JPH10340284A - 回路シミュレーション装置、回路シミュレーション方法および回路シミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

回路シミュレーション装置、回路シミュレーション方法および回路シミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体

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JPH10340284A
JPH10340284A JP9149577A JP14957797A JPH10340284A JP H10340284 A JPH10340284 A JP H10340284A JP 9149577 A JP9149577 A JP 9149577A JP 14957797 A JP14957797 A JP 14957797A JP H10340284 A JPH10340284 A JP H10340284A
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JP
Japan
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search
design
design variable
circuit
variable
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JP9149577A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Nakanose
敏文 中ノ瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路設計時における設計変数の検索をリスト
形式で容易に行わせ、また回路に使用されている全設計
変数の検索を可能とすることにより、設計変数サーチ時
間および回路シミュレーション時間を短縮することであ
る。 【解決手段】 設計変数サーチ機能を有する回路シミュ
レーション装置において、回路図で使用されている全設
計変数の取り出し部100と、記設計変数の検索条件を
入力するサーチ条件入力部200と、前記入力された検
索条件に合致する設計変数の検索を行う設計変数サーチ
部300と、前記検索の結果情報を表示するサーチ結果
表示部400とを有し、前記サーチ条件入力部は、前記
取り出し部が出力する設計変数のリスト表示から検索対
象の設計変数を選択させる手段を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路シミュレーシ
ョン装置、回路シミュレーション方法および回路シミュ
レーションプログラムを格納したコンピュータ読取り可
能な記録媒体に関し、特に、回路設計時における設計変
数の検索をリスト形式で容易に行わせ、また回路図に直
接、間接に使用されている全設計変数の検索を可能とす
ることにより、回路シミュレーション時間を短縮するた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICの電子回路設計において
は、対話式の回路図入力エディタから入力された回路図
が、その設計段階で定められた電気的仕様を満たすか否
かの検証のために、回路シミュレーションが行われてい
る。
【0003】そもそも、電子回路設計の目的は、ICの
所定の電気的仕様を満たすような素子間の接続関係等の
回路構成、およびトランジスタや抵抗の値などの素子特
性を定めることであるが、いまだ、与えられた仕様か
ら、直接、電子回路の設計を行うような算法は確立され
ていない。
【0004】従って、通常は、回路シミュレータによっ
て性能を評価し、それに基づいて回路構成と素子特性を
改善する、という操作を繰り返しながら、電子回路設計
が行われるのである。
【0005】即ち、反射や遅延時間等の、電子回路のア
ナログ特性に関するシミュレーション結果の分析、評価
およびパラメータ値の選択は、一般に、回路設計者の経
験に基づく判断を必要とする作業であるため、一律の機
械的判断にはなじむ処理ではない。それゆえ、対話式の
回路シミュレーションは、ICの電子回路設計段階にお
いて、設計手段の主流を占めているものである。
【0006】ところで、近年ますます加速の傾向にあ
る、LSIの高集積化は、回路設計の困難さを、指数関
数的に増大させている。また一方で、設計時間短縮の要
請はますます高まってきている。
【0007】このような状況の下、EDA(Elect
ronic Design Automation)ツ
ール等の、コンピュータを利用した設計技術のより一層
の進展は、かかる要請を満たすために不可欠の要素であ
る。
【0008】電子回路設計段階における、回路シミュレ
ーターも、かかるEDAツールの一つとして位置付けら
れるものであり、従って、ますます、高解析度であり、
かつ短時間でシミュレーション処理可能な回路シミュレ
ータが、求められる状況にある。
【0009】しかしながら、前述したように、電子回路
設計段階における回路シミュレーションは、回路設計者
の判断が介入せざるを得ないという処理の特性により、
かかる人が行う判断の処理、即ち、シミュレーション結
果の分析、評価およびこれに基づく、設計変数のとる値
の選択は、回路シミュレーション時間短縮のボトルネッ
クとなりがちな性格を有しているのである。
【0010】そして、中でも、判断に先立って、即ち、
回路シミュレーション結果に基づいて、回路図で使用し
た特定の設計変数の値を、目標値に近付くようチューニ
ング、デバッグする目的で、回路図中のどこに当該設計
変数が用いられているか、サーチするために要する時間
は、大きな割合を占めるものである。
【0011】尚、ここで、設計変数とは、図5(a)に
示す波線部分のL、ω、Qなどのごとく、設計途中にお
いて、定数値を与えられることなく、変動可能な係数と
して用いられるものをいう。
【0012】以下に、どのような場合にかかる設計変数
のサーチが行われるのか、すなわち、回路設計における
設計変数サーチの位置付けについて、図2を用いて説明
する。
【0013】まず、回路設計者は、回路図入力エディタ
10から設計変数を使用して、回路図を入力する。その
後、設計の目標値に達するまで、対話式に回路シミュレ
ーション11を繰り返し行う。具体的には、シミュレー
ション対象である回路図中の設計変数に対して、所定の
値を与え、それに基づく一定のシミュレーション結果出
力12を得るのであるが、かかる結果が設計の目標値に
達しなかった場合、その原因となる設計変数のとる値を
修正しなければならない。
【0014】実際にどの設計変数に対してどのような値
を与えるかは、寄生素子等の存在も考慮した上で、回路
設計者の経験により行われるものであるが、こうしたチ
ューニング対象の決定および次にシミュレーションすべ
き変数の値の決定にあたり、シミュレーションに用いら
れた設計変数が、実際の回路図の中のどこでどのように
使用されているのかを確認することが必要となる。
【0015】かかる段階で用いられるのが、設計変数サ
ーチツール13である。
【0016】次に、従来の一般的な回路シミュレーショ
ンにおける設計変数サーチツールにつき、以下に説明す
る。
【0017】従来の設計変数サーチツールは、検索対象
である設計変数を入力するサーチ変数入力部と、入力さ
れた検索条件に基づく設計変数サーチ部と、検索された
設計変数の情報を表示するサーチ結果表示部とにより構
成されている。
【0018】ここで、サーチ変数入力部は、検索対象と
なる設計変数の入力用ウインドウである設計変数サーチ
フォームと、該サーチフォームに対して入力された設計
変数名を保持する記憶手段とを有している。また、設計
変数サーチ部は、前記記憶手段により保持された設計変
数名を基に、現在シミュレーション対象としている回路
図の中からこれを検索するサーチ手段と、該検索結果を
保持する記憶手段とを有している。さらに、サーチ結果
表示部は、前記記憶手段により保持されたサーチ結果、
すなわち設計変数が回路図中のどの場所に用いられてい
るかの情報により、指定された設計変数が回路図中に存
在した場合には、当該設計変数が用いられている素子の
部分を表示する表示手段を有している。
【0019】従来の設計変数サーチツールは、以上のよ
うに構成されており、かかるツールを用いて、設計変数
サーチを行う操作手順を図3を用いて、以下に説明す
る。
【0020】回路設計者は、まず、設計変数を使用して
回路図入力エディタにより電子回路図を初期入力し、そ
の後に、入力した回路図が、設計目標値を満たすもので
あるか否かを回路シミュレーションにより検証する(S
11)。尚、S11は、図2におけるアナログ回路シミ
ュレーション11に対応するステップである。
【0021】その際に、設計変数に与える値が不明であ
る場合や、所定のシミュレーション結果が得られず、変
数に与える値のチューニングが必要な場合等には、設計
変数サーチツールを使用する(S13)。尚、S13
は、図2における設計変数サーチツール13に対応する
ステップである。
【0022】即ち、回路設計者はまず、回路シミュレー
タの画面から、設計変数の検索を行うための、サーチフ
ォームを呼び出す(S13a)。このサーチフォームに
対して、検索を行いたい設計変数名を入力する(S13
b)のであるが、この際、回路設計者は、回路図その他
の資料に立ち戻って、あらかじめ当該設計変数名を調べ
てから入力をする必要がある。
【0023】入力された設計変数名は設計変数サーチ部
により検索される。設計変数が当該回路図中に存在した
場合には、サーチ結果表示部は、該回路図中で検索対象
とされた設計変数が用いられいる素子の部分をハイライ
ト表示等することによって、当該設計変数がどの部分で
用いられているかを、回路設計者に通知する(S13
c)。
【0024】こうして、かかる設計変数が用いられてい
る場所の情報を得ることにより、回路設計者は、当該設
計変数値をどのような値に再設定するのが妥当であるか
につき、また、回路構成の変更の是非について、判断で
きることとなるのである(S14)。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の設計変数サーチツールには、以下の問題点があ
った。
【0026】即ち、シミュレーション結果を得た後でチ
ューニング対象となりそうな設計変数を検索する際に、
設計変数サーチフォームに入力する設計変数名を、あら
かじめ記憶しているか、またはその都度、回路図等から
調べてから入力しなければならず、実際の検索の実行、
すなわち設計変数検索手段に検索対象を指示する段階に
至るまでに長時間を要していたのである。
【0027】一方、現在の電子回路設計においては、前
述のLSIの高集積化等の背景もあり、回路設計の効率
化、汎用化のために、図5(c)に示すごとく、トラン
ジスタや抵抗等、回路中の基本的な素子については、そ
の特性を決める複数のモデルパラメータ値の組み合わせ
に対しあらかじめ一つのモデル名を付与してモデルファ
イルに保持しておき、実際の回路設計の段階では、その
該当素子に対応するモデル名を指定して行うことが一般
的である。すなわち、シミュレーションを行う際の、素
子特性を決める各種のモデルパラメータ値を記述したフ
ァイルがモデルファイルである。かかるモデルファイル
には、SPICEシミュレータ用にあらかじめ提供され
るモデルファイルと、これをもとにして各回路設計者が
個別に修正して使用するカスタマイズされたモデルファ
イルとがある。尚、ここでSPICEシミュレータと
は、アナログ回路シミュレータとして、最も汎用的なツ
ールである。
【0028】即ち、通常に用いられる素子であれば、当
該素子のとる複数のパラメータを、個々の回路設計の際
に逐一指定するのではなく、素子全体に対して一つ、あ
らかじめ用意されている前述のモデルファイルの中のモ
デル名を指定することで足りるのである。逆に、素子の
とる複数のパラメータを、設計時に逐一指定することを
要するのは、特に高速性や、小面積などが要求される特
定用途の素子のみに限定されるのである。
【0029】しかるに、従来の設計変数サーチツールで
は、回路図中で直接使用されている設計変数のみが検索
可能であり、こうした、モデルファイル中のモデルパラ
メータ内で使用されている設計変数については、検索対
象としていなかった。従って、回路設計者自らが、回路
図の中のモデル名からモデルファイルの内容を別途検索
することにより、当該設計変数を捜し出さなければなら
なかった。
【0030】さらに、電子回路図においては、通常、複
数の階層構造を持つ場合が多い。例えば、図5(d)に
示すごとく、上位階層においてはOPアンプ(Oper
ational Amplifier)として、記述さ
れているものが、実際には下位階層において、複数の素
子プロパティから構成されているような場合である。こ
の場合に、例えば、下位階層の素子プロパティrに含ま
れる変数Gの値を、上位階層のOPアンプから与えるこ
とを、パラメータパッシングという。複数の階層構造を
持つ回路においては、近時、設計の便宜から、かかるパ
ラメータパッシング機能が多用されている。尚、ここ
で、素子プロパティとは、シミュレーション等を行う上
で必要となる、素子の複数のパラメータ(素子情報)を
いい、例えば、図5(b)に示すrやTCがこれに該当
する。
【0031】しかるに、従来の設計変数サーチツールで
は、回路図中で直接使用されている設計変数のみが検索
可能であり、こうした、パラメータパッシングの中で使
用されている設計変数(例えば、図5(d)におけるG
が該当する)については、検索対象としていなかった。
従って、回路設計者自らが、回路図の階層をすべてたど
って、当該設計変数を捜し出さなければならなかった。
【0032】即ち、回路図において、実際には、直接指
定される設計変数よりもかえって多用されている、前述
の、モデルファイル中の設計変数や、パラメータパッシ
ングで用いられている設計変数の検索が、従来の設計変
数サーチ手順においては行えなかったという問題点があ
ったのである。
【0033】以上のように、本発明は、従来技術におけ
る、検索対象となる設計変数名の確認、入力までに長時
間を要していたという問題点、および多用されているモ
デルファイル中の設計変数や、パラメータパッシングで
用いられている設計変数の検索が行えなかったという問
題点を解決するためになされたものである。
【0034】そして、その目的とするところは、回路設
計時における設計変数の検索をリスト形式で容易に行わ
せ、また回路に直接、間接に使用されている全設計変数
の検索を可能とすることにより、設計変数サーチ時間を
短縮し、さらにこれによって回路シミュレーション時間
を短縮することを可能とする、設計変数サーチ機能を有
する回路シミュレーション装置を提供することにある。
【0035】加えて、他の目的は、モデルファイル中の
設計変数を検索対象とすることにより、更に、モデル名
を使用して回路設計を行っている際の、設計変数サーチ
時間、ひいては回路シミュレーション時間の短縮を図る
ことにある。
【0036】また、他の目的は、パラメータパッシング
で使用されている設計変数を検索対象とすることによ
り、更に、パラメータパッシングを使用している際の、
設計変数サーチ時間、ひいては回路シミュレーション時
間の短縮を図ることにある。
【0037】また、他の目的は、回路図の全階層または
当該階層のみに用いられる設計変数のいずれかの検索を
指定可能とすることにより、現在の階層に限定した、効
率的な設計変数の検索を実現し、設計変数サーチ時間の
短縮を図ることにある。
【0038】また、他の目的は、設計変数の用いられて
いる素子名のみならず、当該素子の有する詳細な属性な
どより多くの出力情報を検索および表示可能とすること
により、検索対象の設計変数がどこにおいて、またどの
ように使用されているのかが即時に確認可能となり、設
計変数にどのような値を与えたらよいのかの判断をより
容易に行えることにより、回路シミュレーション時間の
よりいっそうの短縮を実現することにある。
【0039】更に、本発明の目的は、回路設計時におけ
る設計変数の検索をリスト形式で容易に行わせ、また回
路に直接、間接に使用されている全設計変数の検索を可
能とすることにより、設計変数サーチ時間を短縮し、さ
らにこれによって回路シミュレーション時間を短縮する
ことを可能とする、設計変数サーチ機能を有する回路図
シミュレーション方法を提供することにある。
【0040】更に、本発明の目的は、回路設計時におけ
る設計変数の検索をリスト形式で容易に行わせ、また回
路に直接、間接に使用されている全設計変数の検索を可
能とすることにより、設計変数サーチ時間を短縮し、さ
らにこれによって回路シミュレーション時間を短縮する
ことを可能とする、設計変数サーチ機能を有する回路図
シミュレーションプログラムを格納した、コンピュータ
読取り可能な記憶媒体を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】要するに、本発明装置
(請求項1)は、設計変数サーチ機能を有する回路シミ
ュレーション装置において、回路図で使用されている全
設計変数の取り出し部と、前記設計変数の検索条件を入
力するサーチ条件入力部と、前記入力された検索条件に
合致する設計変数の検索を行う設計変数サーチ部と、前
記検索の結果情報を表示する設計変数サーチ結果表示部
とを有し、前記サーチ条件入力部は、前記取り出し部が
出力する設計変数のリスト表示から検索対象の設計変数
を選択させる手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0042】上記構成によれば、回路設計時における設
計変数の検索をリスト形式で容易に行わせ、また回路に
直接、間接に使用されている全設計変数の検索を可能と
することができる。つまり、設計変数サーチ時間を短縮
することにより、トータルの回路シミュレーション時間
の短縮を図ることが可能となる。
【0043】尚、ここで、全設計変数には、モデルファ
イル中の設計変数や、パラメータパッシングで使用され
ている設計変数をも含めることができる。
【0044】具体的には、上述の構成において、設計変
数サーチ部を、あらかじめシミュレーションの際の素子
特性を定めたモデルパラメータ値を記録しておくモデル
データの記録手段を有し、前記サーチ条件入力部に入力
された前記設計変数の検索条件に基づいて、前記記録手
段に対して前記設計変数に関連するモデル情報の検索を
行うようにする。これによって、更に、モデル名を使用
して回路設計を行っている場合の、回路シミュレーショ
ン時間の短縮が可能となる。
【0045】また、同様に、設計変数サーチ部を、あら
かじめシミュレーションの際の素子パラメータを記録し
ておく素子パラメータの記録手段を有し、前記サーチ条
件入力部に入力された前記設計変数の検索条件に基づい
て、前記記録手段に対して、パラメータパッシングで使
用されている前記設計変数に関連する素子情報の検索を
行うようにすれば、更に、パラメータパッシングを使用
して回路設計を行っている場合の、回路シミュレーショ
ン時間の短縮が可能となる。
【0046】また、前記設計変数サーチ部に対する検索
条件を絞り込むには、前記設計変数サーチ部を、前記サ
ーチ条件入力部に入力されたサーチモードを読取り、該
サーチモードに基づいて、回路図の全階層または当該階
層のみに用いられる設計変数のいずれかの検索を行うこ
とを判断するようにする。これにより、現在の階層に限
定した、効率的な設計変数の検索を実現し、設計変数サ
ーチ時間の短縮をさらに図ることが可能となる。
【0047】更に、設計変数サーチ結果表示部の表示す
る結果情報とは、単に素子名のみならず、回路図で使用
されている設計変数やモデルファイル中で使用されてい
る設計変数に関連する詳細な素子情報をも含めることが
できる。
【0048】具体的には、上述の構成において、設計変
数サーチ部およびサーチ結果表示部が、回路図で使用さ
れている設計変数に関連する素子情報や、モデルファイ
ル中で使用されている設計変数に関連するモデル情報を
検索および表示するようにする。これにより、回路シミ
ュレーションの際に設計変数に与える値の決定が速やか
に行え、回路シミュレーション時間の短縮が可能とな
る。
【0049】また、本発明方法(請求項2)は、回路図
で使用されている全設計変数の取り出しステップと、前
記取り出しステップが出力する設計変数のリスト表示か
ら検索対象の設計変数を選択させることにより、前記設
計変数の検索条件を入力させるサーチ条件入力ステップ
と、前記入力された検索条件に合致する設計変数の検索
を行う設計変数サーチステップと、前記検索の結果情報
を表示する設計変数サーチ結果表示ステップとを少なく
とも有することを特徴とするものである。
【0050】かかる方法によれば、回路設計時における
設計変数の検索をリスト形式で容易に行わせ、また回路
に直接、間接に使用されている全設計変数の検索を可能
とすることができる。つまり、設計変数サーチ時間を短
縮することにより、トータルの回路シミュレーション時
間の短縮を図ることが可能となる。
【0051】さらに、本発明の記憶媒体(請求項3)
は、回路図で使用されている全設計変数の取り出しステ
ップと、前記取り出しステップが出力する設計変数のリ
スト表示から検索対象の設計変数を選択させることによ
り、前記設計変数の検索条件を入力させるサーチ条件入
力ステップと、前記入力された検索条件に合致する設計
変数の検索を行う設計変数サーチステップと、前記検索
の結果情報を表示する設計変数サーチ結果表示ステップ
とを少なくとも含み、これらの処理をコンピュータに実
行させることを特徴とするものである。
【0052】かかる記憶媒体によれば、回路設計時にお
ける設計変数の検索をリスト形式で容易に行わせ、また
回路に直接、間接に使用されている全設計変数の検索を
可能とすることができる。つまり、設計変数サーチ時間
を短縮することにより、トータルの回路シミュレーショ
ン時間の短縮を図ることが可能となる。
【0053】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態 以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。第1の実施形態は、モデルファ
イル中のモデルパラメータ内で使用されている設計変数
の検索を行うものである。図1において、本発明に係る
回路図シミュレーション装置は、設計変数取り出し部1
00と、設計変数サーチフォーム表示部200と、設計
変数サーチ部300と、サーチ結果表示部400とを備
えている。
【0054】設計変数取り出し部100は、回路図に直
接使用されている素子の設計変数について、回路図入力
の際に、使用された設計変数名が順次蓄積されている一
時ファイル1と、モデルファイルと、前記一時ファイル
1またはモデルファイル中で使用されている設計変数名
を読み込む読み込み手段と、読み込んだ設計変数名を保
持する記憶手段とを備えている。
【0055】尚、モデルファイルは、通常、複数階層の
ディレクトリにより階層構造が形成された下に、モデル
名(例えば、トランジスタの場合であれば、npn、p
np等)、および各モデルの有するモデルパラメータ名
を有しているが、一番元となるディレクトリは、回路の
用途(例えば、画像処理用、音声処理用、等)により区
分けされており、どのディレクトリ名を用いるかは、回
路シミュレーションを行う際に、あらかじめ指定されて
いるものである。
【0056】また、ここにいうモデルファイルは、SP
ICE形式のシミュレーション用のファイルであるが、
他の異なるシミュレーション方式、例えばIBIS形式
のモデルファイルの場合であっても、前記読み込み手段
と、後述するサーチ実行手段を修正することにより、対
応可能である。
【0057】設計変数サーチフォーム表示部200は、
サーチ条件入力機能を有する部分である。具体的には、
かかる設計変数サーチフォーム表示部200は、サーチ
対象となる設計変数名その他のサーチ条件を入力する画
面である、設計変数サーチフォームと、サーチフォーム
を表示する表示手段と、前記設計変数取り出し部が読み
込んだ設計変数名のリスト表示手段と、リスト表示から
選択された設計変数名を取り込む取り込み手段とから構
成されている。
【0058】設計変数サーチフォームは、図6に示すご
とく、サーチ対象となる設計変数名を入力するフィール
ドである設計変数選択ボタン30と、サーチ対象を、回
路図の当該階層に限定するか、それとも全階層のサーチ
を行うかのいずれかを指定する、サーチモード指定ボタ
ン31の二つを入力フィールドとして有している。ま
た、実際の検索の実行、中止等を指示するボタンが上部
に設けられている。
【0059】本実施形態の設計変数名のリスト表示手段
は、前記設計変数取り出し部が読み込んだ、当該回路図
中に用いられている全設計変数名を、設定された順にリ
スト出力するものである。尚、かかるリスト出力には、
設計変数の種類、即ち、回路図中で直接使用されている
設計変数か、それともモデルファイル中のモデル名なの
かの情報を含めることができ、また、種類別にソートし
て出力することも可能である。
【0060】設計変数サーチ部300は、その選択対象
となっている設計変数の種類によって、回路中で直接使
用されている素子パラメータ内の設計変数(パラメータ
パッシング内の設計変数を含む)のサーチ部301と、
モデルファイル内のモデルパラメータ内の設計変数のサ
ーチ部302との、二つのサーチ部を有している。各々
のサーチ部はそれぞれ、前記設計変数サーチフォーム表
示部の取り込み手段が有する、選択された設計変数名を
サーチフィールドとして、設計変数情報の検索を行うサ
ーチ実行手段と、サーチ結果を保持する記憶手段とを有
する。
【0061】回路図中で直接使用されている素子パラメ
ータ内の設計変数の場合の検索の対象は、あらかじめ素
子の属性情報が保持されている、素子ライブラリーであ
り、ここから、当該設計変数の属する素子の素子情報を
読み込む。かかる素子情報とは、素子名およびこれに関
連する情報をいい、具体的には、素子名、素子プロパテ
ィ名、プローブパスの情報等である。ここで、プローブ
パスとは、素子名と素子プロパティ名との階層構造を示
す表示をいう。尚、素子情報は、必ずしも上述したもの
に限定はされないが、特に、上述3つの情報を得ること
により、当該素子の属性が明らかになり、その中で用い
られる設計変数のとるべき値の決定が容易となる。
【0062】回路図中で使用されているモデルファイル
中のモデルパラメータ内の設計変数の場合の検索の対象
は、前述のモデルファイルであり、ここから、当該設計
変数の属するモデルのモデル情報を読み込む。かかるモ
デル情報とは、モデル名およびこれに関連する情報をい
い、具体的には、モデルパス、モデル名、モデルパラメ
ータ名の情報等である。ここで、モデルパスとは、モデ
ルファイル内のディレクトリーの階層構造のパスを示す
表示をいう。尚、モデル情報も、必ずしも上述したもの
に限定はされないが、特に、上述3つの情報を得ること
により、当該モデルの属性が明らかになり、その中で用
いられる設計変数のとるべき値の決定が容易となる。
【0063】サーチ結果表示部400は、さらに、二つ
の表示部から構成される。すなわち、第一に、前記サー
チ結果を保持する記憶手段の有する内容に即して、回路
図中で直接使用されている素子パラメータ内の設計変数
の場合には、当該設計変数の属する素子の素子情報、即
ち、素子名、素子プロパティ名、プローブパスの情報を
画面上に表示し、また、モデルファイル内のモデルパラ
メータ内の設計変数の場合には、当該設計変数が属する
モデルの、モデルパス、モデル名、モデルパラメータ名
の情報を画面上に表示する、画面上での結果表示部40
1である。
【0064】また、第二に、検索対象の設計変数が、対
象ファイル(またはライブラリー)に存在した場合に
は、当該設計変数が使用されている素子の部分をハイラ
イト表示する、回路図上での結果表示部402である。
【0065】ここで、本実施形態が具備するハードウエ
ア構成は、各種処理を行うためのCPUと、キーボー
ド、マウス、ライトペン、又はフロッピーディスク等の
入力装置と、メモリ装置やディスク装置等の外部記憶装
置と、ディスプレイ装置、プリンタ装置等の出力装置と
を備えた通常のコンピュータシステムを用いる。尚、前
記CPUは、各種処理を行う演算部と、前記処理の命令
およびデータを記憶する主記憶部とを具備する。
【0066】本実施形態は、上記のように構成されてお
り、以下、その作用について、図4に示すフローチャー
トに基づいて、説明する。尚、以下の作用に関する制御
は、前記ハードウエア上で稼働するソフトウエアにより
行われる。
【0067】本実施形態を用いて、モデルファイル内の
モデルパラメータに使用されている設計変数の検索を行
う場合には、まず、回路設計者は、回路図入力エディタ
メニューの画面等から、ウインドウ形式の設計変数サー
チフォームを呼び出す(図7のS13a)。
【0068】回路設計者が、設計変数サーチフォームの
呼び出しを行うと、これをトリガーとして、図1の設計
変数取り出し部100が起動される。
【0069】設計変数取り出し部100の、モデルファ
イル中で使用されている設計変数を対象とする読み込み
手段2によって、モデルファイルの各レコードレイアウ
ト中から設計変数名が取り出される(S100)。こう
して、読み込まれた設計変数名は、記憶手段によって、
一時的に保持される。
【0070】次に、回路設計者は、検索対象としたい設
計変数の入力に際して、その入力フィールドにおいて、
何らかのキー操作を行うと、これをトリガーとして、設
計変数サーチフォーム表示部200の設計変数名のリス
ト表示手段が、前記記憶手段によって一時的に保持され
た、当該回路において直接、間接に使用されている全設
計変数名を画面上にリスト表示する。
【0071】回路設計者は、こうしてリスト表示された
設計変数名の一覧の中から、検索対象としたいモデルパ
ラメータ中で使用されている設計変数を選択し、また、
回路図の全階層についてサーチをするか、当該階層につ
いてのみサーチをするか、のいずれかのサーチモードを
指定し、サーチの実行を指示する。
【0072】回路設計者によりサーチの実行が指示され
ると、設計変数サーチ部300が起動される。
【0073】ここでは、まず、サーチモードの指定内容
の判断を行う(S200)。このとき、サーチモードと
して、全階層が指定された場合は、当該回路図中の全階
層の設計変数サーチを行う。または、非階層が指定され
た場合は、現在オープンされている回路図の階層のみの
設計変数サーチを行う。
【0074】こうして決定されたサーチの範囲に基づい
て、前述、モデルパラメータ内の設計変数サーチ部30
2が、設計変数のサーチを行う(S300)。
【0075】回路図中で直接使用されている素子パラメ
ータ内の設計変数が存在せず、回路図中で使用されてい
るモデルファイル中のモデルパラメータ内の設計変数が
存在する本実施形態の場合は、モデルパラメータ内の設
計変数のサーチ部302は、モデルファイルから、モデ
ルパス、モデル名、モデルパラメータ名の情報を読み込
む。また、こうして読み込まれた設計変数に関連するモ
デル情報は、記憶手段によって一時的に保持される(S
300)。
【0076】そして、設計変数の属性情報の読み込みが
終了すると、サーチ結果表示部400が起動される。
【0077】サーチ結果表示部400は、設計変数の用
いられているモデルの、モデルパス、モデル名およびモ
デルパラメータ名の情報を、回路図中の任意の箇所にウ
インドウ表示する(S400)。
【0078】尚、設計変数に関連するモデル情報の表示
は、これに限られるものではなく、モデルファイルの有
する情報であれば、適宜、併せて表示することが可能で
ある。
【0079】また、サーチ結果表示部は、検索対象の設
計変数が、素子ライブラリまたはモデルファイルのいず
れにも存在しなかった場合には、その旨のメッセージを
画面に表示することにより、回路設計者に注意喚起す
る。
【0080】尚、上述した回路図シミュレーションを実
現するためのプログラムは、記録媒体に保存することが
可能であり、かかる記憶媒体をコンピュータシステムに
よって読み込ませ、前記プログラムを実行してコンピュ
ータを制御しながら上述した回路図シミュレーションを
実現することができる。ここで、記憶媒体とは、メモリ
装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置等、プログラ
ムを記録することができる装置を含むものである。
【0081】本実施形態によれば、以下の効果が得られ
る。すなわち、設計変数のリスト表示から検索対象の設
計変数を選択させる手段、即ち、設計変数リストサーチ
機能によって、回路設計時における設計変数の検索をリ
スト形式で容易に行わせ、検索対象となる設計変数名の
確認、入力までに長時間を要することがなくなる。従っ
て、設計変数の指定場所を探すといった面倒な作業から
回路設計者が解放され、設計変数のサーチ時間が短縮さ
れた。また、これによって、回路シミュレーションで変
数に与えるべき値の決定が速やかに行えることとなり、
回路シミュレーション時間、ひいては回路設計時間の短
縮が可能となり、効率的な回路設計が実現された。
【0082】また、これに加えて、回路設計において多
用されているモデルファイル中のモデルパラメータ内の
設計変数の検索をリスト形式で可能とすることによっ
て、回路図中に直接用いられている素子プロパティで使
用している設計変数だけではなく、モデルパラメータ中
の設計変数の検索についても、別途の検索を手作業等で
行うことなく、回路図シミュレーション装置からコンピ
ュータを通じて行うことが可能となった。これにより、
より効率的な変数サーチ、回路設計が可能となった。
【0083】また、回路図の全階層または当該階層のみ
(非階層)に用いられる設計変数のいずれもの検索を指
定可能とすることにより、現在の階層に限定した、効率
的な設計変数の検索を実現することが可能となった。こ
れにより、回路設計者は、必要に応じてこれらを使い分
けることによって、より速く指定した変数を検索するこ
とが可能となった。
【0084】更に、モデルファイル内のモデルパラメー
タに設計変数が使用されている場合に、従来の当該設計
変数が使用されている素子の場所の情報のみならず、モ
デルパス・モデル名・パラメータ名などの設計変数に関
連するモデル情報を検索、表示可能となった。これによ
って、検索対象の設計変数がどこにおいて使用されてい
るのかが即時に確認可能となり、回路シミュレーション
で設計変数に与えるべき値の決定がさらに速やかに行え
ることから、回路シミュレーション時間の短縮、ひいて
は回路設計の効率化の実現が可能となった。
【0085】第2の実施形態 以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0086】第2の実施形態は、パラメータパッシング
で使用されている設計変数の検索を行うものである。図
1において、本実施形態に係る回路図シミュレーション
装置も、第1の実施形態と同様に、設計変数取り出し部
100と、設計変数サーチフォーム表示部200と、設
計変数サーチ部300と、サーチ結果表示部400とを
備えている。
【0087】設計変数取り出し部100は、回路図のパ
ラメータパッシングで使用されている素子の設計変数に
ついて、回路図入力時に設計変数名が順次蓄積されてい
る一時ファイル2と、これを読み込む読み込み手段と、
読み込んだ設計変数名を保持する記憶手段とを備えてい
る。
【0088】尚、一時ファイル2は、回路図中で直接使
用されている設計変数が順次蓄積される一時ファイル1
とは、別のファイルを構成している。これは、パラメー
タパッシングに使用される設計変数は、パラメータパッ
シング特有の階層等の属性情報を取り除く必要があるた
め、書き出し先を別ファイルとしたものである。
【0089】設計変数サーチフォーム表示部200、お
よび設計変数サーチフォームの構成は、第1の実施形態
のシミュレーション装置と同様である。
【0090】すなわち、回路設計者は、第1の実施形態
において、モデルパラメータ内の設計変数を検索する場
合であっても、また、第2の実施形態において、パラメ
ータパッシングで使用される設計変数を検索する場合で
あっても、何等これを意識することなく、回路図中で直
接使用されている設計変数を検索する場合と同様の操作
によって、設計変数サーチ部に対して、サーチを指示す
ることが可能となる(図8に示す操作手順)。
【0091】本実施形態は、上記のように構成されてお
り、以下、第1の実施形態と異なる部分につき、その作
用について、図4に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0092】第2の実施形態の場合は、その選択対象と
なっている設計変数がパラメータパッシングで使用され
ている設計変数であることから、パラメータパッシング
内の設計変数サーチ部301が検索を行う対象は、あら
かじめ当該設計変数に関連する素子情報が保持されてい
る、素子ライブラリーであり、ここから、素子名、素子
プロパティ名、プローブパスの各情報を読み込む(S3
00)。
【0093】サーチ結果表示部400の回路図中での結
果表示部402は、検索対象の設計変数が、対象素子ラ
イブラリーに存在した場合には、回路図中における、当
該設計変数が使用されている素子の部分をハイライト表
示して、該当素子の箇所を回路設計者に注意喚起する
(S400)。
【0094】また、これに併せて、画面上での結果表示
部401が、当該設計素子の用いられている素子の、素
子名、素子プロパティ名、プローブパスの情報を画面上
に表示する(S400)。
【0095】本実施形態によれば、以下の効果が得られ
る。すなわち、第1の実施形態の場合と同様の、設計変
数リストサーチ機能によって、回路設計時における設計
変数の検索をリスト形式で容易に行わせ、検索対象とな
る設計変数名の確認、入力までに長時間を要することが
なくなる。従って、設計変数の指定場所を探すといった
面倒な作業から回路設計者が解放され、設計変数のサー
チ時間が短縮された。また、これによって、回路シミュ
レーションで変数に与えるべき値の決定が速やかに行え
ることとなり、回路シミュレーション時間、ひいては回
路設計時間の短縮が可能となり、効率的な回路設計が実
現された。
【0096】また、これに加えて、回路設計において多
用されているパラメータパッシングで使用されている設
計変数の検索をリスト形式で可能とすることによって、
従来は検索することができなかったかかるタイプの設計
変数の検索を、回路図中に直接用いられている設計変数
の場合と同様の操作手順によって、回路図シミュレーシ
ョン装置からコンピュータを通じて行うことが可能とな
り、より効率的な変数サーチ、ひいては回路設計が可能
となった。
【0097】また、回路図の全階層または当該階層のみ
(非階層)に用いられる設計変数のいずれをもの検索を
指定可能とすることにより、現在の階層に限定した、効
率的な設計変数の検索を実現することが可能となる。こ
れにより、回路設計者は、必要に応じてこれらを使い分
けることによって、より速く指定した変数を検索するこ
とが可能となった。
【0098】尚、図9において、従来技術における設計
変数サーチツールと、本発明に係る設計変数サーチツー
ルとの機能比較を掲げる。図9から明らかなように、本
発明は、従来から存在した機能50にプラスされる新た
な機能として、回路図内で直接、間接に使用されている
全ての設計変数のリスト表示、検索、および当該設計変
数に関連する素子やモデルの情報の表示機能を提供する
ものである。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に記載されるような効果を奏する。
【0100】即ち、回路図シミュレーション装置が、設
計変数のリスト表示から検索対象の設計変数を選択させ
る手段、即ち、設計変数リストサーチ機能を有するの
で、回路設計時における設計変数の検索をリスト形式で
容易に行わせ、検索対象となる設計変数名の確認、入力
までに長時間を要することがなくなる。従って、設計変
数の指定場所を探すといった面倒な作業から回路設計者
が解放され、設計変数サーチ時間が短縮された。これに
より、速やかに回路シミュレーションで設計変数に与え
るべき値の決定が行え、シミュレーションの精度は維持
しつつ、回路シミュレーション時間の短縮、ひいては回
路設計時間の短縮が図られることとなり、効率的な回路
設計の実現という効果が得られる。
【0101】また、回路図シミュレーション装置が、回
路設計において多用されているモデルパラメータ中の設
計変数や、パラメータパッシングで用いられている設計
変数などの、回路に直接、間接に使用されている全設計
変数の検索をリスト形式で可能とすることによって、回
路図中に直接用いられている素子プロパティだけではな
く、モデルパラメータ中の設計変数や、パラメータパッ
シングで使用されている設計変数についての検索につい
ても、手作業等ではなく、回路シミュレーション装置か
らコンピュータを通じて行うことが可能となる。従っ
て、設計変数サーチ時間が大幅に短縮され、また、回路
シミュレーションで設計変数に与えるべき値の決定が速
やかに行えることから、かかるタイプの設計変数を使用
した場合にも、回路シミュレーション時間を短縮するこ
とができる効果が得られる。
【0102】また、回路図シミュレーション装置が、回
路図の全階層または当該階層のみ(非階層)に用いられ
る設計変数のいずれをもの検索を指定可能とすることに
より、現在の階層に限定した、効率的な設計変数の検索
を実現することが可能となる。これにより、回路設計者
は、必要に応じてこれらを使い分けることによって、よ
り速く指定した変数を検索することが可能となった。従
って、やはり、設計変数サーチ時間、ひいては、回路シ
ミュレーション時間の短縮を図ることができる効果が得
られる。
【0103】更に、検索結果表示部が、該回路図中の素
子プロパティに設計変数が使用されている場合には、設
計変数の用いられている素子名のみならず、当該素子の
有する詳細な情報(例えば、素子の有する複数のパラメ
ータ名である素子プロパティ名、プローブパスなど)が
検索および表示可能となった。また、モデルファイル中
のモデルパラメータ内に設計変数が使用されている場合
には、当該モデルファイルの有する詳細な情報が検索、
表示可能となった。これによって、検索対象の設計変数
がどこにおいて、どのように使用されているのかが即時
に確認可能となり、設計変数に与える値の決定が速やか
に行えることとなる。従って、やはり、回路シミュレー
ション時間、ひいては、回路設計時間の短縮を図ること
ができる効果が得られる。
【0104】以上のように、本発明によれば、従来の回
路シミュレーションにおいてボトルネックとなってい
た、回路において用いられている設計変数のサーチの効
率および回路シミュレーションの効率を大幅に向上させ
ることとなる。従って、回路設計全体のスループット時
間を短縮することが可能となり、ひいては、電子回路の
品質は維持しつつ、その生産コストを低下させることが
できるのであり、産業上その効果の極めて大きい発明で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路シミュレーション装置の設計
変数サーチツールの機能構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】回路シミュレーション装置一般の機能の関連を
示す機能ブロック図である。
【図3】回路シミュレーション装置一般の利用手順を示
すオペレーションフロー図である。
【図4】本発明に係る回路シミュレーション装置の設計
変数サーチツールのアルゴリズムを示すフローチャート
である。
【図5】(a)は設計変数の説明を示す図である。
(b)は素子プロパティの説明を示す図である。(c)
はモデルファイルの説明を示す図である。(d)は階層
およびパラメータパッシングの説明を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る設計変数サーチフォー
ムを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態(モデルパラメータ内
で使用されている設計変数の検索)における操作手順を
示すオペレーションフローである。
【図8】本発明の第2の実施形態(パラメータパッシン
グ内で使用されている設計変数の検索)における操作手
順を示すオペレーションフローである。
【図9】従来技術における設計変数サーチツールと、本
発明に係る設計変数サーチツールとの機能比較を示した
図である。
【符号の説明】
10 回路図入力エディタ 11 アナログ回路シミュレーション 12 シミュレーション結果出力 13 設計変数サーチツール 14 他の設計へのインプット 30 設計変数選択ボタン 31 サーチモード指定ボタン 50 従来技術の設計変数サーチツールの機能 60 本発明に係る設計変数サーチツールの機能 100 設計変数取り出し部 200 設計変数サーチフォーム表示部 300 設計変数サーチ部 301 素子パラメータ内およびパラメータパッシング
内の設計変数サーチ部 302 モデルパラメータ内の設計変数サーチ部 400 サーチ結果表示部 401 画面上での結果表示部 402 回路図上での結果表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計変数サーチ機能を有する回路シミュ
    レーション装置において、 回路図で使用されている全設計変数の取り出し部と、 前記設計変数の検索条件を入力するサーチ条件入力部
    と、 前記入力された検索条件に合致する設計変数の検索を行
    う設計変数サーチ部と、 前記検索の結果情報を表示す
    るサーチ結果表示部とを有し、 前記サーチ条件入力部は、前記取り出し部が出力する設
    計変数のリスト表示から検索対象の設計変数を選択させ
    る手段を有することを特徴とする回路シミュレーション
    装置。
  2. 【請求項2】 回路図で使用されている全設計変数の取
    り出しステップと、 前記取り出しステップが出力する設計変数のリスト表示
    からサーチ対象の設計変数を選択させることにより、前
    記設計変数の検索条件を入力させるサーチ条件入力ステ
    ップと、 前記入力された検索条件に合致する設計変数の検索を行
    う設計変数サーチステップと、 前記検索の結果情報を表示する設計変数サーチ結果表示
    ステップとを少なくとも有することを特徴とする回路シ
    ミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 回路図で使用されている全設計変数の取
    り出しステップと、 前記取り出しステップが出力する設計変数のリスト表示
    からサーチ対象の設計変数を選択させることにより、前
    記設計変数の検索条件を入力させるサーチ条件入力ステ
    ップと、 前記入力された検索条件に合致する設計変数の検索を行
    う設計変数サーチステップと、 前記検索の結果情報を表示する設計変数サーチ結果表示
    ステップとを少なくとも含み、これらの処理をコンピュ
    ータに実行させることを特徴とする回路シミュレーショ
    ンプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
JP9149577A 1997-06-06 1997-06-06 回路シミュレーション装置、回路シミュレーション方法および回路シミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Pending JPH10340284A (ja)

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