JPH1035567A - 自転車用メータ - Google Patents

自転車用メータ

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JPH1035567A
JPH1035567A JP8190814A JP19081496A JPH1035567A JP H1035567 A JPH1035567 A JP H1035567A JP 8190814 A JP8190814 A JP 8190814A JP 19081496 A JP19081496 A JP 19081496A JP H1035567 A JPH1035567 A JP H1035567A
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JP
Japan
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power
bicycle
crankshaft
pedaling frequency
energy consumption
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Application number
JP8190814A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nakanishi
安弘 中西
Nobutoshi Kasuga
伸敏 春日
Takeshi Satani
剛 佐谷
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車が一般路上を走行する際でも仕事率、
消費エネルギー、最適ペダリング頻度を正確に演算・表
示することができる自転車用メータを提供する。 【解決手段】 トルクセンサ8により検出されたクラン
ク軸トルクT及びクランク軸回転センサ18により検出
されたクランク軸回転数Nc がマイクロコンピュータ1
7に入力される。マイクロコンピュータ17は、これら
クランク軸トルクT及びクランク軸回転数Nc に基づい
て、仕事率W、消費エネルギーE及び最適ペダリング頻
度Ncsを演算し、これらの情報を仕事率表示部19、消
費エネルギー表示部20及び最適ペダリング頻度及び/
又は回転数差表示部21にそれぞれ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の走行状態
及びその乗り手の運動状態を検出し及び表示する自転車
用メータに関するものである。より詳細には、定置式自
転車型健康機(自転車エルゴメータ)の機能を具えた一
般路を走れる自転車用の計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、予め出力を校正した電磁式のブレ
ーキを用いて仕事率や消費エネルギー等の運動強度及び
運動量をフィットネス情報として高精度に表示する機能
は、一般に定置式自転車型健康機(自転車エルゴメー
タ)に用いられている。一方、一般の路上を走行する自
転車では、デジタルスピードメータによって走行中のス
ピード、走行距離、クランク軸回転数等を演算し及び表
示するものが一般的に用いられているが、一般の路上走
行中に仕事率、消費エネルギー等の運動強度及び運動量
のようなフィットネス情報を演算し、表示することは、
困難であった。
【0003】特開平7-17450 号公報には、乗り手の体重
及び車両重量が入力され、加速度及び走行距離から仕事
量を演算し、この仕事量を所定時間で除算することによ
り自転車走行時の物理的仕事率を演算するものが提案さ
れている。
【0004】また、特開平7-96877 号公報には、自転車
の走行状態及びペダル操作部に加わる圧力から仕事率を
演算し及び表示するものが開示されている。
【0005】一方、自転車走行時の消費エネルギーは通
常、胸部、指等に取り付けた心拍(脈拍)数検出装置か
ら演算され及び表示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
自転車エルゴメータでは一般的に、仕事率と消費エネル
ギーとの一次関数的な直線関係を用いて消費エネルギー
を演算しているが、自転車で路上を走行する場合には仕
事率は一定でない。また、自転車の走行効率はペダリン
グ頻度によって異なるので、これを考慮しない場合、算
出される消費エネルギーは誤差が大きくなり、信頼性に
難点がある。
【0007】また、上記特開平7-17450 号公報に記載さ
れた自転車用メータでは、自転車で一般の路上を走行す
る場合、路面の起伏、風向き及び路面状況を考慮しない
ので、仕事率の誤差が大きくなる。
【0008】また、上記特開平7-96877 号公報に記載さ
れた自転車用メータでは、ペダルにかかる力はペダルに
対して垂直な成分のみを検出し、ペダル面とクランクの
成す角度を考慮していないので、単にペダル圧力にクラ
ンク長を乗算することよって仕事率を計算する場合には
大きな誤差が生じるおそれがある。
【0009】また、心拍(脈拍)数検出装置から自転車
走行時の消費エネルギーを算出する場合、同一強度の運
動をしても乗り手の年齢や体力水準によって脈拍数が相
違するので、これにより得られる消費エネルギーも誤差
が大きくなり、得られる消費エネルギーの値の信頼性に
欠ける。
【0010】さらに、自転車の乗り手の消費エネルギー
が最も少なくなる最適ペダリング頻度を演算する自転車
用メータは従来提案されていない。長距離を楽に自転車
走行するためには、乗り手はそれぞれの走行状態におい
て乗車時の最適ペダリング頻度を知ることが好ましい。
しかしながら、従来の自転車用メータではこのような機
能を有するものはない。
【0011】本発明の第1の目的は、正確な仕事率を演
算することができる自転車用メータを提供することであ
る。
【0012】本発明の第2の目的は、ペダリング頻度を
考慮した自転車の乗り手の消費エネルギーを演算するこ
とができる自転車用メータを提供することである。
【0013】本発明の第3の目的は、仕事率に基づいて
最適ペダリング頻度を演算する自転車用メータを提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1の
自転車用メータは、自転車のクランク軸に印加されるト
ルクを検出するトルク検出手段と、このクランク軸の回
転数を検出するクランク軸回転数検出手段と、これらト
ルク検出手段及びクランク軸回転数検出手段からそれぞ
れ検出されたトルク及びクランク軸回転数に基づいて仕
事率を演算する仕事率演算手段とを具えることを特徴と
するものである。
【0015】本発明による請求項1の自転車用メータで
は、トルク検出手段により自転車のクランク軸に印加さ
れるトルクを検出するとともに、クランク軸回転数検出
手段によりクランク軸の回転数を検出し、検出されたト
ルク及びクランク軸回転数に基づいて仕事率を演算す
る。このようにして仕事率を演算することにより、乗り
手の体重及び車両重量を入力する必要がなく、また自転
車で一般の路上を走行する場合に路面の起伏、風向き及
び路面状況を考慮する必要がなく、かつ、単にペダル圧
力にクランク長を乗算した値を用いて仕事率を計算しな
いため、路上を走行する場合でも上記不都合を有するこ
となく仕事率を正確に演算することができ、その結果上
記第1の目的を達成することができる。
【0016】本発明による請求項2の自転車用メータ
は、前記仕事率及びペダリング頻度を考慮して自転車の
乗り手の消費エネルギーを演算する消費エネルギー演算
手段を具えることを特徴とするものである。
【0017】本発明によれば、仕事率及びペダリング頻
度を考慮して自転車の乗り手の消費エネルギーを演算す
るので、心拍(脈拍)数検出装置から自転車走行時の消
費エネルギーを算出する必要がなくなり、上記作用・効
果に加えて、消費エネルギーの誤差が小さくなり、上記
第2の目標を達成することができる。また、ペダリング
頻度を考慮することにより、さらに消費エネルギーの誤
差は小さくなり、信頼性のあるものとなる。
【0018】本発明による請求項3の自転車用メータ
は、前記仕事率に基づいて自転車の乗り手の消費エネル
ギーが最も少なくなる最適ペダリング頻度を演算する最
適ペダリング頻度演算手段を具えることを特徴とするも
のである。
【0019】本発明によれば、仕事率に基づいて自転車
の乗り手の消費エネルギーが最も少なくなる最適ペダリ
ング頻度を演算するので、上記作用・効果に加えて、長
距離を楽に自転車走行することができ、その結果上記第
3の目的を達成することができる。
【0020】本発明による請求項4の自転車用メータ
は、前記最適ペダリング頻度と実際のペダリング頻度と
の回転数差を演算する回転数差演算手段を具えることを
特徴とするものである。
【0021】本発明によれば、最適クランク軸回転数と
クランク軸回転数との回転数差を演算するので、上記作
用・効果に加えて、乗り手は現在の走行と理想的な走行
との差の情報を得ることができる。
【0022】本発明による請求項5の自転車用メータ
は、前記仕事率の所定時間に亘る平均仕事率を演算する
平均仕事率演算手段を具えることを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明によれば、仕事率の所定時間に亘る
平均仕事率を演算することができるので、上記作用・効
果に加えて、乗り手は所定時間に亘る平均仕事率の情報
を得ることができる。
【0024】本発明による請求項6の自転車用メータ
は、前記仕事率、消費エネルギー、最適ペダリング頻
度、実際のペダリング頻度、回転数差及び平均仕事率の
うちの少なくとも一つを表示する表示手段を具えること
を特徴とするものである。
【0025】本発明によれば、仕事率、消費エネルギ
ー、最適ペダリング頻度、実際のペダリング頻度、回転
数差及び平均仕事率のうちの少なくとも一つを表示する
ので、乗り手はこれらのうちの必要な情報を任意に得る
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明による自転車用メータの実
施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、図面
中、同一部材には同一符号を付すものとする。図1は、
本発明による自転車用メータを付設した自転車の部分的
斜視図である。本形態では、自転車用メータ1を、一般
の路上を走行する自転車2のハンドル3に取り付ける。
【0027】乗り手がペダル4を介して印加したクラン
ク軸5のトルクと、クランク軸5のクランク軸回転数と
は、ハンガー部6に内蔵されたトルクセンサ及びクラン
ク軸回転センサ(ともに図示せず)によってそれぞれ検
出され、これらの検出信号がワイヤ7を介して自転車用
メータ1に送信され、後に説明する演算が自転車用メー
タ1で行われる。なお、本形態では、乗り手の左足によ
って印加されたトルクを検出している。
【0028】図2は、ハンガー部に内蔵されたトルクセ
ンサの断面図である。トルクセンサ8は、クランク軸5
のトルク量を電気信号に変換する励磁/検出コイル9
と、励磁/検出コイル9からの磁束をトルクセンサ8内
部に閉じ込めるシールドヨーク10と、クランク軸5、
励磁/検出コイル9及びシールドヨーク10を収容する
ハウジング部11を具える。
【0029】磁歪特性の良好なクランク軸5には、複数
のナーリング(溝)12が軸線方向に対して±45°の方
向に刻まれ、これによりクランク軸5のトルク量を磁気
特性の変化量に変換する。励磁/検出コイル9は、この
磁気特性の変化量をクランク軸5のトルク量として電気
信号に変換し、この電気信号をワイヤ7(図1)に接続
したリード線13を介して自転車用メータ1(図1)に
送信する。
【0030】図3は、本発明による自転車用メータの外
観図である。図3において、自転車用メータ1は、液晶
表示装置のようなディスプレイ14と、乗り手の操作に
より操作の開始及び終了を制御するスタート/ストップ
スイッチ15と、ディスプレイ14の表示モードを切り
替えるモードスイッチ16とを具える。
【0031】本形態では、ディスプレイ14は、仕事
率、消費エネルギー、現在のペダリング頻度、最適ペダ
リング頻度、最適ペダリング頻度と現在のペダリング頻
度との回転数差及び平均仕事率のうちの少なくとも一つ
を、乗り手によるモードスイッチ16の操作により任意
に表示し、又はスキャン機能により一定時間ごとに自動
的に表示項目を切り替える。なお、図3に図示した例で
は、仕事率及び消費エネルギーを表示している。
【0032】図4は、本発明による自転車用メータの機
能ブロック図である。この図において、マイクロコンピ
ュータ17には、クランク軸トルクTを検出するトルク
センサ8及びクランク軸回転数Ncを検出するクランク
軸回転センサ18から信号が入力される。マイクロコン
ピュータ17は、これら信号及びこれに内蔵されたタイ
マ(図示せず)で計測された経過時間に基づいて、仕事
率W、消費エネルギーE、最適ペダリング頻度NCS及び
/又は回転数差ΔNCS(NCS−NC )、平均仕事率Wav
並びに現在のペダリング頻度NC を演算し、かつ、乗り
手の指示に応じて又はマイクロコンピュータ17によっ
て自動的に仕事率表示部19、消費エネルギー表示部2
0、最適ペダリング頻度及び/又は回転数差表示部2
1、平均仕事率表示部22及び現在のペダリング頻度表
示部23にこれらの情報をそれぞれ出力する。なお、ク
ランク軸回転センサ18としては従来既知のものを使用
するものとし、クランク軸回転センサ18を、トルクセ
ンサ8とともにクランク軸5(図1及び2)の付近に配
置する。
【0033】本形態では、クランク軸1回転当たりの平
均クランク軸トルクをT(kgf・m)とし、1分間当たりに
換算したクランク軸回転数をNc(rpm)とし、操作開始後
の経過時間をt(分)とし、重力加速度をg(m/s2)と
し、クランク軸回転数係数をCR とすると、仕事率W
を、計算式
【数1】W = (2π・2T・Nc・g)/60sec によって演算する。ここで、トルクを2Tとしたのは、既
に説明したように左足によって印加されたトルクを用い
ているからである。また、消費エネルギーEを、計算式
【数2】E = CR(aW+b)t によって演算する。ここで、a及びbを、発明者が種々
の実験により得た任意の値とする。また、最適ペダリン
グ頻度Ncsを、回帰式
【数3】Ncs = cW2+dW+e によって演算する。ここで、c,d及びeを、発明者が
種々の実験により得た任意の値とする。また、平均仕事
率Wavを、計算式
【数4】Wav = ΣW/t によって演算する。
【0034】本形態の動作を説明する。図5は、本発明
による自転車用メータの動作を示すフローチャートであ
る。本ルーチンは、例えば、一定時間ごと又は一定ペダ
リング回転ごとの定時割り込みによりマイクロコンピュ
ータ17(図4)によって遂行される。
【0035】先ず、ステップS1において、自転車の乗
り手がスタート/ストップスイッチ15(図3)をON
にした後、ステップS2において、クランク軸1回転当
たりの平均クランク軸トルクT、1分間当たりに換算し
たクランク軸回転数Nc及び経過時間tをマイクロコン
ピュータ17(図4)に入力する。次いで、ステップS
3において、仕事率Wを数1を用いて計算する。その後
ステップS4においてこの仕事率Wを仕事率表示部19
(図4)に出力し、ディスプレイ14(図3)上に表示
する。本形態では、この仕事率Wを、例えば5回転ごと
での移動平均値として演算され、かつ、例えば2秒ご
と、すなわち一定時間ごとに表示される。
【0036】ステップS5において、仕事率と消費エネ
ルギーとの回帰式をペダリング頻度に応じて選択する。
すなわち、クランク軸回転数係数CR をペダリング頻度
(クランク軸回転数)Nc に応じて選択する。仕事率と
消費エネルギーとの回帰式は予め実験から導かれたもの
であり、マイクロコンピュータ17(図4)に記憶され
ている。本形態で用いられる消費エネルギーと仕事率と
の間の関係を図6に示す。なお、図6(a)は、クラン
ク軸回転数が35rpm 以下の場合の仕事率と消費エネルギ
ーとの間の関係を示すものであり、図6(b)は、クラ
ンク軸回転数が35rpm より上で45rpm 以下の場合の仕事
率と消費エネルギーとの間の関係を示すものであり、図
6(c)は、クランク軸回転数が45rpm より上で55rpm
以下の場合の仕事率と消費エネルギーとの間の関係を示
すものであり、図6(d)は、クランク軸回転数が55rp
m より上で65rpm 以下の場合の仕事率と消費エネルギー
との間の関係を示すものであり、図6(e)は、クラン
ク軸回転数が65rpm より上で75rpm 以下の場合の仕事率
と消費エネルギーとの間の関係を示すものであり、図6
(f)は、クランク軸回転数が75rpm より上で90rpm 以
下の場合の仕事率と消費エネルギーとの間の関係を示す
ものであり、図6(g)は、クランク軸回転数が90rpm
より上の場合の仕事率と消費エネルギーとの間の関係を
示すものである。いずれも横軸に仕事率(Watt)をとり、
縦軸に消費エネルギー(kcal/min)をとるものとする。
【0037】次いで、ステップS6において、今回のル
ーチンで消費された消費エネルギーを、ペダリング頻度
ごとの仕事率と消費エネルギーとの一次回帰を用いて、
数2により計算し、その後ステップS7において、スタ
ート/ストップスイッチ15(図3)をONにしてから
今回のルーチンまでに消費された積算値を演算するた
め、スタートしてから前回のルーチンまで消費された消
費エネルギーの積算値に、今回のルーチンで求めた消費
エネルギーの値を加算する。その後ステップS8におい
て、消費エネルギーをマイクロコンピュータ17(図
4)に記憶させるとともに、ステップS9において、こ
の値を消費エネルギーとしてディスプレイ14(図3)
に表示される。なお、消費エネルギーの積算値は、スタ
ート/ストップスイッチ15(図3)をOFFにすると
零にリセットされる。
【0038】ステップS10において、数3を用いて最
適ペダリング頻度Ncsを計算する。この最適ペダリング
頻度Ncsも、数3のような予め実験から導かれ、かつ、
マイクロコンピュータ17(図4)に記憶された仕事率
と最適ペダリング頻度との回帰式から計算される。その
後ステップS11において、最適ペダリング頻度Ncsを
ディスプレイ14(図3)に表示する。
【0039】図7は、本形態で用いられる仕事率ごとの
ペダリング頻度と消費エネルギーとの関係を示す図であ
る。この図において、横軸にペダリング頻度(rpm) をと
り、縦軸に消費エネルギー(kcal/min)をとる。この図
は、図6で示した各ペダリング頻度の仕事率と消費エネ
ルギーとの回帰直線に各々の仕事率(20,40,…,
300W)を代入して導き出したものである。
【0040】図8は、本形態で用いられる仕事率と最適
ペダリング頻度との関係を示す図である。この図におい
て、横軸に仕事率(watts) をとり、縦軸に最適ペダリン
グ頻度(rpm) をとる。この図は、図7に示した2次多項
式から仕事率ごとに消費エネルギーが最も少なくなるペ
ダリング頻度を求め、2次多項式で回帰したものであ
る。
【0041】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、
自転車を、一般の路上を走行するものの代わりに定置式
自転車型健康機のように使用することもできる。また、
本発明を電磁式のブレーキを有しない定置式自転車型健
康機に用いることにより、信頼性の高い仕事率、消費エ
ネルギー等の情報を得ることが可能になる。また、従来
のクランク軸回転センサ18を用いる代わりに、トルク
センサ8にクランク軸回転センサの機能を持たせてもよ
い。さらに、本形態では左足側のペダルに印加されたト
ルクを検出したが、右足側のペダルに印加されたトルク
を検出することもでき、又は両足側のペダルに印加され
たトルクを検出することもできる。発明者の実験の結
果、これらのトルクはほぼ同一であることが確認されて
いる。なお、両足側のペダルに印加されたトルクを検出
する場合、数1において、2Tの代わりにTを用いる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、検出されたトルク及び
クランク軸回転数に基づいて仕事率を演算するので、路
上を走行する場合でも仕事率を正確に演算、表示するこ
とができる。また、仕事率及びペダリング頻度を考慮し
て自転車の乗り手の消費エネルギーを演算することによ
り、表示する消費エネルギーの誤差は小さくなる。さら
に、仕事率に基づいて自転車の乗り手の消費エネルギー
が最も少なくなる最適ペダリング頻度を演算、表示し、
これを利用することにより長距離を楽に自転車走行する
ことができるようになる。
【0043】したがって、健康づくりや体力増強を目的
とした運動において、自転車で一般の路上を走りなが
ら、室内用の定置式自転車型健康機等のように、その運
動の強さ(仕事率)、運動量(乗り手が消費したエネル
ギー)及び最適ペダリング頻度を提供することが可能と
なり、自転車走行をより楽しく快適にでき、安全かつ効
率的に健康づくりや体力増強が可能となる。また、これ
らから、自転車による健康づくりや体力増強を図ろうと
する動機付けにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自転車用メータを付設した自転車
の部分的斜視図である。
【図2】ハンガー部に内蔵されたトルクセンサの断面図
である。
【図3】本発明による自転車用メータの外観図である。
【図4】本発明による自転車用メータの機能ブロック図
である。
【図5】本発明による自転車用メータの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本形態で用いられる仕事率と消費エネルギーと
の関係を示す図である。
【図7】本形態で用いられるペダリング頻度と消費エネ
ルギーとの関係を示す図である。
【図8】本形態で用いられる仕事率と最適ペダリング頻
度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 自転車用メータ 2 自転車 3 ハンドル 4 ペダル 5 クランク軸 6 ハンガー部 7 ワイヤ 8 トルクセンサ 9 励磁/検出コイル 10 シールドヨーク 11 ハウジング部 12 ナーリング(溝) 13 リード線 14 ディスプレイ 15 スタート/ストップスイッチ 16 モードスイッチ 17 マイクロコンピュータ 18 クランク軸回転センサ 19 仕事率表示部 20 消費エネルギー表示部 21 最適ペダリング頻度及び/又は回転数差表示部 22 平均仕事率表示部 23 現在のペダリング頻度表示部 E 消費エネルギー Nc 1分間当たりに換算したペダリング頻度(クラン
ク軸回転数) Ncs 最適ペダリング頻度 T クランク軸1回転当たりの平均クランク軸トルク W 仕事率 Wav 平均仕事率 ΔNcs(Ncs−Nc ) 最適ペダリング頻度と実際のペ
ダリング頻度との回転数差

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のクランク軸に印加されるトルク
    を検出するトルク検出手段と、このクランク軸の回転数
    を検出するクランク軸回転数検出手段と、これらトルク
    検出手段及びクランク軸回転数検出手段からそれぞれ検
    出されたトルク及びクランク軸回転数に基づいて仕事率
    を演算する仕事率演算手段とを具えることを特徴とする
    自転車用メータ。
  2. 【請求項2】 前記仕事率及びペダリング頻度を考慮し
    て自転車の乗り手の消費エネルギーを演算する消費エネ
    ルギー演算手段を具えることを特徴とする請求項1記載
    の自転車用メータ。
  3. 【請求項3】 前記仕事率に基づいて自転車の乗り手の
    消費エネルギーが最も少なくなる最適ペダリング頻度を
    演算する最適ペダリング頻度演算手段を具えることを特
    徴とする請求項1又は2記載の自転車用メータ。
  4. 【請求項4】 前記最適ペダリング頻度と実際のペダリ
    ング頻度との回転数差を演算する回転数差演算手段を具
    えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか
    に記載の自転車用メータ。
  5. 【請求項5】 前記仕事率の所定時間に亘る平均仕事率
    を演算する平均仕事率演算手段を具えることを特徴とす
    る請求項1から4のうちのいずれかに記載の自転車用メ
    ータ。
  6. 【請求項6】 前記仕事率、消費エネルギー、最適ペダ
    リング頻度、実際のペダリング頻度、回転数差及び平均
    仕事率のうちの少なくとも一つを表示する表示手段を具
    えることを特徴とする請求項5記載の自転車用メータ。
JP8190814A 1996-07-19 1996-07-19 自転車用メータ Pending JPH1035567A (ja)

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