JPH1038101A - 切換バルブ - Google Patents

切換バルブ

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JPH1038101A
JPH1038101A JP19609796A JP19609796A JPH1038101A JP H1038101 A JPH1038101 A JP H1038101A JP 19609796 A JP19609796 A JP 19609796A JP 19609796 A JP19609796 A JP 19609796A JP H1038101 A JPH1038101 A JP H1038101A
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JP
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cylinder
water
spool
pressure
pressure water
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JP19609796A
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Mitsuo Izumi
光男 泉
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IZUMI KOGYO KK
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IZUMI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水圧を利用した切換バルブを提供することで
ある。 【解決手段】 シリンダにスプールが内挿してあり、ス
プールとシリンダは複数の水路を形成しており、各水路
にはそれぞれ円筒状の弾性水密材が設けてあり、スプー
ルがシリンダ内を移動して弾性水密材を押圧変形させる
と弾性水密材は対応する水路を閉じ、スプールが移動し
て弾性水密材の押圧変形を解除すると水路を開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の水路を適宜
開閉して水圧及び水流の方向を切換える切換バルブに関
する。
【0002】
【従来の技術】エアシリンダや低圧油圧シリンダの代わ
りに水道水の水圧を利用するには、水圧の方向を切換え
る切換弁が必要であるが、従来はそのような思想に基づ
く需要が全くなかったため、バルブ自体が存在しなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアシリンダ用
の方向切換弁を水道水の水圧を利用した切換弁に適用す
ると、カルキ等の不純物が切換弁内のスプール摺動面等
に結晶状に付着して噛み込み、動作しなくなるという問
題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明は、シリンダに
スプールが内挿してあり、前記スプールと前記シリンダ
は複数の水路を形成しており、前記各水路にはそれぞれ
円筒状の弾性水密材が設けてあり、スプールがシリンダ
内を移動して前記弾性水密材を押圧変形させると弾性水
密材は対応する前記水路を閉じ、スプールが移動して弾
性水密材の押圧変形を解除すると水路を開くことを特徴
とする切換バルブである。第2発明は、ハンドレバーを
設け、スプールを手動で往復移動させる第1発明の切換
バルブである。第3発明は、スプールの一端と他端で受
圧面積に差を設け、シリンダ内において通常は受圧面積
の小さい一端側にのみ水圧を掛けてスプールを他端側へ
移動させて各水路を開き又は閉じ、受圧面積の大きい他
端側にも水圧を掛けるとスプールが一端側へ移動して各
水路を閉じ又は開き、受圧面積の大きい他端側への水圧
を絶つとスプールが他端側へ移動して各水路を開き又は
閉じる第1発明の切換バルブである。
【0005】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図1は、第1発明の切換バルブ100と
作業シリンダ70の配管接続状態を示している。切換バ
ルブ100は、樹脂又はステンレス製の中央ブロック1
0、ブロック11a、11b、13a、及びカバー14
b、91で形成したシリンダ95を備えている。シリン
ダ95内において、スプール15a、15bが中央付近
で螺合接合して(図示せず)一体となっている。また、
ブロック13aを貫通したロッド93が、スプール15
aに固着してある。
【0006】ロッド93の頭部93aは直方体になって
おり、頭部93aを軸94が貫通している。軸94には
先端部90aをU字形に形成したハンドレバー90が係
合しており、ハンドレバー90はカバー91に固着した
軸92を中心に回動可能になっており、カバー91に設
けた長孔91aから外部に突き出している。
【0007】スプール15a、15bは、それぞれブロ
ック11a、11bとOリング15c、15dで水密を
保っており、かつOリング15c、15dは、シリンダ
95内でスプール15a、15bを支持している。スプ
ール15a、15bにはそれぞれセンターチューブ押圧
突起36a、36bと突起15e、15fが設けてあ
る。
【0008】シリンダ95の中央ブロック10には、図
1、図2に示すように圧力水供給路1が設けてある。圧
力水供給路1は、圧力水供給配管1aと連通している。
シリンダ95のブロック11a、11bにはそれぞれ突
起34a、34bが設けてある。図9に示すように、突
起34a、34b間の長さより若干長いセンターチュー
ブ19が突起34a、34b間に填め込んである。スプ
ール15a、15bのセンターチューブ押圧突起36
a、36b間の長さは、センターチューブ19の長さよ
り若干長い。
【0009】ブロック11a、11bの突起34a、3
4bと、スプール15a、15bのセンターチューブ押
圧突起36a、36bの間には隙間62a、62b(図
9)があり、図1に示すようにスプール15a、15b
は、シリンダ95に対してOリング15c、15d以外
では接触していない。図1、図2に示すように、センタ
ーチューブ19の両端面は、内周部分はセンターチュー
ブ押圧突起36a、36b間に、及び外周部分は突起3
4a、34b間に配置してある。
【0010】図1はスプール15a、15bがシリンダ
95内の左端に移動した状態を示しており、図2は同じ
く右端に移動した状態を示している。スプール15a、
15bがシリンダ95内の中央に位置しているとき(図
9)は、センターチューブ19は突起34a、34bで
押圧されており、スプール15a、15bとシリンダ9
5で形成した空間30には水圧が掛かっているため、隙
間(水路)62a、62bの水密を保っている。
【0011】ブロック11a、11bには、図1、図2
に示すように断面が円弧状の円弧室32a、32bが設
けてある。円弧室32a、32bの縁には、筒状で弾性
を有するシリコン製の側部チューブ(弾性水密材)20
a、20bの両端面の外周部分をそれぞれ支持する支持
突起32c、32d及び32e、32fが設けてある。
【0012】側部チューブ20a、20bの長さは、そ
れぞれ支持突起32c、32d間及び32e、32f間
の長さより若干長く、縮設されている。突起15e、1
5fは、シリンダ95に対してスプール15a、15b
が中央に位置しているときは側部チューブ20a、20
bの端面の内周部分とは当接しており(図示せず)、か
つ側部チューブ20a、20bは支持突起32c、32
d間及び32e、32f間に縮設してある。
【0013】図1に示すようにブロック11aには排水
路4が設けてあり、排水路4はシリンダ95の外部へ通
じ、排水管4aと連通している。また、ブロック11a
はブロック13aと固着している。図1に示すように、
ブロック13aには貫通孔13cが設けてあり、貫通孔
13cをロッド93が貫通している。ブロック11a、
ブロック13a及びスプール15aで形成した排圧室1
3b(図2)は、ロッド93と貫通孔13cとの隙間を
介してカバー91の長孔91aで外気と連通している。
【0014】図1に示すように、ブロック11bには排
水路5が設けてあり、排水路5はシリンダ95の外部へ
通じ、排水管5aと連通している。また、ブロック11
bはカバー14bと固着しており、ブロック11b、カ
バー14b及びスプール15bで形成した排圧室14c
は、孔14dで外気と連通している。排水管4a及び5
aは、排水管6aと連通している。円弧室32a、32
bには、それぞれ排水路4、5と連通するバイパス路3
2g、32hが設けてある。
【0015】スプール15aの突起15eとセンターチ
ューブ押圧突起36aの間と、ブロック11aで室31
aを形成しており、スプール15bの突起15fとセン
ターチューブ押圧突起36bの間と、ブロック11bで
室31bを形成している。
【0016】室31aと排水路4の間及び室31bと排
水路5の間には、それぞれ隙間(水路)65a、65b
が設けてある。隙間62a、62bはセンターチューブ
19により開閉され、水路65aは側部チューブ20a
で開閉され、水路65bは側部チューブ20bで開閉さ
れる。
【0017】また、ブロック11aには作業シリンダ7
0のAポート73a(図1)に配管2aで連通する水路
2が設けてある。同様にブロック11bには作業シリン
ダ70のBポート74a(図1)に配管3aで連通する
水路3が設けてある。作業シリンダ70において、Aポ
ート73aに連通する室73(図2)とBポート74a
に連通する室74(図1)は、作業ロッド72で水密を
保ち、隔離されている。
【0018】次に動作を説明する。圧力水供給配管1a
から水道水の水圧を切換バルブ100に定常的に掛け、
ハンドレバー90は初め図1に示すように右側へ倒して
おく。ロッド93はハンドレバー90の先端部90aで
シリンダ95内の左方で固定され、スプール15a、1
5bはシリンダ95内の左端で停止している。
【0019】センターチューブ19はスプール15bの
センターチューブ押圧突起36bで押圧されて移動し、
隙間62bが開いて空間30と室31bが図1に示すよ
うに連通しており、圧力水は空間30から室31、Bポ
ート水路3を介して作業シリンダ70の室74内に流入
しており、突起15eは側部チューブ20aから離れ、
室31aと排水路4は連通しており、作業シリンダ70
の室73内の圧力水は排水管4aへ排水されている。
【0020】側部チューブ20bはスプール15bの突
起15fで押圧され、かつ室31b内の水圧によりブロ
ック11bに設けた円弧室32bに沿って変形し、室3
1bと排水路5の間の隙間65bを閉じている。円弧室
32b内の圧力水は、バイパス路32hを通って排水路
5へ移動する。
【0021】作業シリンダ70内の作業ロッド72は、
図示しない扉と連結してあり、作業ロッド72が移動す
ると図示しない扉も同様に移動(開閉)するようになっ
ている。作業ロッド72は、図1に示すように初め作業
シリンダ70のAポート73a側へ移動して停止してお
り、このとき図示しない扉は閉じている。
【0022】この状態でハンドレバー90を図2に示す
ように左側へ倒すと、ロッド93、スプール15a、1
5bはシリンダ95内を右側へ移動し、スプール15a
の突起15eは側部チューブ20aを押圧変形させ、排
水路4と室31aの間を密閉する。
【0023】スプール15aのセンターチューブ押圧突
起36aは、センターチューブ19の図2で見て左端面
の内周部分を押圧し、センターチューブ19の右端面の
外周部分がブロック11bの突起34bに押圧されて、
隙間62b(図1)を閉じ、圧力水供給路1と室31b
の間を閉鎖する。
【0024】図1で側部チューブ20bを押圧変形して
隙間65bを閉鎖していたスプール15bの突起15f
は側部チューブ20bから離れ、室31bと排水路5の
間は連通する。
【0025】圧力水供給路1から供給される圧力水は、
空間30から室31aを介してAポート水路2及びAポ
ート配管2aを通って作業シリンダ70のAポート73
aから室73(図2)へ流入する。一方、作業シリンダ
70の室74(図1)内の圧力水はBポート74aから
Bポート配管3a、Bポート水路3を通り、室31bを
介して排水路5及び排水管5aから排水管6aへ排水さ
れる。
【0026】上記動作に付随して、スプール15a、ブ
ロック11a及びブロック13aで形成した排圧室13
b(図2)には、長孔91aからロッド93とカバー1
3aとの隙間から空気が流入し、スプール15b、ブロ
ック11b及びカバー14bで形成した排圧室14c
(図1)内の空気は、孔14dから外部へ押し出され
る。
【0027】圧力水が上記のように切換バルブ100に
供給され、かつ作業シリンダ70内の圧力水が移動する
ので、作業ロッド72は作業シリンダ70内を右側へ移
動し、図示しない扉は開く。図2に示すように、ハンド
レバー90を左側へ倒した状態を保持すると、図示しな
い扉は開いた状態を保ことができる。
【0028】次に、図1に示すようにハンドレバー90
を右側へ倒すと、圧力水供給路1から供給される圧力水
は空間30から室31b、Bポート水路3及びBポート
配管3aを通って作業シリンダ70の室74内に流入
し、作業シリンダ70の室73内の圧力水はAポート7
3aからAポート配管2a、Aポート水路2及び室31
aを介して排水路4から排水管4a、排水管6aへ排水
され、作業ロッド72は作業シリンダ70内を左側へ移
動し、図示しない扉は閉じる。
【0029】(第2実施例)図3に示す切換バルブ20
0は、切換バルブ100(図1)と同じ形状のスプール
15a、15b及びブロック10を使用しており、ブロ
ック11a、11bも連通路11d(図2)、11f
(図1)を設けていないことを除けば同じ形状である。
以下図3、図4において、図1、図2と同じ符号を付し
ている部材は、多少の形状の違いはあれ、同じ部材を示
している。
【0030】図3において、ブロック11aの左側には
ブロック12a、13及びカバー14aがそれぞれ水密
を保ち固着してある。ブロック12aにはバランスピス
トン16aが内挿してあり、バランスピストン16aは
スプール15aと接触しており、かつブロック12a内
で水密を保ち摺動可能であり、又、バランスピストン1
6aの図3で見て左端にはすり割流路51が設けてあ
る。
【0031】ブロック13には、パイロットピストン1
7が内挿してあり、パイロットピストン17は中心に貫
通孔58が設けてあり、又、図3で見て左側にはすり割
流路52が設けてある。パイロットピストン17は、バ
ランスピストン16aと接触しており、かつブロック1
3内で水密を保ち摺動可能である。
【0032】一方、図3で見てブロック11bの右側に
はブロック12b、カバー14bが水密を保ち固着して
ある。ブロック12b内にはバランスピストン16bが
内挿してあり、バランスピストン16bはスプール15
bと接触しており、かつブロック12b内で水密を保ち
摺動可能である。図3のカバー14a、14b、ブロッ
ク10、11a、11b、12a、12b、13で構成
したシリンダ96内で、スプール15a、15b、バラ
ンスピストン16a、16b及びパイロットピストン1
7は一体に移動可能となっている。
【0033】ブロック12aには排圧室41a(図4)
と排圧室43a(図3)を連通させるバランス流路42
aが設けてあり、ブロック12bには排圧室41b(図
3)と排圧室43b(図4)を連通させるバランス流路
42bが設けてある。シリンダ96にはマニホールド9
7が固着してある。
【0034】図3、4に示す圧力水供給路1、排水路
4、5は、マニホールド97とシリンダ96を連通して
形成した水路であり、また、シリンダ96のパイロット
配管54はマニホールド97のパイロット配管55と連
通している。
【0035】圧力水供給配管1aは、圧力水供給配管1
b、1cに分岐している。圧力水供給配管1bは、開閉
バルブ8、接続管7、7aを介してマニホールド97の
パイロット配管55と接続している。圧力水供給配管1
cは、マニホールド97の圧力水供給路1と接続してい
る。
【0036】接続管7は、接続管7a、7bに分岐して
いる。接続管7bは、開閉バルブ9と接続している。排
水管6aは排水管6、6bに分岐しており、排水管6b
は開閉バルブ9へ接続し、排水管6は排水管4a、5a
に分岐し、それぞれマニホールド97の排水路4、5へ
接続している。
【0037】開閉バルブ8は図7(b)に示すように、
貫通孔83bと突起83aを有する蓋83と、上方が開
口した穴を有する本体84と、下部に突起83aに対応
する突起80を有し貫通孔83bを貫通する支柱86を
有する押圧部材81から構成している。支柱86の上部
には釦81aが設けてある。本体84と蓋83は水密を
保ち固着しており、内部に空間85を形成している。
【0038】本体84は、図7(a)(図3)で見て左
右に貫通孔84a、84bが設けてあり、貫通孔84
a、84bには、それぞれ圧力水供給配管1b、接続管
7が水密を保ち貫通している。
【0039】圧力水供給配管1bと接続管7は、空間8
5内で弾性を有するシリコンチューブ82で接続してい
る。シリコンチューブ82には小孔82aが設けてあ
る。図7(a)のVII−VII断面図である図7(b)に示
すように、シリコンチューブ82の上方には蓋83の突
起83aがあり、下方には突起80が配置してある。
【0040】開閉バルブ9は、開閉バルブ8において貫
通孔84a、84bにそれぞれ圧力水供給配管1b、接
続管7が貫通しているのに対して、圧力水供給配管1b
の代わりに接続管7bが、また接続管7の代わりに排水
管6bが接続しており、その他の構成は開閉バルブ8と
全く同じである。
【0041】図3に示すマニホールド97のAポート水
路2及びBポート水路3には、第1実施例で使用した作
業シリンダ70が、Aポート配管2a及びBポート配管
3aを介して接続している。作業シリンダ70の作業ロ
ッド72には図示しない扉が接続してある。第1実施例
と同様に作業ロッド72が作業シリンダ70の左端にあ
るときに図示しない扉は閉じているものとする。
【0042】次に動作を説明する。図3において水道の
水圧を圧力水供給配管1aに掛けると、圧力水は圧力水
供給配管1b、1cに分れて流れる。圧力水供給配管1
bを通った圧力水は、開閉バルブ8のシリコンチューブ
82に達する。
【0043】シリコンチューブ82の小孔82aから空
間85へ圧力水が漏れ、空間85内の圧力はしだいに高
くなり、空間85内の圧力水は押圧部80を押し上げ、
図5又は図8に示すようにシリコンチューブ82を押圧
変形させて閉じ、圧力水はシリコンチューブ82内を通
過することができなくなり、その結果、圧力水供給配管
1bから供給される圧力水は開閉バルブ8で止められ
る。
【0044】また、圧力水供給配管1cを通過した圧力
水は、マニホールド97の圧力水供給路1に入り、シリ
ンダ96内の空間30に達するが、当初はセンターチュ
ーブ19が隙間62a、62b(図9)を閉じているた
め、圧力水は通過できず、圧力水供給路1から分岐した
バランス圧力水路57、56を介してバランス圧力室4
8bに達する。このとき、開閉バルブ8が閉じており圧
力水は開閉バルブ8から接続管7a、パイロット配管5
5、54を通ってパイロット受圧室53に入ることがで
きないため、バランス圧力室48b内の圧力水はバラン
スピストン16bを押圧し、スプール15a、15b及
びバランスピストン16a、パイロットピストン17を
シリンダ96の左端へ移動させて、図3の状態になる。
【0045】スプール15a、15bが左へ移動する
と、センターチューブ19はセンターチューブ押圧突起
36bで押圧されて隙間62bが開き、空間30と室3
1bは連通する。また、側部チューブ20bは突起15
fで押圧され、円弧室32bに沿って変形し、室31b
と排水路5は閉鎖される。突起15eは側部チューブ2
0aから離れており、排水路4と室31aは連通する。
【0046】空間30と室31bが連通するので、圧力
水は空間30から室31b、Bポート配管3aを介して
作業シリンダ70の室74に流入する。また、排水路4
と室31aが連通しているので、作業シリンダ70の室
73(図4)内の圧力水はAポート配管、Aポート水路
2を介して室31a、排水路4から排水管4a、6、6
aを通り、排出され、作業ロッド72は左端へ移動して
図3の状態となり、図示しない扉は閉じている。
【0047】今、図3の開閉バルブ8の釦81aを押し
下げると、開閉バルブ8で止められていた圧力水はシリ
コンチューブ82、接続管7を通り、接続管7a、7b
にそれぞれ流れる。
【0048】接続管7bを通過した圧力水は、開閉バル
ブ9のシリコンチューブ182を通り、一部が小孔18
2aから空間185内に流入し、やがて空間185内が
圧力水で満たされると、押圧部180が浮力を受け、押
圧部材181が上昇して図4に示すようにシリコンチュ
ーブ182を閉じ、圧力水はシリコンチューブ182を
通過できなくなる。
【0049】接続管7aを通過した圧力水は、マニホー
ルド97のパイロット配管55、シリンダ96のパイロ
ット配管54を介してパイロット受圧室53(図4)の
パイロットピストン17の左側に流入しようとする。図
3の状態では、パイロットピストン17がパイロット受
圧室53の左端に位置しているが、図3に示すようにパ
イロットピストン17にはすり割流路52と貫通孔58
が設けてあり、圧力水はすり割流路52と貫通孔58を
通過し、バランスピストン16aに達する。
【0050】バランスピストン16aにはすり割流路5
1が設けてあり、貫通孔58を通過してきた圧力水は、
排圧室43aのバランスピストン16aの左側(図4)
に流入しようとする。図3の状態では、バランスピスト
ン16aが排圧室43aの左端に位置しているが、バラ
ンスピストン16aにはすり割流路51が設けてあり、
圧力水はすり割流路51を通って、バランスピストン1
6aのバランス圧力受圧面16cを押圧する。圧力水が
バランス圧力受圧面16cを押圧し始めると、パイロッ
トピストン17のすり割流路52を通った圧力水がパイ
ロット圧力受圧面64を押圧する。
【0051】図3のスプール15bの右側にあるバラン
スピストン16bの受圧面積とスプール15aの左側に
あるバランスピストン16aの受圧面積は等しいが、パ
イロットピストン17のパイロット圧力受圧面64の面
積分だけスプール15aの左側にかかる力が大きくな
り、パイロットピストン17、バランスピストン16
a、16b及びスプール15a、15bは一体に図4に
示すようにシリンダ96の右端へ移動し、図4の状態に
なる。
【0052】パイロットピストン17が右方へ移動する
と、パイロット受圧室53内のパイロットピストン17
より右側にある圧力水はバランス配管60、45aを介
して排水路4から排出され、排圧室43a内のバランス
ピストン16aより右側にある圧力水はバランス配管4
4a、45aを介して排水路4から排出される。同じ
く、バランス圧力室48b内のバランスピストン16b
より右側にある圧力水はバランス圧力水路56、57を
介して圧力水供給路1へ押し戻される。
【0053】スプール15aの突起15eは、側部チュ
ーブ20aの左端面の内周部分を押圧し、側部チューブ
20aは円弧室32aに沿って変形させられ、排水路4
と室31aの間の隙間65a(図4)を閉鎖する。
【0054】センターチューブ19は、センターチュー
ブ押圧突起36aに押圧されて右方へ移動して隙間62
a(図4)が開き、圧力水供給路1及び空間30が室3
1a及びAポート水路2と連通し、圧力水がAポート配
管2aを介して作業シリンダ70の室73内に流入し、
作業ロッド72をAポート側からBポート74a側へ押
圧して作業シリンダ70の右端へ移動させて図4の状態
となり、図示しない扉は開く。
【0055】また、側部チューブ20bはスプール15
bの突起15fから離れて隙間65b(図4)が開き、
室31bと排水路5が連通し、作業シリンダ70の室7
4内の圧力水はBポート配管3a、Bポート水路3、室
31bを通り、排水路5から排出される。
【0056】作業ロッド72が作業シリンダ70の右端
へ移動した後、開閉バルブ8の押圧部材81の押し下げ
を解除し、圧力水により押圧部80を上昇させてシリコ
ンチューブ82を閉じる。このとき、開閉バルブ9も閉
じているため、接続管7、7b、7a、パイロット配管
55、54、パイロット受圧室53、貫通孔58及びバ
ランス圧力室48aにある圧力水は外部と隔離されてお
り、この状態ではスプール15a、15bはシリンダ9
6内を移動できず、作業ロッド72は作業シリンダ70
の右端で停止した状態を保ち、図示しない扉は開いたま
まとなる。
【0057】図示しない扉を閉じる時は、開閉バルブ9
の釦181aを押し、押圧部材181を押し下げて押圧
部180を下降させ、シリコンチューブ182を開き、
上記隔離された圧力水を排水管6b、6aから排出す
る。このとき開閉バルブ8は図3に示すように閉じてい
るので圧力水はスプール15aの左側からは供給されて
おらず、バランスピストン16bの右側には圧力水供給
路1、バランス圧力水路57、56を介して圧力水が供
給されているので、パイロットピストン17、バランス
ピストン16a、16b及びスプール15a、15bは
一体となってシリンダ96内を左方へ移動し、図3の状
態となり、作業ロッド72は作業シリンダ70の左端へ
移動し、図示しない扉は閉じる。
【0058】第2実施例の変形例を図11に示す。図3
の開閉バルブ9の位置にはニードル弁25が設置してあ
り、開閉バルブ8、9は並列に配置してある。すなわ
ち、開閉バルブ8の一側には圧力水供給配管1bから分
岐した圧力水供給配管1dが接続しており、他側には接
続管7が接続しており、一方、開閉バルブ9の一側には
圧力水供給配管1bの延長上の圧力水供給配管1eが接
続しており、他側には接続管7cが接続している。
【0059】接続管7、7cは、交差部7dで連通して
おり、交差部7dには、さらに接続管7a、7bが連通
している。接続管7aは、図11に示すようにマニホー
ルド97のパイロット配管55に接続している。また、
接続管7bは、ニードル弁25の弁座26で形成した開
口部へ連通している。ニードル弁25には排水管6bが
接続しており、ねじ部25aのねじ込み加減で接続管7
bとの連通の度合いを調整する。
【0060】図11と図3の間には、上記の以外の差異
はない。図11において、開閉バルブ8、9は共にシリ
コンチューブ82、182を閉じており、シリンダ96
内のスプール15a、15b、パイロットピストン1
7、バランスピストン16a、16b(以下、スプール
15a等と呼ぶ。)は左端に移動して停止している。
【0061】この状態から開閉バルブ8の釦81aのみ
を押し下げ、シリコンチューブ82内を圧力水が流れる
と、圧力水は接続管7aからパイロットピストン55、
54を介してパイロット受圧室53、貫通孔58、排圧
室43a内に流入し、スプール15a等をシリンダ96
内の右端へ移動させ、図示しない扉は開く。
【0062】また、開閉バルブ9の釦181aのみを押
し下げても、圧力水は接続管7、交差部7d、接続管7
aを介してパイロット配管55、54へ流れる。開閉バ
ルブ8、9のそれぞれの釦81a、181aを同時に押
し下げても同様である。
【0063】一方、接続管7bを通った圧力水は、ニー
ドル弁25で流量調整される。従って、シリンダ96内
の右端へ移動したスプール15a等は、圧力水がニード
ル弁25を通過して徐々に排水管6bへ流出するので、
所定の時間を経過すると自動的にシリンダ96内の左端
へ移動する。ニードル弁25のねじ部25aのねじ込み
加減で上記所定の時間は任意に変更することができる。
ニードル弁25を完全に閉じると、スプール15a等は
シリンダ96内の右端で停止し、図示しない扉は開いた
状態を維持することができる。
【0064】開閉バルブ8の釦81aを図示しない自動
扉の入口側のマットの下に配置し、開閉バルブ9の釦1
81aを出口側のマットの下に配置すると、人が入口側
から来ても出口側から来ても、また両側から同時に来て
も、自動扉を開くことができ、所定時間が経過して人が
通り過ぎた後に自動扉が閉まるようにすることができ
る。
【0065】(第3実施例)図5は切換バルブ300を
第1、第2実施例で使用した作業シリンダ70に接続し
た状態を示した略図である。図5において開閉バルブ
8、9は第2実施例で使用したものと同一のものであ
る。
【0066】切換バルブ300は、中央にブロック30
3、ブロック303の両隣にブロック302、304が
固着してあり、更にブロック302にはカバー301、
ブロック304にはカバー305がそれぞれ固着してシ
リンダ98を形成している。
【0067】ブロック303には図5で見て上下方向に
圧力水路303aと排水路303bが設けてある。ブロ
ック302には、圧力水路303aと平行にAポート水
路302aが設けてある。ブロック304には圧力水路
303aと平行にBポート水路304aが設けてある。
【0068】カバー301には、ブロック302に向か
って開口する有底で楕円形の穴301aが設けてあり、
穴301aの底301cに貫通孔301bが設けてあ
る。また、カバー301にはブロック302との接触面
にバイパス溝319が設けてあり、バイパス溝319は
ブロック302、303に設けたバイパス水路316と
連通して穴301aと排水路303bを連通させてい
る。
【0069】カバー305には、ブロック304に向か
って開口する有底の穴305a、305bが設けてあ
る。穴305a、305bは、カバー305の底305
dに設けた連通孔305cで連通しており、また、カバ
ー305のブロック304との接触面に設けた溝317
も穴305a、305bを連通させている。
【0070】また、ブロック303、304及びカバー
305を水路314が通っており、水路314は圧力水
路303aと穴305aを連通させ、また、カバー30
5のブロック304との接触面に設けたバイパス溝31
8は、ブロック303、304を貫通するバイパス水路
315を介して排水路303bと連通している。
【0071】カバー301の楕円形の穴301aには、
穴301a内を水密を保ち摺動可能な楕円ピストン31
1が内挿してある。楕円ピストン311にはスプール3
10、306の一端がそれぞれねじ310a、306a
で固着してある。
【0072】ブロック302にはスプール310、30
6を通す孔302b、302cが設けてあり、孔302
b、302cは連通孔302dで連通している。孔30
2bにはスプール310との間の水密を保つ環状の水密
部材312aが固着してあり、孔302cにはスプール
306との間の水密を保つ環状の水密部材313aが固
着してある。
【0073】スプール306の他端は、図示しないねじ
でスプール307と一体固着してある。ブロック303
にはスプール310、306(307)を貫通させる孔
303c、303dが設けてあり、孔303cは圧力水
路303aと直角に連通しており、孔303dは排水路
303bと直角に連通している。
【0074】ブロック304にはスプール310、30
7を貫通させる孔304b、304cがそれぞれ設けて
ある。孔304bはBポート水路304aと直角に連通
している。
【0075】孔304bにはスプール310との間の水
密を保つ環状の水密部材312bが固着してあり、孔3
04cにはスプール307との間の水密を保つ環状の水
密部材313bが固着してある。
【0076】スプール310の他端には、カバー305
の孔305a内で水密を保ち摺動可能なピストン309
とねじ310bで固着してある。スプール307の他端
には、カバー305の孔305b内で水密を保ち摺動可
能なピストン308とねじ307aで固着してある
【0077】スプール310の環状のセンターチューブ
押圧突起36a、36bの間には第1実施例で使用した
センターチューブ19が填め込んである。センターチュ
ーブ19の長さはブロック302の突起34aとブロッ
ク304の突起34bの間の距離より若干長く、また、
センターチューブ押圧突起36a、36bの間の距離よ
りも若干短い。センターチューブ19は、スプール31
0がシリンダ98の中央に位置しているときは、突起3
4a、34bの間に縮設されて、第1実施例の図9で示
すセンターチューブ19と同様に圧力水路303aと孔
302b及び圧力水路303aと孔304bの間を閉鎖
している。
【0078】シリンダ98のAポート水路302aはA
ポート配管2aで作業シリンダ70のAポート73aと
連通しており、Bポート水路304aはBポート配管3
aで作業シリンダ70のBポート74aと連通してい
る。
【0079】圧力水供給管350は、圧力水供給管35
1、352に分岐している。圧力水供給管351は、開
閉バルブ8の空間85でシリコンチューブ82の一端と
接続している。シリコンチューブ82の他端には接続管
353が接続してあり、接続管353は接続管354、
355に分岐している。
【0080】接続管354は、開閉バルブ9の空間18
5でシリコンチューブ182の一端と接続している。シ
リコンチューブ182の他端は、排水管356と接続し
ており、排水管356は排水管357、358に分岐し
ている。排水管357はシリンダ98の排水路303b
に接続している。
【0081】接続管355は、シリンダ98の貫通孔3
01bに接続しており、圧力水供給管352は、圧力水
路303aと接続している。
【0082】次に動作を説明する。図5に示すように、
作業ロッド72が作業シリンダ70の左端に位置してい
るとき、開閉バルブ8の押圧部材81は上昇してシリコ
ンチューブ82を閉じており、開閉バルブ9の押圧部材
181は下降してシリコンチューブ182を開いてい
る。
【0083】圧力水供給管350には常に水道の水圧が
掛かっており、圧力水は圧力水供給管351、352に
それぞれ流れる。圧力水供給管351に流れた圧力水
は、シリコンチューブ82が閉じているため、開閉バル
ブ8より先には進めず、圧力水供給管352へ流れた圧
力水はシリンダ98の圧力水路303aに流入し、圧力
水は水路314を通って穴305a、305bに達し、
ピストン309、308をそれぞれ押圧して楕円ピスト
ン311、スプール310、306、307及びピスト
ン309、308を一体にシリンダ98内の左端に移動
させている。このとき、側部チューブ20aは押圧面3
02eから離れており、ブロック302の孔302cと
ブロック303の孔303dは連通しており、側部チュ
ーブ20bは押圧面304eに押圧されており、かつセ
ンターチューブ19は突起34aとスプール310の間
を閉じている。
【0084】そのため、圧力水路303aは孔304
b、Bポート水路304aと連通しており、圧力水はB
ポート配管3aを介して作業シリンダ70の室74に流
入している。一方、作業シリンダ70の室73はAポー
ト配管2aを介してAポート水路302a、孔302
b、連通孔302d、孔302c、303d及び排水路
303bと連通しており、室73内の圧力水は排水管3
57、358を通って排水されている。
【0085】図5に示すように作業ロッド72が作業シ
リンダ70の左端に位置しているとき、作業ロッド72
に接続した図示しない扉は閉じている。図示しない扉を
開くとき、開閉バルブ8の押圧部材81を押し下げ、シ
リコンチューブ82を開くと、圧力水はシリコンチュー
ブ82を通過し、接続管353、354、355に流れ
る。
【0086】接続管354を流れる圧力水は、開閉バル
ブ9のシリコンチューブ182内を通過するが、一部は
小孔182aから空間185内に漏れ、空間185内は
圧力水で充満し、押圧部材181は浮力を受けて上昇
し、シリコンチューブ182は閉鎖する。シリコンチュ
ーブ182が閉鎖すると、接続管354から流入する圧
力水の流れは停止する。
【0087】接続管355を流れる圧力水は、シリンダ
98の貫通孔301bを通って穴301aに達し、楕円
ピストン311を図5で見て右方へ押圧する。一方、ピ
ストン309、308には圧力水が左向きに作用してい
るが、ピストン309、308の受圧面積の合計より
も、楕円ピストン311の受圧面積の方が大きいため、
楕円ピストン311、スプール310、306、30
7、及びピストン309、308は一体にシリンダ98
内の右端へ移動し、図6の状態となる。
【0088】このとき、センターチューブ19は突起3
4aから離れ、圧力水路303aと孔302bを連通
し、かつ突起34bに押圧されて圧力水路303aと孔
304bを閉鎖する。
【0089】側部チューブ20aは押圧面302eに押
圧されて孔302cと孔303dの間を閉鎖し、側部チ
ューブ20bは押圧面304eから離れ、孔303dと
孔304cを連通させる。
【0090】従って、圧力水は圧力水路303aから孔
302b、Aポート水路302aを通り、Aポート配管
2aを介して作業シリンダ70の室73に流入し、作業
ロッド72を図6に示すように作業シリンダ70内の右
端へ移動させる。
【0091】作業シリンダ70の室74内の圧力水は、
Bポート配管3aを介してBポート水路304a、孔3
04b、連通孔304d、孔304c、303d及び排
水路303bを通って排水管357、358から排出さ
れる。
【0092】開閉バルブ8の押圧部材81を押し下げを
解除すると、空間85内の圧力水の浮力により押圧部材
81は上昇してシリコンチューブ82を閉鎖し、図10
に示す状態となる。
【0093】このとき、開閉バルブ8、9及び楕円ピス
トン311で水密を保っているので、圧力水は接続管3
53、354、355、貫通孔301b及び穴301a
内に閉じ込められており、楕円ピストン311はシリン
ダ98内を左方に移動することはできず、作業ロッド7
2は作業シリンダ70の右端で停止した状態を保ち、図
示しない扉は開いたままとなる。
【0094】次に、図示しない扉を閉じるときは、開閉
バルブ9の押圧部材181を押し下げ、シリコンチュー
ブ182を開き、上記閉じ込められていた圧力水を排水
管356、358から排出する。このとき、楕円ピスト
ン311の図5で見て左側からは圧力水は供給されてい
ないので、楕円ピストン311、スプール310、30
6、307及びピストン309、308は一体にシリン
ダ98内を左方へ移動し、作業ロッド72は作業シリン
ダ70の左端へ移動し、図示しない扉は閉じる。
【0095】
【発明の効果】第1〜第3発明の切換バルブは、動力源
に水道の水圧を使用しているので経費がかからず、非常
に経済的である。水道の水圧エネルギのみを使用し、電
気やガソリン機関などを使用しないので、油圧作動油の
漏れ等により装置周辺が汚れず衛生的である。また、漏
電等による火災発生の恐れがないので、身障者、高齢者
の住宅に設置する自動ドアの開閉用に安心して使用する
ことができる。シリコンゴムチューブの弾性を利用する
ため、切換バルブの内部にスプリングが不要である。高
精度の加工を必要とする部品がなく、安価に製作するこ
とができる。水密を保つためにシリコンチューブ以外に
Oリングも使用しているが、Oリングは従来のバルブの
ように水路と水路が交差する部分を通過させず、均一な
摺動面を摺動させるのみなので、交差した水路の角でO
リングを傷付けることがなく、従来のバルブと比較して
Oリングの耐久時間が飛躍的に延びる。また、水路が交
差する部分には、弾性を有するシリコンチューブを水密
材として使用しており、シリコンチューブを変形させて
水密を保つので、水密材が劣化しにくく、部品交換の周
期も長くなり、保守の手間が軽減する。柔らかいシリコ
ンゴムチューブを弁として使用することにより、結晶状
の異物が噛み込んでも、水密を良好に保つことができ
る。又、シリコンゴムは、弾性があり伸縮または屈曲す
ることにより異物の付着を防止することができる。切換
バルブの内部には、化学変化を起こす部材や、水に溶解
する部材を使用していないので、排出した水は水道から
直接出た水と同様に飲料水、その他の用途に使用するこ
とができる。第3発明の切換バルブは、第2実施例に示
すように、スプール15a、15bの両端の面積差をス
プール15a、15bと一直線に細長く形成することが
でき、また、第3実施例に示すようにスプールを平行に
2本(スプール306、307で1本とする)使用する
ことにより幅を広げかつ長さを短く形成することがで
き、適用する場所のスペースに応じて細長型か幅広型の
好ましい方を選択することが可能である。第2発明の切
換バルブは、第3発明の切換バルブよりも構造が簡単で
あり、バルブ本体を小型化することができ、設置スペー
スが極めて狭い箇所にも適用することができる。作業シ
リンダ70で駆動するものとして、第1〜第3実施例で
は扉の開閉のみを記述したが、扉の開閉以外の用途とし
て工場等の排煙窓の開閉、エレベータ等の昇降及び往復
移動が必要な工場の生産ライン等にも使用することがで
きる。第1〜第3実施例では、水道の水圧を利用するこ
とにより、動力費を必要としないシステムを示したが、
水道の水圧によらなくても、電動機等で加圧して使用し
ても差し支えない。この場合、任意の水圧を発生させる
ことができるので、水道の水圧では搬送不可能な重量物
でも往復搬送することができる。また、水道の配管設備
のない場所でも使用可能となる。また、食品製造装置に
おいて使用される従来の油圧シリンダでは、シール部材
等の摩耗又は劣化により油分が漏れ、製造中の食品に油
分が混入又は付着する恐れがあったが、第1〜第3発明
の切換バルブでは、圧力媒体には清潔な水を使用するの
で食品に油分が混入したり付着したりする心配がない。
光電式センサを使用した自動ドアに第2、第3発明の切
換バルブを適用すると、光電式センサの検出範囲内に人
が入った際に出力される電気信号により動作する電磁ソ
レノイドにより、開閉バルブ8の釦81aを押し下げて
扉を開き、人が光電式センサの範囲外に出た際に開閉バ
ルブ9の釦181aを押し下げて扉を閉めることができ
る。浴場の浴室と脱衣場の間に自動ドアを設置する際、
従来の電気式自動ドアでは湿度の影響で漏電したり、硫
黄分による接点不良が発生して故障し易かったが、第1
〜第3発明の切換バルブを使用した自動ドアでは、動力
に水道の水圧を使用するため漏電や設定不良のような不
具合は発生しない。第1〜第3発明の切換バルブでは、
切換バルブ内のスプールの移動量(ストローク)を従来
製の切換バルブより小さくすることができるため、方向
切換の応答性が向上し、また、装置の小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の切換バルブの一部縦断側面略図で
ある。
【図2】 図1において、ハンドレバーを左に倒した状
態を示す一部縦断側面略図である。
【図3】 第2発明の切換バルブの一部縦断側面略図で
ある。
【図4】 図3において、開閉バルブ8を開き、開閉バ
ルブ9を閉じた状態を示す一部縦断側面略図である。
【図5】 第3発明の切換バルブの一部縦断側面略図で
ある。
【図6】 図5において、開閉バルブ8を開き、開閉バ
ルブ9を閉じた状態を示す一部縦断側面略図である。
【図7】 開閉バルブの一部縦断正面略図及び縦断側面
図である。
【図8】 図7において、開閉バルブが閉じた状態を示
す一部縦断正面略図及び縦断側面図である。
【図9】 第1発明の切換バルブのスプールが中立位置
にあるときの一部縦断側面略図である。
【図10】 第3発明の切換バルブの開閉バルブ8、9
が共に閉じた状態を示す一部縦断側面略図である。
【図11】 第2実施例の変形例を示す一部縦断側面略
図である。
【符号の説明】
15a、15b スプール 19 センターチューブ
(弾性水密材) 20a、20b 側部チューブ(弾性
水密材) 62a、62b、65a、65b 隙間(水路) 90 ハンドレバー 95、96、98 シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダにスプールが内挿してあり、前
    記スプールと前記シリンダは複数の水路を形成してお
    り、前記各水路にはそれぞれ円筒状の弾性水密材が設け
    てあり、スプールがシリンダ内を移動して前記弾性水密
    材を押圧変形させると弾性水密材は対応する前記水路を
    閉じ、スプールが移動して弾性水密材の押圧変形を解除
    すると水路を開くことを特徴とする切換バルブ。
  2. 【請求項2】 ハンドレバーを設け、スプールを手動で
    往復移動させる請求項1の切換バルブ。
  3. 【請求項3】 スプールの一端と他端で受圧面積に差を
    設け、シリンダ内において通常は受圧面積の小さい一端
    側にのみ水圧を掛けてスプールを他端側へ移動させて各
    水路を開き又は閉じ、受圧面積の大きい他端側にも水圧
    を掛けるとスプールが一端側へ移動して各水路を閉じ又
    は開き、受圧面積の大きい他端側への水圧を絶つとスプ
    ールが他端側へ移動して各水路を開き又は閉じる請求項
    1の切換バルブ。
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