JPH1048202A - コンクリートの粗骨材面積率測定方法 - Google Patents

コンクリートの粗骨材面積率測定方法

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JPH1048202A
JPH1048202A JP21904796A JP21904796A JPH1048202A JP H1048202 A JPH1048202 A JP H1048202A JP 21904796 A JP21904796 A JP 21904796A JP 21904796 A JP21904796 A JP 21904796A JP H1048202 A JPH1048202 A JP H1048202A
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JP
Japan
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coarse aggregate
measured
coloring material
bank
specimen
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Withdrawn
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JP21904796A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Nishida
浩和 西田
Seiichi Yokosuka
誠一 横須賀
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験体10の表面における粗骨材11の輪郭
をトレースするといった煩雑な作業を排除して、面積率
測定作業を効率良くかつ高精度で行う。 【解決手段】 試験体10を10〜30%の濃度の塩酸
1に浸漬し(A)、測定対象面10aの表層部における
モルタル11からなる部分のみを腐食13させる
(B)。次に、塩酸1から取り出した試験体10の表面
に付着した塩酸や、腐食13部分を水洗いによって除去
し(C)、腐食されずに残った粗骨材11からなるバン
ク状突出部11’の上面11aに墨あるいは塗料等の着
色材2を塗布し、和紙あるいは画仙紙等からなるシート
3を被せて押し付けることによって拓本を作成し
(D)、この拓本における転写パターンの面積率をプラ
ニメータ等によって測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化したコンリー
トの切断面における粗骨材の露出面積率を測定する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】高強度コンクリートや高流動コンクリー
トからなる実大模擬部材や実構造物において、コンリー
トが材料分離を起こすことなく十分均質に充填されてい
るかを評価するための指標のひとつとして、粗骨材面積
率がある。これは、所定の位置から採取したコンクリー
トコアの切断面における単位面積当たりに占める粗骨材
の面積の比率を相互比較することによって、コンクリー
ト中の粗骨材が均一に分散しているかどうか、また調合
上の粗骨材量と比較して許容差内にあるかどうかを確認
するものである。
【0003】従来技術による粗骨材面積率の測定方法に
おいては、まず、試験体はコンクリート部材の大きさや
コンクリートのボリューム(厚さ、体積等)を考慮して
適当な本数を採取する。採取された試験体の切断面、す
なわち粗骨材面積率測定対象面に、トレーシングペーパ
等のほぼ透明な紙を巻き付けて粗骨材の輪郭をトレース
する。その後、前記トレーシングペーパにトレースされ
た粗骨材部分を塗り潰した後、プラニメータによる機械
的計測あるいはTVカメラの画像データを画像処理する
ことによる光学的計測等によって粗骨材面積率を測定す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、次のような問題がある。すなわち、粗骨材部分の輪
郭をトレーシングペーパにトレースしたり、そのトレー
ス部分を塗り潰すといった人力による作業が多く、しか
もこのような作業は煩雑で、作業員によるトレースの精
度の個人差が大きく、一連の作業に多くの時間を要して
いた。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、試験体の
表面における粗骨材の輪郭をトレースするといった煩雑
な作業を排除して、面積率測定作業を効率良くかつ高精
度で行うことのできる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係るコンクリ
ートの粗骨材面積率測定方法は、試験体の測定対象面の
表層部のうちモルタルからなる部分をエッチング液によ
り腐食させ、前記試験体を洗浄してその表面のエッチン
グ液及び腐食したモルタルを除去し、前記試験体の測定
対象面に残った粗骨材によるバンク状突出部の上面に着
色材を塗布し、前記着色材による着色面の面積率を面積
計測手段により測定するものである。
【0007】すなわち本発明によれば、まず試験体の測
定対象面にエッチング液を塗布するか、もしくは試験体
を前記エッチング液中に浸漬することによってエッチン
グを施すものであり、セメントを含むモルタル分はエッ
チング液によって腐食されるが、耐酸性のある粗骨材は
腐食されないので、腐食が所要の深さに達したら、その
腐食部分を洗浄して除去することによって、前記測定対
象面には粗骨材からなる部分のみがバンク状に残され
る。したがってこの粗骨材からなるバンク状部分の表面
に着色材を塗布して明暗のコントラストを明瞭にするこ
とにより、粗骨材面積の光学的測定を行うことができ
る。
【0008】着色材による着色部分、すなわちバンク状
に残された粗骨材の表面積を光学的に測定する工程にお
いては、好ましくは、粗骨材の表面に着色材を塗布して
から測定対象面にシートを押し当てることによって、い
ったんこのシートに前記粗骨材の表面形状を転写した拓
本を作成し、この拓本における着色部分の面積率を測定
することによって行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るコンクリー
トの粗骨材面積率測定方法の好ましい一実施形態を工程
順に示すものであり、参照符号10は、コンクリート製
の実大模擬部材又は実構造物から切り出して採取した試
験体である。この試験体10を構成するコンクリート
は、セメントを含むモルタル11中に砂利あるいはスラ
グ等からなる不定形の多数の粗骨材12が散在した組織
を有する。
【0010】この実施形態によれば、まず図1(A)に
示すように、試験体10を10〜30%の濃度の塩酸1
からなるエッチング液に浸漬することによってエッチン
グを行う。この工程において、試験体10の測定対象面
10aの表層部のうち、モルタル11からなる部分はセ
メント成分が塩酸1との接液によって溶解するが、砂利
等の粗骨材12は耐酸性を有するため、前記測定対象面
10aの表層部は、図1(B)に示すようにモルタル1
1からなる部分のみが経時的に腐食13されて行く。な
お、試験体10の大きさと塩酸槽の大きさとの関係によ
っては、複数の試験体10を塩酸1に浸漬して一度にエ
ッチング処理を行うことができる。
【0011】塩酸1中での浸漬時間は3分以上とする
が、腐食深さは1mm程度で十分であるため、作業効率
からは10分以内とすることが望ましい。また、腐食を
更に短時間で行う必要がある場合には、塩酸1の濃度を
30%以上とすることも可能である。但し、これらはあ
くまでも目安であって、試験体10のコンクリートの種
類や材質によって、粗骨材12の大きさや量が異なり、
モルタルの腐食速度も異なるので、前記濃度や浸漬時間
は、試験体10の状況を観察することによって適宜に設
定すれば良い。
【0012】所要の腐食時間の経過後、塩酸1から取り
出した試験体10は、その表面に付着した塩酸や、腐食
13部分を水洗いによって除去する。これによって試験
体10の測定対象面10aには、図1(C)に示すよう
に、腐食されずに残った粗骨材11からなる部分が、こ
の試験体10を切り出して採取した時の切断面である上
面11aがほぼ平坦なバンク状に突出した状態に形成さ
れる。
【0013】次に図1(D)に示すように、試験体10
の測定対象面10aにおける粗骨材11によるバンク状
突出部11’の上面11aに墨あるいは塗料等の着色材
2を塗布する。この場合、例えばローラ等を用いること
によって、バンク状突出部11’の上面11aにのみ着
色材2を塗布することができる。着色材2の塗布後は、
前記測定対象面10aに和紙あるいは画仙紙等からなる
シート3を被せて押し付ける。すると、シート3の表面
には、図1(A)における多数の粗骨材11の露出面の
形状と対応する形状で着色材2が転写されるため、図2
に示すような拓本3’が得られる。なお、バンク状突出
部11’の上面11aにおける着色材2の付着量の少な
い部分があると、拓本3’の転写パターン3aが部分的
に不鮮明になることがあるため、このような場合は、必
要に応じて前記転写パターン3aに修正を施す。
【0014】このようにして得られた拓本3’は、その
表面における転写パターン3aの輪郭を公知のプラニメ
ータ等なぞることによる機械的面積計測や、あるいはT
Vカメラで撮影して画像処理を行うことによる光学的面
積計測を行い、粗骨材面積率を求める。
【0015】なお、試験体10が圧縮強度試験等にも供
される場合は、このような圧縮強度試験等の所定の試験
に使用された後のものが用いられる。これは、本発明に
よる粗骨材面積率測定方法においては、上述のように、
表層部のエッチング処理を行うことによって試験体10
の機械的強度が変化するからである。また、上述の実施
形態においては拓本3’の転写パターン3aの面積率を
測定したが、試験体10の測定対象面10aをTVカメ
ラ等で撮影して画像処理を行うことにより、着色材2が
塗布された粗骨材11のバンク状突出部11’の上面1
1aのパターンを直接認識してその面積率を測定するこ
とも可能である。また、上述の実施形態では試験体10
を塩酸1に浸漬することによってエッチングを行った
が、濃塩酸1を試験体10の測定対象面10aに塗布し
ても良い。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 試験体コンクリート表面の粗骨材の輪郭をトレーシ
ングペーパ等に個々にトレースする必要がないため、大
幅に省力化できる。 (2) 複数の試験体を一度に表面処理できるため、大幅に
省力化できる。 (3) 粗骨材の輪郭をトレーシングペーパ等に個々にトレ
ースする場合のようなトレースの漏れやトレース技術の
個人差による誤差がないため、測定精度が大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートの粗骨材面積率測定
方法の好ましい一実施形態を工程順に示す説明図であ
る。
【図2】上記実施形態により作成される拓本の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 塩酸(エッチング液) 2 着色材 3 シート 3’ 拓本 10 試験体 10a 測定対象面 11 粗骨材 11’ バンク状突出部 12 モルタル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験体の測定対象面の表層部のうちモル
    タルからなる部分をエッチング液により腐食させる工程
    と、 前記試験体を洗浄してその表面のエッチング液及び腐食
    したモルタルを除去する工程と、 前記試験体の測定対象面に残った粗骨材によるバンク状
    突出部の上面に着色材を塗布する工程と、 前記着色材による着色面の面積率を面積計測手段により
    測定する工程と、からなることを特徴とするコンクリー
    トの粗骨材面積率測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 着色材による着色面の面積を光学的に測定する工程は、 粗骨材によるバンク状突出部の上面に着色材を塗布して
    から測定対象面にシートを押し当てることによってこの
    シートに前記バンク状突出部の上面形状を転写した拓本
    を作成し、 この拓本における着色部分の面積率を測定するものであ
    ることを特徴とするコンクリートの粗骨材面積率測定方
    法。
JP21904796A 1996-08-02 1996-08-02 コンクリートの粗骨材面積率測定方法 Withdrawn JPH1048202A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230421A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Nakanihon Highway Engineering Nagoya Kk コンクリート画像の領域分割方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010230421A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Nakanihon Highway Engineering Nagoya Kk コンクリート画像の領域分割方法

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