JPH1047605A - 廃熱利用の発電用タービン装置 - Google Patents

廃熱利用の発電用タービン装置

Info

Publication number
JPH1047605A
JPH1047605A JP21812696A JP21812696A JPH1047605A JP H1047605 A JPH1047605 A JP H1047605A JP 21812696 A JP21812696 A JP 21812696A JP 21812696 A JP21812696 A JP 21812696A JP H1047605 A JPH1047605 A JP H1047605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conduit
steam
water
turbine
boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21812696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Kurahashi
幸徳 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PADO KK
Original Assignee
PADO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PADO KK filed Critical PADO KK
Priority to JP21812696A priority Critical patent/JPH1047605A/ja
Publication of JPH1047605A publication Critical patent/JPH1047605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率の高い発電用タービン装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る発電用タービン装置は、発
電用タービンと、発電用タービンを駆動するための蒸気
を発生する主ボイラと、主ボイラに供給される給水を加
熱する給水加熱器と、給水加熱器に給水を加熱するため
の加熱用蒸気を供給する廃熱ボイラとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃熱を利用して発電効
率を高める発電用タービン装置に関し、特に廃熱でボイ
ラ給水を加熱する発電用タービン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電用タービン装置としては、従来から
図9に示すようなものが知られている。図9の装置で
は、主ボイラ1により高圧蒸気が発生される。その高圧
蒸気は主ボイラに付属する過熱器2で加熱され高温高圧
蒸気となり、導管24に流入する。
【0003】一方、本装置はそれぞれが共通の軸を有す
るいわゆる串刺し型に連結された一連結のタービンを備
える。その一連結のタービンは、高圧タービン4、中圧
タービン5、低圧タービン6から成り、高温高圧蒸気を
導く先の導管24は高圧タービン4の入口に接続されて
いる。一方、前記共通の軸の先端には、発電機7が連結
されている。
【0004】蒸気は高圧タービン4に流入する前に図示
しない蒸気加減弁により、制御され蒸気タービンの負荷
すなわち発電量に応じた流量に調節される。高圧タービ
ン4で膨張することにより仕事をした蒸気は、圧力と温
度がある程度まで低下し、高圧タービン4の排気口から
導管26を通して排出される。排出された蒸気は、主ボ
イラに付属する再熱器3に導かれここで再び加熱され過
熱蒸気にされた後、導管35を通して中圧タービン5の
入口に導かれる。ここでさらに膨張することにより仕事
をした蒸気は、導管30を通して低圧タービン6の入口
に導かれる。ここでされに膨張し、仕事をした蒸気は低
圧タービン6の排気口から導管33を通して復水器8に
導かれ、ここで海水などの冷却水により凝縮され水にな
る。
【0005】その凝縮水は復水器の底部から導管34を
通して、ポンプ15により抜き出され、給水加熱器9に
供給される。この凝縮水は最終的には主ボイラへの給水
となるいわゆるボイラ給水である。
【0006】給水加熱器9には、低圧タービン6の第1
の中間段から導管32を通して抽気された蒸気が導かれ
ており、ボイラ給水はその蒸気により加熱された後、導
管36を通して次の給水加熱器10に送られる。
【0007】給水加熱器9では、ボイラ給水の加熱に用
いられた蒸気が凝縮して水になるが、その水は導管23
を通してポンプ16により導管36に合流し、ボイラ給
水の一部となり、給水加熱器10に送られる。
【0008】給水加熱器10には、低圧タービン6の第
1の中間段よりも高圧側に配された第2の中間段から導
管31を通して抽出された蒸気が導かれており、ボイラ
給水はその蒸気により加熱された後、導管を通して脱気
器11に送られる。
【0009】給水加熱器10では、ボイラ給水の加熱に
用いられた蒸気が凝縮して水になるが、その水は導管2
2を通して給水加熱器9に戻され、一部はフラッシュし
て蒸気になり、残りの水は給水加熱器9内の凝縮水に合
流する。
【0010】脱気器11には、中圧タービン5で仕事を
した後の排気の一部が、導管29を通して導かれてお
り、脱気器11内のボイラ給水を加熱しその中に含有さ
れる気体を追い出す。
【0011】脱気されたボイラ給水は、導管21の途中
に配設されたポンプ17により昇圧され給水加熱器1
2、13、14をこの順に通過し加熱され主ボイラ1に
給水される。給水加熱器12には中圧タービン5の中間
段の蒸気が導管28を通して導かれており、給水を加熱
する。その加熱により蒸気は凝縮され凝縮水となり、導
管20を通して脱気器11に戻る。同様に、給水加熱器
13には、導管27を通して高圧タービン4の排気が、
給水加熱器14には、導管25を通して高圧タービン4
の中間段の蒸気が導かれており、それぞれ給水を加熱す
る。そこで凝縮した凝縮水は、それぞれ導管19、18
を通して低圧側の給水加熱器12、13に戻される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の発電
用タービン装置においては、ボイラ給水は主ボイラに給
水される直前には給水加熱器14によって加熱される
が、加熱源は高圧タービン4の中間段から抽気された蒸
気であるので、主ボイラの圧力に対応する飽和温度より
かなり低い。したがって、主ボイラで燃焼される燃料の
熱量のうち相当量がボイラ給水の温度を飽和温度に上昇
させるのに消費されるため、装置の効率を高めるのに限
界があった。したがって、本発明は、効率の高い発電用
タービン装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る発電用タービン装置は、発電用タービ
ンと、発電用タービンを駆動するための蒸気を発生する
主ボイラと、主ボイラに供給される給水を加熱する給水
加熱器と、給水加熱器に給水を加熱するための加熱用蒸
気を供給する廃熱ボイラとを備える。
【0014】また、加熱用蒸気を、給水加熱器に供給す
る前に、圧縮するための蒸気圧縮機をさらに備えてもよ
い。
【0015】また、蒸気圧縮機が主ボイラの発生する蒸
気の圧力とほぼ等しい圧力で吐出する能力を有するもの
であってもよい。
【0016】さらに、冷媒蒸発器を有する吸収冷凍機を
備え、発電用タービンの排気を冷媒蒸発器に導き、冷媒
蒸発器で蒸発する冷媒により冷却し前記排気を凝縮させ
るように構成されてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の好適な
実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明による発電用タービン装置
の一実施例の主ボイラ回りの構成機器並びに水及び水蒸
気の流れを示すフローダイヤグラムである。主ボイラの
缶胴102には導管801を通してボイラ給水が供給さ
れる。缶胴102に溜まったボイラ給水は加熱され蒸発
して水蒸気となり導管802を通して、主ボイラの一部
である過熱用熱交換器106に導かれ、ここで過熱蒸気
となり導管803を通して主ボイラから流出する。本実
施例では、主ボイラの圧力は約160気圧である。
【0019】同様に、主ボイラ101には加熱用熱交換
器107、108、109、110、111が設けられ
ている。
【0020】熱交換器107には、ゴミ焼却ボイラから
の圧力約100気圧の廃水蒸気が導管804を通して導
かれ、過熱蒸気となり導管805を通して流出する。導
管805は、(図2に示すように)導管821と合流し
て、タービン153に流入する。
【0021】熱交換器108には、導管806を通して
蒸気が導入され、過熱蒸気となり導管807を通して流
出する。導管806は、導管845と822が合流して
一本となったものである。
【0022】熱交換器109では、導管808を通して
供給された水が加熱され、導管809を通して缶胴10
3に送られる。ここで水は圧力約43気圧の水蒸気とな
り、その水蒸気は導管810を通して、熱媒体熱交換器
(N−4)112に供給され熱媒体を加熱するのに用い
られる。ここで、熱媒体を加熱することによって冷却さ
れ凝縮した水は導管808を通して、その導管の途中に
配置されたポンプ113により熱交換器109に送られ
る。なお導管808には、逆止弁114が設けられ、水
が逆流しないようになっている。即ち、ここで熱媒体加
熱用密閉サイクルを構成している。なお熱媒体熱交換器
112において、熱媒体の出入りを矢印付き2重線で示
しているが、2重線間が白い場合は熱媒体がその熱媒体
熱交換器で加熱されることを示しており、例えば図8の
熱媒体熱交換器513に見られるように、2重線間が黒
く塗りつぶされている場合は熱媒体がその熱交換器で相
手の流体を加熱することを示している。
【0023】熱交換器110には、圧力約7.88気圧
の水が導管811を通して供給され、ここで加熱された
水は導管812を通して缶胴104に送られる。その水
はここで7.88気圧の水蒸気となり、導管813を通
して流出する。導管813は、(図7に示す)熱媒体熱
交換器451に導かれている。
【0024】熱交換器111には、圧力約1.18気圧
の水が導管814を通して供給され、ここで加熱されて
缶胴105に送られる。その水はここで圧力約1.18
気圧の水蒸気となり、導管816を通して送り出され
る。導管816には、導管841が合流する。さらに導
管816は、(図7に示す)熱媒体熱交換器453に導
かれている。
【0025】図2は、発電機駆動用タービン回りの構成
機器並びに水及び水蒸気の流れを示すフローダイヤグラ
ムである。
【0026】発電機156を駆動する主タービン151
は、高圧タービン(I)152、中圧タービン(II)
153、低圧タービン(III)154、復水圧タービ
ン(IV)155が串刺し型に構成されている。
【0027】各タービン間には、それぞれカップリング
157、158、159が設けられている。
【0028】高圧タービン152の蒸気入り口には、過
熱器106から導かれる導管803が接続されており、
図示しない蒸気加減弁を介して圧力約160気圧の高温
高圧蒸気が供給される。高圧タービン152を駆動して
圧力約100気圧まで減圧した蒸気は導管821を通し
て中圧タービン153の蒸気入り口に導かれる。なお導
管821には導管805が合流しており、圧力約100
気圧の蒸気が導管805から付加され中圧タービン15
3への蒸気が増量される。
【0029】中圧タービン153を駆動して減圧した蒸
気は、導管822を通して排気される。導管822を通
る蒸気は図1を参照して説明したように導管845の蒸
気と合流して、加熱用熱交換器108で過熱され、再び
過熱蒸気となり、導管807を通して低圧タービン15
4に導かれる。
【0030】低圧タービン154を駆動して減圧した蒸
気は導管823を通して排気される。この排気蒸気の一
部は、導管823から分岐する導管824を通して復水
圧タービン155に導かれる。導管823は、(図5に
示す)熱媒体熱交換器312に導かれている。
【0031】復水圧タービン155を駆動し、真空圧に
なった蒸気は導管825を通して排気される。ここで、
復水圧(排気圧)タービン155は、必ずしも大気圧以
下で排気することを要さず、一種の背圧タービンとして
大気圧以上の排気圧力で用いる場合もある。
【0032】なお図2において、導管824と825は
破線で示されているが、これはこの部分の導管は夜間は
使用しないことがあること、あるいは昼間のみ使用する
こと、を意味する。本明細書においては、導管の破線の
意味は以下同様である。
【0033】即ち、導管823を通る蒸気の一部が復水
圧タービン155に導かれると説明したが、夜間におい
ては全量が熱媒体熱交換器312に導かれる場合があ
る。
【0034】図3は、廃熱ボイラ回りの構成機器と、流
体の流れを示すフローダイヤグラムである。本実施例で
は廃熱ボイラはガスタービン廃熱ボイラ201と、ゴミ
焼却ボイラ205から構成されている。ガスタービン廃
熱ボイラ201には、ガスタービン209から排気ガス
が供給される。
【0035】ガスタービン209の空気圧縮機210の
空気吸入口には導管831を通して外気が吸入され、そ
の外気は圧縮機210により圧縮されて、燃料Fと共に
パワータービン部211に供給され、燃焼し膨張する。
その膨張過程でパワータービンを駆動し、導管832を
通して排気される。パワータービンの回転軸には発電機
(G)212が結合されており、パワータービンの駆動
で得られた動力により、発電がなされる。
【0036】導管832は、ガスタービン廃熱ボイラ2
01に接続されており、排気ガスを廃熱ボイラに導入す
るようになっている。
【0037】ガスタービン廃熱ボイラ201には、圧力
約100気圧用缶胴202及び熱交換チューブ、圧力4
3気圧用缶胴203及び熱交換チューブ、圧力1.18
気圧用缶胴204及び熱交換チューブが納められてお
り、廃熱ボイラ201に導入された排気ガスにより各缶
胴内の水を加熱し、蒸発させるようになっている。なお
ここで各熱交換チューブは図示されていない。
【0038】同様に、ゴミ焼却ボイラ205には、圧力
約100気圧用缶胴206及び熱交換チューブ、圧力4
3気圧用缶胴207及び熱交換チューブ、圧力7.88
気圧用缶胴208及び熱交換チューブが納められてお
り、ゴミ焼却ボイラ205内に投入され焼却されるゴミ
の燃焼ガスにより各缶胴内の水を加熱し、蒸発させるよ
うになっている。なおここで各熱交換チューブ、及びゴ
ミの投入装置は図示されていない。
【0039】缶胴202には導管836を通して圧力約
100気圧の水が供給され、ここで加熱され水蒸気とな
り、導管837を通して流出する。缶胴203には導管
838を通して圧力43気圧の水が供給され、ここで加
熱され水蒸気となり、導管839を通して流出する。缶
胴204には導管840を通して圧力約1.18気圧の
水が供給され、ここで加熱され水蒸気となり、導管84
1を通して流出する。
【0040】缶胴206には導管842を通して、(図
5に示す)給水加熱器303から圧力約100気圧の飽
和水が供給され、ここで加熱され水蒸気となり、導管8
43を通して流出する。
【0041】導管843には、導管837が接続されて
おり、缶胴202からの水蒸気が合流する。また、導管
843には導管848が接続されており、圧力約100
気圧の水蒸気を流出させ、導管849が接続されてお
り、圧力約100気圧の水蒸気を合流させ、導管804
が接続されており、圧力約100気圧の水蒸気を流出さ
せるようになっている。また、導管848の分岐点近傍
には、導管881が接続されており、圧力約100気圧
の蒸気を給水加熱器に送ることができるようになってい
る。
【0042】缶胴207には導管844を通して、(図
5に示す)給水加熱器309から圧力約43気圧の飽和
水が供給され、ここで加熱され水蒸気となり、導管84
5を通して流出する。導管844には缶胴203に通じ
る導管838が接続されており、圧力約43気圧の飽和
水を缶胴203に供給できるようになっている。
【0043】導管845には、導管882が接続されて
おり、この導管882は缶胴203からの導管839に
接続されており、圧力約43気圧の水蒸気を導管845
から導管839に導くようになっている。
【0044】導管845には、さらに導管852が接続
されており、この導管852は(図5に示す)給水加熱
器309に導かれている。
【0045】缶胴208には導管846を通して圧力約
7.88気圧の飽和水が供給され、ここで加熱され水蒸
気となり、導管847を通して流出する。導管846
は、(図5に示されるように)導管863から分岐して
いる。
【0046】図4は、主ボイラの缶胴102に給水され
るボイラ給水の最終給水加熱器251回りの構成機器並
びに水と水蒸気の流れを示すフローダイヤグラムであ
る。
【0047】給水加熱器251は、例えばシェルアンド
チューブタイプ或いはUチューブタイプの熱交換器であ
り、胴側に加熱媒体である水蒸気が流れ、チューブ側に
加熱されるボイラ給水が流れる。
【0048】給水加熱器251には、導管850を通し
てボイラ給水がチューブ側に導入され、導管801を通
して流出する。
【0049】加熱媒体である水蒸気は、導管848を通
して先ず蒸気圧縮機252に導かれる。この水蒸気の圧
力は蒸気圧縮機252の入り口で約100気圧である。
蒸気圧縮機252は電動機などの駆動機253によって
駆動される。
【0050】蒸気圧縮機252で約160気圧まで圧縮
された水蒸気は、導管851を通して給水加熱器251
に導かれ、給水加熱に供され胴側で凝縮する。凝縮した
水は導管849を通して、この導管の途中に設けられた
トラップ254を介して給水加熱器251から流出す
る。
【0051】ここで導管848は、図3で説明したよう
に圧力約100気圧の水蒸気を流す導管843から分岐
したものである。蒸気圧縮機252は、ターボ圧縮機で
あってもよいし、容量が小さい場合は往復動圧縮機であ
ってもよい。
【0052】図5は、脱気器329、及び給水加熱器2
51の外の給水加熱器303、309、吸収ヒートポン
プ321回りの構成機器、並びに水と水蒸気の流れを示
すフローダイヤグラムである。
【0053】脱気器329には、導管861を通して約
80℃のボイラ給水が供給される。また導管862を通
して脱気のための加熱用水蒸気が供給される。この加熱
用水蒸気は、圧力約7.88気圧の飽和水蒸気である。
この脱気器329は通常は夜間は使用されず、各機器の
暖機その他のために一部水蒸気、温水を循環するだけで
ある。
【0054】脱気器329で脱気されたボイラ給水は導
管863を通して脱気器から流出し、導管863の途中
に設けられたポンプ314により給水加熱器309に送
り込まれる。
【0055】導管863の、脱気器329とポンプ31
4との間には、導管872と846がこの順で接続され
ている。
【0056】一方吸収ヒートポンプ321は、冷媒発生
器322、冷媒吸収器323、冷媒蒸発器324、冷媒
凝縮器325から構成されている。
【0057】冷媒発生器322は、例えばUチューブを
用いたチューブバンドル型の熱交換器であり、導管87
6Aから高温の加熱媒体がチューブ側に導入され、胴側
の吸収液を加熱し、冷媒の水蒸気を発生させる。
【0058】発生した水蒸気は、冷媒凝縮器325に流
入する。冷媒凝縮器325は、例えばシェルアンドチュ
ーブ型の熱交換機であり、先の水蒸気は胴側に流入す
る。チューブ側には、導管868を通して約80℃の水
が導入され、胴側の水蒸気を凝縮し、自身は加熱され、
導管869を通して流出する。導管868は、導管86
6から分岐したものである。
【0059】冷媒凝縮器325で凝縮した冷媒の水は、
図示しないオリフィスなどの絞り機構を通して減圧さ
れ、冷媒蒸発器324に流入する。冷媒蒸発器324に
は、導管875Aを通して、冷水等の被冷却媒体が流入
する。この冷水等の被冷却媒体は、吸収ヒートポンプ3
21を冷凍機と見た場合は冷水等であるが、ヒートポン
プと見た場合は、熱源水等と呼んでもよい。冷媒蒸発器
324で冷却された冷水は、導管875Bを通して冷媒
蒸発器324から流出する。
【0060】本実施例では、導管875Aと875Bと
は図11で説明するターボヒートポンプに接続されてお
り、875Aを通して冷媒蒸発器324には圧縮された
フレオンガスが流入する。冷媒蒸発器324でフレオン
ガスを冷却することによって自身は加熱され蒸発した冷
媒の水蒸気は、冷媒吸収器323に流入し吸収液に吸収
される。冷却されて凝縮したフレオンは導管875Bを
通して流出する。
【0061】冷媒吸収器323で冷媒水蒸気が吸収液に
吸収されるときには吸収熱が発生するが、この熱は吸収
器323に導管866を通して導入される約80℃の水
によって奪われる。この水は吸収液を冷却することによ
って、自分自身は加熱され蒸発し、水蒸気となって導管
867を通して流出する。
【0062】冷媒を吸収して薄まった吸収液は、図示し
ないポンプで昇圧され冷媒発生器322に送られて、先
に説明したように、再びここで加熱され冷媒蒸気を発生
することになる。冷媒蒸発器324、冷媒吸収器323
も例えばシェルアンドチューブ型の熱交換器である。
【0063】導管867は蒸気圧縮機326の吸入口に
接続されており、この導管を通して冷媒吸収器323か
ら流出した水蒸気は、圧縮される。
【0064】蒸気圧縮機326は、ターボ型であっても
よいし、容量が小さい場合は往復動型であってもよい。
この蒸気圧縮機326の中間段には導管869が接続さ
れており、高圧段に送られる蒸気の量を増やす。
【0065】蒸気圧縮機326の吐出口には導管870
が接続されており、圧縮された水蒸気はこの導管を通し
て、熱媒体熱交換器328に送られる。
【0066】熱媒体熱交換器328は、例えばシェルア
ンドチューブ型の熱交換器であり、胴側に先の水蒸気が
流入する。チューブ側には、導管877Aを通して熱媒
体が導入され水蒸気により加熱された後、導管877B
を通して流出する。逆に胴側に熱媒体、チューブ側に水
蒸気を流してもよい。
【0067】ここで水蒸気は熱媒体を加熱することによ
り自身は冷却され凝縮する。この凝縮水は導管871及
びこの導管の途中に設けられたトラップを通して流出す
る。導管871は、(図8に示す)温水タンク514に
導かれる。
【0068】また導管863に接続された導管872に
は、熱媒体熱交換器312が配されている。熱媒体熱交
換器312には低圧タービンの排気口から導管823を
通して圧力約7.88気圧の水蒸気が供給される。導管
823には、ゴミ焼却ボイラから圧力約7.88気圧の
水蒸気を導く導管847が接続され合流している。また
導管823からは導管862が分岐しており、圧力約
7.88気圧の蒸気を脱気器329に導いている。
【0069】熱媒体熱交換器312には、導管878A
を通して熱媒体が導入されここで水蒸気により加熱され
た後、導管878Bを通して流出する。熱媒体熱交換器
312は、例えばシェルアンドチューブ型熱交換器であ
り、胴側に水蒸気、チューブ側に熱媒体が流れるが、こ
の逆であってもよい。
【0070】水蒸気は、熱媒体熱交換器312内で熱媒
体を加熱することにより自分自身は冷却され凝縮する。
この凝縮水は導管872及びこの導管の途中に設けられ
たトラップ313を通して導管863に送り込まれる。
【0071】一方導管863から分岐する導管846を
通して、導管846の途中に設けられたポンプ315に
より、脱気器からのボイラ給水の一部が送り出される。
この一部送り出されたボイラ給水は、ゴミ焼却ボイラと
主ボイラの圧力約7.88の缶胴に送り込まれる。
【0072】給水加熱器309は、高温水をボイラ給水
に混合することによってボイラ給水を加熱する。その高
温水は熱媒体熱交換器307から供給される。熱媒体熱
交換器307には、導管839を通して圧力43気圧の
水蒸気が供給される。一方熱媒体熱交換器307には導
管879Aを通して熱媒体が導入されここで水蒸気によ
り加熱された後、導管879Bを通して流出する。熱媒
体熱交換器307は、312と同様に例えばシェルアン
ドチューブ型熱交換器であり、胴側に水蒸気、チューブ
側に熱媒体が流れるが、この逆であってもよい。
【0073】水蒸気は、熱媒体熱交換器307内で熱媒
体を加熱することにより自分自身は冷却され凝縮する。
この凝縮水は導管873及びこの導管の途中に設けられ
たトラップ308を通して給水加熱器309に送り込ま
れる。
【0074】給水加熱器309には、ゴミ焼却ボイラ2
05からの導管852が接続されており、これを通して
導入される蒸気により加熱され、導管873を通して導
入される凝縮水による加熱だけでは不足する熱が与えら
れる。
【0075】給水加熱器309には導管864が接続さ
れており、給水加熱器309で加熱されたボイラ給水
は、この導管864の途中に設けられたポンプ310に
より給水加熱器303に送られる。
【0076】導管864の、給水加熱器309とポンプ
310との間の部分から、導管844が分岐しており、
この導管844の途中に設けられたポンプ311によ
り、図3に示されるボイラ201と205に向けて、ボ
イラ給水の一部が送り出される。導管844は、図3で
説明したように、ゴミ焼却ボイラの圧力約43気圧の缶
胴に接続されており、また導管844からは導管838
が分岐しており、ガスタービン廃熱ボイラの圧力約43
気圧の缶胴に接続されている。
【0077】給水加熱器303は、309と同様に高温
水をボイラ給水に混合することによってボイラ給水を加
熱する。その高温水は熱媒体熱交換器301から供給さ
れる。熱媒体熱交換器301には、導管843を通して
圧力約100気圧の水蒸気が供給される。一方熱媒体熱
交換器301には導管880Aを通して熱媒体が導入さ
れここで水蒸気により加熱された後、導管880Bを通
して流出する。熱媒体熱交換器301は、307、31
2と同様に例えばシェルアンドチューブ型熱交換器であ
り、胴側に水蒸気、チューブ側に熱媒体が流れるが、こ
の逆であってもよい。
【0078】給水加熱器303には、熱媒体熱交換器3
01からの高温水の他に、導管881を通して、ゴミ焼
却ボイラ及びガスタービン廃熱ボイラからの圧力約10
0気圧の水蒸気を吹き込むこともできるようになってい
る。通常は、この水蒸気が吹き込まれるのは理論的には
昼間だけである。
【0079】ここで、給水加熱器303、309はバロ
メトリック式で説明したが、シェルアンドチューブ式で
あってもよい。
【0080】水蒸気は、熱媒体熱交換器301内で熱媒
体を加熱することにより自分自身は冷却され凝縮する。
この凝縮水は導管874及びこの導管の途中に設けられ
たトラップ302を通して給水加熱器303に送り込ま
れる。
【0081】給水加熱器303には導管865が接続さ
れており、給水加熱器303で加熱されたボイラ給水
は、この導管865に設けられたポンプ304により導
管836を通して送り出される。導管836は、図3で
説明したようにガスタービン廃熱ボイラの圧力約100
気圧の缶胴に接続されている。
【0082】また、導管865からは導管850が分岐
しており、この導管850にはポンプ306が設けられ
ており、ボイラ給水を図4で説明したように給水加熱器
251に送り込むようになっている。
【0083】さらには、導管850の導管865からの
分岐点とポンプ306との間の部分からは、導管842
が分岐しており、導管842の途中に設けられたポンプ
により、ボイラ給水を、図3で説明したように、ゴミ焼
却ボイラの圧力約100気圧の缶胴に送り込むようにな
っている。
【0084】図6は、吸収冷凍機401回りの構成機
器、並びに水と水蒸気の流れを示すフローダイヤグラム
である。
【0085】吸収冷凍機401は、吸収冷凍機(ヒート
ポンプ)321と同様に、冷媒発生器402、冷媒凝縮
器404、冷媒蒸発器404、冷媒吸収器403で構成
されている。ここで、吸収冷凍機401を冷凍機として
使用する場合は二重効用吸収冷凍機に切り替える。
【0086】冷媒発生器402は、例えばUチューブを
用いたチューブバンドル型の熱交換器であり、導管90
6Aから高温の加熱媒体がチューブ側に導入され、胴側
の吸収液を加熱し、冷媒の水蒸気を発生させる。加熱媒
体は導管906Bを通って発生器402から流出する。
【0087】発生した水蒸気は、冷媒凝縮器405に流
入する。冷媒凝縮器405は、例えばシェルアンドチュ
ーブ型の熱交換機であり、先の水蒸気は胴側に流入す
る。チューブ側には、クーリングタワー406からの導
管899を通して約32℃の水が導入され、胴側の水蒸
気を凝縮し、自身は加熱され蒸発し水蒸気となって、導
管900を通して流出する。
【0088】導管900は、クーリングタワー406に
接続されており、ここで水蒸気は冷却され凝縮し、導管
899を通って再び冷媒凝縮器405に戻る。
【0089】クーリングタワー406は、この実施例で
は被冷却媒体が外気に触れない閉鎖型、即ち熱交換器型
となっているが、被冷却媒体の汚染が問題とならない場
合は解放型としてもよい。
【0090】冷媒凝縮器405で凝縮した冷媒の水は、
図示しないオリフィスなどの絞り機構を通して減圧さ
れ、冷媒蒸発器404に流入する。冷媒蒸発器404に
は、導管895を通して、冷水タンク415から冷水が
流入する。
【0091】冷媒蒸発器404で冷却された冷水は、導
管896を通して冷媒蒸発器324から流出し、導管8
96を通って冷水タンク415に戻る。
【0092】冷媒蒸発器404で冷水を冷却することに
よって自身は加熱され蒸発した冷媒の水蒸気は、冷媒吸
収器403に流入し吸収液に吸収される。冷媒水蒸気が
吸収されるときには吸収熱が発生するが、この熱は吸収
器403にクーリングタワー412から導管891に合
流する導管894を通して導入される約32℃の水によ
って奪われる。なお導管891は、(図7で説明する)
約80℃の温水を貯わえている温水タンク454から導
かれている。
【0093】吸収器403で吸収液を冷却することによ
って、自分自身は加熱され蒸発した水は、水蒸気となっ
て導管892を通して流出し、蒸気圧縮機409の吸入
口に至る。このヒートポンプの蒸気圧縮機409は、タ
ーボ型であってもよいし、容量が小さい場合は往復動型
であってもよい。
【0094】蒸気圧縮機409で圧縮された蒸気は、圧
縮機の吐出口から導管903を通って熱媒体熱交換器4
11に送られる。ここで、蒸気は、導管909Aを通っ
て熱媒体熱交換器に導入された熱媒体を加熱し、冷却凝
縮し、その凝縮水は導管904を通って流出する。熱媒
体熱交換器411で加熱された熱媒体は、導管909B
を通って流出する。
【0095】導管900の冷媒凝縮器405とクーリン
グタワー406の間には、分岐点424があり、ここか
ら導管902が分岐しており、この導管902は蒸気圧
縮機409の中間段に接続されており、高圧段側の圧縮
蒸気量を増やすようになっている。
【0096】導管892の冷媒吸収器403と蒸気圧縮
機409との間からは、導管905が分岐しており、導
管892を流れる蒸気をクーリングタワー412に導け
るようになっている。このクリングタワー412も閉鎖
型であるが、開放型を使用できる場合もある。熱交換器
のチューブ413中を被冷却媒体が流れ、ファン414
で流入する外気により冷却される。
【0097】冷却され凝縮した凝縮水は、導管894を
通って導管891との分岐点423に至る。分岐点42
3では、冷房時は吸収器403には導管894からの水
が流入し、暖房時には導管891を通して図7に示す温
水タンク454からの温水が流入するように流れが切り
替えられる。即ち、温水タンクかヒートポンプか(クー
リングタワーか蒸気圧縮機か)のどちらかに切り替えら
れる。
【0098】なお、導管891からは導管901が分岐
しており、この導管901は導管899と分岐点425
で合流しており、導管891の約80℃の温水を冷媒凝
縮器405の冷却水として用いることができるようにな
っている。
【0099】また、導管896には分岐点422におい
て導管898が合流しており、導管895からは分岐点
421において導管897が分岐している。導管897
と導管898は、図12で説明するターボヒートポンプ
の凝縮器に接続されている。即ち、吸収ヒートポンプ4
01の蒸発器404が図12のターボヒートポンプの凝
縮器に接続されている。
【0100】また、導管900からは分岐点426から
導管910が分岐しており、導管899には分岐点42
7において導管911が合流している。導管910と導
管911は、図12で説明するターボヒートポンプの蒸
発器に接続されている。即ち、ターボヒートポンプの蒸
発器とクーリングタワー406とを吸収ヒートポンプ4
01の蒸発器404が図12のターボヒートポンプの凝
縮器に接続されている。
【0101】クーリングタワー406は、分岐点426
と分岐点427で、それぞれ導管900と導管899と
連通されているときは、クーリングタワーとして働き、
それぞれ導管910と911に切り替えられたときに
は、ヒーティングタワーとして働く。後者の場合は、即
ち大気を熱源とする三者組み合わせヒートポンプとな
る。これで夜のうちに昼の冷房用熱源媒体を増殖する。
【0102】冷水タンク415には、空調器等からの冷
水戻り用導管907と冷水送り出し用導管908とが接
続されており、特に昼間の冷房用として冷水を用いるこ
とができるようになっている。
【0103】吸収冷凍機401の主目的は、蓄熱した熱
媒体の熱で二重効用の吸収冷凍機を昼電力を使わないで
効率よく運転することである。
【0104】夜間ターボヒートポンプで外気を熱源と
し、吸収ヒートポンプ、蒸気ヒートポンプを組み合わせ
て、昼の吸収冷凍機の熱媒体熱源が非常に高いCOPで
出来るシステムである。
【0105】熱媒体の熱増殖なら、図5の吸収ヒートポ
ンプ321、蒸気圧縮機326、図11で説明するター
ボヒートポンプ340の組み合わせのヒートポンプの方
がCOPは高い。
【0106】図7は、温水タンク454及び熱媒体熱交
換器451、453回りの構成機器、並びに水と水蒸気
の流れを示すフローダイヤグラムである。
【0107】熱媒体熱交換器451には、図1で説明し
た導管813から圧力約7.88気圧の水蒸気が導入さ
れ、導管923Aを通して導入された熱媒体を加熱す
る。加熱された熱媒体は、導管923Bを通して流出す
る。水蒸気は、熱媒体を加熱することにより自分自身は
冷却され凝縮し、導管925及びこの導管の途中に設け
られたトラップ452を通して熱媒体過熱器453に送
られる。
【0108】導管925のトラップ452と熱媒体熱交
換器453との間の部分には、図1で説明した圧力約
1.18気圧の蒸気を供給する導管816が合流してい
る。
【0109】熱媒体熱交換器453においては、熱媒体
熱交換器451と同様に、導管924Aから導入され導
管924Bから流出する熱媒体を、蒸気或いは蒸気と凝
縮水をの混合物により加熱する。その過程で凝縮した凝
縮水は導管921を通って熱媒体熱交換器435から温
水タンク454に流入する。温水タンク454に貯留さ
れている温水の温度は約80℃である。
【0110】温水タンク454には、導管840が接続
されておりこの導管に設けられたポンプ455により温
水が送り出される。導管840のポンプ455の下流側
には導管814が接続されており、温水を分岐して図1
で説明したように主ボイラの圧力約1.18気圧の領域
に送り出している。
【0111】一方、導管840の温水タンク454とポ
ンプ455との間からは、導管891と866とが分岐
しており、導管891により80℃の温水を図6で説明
したように吸収冷凍機401に供給できるようになって
おり、導管866によっては、図5で説明したように8
0℃の温水を吸収冷凍機321に供給できるようになっ
ている。
【0112】また導管891からは、導管861が分岐
しており、図5で説明したように温水を脱気器329に
供給できるようになっている。
【0113】図8は、空調や温水需要に応じる発電用タ
ービン装置と温水等の使用先とのインターフェース部分
の構成機器、並びに水と水蒸気の流れを示すフローダイ
ヤグラムである。この部分は、特に昼間の冷水と温水の
需要がある時間に稼働する。
【0114】この部分の構成機器である吸収冷凍機(ヒ
ートポンプ)501と506の構成部分、冷媒発生器、
冷媒吸収器、冷媒蒸発器、冷媒凝縮器は、先に説明した
321、401と同様であるので、あらためて詳細に説
明しない。また、吸収冷凍機と吸収ヒートポンプは、冷
水を冷却するのが主たる目的か、冷却水に相当する媒体
を加熱し温水にするのが主たる目的かによって、呼び分
けているだけで、機器構成と、それらの機器の作用は全
く同じなので、同一機器を、あるときは吸収冷凍機と呼
び、あるときは吸収ヒートポンプと呼ぶことがある。
【0115】吸収ヒートポンプ501の冷媒発生器50
2の熱源は、導管940Aから導入され導管940Bか
ら流出する。
【0116】冷媒凝縮器505の冷却水は、冷媒吸収器
503から導管938で導入され、導管939を通して
流出する。導管939は温水タンク512に接続されて
おり、ここに80℃の水を供給する。
【0117】温水タンク512の底部に貯留される水は
比較的低温で、本実施例では約33℃である。この水が
導管937を通して吸収ヒートポンプ501の冷媒吸収
器503に導かれる。この水は吸収器503である程度
加熱された後、先に説明したように冷媒凝縮器505に
導かれる。
【0118】吸収ヒートポンプ501の冷媒蒸発器50
4の熱源側には、導管825を通して図2で説明した復
水圧タービンの排気を導入する。ここで凝縮した凝縮水
は導管932を通して流出し、凝縮水タンク511に流
入し貯留される。
【0119】吸収ヒートポンプ506の冷媒発生器50
7の熱源は、導管936Aから導入され導管936Bか
ら流出する。
【0120】冷媒凝縮器510の冷却水は、冷媒吸収器
508から導管935で導入され、導管922を通して
流出する。導管922は図7で説明した温水タンク45
4に接続されており、ここに80℃の水を供給する。
【0121】吸収ヒートポンプ506の冷媒蒸発器50
9の冷水(熱源)側には、導管825から分岐した導管
831を通して、図2で説明した復水圧タービンの排気
を導入する。ここで凝縮した凝縮水は導管933を通し
て流出し、導管932と合流し、凝縮水タンク511に
流入し貯留される。
【0122】凝縮水タンク511には、導管953を通
して、必要に応じて純水が補給される。
【0123】凝縮水タンク511からは、凝縮水が導管
934を通して吸収ヒートポンプ506の冷媒吸収器5
08に冷却水(被加熱水)として供給される。ここであ
る程度加熱された冷却水は導管935を通して冷媒凝縮
器510に送られる。
【0124】一方、温水タンク512には、空調機など
で使用され温度の下がった水が、タンク512の底部に
接続された導管941を通して戻ってくる。
【0125】タンク512の上部に接続された導管94
2を通して、約80℃の温水が空調機等に送り出され
る。導管942には、導管943が接続され、約80℃
の温水を熱媒体熱交換器513に送られる。ここで、導
管950Aを通して導入され、導管950Bを通して流
出する熱媒体で、約170℃に加熱された温水は導管9
44を通して、またこの導管が合流する導管904を通
して、温水タンク514に貯留される。導管943に
は、図示されないポンプが設けられており、170℃の
温水の飽和圧力以上に昇圧される。
【0126】導管904は、図6で説明したように熱媒
体熱交換器411から導かれ、温水タンク514に接続
されている。
【0127】温水タンク514からは、導管945を通
して温水が需要先に送られる。
【0128】温水タンク514にはさらに、導管946
が接続されており、熱媒体熱交換器515に約170℃
の温水を供給する。ここで導管951Aを通して導入さ
れ導管951Bを通して流出する熱媒体により加熱され
た温水は導管947を通して熱媒体熱交換器516に送
られる。
【0129】ここで導管952Aを通して導入され導管
952Bを通して流出する熱媒体により約250℃に加
熱された温水は導管948を通して高温水タンク517
に送られる。
【0130】高温水タンク517には、導管949が接
続されており、約250℃の高温水需要先に供給され
る。もちろん、加熱される温水は以上の加熱過程におい
て、図示しないポンプにより250℃の飽和圧力以上に
昇圧されている。
【0131】図10は、図2に示した発電機駆動用ター
ビンの別の実施例を示すフローダイヤグラムである。図
10も、発電機駆動用タービン回りの構成機器、並びに
水と水蒸気の流れを示す。
【0132】同様な機器と導管は図2と同じ番号を付し
てある。この実施例では、高圧タービン(I)152、
発電機156A及び中圧タービン(II)153がこの
順で共通の軸に串刺しになっており、それぞれの間には
クラッチカップリング157A、157Bが設けられて
いる。クラッチカップリングとは、電磁石等の作用によ
り分離結合が自由に行えるカップリングである。例えば
クラッチカップリング157Bが分離しているときに
は、発電機156Aは高圧タービン152のみによって
駆動される。クラッチカップリング157Aが分離して
いるときは、発電機156Aは中圧タービン153のみ
によって駆動される。ただし、通常は高圧タービン15
2が稼働せず、中圧タービン153のみが稼働するよう
な使用形態はない。即ち、両タービンが同時に稼働する
か、或いは高圧タービン152のみが稼働する使用形態
が普通である。
【0133】さらに、低圧タービン154、発電機15
6B及び復水圧タービン155がこの順で共通の軸に串
刺しになっており、それぞれの間にはクラッチカップリ
ング159A、159Bが設けられている。クラッチカ
ップリングの分離結合により発電機156Bが駆動され
る稼働形態は、高圧タービンと中圧タービンの場合と同
様である。即ち、両タービンが同時に稼働するか、或い
は低圧タービン154のみが稼働し、復水圧タービン1
55は休止する使用形態が普通である。
【0134】この実施例では、電力需要、温水、冷水の
需要に応じて、稼働させるタービンを定めて、クラッチ
カップリングを分離結合させることができる。例えば、
電力需要の少ない夜間は復水圧タービン155は休止さ
せ、したがってクラッチカップリング159Bを切り離
して使用する。
【0135】なお、熱媒体熱交換器112、301、3
07、312、328、411、451、453、51
3、515、516で加熱或いは冷却された熱媒体はそ
の温度に応じた需要先に送られ、加熱や冷却に用いられ
る。
【0136】図11は、図5に示した吸収ヒートポンプ
321に接続するのに好適なターボヒートポンプの一例
を示す。
【0137】ターボヒートポンプ340は、フレオンタ
ンク343とそれに接続された熱交換器である、空気を
熱源とするフレオン蒸発器(ヒーティングタワーと呼ん
でもよい)344、そこで蒸発したフレオンを圧縮する
フレオン圧縮機341、圧縮機駆動用電動機342から
成る。
【0138】吸収ヒートポンプ321の蒸発器324か
ら導かれる導管875Bは、フレオンタンク343に接
続されている。導管875Aは圧縮機341の吐出側に
接続されており、ここで圧縮されたフレオンガスを図5
に示す吸収ヒートポンプの蒸発器324に導く。
【0139】図12は、図6に示した吸収ヒートポンプ
401に接続するのに好適なターボヒートポンプの一例
を示す。
【0140】ターボヒートポンプ440は、フレオンタ
ンク444とそれに膨張弁445を介して接続された熱
交換器である、フレオン蒸発器446、そこで蒸発した
フレオンを圧縮するフレオン圧縮機441、圧縮機駆動
用電動機442、圧縮機441で圧縮されたフレオンガ
スを冷却し凝縮する凝縮器443から成る。
【0141】図6に示す吸収ヒートポンプ401の蒸発
器404から分岐点421で切り替えられて導かれる導
管897は、凝縮器443に接続されて、その中のフレ
オンガスを冷却凝縮し、自身は加熱されて導管898を
通して図6の分岐点422を経て吸収ヒートポンプ40
1の蒸発器404に戻る。
【0142】図6に示すヒーティングタワー406から
分岐点426で切り替えられて導かれる導管910は、
蒸発器446に接続されて、その中のフレオンガスを蒸
発させ、自身は冷却されて導管911を通して図6の分
岐点427を経てヒーティングタワー406に戻る。
【0143】なお、復水圧タービン155の排気圧力
は、必ずしも大気圧以下である必要はなく、大気圧以上
で用いることもできる。その場合は、いわゆる背圧ター
ビンとなる。
【0144】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればボイ
ラ給水を加熱するための廃熱ボイラを備えるので、発電
用タービン装置の効率を著しく向上させることができ
る。また、廃熱から供給されるボイラ給水加熱用蒸気を
圧縮する蒸気圧縮機を備えるので、ボイラ給水の温度を
主ボイラの圧力に相当する飽和温度まで上昇させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発電用タービン装置の一実施例の
主ボイラ回りの構成機器並びに見ず及び水蒸気の流れを
示すフローダイヤグラムである。
【図2】発電機駆動用タービン回りの構成機器並びに水
及び水蒸気の流れを示すフローダイヤグラムである。
【図3】廃熱ボイラ回りの構成機器と流体の流れを示す
フローダイヤグラムである。
【図4】主ボイラの缶胴102に給水されるボイラ給水
の最終給水加熱器251回りの構成機器並びに水及び水
蒸気の流れを示すフローダイヤグラムである。
【図5】脱気器329及び給水加熱器303、309、
給水ヒートポンプ321回りの構成機器並びに水及び水
蒸気の流れを示すフローダイヤグラムである。
【図6】吸収冷凍機401回りの構成機器並びに水及び
水蒸気の流れを示すフローダイヤグラムである。
【図7】温水タンク454及び熱媒体熱交換器451、
453回りの構成機器並びに水及び水蒸気の流れを示す
フローダイヤグラムである。
【図8】空調や温水需要に応じるインターフェース部分
の構成機器並びに水及び水蒸気の流れを示すフローダイ
ヤグラムである。
【図9】従来の発電用タービン装置の構成機器並びに水
及び水蒸気の流れを示すフローダイヤグラムである。
【図10】本発明の別の実施例である発電機駆動用ター
ビン回りの構成機器並びに水及び水蒸気の流れを示すフ
ローダイヤグラムである。
【図11】本発明の実施例に用いるに好適なターボヒー
トポンプのフローダイヤグラムである。
【図12】本発明の実施例に用いるに好適なターボヒー
トポンプのフローダイヤグラムである。
【符号の説明】
101…主ボイラ 102…主ボイラの缶胴 103、104、105…缶胴 106〜111…熱交換器 112…熱媒体熱交換器 151…主タービン 152…高圧タービン 153…中圧タービン 154…低圧タービン 155…復水圧タービン 156…発電機 157、158、159…カップリング 157A,157B、159A、159B…クラッチカ
ップリング 156A、156B…発電機 201…ガスタービン廃熱ボイラ 202、203、204、206、207、208…缶
胴 205…ゴミ焼却ボイラ 209…ガスタービン 251…最終給水加熱器 252…蒸気圧縮機 303、309…給水加熱器 301、307、312…熱媒体熱交換器 321…吸収ヒートポンプ 326…蒸気圧縮機 328…熱媒体熱交換器 329…脱気器 340…ターボヒートポンプ 401…吸収冷凍機 406…クーリングタワー 409…蒸気圧縮機 411…熱媒体熱交換器 415…冷水タンク 440…ターボヒートポンプ 451、453…熱媒体熱交換器 454…温水タンク 501、506…吸収冷凍機 511…凝縮水タンク 512…温水タンク 515、516…熱媒体熱交換器 517…高温水タンク 801〜816…導管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電用タービンと、 前記発電用タービンを駆動するための蒸気を発生する主
    ボイラと、 前記主ボイラに供給される給水を加熱する給水加熱器
    と、 前記給水加熱器に給水を加熱するための加熱用蒸気を供
    給する廃熱ボイラとを備える、 発電用タービン装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱用蒸気を、前記給水加熱器に供
    給する前に、圧縮するための蒸気圧縮機をさらに備え
    る、請求項1記載の発電用タービン装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸気圧縮機が前記主ボイラの発生す
    る蒸気の圧力とほぼ等しい圧力で吐出する能力を有す
    る、請求項2記載の発電用タービン装置。
  4. 【請求項4】 冷媒蒸発器を有する吸収冷凍機をさらに
    備え、前記発電用タービンの排気を前記冷媒蒸発器に導
    き、前記冷媒蒸発器で蒸発する冷媒により冷却し前記排
    気を凝縮させるように構成された、請求項1ないし3の
    いずれかに記載の発電用タービン装置。
JP21812696A 1996-08-01 1996-08-01 廃熱利用の発電用タービン装置 Pending JPH1047605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21812696A JPH1047605A (ja) 1996-08-01 1996-08-01 廃熱利用の発電用タービン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21812696A JPH1047605A (ja) 1996-08-01 1996-08-01 廃熱利用の発電用タービン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1047605A true JPH1047605A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16715050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21812696A Pending JPH1047605A (ja) 1996-08-01 1996-08-01 廃熱利用の発電用タービン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1047605A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105114936A (zh) * 2015-09-06 2015-12-02 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 联合循环低温烟气余热最大化利用系统及方法
WO2017068520A1 (en) * 2015-10-21 2017-04-27 Thermax Limited A regenerative feedwater heating system for a boiler
CN108798898A (zh) * 2018-04-20 2018-11-13 华电电力科学研究院有限公司 质子交换膜燃料电池与燃气轮机联合供应蒸汽和热水的系统及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105114936A (zh) * 2015-09-06 2015-12-02 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 联合循环低温烟气余热最大化利用系统及方法
WO2017068520A1 (en) * 2015-10-21 2017-04-27 Thermax Limited A regenerative feedwater heating system for a boiler
CN108798898A (zh) * 2018-04-20 2018-11-13 华电电力科学研究院有限公司 质子交换膜燃料电池与燃气轮机联合供应蒸汽和热水的系统及方法
CN108798898B (zh) * 2018-04-20 2023-11-28 华电电力科学研究院有限公司 质子交换膜燃料电池与燃气轮机联合供应蒸汽和热水的系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7269956B2 (en) Device for utilizing the waste heat of compressors
RU2126491C1 (ru) Устройство для охлаждения средства охлаждения газовой турбины газо- паротурбинной установки
RU2200850C2 (ru) Газо- и паротурбинная установка и способ ее эксплуатации
US6651443B1 (en) Integrated absorption cogeneration
JPH08226309A (ja) 組み合わせサイクル型発電プラントのためのアンモニア吸収式冷凍サイクル
JP4698590B2 (ja) 熱の調質システム
CN101430590A (zh) 用于计算机系统的冷却装置
JP2010096436A (ja) エジェクタ式冷凍システム
US6519927B2 (en) Method for operating a combined cycle power plant, and combined cycle power plant
JPH0729363Y2 (ja) プロセス装置
JP4070821B2 (ja) ガス・蒸気タービン設備とこの設備におけるガスタービンの冷却媒体の冷却方法
US20070157659A1 (en) Multi-stage refrigerant turbine
US7523613B2 (en) Process and device for utilizing waste heat
US6877320B2 (en) Turbine arrangement and a method of operating a turbine arrangement
CN112041542B (zh) 一种工质循环做功的新型蒸汽机
JPH1047605A (ja) 廃熱利用の発電用タービン装置
JPH094807A (ja) 廃熱で給水加熱する蒸気タービン発電装置
JP2010046571A (ja) 水溶液の蒸発濃縮方法および蒸発濃縮装置
US20080092542A1 (en) Graham Power, a new method of generating power
JP4133388B2 (ja) コージェネレーション設備を利用した蒸発装置
JP3773225B2 (ja) 内燃機関の排熱回収装置
KR20210098153A (ko) 하이브리드 타입 복수기 시스템
RU2391517C2 (ru) Парогазовая установка
JP2001194025A (ja) 蒸気エジェクタによるガスエンジンの排熱利用方法とその装置
CN109682114A (zh) 燃料发动机驱动的压缩-吸收复合式热泵系统

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02