JPH1046028A - ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents
ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH1046028A JPH1046028A JP22455096A JP22455096A JPH1046028A JP H1046028 A JPH1046028 A JP H1046028A JP 22455096 A JP22455096 A JP 22455096A JP 22455096 A JP22455096 A JP 22455096A JP H1046028 A JPH1046028 A JP H1046028A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyphenylene sulfide
- sulfide resin
- resin
- aminoalkoxysilane
- blending
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度、伸びおよび高温時の剛性を向上せしめ
たポリフェニレンサルファイド樹脂成組成物を提供す
る。 【解決手段】 ポリフェニレンサルファイド樹脂100重
量部当りポリエーテルイミド樹脂が約5〜1000重量部ま
たアミノアルコキシシランが約0.1〜50重量部の割合で
それぞれ用いられたポリフェニレンサルファイド樹脂成
組成物。
たポリフェニレンサルファイド樹脂成組成物を提供す
る。 【解決手段】 ポリフェニレンサルファイド樹脂100重
量部当りポリエーテルイミド樹脂が約5〜1000重量部ま
たアミノアルコキシシランが約0.1〜50重量部の割合で
それぞれ用いられたポリフェニレンサルファイド樹脂成
組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂組成物に関する。更に詳しくは、強度、
伸びおよび高温時の剛性を向上せしめたポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物に関する。
ルファイド樹脂組成物に関する。更に詳しくは、強度、
伸びおよび高温時の剛性を向上せしめたポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】ポリフェニレンサルファイド樹脂は、耐
熱性、耐薬品性、寸法安定性、電気絶縁性などにすぐれ
ているという特徴を有しており、電気、電子、自動車等
の各分野で広く用いられているが、伸びが小さく、脆い
といった欠点を有しており、その点での改善が求められ
ている。
熱性、耐薬品性、寸法安定性、電気絶縁性などにすぐれ
ているという特徴を有しており、電気、電子、自動車等
の各分野で広く用いられているが、伸びが小さく、脆い
といった欠点を有しており、その点での改善が求められ
ている。
【０００３】伸びを向上させるための対策として、これ
にエラストマーを配合したり、この樹脂自体のリニア化
を図るなど種々の検討がなされているが、前者の方法で
は強度や剛性の低下が大きく、また後者の方法ではそれ
相応の改善はなされてはいるが、未だ十分ではない。
にエラストマーを配合したり、この樹脂自体のリニア化
を図るなど種々の検討がなされているが、前者の方法で
は強度や剛性の低下が大きく、また後者の方法ではそれ
相応の改善はなされてはいるが、未だ十分ではない。
【０００４】また、ポリフェニレンサルファイド樹脂
は、ガラス転移点Tgが約80〜90℃と低いために、高温時
の剛性の低下が大きいといった欠点をも有しており、環
境問題などがみられる熱硬化性樹脂からの代替などにお
いては、それの改善が強く望まれている。
は、ガラス転移点Tgが約80〜90℃と低いために、高温時
の剛性の低下が大きいといった欠点をも有しており、環
境問題などがみられる熱硬化性樹脂からの代替などにお
いては、それの改善が強く望まれている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強
度、伸びおよび高温時の剛性を向上せしめたポリフェニ
レンサルファイド樹脂組成物を提供することにある。
度、伸びおよび高温時の剛性を向上せしめたポリフェニ
レンサルファイド樹脂組成物を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルイミド
樹脂およびアミノアルコキシシランよりなるポリフェニ
レンサルファイド樹脂組成物によって達成される。
ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルイミド
樹脂およびアミノアルコキシシランよりなるポリフェニ
レンサルファイド樹脂組成物によって達成される。
【０００７】
【発明の実施の形態】ポリフェニレンサルファイド樹脂
には、架橋型、部分架橋型またはリニア型の各タイプの
ものがあり、これらの中では架橋型は一番低分子量のポ
リマーであり、リニア型は一番高分子量のポリマーであ
る。成形材料としては、ある一定の溶融粘度が必要なた
め、必要な溶融粘度に迄達するように、架橋型および部
分架橋型は熱処理による酸素架橋を行っている。これに
対して、リニア型はこのような熱処理を特に行わなくと
も、最初から十分に成形できる溶融粘度を有しているポ
リマーであり、本発明においては重量平均分子量が約30
000〜100000、好ましくは約50000〜70000のものが用い
られる。かかる成形可能グレードの直鎖状のポリフェニ
レンサルファイド樹脂は、呉羽化学、トープレン等によ
って市場に供給されており、本発明ではこのような市販
品がそのまま用いられる。
には、架橋型、部分架橋型またはリニア型の各タイプの
ものがあり、これらの中では架橋型は一番低分子量のポ
リマーであり、リニア型は一番高分子量のポリマーであ
る。成形材料としては、ある一定の溶融粘度が必要なた
め、必要な溶融粘度に迄達するように、架橋型および部
分架橋型は熱処理による酸素架橋を行っている。これに
対して、リニア型はこのような熱処理を特に行わなくと
も、最初から十分に成形できる溶融粘度を有しているポ
リマーであり、本発明においては重量平均分子量が約30
000〜100000、好ましくは約50000〜70000のものが用い
られる。かかる成形可能グレードの直鎖状のポリフェニ
レンサルファイド樹脂は、呉羽化学、トープレン等によ
って市場に供給されており、本発明ではこのような市販
品がそのまま用いられる。
【０００８】ポリエーテルイミド樹脂としては、一般式 で表わされるUltem樹脂が用いられ、この樹脂はポリフ
ェニレンサルファイド樹脂よりも高い伸びや高温時剛性
を有している。
ェニレンサルファイド樹脂よりも高い伸びや高温時剛性
を有している。
【０００９】しかしながら、これら２種類の樹脂を溶融
ブレンドしても、互いに相溶性に乏しいため、伸びを始
めとする材料特性がかえって悪化するが、そこにアミノ
アルコキシシランを添加すると相溶性が向上し、狙いと
する特性向上を図ることができる。アミノアルコキシシ
ランとしては、例えばγ-アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-ア
ミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ-アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン等が用いられる。
ブレンドしても、互いに相溶性に乏しいため、伸びを始
めとする材料特性がかえって悪化するが、そこにアミノ
アルコキシシランを添加すると相溶性が向上し、狙いと
する特性向上を図ることができる。アミノアルコキシシ
ランとしては、例えばγ-アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-ア
ミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ-アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン等が用いられる。
【００１０】これらの各成分は、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂100重量部当りポリエーテルイミド樹脂が約5
〜1000重量部、好ましくは約10〜70重量部の割合で、ま
たアミノアルコキシシランが約0.1〜50重量部、好まし
くは約0.5〜10重量部の割合でそれぞれ用いられる。ポ
リエーテルイミド樹脂の割合は、必要とする伸びおよび
高温時剛性の観点から選択される範囲であり、またアミ
ノアルコキシシランの割合は、２種類の樹脂間に相溶性
を付与するという観点から選択される範囲である。
ァイド樹脂100重量部当りポリエーテルイミド樹脂が約5
〜1000重量部、好ましくは約10〜70重量部の割合で、ま
たアミノアルコキシシランが約0.1〜50重量部、好まし
くは約0.5〜10重量部の割合でそれぞれ用いられる。ポ
リエーテルイミド樹脂の割合は、必要とする伸びおよび
高温時剛性の観点から選択される範囲であり、またアミ
ノアルコキシシランの割合は、２種類の樹脂間に相溶性
を付与するという観点から選択される範囲である。
【００１１】組成物の調製は、これらの各成分を溶融ブ
レンドすることによって行われる。
レンドすることによって行われる。
【００１２】
【発明の効果】本発明に係るポリフェニレンサルファイ
ド樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイド樹脂の引
張強さ、伸びおよび高温時剛性のいずれをも改善せしめ
ており、従って金具等のインサートまたは圧入成形品あ
るいはウェルドを有する成形品の成形材料などとして有
効に使用することができる。
ド樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイド樹脂の引
張強さ、伸びおよび高温時剛性のいずれをも改善せしめ
ており、従って金具等のインサートまたは圧入成形品あ
るいはウェルドを有する成形品の成形材料などとして有
効に使用することができる。
【００１３】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【００１４】比較例１〜３、実施例１〜３ ポリフェニレンサルファイド樹脂(トープレン製品トー
プレンLN-2P)、ポリエーテルイミド樹脂(日本ジーイー
プラスチックス製品ウルテム1000)およびアミノアルコ
キシシラン(日本ユニカー製品A-1100)の各所定量を用
い、比較例１〜２では射出成形で試験片を成形し、また
比較例３および各実施例では、各原料をブレンダで混合
した後二軸押出機で混練して得られたペレットを射出成
形して試験片を成形した。
プレンLN-2P)、ポリエーテルイミド樹脂(日本ジーイー
プラスチックス製品ウルテム1000)およびアミノアルコ
キシシラン(日本ユニカー製品A-1100)の各所定量を用
い、比較例１〜２では射出成形で試験片を成形し、また
比較例３および各実施例では、各原料をブレンダで混合
した後二軸押出機で混練して得られたペレットを射出成
形して試験片を成形した。
【００１５】このようにして得られた試験片について、
引張強さ、伸び(降伏時)、高温時の剛性(150℃、曲げ弾
性率)を測定すると共に、分散相サイズをＳＥＭ観察の
結果として求めた。得られた結果は、各成分間の組成と
共に、次の表に示される。 表 比較例 実施例 １ ２ ３ １ ２ ３ [組成；重量部] ポリフェニレンサルファイド 100 0 100 100 100 100 ポリエーテルイミド 0 100 100 17 100 560 アミノアルコキシシラン 0 0 0 6 11 35 [測定結果] 引張強さ (MPa) 82 109 49 83 88 98 伸び (%) 2.7 7.2 1.6 2.9 4.2 6.1 高温時剛性 (GPa) 0.8 3.2 1.8 1.0 2.1 2.8 分散相サイズ (μm) - - 1〜3 - 0.2〜0.3 -
引張強さ、伸び(降伏時)、高温時の剛性(150℃、曲げ弾
性率)を測定すると共に、分散相サイズをＳＥＭ観察の
結果として求めた。得られた結果は、各成分間の組成と
共に、次の表に示される。 表 比較例 実施例 １ ２ ３ １ ２ ３ [組成；重量部] ポリフェニレンサルファイド 100 0 100 100 100 100 ポリエーテルイミド 0 100 100 17 100 560 アミノアルコキシシラン 0 0 0 6 11 35 [測定結果] 引張強さ (MPa) 82 109 49 83 88 98 伸び (%) 2.7 7.2 1.6 2.9 4.2 6.1 高温時剛性 (GPa) 0.8 3.2 1.8 1.0 2.1 2.8 分散相サイズ (μm) - - 1〜3 - 0.2〜0.3 -
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂およびアミノアルコキシシランより
なるポリフェニレンサルファイド樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22455096A JPH1046028A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22455096A JPH1046028A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1046028A true JPH1046028A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16815553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22455096A Pending JPH1046028A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1046028A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8153732B2 (en) * | 2004-11-12 | 2012-04-10 | Toray Industries, Inc. | Biaxially oriented polyphenylene sulfide film |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP22455096A patent/JPH1046028A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8153732B2 (en) * | 2004-11-12 | 2012-04-10 | Toray Industries, Inc. | Biaxially oriented polyphenylene sulfide film |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20031128 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20031224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |