JPH1044443A - 親水化処理方法 - Google Patents

親水化処理方法

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JPH1044443A
JPH1044443A JP20339396A JP20339396A JPH1044443A JP H1044443 A JPH1044443 A JP H1044443A JP 20339396 A JP20339396 A JP 20339396A JP 20339396 A JP20339396 A JP 20339396A JP H1044443 A JPH1044443 A JP H1044443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink chamber
adhesive
solution
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20339396A
Other languages
English (en)
Inventor
Ayako Kazama
亜矢子 風間
Kozo Miyoshi
三好  幸三
Keisuke Kikawa
計介 木川
Yorinobu Yamada
▲頼▼信 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドのインク流路の表面を
清浄化し、表面の濡れ性を向上させること。 【解決手段】 部材表面をアルカリ溶液と過酸化水素水
と界面活性剤を混合した溶液で処理することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は親水化処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】圧電体の上面に複数の溝を設け、この圧
電体の上面に蓋が接着し、インクを充填した溝の隔壁の
圧電変形を利用してインクを圧縮し、ノズル板上のノズ
ル孔よりインク滴を印字用紙に吐出して印字を行うイン
クジェットヘッドが、たとえば特開平4−30725号
公報に記載されている。
【0003】インクジェットヘッドのインク流路は、印
字品質の信頼性上の理由から高い濡れ性を持つことは必
須の条件となっている。部材表面の濡れ性を向上する手
段としては酸素プラズマ処理や短波長の紫外線照射処理
等による表面改質がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットヘッド
は複数の部品から構成されている。あらかじめ、インク
流路の表面に親水化処理を施していても、後にインクジ
ェットヘッドを組み立てるため、組立工程中の接着剤の
硬化工程でのガスの発生による表面の汚染のため、濡れ
性が著しく劣化することが大きな問題となっている。
【0005】濡れ性を向上する手段としては前述の酸素
プラズマ処理や短波長の紫外線照射処理がある。しかし
ながら、インクジェットヘッドの組立後に行う場合、イ
ンク流路はノズル孔とインク補給孔を通して以外は外界
と閉ざされるため、効果はほとんどない。
【0006】酸やアルカリの溶液による処理も考えられ
るが、インクジェットヘッドの構成部材は通常複数の部
材により構成され、全ての部材に対して溶液が効果的な
洗浄力を持つレベルに達すると、一部の構成部材、また
は構成部材を接合する接着剤を破壊してしまうという問
題があった。また、インク流路の濡れ性が低下している
ため溶液がインク流路全体へ確実に浸透するかどうかの
不確定性にも問題があった。
【0007】本発明の目的は、インクジェットヘッドの
インク流路の表面を効率的に清浄化して濡れ性を向上さ
せることによって、印字品質の低下を防ぎ、より高い信
頼性を確保することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のインクジェットヘッドは、下記記載の構成
を採用する。
【0009】液体インクにより文字・画像の記録を行う
インクジェットヘッドであって、インクジェットヘッド
のインク流路の表面をアルカリ溶液と過酸化水素水と界
面活性剤を混合した溶液で処理することを特徴とする。
【0010】本発明においては、インクジェットヘッド
の組立後に、アルカリ溶液として水酸化ナトリウム及び
炭酸ナトリウムを含む溶液と過酸化水素水と界面活性剤
の混合溶液でインク流路の表面を処理する。
【0011】界面活性剤により、前記の混合溶液は表面
張力が低くなっておりインク流路への浸透を確実にする
とともに、インクジェットヘッドの組立工程中に付着し
た汚染物質をインク流路の表面から離脱させる。
【0012】また、水酸化ナトリウム及び炭酸ナトリウ
ムを含む溶液と過酸化水素水によって溶液中には過酸化
水素ナトリウムが存在し、界面活性剤によってインク流
路の表面から離脱した汚染物質を破壊するため、汚染物
質がインク流路の表面に再び付着することはない。
【0013】このように、インクジェットヘッド組立工
程中にインク流路の表面に汚染物質が付着しても、汚染
物質を効果的に除去することによりインク流路の表面の
濡れ性は回復し、印字品質の低下を防ぎ、より高い信頼
性を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。
【0015】図1は実施例におけるインクジェットヘッ
ドの構造を示す断面図である。
【0016】基台10に圧電素子16を接着する。基台
10と圧電素子16に振動板10を接着する。
【0017】インク室15を有するインク室構成部材1
4はセラミック(ここではアルミナ)により成形されて
いる。
【0018】接着剤硬化工程前の親水化処理として、イ
ンク室構成部材14を常温の硫過水(硫酸96%と過酸
化水素30%を体積比8:1で混合した液体)に15分
間浸漬する。硫過水は高分子表面を破壊する程の強力な
酸でインク室構成部材14表面を清浄化する。
【0019】インク室構成部材14を前記硫過水から引
き上げ、純水で超音波洗浄する。さらに、窒素ブローに
より表面の水分を飛ばし、乾燥させる。
【0020】接着剤硬化工程前の親水化処理として振動
板10(ここでは電鋳ニッケル製)とノズル孔13を有
するノズル板(ここではSUS316L製)のインク室
15に接する面に短波長の紫外線照射により清浄化す
る。
【0021】インク室構成部材14を振動板10に接着
剤で接合し、ノズル孔13を有するノズル板12をイン
ク室構成部材14及び基台10に接着剤で接合する。接
着剤の硬化工程中に発生するガス等の汚染物質は、イン
ク室15の表面に吸着する。
【0022】接着剤硬化工程後の親水化処理として、ア
ルカリ溶液と過酸化水素水と界面活性剤の混合溶液(水
酸化ナトリウムを0.5%、炭酸ナトリウムを1.7
%、オルソ珪酸ナトリウムを2.3%、過酸化水素を
5.0%、界面活性剤を0.4%含む混合溶液)でイン
ク室15を処理し、インク室15表面に付着した汚染物
質を除去し、インク室15に純水を通水してインク室1
5内の前記混合溶液を除去する。
【0023】ここでは、前記混合溶液の液温を40℃と
し20分間処理したが、混合溶液の液温を40℃に設定
した場合、インク室15の処理時間は10分から30分
が適当である。
【0024】以下の評価を行い、濡れ性向上の効果を確
認した。
【0025】<評価>インク室構成部材14及び振動板
10及びノズル板12と同じ部材の平板を用いて実施例
と同一条件にて接着剤硬化工程前の親水化処理を行い、
モデル化された接着剤の硬化工程中の雰囲気にさらし、
実施例と同一条件にて接着剤硬化工程後の親水化処理を
行って、評価例とし、純水との接触角を測定した。
【0026】モデル化された接着剤の硬化工程中の雰囲
気は、インク室15の容積と接着剤の塗布量の比を求
め、ガラス容器の中にガラス容器の容積と中に入れる接
着剤の量の比がインク室15の容積と接着剤の塗布量の
比と同じになるように入れ、前記ガラス容器の中にイン
ク室構成部材14の平板を入れ、接着剤を硬化させるも
のとした。
【0027】尚、接触角とは図2に示す水平に固定され
たプレート22の上に純水21を滴下し、液滴のプレー
トと接している面の径を(2×R)と置き、プレート面
からの液滴の高さをHと置く。このとき、tanα=H
/Rとして、θ=2×αとしたときのθを接触角とす
る。
【0028】接触角の測定結果を次に示す。
【0029】アルミナは接着剤硬化工程前の親水化処理
直後の接触角θは10度以下であり、モデル化された接
着剤の硬化工程後の接触角θは47度まで劣化した。接
着剤硬化工程後の親水化処理を行うと接触角θは10度
以下になった。電鋳ニッケルは接着剤硬化工程前の親水
化処理直後の接触角θは10度未満であり、モデル化さ
れた接着剤の硬化工程後の接触角θは53度まで劣化し
た。接着剤硬化工程後の親水化処理を行うと接触角θは
10度未満になった。SUS316Lは接着剤硬化工程
前の親水化処理直後の接触角θは10度未満であり、モ
デル化された接着剤の硬化工程後の接触角θは73度ま
で劣化した。接着剤硬化工程後の親水化処理を行うと接
触角θは11度になった。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、簡便な手法でインクジェットヘッドのインク系部
材表面の濡れ性を向上させることができ、印字品質の低
下を防ぎ、より高い信頼性を確保することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるインクジェットヘッドの構造を
示す断面図である。
【図2】接触角の説明図である。
【符号の説明】
10 基台 11 振動板 12 ノズル板 13 ノズル孔 14 インク室構成部材 15 インク室 16 圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 ▲頼▼信 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体インクにより文字・画像の記録を行
    うインクジェットヘッドであって、インクジェットヘッ
    ドのインク流路の表面をアルカリ溶液と過酸化水素水と
    界面活性剤を混合した溶液で処理することを特徴とする
    親水化処理方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ溶液には水酸化ナトリウム及び
    炭酸ナトリウム及びケイ酸ナトリウムが含まれることを
    特徴とする請求項1に記載の親水化処理方法。
JP20339396A 1996-08-01 1996-08-01 親水化処理方法 Pending JPH1044443A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000313116A (ja) * 1996-04-11 2000-11-14 Citizen Watch Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法
US6467137B1 (en) 1998-09-17 2002-10-22 Nec Corporation Method of manufacturing an ink jet recording head
US20090244227A1 (en) * 2008-03-26 2009-10-01 Seiko Epson Corporation Fluid ejecting apparatus and method for producing the fluid ejecting apparatus

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