JPH10503278A - レーザー切除による物質除去 - Google Patents

レーザー切除による物質除去

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JPH10503278A
JPH10503278A JP7526159A JP52615995A JPH10503278A JP H10503278 A JPH10503278 A JP H10503278A JP 7526159 A JP7526159 A JP 7526159A JP 52615995 A JP52615995 A JP 52615995A JP H10503278 A JPH10503278 A JP H10503278A
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resection
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laser beam
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JP7526159A
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シャトルワース,スティーヴン
チャンドラティラケ,マリヤッデ・ランコトゲ
ロビンソン,ヴィンセント・ジョゼフ
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ブリティッシュ・ニュークリア・フューエルズ・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 汚染表面を切除するための方法と装置とが記述されている。該方法は、切除すべき表面に近接して切除室手段を配備する工程を有し、かつレーザービームが前記切除室手段を貫通し、汚染表面に衝突して同汚染表面を切除することを許すレーザービーム通路穴を前記切除室手段が有することと、切除された物質を集積手段に運搬するために連続ガス流に前記切除室手段を通過させる工程と、前記切除された物質が切除室手段から周囲の大気内に逃れるのを防止する手段を提供する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 レーザー切除による物質除去 本発明はレーザー切除(laser ablation)によって、汚染表面から物質を切除(a blation)及び移送するための方法と装置とに関する。 例えば、化学工業や原子力工業で使用されるような金属構造やコンクリート構 造の、汚染表面の除去及び、又は標本採取のために今迄使用されている方法は、 粘着性パッドや研磨ディスクやドリルや錐心試料採取器(core sampler)などの比 較的素朴な物理的技術による傾向があった。除去された標本の実際の分析は、ど の様なタイプの汚染であるかに依存する。 汚染されている表面を除去し、または遠隔操作試験のためにその表面から標本 を除去することができ、かつ、人間がその汚染された領域に近づく必要なしに、 汚染表面からその標本を別の場所に運搬することができることが、安全のために 望ましい。 本発明の目的は、汚染切除物質の漏れによって更に汚染が生ずることがないよ うに、汚染表面をレーザー切除、すなわちレーザーアブレーションによって遠隔 操作で除去し、或は標本を採取するための方法と装置を提供することである。 本発明の第一の態様によれば、切除すべき表面に近接して切除室手段を配備す る工程を有し、かつ、レーザービームが前記切除室手段を貫通し汚染表面に衝突 して同汚染表面を切除することを許すレーザービームアクセス手段を前記切除室 手段が有することと、切除された物質を遠い集積手段に運搬するために連続ガス 流に前記切除室手段を通過させる工程を有し、かつ、前記切除室手段が、前記切 除された物質が前記切除室手段から周囲の大気内に逃れるのを防止する手段を更 に備えたこととを特徴とする、レーザー切除による汚染表面の標本採取又は汚染 除去の方法が提供される。 本発明は、汚染表面の標本を試験のために採取することと、表面の汚染をレー ザー切除によって除去し、かつ汚染切除物質を移送することとのうち一方または 両方に関するものであることを指摘しておく。 本発明による方法の1つの実施態様において、切除室手段は、周囲の大気が切 除室手段の中に侵入することを防止し、かつ、切除された物質が周囲の大気中に 漏れ、さらなる汚染を引き起こすことを防止するためのガスシール手段を具備し ている。 好ましくは、ガスは、切除された物質との反応を防止するものであって、例え ば、窒素、アルゴンまたはその他の適したガスから構成され得るものである。 本発明による方法はまた、例えばロボット腕などの遠隔操作手段によって切除 室手段を、標本採取すべき表面に位置させる工程を有し得る。 本発明の方法は、さらにレーザービームを、切除すべき表面に光ファイバー伝 送路手段を経由して照射する工程を有し得る。 本発明の第二の態様によれば、切除手段であって、レーザービームに、自身を 通過させ、汚染表面に衝突させて同表面の物質を切除させる手段と、更に、切除 された前記物質が周囲の大気中に出ることを防止し、周囲の大気が切除室手段の 中に流入することを防止するシール手段と、更に、ガス入口手段とガス出口手段 とを有することを特徴とする切除室手段が提供される。 本発明の第三の態様によれば、レーザー手段と、前記レーザー手段からのレー ザービームが自身を通過し、前記表面に衝突し前記表面の物質を切除することを 許す手段を有し、当該切除された物質が周囲の大気中に出ることを防止し、かつ 周囲の大気が切除室手段に流入することを防止するためのシール手段をさらに有 する該切除室手段と、前記切除室手段への、及び前記切除室からの連続ガス流で あって、前記切除室手段から集積手段に前記切除された物質を運搬するガス流を 提供する手段とを備えたことを特徴とする表面切除装置が提供される。 レーザービームが切除室手段を通過することを許す手段は、該切除室手段に設 けた穴であってもよい。 あるいは、レーザービームが室に入ることを許す手段は光ファイバー伝送路で あってもよい。 前記光ファイバー伝送路は、レーザービームを、同レーザービームが前記光フ ァイバー伝送路に入る点で収束させるためにレンズ収束手段を備えることができ る。レーザービーム射出システムは、光ファイバー伝送路から出て来た前記レー ザービームを、前記切除室手段の中で切除すべき表面上に収束させるレンズ収束 手段をさらに備えてもよい。光ファイバー伝送路を上記のように備えたレーザー ビーム射出システムは、汚染切除物質を包含したガスの流出を防止するために切 除室に対してシールされ得る。 前記切除室手段は、切除すべき表面に近接して保持された室であり得る。同室 はガス流が通過する内部容積を有し、標本採取すべき表面に近接した、同室の面 は、少なくとも部分的に開放されている。開放されている面は、切除した物質を 集積手段に運搬するために室に供給されるガス流によって形成されるシールによ って、切除された物質の漏出および周囲の大気の侵入を防止するようにシールさ れ得る。該室の壁の内部には、周囲の大気の侵入と切除された物質の漏出とを防 止するためのガスシールを提供するためにガス流通路を具備することができる。 或は、前記室の、開いている端部は、前記ガスシールの機能を後記スカート手 段の付設場所で助けるために、切除すべき表面に、又は該表面に近接した箇所に 当接するようプラスチック及び、又はゴム材料で形成された可撓性のスカート手 段を具備することもできる。 前記室はまた、集積手段に接続されたガス流出口導管手段を具備することが可 能である。該ガス流出口導管手段は、切除された物質または標本を切除室又は標 本採取室からかなりの距離を運搬することを許す可撓性の導管を具備することが 可能である。前記切除室又は標本採取室から内径の小さい導管を通って、物質の 重大な損失も無く、長い距離をガス流によって運搬される切除された標本につい て試験が行われた。30mまでの運搬距離が達成された。 汚染切除物質の漏出と周囲の大気の侵入とを防止するためにガスシールを使用 する、本発明の切除室の利点は、これが、例えば、機械的接触によるシールでは 比較的効果のない、コンクリートなどの粗い表面で使用できる点である。 集積手段は、例えばインラインフィルタ(in-line filter)を具備することが可 能で、切除された物質は、望ましい任意の方法で試験され、又は処分され得る。 あるいは、集積手段は、それ自身が試験手段を具備していて、切除された物質は 、該物質の分析を行う装置の中に直接に送り込まれる。この分析装置は、例えば 、電磁誘導結合プラズマ質量分析計[inductively coupled plasma(ICP)mass spe ctrometer]又は光学的発光分光器(optical emission spectrometer)を具備する ことができる。 切除室手段へのガス流は、例えば、窒素またはアルゴンの加圧ボンベによるガ ス源から提供され得る。該ガス流は、切除室の出口側に接続されている真空ポン プ手段によって、さらに補助され得る。 レーザー手段はネオジムYAGレーザー(neodymium YAG laser)、又は、切除 の目的のための、その他の適当なレーザーであって、切除室に対し予め定められ た関係に保たれる。 あるいは、レーザーエネルギーは光ファイバー伝送路を通じて切除室に伝送さ れる。このことは、装置をより使いやすくするという、例えば、管の内部などの 、より制限された空間にアクセスできるという、および操作すべき重量を減少さ せることができるという利点を有している。さきに説明したように、レーザーエ ネルギーを光ファイバー伝送路を通じて伝送することの別の利点は、この光ファ イバー伝送路を標本採取室の上部にシールすることができ、そのことによって、 切 除された物質の漏出と大気の侵入とを防止するために切除室をシールする仕事が 簡単になることである。光ファイバー伝送路によるレーザービーム射出システム のさらに別の重要な利点は、切除された物質が、汚染された現場からかなり離れ た距離を運搬される場合の、標本の遠隔採取の場合のように、レーザー装置自体 を、汚染された現場からかなり離れた距離に位置させることができるということ である。長さが10mの光ファイバー伝送路を使用した実験が、たいしたレーザ ーパワーの損失もなく為されている。10mを超える距離も、必要がある場合に は用いられており、その結果、本発明の方法及び装置の安全面はさらに向上する 。 この装置は、切除される表面上の希望する位置に該室を位置させるために、例 えば、ロボット腕のような遠隔操作手段をさらに具備することができる。このよ うな、いかなるロボット腕も、予め定められた方法で標本採取室に該表面上を移 動させるようにプログラムが与えられ得る。 レーザー手段は、当該被汚染物質の表面を切除するに必要な条件をつくり出す ために望まれ、必要とされる連続モードまたはパルスモードで使用される。 この装置は、ある領域の標本採取に使うこともできれば、表面の「既定深さ削 り」(depth profiling)すなわち、「汚染された材料のみを除去するに必要な 予め設定された深さを切除することにより、汚染されていない材料を実質的に失 わせない切除」のために使うこともできる。本発明の方法及び装置の利点は、例 えば放射性物質の最小量を、制御された速度で遠隔操作によって取り除くことが できる点である。 この方法及び装置の別の利点は、何等、反作用が生じず、従って、該装置を軽 くすることができ、簡単に操作することができるという点である。 この方法及び装置はまた、内層材料(substrate material)の性質に重大な影響 を与えることなく表面の汚染を取り除くために使用できる。 本発明がもっと完全に理解されるように、以下の添付した図面を参照して例に ついて記述する。 図1は本発明による、本発明の方法を実行するための装置の概略図である。 図2は切除室の断面の、もっと詳しい概略図である。 図3は図2の切除室の、概略的な部分断面平面図である。 図4はレーザービームを処理表面に放射する光ファイバー伝送路手段を有する 、別の切除室の断面図である。 図5は図4に示した装置と共に使用される装置の詳細図である。 今、図面を参照すると、図1に於て、本発明による装置は全体として10で小 される。この装置は、操作のためのロボット腕14に載架された切除室12を具 備する。レーザーエネルギー源16が光ファイバー伝送路18によって室12に 接続されていて、レーザービーム20が、汚染表面22に衝突することを可能に している。該表面22に近接して室12が保持されている。室12は柔軟な導管 26を通じてのキャリヤーガス供給源24と、例えばフィルタのような物質集積 手段30に接続している、ガス出口導管28とを備えている。キャリヤーガス中 の切除された物質の粒子の運搬は、ポンプ32によって助けられている。汚染切 除物質は、全体として40で示されるシールによって、室12から外に逃げ出す のを防止されている。このシールに関しては図2及び図3を参照して以下にもっ と詳しく述べる。この装置の一部分は、汚染された領域34に位置するが、該装 置を操作する人間(図示せず)と該装置の残りの部分とは、幾分離れた、図1で 概略的に示されている、汚染されていない領域36に位置する。 図2および図3に示す切除室12は、汚染表面22に対する、レーザービーム のための通路が、図1に示した室12の上部に封入されている光ファイバー伝送 路18ではなく開口42である点で図1に示した切除室とは少し異なっているが 、そのレーザービームは、レーザー装置から直接来るか、または室の該開口の外 にある1個または複数の鏡(図示せず)によって、開口42を通るように、その 方 向を転じられる。 図2および図3に示す切除室12は、レーザービーム通路穴42を有する上蓋 部52の付いた、通常は円筒形の本体50を具備している。該本体50の壁は、 2つの、通常は環状のガス流通路54、56を有しており、これらのガス流通路 は、ガス供給導管26(図1参照)に接続されている。供給されるガスは前記2 つの環状の通路54、56に分けられて、一部は通路54から、矢印60で示さ れるように室12の内部58へ送られ、一部は通路56から、矢印64で示すよ うに外に大気62中へ送り出され、ガスは、柔軟なプラスチック製の、及び、又 はゴム製のスカート72の、それぞれどちらかの側に形成された、下部表面66 の一連のガスジェット68、70を通して本体50の下部表面66から噴出する 。該スカート72は汚染表面22に接触している。ガス流60は、スカート72 と共に、切除された物質の大気中への流出を防止し、切除された物質は、室の内 部58と連通している本体50の壁の中の導管28を通じてキャリヤーガス流6 0によって集積手段30へ運搬される。ガス流64は、スカート72と共に、回 りの大気ガスが室の内部58に流入することを防止する。上蓋部52もまた、供 給導管26に接続された2つのガス供給導管74、76を有している。これら導 管74、76はそれぞれ通路穴42に出口ジェット78、80を有し、これらジ ェット78、80は通路穴42の軸心に関し相互に、或は共にずらせて設けられ ている。前記2つのジェットからのガス流の相互作用によって、矢印82で示し た、大気への外方流と、矢印84で示した、室58の内部への内方流とが生成さ れる。汚染された物質が大気中に逃げることと、大気が室に流入することが、前 記通路穴へのガスジェットの相互作用によって防止される。室内部58と連通し ている出口導管28も図1に示すように設けられている。 上記の装置を使用して実行された試験では、パルス当り1ジュールの最大出力 を有するSpectron(商標)Nd YAGレーザーが使われ、これのレーザービー ムを通路穴42を通して切除対象の表面22に照射するために複数の鏡が使われ た。レーザーの出力波長は1064nmである。レーザーは9nsのパルス長、 15Hzの周期、パルス当り300mJの出力の、Qスイッチモードで使われた 。これらのレーザー運転条件は、使用された、2つの最も一般的な構造材である コンクリートと鋼とについて約0.01μmないし約10μmの範囲の切除粒子 サイズを与えるように設定された。これらの条件下に於て、鋼に対するサイズ範 囲は、約0.01μmないし約1μmであり、コンクリートに対するサイズ範囲 は約0.1μmないし約10μmである。 使用したガス導管28のサイズにおいて、上記の粒子サイズ範囲は最適化され ており、比較的長い距離を運搬する目的のために最も適していると考えられた。 粒子を移動させ続けてキャリヤーガスの中で運搬するためには、ガス流は非乱流 にすべきであることが分かった。もし粒子サイズが0.01μmより小さいと、 それらの流れは乱流となり、一方、もし粒子サイズが10μmより大きいと、粒 子は重力の影響でガス流から脱落する傾向がある。 切除室12の中のガスは過圧に保たれた。ガス流64以外に、この過圧も、回 りの大気が室内部58に流入することを防止するのに役だった。切除室において 、ガス流60、64、82、84はすべて単一の加圧ガスボンベ源から供給され 、相対的なガス流量は室54、56および導管74、76への入口の所のバルブ (図示せず)によって制御された。しかし、1つ以上のガス源を使用してもよい 。それぞれの必要なガス流のために個々の別々に制御されたガス供給装置を使う こともできるし、また所要のガス圧力及び、又は流量を達成するために適当に組 み合わせてもよい。装置を通るガス流は、物質集積手段30の下流の、ルーツポ ンプ(Roots-type pump)32によって助けられていた。ポンプ32が大気圧より も僅かに低い負圧を作り出す一方、室内部58には大気圧よりも僅かに高い過圧 が維持される。前記ポンプ32は高容量のもので、大容量のガス流量を扱うこと が できる。従って、室と集積手段の間には圧力勾配が設定され、このことは、非乱 流を提供し粒子の長距離運搬を維持するのに役立つ。上記の実験条件において、 粒子は、顕著な損失も無く、30m以上の距離を運搬された。 室12、従ってレーザービームを、標本採取か汚染除去のいずれかを達成する ために、表面22を横切って、望まれる方法で移動させられるように、ロボット 腕14には公知の方法でプログラムを設定することができる。 集積された物質は、多くの方法で扱うことが可能である。収集された物質は、 単に集めて安全に処分することもできるし、その一部または全部を分析して、例 えば、汚染のレベルと物理的程度とを確認することもできる。このような処理お よび分析の方法は、従来技術において公知であり、本発明の一部を構成するもの ではない。 図4及び図5は或る装置の詳細を示しており、この装置では、切除室100( 図1または図2および図3を参照して説明した室と置換することができる)は、 レーザービーム通路穴104において室自身にシールされたレンズ装置102を 有し、前述したと同様に、汚染された物質の流出または回りの大気の流入を防止 している。レンズ102には、光ファイバー伝送路106が取り付けてあり、レ ンズ102で収束されたレーザービーム108が、切除されるべき表面110に 向けて照射される。切除室100から離れた場所(図示せず)で、レーザー装置 (図示せず)は、光ファイバー伝送路106に入射した時に平行になるように第 二のレンズ装置112でレーザービームを収束させている。光ファイバー伝送路 106の端部におけるレーザービームの入射点114に、T形部品116が設け られ、該部品116に、矢印118で示される窒素ガス流が供給される。レーザ ービーム入射点におけるこの窒素ガス雰囲気の目的は、空気よりもイオン化ポテ ンシャルの高いガスを与えることである。もし、レーザーの、収束したパワー密 度が十分に高ければ、空気のイオン化による絶縁破壊が発生して、プラズマを形 成し、そのためレーザービームの光ファイバー伝送路内への進行が抑止される。 従って、空気よりもイオン化ポテンシャルの高いガスを使用することによって、 出力損失をより少なくして、レーザービームの光ファイバー伝送路内への進行を 、より効率的なものにできる。上記の装置において、直径1000μmの純粋シ リカコアと、Tefzel(商標)のクラッディングとを有する光ファイバが使われた 。 装置の操作者が、汚染された現場からかなり離れて位置することができるので 、本発明の方法と装置は、これ以前に提案されたものよりも安全に使用すること ができる。同様に、切除された物質のすべてが装置の内部に保たれるので、新た な汚染も発生しない。 上記の条件は、前述の使用された装置について設定されたものであって、異な る装置仕様や、ガス流量や導管内径サイズの場合には、様々なパラメータの最適 値は著しく異なり得ることを強調しておきたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G21C 17/00 9216−2G G21F 9/28 ZAB G21F 9/28 ZAB 9216−2G G21C 17/00 J (72)発明者 チャンドラティラケ,マリヤッデ・ランコ トゲ イギリス国、エム19 1エヌエス マンチ ェスター、バーネイジ、バーシクロフト・ ロード 26 (72)発明者 ロビンソン,ヴィンセント・ジョゼフ イギリス国、エム20 マンチェスター、リ ーヴェンシャルム、グレインジ・アヴェニ ュー、ザ・グレインジ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 切除すべき表面に近接して切除室手段を配備する工程を有し、かつ、レ ーザービームが前記切除室手段を貫通し汚染表面に衝突して同汚染表面を切除す ることを許すレーザービーム通路穴を前記切除室手段が有することと、切除され た物質を集積手段に運搬するために連続ガス流に前記切除室手段を通過させる工 程を有し、かつ、前記切除室が、前記切除された物質が前記切除室手段から周囲 の大気内に逃れるのを防止する手段を更に備えたこととを特徴とする、レーザー 切除による汚染表面の標本採取又は汚染除去の方法。 2. 遠隔操作手段によって前記切除室を移動させる工程を更に有することを 特徴とする、請求項1に記載の、レーザー切除による汚染表面の標本採取又は汚 染除去の方法。 3. 前記レーザービームが光ファイバー伝送路を通されて前記表面に当てら れることを特徴とする、請求項1または2に記載の、レーザー切除による汚染表 面の標本採取又は汚染除去の方法。 4. 切除室手段であって、レーザービームに、自身を通過させ、汚染表面に 衝突させて同表面の物質を切除させる手段と、更に、切除された前記物質が周囲 の大気中に出ることを防止し、周囲の大気が切除室手段の中に流入することを防 止するシール手段と、更に、ガス入口手段とガス出口手段とを有することを特徴 とする切除室手段。 5. レーザービームに自身を通過させる前記手段が切除室における穴である ことを特徴とする、請求項4に記載の切除室。 6. レーザービームに自身を通過させる前記手段が前記切除室の中の光ファ イバー伝送路であることを特徴とする、請求項4に記載の切除室。 7. 切除された物質が前記切除室から流出するのを防止する前記シール手段 がガスシールを有することを特徴とする、請求項4ないし6のいずれか一項に記 載の切除室。 8. 前記ガスシールが、ガスを前記切除室の内部に導入するガスジェットを 備えたことを特徴とする、請求項7に記載の切除室。 9. 前記ガスが前記切除された物質を前記ガス出口内に運搬することを特徴 とする、請求項8に記載の切除室。 10. 前記ガスジェットが前記汚染表面に近接して前記切除室に設けられた ことを特徴とする、請求項8または9に記載の切除室。 11. ガスを前記切除室と前記汚染表面との間の領域から離れる方へ指向さ せるガスシールを更に備えたことを特徴とする、請求項7ないし10のいづれか 一項に記載の切除室。 12. 前記領域から離れる方へガスを指向させるガスジェットを前記ガスシ ールが備えたことを特徴とする、請求項11に記載の切除室。 13. 更に、前記ガスシールの外側にスカート部材を備えたことを特徴とす る、請求項7ないし10のいずれか一項に記載の切除室。 14. 更に、前記切除室の中にガスを導入する前記ガスシールと前記切除室 から離れる方にガスを指向させる前記ガスシールとの間にスカート部材を備えた ことを特徴とする、請求項11または12に記載の切除室。 15. 更に、前記レーザービーム通路穴にガスシールを備えたことを特徴と する、請求項5、同7ないし14のうちのいずれか一項に記載の切除室。 16. 大気の前記切除室への流入と前記切除された物質の前記切除室からの 流出とを防止するため相互に作用するよう前記レーザービーム通路穴の中へ向け られたガスジェットを、前記ガスシールが備えたことを特徴とする、請求項15 に記載の切除室。 17. 前記ガスジェットが前記レーザービーム通路穴に対し、軸方向で相互 にずらせて設けられたことを特徴とする、請求項16に記載の切除室。 18. 前記ガスシールが、共通のガス供給源を有することを特徴とする、請 求項7ないし17のうちいずれか一項に記載の切除室。 19. 前記ガスシールが、個々にガス供給源を有することを特徴とする、請 求項7ないし17のうちいずれか一項に記載の切除室。 20. レーザー手段と、 前記レーザー手段からのレーザービームが自身を通過し前記表面に衝突し前記 表面の物質を切除することを許す手段を有し、当該切除された物質が周囲の大気 中に出ることを防止し、かつ周囲の大気が切除室手段に流入することを防止する ためのシール手段をさらに有する該切除室手段と、 前記切除室手段への、及び前記切除室からの連続ガス流であって、前記切除室 手段から集積手段に前記切除された物質を運搬するガス流を提供する手段と を備えたことを特徴とする表面切除装置。 21. 請求項4ないし19のいずれかに記載の切除室手段を備えたことを特 徴とする、請求項20に記載の表面切除装置。 22. 前記レーザー手段が、Nd:YAGレーザーであることを特徴とする 、請求項20または21に記載の表面切除装置。 23. 前記集積手段がフィルタであることを特徴とする、請求項20ないし 22のいずれか一項に記載の表面切除装置。 24. 切除室手段のための遠隔操作手段を更に備えたことを特徴とする、請 求項20ないし23のいずれか一項に記載の表面切除装置。 25. 前記切除された物質の分析手段を更に備えたことを特徴とする、請求 項20ないし24のいずれか一項に記載の表面切除装置。 26. 前記切除された物質を、前記切除室から離れる方に運搬する前記ガス 流が、可撓性の導管を通ることを特徴とする、請求項20ないし25のいずれか 一項に記載の表面切除装置。
JP7526159A 1994-04-09 1995-04-06 レーザー切除による物質除去 Pending JPH10503278A (ja)

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