JPH10504060A - 硫化亜鉛含有鉱石及び精鉱から硫酸塩への硫化亜鉛の湿式製錬転化 - Google Patents

硫化亜鉛含有鉱石及び精鉱から硫酸塩への硫化亜鉛の湿式製錬転化

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JPH10504060A JP8506878A JP50687896A JPH10504060A JP H10504060 A JPH10504060 A JP H10504060A JP 8506878 A JP8506878 A JP 8506878A JP 50687896 A JP50687896 A JP 50687896A JP H10504060 A JPH10504060 A JP H10504060A
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Abstract

(57)【要約】 硫化亜鉛を高温で、高いH2SO4濃度を有する転化溶液中でZnS4・H2Oとして一水和物の形で実質的に結晶化するZnSO4・xH2Oに化学的に転化する、硫化亜鉛を含有する鉱石中の硫化亜鉛を転化するための湿式製錬方法に於いて、改良点が、(i)硫化亜鉛及び硫化銅の両方を含有し、1重量%より多い銅を含有する鉱石を選択すること、(ii)硫化亜鉛/硫化銅鉱石を、転化溶液の約45重量%〜約70重量%の範囲から選択された濃度の硫酸からなる転化溶液と、90℃〜選択された硫酸の濃度についての転化溶液の沸点未満の範囲内の高い温度で接触させること、(iii)H2SO4の濃度、温度及び大気圧の維持に基づいて、転化溶液中の還元条件を確保して、硫化銅の酸化を妨げるために十分なH2Sを連続的に製造すること、(iv)転化溶液を高い温度及び硫酸の濃度範囲に維持して、実質的に全ての利用可能なZnSが化学的に転化されるまでZnSO4・H2Oの結晶の連続した形成を確保すること、及び(v)転化溶液からZnSO4・H2O結晶及び鉱石の残留固体を分離することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 硫化亜鉛含有鉱石及び精鉱から硫酸塩への硫化亜鉛の湿式製錬転化発明の分野 本発明は、高濃度の硫酸を使用する高温での鉱物中の硫化亜鉛の湿式製錬転化 方法に関する。発明の背景 硫化物鉱石本体から種々の種類の金属を回収するための湿式製錬方法の商業的 形態を開発するための顕著な要請が存在している。標準的な溶融製錬方法を越え る湿式製錬方法の顕著な利点は、二酸化硫黄放出の顕著な減少である。化学は硫 化物鉱石からの亜鉛の抽出に比較的に直結しているように思われるかもしれない けれども、これに関する全ての公知の商業的アプローチは、1%未満の銅を含有 する亜鉛精鉱のみを処理するか又は失敗したか若しくは商業的に実用的ではない 。精鉱(concentrate)又は高含有量鉱石から亜鉛を浸出させるためのこれらの 湿式製錬方法の幾つかには、硫酸及び/又は硝酸及び/又は硝酸塩を使用するこ とが含まれる。認められているように、硫酸は鉱石から硫化亜鉛を可溶性硫酸塩 又はこの金属として取り出す際に非常に有用であるけれども、得られた浸出液は 、現在希H2SO4溶液から硫酸亜鉛を分離するための他の経済的に実行可能な方 法が存在しないので、亜鉛を回収するために電解採取されなくてはならない。 米国特許第4,710,227号には、1個又は2個以上の浸出工程によって鉱石から 亜鉛を取り出す、亜鉛含有鉱石から亜鉛を浸出させるための方法が記載されてい る。次いで浸出された物質は精製され、好ましくは浸出液から亜鉛を取り出すた めに電解採取に付される。1個又は2個以上の電解採取工程に続いて、残留する 溶液を、それが約60%〜80%のH2SO4の濃度に達するまで、酸強度を増加 させ るために濃縮することができる。この組成物中の亜鉛及びマグネシウムの溶解度 は、この大きさの酸強度で非常に低下する。その結果、主として硫酸亜鉛、硫酸 マグネシウム及び硫酸マンガンからなる結晶塊が沈殿する。残留する液体は主と して酸であり、これは次いで工程に再循環することができる。得られた結晶塊は 廃棄するか又は少量の水中に溶解させることができる。主として硫酸マグネシウ ム、硫酸亜鉛及び硫酸マンガンのこの再溶解した溶液は、廃棄するか又は別の処 理のために再循環させるすることができる。また、物質の堆積を容易にするため にそれを高いpHで中和することによって、亜鉛を溶液から沈殿させることがで きる。しかしながら、結晶性塊を形成するために溶液を蒸発させ、それによって 濃縮する方法は、蒸発工程のための著しい燃料又はエネルギーコスト及び熱移動 蒸発方法で使用される耐腐食性材料が必要であるために費用がかかる。それで、 液相を再循環すること及び電解採取工程から取り出した液体中の微量の金属を廃 棄することに付随するかなりの費用のために、この方法は商業的重要性のあるも のではない。 カナダ特許864,455号には、鉱石を処理するための方法が開示されている。1 60℃〜250℃の温度の、反応溶液の80重量%〜100重量%の硫酸が使用 され、銅及び亜鉛の無水硫酸塩を含有する固体の懸濁液になる。固体を水で洗浄 して、硫酸亜鉛及び硫酸銅を溶液中に溶解させる。次いで電解採取方法により亜 鉛及び銅を回収する。このような極めて高い硫酸濃度及び極めて高い温度によっ て、SO2及び非常にゴム状でありそれで取り扱いが困難な傾向がある可塑性硫 黄の併発生成を伴って、硫化亜鉛及び硫化銅が無水硫酸塩に分解することになる 。 Sherritt Gordonの米国特許第4,071,421号及び同第4,440,569号には、鉱石又 は精鉱から亜鉛を分離するために非常に有効である圧力浸出システムが開示され ている。しかしながら、この方法の商業的面では、鉱石又は精鉱が0.5重量% より少ない銅、好ましくは0.1重量%より少ない銅を含有することを必要とし 、 他の点では、その結果のプラント操業停止及び装置清浄化と共に著しい処理複雑 化が起こる。 更に、全ての種類の硫化亜鉛含有鉱石又は精鉱で、上記の方法の何れもよく作 動しない。例えば、硫化亜鉛含有鉱石又は精鉱のための他の著名な供給源には、 鉛/亜鉛鉱石及び亜鉛/ケイ酸塩鉱石が含まれる。普通、先行技術方法の少なく とも一つの側面として、鉛鉱物又は可溶性ケイ酸塩の存在によって弱められる。 幾つかの先行技術方法では、可溶性ケイ酸塩の存在によって、浸出溶液を非濾過 性にする水和シリカの非常にゼリー状の塊が形成される。可溶性ケイ酸塩は不溶 性ケイ酸塩よりも塩基性である。例えば、オルトケイ酸塩Zn2SiO4(鉱物、 ケイ亜鉛鉱)又は2ZnO・SiO2・H2O(鉱物、異極鉱)は酸溶解性であり 、メタケイ酸塩ZnSiO3は不溶性である。同様に、鉄の酸可溶性オルトケイ 酸塩−Fe2SiO4(鉄カンラン石)及びマグネシウムの酸可溶性オルトケイ酸 塩(Mg2SiO4、苦土カンラン石)が存在し、一方メタケイ酸塩FeSiO3 (グルエネライト(gruenerite))及びMgSiO3(ダイノガン火輝石(dinoenst atite))は不溶性である。可溶性ケイ酸塩が溶解したとき、それは石英(SiO2 )が非常に過飽和である溶液を生成するが、安定な石英結晶の沈殿には地質年 代枠(geologic time frames)が必要で、その代わりにこのようなゼリー状シリ カが生成する。このゼリー状シリカは、液体固体分離のための障害物及び亜鉛プ ラント電解質に於ける深刻な不純物である。ケイ酸Zn鉱石からのZnの回収の ための代表的な方法は、カナダ特許第876,034号及びKumar et al「ザワール(Zaw ar)古代ケイ質スラッジからの亜鉛回収」湿式製錬、(1986年)15:267-280に記 載されている。 Christensenの米国特許第1,937,631号には、亜鉛鉱石を処理してそれから亜鉛 を回収する方法が記載されている。この方法は、微量のみの硫化銅を含有する、 混合鉛−亜鉛硫化物鉱石及び/又は精鉱からの硫酸亜鉛の形での亜鉛の回収に指 向している。Christensenは、熱酸中での硫酸亜鉛の溶解度が最小に近い熱硫酸 との混合物中で鉱石を粉砕している。使用する硫酸の量は、約55%〜70%の 酸強度の項目で定義されている。それが鉱石の上に薄い表面皮膜を形成したとき 転化された硫酸鉛が粉砕除去されて新しい硫化亜鉛を露出させ、これが更に硫酸 亜鉛に転化するので、この方法は混合亜鉛−鉛硫化物鉱石から亜鉛を回収するた めに満足できるものである。Christensenは、黄鉄鉱又は黄銅鉱のような銅含有 鉱石の処理に於いて、95%以上の非常にb高い酸濃度が必要であることを認め ている。Christensenは、固体として回収される硫酸亜鉛への硫化亜鉛の所望の 転化を達成しているけれども、硫酸銅への全ての硫化銅の酸化を防ぐ際の概念は Christensenによって与えられていない。硫酸銅は可溶性であるので、Christens enは、処理溶液から硫酸銅を除去するための追加の工程を使用し、その後所望の 硫酸亜鉛の最終的単離を行わなくてはならない。 本発明による方法は、硫化亜鉛含有鉱石中の硫化亜鉛を転化するために高濃度 の硫酸を使用する方法を提供する際に、先行技術の方法に付随する問題点の幾つ かを克服する。この方法は、90℃〜転化溶液の沸点未満の範囲内の温度で操作 して、硫化亜鉛を、転化溶液中で結晶を形成する硫酸亜鉛結晶−水和物に転化す る。それで、本発明による方法は、電解採取工程を必要としないでH2SO4処理 溶液からの硫酸亜鉛の分離を達成するための新規な方法を提供する。発明の要約 本発明は、側面として、硫化亜鉛を高い温度で化学的に転化して、高いH2S O4濃度を有する転化溶液中でZnSO4・H2Oとして一水和物の形で実質的に 結晶化するZnSO4・xH2Oを形成する、硫化亜鉛を含有する鉱石中の硫化亜 鉛を転化するための湿式製錬方法に於いて、改良は、 −硫化亜鉛及び硫化銅の両方を含有し、1重量%より多い銅を含有する鉱石を選 択すること、 −硫化亜鉛/硫化銅鉱石を、転化溶液の約45重量%〜約70重量%の範囲から 選択された濃度の硫酸からなる転化溶液と、90℃〜選択された硫酸の濃度につ いての転化溶液の沸点未満の範囲内の高い温度で接触させること、 −H2SO4の濃度、温度及び大気圧の維持に基づいて、転化溶液中の還元条件を 確保して、硫化銅の酸化を妨げるために十分なH2Sを連続的に製造すること、 −転化溶液をこの高い温度及び硫酸の濃度範囲に維持して、実質的に全ての利用 可能なZnSが化学的に転化されるまでZnSO4・H2Oの結晶の連続した形成 を確保すること、 −転化溶液からZnSO4・H2O結晶及び鉱石の残留固体を分離すること からなる。 本発明の別の面により、回収したZnSO4・H2Oの結晶を低い硫酸濃度を有 する溶液に溶解させることができ、ここで低濃度の硫酸は亜鉛回収電解槽から取 り出すことができる。図面の簡単な説明 図1は、温度対H2SO4濃度についての実験的試験結果の線図であり、この図 で硫酸亜鉛一水和物への硫化亜鉛の成功した転化の領域が同定される。線図につ いての説明は、「□」記号が50%より少ない亜鉛抽出を示し、「△」が50% より多い亜鉛抽出を示す。好ましい態様の記述 本発明の方法は特に、硫化銅及び多分、更に硫化鉛又はケイ酸塩を含有する硫 化亜鉛金属鉱石の処理に於いて適合している。この方法は、鉱石中の銅、鉛の回 収又はケイ酸塩による妨害無しに、鉱石から亜鉛を優先的に回収することを可能 にする。鉱石は、微細に分割された精鉱形、微細に分割された高含有量鉱石又は 両者の組合せであってよく、それで用語「鉱石」はこれらの代替物の何れをも意 味することを意図する。 このような鉱物含有鉱石の例には一般的に、黄銅鉱、輝銅鉱、斑銅鉱、安四面 銅鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、モリベンダイト(molybendite)、黄鉄鉱、磁硫鉄鉱 及び硫ヒ鉄鉱が含まれる。この鉱石は粒子形であり、好ましくは最も微細な粒子 の75%が275メッシュを通過する、即ち50ミクロン以下の範囲内にあるよ うに粉砕されている。これにより、本発明の方法で使用される試薬が反応する微 細に分割された材料が確保される。大部分の銅及び亜鉛鉱石源には通常、黄銅鉱 、閃亜鉛鉱、斑銅鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱及びこれらの混合物が含まれる。本発明の 好ましい面に於いて、目的は一水和物硫酸亜鉛結晶の形で亜鉛を回収することで ある。 このような鉱石には、ロジウム、パラジウム、白金、銀及び金のような貴金属 が含有されていてもよい。普通このような構成成分は微量であり、回収を保証し なくてよい。これらの貴金属は処理転化条件に関して問題を示さないことが見出 された。同様に、少量のPb、Cd、As及びSbがこのような鉱石中に普通に 見出される。鉱石中の鉄の存在もどのような処理問題も示さず、大部分の硫化鉄 鉱物は反応しないけれども、鉄閃亜鉛鉱(Zn,Fe)S又は磁硫鉄鉱(Fe1- x S)の形の鉄は、結晶性硫酸第一鉄(FeSO4)に転化され、当業者によく知 られている次の処理工程で硫酸亜鉛1水和物から分離することができる。 本発明の亜鉛転化方法には、鉱石中の硫化亜鉛画分からの一水和物硫酸亜鉛結 晶の製造が含まれる。硫化水素を生じ、全ての利用可能な硫化亜鉛を転化するた めに、十分に高い温度で十分に濃縮された硫酸を使用する。好ましい適用は、銅 含有鉱石、特に0.5重量%より多い、普通1重量%より多い銅を含有する鉱石 からの亜鉛の分離にある。前記のように、このような鉱石は、同時にどのような 硫化物銅鉱物も分解又は転化させることなく、米国特許第4,071,421号及び同第4 ,440,569号のSherritt Gordon圧力浸出方法によって商業的に処理することがで きない。この硫化銅との反応が存在しないことは、優先的な硫化亜鉛転化反応か らの還元H2Sが存在するためである。H2Sの存在によって、次いで硫酸銅への 硫 化銅の酸化を妨げる転化溶液中の還元条件が確保される。 よく知られた先行技術の浸出方法に於ける化学には硫酸を使用することが含ま れているけれども、これは完全には理解されていない。この反応は一般的に下記 のように進行する。 (1) ZnS+H2SO4(水溶液) ←−−−→ ZnSO4(水溶液)+H2S(気体) この反応は通常の条件下、即ち室温でH2SO4の低濃度、例えば、1モル濃度硫 酸(浸出液1リットル当たりH2SO498g)で進行する。 酸濃度及び温度が上昇すると反応平衡は右に移動すること、即ち、硫酸亜鉛濃 度及び硫化水素分圧が上昇することが知られていたけれども、本発明者等は、酸 濃度が硫酸亜鉛の低水和物を塩析出(沈殿)させるために十分高いとき及び温度 が、反応器内の環境圧力を越える硫化水素圧力を生じるために十分に高く、処理 の間の全ての時間で、還元状態を転化溶液中で維持して、それによって銅を硫化 銅の形で維持することを確保しているとき、反応は完結まで進行する(単に平衡 までではない)ことを見出した。これらの条件下で、反応が完結まで進行する( 平衡に達することとは全く異なる)場合、本発明の全てのH2SO4濃度範囲に亘 って、硫化亜鉛から生成される塩はZnSO4・H2Oである。 それでこの亜鉛転化は、高濃度のH2SO4及び高温度で下記のように進行する と信じられる。 (2) ZnS+H2S04+H2O ←−−−→ ZnS04・H2O+H2S(気体) 酸濃度及び温度を上昇させることによって、生成した硫酸亜鉛がその一水和物 の形で結晶化し、溶液から抜け出す点に達し、そして驚くべきことにどのような 硫化銅も転化せず、溶液から硫酸銅を沈殿させないことが見出された。それで、 上記の反応の平衡が、硫化水素分圧が1気圧であり溶液が硫酸亜鉛で飽和される 点を越える、最低の硫酸濃度及び最低の温度が存在することが見出された。これ らの最低濃度値及び最低温度値より上では、十分な硫化水素ガスが作られ、気化 し、鉱石中の全ての実質的に利用可能な硫化亜鉛が硫酸亜鉛に転化されるまで、 一水和物硫酸亜鉛結晶が生成する。用語「実質的に」を使用することによって、 H2SO4溶液によって転化するために利用することができる鉱石の全ての硫化亜 鉛が、商業的に実行可能な反応器滞留時間及び十分に微細な鉱石粒子サイズまで の商業的に実行可能な程度の粉砕及び破砕に基づいて転化されることを意味する ことを意図する。本発明者等はまた、前記のカナダ特許第864,455号の方法での ような極めて高い酸濃度及び温度での操作が、亜鉛及び銅の両方が無水物硫酸塩 として溶液中に残留し、必要な還元状態を与える望ましいH2Sの代わりに望ま しくない量の可塑性硫黄及びSO2が生成されるので、受け入れられないことを 決定した。 理論的最低硫酸濃度及び最低温度は、報告されたデータを使用して経験的に計 算することができる。商業的回収環境中で式(1)の平衡に適用したとき、理論 的データは利用できないが、Gordon & Breach Science Pub1ishers、ニューヨー ク(1964年)刊の湿式製錬の単位反応(Wadsworth and Davis編)の45-65頁のL. T.Romankiw and P.L. DeBruyn著、「硫酸中の硫化亜鉛の溶解の速度論」に報告 された測定データから外挿することができる。しかしながら、これらの測定デー タが合成硫化亜鉛沈殿についてなされたこと及び天然の硫化亜鉛が20Kj/モ ルまで一層安定であることを理解することが重要である。International Union of Pure and App1ied Chemistryによって刊行されたBard,Parsons,and Jordan 著「水溶液中の標準電位」(Marcel Dokker,New York and Base1,1985年)、25 2-253頁からのデータは、硫化亜鉛相について下記の熱力学値を与えている。 沈殿ZnSでの理論計算値は、130℃で20重量%硫酸のように小さく、7 0℃で35重量%硫酸の最小値がこのような転化に影響することを示すであろう 。これらの理論的計算値は、硫酸中の硫酸亜鉛の溶解度データに基づいている。 このデータの分析に基づいて、約20重量%の硫酸濃度及び約130℃の温度又 は70℃の温度で約35重量%の硫酸が、硫化亜鉛を、多分結晶化し、転化溶液 から抜け出す硫酸亜鉛一水和物に転化するであろうと思われる。しかしながら、 全く驚くべきことに、H2SO4のこれらの低濃度で、硫酸亜鉛一水和物は生成さ れなかった。溶液中で生成したどのような硫酸亜鉛も酸転化溶液を飽和させるた めには十分ではなく、それで硫酸亜鉛一水和物の結晶はこの低濃度の転化溶液中 には現れなかった。これらの理論的計算値は、転化溶液中で結晶化する硫酸亜鉛 一水和物の製造を達成するために硫酸の最低濃度及び最低温度の項目で必要であ ると本発明者等が見出したものに関して正確ではなかったと思われた。これらの 差異は、反応が理論計算値が示したように適してはいなかったので、熱力学計算 値が幾らかゆがんでいたためと思われる。天然の鉱石は、理論計算値が基礎にし た、硫酸と反応にした物質に比較して遥かに一層安定であり、それで転化され難 い。この硫化亜鉛は合成的に作られ、この場合この物質は0.006%より少な い鉄を含有し、0.1〜0.3ミクロンの範囲内のサイズのものであった。他方 、この方法により処理すべき実際の鉱石は、前記の種類のもので、特に約5%〜 10%の鉄を含有し、50ミクロン以上の粒子サイズを有する鉄閃亜鉛鉱であっ てよい。 式(2)の処理条件を得るために、転化溶液についてのより高い硫酸の濃度及 びより高い温度を研究した。本発明により行った種々の試験により及び付属する 実施例に記載したように、約90℃のように低い温度及び転化溶液中の約70重 量%の硫酸で、硫酸亜鉛一水和物のような結晶性の形態で転化溶液から抜け出す 十分な硫酸亜鉛が生成することが決定された。転化溶液中の約45重量%の硫酸 の濃度で、約130℃の温度により、結晶化し、転化溶液から抜け出す十分な硫 酸亜鉛一水和物が得られる。それで本発明の方法は、理論値によって予告される ものよりも十分に高い操作可能な硫酸の濃度及び温度を有する。更に、硫酸を約 75重量%を越えて増加させても、H2Sの代わりに可塑性硫黄及びSO2が生成 し、そうして銅が溶液中に移行する硫酸銅に転化するために、商業的に操作でき ない方法になることが見出された。それで、カナダ特許第864,455号のような前 記の先行技術により、使用される極めて高い濃度及び温度は、本発明に関して適 用できない。 図1は実験的試験結果のプロットであり、これは50%より大きい亜鉛抽出が 、もしあったとしても最小の硫黄の発生で約1〜3時間で達成できる、温度対硫 酸濃度の項目の領域を明らかに示している。この実験的試験結果は鉱石及び鉱石 精鉱の転化を基準にしており、それで温度及び硫酸濃度に関するパラメーターを 、転化方法によって影響を受けず、亜鉛と共に晶出されない硫化銅を含む他の硫 化物が存在していてもよい、硫化亜鉛含有鉱石からの亜鉛の優先的除去を達成す るための商業的方法に外挿することができる。本発明によるこの処理条件は、回 収のために硫化亜鉛を除去するための鉱石の湿式製錬処理に於いて顕著な進歩を 提供し、そうして本願特許出願人に係る出願中の1993年1月27日出願の米国特許 出願第009,844号に記載されているもののような他の方法による処理のための、 このような硫化銅が富化された処理済み鉱石を提供する。 図1により同定される領域に基づいて、約90℃より高い全ての温度で、約6 0重量%を越える選択された硫酸濃度について、亜鉛の転化を達成することがで き、45%〜55%の範囲内のような弱い硫酸濃度について転化溶液のほぼ沸点 までの温度についても、転化を達成できることが明らかである。硫酸のより高い 濃度で、転化溶液の沸点に近づくか又は約130℃〜140℃の範囲内で、鉱石 中に残留する硫化銅に強い影響を与えることなく、硫化亜鉛の優れた優先的転化 が達成される場合、反応速度が適度に増加することも理解される。 80重量%より高い又は40重量%より低い硫酸の濃度は、40%より低いH2 SO4での劣った亜鉛抽出により、又は80%より高いH2SO4でのSO2及び 可塑性硫黄の発生により、どのような商業的に重要な結果をももたらさないこと も明らかである。領域Bは図1で、望ましくないSO2の優勢な生成を同定する ために示される。領域Aは、SO2及び硫黄のゴム状析出物の受容できない生成 になる、Treadwell Corporationに付与された前記のカナダ特許第864,455号の方 法パラメーターを示している。 それで、本発明の好ましい面により、亜鉛抽出領域として同定された領域内で ある、図1に示したような条件の全てを実施することによって、転化溶液が一水 和物形で飽和されるようになり、それによって硫酸亜鉛一水和物が結晶化を開始 し、溶液から抜け出すような平衡で硫酸亜鉛一水和物の十分に高い収率が生まれ る。新しい鉱石が転化溶液に連続的に導入され、転化溶液についての硫酸の濃度 及び温度が維持されている限り、硫酸亜鉛一水和物への硫化亜鉛の転化は継続し 、連続基準で、後で亜鉛の回収のために処理することができる硫酸亜鉛一水和物 を含有する塩を与えるであろう。 転化方法の間に転化溶液から気化する硫化水素ガスが存在するために、銅鉱物 、特に硫化銅の転化は溶液中の銅イオン、硫化水素ガス及び硫酸の間の遥かに劣 った平衡によって防がれる。実際、溶液中に最初に存在する全ての銅イオンは、 硫化銅として沈殿するであろう。それで、この方法は、特に硫化銅の形で0.5 重量%より多い銅、普通1重量%を越える銅を含有する鉱石又は精鉱で、優れた 商業的亜鉛−銅分離を提供する。特に(Zn,Fe)S及びFe0.88Sの形の鉄 の幾らかは、転化溶液と反応するかもしれないことが予想される。しかしながら 、FeS2(黄鉄鉱)及びFeAsS(硫ヒ鉄鉱)のような鉄の他の形が転化溶 液によって強く影響されることは非常に疑わしい。ヒ素又はアンチモンが転化溶 液中 に入ることも疑わしい。確実に、水銀、銀及び金は転化溶液に入らないであろう 。しかしながら、マグネシウム及びカルシウム鉱物は転化されて、転化溶液に入 るであろうが、全てのケイ素の多い鉱物又は石英はそうではなさそうである。ケ イ素含有硫化亜鉛鉱物は、可溶性ケイ酸塩が、処理した鉱石又は精鉱から浸出し た亜鉛を分離するための濾過を妨害又は阻止するゼリー状の水和したケイ酸塩置 換基に転化するために、顕著な先行技術における処理上の問題点を示していた。 本発明によるこの方法は、高温及び前記の範囲の硫酸濃度でケイ酸塩/亜鉛鉱石 を処理する際に、ケイ酸塩がゼリー状物体を形成するのではなく固体のままであ るように限界ぎりぎりで水和されているので、この問題を克服する。それでこの ような固体形状のケイ酸塩は、硫化亜鉛転化の方法及び硫酸亜鉛一水和物結晶の 流出を認識できるほど妨害しない。 それで、転化溶液からの結晶性硫酸亜鉛一水和物の除去の際に、微量の鉄、マ グネシウム及びカルシウムが存在するかもしれないが、これらの鉱物は結晶性物 質から亜鉛を回収する間に硫酸亜鉛一水和物物質から容易に分離することができ る。理想的には、回収された結晶性物質は、転化溶液から分離したとき、水又は 希酸溶液で処理して、硫酸亜鉛一水和物をZnSO4・xH2Oの形で溶解させる ことができる。結晶性物質中の残留する成分は、希酸混合物又は水に不溶性であ ろう。それで組成物から亜鉛を除去又は回収するために電解採取などを実施する 前に硫化亜鉛の別の精製を提供することができる。 式(2)の反応は吸熱性であり、それで転化の間に熱を加えることが必要であ り、これは回分式又は連続式ベースで実施することができる。連続式ベース又は 回分式ベースで、種々の形式の熱交換装置によって熱を反応器に導入することが できるけれども、硫酸の非常に高い濃度の観点で、反応物を加熱する好ましい方 法は水中燃焼(submerged combustion)によるものである。 この吸熱反応のために必要な熱の量は、米国特許第4,712,277号に関して前記 し たように、15%硫酸溶液を60〜80%硫酸まで煮詰めるために必要なものよ りも遥かに小さい。 硫化亜鉛含有鉱石は、精鉱、微細に分割された鉱石等々の形であってよい。微 細に分割された鉱石の粒子サイズは、通常50ミクロン〜100ミクロンの範囲 内である。この方法は鉱石及び鉱石精鉱のために種々の粒子サイズに等しくよく 作動することが認められる。しかしながら理解されるように、鉱石の分割が微細 になるほど、利用できる硫化亜鉛を転化する際の反応速度が速くなり同様に、硫 化亜鉛の50%より多い転化を達成するための滞留時間が短くなる。最適条件下 で、80%〜90%の範囲内の転化が、十分に微細な鉱石、温度及び硫酸濃度の 選択で達成できることが期待される。勿論、温度の上範囲の選択は、選択された 硫酸の濃度についての転化溶液の沸点によって決定される。硫酸濃度が上昇する とき、転化溶液の沸点も上昇することが認められる。40重量%〜50重量%の 範囲内の硫酸の濃度を有する転化溶液は、約120℃〜140℃で沸騰し、一方 、70重量%〜80重量%の硫酸濃度で、転化溶液は165℃〜約195℃の範 囲内で沸騰する。しかしながら、式(2)の反応について平衡を達成する際に、 十分な硫化水素が生成され、これは転化溶液の沸点より低い温度で泡だって飛散 する傾向があることが認められる。好ましくは、硫化水素は反応器から除去され るので、反応はほぼ大気圧で行われる。この反応は、真空を適用するか又はフラ ッシュガスを使用することによって反応溶液からのH2Sの除去を増加させるこ とによって促進させることができる。次いでより低い硫酸の濃度及び/又はより 低い温度も可能であろう。しかしながら、このような高濃度の硫酸を有する反応 器ヘの真空の適用又はフラッシュガスの添加は、方法の全体コストを劇的に増加 させ、それを経済的に実用的でないものにすると信じられる。 反応器から除去された硫化水素は、硫化水素を硫黄又は硫酸に転化するための 種々の方法によって処理することができる。硫酸に転化した場合、これは転化溶 液を補充するために使用することができる。 この方法の操作可能な領域を確立するために行った種々の試験は、研究所試験 を含む幾つかの要因を確立し、経済的亜鉛抽出のために、亜鉛を、転化溶液に付 されるものの少なくとも50%を1時間以内に転化すべきであることを示してい る。通常研究所試験で使用された量基準で0.5〜1グラムより多い、生じた硫 黄の量は、硫黄の過剰の発生のために非経済的な方法を予告するであろう。実験的試験 下記の研究所規模の実験は、硫酸濃度及び温度を含む方法パラメーターの有用 な領域を示す。実験的試験は、基本的に下記のように行った。適当な硫化亜鉛鉱 石又は精鉱を選択し、約50ミクロンサイズまで微細に分割した。この適当な硫 化亜鉛鉱石は閃亜鉛鉱又は亜鉛銅硫化物鉱石から作られたバルク精鉱であってよ い。鉱石中の銅は鉱石中の亜鉛の重量に比較して等量であり、鉱石中の鉄の重量 よりも少ないであろう。例えば、亜鉛、銅の鉄に対する比は、2:2:3であろ う。 水150mL中の鉱石約100グラムを反応フラスコに入れる。選択した硫酸 濃度の酸溶液約100mLを、混合しながら混合物にゆっくり添加する。転化溶 液を鉱石と1〜3時間反応させ、その場合反応物の温度を選択した温度に維持し た。選択した反応時間の終わりに、全ての結晶性物質を転化溶液から濾過し、転 化溶液中、結晶性物質中及び全ての他の固体中の亜鉛及び他の成分の量に関して 分析を行った。その結果を、温度、硫酸の濃度及び転化パーセントの項目で表1 に示す。これらの結果から、50%を越える受容できる転化及び硫黄の最小生成 が同定される。 これらの実験結果により、驚くべきことに、繰り返し可能な成功で、硫化銅を 含有していてもよい硫化亜鉛鉱石から亜鉛を回収するためのシステムであって、 得られた物質を可溶化して、それから亜鉛を電解採取することができる溶液を与 えるシステムを提供する、経済的に実用的な方法についての方法パラメーターが 定義された。鉱石に硫化銅が含有されているとき、この方法は、それから銅を回 収するために処理することができる、このような硫化銅が富化された鉱石を提供 する。 本明細書に本発明の好ましい態様を詳細に記載したけれども、本発明の精神又 は付属する請求の範囲の範囲から逸脱することなく、それに対して変形を行うこ とができることが、当業者に理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ピーターズ,アーネスト カナダ国、ヴイ6エヌ 2ジー1 ブリテ ィッシュ・コロンビア、ヴァンクーヴァ ー、ウェスト・トゥウェンティーサード・ アヴェニュー 2708

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.硫化亜鉛を高い温度で、高いH2SO4濃度を有する転化溶液中でZnSO4 ・H2Oとして一水和物の形で実質的に結晶化するZnSO4・xH2Oに化学的 に転化する、硫化亜鉛を含有する鉱石中の硫化亜鉛を転化するための湿式製錬方 法に於いて、 i)硫化亜鉛及び硫化銅の両方を含有し、1重量%より多い銅を含有する鉱石 を選択すること、 ii)該硫化亜鉛/硫化銅鉱石を、転化溶液の約45重量%〜約70重量%の 範囲から選択された濃度の硫酸からなる該転化溶液と、90℃〜該選択された硫 酸の濃度についての該転化溶液の沸点未満の範囲内の該高い温度で接触させるこ と、 iii)H2SO4の濃度、温度及び大気圧の維持に基づいて、転化溶液中の還 元条件を確保して、硫化銅の酸化を妨げるために十分なH2Sを連続的に製造す ること、 iv)該転化溶液を該高い温度及び該硫酸の該濃度範囲に維持して、実質的に 全ての利用可能なZnSが化学的に転化されるまでZnSO4・H2Oの該結晶の 連続した形成を確保すること、及び v)該転化溶液から該ZnSO4・H2O結晶及び該鉱石の残留固体を分離する こと からなる改良された湿式製錬方法。 2.該硫酸の濃度が該転化溶液の50重量%〜65重量%の範囲内である請求 の範囲第1項記載の方法。 3.該結晶の該連続した形成を確保するために、該硫化亜鉛の該化学的転化の 間に、硫酸及び熱を必要なとき該混合物に加える請求の範囲第1項記載の方法。 4.更に、該鉱石の該残留固体から水和物形ZnSO4・xH2Oで分離するた めに、該結晶を溶解することからなる請求の範囲第1項記載の方法。 5.該結晶を、低い硫酸濃度を有する溶液中に溶解する請求の範囲第4項記載 の方法。 6.低い硫酸濃度の該溶液が、亜鉛回収電解槽から取り出された電解質である 請求の範囲第5項記載の方法。 7.該鉱石が微細に分割されている請求の範囲第1項〜第6項の何れか1項記 載の方法。 8.該鉱石が精鉱である請求の範囲第1項〜第6項の何れか1項記載の方法。
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