JPH1043926A - 回転式切削工具 - Google Patents
回転式切削工具Info
- Publication number
- JPH1043926A JPH1043926A JP20237496A JP20237496A JPH1043926A JP H1043926 A JPH1043926 A JP H1043926A JP 20237496 A JP20237496 A JP 20237496A JP 20237496 A JP20237496 A JP 20237496A JP H1043926 A JPH1043926 A JP H1043926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insert
- rotary cutting
- cutting tool
- tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インサート1の装着がスムーズにでき且つ位置
決め作業が確実に行える回転式切削工具2を提供する。
固定用スクリュー10にてインサートを脱着する際にレ
ンチ17の先で固定用スクリュー10の頭をナメたりト
ルクが伝わりにくかったりすることのない回転式切削工
具2を提供する。 【解決手段】インサートポケット8の形状をスクリュー
孔11を形成した底面9と3つの側面12,13,14
を備えるものとし、一側面13とインサート1との間に
0.01〜2.0mmのクリアランスを設けた。
決め作業が確実に行える回転式切削工具2を提供する。
固定用スクリュー10にてインサートを脱着する際にレ
ンチ17の先で固定用スクリュー10の頭をナメたりト
ルクが伝わりにくかったりすることのない回転式切削工
具2を提供する。 【解決手段】インサートポケット8の形状をスクリュー
孔11を形成した底面9と3つの側面12,13,14
を備えるものとし、一側面13とインサート1との間に
0.01〜2.0mmのクリアランスを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料の切削加
工に用いられるフライスカッター、ドリル、エンドミル
等の回転式切削工具に関し、特に交換式の切削インサー
トを装着してなる回転式切削工具に関するものである。
工に用いられるフライスカッター、ドリル、エンドミル
等の回転式切削工具に関し、特に交換式の切削インサー
トを装着してなる回転式切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、複数のインサート
ポケットに切削インサート(以下、インサートと略称す
る)を着脱自在に装着してなる回転式切削工具30にお
いて、四角形状のインサートが用いられ、そのインサー
トの底面と図6と図7に示すようにインサート40の2
側面41,41をインサートポケット42で拘束支持し
た状態とし、固定用スクリュー43等の手段でインサー
ト40を固定していた。
ポケットに切削インサート(以下、インサートと略称す
る)を着脱自在に装着してなる回転式切削工具30にお
いて、四角形状のインサートが用いられ、そのインサー
トの底面と図6と図7に示すようにインサート40の2
側面41,41をインサートポケット42で拘束支持し
た状態とし、固定用スクリュー43等の手段でインサー
ト40を固定していた。
【0003】このうち図6の略図に示す回転式切削工具
30はインサート40の側面41、41を上側から拘束
支持するタイプのもので、他方、図7の略図に示す回転
式切削工具30はインサート40を横側から拘束支持す
るタイプのものである。
30はインサート40の側面41、41を上側から拘束
支持するタイプのもので、他方、図7の略図に示す回転
式切削工具30はインサート40を横側から拘束支持す
るタイプのものである。
【0004】しかしながら、インサート40の底面と2
側面41,41をインサートポケット42で拘束支持す
る構造の従来の回転式切削工具30では、インサートポ
ケット42の側壁が2つのみであったためインサート4
0を固定位置に合わせる位置決め作業が不安定となる傾
向があった。特に、前記図7の横側からインサート40
を拘束支持するタイプのものでは、右利きの作業者の場
合左手でインサート40を左側に押しつけながら右手で
レンチを操作するという、左右の手を交叉させた状態の
作業ともなり、使い勝手が非常に悪いという不具合があ
った。
側面41,41をインサートポケット42で拘束支持す
る構造の従来の回転式切削工具30では、インサートポ
ケット42の側壁が2つのみであったためインサート4
0を固定位置に合わせる位置決め作業が不安定となる傾
向があった。特に、前記図7の横側からインサート40
を拘束支持するタイプのものでは、右利きの作業者の場
合左手でインサート40を左側に押しつけながら右手で
レンチを操作するという、左右の手を交叉させた状態の
作業ともなり、使い勝手が非常に悪いという不具合があ
った。
【0005】また、従来、回転式切削工具30にインサ
ート40を固定する際、通常、インサートのすくい面の
対面側にも工具本体が位置する構造となっており、その
ため固定用スクリュー43をレンチで脱着させる際にス
クリュー孔の鉛直上方からレンチを作用させ難く、結果
的にレンチを斜め方向から作用させてしまってスクリュ
ーの頭をナメたり、トルクがうまく伝わらないなどイン
サート脱着作業に手間取ることが多々あった。
ート40を固定する際、通常、インサートのすくい面の
対面側にも工具本体が位置する構造となっており、その
ため固定用スクリュー43をレンチで脱着させる際にス
クリュー孔の鉛直上方からレンチを作用させ難く、結果
的にレンチを斜め方向から作用させてしまってスクリュ
ーの頭をナメたり、トルクがうまく伝わらないなどイン
サート脱着作業に手間取ることが多々あった。
【0006】
【発明の目的】上記従来技術の課題に鑑み本発明は、イ
ンサートをインサートポケットの固定位置に合わせる位
置決め作業が確実に行える回転式切削工具を提供するこ
と、及び、固定用スクリューにてインサートを脱着する
際にレンチの先で固定用スクリューの頭をナメたりトル
クが伝わりにくかったりすることのないという、以上2
点の課題を解決する使い勝手のよい回転式切削工具を提
供するものである。
ンサートをインサートポケットの固定位置に合わせる位
置決め作業が確実に行える回転式切削工具を提供するこ
と、及び、固定用スクリューにてインサートを脱着する
際にレンチの先で固定用スクリューの頭をナメたりトル
クが伝わりにくかったりすることのないという、以上2
点の課題を解決する使い勝手のよい回転式切削工具を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題のう
ちインサートの位置決め作業を確実に行うことができる
ようにするため本発明の回転式切削工具は、インサート
ポケットをスクリュー孔を形成した底面と3つの側面を
備える形状とし、且つ上記側面のうち一側面とインサー
トとの間に0.01〜2.0mmのクリアランスを設け
た。
ちインサートの位置決め作業を確実に行うことができる
ようにするため本発明の回転式切削工具は、インサート
ポケットをスクリュー孔を形成した底面と3つの側面を
備える形状とし、且つ上記側面のうち一側面とインサー
トとの間に0.01〜2.0mmのクリアランスを設け
た。
【0008】また、固定用スクリューの脱着に際しての
使い勝手を良くするため本発明の回転式切削工具は、イ
ンサート固定用スクリューを螺入するべく工具本体に穿
設したスクリュー孔の鉛直上方に位置する部位の工具本
体にレンチなどの工具ガイドとしての切欠または貫通孔
を形成した。
使い勝手を良くするため本発明の回転式切削工具は、イ
ンサート固定用スクリューを螺入するべく工具本体に穿
設したスクリュー孔の鉛直上方に位置する部位の工具本
体にレンチなどの工具ガイドとしての切欠または貫通孔
を形成した。
【0009】
【作用】本発明の回転式切削工具は、上述のようにイン
サートポケットをスクリュー孔を形成した底面とコ字状
をなす3つの側面を備える形状とした。したがって、こ
れら3つの側面に沿ってインサートをインサートポケッ
ト内に挿入することにより、チップの位置決めが確実と
なる。
サートポケットをスクリュー孔を形成した底面とコ字状
をなす3つの側面を備える形状とした。したがって、こ
れら3つの側面に沿ってインサートをインサートポケッ
ト内に挿入することにより、チップの位置決めが確実と
なる。
【0010】また、インサートの固定状態において、上
記側面のうち直交位置関係にある一対の側面のみでイン
サートを拘束支持し且つ残りの一側面とインサートとの
間に0.01〜2.0mmのクリアランスを設けたこと
によりインサートがインサートポケットの側面に詰まっ
てしまたりせずにスムーズに装着でき且つ位置決めも確
実にできる。
記側面のうち直交位置関係にある一対の側面のみでイン
サートを拘束支持し且つ残りの一側面とインサートとの
間に0.01〜2.0mmのクリアランスを設けたこと
によりインサートがインサートポケットの側面に詰まっ
てしまたりせずにスムーズに装着でき且つ位置決めも確
実にできる。
【0011】なお、上記クリアランスを0.01〜2.
0mmとしたのは、0.01mm未満の場合、装着時イ
ンサートがインサートポケットの側面に引っ掛かってス
ムーズに位置決めできなくなる恐れがあり、他方、2.
0mm超過の場合にはインサートの位置決めの際にイン
サートがぐらついてしまい位置決めが不安定になってし
まう恐れがある。
0mmとしたのは、0.01mm未満の場合、装着時イ
ンサートがインサートポケットの側面に引っ掛かってス
ムーズに位置決めできなくなる恐れがあり、他方、2.
0mm超過の場合にはインサートの位置決めの際にイン
サートがぐらついてしまい位置決めが不安定になってし
まう恐れがある。
【0012】次に、本発明の回転式切削工具の第2の特
徴によれば、インサート固定用のスクリュー孔の鉛直上
方に位置する部位の工具本体にレンチなどの工具ガイド
としての切欠あるいは貫通孔を形成したことにより、こ
の切欠にレンチ等のシャフト部を沿わせてレンチ先端を
作用させれば、鉛直方向に確実にスクリューを締緩する
ことができ、レンチの先で固定用スクリューの頭をナメ
たりトルクが伝わりにくかったりすることがなくて非常
に使い勝手良く作業ができる。
徴によれば、インサート固定用のスクリュー孔の鉛直上
方に位置する部位の工具本体にレンチなどの工具ガイド
としての切欠あるいは貫通孔を形成したことにより、こ
の切欠にレンチ等のシャフト部を沿わせてレンチ先端を
作用させれば、鉛直方向に確実にスクリューを締緩する
ことができ、レンチの先で固定用スクリューの頭をナメ
たりトルクが伝わりにくかったりすることがなくて非常
に使い勝手良く作業ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1はインサート1を固定した状態の
本実施形態による回転式切削工具2の全体を示し、この
回転式切削工具2は工具本体3が全体として背の低い円
筒体に丸みを有した肩部4、軸線方向に貫通する取付用
孔5、および30°程度の傾きをもって形成された複数
の脚部6を有する構成となっており、この脚部6の下端
外周隅7に四角形板状のインサート1を固定するための
インサートポケット8が形成された構造となっている。
づいて説明する。図1はインサート1を固定した状態の
本実施形態による回転式切削工具2の全体を示し、この
回転式切削工具2は工具本体3が全体として背の低い円
筒体に丸みを有した肩部4、軸線方向に貫通する取付用
孔5、および30°程度の傾きをもって形成された複数
の脚部6を有する構成となっており、この脚部6の下端
外周隅7に四角形板状のインサート1を固定するための
インサートポケット8が形成された構造となっている。
【0014】上記インサートポケット8は、図2に示す
ようにインサート1の底面を支持する底面9に固定用ス
クリュー10を螺入するためのスクリュー孔11が穿設
されるとともに、コ字状に配置された側面、すなわち、
相互対向位置の対向内側面12、対向外側面13および
これら側面に対し直交位置にある直交側面14を備えて
いる。
ようにインサート1の底面を支持する底面9に固定用ス
クリュー10を螺入するためのスクリュー孔11が穿設
されるとともに、コ字状に配置された側面、すなわち、
相互対向位置の対向内側面12、対向外側面13および
これら側面に対し直交位置にある直交側面14を備えて
いる。
【0015】このようにインサート1を固定するインサ
ートポケット8がコ字状に3側面を形成したものである
ことから、これら側面をガイドとしてインサート1を挿
入することによってインサート1の位置決めを確実に行
うことができインサート1の脱着の際の作業効率が良好
であるとともに、インサートポケット8の周囲の工具本
体3の肉量が多く、カッター厚みも増加することから工
具本体3の剛性、機械的強度が向上するという利点があ
る。
ートポケット8がコ字状に3側面を形成したものである
ことから、これら側面をガイドとしてインサート1を挿
入することによってインサート1の位置決めを確実に行
うことができインサート1の脱着の際の作業効率が良好
であるとともに、インサートポケット8の周囲の工具本
体3の肉量が多く、カッター厚みも増加することから工
具本体3の剛性、機械的強度が向上するという利点があ
る。
【0016】なお、上記インサートポケット8の底面9
と対向内側面12、対向外側面13それぞれとの交線部
位(或いは連結部位)、ならびに直交側面14と対向内
側面12との交線部位(或いは連結部位)にはR1程度
の曲率半径による凹溝15が形成され、切削加工中にイ
ンサート1の刃先部分から伝達される応力にたいするこ
の部位の機械的強度を高める工夫が施されている。
と対向内側面12、対向外側面13それぞれとの交線部
位(或いは連結部位)、ならびに直交側面14と対向内
側面12との交線部位(或いは連結部位)にはR1程度
の曲率半径による凹溝15が形成され、切削加工中にイ
ンサート1の刃先部分から伝達される応力にたいするこ
の部位の機械的強度を高める工夫が施されている。
【0017】また、上記インサートポケット8は図3の
断面図に示すように、インサートポケット8の底面9に
形成したスクリュー孔11から上記対向内側面12まで
の間隔d1に比べ対向外側面13までの間隔d2が差g
分だけ長く設定しており、インサート1と対向外側面1
4との間にクリアランスcが生じるようにしてある。
断面図に示すように、インサートポケット8の底面9に
形成したスクリュー孔11から上記対向内側面12まで
の間隔d1に比べ対向外側面13までの間隔d2が差g
分だけ長く設定しており、インサート1と対向外側面1
4との間にクリアランスcが生じるようにしてある。
【0018】したがって、インサート1を固定した状態
を示す図4の断面図の如く、固定したインサート1は対
向内側面12、対向外側面13のうち対向内側面12の
みに拘束支持され残る対向外側面13から離れた状態と
なる。
を示す図4の断面図の如く、固定したインサート1は対
向内側面12、対向外側面13のうち対向内側面12の
みに拘束支持され残る対向外側面13から離れた状態と
なる。
【0019】このようにクリアランスcを設ける目的
は、インサート1がインサートポケット8の側面に詰ま
ってしまたりせずにスムーズに装着でき且つ位置決めも
確実にできるようにすることにあり、クリアランスcの
大きさとしては0.01〜2.0mmであることが望ま
しい。すなわち、クリアランスcが0.01mm未満の
場合、クリアランスcが小さすぎてインサート1を装着
する際にインサート1がインサートポケット8の側壁に
引っ掛かってしまいスムーズに装着できなくなる恐れが
あり、他方、2.0mm超過の場合にはインサート1の
位置決めの際にインサート1がぐらついて位置決めが不
安定になってしまう恐れがある。
は、インサート1がインサートポケット8の側面に詰ま
ってしまたりせずにスムーズに装着でき且つ位置決めも
確実にできるようにすることにあり、クリアランスcの
大きさとしては0.01〜2.0mmであることが望ま
しい。すなわち、クリアランスcが0.01mm未満の
場合、クリアランスcが小さすぎてインサート1を装着
する際にインサート1がインサートポケット8の側壁に
引っ掛かってしまいスムーズに装着できなくなる恐れが
あり、他方、2.0mm超過の場合にはインサート1の
位置決めの際にインサート1がぐらついて位置決めが不
安定になってしまう恐れがある。
【0020】また、上記回転式切削工具2において、イ
ンサート1を内径側、すなわち上記対向内側面12の方
に寄せる目的は、インサート1を横側から拘束支持する
ようにした場合、インサート1の寸法交差による刃先位
置のズレを小さく抑えることができるようにするためで
ある。他方、インサート1を外径側、すなわち上記対向
外側面13の方に寄せた場合には、インサート1を上側
から拘束支持することとなり、インサート1の寸法交差
による刃先位置のズレが理論上2倍になってしまう。
ンサート1を内径側、すなわち上記対向内側面12の方
に寄せる目的は、インサート1を横側から拘束支持する
ようにした場合、インサート1の寸法交差による刃先位
置のズレを小さく抑えることができるようにするためで
ある。他方、インサート1を外径側、すなわち上記対向
外側面13の方に寄せた場合には、インサート1を上側
から拘束支持することとなり、インサート1の寸法交差
による刃先位置のズレが理論上2倍になってしまう。
【0021】さらに、上記回転式切削工具2において、
インサート1のアキシャルレーキとラジアルレーキとし
てはそれぞれ−10°〜35°、−20°〜25°の範
囲にあることが切削性能上、好ましい。これに対してア
キシャルレーキが−10°より小さいと切削抵抗が増加
し、切味悪化、ビビリ等の不具合が発生する恐れがあ
り、他方35°より大きいと刃先強度が低下し、刃先欠
損してしまう恐れがある。また、ラジアルレーキが−2
0°より小さいと切削抵抗が増加し、切味悪化、ビビリ
等の恐れがあり、他方、25°より大きいと刃先強度低
下、切屑排出性悪化(かみこみ)による刃先欠損の原因
となる恐れがある。
インサート1のアキシャルレーキとラジアルレーキとし
てはそれぞれ−10°〜35°、−20°〜25°の範
囲にあることが切削性能上、好ましい。これに対してア
キシャルレーキが−10°より小さいと切削抵抗が増加
し、切味悪化、ビビリ等の不具合が発生する恐れがあ
り、他方35°より大きいと刃先強度が低下し、刃先欠
損してしまう恐れがある。また、ラジアルレーキが−2
0°より小さいと切削抵抗が増加し、切味悪化、ビビリ
等の恐れがあり、他方、25°より大きいと刃先強度低
下、切屑排出性悪化(かみこみ)による刃先欠損の原因
となる恐れがある。
【0022】次に、本実施形態の回転式切削工具2にお
けるもう一つの大きな特徴について説明する。図5に示
すように本実施形態の上記回転式切削工具2には、工具
本体3の脚部6にレンチ等の工具のシャフトをガイドす
るための切欠16または貫通孔18を形成してある。こ
れらの切欠16、貫通孔18は、各チップポケット8に
設けられたスクリュー孔11の鉛直上方の工具本体3を
切欠いたり孔開けしたもので、この切欠16又は貫通孔
18にレンチ等のシャフト部を沿わせてレンチ先端を作
用させれば、鉛直方向に確実にスクリューを締緩するこ
とができ、レンチ17の先で固定用スクリュー10の頭
をナメたりトルクが伝わりにくかったりすることがなく
非常に使い勝手良く作業ができる。
けるもう一つの大きな特徴について説明する。図5に示
すように本実施形態の上記回転式切削工具2には、工具
本体3の脚部6にレンチ等の工具のシャフトをガイドす
るための切欠16または貫通孔18を形成してある。こ
れらの切欠16、貫通孔18は、各チップポケット8に
設けられたスクリュー孔11の鉛直上方の工具本体3を
切欠いたり孔開けしたもので、この切欠16又は貫通孔
18にレンチ等のシャフト部を沿わせてレンチ先端を作
用させれば、鉛直方向に確実にスクリューを締緩するこ
とができ、レンチ17の先で固定用スクリュー10の頭
をナメたりトルクが伝わりにくかったりすることがなく
非常に使い勝手良く作業ができる。
【0023】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものでなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形態と
することができることは言うまでもない。例えば、上記
工具のシャフトをガイドするための切欠18あるいは貫
通孔18を形成する場合の回転式切削工具2は、インサ
ート1を直接、固定用スクリュー10で固定するタイプ
のものに限るわけではなく、例えば押さえ金具クランプ
方式のもので、押さえ金具にインサート固定用スクリュ
ーを作用させインサート1を固定するものであっても良
い。
ものでなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形態と
することができることは言うまでもない。例えば、上記
工具のシャフトをガイドするための切欠18あるいは貫
通孔18を形成する場合の回転式切削工具2は、インサ
ート1を直接、固定用スクリュー10で固定するタイプ
のものに限るわけではなく、例えば押さえ金具クランプ
方式のもので、押さえ金具にインサート固定用スクリュ
ーを作用させインサート1を固定するものであっても良
い。
【0024】
【発明の効果】叙上のように、本発明回転式切削工具
は、インサートポケットをインサートの底面を支持する
底面とコの字状をなす3つの側面を備える形状としたこ
とにより、チップの位置決めが確実となる。
は、インサートポケットをインサートの底面を支持する
底面とコの字状をなす3つの側面を備える形状としたこ
とにより、チップの位置決めが確実となる。
【0025】また、インサートの固定状態において、上
記側面のうち一側面とインサートとの間に0.01〜
2.0mmのクリアランスを設けたことにより、インサ
ートをスムーズに装着でき且つ確実に位置決めができ
る。
記側面のうち一側面とインサートとの間に0.01〜
2.0mmのクリアランスを設けたことにより、インサ
ートをスムーズに装着でき且つ確実に位置決めができ
る。
【0026】また、本発明の回転式切削工具の第2の特
徴によれば、インサート固定用スクリューを螺入するス
クリュー孔の鉛直上方に位置する部位の工具本体にレン
チなどの工具ガイドとしての切欠または貫通孔を穿設し
たことにより、レンチの先で固定用スクリューの頭をナ
メたりトルクが伝わりにくかったりすることがなくて非
常に使い勝手良く作業ができる、という優れた効果を奏
するものである。
徴によれば、インサート固定用スクリューを螺入するス
クリュー孔の鉛直上方に位置する部位の工具本体にレン
チなどの工具ガイドとしての切欠または貫通孔を穿設し
たことにより、レンチの先で固定用スクリューの頭をナ
メたりトルクが伝わりにくかったりすることがなくて非
常に使い勝手良く作業ができる、という優れた効果を奏
するものである。
【図1】本発明の回転式切削工具の斜視図である。
【図2】図1中の領域Xの分解拡大図である。
【図3】図1中のY−Y線断面図であり、インサートを
装着していない状態を示す。
装着していない状態を示す。
【図4】図1中のY−Y線断面図であり、インサートを
装着した状態を示す。
装着した状態を示す。
【図5】図1の回転式切削工具の側面図である。
【図6】従来の回転式切削工具におけるインサート装着
状態を示すための概略説明図である。
状態を示すための概略説明図である。
【図7】従来の回転式切削工具におけるインサート装着
状態を示すための概略説明図である。
状態を示すための概略説明図である。
1 インサート 2 回転式切削工具 3 工具本体 4 肩部 5 取付用孔 6 脚部 7 下端外周隅 8 インサートポケット 9 底面 10 固定用スクリュー 11 スクリュー孔 12 対向内側面 13 対向外側面 14 直交側面 15 凹溝 16 切欠 17 レンチ 18 貫通孔 g 間隔 c クリアランス
Claims (2)
- 【請求項1】円筒状をした工具本体の外周部位に設けた
複数のインサートポケットに四角形板状の切削インサー
トを固定用スクリューによって着脱自在に装着してなる
回転式切削工具にあって、上記インサートポケットが上
記固定用スクリューを螺入するスクリュー孔を設けた底
面と3つの側面を備え、かつ上記側面のうちの一側面と
インサートとの間に0.01〜2.0mmのクリアラン
スを有してなる回転式切削工具。 - 【請求項2】円筒状をした工具本体の外周部位に設けら
れた複数のインサートポケットに切削インサートを着脱
自在に装着してなる回転式切削工具にあって、インサー
ト固定用スクリューを螺入するべく工具本体に穿設した
スクリュー孔の鉛直上方に位置する部位の工具本体に切
欠または貫通孔を形成してなる回転式切削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20237496A JPH1043926A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 回転式切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20237496A JPH1043926A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 回転式切削工具 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004205253A Division JP2004345081A (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | 回転式切削工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1043926A true JPH1043926A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16456447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20237496A Pending JPH1043926A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 回転式切削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1043926A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007517680A (ja) * | 2004-01-09 | 2007-07-05 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 高速フライス及びインサート |
US7819610B2 (en) * | 2007-01-31 | 2010-10-26 | Sandvik Intellectual Property Ab | Tool for chip removing machining, as well as a cutting insert and a basic body therefor |
JP2012206210A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Mitsubishi Materials Corp | 刃先交換式ラフィングエンドミル |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20237496A patent/JPH1043926A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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