JPH10509410A - 錠剤ディスペンサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 錠剤（４）を収容し取り出すための容器であって、該取り出し開口部（５）および／または該取り出し開口部の上流の取り出し通路（８）が、錠剤を錠剤の一部が取り出し開口部の外側に突出したまま取り外し可能に保持するように狭窄されているかまたは遮られおり、保持された錠剤が容器から容易に取り外されるように取り出し開口部のリムの一部または容器の隣接部分が容器の残部に対して可動であることを特徴とする容器。

Description

【発明の詳細な説明】 錠剤ディスペンサー 本発明は、錠剤を収容し取り出すための新規な容器に関する。 多くの製品、例えば、医薬、菓子などは、該製品が取り出される容器、例えば 、瓶、広口瓶またはケースに入れられた固体錠剤の形態にて供給される。通常、 かかる錠剤は、重力の作用により１個以上の錠剤が容器の開口部より落ちるか、 摺動するかまたは転がり出るように容器を傾けることで該容器より取り出される 。 かかる容器の欠点は、取り出す時に、余分な錠剤が不注意にも容器からこぼれ 、使用者が余分な錠剤を該容器に戻さなければならないという不便さを生じ、例 えばそのような余分な錠剤が床に落ちた場合など、そのような余分な錠剤は、損 失するかまたは汚れる可能性があるということである。 本発明は、これらの公知容器の欠点を少なくとも一部解決する錠剤用容器を提 供するものである。本発明の他の目的および長所は、以下の記載から明らかであ ろう。 本発明によると、錠剤を収容し取り出すのに適している容器は、１つ以上の取 り出し開口部を有しており、該取り出し開口部および／または該取り出し開口部 の上流の取り出し通路が、狭窄部（constriction）または障害部（obstruction ）によって、取り出し通路に沿って進む錠剤を該錠剤の一部が取り出し開口部の 外側に突出したまま取り外し可能に保持するように狭窄されているかまたは遮ら れており、該取り出し開口部が該取り出し開口部を全体的または部分的に囲むリ ムによって画定されており、保持された錠剤が容器から容易に取り外されるよう にリムの一部または容器の隣接部分が容器の残部に対して可動であることを特徴 とする。 本明細書で用いる場合、「上流」および「下流」なる用語は、本明細書では錠 剤が容器の内部から取り出し通路に向かい、次いで、該取り出し通路を通って移 動する「取り出し方向」と称される方向に関している。 このように錠剤の一部が取り出し開口部の外側に突出したままで取り出し通路 にある錠剤を保持することは、保持されている錠剤が該通路を遮り、余分な錠剤 がその取り出し通路を通ることを妨げ、これにより、錠剤がこぼることを回避す るという長所がある。さらに、この取り外し可能な保持力は、使用者の錠剤への アクセスを容易にし、使用者が錠剤の突出部をつかみ、こぼれ落ちるかまたは転 がる錠剤を捕まえなければならないことなく、取り出し開口部から完全な錠剤を 引き出すことを可能にする。これは、錠剤が偶発的に落下する可能性を減少させ る。容器の残部に対して可動であるリムの一部または容器の隣接部分の設備は、 容器からの錠剤の取出しを容易にする。錠剤の容器からの取り外しは、リムの一 部または容器の隣接部分を移動させる前の位置よりも容器の外側に錠剤を露出さ せること、および／または狭窄部または障害部によって生じた制御を超えて錠剤 を移動させることによって容易にされる。 本発明の容器によって取り出すことができる錠剤は、経口投与用錠剤などの医 薬製剤、甘味などの菓子類、または他の錠剤であってもよい。 本発明の容器は、略平面に平らにされた形状を有する錠剤に特に好適である。 略平面に平らにされた形状としては、円形ディスク、楕円形ディスク、矩形、平 行四辺形、扁球などが挙げられる。略平面に平らにされた特定の形状は、例えば 、縁に傾斜を付した、円形ディスクである。 好適には、取り出し方向についての取り出し開口部の断面の形状は、取り出し 方向についての錠剤の断面の形状に対応する。例えば、ディスク、矩形または平 行四辺形である錠剤の場合、取り出し開口部は、高さよりも幅の方が大きいスロ ット形の開口部、好適には、所望により丸みを帯びた角または１以上の丸みを帯 びた端部を有する矩形スロット形の開口部、例えば、菱形の開口部であるのが好 適である。 好適には、取り出し開口部は、該取り出し開口部のリムで終わっている取り出 し通路画定壁であって、該取り出し開口部より上流にある通路形成壁の間で取り 出し通路を画定する取り出し通路画定壁によって画定されている取り出し通路の 末端として画定されていてもよい。通路形成壁は、容器の内部から取り出し開口 部のリムに向かって狭くなり、取り出し開口部のリムを形成するようにテーパー をもっていてもよい。このようなテーパーをもつ取り出し通路により、錠剤は、 取り出し開口部に向かって誘導され、かつ方向付けられる。該錠剤の誘導および 方向付は、錠剤が取り出し通路に沿って進み、とりわけ、ジャミングを生じるこ ともある錠剤のインターロックが完全にまたは部分的に減少されるような好まし い一列整列で取り出し開口部に入ることを確実にする。 取り出し開口部および／または取り出し通路は、例えば、取り出し開口部およ び／または取り出し通路における１つ以上の障害部、該開口部のリムおよび／ま たは通路形成壁の収束、または取り出し開口部のリムからまたは取り出し通路の 内面から内方向への突起部、例えば、うね、小さな表面隆起、または他の表面凸 部により、狭窄されているかまたは遮られていてもよい。このように内方向に向 けられた突起部は、例えば、該突起部が該突起部の弾力により錠剤を保持するが 、その保持から錠剤を容易に取り外すことができるように弾力のあるものであっ てもよい。別法としては、該突起部は、弾力のあるものでなくてもよい。取り出 し開口部および／または取り出し通路は、例えば、２以上のそのような型の狭窄 部または障害部の組み合わせにより狭窄されているかまたは遮られてもよい。例 えば、通路形成壁は、プラスチック材料で製造することもできる。該開口部およ び／または該通路を狭窄させるかまたは遮るための他の方法は、当業者に明らか であろう。 狭窄部または障害部は、錠剤が取り出し開口部において保持されている場合に 錠剤の半分以下が取り出し開口部から突出するように、取り出し開口部および／ または取り出し通路を、錠剤の幅（例えば、円形錠剤の直径）よりも小さく、お よび／または錠剤の厚みよりも小さく狭めるべきである。好適には、狭窄部また は障害部は、取り出し開口部に、または、取り出し開口部のすぐ前方（下流）に 、または、取り出し開口部の上流の取り出し通路に位置していてもよい。狭窄部 または障害部が取り出し通路にある場合、好適には、狭窄部または障害部は、錠 剤の一部が取り出し開口部から確実に突出するように、取り出し通路の長さに関 して、取り出し開口部から錠剤１個幅または円形錠剤の場合には直径１個の範囲 内 にあるべきである。 スロット形開口部に適している狭窄部または障害部のある形態では、スロット の高さは、錠剤の厚みよりも大きくてもよいが、スロットの幅は、錠剤の幅（例 えば、円形錠剤の直径）よりも小さい。別法としては、スロット形開口部に適し ている狭窄部または障害部の別の形態では、スロットの高さは、錠剤の厚みより も小さくてもよいが、スロットの幅は、錠剤の幅（例えば、円形錠剤の直径）よ りも大きい。取り出し開口部の上流では、取り出し通路は、上記スロット形から 、錠剤が平らにされる平面で錠剤の形状に大体対応している通路に、例えば円形 錠剤の場合には円筒形の取り出し通路に広がっていてもよい。 容器の残部に対して可動であるリムの一部または容器の隣接部分は、多くの別 手段または手段の組み合わせによってこのように可動であってもよい。ある方法 では、リムの一部または容器の隣接部分は、さらに容器の外側に錠剤を露出させ て錠剤の取り外しを容易にするように、容器の残部に対してヒンジまたは他のタ イプのピボットについて折り重なってもよい。 別法としては、リムの一部または容器の隣接部分は、容器の残部に対して摺動 可能に可動であってもよい。リムの一部または容器の隣接部分は、取り出し方向 に摺動可能に可動であってもよい。 本発明の１つの具体例では、取り出し開口部は、実質的に、高さ（すなわち、 矩形の短辺）が取り出そうとする錠剤の厚みよりも大きく、取り出し開口部の幅 が錠剤の略取り出し方向に可動（好適には、摺動可能に可動）であるリムの一部 の上にある前記狭窄部または障害部によって取り出そうとする錠剤の幅よりも小 さく狭められている、矩形スロット形であってもよい。 リムの一部または容器の隣接部分の前記移動により、さらに容器の外側に錠剤 を露出させるように、取り外し可能に保持された錠剤が運搬される。 好適には、リムの一部または容器の隣接部分は、上部および下部のリップおよ びジョーの一般的な形態の上部および下部を有していてもよく、狭窄部または障 害部は、下部の上にあり、リムの下部は、取り出し方向に摺動可能に可動である 。このような狭窄部により、さらに容器の外側に錠剤を露出させるように、下部 の ジョーまたはリップを取り出し方向に摺動させ、取り外し可能に保持された錠剤 を運搬することができる。 リムの一部を容器に対して可動に、例えば、摺動可能に可動にするための方法 は、当業者に明らかであろう。例えば、リムの可動部分は、容器本体内に取り付 けられ、容器本体壁にある誘導溝と共働する突起部を有していてもよい摺動可能 に可動な部分に、好適にはその一部分として一体的に、含まれてもよい（逆もま た同じ）。別法としては、リムの一部は、スリーブ手段で容器本体の周囲に取り 付けられ、容器本体壁にある誘導溝と共働する突起部を有していてもよい部分に 、好適にはその一部分として一体的に、含まれてもよい。しかしながら、相対的 な可動性は達成されるが、相対的に可動な部分は、リム壁が容器から完全に分離 するのを防止するために当業者に明らかなタイプのエンドストップを含んでいて もよい。 本発明の容器のかかる構造によって、取り出される錠剤は、突起部によって形 成された狭窄部または障害部によって保持され、次いで、使用者により捕まれ、 下部が容器に対して動く、例えば、摺動するように略取り出し方向に引き出され 、これにより、錠剤の取り外しが容易になり、例えば、錠剤が下部から持ち上げ られる。別法としては、移動可能であるリムの一部または容器の隣接部分が捕ま れ、引き出されて、錠剤を取り外してもよい。例えば、下部が動くと、この作用 により、取り出し開口部の狭窄部または障害部により生じる保持力を超えて錠剤 が運搬され、これにより、該取り出し開口部から錠剤を取り外すのが容易になる 。前記のように平面について平らにされている形状を有する錠剤は、特に、平面 のいずれかの側で人差し指および親指を用いてつかみ持ち上げるのが容易である 。 好適には、容器とリムの一部または容器の隣接部分との相対的な可動性は、取 り出し通路および／または取り出し開口部において錠剤によるジャミングを防止 するかまたは減少させるためのジャミング防止機構を提供するために用いてもよ い。例えば、突起部は、相対的に可動である部分の一方に含まれていてもよく、 該突起部は、相対的に可動な部分が相対的に動いた場合に取り出し開口部および ／または取り出し通路において錠剤と噛み合って、生じるかもしれないジャミン グ相互作用に対して錠剤を対抗させることができる力を該錠剤に負荷することが できる。 かかる構造の具体例では、通路形成壁がテーパーをもち、前記スロット形取り 出し開口部に向かって狭くなり、該スロット形取り出し開口部を形成する場合、 通路形成壁は、隙間、例えばスリットを含んでいてもよく、リムの移動により突 起部が隙間を通過し、錠剤と噛み合って、該錠剤をジャミングさせないように、 摺動可能に可動であるリムから容器中への対応する突起部があってもよい。 別法として、または追加として、該容器は、別に、ジャミングした錠剤を放出 するための手段、例えばプローブを装着していてもよく、可動キャップの一体部 分として提供されてもよい。 好適には、本発明の容器は、１つ以上のこのような取り出し開口部および対応 する取り出し通路を含んでいてもよい。 全体的な容器自体は、便利な形状のものであってもよい。該容器は、好適には 、その範囲内に収容される錠剤の形状に非常に一致しているが、取り出しの間に 容器内での錠剤のジャミングの可能性を減少させるのに充分な錠剤と容器の内面 との間の内部クリアランスを有する断面形状のものであってもよい。 例えば、円形ディスク形錠剤の場合、容器は、容器中の錠剤がジャミングせず に取り出し開口部に向かって容器に沿って容易に動くことができるような直径の 略円筒形の内部断面を有するものであってもよい。円筒形容器内では、円形ディ スク形状の錠剤は、通常、シリンダーの軸に対して垂直なディスク平面をもって 保存されるであろう。取り出し通路は、円筒形容器の円形断面から取り出し開口 部の形状に向かってテーパーをもつように形づくられるであろう。取り出し開口 部が前記のように略矩形スロットの形状である場合、取り出し通路は、錠剤が取 り出し開口部に向かう取り出し方向に移動すると該錠剤の保存整列から９０°を 介して錠剤がひっくり返って、該錠剤が取り出し開口部にディスク平面に対して 垂直な断面を提供するように形づくられていてもよい。 取り出し開口部および通路画定壁は、例えば、全体的な容器と一体形成されて もよい。別法としては、取り出し開口部および取り出し通路画定壁は、例えば、 本発明の容器を形成するために容器本体のネック部に取り付けられるように分離 式キャップ、アダプターまたは取り出し部において別々に形成されていてもよい 。容器本体のネック部に取り付け可能なかかる分離式キャップ、アダプターまた は取り出し部は、本発明のさらなる態様である。かかる容器本体は、好適には、 慣用の瓶、管または他のタイプの錠剤用パッケージからなっていてもよい。 容器の取り出し開口部は、好都合には、慣用的な公知タイプのクロージャー、 例えば、スナップ嵌合閉鎖機能を有するヒンジ付クロージャー、または可動式ク ロージャーを備えていてもよく、該クロージャーは、好適には、公知の子供に安 全なタイプのものであってもよい。 一例として以下の図を単に引用して、本発明を説明する。 図１〜６は、本発明の容器の構造を示す。 図７〜１０は、本発明の別の容器の構造を示す。 図１１〜１３は、ジャミング防止機構を有する本発明の容器の構造を示す。 図１〜６に関しては、本発明の容器を、図１および図４では縦断面図で、図３ では図１で示した右方向からの端面図で、図２および図５では平面図で、図６で は分解図で示す。 該容器は、アダプター３を２で摩擦嵌合によって取り付けられる円筒形容器本 体１（取り出し末端領域だけを示す）からなる。容器本体１は、円形ディスク形 状の錠剤４を収容する。容器の一端で、アダプター３には、図３に示すようにリ ム６によって画定されたスロット形状である取り出し開口部５がある。該リム６ は、容器本体１の円形断面から取り出し開口部５に向かってテーパーをもつ取り 出し通路８を画定する通路形成壁７の末端である。 取り出し開口部５は、内側に向かっている突起部９によって狭窄されており、 その結果、突起部９のすぐ上流では取り出し通路８の幅が錠剤４の直径よりも広 くなるが、取り出し開口部５では５のスロット幅が錠剤４の直径よりも小さくな る。 リム６の下部６および通路形成壁の隣接部分７Ａは、図１において矢印で示し ている略取り出し方向にアダプター３内で摺動可能に可動である。これは、アダ プター３における対応する溝１２と摺動可能に嵌合する突起部１１を有するイン サート１０の形態で作られることによって達成される。該溝１２は、インサート がアダプターから全体的に引き出されるのを防止するエンドストップを有する。 アダプター３の端部は、プラグ１３によって密閉されていてもよい。該スロッ ト５は、クロージャー（示さない）または他の慣用手段によってコラプシブルで あってもよく、該アダプターの示されている端部全体が慣用的なクロージャーに よって密閉されていてもよい。 使用に際しては、インサート１０が図１に示す位置にある場合、該容器を傾け るかまたは振盪して、錠剤４が取り出し通路８に沿って移動し、スロット５と一 直線に並ぶようにする。該錠剤がスロット５を通過しようとすると、該錠剤は、 突起部９によって保持され、その結果、図２に示すとおり、錠剤４の一部４Ａが 取り出し開口部の外側に突出する。次いで、錠剤４またはインサート１０が図１ における矢印の方向に図４または図５に示される位置に引っ張られ、これにより 、錠剤４を、錠剤４が図２に示す位置よりもさらに容器の外側に露出され、これ により図４に示すように上方に持ち上げることによって錠剤４の取り外しが容易 になる位置に運搬する。次いで、インサート１０を図１に示す位置に戻し、該操 作を繰り返して、次のさらなる錠剤を取り出す。 図７〜１０に関しては、本発明の別の容器を、図７および図９では縦断面図で 、図８では、図７に示す右の方向からの端面図で、図１０では、図９において示 す容器の平面図で示す。 図１〜６で示される部分と同様の同一性を有する部分は、図１〜６と同様に番 号を付す。 図７〜１０の容器では、アダプター３は、アダプター３上で縦方向に摺動可能 であるスリーブ１４によって囲まれている。該スリーブ１４の摺動可能な移動の 限界は、アダプターにおける溝１５内でスリーブ１４上での突起部１５の移動の 限界によって決定され、その配置は、アダプター３上でのスリーブの回転をも制 限する。 リム６の下部６Ａ、および通路形成壁の隣接部分７Ａは、一体的にスリーブ１ ４の一部であり、その結果、図７において矢印で示される略取り出し方向でアダ プター３内で摺動可能に可動である。図７〜１０の容器の取り出し開口部５の全 体的な構造は、図１〜６のものと同様である。 使用に際しては、スリーブ１４が図７に示す位置にある場合、該容器を傾ける かまたは振盪して、錠剤が取り出し通路８に沿って移動し、スロット５と一直線 に並ぶようにする。該錠剤がスロット５を通過しようとすると、該錠剤は、突起 部９によって保持され、その結果、図２に示されると同様に、錠剤４の一部が取 り出し開口部の外側に突出する。次いで、該錠剤４またはスリーブ１４が図７に おける矢印の方向に図９および図１０に示される位置に引っ張られ、錠剤４を運 搬し、図９に示すように上方に持ち上げることによって錠剤４の取り外しが容易 になる。次いで、インサート１４を図７に示す位置に戻し、該操作を繰り返して 、次のさらなる錠剤を取り出す。 図１１〜１３に関しては、一般的な構造および操作が図７〜１０のものと同一 であり、アダプター３を囲んでいるスリーブ１４を有している容器が示されてお り、図７〜１０で示される部分と同様の同一性を有する部分は、図７〜１０と同 様に番号を付す。図１１および図１２は、断面図を示し、図１３は、分解図を示 す（図１３では、プラグ１３を示さない）。 図１１〜１３の容器は、通路形成壁の下部の一部７Ａがアダプター３と一体形 成される点で図７〜１０と異なる。また、スリーブ１４は、アダプター３が図１ １に示される非伸長位置にある場合に、小さな部分が壁７Ａの前方に伸びており 、かつ大部分が壁７Ａの下面に取り付けられている通路形成壁の一部１７を含ん でいる。壁７Ａにはスリット１８の形状の隙間があり、アダプター３が図１１に 示される非伸長位置にある場合にスリット１８を通過するフィンの形態の突起部 １９が部分１７から伸びている。図１１および図１２において、フィン１９によ って遮られている壁７Ａの部分を破線で示す。 図１１〜１３の容器の全体的な操作は、図１１および図１２に示されるように スリーブ１４がアダプター３上で相互的に動くと、フィン１９がスリット１８を 通過して、錠剤４Ｂと噛み合って該錠剤をジャミングさせず、ジャミングしない 位置４Ｂに錠剤を動かすこと以外は、図７〜１０の容器のものと同一である。 図１〜１３の容器の全ての部分は、容器製造の技術分野で一般的な弾力性のあ るプラスチック材料から作られている。該容器は、また、一体構造のものである 代わりにアダプターにおけるものであると説明される部品からなっていてもよく 、該容器は、例えば、取り出し開口部とは反対の端部から充填される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ (72)発明者 ジョンソン，ウェンディ イギリス、ティダブリュー８・９ビーデ ィ、ミドルセックス、ブレンフォード、グ レイト・ウエスト・ロード、エスビー・ハ ウス、スミスクライン・ビーチャム (72)発明者 ルイス，スティーブン・バーネット イギリス、エスダブリュー11・３キューテ ィ、ロンドン、バターシー、ヨーク・ロー ド、チャルマーズ・ハウス305番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．１つ以上の取り出し開口部を有する、錠剤を収容し取り出すのに適してい る容器であって、該取り出し開口部および／または該取り出し開口部の上流の取 り出し通路が、狭窄部または障害部によって、取り出し通路に沿って進む錠剤を 該錠剤の一部が取り出し開口部の外側に突出したまま取り外し可能に保持するよ うに狭窄されているかまたは遮られており、該取り出し開口部が該取り出し開口 部を全体的または部分的に囲むリムによって画定されており、保持された錠剤が 容器から容易に取り外されるようにリムの一部または容器の隣接部分が容器の残 部に対して可動であることを特徴とする容器。 ２．取り出し開口部の取り出し方向についての横断面形状が取り出し方向につ いての錠剤の横断面形状と実質的に一致している請求項１記載の容器。 ３．取り出し開口部がスロット形状の開口である請求項２記載の容器。 ４．取り出し開口部が、該取り出し開口部のリムにおいて終わっており、該取 り出し開口部の上流で該壁の間で取り出し通路を画定しており、該取り出し開口 部のリムに向かって狭くなり、該リムを形成するようにテーパーをもつ通路画定 壁によって画定される取り出し通路の端部として画定される請求項１、２または ３記載の容器。 ５．錠剤が取り出し開口部において保持されている場合に錠剤の半分以下が取 り出し開口部から突出するように、狭窄部または障害部が、取り出し開口部およ び／または取り出し通路を錠剤の幅よりも小さくおよび／または錠剤の厚みより も小さく狭めることを提供する請求項１〜４のいずれか１項記載の容器。 ６．取り出し開口部がスロット形状であり、該スロットの高さが錠剤の厚みよ りも大きく、該スロットの幅が錠剤の幅よりも小さい請求項５記載の容器。 ７．容器の残部に対して可動であるリムの一部または容器の隣接部分が、さら に容器の外側に錠剤を露出させて錠剤の取り外しを容易にするように、容器の残 部に対してヒンジまたは他のタイプのピボットについて折り重なっている請求項 １〜６のいずれか１項記載の容器。 ８．リムの一部または容器の隣接部分が取り出し方向に容器の残部に対して摺 動可能に可動である請求項１〜６のいずれか１項記載の容器。 ９．取り出し開口部が実質的に矩形スロット形状であり、高さ、すなわち、該 矩形の短辺が取り出そうとする錠剤の厚みよりも大きく、該取り出し開口部の幅 が、錠剤の取り出し方向に摺動可能に可動であるリムの一部の上の狭窄部または 障害部によって取り出そうとする錠剤の幅よりも小さく狭められている請求項８ 記載の容器。 １０．リムの一部または容器の隣接部分の移動が、さらに容器の外側に錠剤を 露出させるように取り外し可能に保持された錠剤を運搬するように作用する請求 項１〜９のいずれか１項記載の容器。 １１．リムの一部または容器の隣接部分が上部および下部リップまたはジョー の一般的な形態である上部および下部を有しており、狭窄部または障害部が該下 部の上にあり、リムの該下部が取り出し方向に摺動可能に可動である請求項８、 ９または１０記載の容器。 １２．容器とリムの一部または容器の隣接部分との相対的な可動性が、取り出 し通路および／または取り出し開口部において錠剤のジャミングを防止するかま たは減少させるためのジャミング防止機構を提供するために用いられる請求項１ 〜１１のいずれか１項記載の容器。 １３．突起部が、相対的に可動な部分が相対的に動いた場合に取り出し開口部 および／または取り出し通路において錠剤と噛み合って、生じるかもしれないジ ャミング相互作用に対して錠剤を対抗させることができる力を該錠剤に負荷する ことができる相対的に可動な部分の一方に含まれている請求項１２記載の容器。