JPH1038412A - ヒートポンプシステム - Google Patents

ヒートポンプシステム

Info

Publication number
JPH1038412A
JPH1038412A JP19125496A JP19125496A JPH1038412A JP H1038412 A JPH1038412 A JP H1038412A JP 19125496 A JP19125496 A JP 19125496A JP 19125496 A JP19125496 A JP 19125496A JP H1038412 A JPH1038412 A JP H1038412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brine
evaporator
heat pump
heat
pump system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19125496A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Toyoyama
正道 豊山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP19125496A priority Critical patent/JPH1038412A/ja
Publication of JPH1038412A publication Critical patent/JPH1038412A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラインを効率的に濃縮し得る手段を有する
ヒートポンプシステムを提供する。 【解決手段】 ブラインを加熱塔に通して外気から吸熱
することで温水を得る構成のヒートポンプシステムに、
ブラインを濃縮するための装置12を備える。その装置
は、このヒートポンプシステム自身により得られた温水
を加熱源として用いて濃縮対象のブラインを真空雰囲気
下で加熱することによりブライン中の水分を蒸発させる
ための蒸発器21を備える。蒸発器により蒸発した蒸気
をブラインを冷却源として用いて真空雰囲気下で冷却す
ることにより液化させる凝縮器23を備えることが良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷暖房設備に適用さ
れるヒートポンプシステム、特に、冬季においてはブラ
インを用いて大気から吸熱することで温水を得る方式の
ヒートポンプシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、この種のヒートポンプシ
ステムにおける冬季の暖房運転サイクルは、ブラインを
加熱塔(ヒーティングタワー)に通して大気から吸熱す
る、換言すればブラインを大気により加熱して蒸発器に
導き、それにより凝縮器において温水を得るものであ
る。この場合、ブラインはたとえば−11℃程度の温度
で加熱塔に導かれ、そこで0℃程度の大気との熱交換に
より−7℃程度にまで加熱されるものであるから、その
ようなブラインとしては氷点下においても凍結すること
のないような各種の不凍液、たとえばエチレングリコー
ルの40〜60%程度の水溶液、が用いられている。
【0003】ところで、上記のようなブラインを加熱塔
に通して暖房運転を行う際には、特に大気中の湿度が高
い場合には大気中の水分がブライン中に吸収されてい
き、そのためブラインの濃度が漸次低下してしまうもの
である。このため、この種のヒートポンプシステムにお
いてはブライン濃度が低下したらそれを濃縮して濃度を
回復させるための手段が不可欠である。
【0004】そして、濃度の低下したブラインを濃縮す
るための手段としては、たとえば、ブラインの循環経路
の途中に設けた電気ヒータによりブラインを加熱して水
分を蒸発させるようにしたものや、一時的に冷房運転に
切替えることでブラインを加熱するようにしたもの、あ
るいは濃縮用の加熱塔を別途設置しておくもの、等が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のブ
ライン濃縮手法は、いずれも濃縮効率が良くないばかり
か、暖房運転を一時的にとはいえ停止するようなことは
好ましくなく、そのためより有効な手段の提供が要望さ
れていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
は、ブラインを加熱塔に通して外気から吸熱することで
温水を得る構成のヒートポンプシステムにおけるブライ
ン濃縮装置を、このヒートポンプシステムにより得られ
た温水を加熱源として用いて濃縮対象のブラインを真空
雰囲気下で加熱することにより該ブライン中の水分を蒸
発させる蒸発器により構成したことを特徴とするもので
ある。そのブライン濃縮装置には、前記蒸発器により蒸
発した蒸気を前記ブラインを冷却源として用いて真空雰
囲気下で冷却することにより液化させる凝縮器を備える
ことが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明
する。図1は本実施形態のヒートポンプシステムの全体
の系統図であって、(a)は冷房運転サイクル、(b)
は暖房運転サイクルをそれぞれ示している。図中符号1
は圧縮機、2は凝縮器、3は蒸発器、4は膨張弁であ
り、5は冷却・加熱塔、6は冷却水・ブライン循環ポン
プ、7は蓄熱槽、8は一次側の冷水ポンプ、9は一次側
の温水ポンプ、10は二次側の冷温水ポンプ、11は冷
温水の供給対象である負荷であり、12はブライン濃縮
装置である。
【0008】上記ヒートポンプシステムの冷房運転サイ
クルを図1(a)により説明する。この場合、冷却・加
熱塔5は通常の冷却塔(クーリングタワー)として、ま
た冷却水・ブライン循環ポンプ6は冷却水循環ポンプと
して機能し、凝縮器2から送られるたとえば37℃程度
の冷却水を大気との熱交換により32℃程度まで冷却し
て凝縮器2へ戻す。蒸発器3においてはたとえば7℃程
度の冷水が得られ、得られた冷水は冷水ポンプ8により
蓄熱槽7へ貯留される。蓄熱槽7からは冷水が冷温水ポ
ンプ10により冷温水往管13を通して負荷11へ送ら
れ、たとえば14℃程度となった冷水が冷温水還管14
を通して蓄熱槽7へ戻される。温水ポンプ9およびブラ
イン濃縮装置12は稼働することなく停止状態にある。
なお、蓄熱槽7としては貯留水を氷として蓄熱(蓄冷)
する氷蓄熱槽を採用可能である。
【0009】また、上記ヒートポンプシステムの暖房運
転サイクルを図1(b)により説明する。この場合、冷
却・加熱塔5は加熱塔(ヒーティングタワー)として、
また冷却水・ブライン循環ポンプ6はブライン循環ポン
プとして機能し、蒸発器3からブライン往管15を通し
て加熱塔5へ送られるたとえば−11℃程度のブライン
を大気との熱交換により−7℃程度まで加熱し、ブライ
ン還管16を通して蒸発器3へ戻す。凝縮器2において
はたとえば47℃程度の温水が得られ、得られた温水は
温水ポンプ9により蓄熱槽7へ貯留される。蓄熱槽7か
らは温水が冷温水ポンプ10により冷温水往管13を通
して負荷11へ送られ、たとえば40℃程度となった温
水が冷温水還管14を通して蓄熱槽7へ戻される。冷水
ポンプ8は稼働することなく停止状態にある。
【0010】ところで、この暖房運転サイクルにおいて
は、ブラインが加熱塔5において大気と熱交換する際に
大気中の水分を吸収してその濃度が低下することがある
が、その場合はブライン濃縮装置12が稼働してブライ
ンを濃縮することにより濃度を所望の設定値に回復させ
るようになっている。そのブライン濃縮装置12は、こ
のヒートポンプシステムにより得られた温水を加熱源と
して用いて、ブラインを真空雰囲気下で加熱することに
より水分を蒸発させて濃縮するように構成されている。
【0011】ブライン濃縮装置12の構成を図2を参照
して説明する。図2において符号21は濃縮対象のブラ
インを加熱することにより水分を蒸発せしめて濃縮する
ための蒸発器、22は濃縮されたブラインを返送するた
めのポンプ、23は蒸発器21により蒸発した蒸気を冷
却して液化させるための凝縮器、24は液化した水を排
水するための排水ポンプ、25は蒸発器21および凝縮
器23内を真空雰囲気とするための真空ポンプ、26は
ブラインの貯留タンクである。
【0012】蒸発器21は上記のブライン還管16に管
路27を介して接続されており、その管路27の途中に
は流量調整弁28が設けられ、この流量調整弁28の開
度はブライン濃度を検出する濃度計(図示略)からの信
号に基づき調節されるようになっている。この流量調整
弁28は、ブライン濃度が所定の設定値を維持している
ときには閉じられているが、ブライン濃度が設定値を越
えて低下した際にはその程度に応じて流量調整弁28が
開かれ、ブライン還管16から管路27を通して濃縮対
象のブラインが蒸発器21に導かれてきてそこで濃縮さ
れるようになっている。
【0013】また、この蒸発器21には、ブラインを加
熱して水分を蒸発させるための加熱源として上記の冷温
水往管13から温水の一部が管路29を通して供給さ
れ、その温水によりブラインを加熱して濃縮させ、ブラ
インを加熱した温水は管路30を通して冷温水還管14
へ戻されるようになっている。
【0014】加熱源としての温水の温度はたとえば47
℃程度であるので、そのような温度でブライン中の水分
を効率的に蒸発させるために蒸発器21内はたとえば3
0mmHg程度の真空雰囲気に維持されるようになって
おり、そのため、蒸発器21には凝縮器23、排気管3
1を介して上記の真空ポンプ25が接続されて内部から
の真空引きがなされるようになっている。これにより、
蒸発器21においてはブライン中の水分が35℃程度で
蒸発し、それが真空ポンプ25により吸引されて排気管
31を通して凝縮器23に導かれ、そこで後述するよう
に0℃程度の混合ブラインにより冷却されて液化した
後、排水ポンプ24により排水されるようになってい
る。なお、凝縮器23内も真空雰囲気たとえば22mm
Hg程度に維持され、そこでの凝縮温度は20℃程度と
なる。
【0015】一方、蒸発器21に導かれてくる濃縮対象
のブラインはたとえば−7℃程度の低温であるが、上記
のように蒸発器21において真空雰囲気下で加熱される
ことで濃縮されて35℃程度の温度となり、ポンプ22
により管路32を通してブライン往管15へ戻される
が、その途中に逆止弁33を介して接続されたバイパス
管34を通して濃縮前の低温(−7℃)のブラインの一
部が混合されてたとえば0℃程度の温度となり、その混
合ブラインが凝縮器23に導かれてそこで蒸気を冷却し
て液化させた後、たとえば10℃程度の温度となってブ
ライン往管15へ戻るようになっている。なお、蒸発器
21からポンプ22により返送される濃縮ブラインの量
は流量調整弁35により調整されるようになっており、
その開度は蒸発器21に付設されている液面計36の検
出信号に応じて調節されて蒸発器21内の液面が維持さ
れるようになっている。
【0016】上記構成のブライン濃縮装置12によれ
ば、蒸発器21によりブラインを真空雰囲気下で加熱し
て水分を蒸発せしめて濃縮するようにしたので、比較的
低温でブラインを濃縮させることが可能なものであり、
したがってこのヒートポンプシステム自身により得られ
たたとえば47℃程度の温水によりブラインを効率的に
濃縮させることができ、その結果、従来のように電気ヒ
ータによりブラインを加熱する場合に比較して濃縮効率
を向上させることが可能である。勿論、従来のように一
時的に冷房運転に切替えるような必要もなく、暖房運転
を中断することなくブライン濃縮を行い得る。
【0017】また、真空雰囲気下で蒸発させた蒸気を凝
縮器23により液化させて排水ポンプ24により排水す
るようにしているので、蒸気のままで排気するよりも容
易に排出することが可能であるし、その冷却源として濃
縮前のブラインと濃縮後のブラインとを混合した適温の
混合ブラインを用いるようにしているので、凝縮器23
における液化の際に凍結してしまうようなことを回避で
きる利点がある。ただし、可能であれば液化させること
なく蒸気のままで排出することを妨げるものではない
し、凝縮器23における冷却源として濃縮前の低温のブ
ラインのみを用いることでも、あるいはブライン以外の
他の冷却源を用いることでも良い。そして、そのような
場合にあっては、濃縮したブラインの全部あるいは一部
を図2に破線で示すようなバイパス管37を通して凝縮
器23を経ることなく直接的に返送しても良い。
【0018】また、上記実施形態では、加熱源としての
温水を冷温水往管13から分岐して蒸発器21に供給
し、冷温水還管14に戻すようにしたが、それに代えて
たとえば蓄熱槽7あるいは凝縮器2から直接的に蒸発器
21に供給することでも良い。さらに、上記で例示した
各部の温度や圧力はあくまで一例であって、それらは実
際の運転状況に応じて適宜の設定を行えば良いことはい
うまでもないし、各部の構成も適宜の設計的な変更が可
能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明のヒートポンプシ
ステムは、このヒートポンプシステム自身により得た温
水を加熱源として用いてブラインを真空雰囲気下で加熱
することによってブライン中の水分を蒸発させて濃縮さ
せる構成のブライン濃縮装置を具備したので、暖房運転
を停止する必要なくブラインを効率的に濃縮することが
可能であるという優れた効果を奏する。また、蒸発させ
た水分をブラインを冷却源として用いて凝縮器により液
化して排水させることにより蒸発させた水分の排出を支
障なく容易に行い得るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のヒートポンプシステムの一実施形態
を示すもので、(a)は冷房運転サイクルを示す系統
図、(b)は暖房運転サイクルを示す系統図である。
【図2】 同ヒートポンプシステムにおけるブライン濃
縮装置の構成を示す系統図である。
【符号の説明】
5 冷却・加熱塔(加熱塔) 12 ブライン濃縮装置 21 蒸発器 23 凝縮器 24 排水ポンプ 25 真空ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラインを加熱塔に通して外気から吸熱
    することで温水を得る構成のヒートポンプシステムにお
    いて、前記ブラインの濃度が低下した際にそれを加熱し
    て濃縮するためのブライン濃縮装置を具備し、該ブライ
    ン濃縮装置は、このヒートポンプシステムにより得られ
    た温水を加熱源として用いて濃縮対象のブラインを真空
    雰囲気下で加熱することにより該ブライン中の水分を蒸
    発させる蒸発器を備えて構成されることを特徴とするヒ
    ートポンプシステム。
  2. 【請求項2】 前記ブライン濃縮装置は、前記蒸発器に
    より蒸発した蒸気を前記ブラインを冷却源として用いて
    真空雰囲気下で冷却することにより液化させる凝縮器を
    備えることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプシ
    ステム。
JP19125496A 1996-07-19 1996-07-19 ヒートポンプシステム Withdrawn JPH1038412A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19125496A JPH1038412A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 ヒートポンプシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19125496A JPH1038412A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 ヒートポンプシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1038412A true JPH1038412A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16271485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19125496A Withdrawn JPH1038412A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 ヒートポンプシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1038412A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025596A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Mitsubishi Electric Corp 冷却装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025596A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Mitsubishi Electric Corp 冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950003785B1 (ko) 공기조화장치
US20120227429A1 (en) Cooling system
KR100445616B1 (ko) 흡수식 냉동기
JP2006017427A (ja) 冷却システム
JP4184197B2 (ja) ハイブリッド吸収式ヒートポンプシステム
JPH0953864A (ja) エンジン式冷房装置
US3014349A (en) Method of operation of an absorption refrigeration system
JPH1038412A (ja) ヒートポンプシステム
KR100512827B1 (ko) 흡수식 냉동기
JPS6213945A (ja) 冷暖房装置
JP3289373B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
KR900005990Y1 (ko) 냉동 사이클
KR100493598B1 (ko) 흡수식 냉동기
JP2963566B2 (ja) 吸収式冷温水ユニット
JP2002147890A (ja) 空調方法及び空調装置
JP3027650B2 (ja) 吸収式冷温水ユニット
JP2002098437A (ja) ヒートポンプ装置
JPH068460Y2 (ja) 冷却装置の冷却水制御回路
KR20020050928A (ko) 급탕 겸용 흡수식 냉동기의 응축수 제어방법과 장치
KR20030081153A (ko) 흡수식 냉동기
JPH0351644A (ja) 多室冷暖房装置
JP2000146355A (ja) 複合熱移動装置
JP2003336924A (ja) 吸収冷凍機・吸収ヒートポンプの霜取装置
JP2004116806A (ja) ハイブリッド空調機
JPS583012Y2 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007