、コネクタはケーブルロック１４を有し、これはマンドレル上に取り付 けられ圧縮されてマンドレルとケーブルロック１４の間に外側の電気シールド誘 電体を保持する。ケーブルロックは応力緩和の低い低クリープのプラスチックが 好ましいが、黄銅のような柔らかい金属も使用可能である。取り付け後、外殻１ ８は１８ｂにおいてコネクタをさらに抑制しロックする。タップポート２００か ら離間したケーブルロックの端部近傍には、図示されているＯ−リングのような 適当なケーブルシールが設けられている。 用意されたケーブルに対し、ロック用外殻はケーブルの外側誘電体上をケーブ ルに沿ってスライドせしめられる。その後、ロック用外殻はケーブルの端部にお いて、ケーブルに沿ってコネクタに向かってスライドせしめられ、ケーブル１６ とアダプタシール２０を圧縮し、マンドレル１２とケーブルロック１４をアダプ タ１０にロックする。凸部１０ａと直径１８ｃにおける外殻１８は堅い締まり嵌 めを提供する。２０を外殻の１８ｃのところで圧縮することによりさらにシール される。 全コネクタシステムのキーとなる特徴は、ポート２００上に適合するサイズの アダプタ１０にあり、凸部１０ａと突起１０ｂがなければ、標準コネクタが取り 付けられるような滑らかな表面を有している。このアダプタは、コネクタと長さ の異なるタップポートの接続を標準化するとともに、標準コネクタを使用できな ーラント、あるいは、アダプタをタップポートや接続器にねじ込んだ後アダプタ がそれにしっかりと接着して外れないようにするとともにタップポートあるいは 接続器をコネクタと使用するのに一様な寸法に変換する適当な手段が設けられて いる。したがって、アダプタと適合するが公には一般的には使用できない他のコ ネクタを製作することができるので、このアダプタはそれ自身特に好ましい形態 のものである。 使用していない時にポートをシールする手段等の他の特徴を本発明に盛り込む こともでき、この手段は例えば１９９３年９月７日出願の米国特許出願第０８／ １１８,１１９号に開示されており、その内容は目的に応じて参照することによ ってここに完全に盛り込まれているものとする。 取り付けに際し、ケーブルを標準的に作製し、外側と内側の誘電体と外側のシ ールド層を除去してある長さの中央の導体を露出させる。その後、外側誘電体の 一部を除去し、折り返される編組を露出するか、あるいは、螺旋螺子のマンドレ ルが使用されている場合には、誘電体と外側シールド層付き中央導体に略垂直に ケーブルは終端し、マンドレルはケーブルに付勢されるかねじ込まれる。その後 、ケーブルロックが接続されてマンドレルをケーブルに確実に保持し、ロック用 外殻をケーブルの長手軸に沿って移動させてアダプタ上にしっかりと取り付ける と、ケーブルロックがシールを圧縮して周囲に対するシールを行うことでシステ ムはアダプタに取り付けられる。これは、アダプタ１０の突起１０ｂと外殻の１ ８ａ に連結される工具によって行われる。ロックリングやプライヤのような工具に力 を加えると、外殻はアダプタに締め付けられるが、取り付けに必要な力は機械て こを利用して約１００ポンドを越え、好ましくは１５０〜２００ポンドである。 このことから、取付及び取外しは許可されていない人が行うのは不可能ではない にしても非常に難しい。取り外されたとしても、ポートを破壊しなければアダプ タを取り外すことはできず、したがって、一旦腐食すると標準のねじ込み式コネ クタは使用できない。 図３ａ，３ｂ，３ｃはコネクタの他の実施形態の取り付けを示している。しか しながら、どのコネクタの作用も同じである。類似要素にはプライムを付してい る。アダプタ１０’はポート２００に密封状にねじ込まれている。伸縮自在のプ ライヤはコネクタとアダプタを１０ｂ’と１８ａ’で締め付ける。工具は、締付 動作をケーブルとコネクタとアダプタの長手軸に沿った圧縮あるいは拡張動作に 変換する標準的な機械的操作により機能する。この実施形態では、溝１２ａが差 し込み部の端部の折曲留め金部１２ａ’に置換されている。差し込み片の適当な 数は２〜１０本であるが、３〜４本の差し込み片が好ましい。用意されたケーブ ル４００は中央部の導体４１０と露出した誘電体４２０を有するとともに外側シ ールド４３０と誘電体４４０を有し、外殻１８’とケーブルロック１４’に挿入 される。ケーブルロックはさらにシール性を向上させるためシール１６’に加え て別のシール１４ａ’を備えている。取り付け後、外殻は１８ｃ’でマンドレル １２’をポートアダプタ１０’に押圧し、差し込み片は１２ａ’で溝１０ｃ’に 着座する。領域１８ｂ’はケーブルロック１４’をマンドレル１２’に両者間に 要素４３０／４４０が保持された状態で押圧する。この実施形態では、ナイフエ ッジが凸部１２ｂ’に置換されているが、その機能は同じであり、シールド４３ ０に対して電気的接触を提供する。取付あるいは取外しには１００ポンド以上の 力が必要で、このことから許可された者だけがコネクタを使用するのが可能とな る。 本発明を特に好ましい実施形態とともに記載した。当業者に自明の変形例は本 発明の範囲に入るものと考えられ、例えば周囲環境に問題なければシールは除去 することもできる。また、外側のシールドに良好な電気的接触を提供する手段は 他の効果的な手段であってもよい。さらに、アダプタに複数の凸部を設けてマン ドレル等を保持するのに使用してもよい。本願明細書を読むことにより当業者に 自明の変形例は、完全な等価物と同様、本発明及び別添クレームの範囲に入るも のと考えられる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．同軸ケーブルとの結合部とアダプタとの結合部とを有し、ケーブル結合部が 同軸ケーブルの外側シールド層に電気的接触を提供するナイフエッジを有する円 筒状マンドレルと、同軸ケーブルをマンドレルとの間にロックするケーブルロッ クと、ケーブルロックとマンドレルへの水の侵入をシールするケーブルシールと 、コネクタがケーブルのタップポートアダプタに取り付けられると、シール上に 取り付けられケーブルロックとマンドレルのシールを確実に行うケーブルロック 用外殻とを備えた同軸ケーブルコネクタ。 ２．アダプタに取り付けるためにマンドレル部にロック機構をさらに備えた請求 項１に記載のコネクタ。 ３．電気的接触部は螺旋状のナイフエッジである請求項１または２に記載のコネ クタ。 ４．マンドレルがアダプタ上の凸部と嵌合する溝を有する上記請求項のいずれか に記載のコネクタ。 ５．ケーブルロックとロック用外殻との間にＯ−リングシールをさらに備えた上 記請求項のいずれかに記載のコネクタ。 ６．取付及び取外し力が１００ポンド以上である上記請求項のいずれかに記載の コネクタ。 ７．ケーブル接続器あるいはタップポートを一様な寸法に適合させる同軸ケーブ ルコネクタ用のアダプタであって、ポートあるいは接続器の螺子と結合する内螺 子を有する円筒状部材と、コネクタとロック状態で結合できる領域を外部に有す ることを特徴とするアダプタ。 ８．コネクタとロック可能な領域から離間したアダプタの外側にアダプタシール をさらに備えた請求項１または７に記載のアダプタ。 ９．シールがＯ−リングシールである請求項８に記載の装置。 １０．上記領域が凸部である上記請求項のいずれかに記載の装置。 １１．同軸ケーブルと結合可能なマンドレルをさらに備え、該マンドレルは二つ の円筒部を有し、第１円筒部はアダプタを収容する寸法を有する一方、第２円筒 部はケーブルの内側誘電体と外側シールド層との間に取り付けられるよう同軸ケ ーブルを収容する寸法を有し、マンドレルは外側シールド層とアダプタにロック 状態で結合可能なマンドレルの領域とが接触する電気的接触部を第２円筒部の外 側にさらに有する請求項７に記載の装置。 １２．マンドレルの上記領域は戻り止めである上記請求項のいずれかに記載の装 置。 １３．同軸ケーブルの外側に取り付けられ、マンドレルと外側シールド層及び外 側誘電体との間に締まり嵌めを発生させるケーブルロック円筒部材をさらに備え 、ケーブルロックはケーブルとマンドレル上への取付を容易にする面取りした開 口とその反対側にシール受け部を有する円筒状部材である上記請求項のいずれか に記載の装置。 １４．ケーブルロックの近傍のシールを圧縮する外殻に外側ロックをさらに設け 、マンドレルがアダプタにロックされるにつれて、マンドレルにロックされるよ うにした上記請求項のいずれかに記載の装置。 １５．ロック用外殻はアダプタ、マンドレル及びケーブルシールとの結合を容易 にするために三つの異なる直径を有し、その断面が段部が隣接する円筒部材の形 状を呈している上記請求項のいずれかに記載の装置。 １６．アダプタをロック用外殻に接触させる部位の反対側にさらに別の径小フレ ア部を設け、応力を逃がすとともにケーブルに対しシールするようにした上記請 求項のいずれかに記載の装置。