JPH1050578A - X線リソグラフィー用マスク構造体、その製造方法および構造体を用いた半導体デバイス - Google Patents

X線リソグラフィー用マスク構造体、その製造方法および構造体を用いた半導体デバイス

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JPH1050578A
JPH1050578A JP20574696A JP20574696A JPH1050578A JP H1050578 A JPH1050578 A JP H1050578A JP 20574696 A JP20574696 A JP 20574696A JP 20574696 A JP20574696 A JP 20574696A JP H1050578 A JPH1050578 A JP H1050578A
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Hideo Kato
日出夫 加藤
Hiroshi Maehara
広 前原
Keiko Chiba
啓子 千葉
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Particle Accelerators (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な膜厚を有しかつ光透過性に優れた高精
度のX線リソグラフィー用マスク構造体を提供し、SR
光源を用いたステッパー等による転写焼付け精度および
性能を向上させる。 【解決手段】 本発明によって、X線リソグラフィーに
用いられるマスク構造体であって、構造体を構成するマ
スクメンブレンがCVD法で成膜された膜体とSP法で
成膜された同じ素材の膜体の積層体から構成されている
X線リソグラフィー用マスク構造体、その製造方法およ
び半導体デバイスが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体等のデバイス
を製造するためのリソグラフィーにおいて用いられるマ
スク構造体およびマスク構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィー技術を用いて被加工材表
面を部分的に変質せしめることにより各種製品を製造す
ることが工業上特に電子工業の分野において広く利用さ
れており、この方法によればパターンが同一の表面変質
部を有する製品を大量に製造出来る。被加工材料の表面
変質は各種エネルギー線の照射により行なわれ、この際
のパターン形成には、部分的にエネルギー遮断材を配置
してなるマスクが用いられている。このようなマスクと
しては、照射エネルギーが可視光および紫外光の場合に
は、ガラスまたは石英等の透明基板上に、銀、クロム等
の黒色の不透明パターンを設けたものが用いられる様に
なった。
【0003】しかし近年、より微細なパターン形成が求
められ、さらにより短時間でのリソグラフィー加工が求
められるにつれて、照射エネルギー線として電子線、イ
オン線等の粒子線、更にはX線が注目される様になって
きた。
【0004】これらのエネルギー線は、上記の可視光お
よび紫外光の場合において、マスク基板部材として用い
られてきたガラスや石英板では、エネルギー線を通過せ
しめることが出来ず、マスクの基板材料として適してい
ない。粒子線、特にX線を用いるリソグラフィーにおい
ては、各種の無機薄膜、例えばシリコン、チッカシリコ
ン、炭化シリコン等のセラミックス薄膜、あるいはポリ
イミド、ポリアミド、ポリエステル等の有機高分子薄
膜、更にはこれらの積層薄膜をエネルギー線透過体とし
て用い、これらの膜面上に金、白金、タングステン等の
金属をエネルギー線吸収体としてパターン状に形成して
マスクを作成している。このマスクは自己保形性が無い
為、適宜の保持体に支持される。保持体としては、通
常、環状保持基板が用いられる。即ち、エネルギー線吸
収体のマスク材のパターンを片面に形成したエネルギー
線透過性の保持薄膜の周辺部を、環状保持基板の一端面
に接着せしめることにより、マスク構造体が形成されて
いる。
【0005】ところで、上記のマスク構造体を使用して
リソグラフィーを行なうには、従来はX線源としてパラ
ジウム、ロジウム等の金属ターゲットに電子線を作用さ
せて発生せしめる、所謂、管球X線源が主流として考え
られてきたが、近年シンクロトロンから発生する放射光
を利用する、所謂、SRリソグラフィーが注目されてき
ている。
【0006】しかし、SRリソグラフィーを採用しよう
とすると、従来考えられなかった問題が浮上してきた。
すなわち、X線の波長が4Åから10Åに変り、照射強
度が二桁以上上昇し、発生する熱の上昇等による問題が
生じた。これらの問題に対応するために種々の対策が考
えられてきた。例えば、ポリイミド等の有機膜から、熱
伝導の良い熱膨張係数の小さいSi,SiN,SiC等
の無機膜へ、膜厚は8μmから2μm程度に、照射光に
平行性があるので、転写の線幅が0.8μmから0.2
μm以下への期待が寄せられてきている。一方、X線吸
収体に関しても同様に対応を求められてきており、それ
は低熱膨張、低応力の材料、そしてプロセスの安定性の
向上等である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】X線リソグラフィーに
用いるX線マスクメンブレン材料として挙げられる中
で、無機材料として実用化に近い位置にあるものとして
は、Si,BN,SiN,SiCを挙げることができ
る。このなかで最近注目されているものの一つがSiC
である。SiCはセラミックス材料の中で最も化学的に
安定であって、機械的強度にすぐれており、更に熱膨張
係数がSiに近く熱伝導性にも優れている。SiC膜の
成膜方法としてはCVD法が代表的である。成膜された
膜について調べてみると未だ数々の問題点が残されてお
り、製法あるいは付加手段を講じて改良に勧めてはいる
ものの本当の解決には至っていない。
【0008】すなわち、問題点を列挙してみると、表
面状態が悪い(結晶の異常成長による)、光の透過性
が悪い(固有吸収、膜内および表面での光散乱)、膜
厚の不均一(面内、ロット内、ロット間コントロールが
難しい)等がある。これまでに講じられてきた対策とし
ては、の膜表面の研磨、の光増透膜の採用であり、
に関しては打つ手だてが無く単に分別するにすぎなか
った。この場合、同じ膜厚のメンブレンとして採用でき
る割合は20%以下と低く、生産性が大きな問題となっ
ている。
【0009】従来の考え方からすると、膜厚の変化はア
ライメント光の光透過率に影響を与えるので、増透膜を
設けることにより解決出来ると考えられた。しかしなが
ら、製造ロット内での膜厚の差が20%以上も生じるこ
とは、実際のリソグラフィーにおいて焼き付け光量に影
響を与え、強いては総合的歩留の低下に寄与する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために鋭意検討した結果、マスク構造体の製造に
あたり、CVD(CHEMICAL VAPOR DE
POSIT)法およびSP(SPATTER DEPO
SIT)法の採用により解決しうることを見出して本発
明に到達した。
【0011】すなわち、本発明は、X線リソグラフィー
に用いられるマスク構造体であって、構造体を構成する
マスクメンブレンがCVD法で成膜された膜体とSP法
で成膜された同じ素材の膜体の積層体から構成されてい
ることを特徴とするX線リソグラフィー用マスク構造体
を提供するものである。
【0012】本発明はまた、X線リソグラフィーに用い
られるマスク構造体の製造方法であって、構造体を構成
するマスクメンブレンをCVD法およびSP法により同
一素材による積層膜としてSi等の支持基板上に形成し
て後、X線マスク領域の支持基板をバックエッチング法
により除去することを特徴とするマスク構造体の製造方
法を提供するものである。
【0013】更に本発明は、上記X線リソグラフィー用
マスク構造体を介してX線等の放射光によりレジスト感
光体上に転写形成するデバイスの製造方法およいデバイ
スをも提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】上記した本発明のX線リソグラフ
ィー用マスク構造体において、マスクメンブレンはCV
D法SiCおよびSP法SiCの積層膜で構成されるこ
とが好ましく、更にCVD法SiC膜の片面または両面
にSP法SiC膜が積層されていることが好ましい。
【0015】上記したマスク構造体において、積層され
たCVD法SiC膜およびSP法SiC膜の合計膜厚
は、リソグラフィーに用いるアライメント光に対してd
=mλ/2n(mは整数)の式に対応した厚さであるこ
とが好ましい。この場合において、積層膜をSi等の支
持基板上に形成して後、X線マスク領域の支持基板をバ
ックエッチング法により除去してマスク構造体とするこ
とが好ましく、更に積層膜をSi等の支持基板上に形成
して後、X線マスク領域の支持基板をバックエッチング
法により除去し、更に裏面より前記の式に対応した厚さ
までSP法で成膜してマスク構造体とすることが好まし
い。
【0016】また、積層膜をSi支持基板上に形成して
後、Au,Pt、Ta,W,MoおよびNiからなる群
から選ばれた重金属の単体または合金によりX線吸収体
パターンを形成して後、X線マスク領域の支持基板をバ
ックエッチング法により除去して成るマスク構造体であ
ることが好ましい。
【0017】前記したマスク構造体の製造方法において
は、積層膜をSi等の支持基板上に形成して後、X線マ
スク領域の支持基板をバックエッチング法により除去
し、更に裏面より前記の式に対応した厚さまでSP法で
成膜することが好ましい。
【0018】また、積層膜をSi支持基板上に形成して
後、Au,Pt,Ta,W,MoおよびNiからなる群
から選ばれた重金属の単体または合金によりX線吸収体
パターンを形成して後、X線マスク領域の支持基板をバ
ックエッチング法により除去することが好ましい。
【0019】また、前記CVD法で成膜された膜体とS
P法で成膜された膜体の素材が、Si,SiN,SiC
N,BN,A1N,ダイヤモンドおよびダイヤモンドラ
イクカーボンからなる群から選ばれたものであるマスク
構造体が好ましい。
【0020】更に、CVD法で成膜された膜体とSP法
で成膜された膜体の表面、裏面または両面にSP法によ
り形成される膜よりも低光屈折率である膜を形成してな
るマスク構造体であることがより好ましい。
【0021】上記したCVD法によって成膜されるSi
C膜は、2.0μmの膜厚を目標に行った場合におい
て、1.8μmから2.1μmの範囲である。
【0022】この発明は、CVD法によって成膜され
たSiC膜の膜厚は厳密に制御できない、アライメン
ト光の光り透過性は、d=mλ/2n(mは整数)の式
に従って干渉による効果が変化することから透過率のピ
ーク値を何らかの手段で制御すれば良いことを見出し、
CVD法によって成膜されたSiC膜と同種または同
一材料の膜を制御良く成膜してピーク値に近い光り透過
性を得る為にSP法によりSiC膜を積層するものであ
る。λ=633nmの場合、n=2.63としてピーク
値を得ることが出来る膜厚は、1.805、1.92
5、2.045、2.166μm等である。
【0023】
【実施例】次に実施例を示して本発明を更に詳述する。 実施例1 図−1に示す様に、LP−CVD法で成膜されたSiC
膜1が1.970μm付いた3インチφ、厚さ2mmの
シリコン基板2を用意した。
【0024】この膜厚は、He−Neレーザー光、λ=
633nmに対して透過率T=40%と良くないので、
SP−SiC膜3を付加して膜厚を2.045μm程度
にすることによる透過率の改善を試みた。
【0025】成膜装置にはSBRスパッター装置(アル
バック社製)を用いた。スパッターターゲットとしてS
iCの焼結体、スパッターガスとして純アルゴンガスを
用意した。スパッター率は、予め0.025μm/分で
あることを確認して後、3分間スパッターを行った。基
板背面のマスク領域4は、25X25mmのSiC膜を
ドライエッチング法により除去して後、SiC膜をマス
クにSi基板を30wt%KOHのアルカリ水溶液で1
10℃、6時間バックエッチング処理してSiCマスク
メンブレンを作成した。出来上がった膜を分光光度計で
測定したところ、波長633nmで透過率60%を示し
た。以上のようにSP−SiC膜の付加により良好な光
透過性のSiCマスクメンブレンを得ることが出来た。 実施例2 実施例1に於て、付加形成したSiCマスクメンブレン
上にタングステンとモリブデンの合金(W:Mo=9
5:5)のターゲットを用いてSP法を用いて膜厚0.
5μmの合金膜5を成膜した。これによりX線吸収体付
きマスクメンブレンを作成した。[図−2参照。] 実施例3 実施例1に於て、予め基板背面のマスク領域4の25X
25mmのSiC膜をドライエッチング法により除去し
て後、SiC膜をマスクにSi基板を30wt%KOH
アルカリ水溶液で110℃、6時間バックエッチング処
理して、CVD−SiC膜のみのマスクメンブレンを作
成した。出来上がった膜を分光光度計で測定したとこ
ろ、波長633nmで透過率40%を示した。そこで同
様にSP−SiC膜の付加による光透過性の改良を試み
た。今回は裏面のバックエッチング面4からのSP−S
iC膜の3’の付加を実施例1と同様の条件で行った。
出来上がった膜を分光光度計で測定したところ、波長6
33nmで透過率60%を示した。以上のようにSP−
SiC膜の付加により同様に光透過性良好なSiCマス
クメンブレンを得ることが出来た。[図−3参照。] 実施例4 次にマスクパターン形成プロセスを経てX線リソグラフ
ィー用マスク構造体を作成する方法を説明する。
【0026】実施例2の吸収体付きマスクメンブレン上
に抵抗加熱式蒸着装置を用いてCr膜6を0.05μm
積層した。続いてEB用レジスト(OEBR−100、
東京応化製)7をスピンコーターを用いて0.4μm塗
工した。所定のプリベークの後、EB描画装置を用いて
0.25μmのパターンを描画した。所定の現象プロセ
スを経て線幅0.25μmのレジストパターンを形成し
た。続いてドライエッチング装置(DEM−451、ア
ネルバ製)にエッチングガスとしてCl2を用いて、レ
ジストパターン7をマスクに0.25μmのCrの中間
マスクパターン6を形成した。
【0027】続いてO2ガスプラズマでレジストを除去
して後、SF6ガスプラズマによりタングステン層をパ
ターンエッチングし、かくして0.25μm線幅、高さ
0.5μmのW−Mo合金材のX線吸収体パターン5’
を製作した。次にSi基板の裏面のバックエッチングを
行った。予め前もって設けているSiC膜の窓の部分に
30wt%KOHアルカリ水溶液を110℃で作用させ
てエッチング処理を行った。なお表面のX線吸収体パタ
ーン部分はエッチング液が作用しない様に完全にシール
ドを行った。2mm厚のSi基板をエッチングするのに
約6時間要した。最後に3インチφ、厚さ8mmのパイ
レックスガラス製のドーナッツ状フレーム板8をエポシ
キ系接着剤9を用いて接着し、X線リソグラフィー用マ
スク構造体を作成した。[図−4参照。] 実施例5 X線リソグラフィー用マスク構造体を作成する目的で、
3インチφ厚さ2mmのシリコン基板上に、CVD法に
より約1.86μmのSiCが形成されている基板を選
択した。同様にSP法を用いてSiC膜を約0.18μ
m積層成膜した。実施例1と同様の工程を経てX線リソ
グラフィー用のマスク構造体を作成した。前もって、基
板裏面には、バックエッチング窓の為の20X20mm
のマスク板を設けておいたので、裏面の板周辺部のSi
C膜をマスクに、中心部を上記実施例2と同様の条件で
Siバックエッチングを行い、633nm光の透過性に
優れた散乱の少ない良好なメンブレン膜のマスク構造体
を作成することが出来た。 実施例6 SR光源とX線ステッパーを用いて実施例3で作成し
たマスクのパターン転写を説明する。
【0028】シリコンウエハー上にX線リソグラフィー
用レジスト(SAL−601。Shipley社製)
をスピンコーターを用いて0.5μm塗工した。規定の
条件でプリベークを行って後、X線ステッパーに装填
し、マスクとレジストとの間隔30μmギャップで
ステッピング露光を行った。規定の露光後ベーク(Po
st exposure bake)を行った後、専用
の現像液で現像処理を行い、線幅0.25μm、高さ
0.5μmのネガ型のレジストパターンをシリコンウエ
ハー上に形成出来た。[図−5参照。]図において、
はSRビーム(X線)、はミラー、はシャッターで
ある。 実施例7 実施例1から実施例6と同様のプロセスを経てメンブレ
ン膜材料にSi,SiN,SiCN,BN,A1N,ダ
イヤモンドおよびダイヤモンドライクカーボン等のCV
D膜とSP付加膜との積層により、光透過性に優れた一
定膜厚のX線リソグラフィー用マスクおよびマスク構造
体を得ることができた。 実施例8 実施例1から実施例8で作成されたX線リソグラフィー
用マスク構造体の膜の表面または裏面、および両面に、
光増透膜としてSiO2,MgO,SiCN,A1N,
等のSiCよりも屈折率の低い物質の薄膜を規定の厚さ
付与することにより、更に光透過率を5から15%向上
することができた。従来の方法では、光の透過率の向上
が認められても、マスクメンブレン膜厚がまちまちであ
る為に、X線透過率が異なり、ステッパーでの焼き付け
にバラツキを生じさせ、しいては生産性の低下に大きな
影響を及ぼしてきた。しかし乍ら、上記のような本発明
の実施により、一定のマスクメンブレンの膜厚での安定
した焼付けが可能となり、高生産性が期待、実現出来る
ようになった。 実施例9 つぎに上記X線マスク構造体を利用した半導体デバイス
の製造方法の実施例を説明する。
【0029】図−6は、ICやLSI等の半導体チッ
プ、あるいは液晶パネルやCCD等の半導体デバイスの
製造フロ−を示す。ステップ1(回路設計)で半導体デ
バイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)
では設計した回路パターンを形成したX線マスク構造体
を製造する。一方、ステップ3(ウエハー製造)ではシ
リコン等の材料を用いてウエハーを製造する。ステップ
4(ウエハープロセス)は前工程と呼ばれ、上記のよう
に用意したX線マスク構造体とウエハーを用いて、リソ
グラフィー技術によってウエハー上に実際の回路を形成
する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、
ステップ4によって製造されたウエハーを用いて半導体
をチップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デ
バイスが完成し、これがステップ7(出荷)される。
【0030】図−7は上記ウエハー製造工程の詳細なフ
ローを示す。ステップ11(酸化)でウエハーの表面を
酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハー表面
に絶縁膜を形成する。ステップ14(イオン打込み)で
はウエハーにイオンを打込む。ステップ15(レジスト
処理)ではウエハー上にX線レジストを塗工する。ステ
ップ16(露光)ではさきに説明したX線(SR)露光
方法によってX線マスクの回路パターンをウエハー上の
レジスト膜上に焼付け露光する。ステップ17(現像)
では露光したウエハー上のレジストを現像する。この工
程では予め化学増幅型レジストに特有なPEB(Pos
t Exposure Bake)工程を含む。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハー
上に多重に回路パターンが形成される。本発明の製造方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導
体デバイスを製造することが出来る。
【0031】
【発明の効果】この発明により均一な膜厚を有しかつ光
透過性に優れた高精度のX線リソグラフィー用のマスク
構造体を提供することが出来る。
【0032】さらにSR光源を用いたステッパー等によ
る転写焼付けの精度および性能を向上することが可能と
なり半導体素子の製造の効率化に寄与することが認めら
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に示すSiCマスク構造体の断面図で
ある。
【図2】実施例2に示すX線吸収体付きマスクメンブレ
ンの断面図である。
【図3】実施例3に示す裏面にSP−SiC膜を設けた
マスクメンブレン。
【図4】実施例4に示すマスク構造体の断面図である。
【図5】実施例5に示すSR光源を用いたパターン転写
焼付けの説明。
【図6】実施例7に示すマスク構造体を用いた半導体デ
バイスの製造フロー。
【図7】実施例7に示すウエハープロセスのフロー。
【符号の説明】
1 CVD−SiC膜 2 シリコンマスク基板 3 SP−SiC膜 4 マスク領域 5 X線吸収体膜 6 Cr中間マスク 7 EBレジスト 8 フレーム 9 接着剤

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線リソグラフィーに用いられるマスク
    構造体であって、構造体を構成するマスクメンブレンが
    CVD法で成膜された膜体とSP法で成膜された同じ素
    材の膜体の積層体から構成されていることを特徴とする
    X線リソグラフィー用マスク構造体。
  2. 【請求項2】 マスクメンブレンがCVD法SiCおよ
    びSP法SiCの積層膜で構成されていることを特徴と
    する請求項2記載のマスク構造体。
  3. 【請求項3】 CVD法SiC膜の片面または両面にS
    P法SiC膜が積層されていることを特徴とする請求項
    3記載のマスク構造体。
  4. 【請求項4】 積層されたCVD法SiC膜およびSP
    法SiC膜の合計膜厚がリソグラフィーに用いるアライ
    メント光に対してd=mλ/2n(mは整数)の式に対
    応した厚さであることを特徴とする請求項1または2記
    載のマスク構造体。
  5. 【請求項5】 積層膜をSi支持基板上に形成して後、
    X線マスク領域の支持基板をバックエッチング法により
    除去して成ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載のマスク構造体。
  6. 【請求項6】 積層膜をSi支持基板上に形成して後、
    X線マスク領域の支持基板をバックエッチング法により
    除去し、更に裏面より前記の式に対応した厚さまでSP
    法で成膜してなることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載のマスク構造体。
  7. 【請求項7】 積層膜を形成して後、Au,Pt,T
    a,W,MoおよびNiからなる群から選ばれた重金属
    の単体または合金のX線吸収体パターンを形成して成る
    請求項6記載のマスク構造体。
  8. 【請求項8】 積層膜をSi支持基板上に形成して後、
    Au,Pt,Ta,W,MoおよびNiからなる群から
    選ばれた重金属の単体または合金によりX線吸収体パタ
    ーンを形成して後、X線マスク領域の支持基板をバック
    エッチング法により除去して成ることを特徴とする請求
    項7記載のマスク構造体。
  9. 【請求項9】 積層膜をSi支持基板上に形成して後、
    X線マスク領域の支持基板をバックエッチング法により
    除去することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    のマスク構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】 積層膜をSi支持基板上に形成して
    後、X線マスク領域の支持基板をバックエッチング法に
    より除去し、更に裏面より前記の式に対応した厚さまで
    SP法で成膜することを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載のマスク構造体の製造方法。
  11. 【請求項11】 積層膜を形成して後、Au,Pt,T
    a,W,MoおよびNiからなる群から選ばれた重金属
    の単体または合金によりX線吸収体パターンを形成する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のマスク
    構造体の製造方法。
  12. 【請求項12】 積層膜をSi支持基板上に形成して
    後、Au,Pt,Ta,W,MoおよびNiからなる群
    から選ばれた重金属の単体または合金によりX線吸収体
    パターンを形成して後、X線マスク領域の支持基板をバ
    ックエッチング法により除去することを特徴とする請求
    項6に記載のマスク構造体の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載のX線リ
    ソグラフィー用マスク構造体を介してX線放射光により
    レジスト感光体上に転写形成することを特徴とする半導
    体用デバイスの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の半導体デバイスの
    製造方法により製造された半導体用デバイス。
  15. 【請求項15】 CVD法で成膜された膜体とSP法で
    成膜された膜体の素材が、Si,SiN,SiCN,B
    N,A1N、ダイヤモンド、ダイヤモンドライクカーボ
    ンであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載
    のマスク構造体。
  16. 【請求項16】 CVD法で成膜された膜体とSP法で
    成膜された膜体の表面、裏面または両面にSP法により
    形成される膜よりも低光屈折率である膜を形成してなる
    請求項1〜8の何れかに記載のマスク構造体。
JP20574696A 1996-08-05 1996-08-05 X線リソグラフィー用マスク構造体、その製造方法および構造体を用いた半導体デバイス Pending JPH1050578A (ja)

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