JPH1038781A - スウェーデン式サウンディング自走式試験機及びその試験方法 - Google Patents
スウェーデン式サウンディング自走式試験機及びその試験方法Info
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- JPH1038781A JPH1038781A JP20657296A JP20657296A JPH1038781A JP H1038781 A JPH1038781 A JP H1038781A JP 20657296 A JP20657296 A JP 20657296A JP 20657296 A JP20657296 A JP 20657296A JP H1038781 A JPH1038781 A JP H1038781A
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Abstract
構造をシンプルにして試験時間を短縮し試験機を低廉に
する。 【構成】自走式試験車上に位置する試験機本体1の昇降
機9により昇降させられる第1錘12と、第1錘12が
重力により載置される第2錘13と、第2錘12に重力
により載置され第1錘12により押上げられる第3錘1
4と、第1錘12を吊すワイヤー手段8と、ワイヤー手
段8と第1錘12との間に介設されるゲージ体63と、
ゲージ体63と第2錘13との間に設けられゲージ体6
3と第1錘12との相対的昇降距離を測定するための検
出装置61とからなり、ゲージ体を第2錘の沈降速度よ
りも速く降下させて、正確な錘荷重をロッドに負荷し、
錘の組換を自動化できるようにする。
Description
ディング自走式試験機に関する。更に詳しくは、試験用
ロッドの貫入速度に応じて3つの錘による荷重負荷を速
やかに変更しながら高能率に試験を異なる場所で次々に
行うためのスウェーデン式サウンディング自走式試験機
に関する。
査対象の地盤に貫入させる試験用ロッドの自沈速度等の
沈降状態を調査することにより行われる。貫入は、下端
部にスクリューを持った試験用ロッドに3種類の錘を負
荷して自沈させ自沈停止時にはそれ以上の負荷をかけず
に試験用ロッドを回転駆動するスウェーデン式サウンデ
ィング方法と称される貫入方法により行われている。
われることが望ましい。そのような選択を能率よく行う
ようにした貫入試験機が、実用新案出願公告平2−37
857号、実用新案出願公告平3−37857号の明細
書及び図面に記載されしられている。これは、3種類の
錘の入れ替え作業を人手によらずに自動化するとともに
その移動を可能にしたものである。
対象位置への移動を容易にしたので多点で試験する試験
能率を向上させたが、3体の錘の間の相対的昇降を自在
にする支持構造及び試験機本体と3体の錘の間の相対的
昇降を自在にする支持構造からなる負荷系の動きを人が
目で見ながら操作するため、貫入抵抗の測定に正確さが
欠ける恨みがある。
さまで調査がなされる。土層をよりよく知るために、急
速自沈、低速自沈、回転による強制貫入などを複雑に組
み合わせた試験方法が組み合わされて行われる。地盤強
化を行わなければならない軟弱地盤が多い日本で今後非
常に多くなると予想されているこのような調査のために
は、試験用ロッドの沈降沈降に合わせた3体の錘の相対
的下降・上昇の運転が合理化され又は自動化されること
が望まれている。また、その3体の錘の負荷系をシンプ
ルなものとすることにより装置を低廉化し多くの自走式
試験機により軟弱地盤から多くの宅地を低廉に提供する
ことが望まれている。
術的背景に基づいてなされたものであり、下記目的を達
成する。
安定性を図るスウェーデン式サウンディング自走式試験
機及びその試験方法を提供することにある。
荷系の内部構造をシンプルにすることにより試験機を低
廉にしたスウェーデン式サウンディング自走式試験機及
びその試験方法を提供することにある。
は自動化するための3体の錘からなる負荷系の内部構造
をシンプルにすることにより試験時間を短縮し軟弱地盤
の宅地化を低廉にするスウェーデン式サウンディング自
走式試験機及びその試験方法を提供することにある。
方法の組合わせによる試験の試験続行時間を短縮するス
ウェーデン式サウンディング自走式試験機及びその試験
方法を提供することにある。
のような手段を採る。
自走式試験機は、自走する試験車上に位置する試験機本
体と、前記試験機本体上に設けられている昇降機と、前
記昇降機により昇降させられる第1錘と、前記第1錘が
重力により載置される第2錘と、前記第2錘に重力によ
り載置され前記第1錘により押上げられる第3錘と、前
記第2錘に含まれ試験用ロッドをクランプするためのク
ランプ手段と、前記第2錘に含まれ前記試験用ロッドに
回転駆動力を与えるための回転駆動装置と、前記昇降機
と前記第1錘を接続するワイヤー手段と、前記ワイヤー
手段と前記第1錘との間に介設され前記ワイヤー手段に
より吊り下げられるゲージ体と、前記ゲージ体と前記第
2錘との間に設けられ前記ゲージ体と前記第2錘との相
対的昇降距離を測定するための検出装置とからなる。
自走式試験機は、自走する試験車上に位置する試験機本
体と、第1錘と第2錘と第3錘を備える錘手段と、前記
第1錘が前記第2錘に重力により載置され前記第1錘が
前記第2錘に対して相対的に鉛直方向上方に可動である
ための第1重力式載置構造と、前記第3錘が前記第1錘
に重力により載置され前記第3錘が前記第1錘に対して
相対的に鉛直方向上方に可動であるための第2重力式載
置構造と前記第3錘が前記第2錘に重力により載置され
前記第3錘が前記第2錘に対して相対的に鉛直方向上方
に可動であるための第3重力式載置構造と前記第2錘に
含まれ試験用ロッドをクランプするためのクランプ手段
と、前記第2錘に含まれ前記試験用ロッドに回転駆動力
を与えるための回転駆動装置と、前記第1錘を吊り下げ
るためのワイヤー手段と、前記ワイヤー手段と前記第1
錘との間に介設され前記ワイヤー手段により吊り下げら
れるゲージ体と、前記ゲージ体と前記第2錘との間に設
けられ前記ゲージ体と前記第2錘との相対的昇降距離を
測定するための検出装置とからなる。
自走式試験機は、前記発明1又は2において、前記第2
錘の降下距離を測定する線形測定器とからなることを特
徴としている。
自走式試験機は、前記発明1又は2において、前記第2
錘は前記回転駆動装置を含むことを特徴としている。
自走式試験機は、前記発明1又は2において、前記試験
機本体はリーダーを備え、前記リーダーと前記第1錘と
の間に前記第1錘の昇降を前記リーダーに対して案内す
るための第1案内手段と、前記第1錘と前記第2錘との
間に前記第2錘の昇降を前記第1錘に対して案内するた
めの第2案内手段とからなることを特徴としている。
自走式試験機は、前記発明1又は2において、前記第2
錘及び前記第3錘は前記試験用ロッドに案内されている
ことを特徴としている。
自走式試験機は、前記発明5において、前記リーダーは
鉛直線のまわりに回転自在であることを特徴としてい
る。
試験方法は、自走する試験車上に位置する試験機本体
と、前記試験機本体上に設けられている昇降機と、前記
昇降機により昇降させられる第1錘と、前記第1錘上に
重力により載置される第2錘と、前記第2錘に重力によ
り載置され前記第1錘により押上げられる第3錘と、前
記第2錘に含まれ試験用ロッドをクランプするためのク
ランプ手段と、前記第2錘に含まれ前記試験用ロッドに
回転駆動力を与えるための回転駆動装置とからなるスウ
ェーデン式サウンディング自走式試験機を用いて地盤の
抵抗を試験するスウェーデン式サウンディング試験方法
であり、前記第2錘と前記第3錘と前記第2錘に対して
相対的に下降位置にある前記第1錘との合計質量を前記
試験用ロッドに負荷する第1負荷方法と、前記第3錘と
前記第1錘に対して相対的に下降位置にある前記第2錘
との合計質量を前記試験用ロッドに負荷する第2負荷方
法と、前記第1錘及び前記第3錘に対して相対的に下降
位置にある第2錘の単一質量を前記試験用ロッドに負荷
する第3負荷方法とからなりワイヤー手段で吊り下げら
れたゲージ体を介して前記第1錘を吊り下げ、前記ゲー
ジ体と前記第2錘との相対的上下位置を前記ゲージ体と
前記第1錘との間に設けられている位置検出装置により
検出することにより、前記第1負荷方法と前記第2負荷
方法と前記第3負荷方法が選択される。
試験方法は、前記発明8において、前記ゲージ体の下降
速度が前記試験用ロッドの沈下速度よりも大きいことを
特徴としている。
グ自走式試験方法は、前記発明8において、前記ゲージ
体の前記第2錘に対する相対的下降距離を一定値に設定
し、前記相対的下降距離が前記一定値に達すれば前記ゲ
ージ体を下降させ再び前記一定値だけ降下させる尺取り
制御を行う。
ンディング自走式試験機又はその試験方法は、自走式車
体上から任意の地点のサウンディングを行う。3つの錘
による3通りの組換えが車体上から行われる。ワイヤー
に吊られたゲージ体が、第2錘の沈降速度よりも大きい
速度で第2錘に対して降下する。ワイヤーの張力は、3
通りに負荷が組み換えられる錘に作用しない。第2錘に
対するゲージ体の相対的下降距離が測定され相対的下降
が間欠的に行う尺取り制御が行われる。
1錘及び第2錘の昇降が安定し、錘の重力が正確に試験
用ロッドに負荷される。第2錘及び第1錘は、試験用ロ
ッドに案内され、更に、第1錘及び第2錘の昇降が安定
する。10mを越える深さの地盤を調査するための回転
式リーダーは、走行中は自走車体の中央寄りに収納さ
れ、自走車体は安全に走行する。
の作業能率を向上させることができる。
する。図1及び図2は、本発明によるスウェーデン式サ
ウンディング自走式試験機の実施の形態を示している。
自走式車体は、試験機本体1を含んでいる。試験機本体
1は、走行用の無限帯2を左右側に備え、荒れ地、造成
地に侵入することができる。無限帯2は、前後側及び左
右側の4体のアウトリガー3により地面4に安定的に固
定される。
機ユニット5が搭載されている。高さが10mを越える
リーダー6が試験機本体1に固定されて設けられてい
る。リーダー6は、概ね鉛直方向に向いている。リーダ
ー6の上端部に、滑車装置7が設けられている。滑車装
置7を介してワイヤー8が吊り下げられている。
定され設けられているウインチ装置9の昇降用駆動ドラ
ム(図示されず)に巻かれ固定されている。ウインチ装
置9は、後述する錘装置を昇降させるための昇降機であ
る。ワイヤー8の他端部には、図4で後述する手段を介
して錘装置11が吊り下げられている。錘装置11は、
ウインチ装置9のドラムの回転により昇降する。錘装置
11は、第1錘12と第2錘13と第3錘14とから構
成されている。
載置され、第3錘14は第2錘13に重力により載置さ
れ第1錘14により押上げられる。第1錘12と第3錘
14の質量はともに25kgであり、第2錘13の質量
は50kgである。
吊り下げられおらず、ゲージ体63(図26〜28で機
能を詳しく説明する。)を介してワイヤー8の他端に直
接に吊り下げられている。ゲージ体63は、第1錘12
の下端面を支持し載置させる鍔状の支持体部分63aを
下端部に備えている(図26〜28参照)。
む。第1錘12は、図4に示すように、第1錘本体部分
16と前記第1案内手段15と第1対第3錘支持構造体
17と対第2錘載置構造体18とから構成されている。
第2錘13上に載置されるために第1錘体本体部分16
から水平方向に突出した部材であり、第1錘体本体部分
16の上端に固定されている。
4を第1錘12に載置させるために第1錘体本体部分1
6から突出した部材であり、第1錘体本体部分16の下
端に固定されている。第1案内手段15は、第1錘体本
体部分16の側面に固定されている。第1案内手段15
は、図3,4に示すように、両側に第1案内ローラ支持
体12Aを備えている。第1案内ローラ支持体12Aに
は、各側で1対2体の第1案内ローラ20を有してい
る。
並び、第1鉛直方向案内板19を挟持している。第1鉛
直方向案内板19は、鉛直方向に延びリーダー6に固定
されている。第2錘13は、第2錘本体21と電動機2
2とクランプ手段23を含んでいる。
固定されて設けられている。電動機22は、後述する試
験用ロッドに回転駆動力を与えるための手段である。ク
ランプ手段23は、第2錘13の第2錘本体21の上端
面に固定され設けられている。
ド25が貫通している。クランプ手段23は、電動機2
2の回転駆動力を試験用ロッド25に伝達するための公
知慣用のクランプ機構を内蔵している。第2錘本体21
は、図5に示すように、その両側に第3錘吊下用支持体
26を備えている。第3錘吊下用支持体26は、第2錘
本体21に一体化され固定されている。
の鉛直方向の相対的昇降運動を案内するための第2案内
手段151が設けられている。第2案内手段151は、
第2錘体本体部分21の側面に固定されている。第2案
内手段151は、図4,5に示すように、両側に第2案
内ローラ支持体113Aを備えている。
で1対2体の第2案内ローラ120Aを有している。1
対の第2案内ローラ120Aは軸直角方向に並び、第2
鉛直方向案内板119Aを挟持している。第2鉛直方向
案内板119Aは、鉛直方向に延び第1錘12に固定さ
れている。
直方向に通され固定されている。案内体27は固定用ネ
ジにより第3錘吊下用支持体26に固定されている。案
内体27の下端部に、鍔部28が形成されている。第2
対第3錘支持構造体29は、第3錘吊下用支持体26と
案内体27とから構成されている。
円筒体29Aに通されている。第3錘吊下用支持体2
6、案内体27、鍔部28は、第2錘13に含まれてい
る。円筒体29Aは、第3錘14に含まれている。第3
錘14は、試験用ロッド25に対して対称な構造を有し
ている。
第3錐支持構造体17及びクランプ手段23を貫通して
いる。第3錘吊下用支持体26と案内体27と円筒体2
9Aは、第2錘13と第3錘14との相対的昇降動を案
内するための相対的案内手段を構成している。
され第1錘12が第2錘13に対して相対的に鉛直方向
上方に可動であるための第1重力式載置構造は、対第2
錘載置構造体18により構成されている。
錘が第1錘に対して相対的に鉛直方向上方に可動である
ための第2重力式載置構造は、第1対第3錐支持構造体
17により構成されている。第3錘吊下用支持体26と
案内体27と第2対第3錘支持構造体29は、第3錘1
4が第2錘13に重力により載置され第3錘14が第2
錘13に対して相対的に鉛直方向上方に可動であるため
の第3重力式載置構造を兼ねている。
3との接近又は載置の瞬間は、対第2錘載置構造体18
と第2錘本体21との間に分けて配置される1組の第1
錘第2錘間位置センサー31により検出される。第2錘
13と第2錘14との接近又は載置の瞬間は、電動機2
2に固定された第2錘第3錘間位置センサー32により
検出される。第1錘第2錘間位置センサー31及び第2
錘第3錘間位置センサー32は、それぞれに近接スイッ
チが用いられている。
に、上方部分6Aと下方部分6Bとから構成されてい
る。上方部分6Aと下方部分6Bとは、結合部分を介し
て上下に結合している。結合部分33により上下に結合
している。上方部分6Aは下方部分6Bに対して回転位
置が変更自在に結合している。
いる。ピン34の上方部分は、ドライベアリング35を
介してリーダー6の上方部分6Aに回転自在に結合して
いる。上方部分6Aと下方部分6Bは、ボルト36によ
り任意の相対的回転位置で固定される。
の線運動に連動するリニアエンコーダ即ち線形測定器3
7(図1)により検出され測定される。線形測定器37
は、リーダー6の上端に取りつけられ、ワーヤー8の滑
車に連動する回転体を備えている。
チ用モータ42及び電動機22を制御するための制御用
入出力電気回路を示している。入力手段41からウイン
チ用モータ42と試験用ロッド25の回転のシーケンス
が入力されるシーケンサ43が設けられている。
を介してシーケンサー43に入力される。電動機22に
は、試験用ロッド25の正負の半回転を検出するための
検出器44が付属している。第1錘第2錘間位置センサ
ー31、第2錘第3錘間位置センサー32、検出器44
の検出信号が、接続器45を介してシーケンサー43に
入力される。
全用検出器の検出信号も接続器45を介してシーケンサ
ー43に入力される。シーケンサー43に接続されてい
る動力盤48によりウインチ用モータ42の昇降が制御
される。電動機22は、シーケンサー43の出力信号に
より一定トルクで回転数が制御される。
A 1221−1976に規定されている。その規定
の初期設定によると、図10に示すように、長さ0.8
mの第1試験用ロッド51の下端にスクリューポイント
52が取りつけられ、初期条件としてスクリューポイン
ト52の下端から50cm上方に沈降停止用のクランプ
53であるストッパを取り付け(図10は、繋ぎ足し追
加した試験用ロッドも沈下している。)、ロッドに通し
た底板54を地面に載置しておく。
法のフローチャートを示している。ステップS1〜S3
は、前記した準備段階である。錘の質量を試験用ロッド
51(初期のロッド)に負荷し錘とロッド等の自重によ
り自沈を開始させる(ステップS4)。
底板54に達すれば(ステップS6)、錘の一部又は全
部を取り除き(ステップS7)、ロッドが足りない場合
は、ロッド25を継ぎ足す(ステップS8)。自沈が止
まり(ステップS6)クランプ53が底板54に達しな
い場合は、基準面(地面又は底板の上面等)からロッド
の次の目盛りまでの長さを測って貫入量を求め、そのと
きの荷重に対する貫入量を記録する(ステップS9)。
ら100kgとしておいてよい)、ロッドにハンドルを
取り付け、ハンドルに軸方向の力をかけないで回転させ
る(ステップS11,12)。ハンドルの回転数は、半
回転を単位とする。貫入量5cm当たりの半回転数が5
0回に達せずハンドルの反発力が著しく大きくならず石
などに当たって空転していないならば(ステップS1
3,14,15)、しないならば、貫入量25cm当た
りの半回転数を記録する。ロッドを継ぎ足したならば
(ステップS8)、クランプ53を50cm引き上げて
(ステップS18)、次の荷重をクランプ53に載せ、
ステップS10に移行する。
計算を行って、報告書を作成する(ステップS20,2
1)。報告書の作成は、図14に示すデータシート55
へのデータの記入と図15に示す土層表56の作成であ
る。
り貫入が進む場合には、貫入量Lcmに対する半回転数
Ncを求める。次式により、貫入量1m当たりの半回転
数Nswを換算してデータシート55に記入する。
0より小さいNswは、もっとも近い整数値を用いる。
100より大きく500より小さいNswは、もっとも
近い5の倍数を用いる。
10の倍数とする。荷重Wswと半回転数Nswとは、
ほぼ線形の帯状範囲に入る相関関係から、このようなデ
ータシート55の作成の有効性が知られている。半回転
数Nswから土層の抵抗値を示すN値が、計算により求
められる。半回転数NswからN値を求める適切な計算
式が、経験則から定められている。
層表示グラフが描かれ、そのグラフから推定される土層
が記号で左端の欄に記入される。
(a),(b)は、本発明によるスウェーデン式サウン
ディング自走式試験機の前記した実施形態を用いた沈降
制御方法を示している。この沈降制御のためには、図
(c)に示されるように、2体のオン・オフスイッチ
T,Bが用いられる。オン・オフ動作する2体の近接ス
イッチ即ち上側近接スイッチT及び下側近接スイッチB
は、沈降体即ち試験用ロッド25と一体にクランプ手段
23を介して沈降(又は、上昇)する第2錘13にそれ
ぞれに固定され、高さ位置が異なる2位置にそれぞれに
設けられている。
期状態において、ゲージ体63を下降させる。ゲージ体
63には、沈降制御用目盛が設定されている。初期位置
では、0Tに高さ位置が合致する目盛は、レベルL0で
ある。初期位置から相対的に下降を開始するゲージ体6
3は、レベル1Aと同じ高さ位置になった0Tのオン動
作により停止する。この高さ位置では、試験用ロッド2
5にかかる荷重は、50kgになっている。この荷重状
態で、50kg荷重時の自沈の判定が行われる。自沈が
生じない場合は、”自沈なし”が記録される。50kg
荷重時の自沈により0Bが下降してゲージ体63のレベ
ルL0に達すると(図16(b))、0Bのオン動作に
従って、再びゲージ体63を上昇させ、再び、図16
(a)の状態に戻す。自沈が継続していれば、図16
(a)と図16(b)の自沈、上昇の繰り返しが行われ
る。その繰り返し回数をレベルL0とレベルL1Aとの
間の高さHにかけた値が記録される。50kg荷重時の
自沈が停止すれば、ゲージ体63をさらに下降させ、7
5kg荷重状態に変更する。
を0Tに一致させることにより行われる(図17
(a))。75kg荷重時の自沈により0Bが下降して
ゲージ体63のレベルL20に達すると(図17
(b))、0Bのオン動作に従って、再びゲージ体63
を上昇させ、再び、図17(a)の状態に戻す。自沈が
継続していれば、図17(a)と図17(b)の自沈、
上昇の繰り返しが行われる。その繰り返し回数をレベル
L20とレベルL2Aとの間の高さHにかけた値が記録
される。75kg荷重時の自沈が停止すれば、ゲージ体
63をさらに下降させ、100kg荷重状態に変更す
る。
を0Tに一致させることにより行われる(図18
(a))。100kg荷重時の自沈により0Bが下降し
てゲージ体63のレベルL30に達すると(図18
(b))、0Bのオン動作に従って、再びゲージ体63
を上昇させ、再び、図18(a)の状態に戻す。自沈が
継続していれば、図17(a)と図17(b)の自沈、
上昇の繰り返しが行われる。その繰り返し回数をレベル
L20とレベルL2Aとの間の高さHにかけた値が記録
される。
ば、回転貫入を行って、図18(a)の状態と図18
(b)との状態を回転貫入が停止するまで繰り返させ、
100kg荷重のもとでの回転貫入深さが記録される。
自沈速度が大きくてゲージ体63の上昇、停止の制御が
追いつかない急速自沈時には、荷重を減少させて、図1
7(a),(b)に示す自沈制御又は図16(a),
(b)に示す自沈制御を行う。
作成するため手順を示している。ステップS31〜33
は、底板の設置など前記した準備過程である。ステップ
S34は、図16,17で説明したような仕方で自沈状
態かどうかを判定する。自沈状態であれば、回転貫入の
必要がなければ(ステップS35)、荷重を減少させる
かどうかを判断する(ステップS36)。回転貫入の必
要があれば、回転貫入深さと半回転数のデータをとり、
回転貫入を停止する(ステップS37)。
ップS38)。ステップS34で、自沈しないか自沈が
停止した場合、回転貫入を行ってデータを採取する(ス
テップS39)。回転貫入を行わない場合も、荷重が1
00kgfに達していれば(ステップS40)、回転貫
入を行った後で回転貫入を停止する(ステップS41,
42)。
ウインチを操作して、荷重を追加する(ステップS4
3)。荷重が100kgfまで追加されていれば、荷重
追加制御を行う。以降のステップは、図16〜図18で
説明した通りである。
される荷重が100kgfである場合の3体の錘12,
13,14の位置関係を示している。この関係は、第1
錘12が第2錘13に対して相対的に下限位置まで下降
している位置関係である。第1錘第2錘間位置センサー
31の動作により判定されるこの位置関係では、第3錘
14は第1対第3錐支持構造体17から浮いているの
で、第3錘14の荷重は第2錘13に作用している。
第1錘12の荷重は第2錘13に作用しているので、試
験用ロッド25には、第1錘12、第2錘13、第2錘
14の3体の錘の合計質量である100kgが試験用ロ
ッド25に負荷されている。
される荷重が75kgfである場合の3体の錘12,1
3,14の位置関係を示している。この関係は、第1錘
12が第2錘13に対して相対的に上昇しているが、第
1錘12の第1対第3錐支持構造体17が第3錘14に
タッチしていない位置関係である。
及び第2錘第3錘間位置センサー32の動作で判定され
るこの位置関係では、第1錘12が第2錘13から浮い
ているが第3錘14が第2錘13より浮いていないの
で、第3錘14の荷重は第2錘13に作用しているが、
第1錘12の荷重は第2錘13に作用していない。試験
用ロッド25には、第2錘13、第3錘14の2体の錘
の合計質量75kgが試験用ロッド25に負荷されてい
る。
される荷重が50kgfである場合の3体の錘12,1
3,14の位置関係を示している。この関係は、第1錘
12が第2錘13に対して相対的に上限まで上昇し、第
1錘12の第1対第3支持構造体17が第2錘14にタ
ッチしいる位置関係である。
及び第2錘第3錘間位置センサー32の動作継続で判定
されるこの位置関係では、第1錘12が第2錘13から
浮き第3錘14が第1錘12に下方から押し上げられて
第2錘13より浮いてるので、第3錘14の荷重は第2
錘13に作用せず、第1錘12の荷重も第2錘13に作
用していない。試験用ロッド25には、第2錘13の1
体のみの質量50kgが試験用ロッド25に負荷されて
いる。
た尺取り制御を3体の錘の位置関係とともに示してい
る。第1錘12は、ゲージ63体を介してワイヤー8に
吊り下げられている。第1錘12にはゲージ(図では、
凹凸で示されている。)が設けられている。定寸ごとに
目盛が設けられ、第2錘13側には目盛を読みとるゲー
ジセンサー61が設けられている。定寸ごとの目盛は、
上方位置から下方に順番に符号G1〜G6で示されてい
る。
より行われる。ある時間内に図26(ロ)に示す相対的
固定関係位置で第1錘12と第2錘13とが同体に下降
する。一定時間後にワイヤー8が張力零の状態でウイン
チから引き出された分だけゲージ体63を上昇させる
(同図(イ))。同図(ロ)と同図(イ)に、ゲージセ
ンサー61とゲージ体63との相対的離隔距離が現れて
いる。この相対的離隔距離が、ゲージ体63の目盛を読
みとるゲージセンサー61により検出される。
示している。3体の錘の位置関係は、図20、21に示
した通りである。尺取り制御は、ウインチのケーブル8
の繰出速度が試験用ロッド25の自沈速度即ち第2錘1
3の下降速度よりも大きい。試験用ロッド25の自沈速
度及び自沈距離(回転貫入距離を含む)は、線形測定器
37により測定されている。
への移行が示されているように、ゲージ体63は相対的
に第2錘13に対して下降する。即ち、ゲージセンサー
61は、目盛G2から目盛G1へ移行している。
ッチに相当している。ゲージ体63は、第1錘12を支
持していない。従って、第1錘12と第2錘13と第3
錘14の合計質量即ち100kgfが試験用ロッド25
に常時作用している。
している。3体の錘の位置関係は、図22、23に示し
た通りである。ウインチのケーブル8の繰出速度が試験
用ロッド25の自沈速度即ち第2錘13の下降速度より
も大きい状態で尺取り制御が行われる点は、100kg
f下の尺取り制御に同じである。
する(ゲージ体63の降下速度は重力による第1錘12
の落下速度よりも常に大きいように制御されてい
る。)。同図(ロ)と同図(イ)に、ゲージセンサー6
1とゲージ体63との相対的離隔距離が現れている。
3に移行し、ゲージ体63は、第2錘13に対して相対
的に1ピッチ分下降している。この相対的離隔距離が、
ゲージ体63の目盛を読みとるゲージセンサー61によ
り検出される。ゲージセンサー61が目盛G4と目盛G
3の間にあるときは、第3錘は第1錘から押し上げられ
ていないから、試験用ロッド25には第2錘13と第3
錘14の合計質量である75kgが負荷されている。
している。3体の錘の位置関係は、図24、25に示し
た通りである。ウインチのケーブル8の繰出速度が試験
用ロッド25の自沈速度即ち第2錘13の下降速度より
も大きい状態で尺取り制御が行われる点は、75kgf
下及び100kgf下の尺取り制御に同じである。
する。同図(ロ)と同図(イ)に、ゲージセンサー61
とゲージ体63との相対的離隔距離が現れている。この
相対的離隔距離が、ゲージ体63の目盛を読みとるゲー
ジセンサー61により検出される。ゲージセンサー61
は、目盛G6から目盛G5に移行し、ゲージ体は1ピッ
チ分相対的に第2錘13に対して下降している。
との間にあるときは、第3錘14は第1錘12により押
し上げられているから、試験用ロッド25には第2錘の
質量50kgのみが負荷されている。
成したデータ表の実施例である。12mまで測定されて
いる。単位貫入量25cm当たりの記録が取られてい
る。この地盤では、半回転数Nswが零である層は存在
していない。25cm当たりの半回転数Ns、1m当た
りの換算半回転数Nsw、経験則から割り出された換算
用グラフから知られる換算半回転数Nswに対応するN
値等の記入、N値のグラフ表示を行って、N値グラフか
ら推定柱状図を絵記号により記入する。この地盤は、1
mまでが粘性土の層でありそれ以下はシルトの層であ
る。
ィング自走式試験機の実施の形態を示す正面図である。
ある。
断面図である。
た試験方法を示すチャート図である。
た試験方法を示す続きのチャート図である。
た試験方法を示す続きのチャート図である。
ターシートである。
データーシートである。
る。
である。
チャートである。
る。
である。
取り制御を示す概念図である。
り制御を示す概念図である。
り制御を示す概念図である。
トである。
Claims (10)
- 【請求項1】自走する試験車上に位置する試験機本体
と、 前記試験機本体上に設けられている昇降機と、 前記昇降機により昇降させられる第1錘と、 前記第1錘が重力により載置される第2錘と、 前記第2錘に重力により載置され前記第1錘により押上
げられる第3錘と、 前記第2錘に含まれ試験用ロッドをクランプするための
クランプ手段と、 前記第2錘に含まれ前記試験用ロッドに回転駆動力を与
えるための回転駆動装置と、 前記昇降機と前記第1錘を接続するワイヤー手段と、 前記ワイヤー手段と前記第1錘との間に介設され前記ワ
イヤー手段により吊り下げられるゲージ体と、 前記ゲージ体と前記第2錘との間に設けられ前記ゲージ
体と前記第2錘との相対的昇降距離を測定するための検
出装置とからなるスウェーデン式サウンディング自走式
試験機。 - 【請求項2】自走する試験車上に位置する試験機本体
と、 第1錘と第2錘と第3錘を備える錘手段と、 前記第1錘が前記第2錘に重力により載置され前記第1
錘が前記第2錘に対して相対的に鉛直方向上方に可動で
あるための第1重力式載置構造と、 前記第3錘が前記第1錘に重力により載置され前記第3
錘が前記第1錘に対して相対的に鉛直方向上方に可動で
あるための第2重力式載置構造と前記第3錘が前記第2
錘に重力により載置され前記第3錘が前記第2錘に対し
て相対的に鉛直方向上方に可動であるための第3重力式
載置構造と前記第2錘に含まれ試験用ロッドをクランプ
するためのクランプ手段と、 前記第2錘に含まれ前記試験用ロッドに回転駆動力を与
えるための回転駆動装置と、 前記第1錘を吊り下げるためのワイヤー手段と、 前記ワイヤー手段と前記第1錘との間に介設され前記ワ
イヤー手段により吊り下げられるゲージ体と、 前記ゲージ体と前記第2錘との間に設けられ前記ゲージ
体と前記第2錘との相対的昇降距離を測定するための検
出装置とからなるスウェーデン式サウンディング自走式
試験機。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 前記ゲージ体の降下距離を測定する線形測定器とからな
ることを特徴とするスウェーデン式サウンディング自走
式試験機。 - 【請求項4】請求項1又は2において、 前記第2錘は前記回転駆動装置を含むことを特徴とする
スウェーデン式サウンディング自走式試験機。 - 【請求項5】請求項1又は2において、 前記試験機本体はリーダーを備え、 前記リーダーと前記第1錘との間に前記第1錘の昇降を
前記リーダーに対して案内するための第1案内手段と、 前記第1錘と前記第2錘との間に前記第2錘の昇降を前
記第1錘に対して案内するための第2案内手段とからな
ることを特徴とするスウェーデン式サウンディング自走
式試験機。 - 【請求項6】請求項1又は2において、 前記第2錘及び前記第3錘は前記試験用ロッドに案内さ
れていることを特徴とするスウェーデン式サウンディン
グ自走式試験機。 - 【請求項7】請求項5において、 前記リーダーは鉛直線のまわりに回転自在であることを
特徴とするスウェーデン式サウンディング自走式試験
機。 - 【請求項8】自走する試験車上に位置する試験機本体
と、 前記試験機本体上に設けられている昇降機と、 前記昇降機により昇降させられる第1錘と、 前記第1錘上に重力により載置される第2錘と、 前記第2錘に重力により載置され前記第1錘により押上
げられる第3錘と、 前記第2錘に含まれ試験用ロッドをクランプするための
クランプ手段と、 前記第2錘に含まれ前記試験用ロッドに回転駆動力を与
えるための回転駆動装置とからなるスウェーデン式サウ
ンディング自走式試験機を用いて地盤の抵抗を試験する
スウェーデン式サウンディング試験方法であり、 前記第2錘と前記第3錘と前記第2錘に対して相対的に
下降位置にある前記第1錘との合計質量を前記試験用ロ
ッドに負荷する第1負荷方法と、 前記第3錘と前記第1錘に対して相対的に下降位置にあ
る前記第2錘との合計質量を前記試験用ロッドに負荷す
る第2負荷方法と、 前記第1錘及び前記第3錘に対して相対的に下降位置に
ある第2錘の単一質量を前記試験用ロッドに負荷する第
3負荷方法とからなりワイヤー手段で吊り下げられたゲ
ージ体を介して前記第1錘を吊り下げ、前記ゲージ体と
前記第2錘との相対的上下位置を前記ゲージ体と前記第
2錘との間に設けられている位置検出装置により検出す
ることにより、前記第1負荷方法と前記第2負荷方法と
前記第3負荷方法が選択されるスウェーデン式サウンデ
ィング試験方法。 - 【請求項9】請求項8において、 前記ゲージ体の下降速度が前記試験用ロッドの沈下速度
よりも大きいことを特徴とするスウェーデン式サウンデ
ィング試験方法。 - 【請求項10】請求項8において、 前記ゲージ体の前記第2錘に対する相対的下降距離を一
定値に設定し、前記相対的下降距離が前記一定値に達す
れば前記ゲージ体を下降させ再び前記一定値だけ降下さ
せる尺取り制御を行うことを特徴とするスウェーデン式
サウンディング試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20657296A JP3693427B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | スウェーデン式サウンディング自走式試験機及びその試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20657296A JP3693427B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | スウェーデン式サウンディング自走式試験機及びその試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1038781A true JPH1038781A (ja) | 1998-02-13 |
JP3693427B2 JP3693427B2 (ja) | 2005-09-07 |
Family
ID=16525632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20657296A Expired - Fee Related JP3693427B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | スウェーデン式サウンディング自走式試験機及びその試験方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3693427B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002180448A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-26 | Ybm Co Ltd | 自走式試験機の試験装置及びその試験方法 |
JP2006241907A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Ybm Co Ltd | 地盤調査機の支持装置 |
JP2013029013A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-02-07 | Nitto Seiko Co Ltd | 自動貫入試験機 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP20657296A patent/JP3693427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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