JPH094807A - 廃熱で給水加熱する蒸気タービン発電装置 - Google Patents

廃熱で給水加熱する蒸気タービン発電装置

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JPH094807A
JPH094807A JP7149049A JP14904995A JPH094807A JP H094807 A JPH094807 A JP H094807A JP 7149049 A JP7149049 A JP 7149049A JP 14904995 A JP14904995 A JP 14904995A JP H094807 A JPH094807 A JP H094807A
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JP
Japan
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boiler
refrigerant
heat
steam
feed water
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JP7149049A
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English (en)
Inventor
Yukinori Kurahashi
幸徳 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PADO KK
Original Assignee
PADO KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率の高い蒸気タービン発電装置を提供す
る。 【構成】 電力を発生する発電機と、発電機を駆動する
蒸気タービンと、蒸気タービンを駆動するための蒸気を
その蒸気タービンに供給する第1のボイラと、第1のボ
イラに供給される給水を加熱するボイラ給水加熱蓄熱器
と、廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第2のボイ
ラとを備え、ボイラ給水加熱蓄熱器が、前記第2のボイ
ラで発生される蒸気によって加熱され、その加えられた
熱を蓄える蓄熱媒体を内蔵しており、給水が前記ボイラ
給水加熱蓄熱器の中で、蓄熱媒体に蓄えられた熱によっ
て加熱されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン用の蒸気
を発生するボイラへの給水加熱が廃熱を利用して行われ
る蒸気タービン発電装置に関し、特に、その給水加熱が
給水加熱用蓄熱器によって行われる蒸気タービン発電装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】効率の高い発電装置としては、従来か
ら、ボイラと再熱再生復水タービンを用いた装置やガス
タービン発電装置、または復水タービンとガスタービン
を組み合わせたいわゆるコンバインドサイクルの発電装
置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の装
置では、送電端効率は40%程度以下、受電端効率は3
5%程度以下であり、また有効な熱利用は行われておら
ず、装置の効率が低い分だけ全体的な炭酸ガスの発生量
も多かった。さらには、昼と夜の電力需要のアンバラン
スのために、設備の稼働率が低かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る蒸気タービン発電装置は、電力を発生
する発電機と、前記発電機を駆動する蒸気タービンと、
前記蒸気タービンを駆動するための蒸気をその蒸気ター
ビンに供給する第1のボイラと、前記第1のボイラに供
給される給水を加熱するボイラ給水加熱蓄熱器と、廃熱
により水を加熱して蒸気を発生する第2のボイラとを備
え、前記ボイラ給水加熱蓄熱器が、前記第2のボイラで
発生される蒸気によって加熱され、その加えられた熱を
蓄える蓄熱媒体を内蔵しており、前記給水が前記ボイラ
給水加熱蓄熱器の中で、前記蓄熱媒体に蓄えられた熱に
よって加熱されるように構成されている。
【0005】また、本発明に係る蒸気タービン発電装置
は、冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器とその冷媒蒸発器で蒸
発した冷媒を吸収液により吸収する冷媒吸収器とその冷
媒吸収器で冷媒を吸収し薄くなった吸収液を加熱し冷媒
を発生することにより再生する冷媒発生器とその冷媒発
生器で発生した冷媒蒸気を冷却し凝縮する冷媒凝縮器と
を有する吸収ヒートポンプをさらに備え、その吸収ヒー
トポンプが前記蒸気タービンの排気を前記冷媒蒸発器に
おいて冷媒の蒸発により冷却し凝縮するように構成され
てもよい。
【0006】さらに、本発明に係る蒸気タービン発電装
置は、電力を発生する発電機と、前記発電機を駆動する
蒸気タービンと、前記蒸気タービンを駆動するための蒸
気をその蒸気タービンに供給する第1のボイラと、前記
第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1のボ
イラに近い高温側に設けられ、その給水を加熱する第1
のボイラ給水加熱用蓄熱器と、前記第1のボイラに供給
される給水の流れに沿って第1のボイラから遠い低温側
に設けられ、その給水を加熱する第2のボイラ給水加熱
用蓄熱器と、廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第
2のボイラと、冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器とその冷媒
蒸発器で蒸発した冷媒を吸収液により吸収する冷媒吸収
器とその冷媒吸収器で冷媒を吸収し薄くなった吸収液を
加熱し、冷媒を発生することにより再生する冷媒発生器
とその冷媒発生器で発生した冷媒蒸気を冷却し凝縮する
冷媒凝縮器とを有する吸収ヒートポンプとを備え、前記
吸収ヒートポンプが、前記蒸気タービンの排気を前記冷
媒蒸発器において冷媒の蒸発により冷却し凝縮するよう
に、且つ前記冷媒吸収器と前記冷媒凝縮器で蒸気を発生
するように構成され、前記第1のボイラ給水加熱蓄熱器
が、熱を蓄える第1の蓄熱媒体を内蔵しており、前記第
1の蓄熱媒体が前記第2のボイラで発生される蒸気によ
って加熱され、前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱
を蓄える第2の蓄熱媒体を内蔵しており、前記第2の蓄
熱媒体が前記吸収ヒートポンプで発生した前記蒸気によ
って加熱されるように構成される。
【0007】また、本発明に係る蒸気タービン発電装置
は、電力を発生する発電機と、前記発電機を駆動する蒸
気タービンと、前記蒸気タービンを駆動するための蒸気
をその蒸気タービンに供給する第1のボイラと、前記第
1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1のボイ
ラに近い高温側に設けられ、その給水を加熱する第1の
ボイラ給水加熱用蓄熱器と、前記第1のボイラに供給さ
れる給水を、この給水の流れに沿って第1のボイラから
遠い低温側において加熱する第2のボイラ給水加熱用蓄
熱器と、廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第2の
ボイラと、前記蒸気タービンの排蒸気を圧縮する低圧コ
ンプレッサとを備え、前記第1のボイラ給水加熱蓄熱器
が、熱を蓄える第1の蓄熱媒体を内蔵しており、前記第
1の蓄熱媒体が前記第2のボイラで発生される蒸気によ
って加熱され、前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱
を蓄える第2の蓄熱媒体を内蔵しており、前記第2の蓄
熱媒体が前記低圧コンプレッサで圧縮された排蒸気によ
って加熱されるように構成される。
【0008】また、本発明に係る蒸気タービン発電装置
は、電力を発生する発電機と、前記発電機を駆動する蒸
気タービンと、前記蒸気タービンを駆動するための蒸気
をその蒸気タービンに供給する第1のボイラと、前記第
1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1のボイ
ラに近い高温側に設けられ、その給水を加熱する第1の
ボイラ給水加熱用蓄熱器と、前記第1のボイラに供給さ
れる給水の流れに沿って第1のボイラから前記第1のボ
イラ給水加熱蓄熱器より遠い低温側に設けられ、その給
水を加熱する第2のボイラ給水加熱用蓄熱器と、前記第
1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1のボイ
ラから前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器より遠い低温側
に設けられ、その給水を加熱する第3のボイラ給水加熱
用蓄熱器と、廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第
2のボイラと、前記蒸気タービンの排蒸気を圧縮する低
圧コンプレッサとを備え、冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器
とその冷媒蒸発器で蒸発した冷媒を吸収液により吸収す
る冷媒吸収器とその冷媒吸収器で冷媒を吸収し薄くなっ
た吸収液を加熱し、冷媒を発生させることにより再生す
る冷媒発生器とその冷媒発生器で発生した冷媒蒸気を冷
却し凝縮する冷媒凝縮器とを有する吸収ヒートポンプと
を備え、前記吸収ヒートポンプが、前記蒸気タービンの
排気を前記冷媒蒸発器において冷媒の蒸発により冷却し
凝縮するように、且つ前記冷媒吸収器と前記冷媒凝縮器
で蒸気を発生するように構成され、前記第1のボイラ給
水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第1の蓄熱媒体を内蔵して
おり、前記第1の蓄熱媒体が前記第2のボイラで発生さ
れる蒸気によって加熱され、前記第2のボイラ給水加熱
蓄熱器が、熱を蓄える第2の蓄熱媒体を内蔵しており、
前記第2の蓄熱媒体が前記低圧コンプレッサで圧縮され
た排蒸気によって加熱され、前記第3のボイラ給水加熱
蓄熱器が、熱を蓄える第3の蓄熱媒体を内蔵しており、
前記第3の蓄熱媒体が前記吸収ヒートポンプで発生した
前記蒸気によって加熱されるように構成される。
【0009】また、本発明に係る蒸気タービン発電装置
は、温水を製造する給湯蓄熱器をさらに備え、前記給湯
蓄熱器が、前記冷媒吸収器と冷媒凝縮器で発生される前
記蒸気によって加熱され、その加えられた熱を蓄える給
湯蓄熱媒体を内蔵しており、前記温水が前記給湯蓄熱器
の中で、前記給湯蓄熱媒体に蓄えられた熱によって加熱
されることによって製造されるように構成されてもよ
い。
【0010】
【作用】上述したような蒸気タービン発電装置によれ
ば、廃熱によりボイラ給水を加熱するので、蒸気タービ
ン駆動用蒸気を蒸気タービンの中間段から抽気すること
なく、ほぼ全量が発電に利用でき、ボイラで使用する燃
料に対する発電量を大幅に増大することができる。ボイ
ラ給水加熱用蓄熱器を用いるので、余剰の熱を蓄えてお
き、熱需要の多いときにそれを給水加熱に利用できるの
で、電力負荷、熱負荷のアンバランスを緩和できる。ま
た吸収ヒートポンプを用いるので、蒸気タービンの排気
の熱を汲み上げることができる。また低圧コンプレッサ
でタービンの排気を圧縮して、その圧縮した蒸気の熱で
給水加熱用蓄熱器に熱を蓄えるので、夜間などの余剰エ
ネルギーを利用して低圧コンプレッサを運転することが
でき、負荷のアンバランスをさらに緩和できる。また、
吸収ヒートポンプで汲み上げた熱を利用する給湯用蓄熱
器を備えるので、熱の有効利用をはかることができ、装
置全体の効率が高まる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例を詳細に説明する。なお、添付図面で導管を示す線の
中、太線は蒸気が流れている導管を、細線は液体が流れ
ている導管を示す。
【0012】先ず、図1〜図10により、第1の実施例
を説明する。
【0013】図1は、本発明による廃熱で給水加熱する
蒸気タービン発電装置を含む発電給湯システムの一実施
例を示すブロックダイヤグラムである。この発電給湯シ
ステムは、発電と高温水の製造を集中的に行うセンタ9
99、そのセンタで製造された高温水の供給を受け、そ
れを用いて中温水と冷水を製造するサブセンタ1006
と、サブセンタから高温水、中温水、冷水の供給を受け
て炊事、冷暖房等に使用するユーザ1007とから成
る。
【0014】先ずセンタ999は、蒸気タービン発電機
回りシステム1000と、これに給水するボイラ給水加
熱蓄熱槽システム1003と、これに加熱用蒸気を供給
するゴミ焼却ボイラシステム1004及び吸収ヒートポ
ンプシステム1001と、その吸収ヒートポンプシステ
ム1001と前記ボイラ給水加熱蓄熱槽システム100
3から供給される蒸気を用いて高温水を製造し、前記サ
ブセンタに供給する給湯蓄熱槽システムとを含む。
【0015】図2に蒸気タービン回りシステム1000
の一実施例を示す。この蒸気タービン回りシステム10
00は、蒸気を発生し、加熱しまたは再熱するためのボ
イラ10と、そこで発生された蒸気を圧縮する高圧コン
プレッサ20と、その蒸気により駆動される蒸気タービ
ン30とを含む。
【0016】ボイラ10内では、外部から供給される燃
料Fが燃焼する。このボイラ10は、燃料Fの燃焼ガス
によりボイラ水を加熱し蒸気を発生させるボイラ蒸気発
生熱交換器13、それに接続され発生した蒸気を溜める
ボイラドラム部12、蒸気を過熱する蒸気過熱器部1
4、蒸気を再熱する再熱器部15とを含む。これらは熱
交換器であり、通常は水管で形成される。
【0017】ボイラ蒸気発生熱交換器13には、導管9
00が接続されており、これを通じて、ボイラ給水が供
給されるようになっている。供給されたボイラ給水は、
燃料Fが燃焼した燃焼ガスにより加熱され、蒸発する。
本実施例では、このようにして蒸発により発生した蒸気
は、圧力160P、エンタルピ621Hの飽和蒸気であ
る。
【0018】ここで、Pとは圧力の単位kg/cm
2 を、Hとはエンタルピの単位kcal/kgを指すも
のとする。なお液体の水の場合は、Hで表したエンタル
ピの数字は、そのまま℃で表した温度の数字に略等し
い。
【0019】このようにして発生した蒸気は、ボイラド
ラム12に一旦溜められた後、ドラム12と高圧コンプ
レッサ20の吸入口とを接続する導管901を通して高
圧コンプレッサ20に流入する。本実施例では、その量
は約1812Gである。ここで、Gとは流量の単位To
n/hrを指すものとする。
【0020】高圧コンプレッサ20は、これに連結され
た電動機21により駆動される。高圧コンプレッサ20
で圧縮された蒸気は、導管902を通って蒸気過熱部1
4に導入され、ここで圧力約200P、エンタルピ約8
05Hに過熱される。このようにして過熱された蒸気は
導管903を通って蒸気タービン30の高圧段側31の
入口に導かれる。高圧段側31でタービンロータを回転
し仕事をした結果、圧力約43P、エンタルピ約717
Hまで減圧減温された蒸気は、一旦蒸気タービン30の
外部に引き出されて、導管904を通り再熱器部15に
導入され、ここで再び過熱され、圧力約43P、エンタ
ルピ約858Hの蒸気となる。その蒸気は、再熱器15
を出て、導管905を通って蒸気タービン30に戻り、
低圧段側32に入る。ここでタービンロータを回転し仕
事をした結果、圧力約0.05P、エンタルピ約566
Hに減圧減温された蒸気は、導管906により外部に引
き出される。導管906は、蒸気タービン30の排気口
と吸収ヒートポンプシステム1001(図1参照)内の
吸収ヒートポンプ40の蒸発器41とを接続している
(図3参照)。導管906からは、導管907が分岐し
ており、これはボイラ給水加熱蓄熱槽システム1003
(図1参照)内の低圧コンプレッサ60に接続されてい
る(図4参照)。
【0021】なお、蒸気タービン30には発電機33が
連結されており、蒸気タービンのする仕事により発電で
きるようになっている。
【0022】次に、図3により吸収ヒートポンプシステ
ム1001を説明する。このシステムは、吸収ヒートポ
ンプ40とその回りの導管群から成っている。吸収ヒー
トポンプ40は、冷水出入り口を備えた冷媒蒸発器4
1、冷却水出入り口を備えた冷媒吸収器42、熱源出入
り口を備えた冷媒発生器43、冷却水出入り口を備えた
冷媒凝縮器44を一体の容器内に有して構成されてい
る。但し、必ずしも一体の容器内に納める必要はなく、
特に大型になる場合は、一つずつ別々の容器に収容して
もよく、又は冷媒蒸発器と冷媒吸収器を一つの容器に収
容し、冷媒発生器と冷媒蒸発器を別の容器に収容しても
よい。それぞれの容器は、導管で接続される。また一体
の容器の場合も同様であるが、冷媒吸収器から冷媒発生
器への導管には圧力を上昇させるポンプを設ける。
【0023】ここで冷水とは、冷媒蒸発器41で冷媒を
蒸発させることにより自分自身は熱を奪われる流体を指
し、必ずしも水に限らず蒸気であってもよい。冷媒吸収
器42の冷却水とは、冷媒を吸収する際吸収液に生じる
熱を奪うことにより、自分自身は加熱される流体を指
し、必ずしも水に限らず蒸気であってもよい。冷媒発生
器43の熱源は、温水であってもよいし、蒸気であって
もよい。冷媒凝縮器44の冷却水とは、冷媒を凝縮する
際発生する凝縮熱を奪うことにより、自分自身は加熱さ
れる流体を指し、水であってもよいし蒸気であってもよ
い。
【0024】冷媒蒸発器41、冷媒吸収器42、冷媒発
生器43、冷媒凝縮器44は熱交換器であり、一般に多
孔板であるチューブプレートに拡管された直管を備える
チューブバンドル熱交換器であるが、Uチューブを用い
たものであってもよいし、プレート熱交換器であっても
よい。
【0025】本実施例では、吸収ヒートポンプ40で用
いる吸収液はリチュームブロマイド水溶液、冷媒は水で
ある。
【0026】蒸気タービンからの導管906を通って蒸
気タービンの排気口から導かれた蒸気は、冷媒蒸発器4
1内で熱を奪われ凝縮し約33℃の水になり、導管90
8を通って給水タンク50(図4参照)に向って流出す
る。
【0027】導管909を通って冷媒発生器43に熱源
である高温水が導入され、ここで冷媒を含んだ吸収液を
加熱し、高温水はその分だけ冷却され導管910を通っ
て導出される。導管910は、導管911と導管916
に分岐し、導管911はさらに導管912と導管913
とに分岐する。導管912は、ボイラ給水蓄熱槽システ
ム1003に向かい(図1、図4参照)、導管913
は、絞り45を介して冷媒吸収器42の入口に接続され
ている。
【0028】導管913により導入された温水は、吸収
器42内で加熱され蒸発して圧力約0.186P、エン
タルピ約622Hの水蒸気となり導管914を通って引
き出され、給湯蓄熱槽システム1003に向かう(図
1、図6参照)。導管914からは、導管915が分岐
しており、ボイラ給水蓄熱槽システム1003に向かう
(図1、図4参照)。
【0029】絞り45は、導管909を通して導入され
た高温水の圧力を減圧し、ボイラ給水蓄熱槽システム1
003あるいは給湯蓄熱槽システム1005により支配
される圧力にし、冷媒吸収器42における加熱によりそ
の水を蒸発させる作用を有する。この絞り45は、冷媒
吸収器42の入口に近接して、あるいはその入口に直接
搭載されている。
【0030】一方導管910から分岐した導管916
は、絞り46を介して冷媒凝縮器44の冷却水入口に接
続されている。導管916を通って導入された水は、冷
媒凝縮器44内で加熱され蒸発して水蒸気になり、導管
917を通って給湯蓄熱槽システムに向う(図1、図6
参照)。この絞り46は、絞り45と同様に、冷媒凝縮
器44の入口に近接して、あるいはその入口に直接搭載
されている。
【0031】次に図4により、ボイラ給水加熱蓄熱槽シ
ステム1003を説明する。
【0032】このボイラ給水加熱蓄熱槽システム100
3は、センタ999内で凝縮により生じた凝縮水及び補
給水をボイラ給水用の水として貯溜する給水タンク50
と、ボイラ給水を給水タンクに近い低温側からボイラに
近い高温側にわたって加熱するボイラ給水加熱蓄熱槽5
1と、ボイラ給水中に溶け込んだ気体を抜くための脱気
器58と、ボイラ給水加熱蓄熱槽51の高温側でボイラ
給水を加熱するための蒸気を得るために、蒸気を圧縮す
る中圧コンプレッサ59と、ボイラ給水加熱蓄熱槽の低
温側でボイラ給水を加熱するための蒸気を得るために、
蒸気タービンの排気を圧縮する低圧コンプレッサ60
と、給水タンク50からボイラ給水加熱蓄熱槽51に給
水を送る導管918の途中に設けられたポンプ70と、
脱気器58から脱気されたボイラ給水をボイラ給水加熱
蓄熱槽51に戻す導管922の途中に設けられたポンプ
71とを含む。ボイラ給水加熱蓄熱槽51の中には、低
温側から高温側に向けてボイラ給水加熱蓄熱器52、5
3、54、55、56、57がこの番号の順に設けられ
ている。
【0033】これらのボイラ給水加熱蓄熱器52〜57
の中には、それぞれ熱交換チューブ52a、52b、5
3a、53b、54a、54b、55a、55b、56
a、56b、57a、57bが貫通している。熱交換チ
ューブ52a〜57aは、その中をこの番号の順にボイ
ラ給水が流れ、熱交換チューブ52b〜57bは、その
中をこの番号と逆の順にボイラ給水加熱用の蒸気ないし
はその凝縮水が流れる。即ち、ボイラ給水と加熱用蒸気
等は、いわゆる対向流の関係で流れる。
【0034】これらのボイラ給水加熱蓄熱器52〜57
の中には、それぞれ蓄熱媒体61、62、63、64、
65、66が充填されている。これらの蓄熱媒体は、
水、水銀等の液体であってもよいし、銅屑、鉄屑、銅
塊、鉄塊などの固体金属であってもよいし、煉瓦、小石
等の固体であってもよい。銅等は水と比べて比熱は小さ
いかもしれないが、比重が大きいので単位体積当たりの
蓄熱量は大きく、また高温になっても水と違って高圧に
ならない利点がある。また蓄熱媒体は全蓄熱器に共通の
材料としてもよいが、各蓄熱器毎にその温度に適したも
のを用いてもよい。
【0035】先ず、加熱されるボイラ給水の流れを説明
する。給水タンク50に貯溜された水はボイラ給水とし
て、ポンプ70によって昇圧され、導管918を通って
熱交換チューブ52aに流れ込む。ここで後述のように
蓄熱媒体61に蓄えられた熱により、加熱され昇温した
ボイラ給水は、導管919を通って熱交換チューブ53
aに流れ込む。ここで後述のように蓄熱媒体62に蓄え
られた熱により、加熱され昇温したボイラ給水は、導管
920を通って熱交換チューブ54aに流れ込む。
【0036】ここで、導管920には吸収ヒートポンプ
システム1001からの導管912(図1、図3参照)
が合流している。ここで両者を合流させるのは、吸収ヒ
ートポンプの発生器43で冷却された温水の温度と、導
管920を流れるボイラ給水の温度がマッチしているか
らである。
【0037】熱交換チューブ54aを流れる間に蓄熱媒
体63により加熱され昇温したボイラ給水は、導管92
1を通ってボイラ給水加熱蓄熱槽51の外部に導き出さ
れ、脱気器58に流入する。ここで、後述する加熱用蒸
気によりボイラ給水は加熱され気体が抜き出される。即
ち脱気される。
【0038】脱気されたボイラ給水は、導管922を通
って、この導管の途中に設けられたポンプ71により、
再びボイラ給水加熱蓄熱槽51に戻され、熱交換チュー
ブ55aに送り込まれる。ここで、蓄熱媒体64により
加熱され昇温したボイラ給水は導管923を通って熱交
換チューブ56aに流入し、ここで蓄熱媒体65により
加熱され昇温したボイラ給水は導管924を通って熱交
換チューブ57aに流入する。ここで、蓄熱媒体66に
より加熱され昇温したボイラ給水は、導管900を通っ
てボイラ給水加熱蓄熱槽51から導き出され、ボイラ1
0に向けて送り出される(図1、図2参照)。
【0039】一方、導管922からは導管909が分岐
しており、吸収ヒートポンプシステム1001に脱気さ
れた温水を送り込むようになっている(図1、図3参
照)。さらに導管909からは、導管926が分岐して
おり、ゴミ焼却ボイラシステム1004に給水するよう
になっている(図1、図5参照)。
【0040】次に同じく図4により、ボイラ給水を加熱
するための蒸気ないしはその凝縮水の流れを、ボイラ給
水加熱蓄熱槽51の高温側から低温側に向けて順に説明
する。
【0041】先ず、電動機で駆動される中圧コンプレッ
サ59が、後述するゴミ焼却ボイラから導管927を通
して供給される蒸気を、吸入し圧縮する。このようにし
て圧縮され、圧力約160P、エンタルピ約678.6
Hまで昇圧昇温した蒸気は、導管929を通して蓄熱器
57中の熱交換チューブ57bに送り込まれる。その蒸
気は、ここで蓄熱媒体66を加熱し、自分自身は冷却さ
れ凝縮する。凝縮した水は、熱交換チューブ57bに接
続された導管930を通って、この導管に設けられたト
ラップ72を介して、次のボイラ給水加熱蓄熱器56の
熱交換チューブ56bに送られる。蓄熱媒体66に与え
られた熱は、これに蓄わえられ、前述したように熱交換
チューブ57aを通過するボイラ給水を加熱するのに用
いられる。したがって、熱交換チューブ57bに、加熱
用の蒸気が流れていないときでも、熱交換チューブ57
aを流れるボイラ給水を加熱することができる。このこ
とは、以下の蓄熱器56、55、54、53、52につ
いても同様である。
【0042】一方導管927からは、導管928が分岐
しており、この導管928は、トラップ72と熱交換チ
ューブ56bとの間で、導管930に合流しており、ゴ
ミ焼却ボイラシステム1004(図1参照)から約10
0P、約652.3Hの蒸気をボイラ給水加熱蓄熱槽5
1に供給する。このようにして、トラップ72を介して
熱交換チューブ57bから流れてくる凝縮水及びトラッ
プ72で減圧されることによって発生した蒸気は、導管
928を通ってゴミ焼却ボイラシステム1004から供
給される蒸気と一緒に熱交換チューブ56bに流入す
る。その蒸気と凝縮水は、蓄熱媒体65を加熱し、自分
自身は冷却され、蒸気は凝縮する。凝縮した水は、熱交
換チューブ56bに接続された導管931を通って、こ
の導管に設けられたトラップ73を介して、次のボイラ
給水加熱蓄熱器55の熱交換チューブ55bに送られ
る。蓄熱器56内での蓄熱媒体65による蓄熱、その蓄
わえられた熱による熱交換チューブ56a中のボイラ給
水の加熱については、蓄熱器57の場合と同様である。
【0043】トラップ73と熱交換チューブ55bとの
間で、導管931に合流する導管940を通して、後述
するようにゴミ焼却ボイラシステム1004からボイラ
給水加熱のために、約43P、約668.6Hの蒸気が
供給される。この蒸気と、トラップ73を介して流れる
凝縮水と蒸気は、導管931により、熱交換チューブ5
5bに流入する。蓄熱器55内での蓄熱媒体64による
蓄熱、その蓄わえられた熱による熱交換チューブ55a
中のボイラ給水の加熱については、蓄熱器57、56の
場合と同様である。このようにして熱交換チューブ55
b内で凝縮した凝縮水は、導管932を通して、その途
中に設けられたトラップ74を介して、次の蓄熱器54
内の熱交換チューブ54bに送り込まれる。
【0044】ここに電動機で駆動される低圧コンプレッ
サ60が設けられており、蒸気タービン30(図2)の
排気の導管906から分岐した導管907を通して蒸気
を吸入し、これを圧縮する。圧縮されて昇圧昇温し約7
14Hのエンタルピを有することになった蒸気は、導管
941を通して吐出される。導管941は、導管942
と導管943に分岐する。導管942は、トラップ74
と熱交換チューブ54bとの間で、導管932に合流す
る。このようにして導管932を通して供給される蒸気
及び凝縮水による蓄熱器54内の蓄熱媒体63の加熱そ
して蓄熱、その蓄わえられた熱による熱交換チューブ5
4a中のボイラ給水の加熱については、蓄熱器57、5
6、55の場合と同様である。このようにして凝縮した
凝縮水は、導管933を通して、その途中に設けられた
トラップ75を介して、次の蓄熱器53内の熱交換チュ
ーブ53bに送り込まれる。
【0045】一方、導管942からは導管944が分岐
しており、低圧コンプレッサで圧縮され昇圧昇温した蒸
気を脱気器58に供給するようになっている。この蒸気
の熱で、前述のようにボイラ給水の脱気が行われる。
【0046】前述のように熱交換チューブ55bに流入
した凝縮水と、トラップ75における減圧により発生し
た蒸気と、蓄熱器53内での蓄熱媒体62による蓄熱、
その蓄わえられた熱による熱交換チューブ53a中のボ
イラ給水の加熱については、蓄熱器57、56、55、
54の場合と同様である。このようにして熱交換チュー
ブ内52b内で凝縮した凝縮水は、導管934を通し
て、その途中に設けられたトラップ76を介して、次の
蓄熱器52内の熱交換チューブ52bに送り込まれる。
【0047】ここで、吸収ヒートポンプシステム100
1からの導管915(図1、図3参照)が、トラップ7
6と熱交換チューブ52bとの間で、導管934に合流
している。このようにして導管934を通して供給され
る蒸気及び凝縮水による、蓄熱器52内の蓄熱媒体61
の加熱そして蓄熱、その蓄わえられた熱による熱交換チ
ューブ52a中のボイラ給水の加熱については、蓄熱器
57、56、55、54、53の場合と同様である。こ
のようにして熱交換チューブ52b内で凝縮した凝縮水
は、導管935を通して給水タンク50に流入して貯溜
される。
【0048】次に図5を参照して、ゴミ焼却ボイラシス
テム1004(図1参照)の一例を説明する。このゴミ
焼却ボイラシステム1004は、ゴミ焼却ボイラ本体8
5と、給水ポンプ77を含むゴミ焼却ボイラ回り配管を
含む。
【0049】ゴミ焼却ボイラ本体は、低圧側熱交換部8
6と、低圧側熱交換部86と連通する低圧側ドラム87
と、低圧側ドラム87中の熱水を昇圧する昇圧ポンプ7
8と、この昇圧された熱水を受入れさらに加熱する高圧
側熱交換部88と、高圧側熱交換部88と連通する高圧
側ドラム89を含む。
【0050】ボイラ給水加熱蓄熱槽システム1003か
らの導管926(図1、図4参照)を通して供給される
給水が、この導管中に設けられた給水ポンプ77により
昇圧され、低圧側熱交換部86に送り込まれる。ここで
給水は、後述のように高圧側を通過してある程度温度の
低下した燃焼ガスCGにより、加熱され蒸発して低圧側
ドラム87の上部に貯溜される。ここに貯溜された蒸気
は、低圧側ドラム87の上部に接続された導管940を
通してボイラ給水加熱蓄熱槽システム1003(図1、
図4参照)に送られる。
【0051】また低圧側ドラム87の下部には、ボイラ
水が貯溜されているが、このボイラ水は昇圧ポンプ78
により高圧側熱交換部88に送られ、燃焼ガスCGによ
り加熱され蒸気になる。この蒸気は、高圧側ドラム89
に貯溜され、さらに高圧側ドラム89の上部に接続され
た導管927を通してボイラ給水加熱蓄熱槽システム1
003に送られる(図1、図4参照)。
【0052】燃焼ガスCGは、ボイラ本体85を通過す
る間に約700℃から約200℃まで温度が下がる。
【0053】次に図6を参照して、給湯蓄熱槽システム
1005の一例を説明する。
【0054】給湯蓄熱槽システム1005は、給湯蓄熱
器91、92、93を含み、これらの給湯蓄熱器の中に
は、それぞれ熱交換チューブ91a、91b、92a、
92b、93a、93bが貫通している。熱交換チュー
ブ91a〜93aには、加熱用の蒸気ないしはその凝縮
水がこの番号の順に流れ、熱交換チューブ91b〜93
bには、サブセンタ(図1参照)から戻ってくる水及び
サブセンタに供給すべき高温水がこの番号と逆の順に流
れる。
【0055】これら給湯蓄熱器91、92、93の中に
は、それぞれ蓄熱媒体81、82、83が充填されてい
る。これら蓄熱媒体としても、蓄熱媒体61〜66と同
様な材料を用いることができる。
【0056】先ず、給湯蓄熱槽システム1005の加熱
用蒸気ないしその凝縮水の流れを説明する。熱交換チュ
ーブ91aには、低圧コンプレッサ60から導かれる導
管943が接続されており、低圧コンプレッサが運転さ
れている間、そこで圧縮されエンタルピが約714Hに
なった蒸気が供給される。熱交換チューブ91aを流れ
る蒸気により、蓄熱媒体81が加熱され、これに熱が蓄
えられる。熱交換チューブ91a内で、冷却された蒸気
は凝縮水となり、途中にトラップ77を備える導管97
1を通して熱交換チューブ92aに流入する。
【0057】導管971には、吸収ヒートポンプシステ
ム1001からの導管917(図1、図3参照)が、ト
ラップ77と熱交換チューブ92aとの間で合流してい
る。吸収ヒートポンプシステム1001から導管917
を通して流入するエンタルピ約633Hの蒸気と、トラ
ップ77を介して流入する凝縮水および蒸気が、熱交換
チューブ92aにおいて熱源として蓄熱媒体82を加熱
する。このようにして、給湯蓄熱器91におけると同様
に蓄熱媒体82に熱が蓄えられる。熱交換チューブ92
a内で、冷却された蒸気は凝縮水となり、途中にトラッ
プ78を備える導管972を通して熱交換チューブ93
aに流入する。
【0058】導管972には、吸収ヒートポンプシステ
ム1001からの導管914(図1、図3参照)が、ト
ラップ78と熱交換チューブ93aとの間で合流してい
る。吸収ヒートポンプシステムから導管914を通して
流入するエンタルピ約622Hの蒸気と、トラップ78
を介して流入する凝縮水および蒸気が、熱交換チューブ
93aにおいて熱源として蓄熱媒体83を加熱する。こ
のようにして、給湯蓄熱器91、92におけると同様に
蓄熱媒体83に熱が蓄えられる。熱交換チューブ93a
内で、冷却された蒸気は凝縮水となり、導管945を通
して給水タンク50に送られる(図1、図4参照)。
【0059】次に同じく図6を参照して、サブセンタ1
006に供給される高温水側の流れを説明する。
【0060】サブセンタ1006からの導管946を通
して供給される(図1参照)約33℃の常温の水が、導
管946の途中に設けられた昇圧ポンプ79により熱交
換チューブ93bに供給される。
【0061】熱交換チューブ93bで、蓄熱媒体83に
蓄えられた熱により加熱昇温された水は、導管947を
通して熱交換チューブ92bに流入する。
【0062】熱交換チューブ92bで、蓄熱媒体82に
蓄えられた熱により加熱昇温された水は、導管948を
通して熱交換チューブ91bに流入する。
【0063】一方、導管948には、サブセンタ100
6からの導管950が合流しており、温度約85℃の中
温水が供給される(図1)。導管950には、昇圧ポン
プ80が備えられており、約170℃の高温水の飽和温
度を越える圧力まで昇圧する。
【0064】熱交換チューブ91bを通過する水は、蓄
熱媒体81に蓄えられた熱により加熱昇温されエンタル
ピ約170Hの高温水となり、導管949を通してサブ
センタ1006に供給される(図1参照)。その流量
は、約3253Gである。
【0065】次に図7を参照して、サブセンタ1006
の一例を説明する。
【0066】サブセンタ1006は、センタ999から
エンタルピ約170Hの高温水の供給を受けて、それを
熱源として約85℃の中温水及び約7℃の冷水を製造す
る吸収ヒートポンプ100と、センタ999から供給さ
れたエンタルピ約170H即ち温度約170℃の高温水
を貯溜する高温水タンク105と、吸収ヒートポンプ1
00で製造した約85℃の中温水を貯溜する中温水タン
ク106と、ユーザ1007から戻される(図1参照)
約33℃の常温水を貯溜する常温水タンク107と、吸
収ヒートポンプで製造した約7℃の冷水を貯溜する冷水
タンク108と、都市排水を熱源として冷水を加熱する
都市排水熱交換器109とを含む。特に、冷水による冷
房が不要な、あるいは冷水の需要が少ない季節に、都市
排水熱交換器109は使用される。この実施例では、冷
水タンク108は、下部の約7℃の冷水を貯溜する低温
冷水部と約12℃の冷水を貯溜する上部の高温冷水部と
に分れている。
【0067】吸収ヒートポンプ100は、冷水出入り口
を備えた冷媒蒸発器101、冷却水出入り口を備えた冷
媒吸収器102、熱源出入り口を備えた冷媒発生器10
3、冷却水出入り口を備えた冷媒凝縮器104を一体の
容器内に有して構成されている。ここでも吸収ヒートポ
ンプ40の場合と同様に、特に大型となる場合は、冷媒
蒸発器等はそれぞれ別々の容器に収容してもよいし、い
ずれか二つずつを組み合わせて一つの容器に収容しても
よい。
【0068】ここで吸収ヒートポンプは冷水を製造する
ことを目的とする吸収冷凍機と見ることもできるし、温
水を製造する狭義の吸収ヒートポンプと見ることもでき
る。まず冷凍機とみた場合は、冷媒発生器103に導入
される温水が熱源を意味し、冷媒蒸発器101で冷やさ
れる水は冷房等に用いる冷水を意味し、冷媒吸収器10
2に流す水は吸収反応により生じる熱を吸収し吸収冷凍
機を継続して運転できるようにする冷却水を意味し、冷
媒凝縮器104に流す水は冷媒を凝縮させ、やはり吸収
冷凍機を継続して運転できるようにする冷却水を意味す
る。次に、狭義のヒートポンプと見た場合は、冷媒発生
器103に導入される高温水は、この吸収ヒートポンプ
を運転するための高熱源を意味し、冷媒蒸発器101で
冷やされる水は吸収ヒートポンプで温水を製造するため
の低熱源ということになり、冷媒吸収器102に流す水
が、吸収反応により生じる熱を吸収して製造される温水
となり、また冷媒凝縮器104に流す水も冷媒を凝縮さ
せ、凝縮熱により製造される温水ということになる。
【0069】吸収ヒートポンプ40と同様に、冷媒蒸発
器101、冷媒吸収器102、冷媒発生器103、冷媒
凝縮器104は熱交換器であり、一般に多孔板であるチ
ューブプレートに拡管された直管を備えるチューブバン
ドル熱交換器であるが、Uチューブを用いたものであっ
てもよいし、プレート熱交換器であってもよい。
【0070】この吸収ヒートポンプ100も、吸収液と
してはリチュームブロマイド水溶液、冷媒としては水を
用いる。
【0071】温度約170℃の高温水をセンタ999か
ら供給する導管949(図1、図6参照)は、導管92
5と導管951とに分岐する。導管925は、高温水タ
ンク105に接続されており、ここに高温水を供給し貯
溜する。高温水タンク105には、ユーザに高温水を供
給するための導管961が接続されている。
【0072】導管951は、導管949から分岐した
後、冷媒発生器103の入口に接続されており、この導
管を通して供給された高温水は、冷媒を含んだ吸収液を
加熱し冷媒を発生させることにより、自分自身は冷却さ
れ約85℃の中温水になる。冷媒発生器103の出口に
は、導管952が接続されており、前記中温水が導き出
される。導管952は、導管953と導管950とに分
岐している。導管953は、中温水タンク106に接続
されており、ここに中温水を供給し貯溜する。中温水タ
ンクには、ユーザに中温水を供給するための導管962
が接続されている。
【0073】導管952から分岐した導管950は、セ
ンタ999に中温水を戻す(図1、図6参照)ように作
用する。
【0074】常温水タンク107には、ユーザから約3
3℃の常温水を戻し貯溜する導管963が接続されてい
る(図1、図8参照)。さらに常温水タンク107に
は、導管954が接続されている。導管954は、導管
955と導管956とに分岐しており、導管955は冷
媒凝縮器104の入口に接続され常温水を供給するよう
になっている。導管955を通して供給された約33℃
の常温水は、冷媒凝縮器104内で冷媒蒸気冷却するこ
とによりを凝縮し、自分自身は加熱され約85℃の中温
水となり、導管957を通して冷媒凝縮器104から導
き出される。導管957は、導管952に合流する。
【0075】導管954から分岐したもう一方の導管9
56は、冷媒吸収器102の入口に接続されており、こ
こに約33℃の常温水を供給する。この常温水は冷媒吸
収器102の中で、吸収液に生じる吸収熱を奪うことに
より、自分自身は加熱されて約85℃の中温水になり、
冷媒吸収器102の出口に接続された導管958を通し
て導き出される。導管958は、導管950に合流す
る。
【0076】また導管954からは、常温水をセンタに
戻す導管946(図1、図6参照)が分流している。
【0077】冷水タンク108の高温冷水部には、ユー
ザから約12℃の高温冷水を戻し貯溜する導管964が
接続されている(図1、図8参照)。さらに冷水タンク
108には、導管959が接続されおり、この導管は冷
媒蒸発器101の入口に接続され高温冷水を供給するよ
うになっている。この高温冷水は、冷媒蒸発器101内
で冷媒液を加熱することにより蒸発させ、自分自身は冷
却され約7℃の低温冷水となり、導管960を通して冷
媒蒸発器101から導き出される。導管960は、冷水
タンク108の低温冷水部に接続されており、ここに低
温冷水を供給し貯溜するようになっている。
【0078】冷水タンク108の低温冷水部には、さら
に導管965が接続されており、ユーザに低温冷水を供
給できるようになっている(図1、図8参照)。
【0079】都市排水熱交換器109は、例えば多孔板
にチューブを拡管して構成されるチューブバンドルを含
む熱交換器であり、都市排水がそのチューブ111の内
側を流れ、その外側を冷水が流れる。都市排水の汚れが
甚だしくないときには、この逆であってもよい。あるい
は、蓄熱器52〜57、あるいは蓄熱器91〜93と同
様に、都市排水側のチューブ111と冷水側のチューブ
110とを備え、その間には蓄熱媒体を充填した蓄熱器
を形成していてもよい。このように蓄熱器を形成してい
る場合は、都市排水の供給が不安定であっても、システ
ムの連続運転が可能である。
【0080】この都市排水熱交換器109には、導管9
65から分岐する導管966により、約7℃の低温冷水
が供給さる。またこの熱交換器109からは、導管96
4に合流する導管967により約12℃の高温冷水が戻
される。
【0081】図8を参照して、この発明に適したユーザ
の一例を説明する。
【0082】導管961を通して供給される約170℃
の高温水は、個別のユーザにおいてヒーターの加熱媒体
として、あるいは熱交換式の鍋や釜の加熱媒体として、
料理炊事等に利用され、多少温度が下がった高温水はさ
らに設置される蓄熱槽121に蓄えられる。その蓄えら
れた温水は、ファンコイルユニット123等を通して暖
房に利用され、約33℃の常温水となり、導管963に
戻される。また水道水との熱交換器122を通して、水
道水を加熱し風呂や洗浄用の水、飲料用の湯等として利
用される。熱交換器122を通って冷却された高温水は
約33℃の常温水となり、導管963に戻る。また。フ
ァンコイルユニット123には、暖房用として約85℃
の中温水を用いてもよい。これもファンコイルユニット
123内で冷却され常温水となり、導管963に戻る。
冷房期には、約7℃の低温冷水がファンコイルユニット
に供給され、ここで温度上昇し、約12℃の高温冷水と
なり、導管964にもどる。このように、約170℃の
高温水、約85℃の中温水、約33℃の常温水、約12
℃の高温冷水、約7℃の低温冷水と、種々の温度段階の
水が用意されているので、ユーザは非常に融通のきく利
用を図ることができる。
【0083】以上高温水の温度は約170℃としたが、
100℃以上190℃の範囲であればよく、170℃前
後の160℃から180℃程度が好ましい。中温水の温
度は約85℃としたが、60℃から飽和圧力が1気圧で
ある100℃までであればよく、85℃前後の75℃か
ら95℃程度が好ましい。常温水の温度は約33℃とし
たが、20℃から40℃の範囲であればよく、約33℃
前後の25℃から35℃程度が好ましい。高温冷水の温
度は約12℃としたが、7℃から17℃の範囲であれば
よい。低温冷水の温度は約7℃としたが、氷混じりの−
2℃から10℃の範囲であればよく、7℃前後の4℃か
ら8℃程度が好ましい。
【0084】次に、以上説明した実施例の発電給湯シス
テムを稼働した場合の熱収支の一例を説明する。
【0085】表1に稼働条件を示す。
【0086】 表1 稼働条件の一例 位置 圧力 エンタルピ 流量 ボイラドラム水 160P 391H(飽和) 過熱器出口 200P 805H 再熱器出口 43P 858H ボイラ給水 160P 391H 1812G タービン入口 200P 805H 再熱器入口 43P 717H 再熱器出口 858H タービン排気 0.05P 566H 1750G 高圧コンプレッサ入口 160P 620H 高圧コンプレッサ出口 200P 631H 中圧コンプレッサ入口 100P 652.3H 中圧コンプレッサ出口 160P 678.6H 低圧コンプレッサ入口 0.05P 566H 1750G 低圧コンプレッサ出口 7.88P 714H また、吸収ヒートポンプ40の稼働条件はつぎの通りで
ある。冷媒蒸発器41では、圧力0.05P、エンタル
ピ566Hで蒸気を凝縮させる。冷媒吸収器42では、
冷媒再生器43を出た95℃の高温水を使って、圧力
0.186P、エンタルピ622Hの蒸気を発生する。
なお、この蒸気の温度は約58℃である。冷媒再生器4
3では、エンタルピ170Hの高温水を使って冷媒の再
生を行い、95℃の高温水となり、冷媒吸収器42と冷
媒凝縮器44へ向かう。冷媒凝縮器44では、冷媒再生
器43を出た95℃の高温水を受入れ、圧力0.6P、
エンタルピ633Hの蒸気を発生する。なお、この蒸気
の温度は約85℃である。
【0087】本実施例では、ボイラ10、高圧コンプレ
ッサ20、蒸気タービン30、中圧コンプレッサ59、
ゴミ焼却ボイラ85、は昼間も夜間も運転される。低圧
コンプレッサ60は、電力の逼迫する昼間は停止され、
電力が余剰となる夜間に運転される。即ち、夜間の運転
により蒸気タービンの排気から熱を汲み上げ、その熱を
蓄熱媒体に蓄える。吸収ヒートポンプ40と給湯用の吸
収ヒートポンプ100は、温水と冷水の需要が多くなる
昼間に運転され、夜間は停止される。
【0088】各機器を運転するか停止するかの原則は以
上の通りであるが、ボイラ給水加熱蓄熱槽51及び給湯
蓄熱槽システム1005をバッファとして、昼間、夜
間、中間域における電力及び給湯負荷に応じて、運転か
停止かを適宜選択することができる。
【0089】ゴミ焼却ボイラは、図9に示すような条件
で稼働するものとする。即ち、排ガスは温度700℃か
ら200℃まで利用する。実際には200℃よりも低い
温度まで利用することもできるが、安全側即ち回収熱量
の少ない側にみることとする。一方ボイラ給水の方は、
蓄熱されたエンタルピ170Hの給水から43Pと10
0Pの飽和蒸気を発生させる。この蒸気を、ボイラ給水
加熱蓄熱槽システム1003に送り、蒸気タービン発電
機回りシステム1000用のボイラ給水を加熱すること
となる。
【0090】中圧コンプレッサ59は、図10の線図に
示されるように、ゴミ焼却ボイラで発生した100Pの
飽和蒸気を160Pまで圧縮し、ボイラ給水加熱蓄熱槽
51に送る。これにより、ボイラ用燃料の削減に寄与す
る。図10の場合、中圧コンプレッサの圧縮効率は75
%である。
【0091】ボイラ給水を100P飽和から160P飽
和まで加熱するために必要な熱量は、103284Mc
al/kg、そのために必要な蒸気の量は359.5
G、この量を圧縮するのに必要な中圧コンプレッサの圧
縮動力は、10994kWとなる。
【0092】バイラ給水を、170Hから43P飽和ま
で加熱するに要する蒸気量は、338.8G、43P飽
和から100P飽和まで加熱するに要する蒸気量は、3
31.1Gである。したがって、170Hから160P
飽和まで加熱するに要する蒸気の量は、338.8+3
31.1+359.5=1029.4Gとなる。
【0093】次に低圧コンプレッサ60の稼働状態を説
明する。タービン30の圧力0.05Pの排気量は、タ
ービンの漏洩蒸気量を差し引くと約1750Gである。
その保有熱は、エンタルピ差565.5を乗じて、98
9625Mcal/hrとなる。低圧コンプレッサ60
の圧縮仕事の熱当量は、529585Mcal/hr、
動力に換算すると、615796kWとなる。したがっ
て、低圧コンプレッサ60の出口における蒸気の熱量
は、989625+529585=1519210Mc
al/hrであり、これを給水の温度を85℃として1
70Hの高温水に換算すると、1519210/(17
0−85)=17873Gとなる。
【0094】昼間における、吸収ヒートポンプ40駆動
用の170H高温水の量は、この吸収ヒートポンプのC
OPを1.2として、989625/(170−95)
×2500/3000=10996Gである。
【0095】したがって、給湯用吸収ヒートポンプ10
0駆動用の熱源または170Hの高温水としてサブセン
タへ送り出すことのできる量は、17873−1099
6−1812×2=3253Gである。ここで、181
2×2は、夜間の蓄熱に用いる分である。
【0096】次に、夜間モードの運転を説明する。
【0097】表1の稼働条件を用いると、次のようにな
る。160Pの飽和水1812Gを飽和蒸気にするに要
する熱量は、414948Mcal/hr、高圧コンプ
レッサ20から吐出された631Hの蒸気を過熱器14
で過熱するに要する熱量は、315288Mcal/h
r、再熱器15における再熱に要する熱量は、2554
92Mcal/hr、となり合計では、985728M
cal/hrである。ここでボイラ効率を85%とする
と、燃料Fによる入熱は1120145Mcal/hr
となる。
【0098】発電機33の出力を算出する。蒸気タービ
ン30の高圧段側31では、圧力が200Pから43P
になる間に159456Mcal/hrの仕事をし、低
圧段側32でが、圧力が43Pから0.05Pになる間
に511000Mcal/hrの仕事をする。合計で6
70456Mcal/hrとなり、発電機の効率を仮に
100%とすれば、発電量は779600kWとなる。
【0099】各コンプレッサの所用動力は、次のように
なる。高圧コンプレッサは、(631−620)×18
12=19932Mcal/hr、即ち231777k
Wである。同様にして中圧コンプレッサは、10994
kW、低圧コンプレッサは、615796kWとなり、
合計では649967kWである。
【0100】夜間は電力が余剰となるので、これらコン
プレッサ全てが運転されており、システムから取り出し
て利用できる出力は、779600−649967=1
29633kWとなる。
【0101】利用できる熱出力は、前記のように151
9210Mcal/hrである。
【0102】結局、燃料入熱に対する発電端効率は12
9633×0.86/1120145×100=10.
0%、熱効率は(129633×0.86+15192
10)/1120145×100=146.5%とな
る。式中、0.86は、仕事の熱当量であり、単位はM
cal/kWhである。
【0103】昼間モードでは次のようになる。
【0104】発電用ボイラ10の熱量は夜間と同じく、
1120145Mcal/hr、発電機出力も夜間と同
じく、779600kWである。コンプレッサの所要動
力については、電力需要が逼迫する昼間は低圧コンプレ
ッサを停止するので、高圧と中圧コンプレッサの合計で
34171kW、したがって発電機端出力は、7796
00−34171=745429kWとなる。
【0105】熱出力は、170Hの高温水が、(170
−33)×3252=445661Mcal/hr、8
5℃中温水が、吸収ヒートポンプのCOPを2.93と
して、(170−95)×10996×2.93=24
16371Mcal/hr、ボイラ給水が、(33−8
5)×1812×2=−188448Mcal/hrで
あるから、合計では2673584Mcal/hrとな
る。
【0106】したがって発電端効率は、745429×
0.86/1120145×100=57.2%、熱効
率は、(745429×0.86+2673584)/
1120145×100=296%となる。
【0107】以上から1日の平均値は、発電端効率が、
(129633+745429)×0.86/(112
0145×2)×100=33.6%、熱効率が、
((129633+745429)×0.86+(15
19210+2673584))/(1120145×
2)×100=221%となる。
【0108】次に図11以下を用いて、本発明の第2の
実施例を説明する。第2の実施例では、ゴミ焼却ボイラ
の廃ガスの代りに、ガスタービンの排気ガス及びディー
ゼルエンジンの排気ガスを利用している。なお、第1の
実施例と対応する要素は同一の番号で示してある。同一
部分については、重複した説明は省略する。
【0109】図11に蒸気タービン回りのシステムの一
実施例を示す。この実施例では、蒸気タービン30の高
圧段側31で減温減圧された蒸気を引き出し再熱器15
に導く導管904から、導管701が分岐しており、こ
の導管701は、図13に示すように第1の中圧コンプ
レッサ59aの吸入導管711に接続され合流してい
る。また、低圧段側32の中間段の圧力約7.88Pと
なる位置のケーシングに導管702が接続されており、
この導管は、やはり図13に示すように第2の中圧コン
プレッサ59bの吸入導管713に接続され合流してい
る。その他は、第1の実施例の場合と同様である。図7
に示すサブセンタ及び図8に示すユーザも、第1の実施
例と同様である。
【0110】次に、図12により吸収ヒートポンプシス
テムを説明する。この実施例では、冷媒再生器43で熱
を奪われた温水を導き出す導管910は、冷媒吸収器4
2につながる導管913と、冷媒凝縮器44につながる
導管916に分岐し、導管916からは、図14に示す
廃熱ボイラにつながる導管706がさらに分岐してい
る。また、導管916を通して供給された温水が冷媒凝
縮器44で加熱され発生した蒸気を導き出し、図15に
示す給湯蓄熱槽94に送る導管917からは、ボイラ給
水加熱蓄熱槽システムの低圧コンプレッサ60の吸入導
管907が分岐している。その他は、第1の実施例の場
合と同様である。
【0111】次に図13を用いて、第2の実施例のボイ
ラ給水加熱蓄熱槽システムを説明する。
【0112】この実施例では、ボイラ給水加熱蓄熱槽5
1の中に設けられているボイラ給水加熱蓄熱器は、低温
側から高温側に向けて、52、53、54、55、56
の5基である。ボイラ給水加熱蓄熱器56の中に含まれ
る熱交換チューブ56aには、ここで加熱されたボイラ
給水を、ボイラ10に供給する導管924が接続されて
いる。また、熱交換チューブ53aと54aとを接続す
る導管920からは、図14に示す廃熱ボイラシステム
に温水を導く導管718が分岐している。さらに、熱交
換チューブ54aと脱気器58とを接続する導管921
には、図14に示す廃熱ボイラシステムからの導管71
7が合流している。
【0113】低圧コンプレッサ60の吐出導管941か
らは、脱気器58に接続された導管944と、図15に
示す給湯蓄熱槽システムに吐出蒸気を導く導管716が
分岐している。低圧コンプレッサ60は、蒸気タービン
30の圧力約0.05Pの排気を圧縮して、約7.88
Pの蒸気にして導管941に吐出し、導管944を通し
て脱気器58に、また導管716を通して給湯蓄熱槽シ
ステムに供給する。この蒸気は脱気器58では、脱気用
の熱源として、給湯蓄熱槽システムでは、高温水製造用
熱源として使用される。
【0114】本実施例のシステムは、第1の中圧コンプ
レッサ59aと第2の中圧コンプレッサ59bを備え
る。第1の中圧コンプレッサ59aの吸入側には、図1
4に示す廃熱ボイラシステムから蒸気を導く導管711
が接続されており、導管711には、図11の蒸気ター
ビン回りシステムから蒸気を導く導管701が合流して
いる。第1の中圧コンプレッサ59aは、導管711か
ら圧力約43Pの蒸気を吸入し、約160Pまで圧縮
し、導管712を通して熱交換チューブ56bに供給す
る。
【0115】第2の中圧コンプレッサ59bの吸入側に
は、図14に示す廃熱ボイラシステムから蒸気を導く導
管713が接続されており、導管713には、図11の
蒸気タービン回りシステムから蒸気を導く導管702が
合流している。第2の中圧コンプレッサ59bは、導管
713から圧力約7.88Pの蒸気を吸入し、約43P
まで圧縮し、導管714を通して熱交換チューブ55b
に供給する。
【0116】その他は、第1の実施例の場合と同様であ
る。
【0117】次に、図14により廃熱ボイラ回りのシス
テムを説明する。この廃熱ボイラシステムは、ガスター
ビン721と、その排気ガスから熱を回収する廃熱ボイ
ラ本体85と、ディーゼルエンジン135と、その排気
ガスから熱を回収する熱交換器132とを含む。
【0118】廃熱ボイラ本体85は、低圧側熱交換部8
6と、低圧側熱交換部86と連通する低圧側ドラム87
と、低圧側ドラム87中の熱水を昇圧する昇圧ポンプ7
8と、この昇圧された熱水を受け入れさらに加熱する高
圧側熱交換部88と、高圧側熱交換部88と連通する高
圧側ドラム89と、低圧側熱交換部86を通過した廃棄
ガスから熱を回収する後段熱交換部131とを含む。
【0119】発電機130を駆動するガスタービン72
1からは、導管722を通して排気ガスCG1が、ボイ
ラ本体85に導入され、そのガスは熱交換部88、8
6、131をこの順に通過する。
【0120】ボイラ給水加熱蓄熱槽システムからの導管
715(図13参照)を通して供給される給水が、低圧
側熱交換部86に送り込まれる。ここで給水は、後述の
ように高圧側熱交換部88を通過してある程度温度の低
下した排気ガスCG1により加熱され蒸発して、低圧側
ドラム87の上部に貯溜される。ここに貯溜された蒸気
は、低圧側ドラム87の上部に接続された導管713を
通してボイラ給水加熱蓄熱槽システムの第2の中圧コン
プレッサ59b(図13参照)に送られる。
【0121】また低圧側ドラム87の下部には、ボイラ
水が貯溜されているが、このボイラ水は昇圧ポンプ78
により高圧側熱交換部88に送られ、排気ガスCG1に
より加熱され蒸気になる。この蒸気は、高圧側ドラム8
9に貯溜され、さらに高圧側ドラム89の上部に接続さ
れた導管711を通してボイラ給水加熱蓄熱槽システム
の第1の中圧コンプレッサ59aに送られる(図13参
照)。
【0122】一方、ディーゼルエンジン135の排気ガ
スCG2は、熱交換器132に導入される。熱交換器1
32は、高温側の熱交換部133と低温側の熱交換部1
34とを含んでいる。ディーゼルエンジン135は、発
電機136を駆動する。また、ディーゼルエンジン13
5は、エンジン本体を冷却するウオータージャケットあ
るいは潤滑油冷却器である熱交換器137を備えてい
る。
【0123】前述の導管715からは、導管723が分
岐しており、温水を熱交換器133の入口に導くように
なっている。熱交換器133で加熱された温水は、エン
タルピ約661Hの蒸気になり、導管728を通して、
図15に示す給湯蓄熱槽システムに送られる。
【0124】吸収ヒートポンプ40からの温水を供給す
る導管706と、ボイラ給水加熱蓄熱槽からの温水を供
給する導管718は、合流し導管724となり、熱交換
器131に温水を供給する。
【0125】導管724からは、導管725が分岐して
おり、熱交換器134に温水を供給するようになってい
る。熱交換器134で、排気ガスCG2により加熱され
た温水は、導管717を通して脱気器58に送られる。
この途中で、導管717には、熱交換器131で加熱さ
れた温水が合流するようになっている。
【0126】排気ガスCG1は、ボイラ本体85を通過
する間に約590℃から約100℃まで温度が下がる。
【0127】ディーゼルエンジン135の熱交換器13
7には、図15に示す給湯蓄熱槽システムから温水を導
く導管726が接続されており、この熱交換器137で
加熱された温水は、導管727を通して給湯蓄熱槽シス
テムに戻される。
【0128】図15により、第2の実施例に適した給湯
蓄熱槽システムを説明する。
【0129】図7に示す常温蓄熱槽107からの導管9
46は、途中に設けられた昇圧用のポンプ79を介し
て、熱交換チューブ93bに接続されており、この導管
946のポンプ79と熱交換チューブ93bとの間から
は導管726が分岐しており、この導管726は、前述
のように図14に示すディーゼルエンジン135の熱交
換器137に接続されている。
【0130】図7に示す吸収ヒートポンプ100からの
導管950は、途中に設けられた昇圧用のポンプ80を
介して、熱交換チューブ948に接続されている。この
導管950のポンプ80と熱交換チューブ導管948と
の間には導管727が合流しており、この導管726
は、前述のように図14に示すディーゼルエンジン13
5の熱交換器137に接続されている。そして、熱交換
器137で加熱された温水を給湯蓄熱槽システムに供給
する。
【0131】一方、熱交換チューブ91aには、図13
に示す低圧コンプレッサ60から吐出蒸気を導く導管7
16が接続されている。この導管716には、図14に
示す熱交換器133からの蒸気を導く導管728が合流
している。その他の点は、図6と同様である。
【0132】以上説明したような、ガスタービンとディ
ーゼルエンジンを用いた第2の実施例においても、60
%近くの発電効率が得られる。
【0133】なお、給水タンクへの凝縮水の戻りは、図
示しないポンプによって戻すようにしてもよいし、給水
タンクを水柱約10mまたはそれ以上として、凝縮水の
自重によって戻すようにしてもよい。
【0134】以上の実施例では、センタ999、サブセ
ンタ1006、ユーザ1007は、それぞれ各1ユニッ
トずつ設けるように説明したが、通常は、1つのセンタ
999に複数のサブセンタ1006を組み合わせる。1
つのサブセンタ1006は1つ又は複数の高層ビル等
や、1群の家屋等を1グループとしたユーザ1007を
カバーする。センタ999は個々のサブセンタ1006
からある程度離れていてもよいが、サブセンタ1006
はユーザ1007に隣接させて設置するのが好ましい。
【0135】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の蒸気タービ
ン発電装置は、廃熱によりボイラ給水を加熱するので、
蒸気タービン駆動用蒸気を蒸気タービンの中間段から抽
気することなく全量が発電に利用でき、ボイラで使用す
る燃料に対する発電効率が著しく高まり、装置全体の炭
酸ガス発生量を低減できる。またボイラ給水加熱用蓄熱
器を用いるので、余剰の熱を蓄えておき、熱需要の多い
ときにそれを給水加熱に利用できるので、電力負荷、熱
負荷のアンバランスを緩和でき、設備の稼働率を大幅に
改善できる。また吸収ヒートポンプを用いるので、蒸気
タービンの排蒸気の熱を汲み上げることができ、装置の
効率を大幅に高めることができる。また低圧コンプレッ
サでタービンの排蒸気を圧縮して、その圧縮した蒸気の
熱で給水加熱用蓄熱器に熱を蓄えるので、夜間などの余
剰エネルギーを利用して低圧コンプレッサを運転するこ
とができ、負荷のアンバランスを緩和でき、設備の稼働
率をさらに改善できる。また、吸収ヒートポンプで汲み
上げた熱を利用する給湯用蓄熱器を備えるので、熱の有
効利用をはかることができ、装置全体の効率を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含む全体システムを示すフローダイア
グラムである。
【図2】本発明の実施例1に用いる蒸気タービン発電機
回りシステムを示すフローダイアグラムである。
【図3】本発明の実施例1に用いる吸収ヒートポンプシ
ステムを示すフローダイアグラムである。
【図4】本発明の実施例1に用いるボイラ給水加熱蓄熱
槽システムを示すフローダイアグラムである。
【図5】本発明の実施例1に用いるゴミ焼却ボイラシス
テムを示すフローダイアグラムである。
【図6】本発明の実施例1に用いる給湯蓄熱槽システム
を示すフローダイアグラムである。
【図7】本発明の実施例に用いるサブセンタを示すフロ
ーダイアグラムである。
【図8】本発明の実施例に用いるユーザを示すフローダ
イアグラムである。
【図9】本発明の実施例1に用いるゴミ焼却ボイラ内に
おける熱交換状態を示す線図である。
【図10】本発明の実施例1に用いる中圧コンプレッサ
前後の状態を示す、圧力−エンタルピ線図である。
【図11】本発明の実施例2に用いる蒸気タービン発電
機回りシステムを示すフローダイアグラムである。
【図12】本発明の実施例2に用いる吸収ヒートポンプ
システムを示すフローダイアグラムである。
【図13】本発明の実施例2に用いるボイラ給水加熱蓄
熱槽システムを示すフローダイアグラムである。
【図14】本発明の実施例2に用いる廃熱ボイラシステ
ムを示すフローダイアグラムである。
【図15】本発明の実施例2に用いる給湯蓄熱槽システ
ムを示すフローダイアグラムである。
【符号の説明】
10…ボイラ、20…高圧コンプレッサ、30…蒸気タ
ービン、40…吸収ヒートポンプ、50…給水タンク、
51…ボイラ給水加熱蓄熱槽、58…脱気器、59…中
圧コンプレッサ、60…低圧コンプレッサ、85…ゴミ
焼却ボイラ、94…給湯蓄熱槽、100…給湯ヒートポ
ンプ、105…高温水蓄熱槽、106…中温水蓄熱槽、
107…常温水蓄熱槽、108…冷水蓄熱槽、109…
都市排水熱交換器、721…ガスタービン、135…デ
ィーゼルエンジン、999…センタ、1006…サブセ
ンタ、1007…ユーザ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を発生する発電機と、 前記発電機を駆動する蒸気タービンと、 前記蒸気タービンを駆動するための蒸気をその蒸気ター
    ビンに供給する第1のボイラと、 前記第1のボイラに供給される給水を加熱するボイラ給
    水加熱蓄熱器と、 廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第2のボイラと
    を備え、 前記ボイラ給水加熱蓄熱器が、前記第2のボイラで発生
    される蒸気によって加熱され、その加えられた熱を蓄え
    る蓄熱媒体を内蔵しており、 前記給水が前記ボイラ給水加熱蓄熱器の中で、前記蓄熱
    媒体に蓄えられた熱によって加熱されるように構成され
    た、 蒸気タービン発電装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器とその冷媒
    蒸発器で蒸発した冷媒を吸収液により吸収する冷媒吸収
    器とその冷媒吸収器で冷媒を吸収し薄くなった吸収液を
    加熱し冷媒を発生することにより再生する冷媒発生器と
    その冷媒発生器で発生した冷媒蒸気を冷却し凝縮する冷
    媒凝縮器とを有する吸収ヒートポンプをさらに備え、そ
    の吸収ヒートポンプが前記蒸気タービンの排気を前記冷
    媒蒸発器において冷媒の蒸発により冷却し凝縮するよう
    に構成された、請求項1記載の蒸気タービン発電装置。
  3. 【請求項3】 電力を発生する発電機と、 前記発電機を駆動する蒸気タービンと、 前記蒸気タービンを駆動するための蒸気をその蒸気ター
    ビンに供給する第1のボイラと、 前記第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1
    のボイラに近い高温側に設けられ、その給水を加熱する
    第1のボイラ給水加熱用蓄熱器と、 前記第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1
    のボイラから遠い低温側に設けられ、その給水を加熱す
    る第2のボイラ給水加熱用蓄熱器と、 廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第2のボイラ
    と、 冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器とその冷媒蒸発器で蒸発し
    た冷媒を吸収液により吸収する冷媒吸収器とその冷媒吸
    収器で冷媒を吸収し薄くなった吸収液を加熱し、冷媒を
    発生することにより再生する冷媒発生器とその冷媒発生
    器で発生した冷媒蒸気を冷却し凝縮する冷媒凝縮器とを
    有する吸収ヒートポンプとを備え、 前記吸収ヒートポンプが、前記蒸気タービンの排気を前
    記冷媒蒸発器において冷媒の蒸発により冷却し凝縮する
    ように、且つ前記冷媒吸収器と前記冷媒凝縮器で蒸気を
    発生するように構成され、 前記第1のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第1の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第1の蓄熱媒体が前記第
    2のボイラで発生される蒸気によって加熱され、 前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第2の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第2の蓄熱媒体が前記吸
    収ヒートポンプで発生した前記蒸気によって加熱される
    ように構成された、 蒸気タービン発電装置。
  4. 【請求項4】 電力を発生する発電機と、 前記発電機を駆動する蒸気タービンと、 前記蒸気タービンを駆動するための蒸気をその蒸気ター
    ビンに供給する第1のボイラと、 前記第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1
    のボイラに近い高温側に設けられ、その給水を加熱する
    第1のボイラ給水加熱用蓄熱器と、 前記第1のボイラに供給される給水を、この給水の流れ
    に沿って第1のボイラから遠い低温側において加熱する
    第2のボイラ給水加熱用蓄熱器と、 廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第2のボイラ
    と、 前記蒸気タービンの排蒸気を圧縮する低圧コンプレッサ
    とを備え、 前記第1のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第1の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第1の蓄熱媒体が前記第
    2のボイラで発生される蒸気によって加熱され、 前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第2の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第2の蓄熱媒体が前記低
    圧コンプレッサで圧縮された排蒸気によって加熱される
    ように構成された、 蒸気タービン発電装置。
  5. 【請求項5】 電力を発生する発電機と、 前記発電機を駆動する蒸気タービンと、 前記蒸気タービンを駆動するための蒸気をその蒸気ター
    ビンに供給する第1のボイラと、 前記第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1
    のボイラに近い高温側に設けられ、その給水を加熱する
    第1のボイラ給水加熱用蓄熱器と、 前記第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1
    のボイラから前記第1のボイラ給水加熱蓄熱器より遠い
    低温側に設けられ、その給水を加熱する第2のボイラ給
    水加熱用蓄熱器と、 前記第1のボイラに供給される給水の流れに沿って第1
    のボイラから前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器より遠い
    低温側に設けられ、その給水を加熱する第3のボイラ給
    水加熱用蓄熱器と、 廃熱により水を加熱して蒸気を発生する第2のボイラ
    と、 前記蒸気タービンの排蒸気を圧縮する低圧コンプレッサ
    とを備え、 冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器とその冷媒蒸発器で蒸発し
    た冷媒を吸収液により吸収する冷媒吸収器とその冷媒吸
    収器で冷媒を吸収し薄くなった吸収液を加熱し、冷媒を
    発生させることにより再生する冷媒発生器とその冷媒発
    生器で発生した冷媒蒸気を冷却し凝縮する冷媒凝縮器と
    を有する吸収ヒートポンプとを備え、 前記吸収ヒートポンプが、前記蒸気タービンの排気を前
    記冷媒蒸発器において冷媒の蒸発により冷却し凝縮する
    ように、且つ前記冷媒吸収器と前記冷媒凝縮器で蒸気を
    発生するように構成され、 前記第1のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第1の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第1の蓄熱媒体が前記第
    2のボイラで発生される蒸気によって加熱され、 前記第2のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第2の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第2の蓄熱媒体が前記低
    圧コンプレッサで圧縮された排蒸気によって加熱され、 前記第3のボイラ給水加熱蓄熱器が、熱を蓄える第3の
    蓄熱媒体を内蔵しており、前記第3の蓄熱媒体が前記吸
    収ヒートポンプで発生した前記蒸気によって加熱される
    ように構成された、 蒸気タービン発電装置。
  6. 【請求項6】 温水を製造する給湯蓄熱器をさらに備
    え、前記給湯蓄熱器が、前記冷媒吸収器と冷媒凝縮器で
    発生される前記蒸気によって加熱され、その加えられた
    熱を蓄える給湯蓄熱媒体を内蔵しており、前記温水が前
    記給湯蓄熱器の中で、前記給湯蓄熱媒体に蓄えられた熱
    によって加熱されることによって製造されるように構成
    された、請求項2、3、または5記載の蒸気タービン発
    電装置。
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