JPH10336707A - Crtの画歪み測定装置 - Google Patents

Crtの画歪み測定装置

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JPH10336707A
JPH10336707A JP14563297A JP14563297A JPH10336707A JP H10336707 A JPH10336707 A JP H10336707A JP 14563297 A JP14563297 A JP 14563297A JP 14563297 A JP14563297 A JP 14563297A JP H10336707 A JPH10336707 A JP H10336707A
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crt
screen
address
image
photoelectric conversion
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JP14563297A
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English (en)
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Koji Ichigaya
弘司 市ヶ谷
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SEFUTO KENKYUSHO KK
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SEFUTO KENKYUSHO KK
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CRTの画歪みの測定を迅速、容易、かつ正
確に、しかも自動的に実行することができるCRTの画
歪み測定装置を提供する。 【解決手段】 主測定点の映像アドレスは、CRT画面
上で所定の画像をオーバースキャンさせて表示させ、各
光センサで輝度データを取り込んで、そして演算を行っ
て算出する。一般に、センサーフレーム上で縦に並んで
る主測定点のx座標の値は等しくなく、また、横に並ん
でいる主測定点のy座標値も等しくない。各主測定点の
近傍における仮想ラスターの交点を考え、これらの点の
センサフレーム11に基づく座標平面でのアドレスを算
出する。このアドレスから、所定の計算式によって、画
歪みを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRTの画歪みを
測定するCRTの画歪み測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRT(Cathode−Ray Tu
be)は、電子銃から発射された電子ビームを蛍光面に
照射し、この電子ビームを偏向ヨークで磁気的に偏向し
て蛍光面を走査する。略一点から発射された電子ビーム
を長方形の蛍光面に照射するとい構造のために、CRT
画面上に形成される画像には歪み(これを「画歪み」と
いう)が生じやすい。特に、画面の周辺部では、中央に
比べて画歪みが大きくなる。画歪みを最小限に抑えるた
めに、CRTの製造段階では画歪みの調整を行って出荷
している。この画歪みの調整を行うためには、まず、画
歪みを定量的に測定することが必要である。また、画歪
みを抑える調整を行った後に、その効果を確認するため
にも、画歪みの測定は必要である。
【0003】従来から行われている代表的な画歪みの測
定は、画歪みを測定しようとするCRTに、調整用信号
発生器で生成された所定の信号を供給して図25に示す
ようなクロスハッチパターンを表示させ、このパターン
の各部がどの程度歪んでいるかを実際に測定者がゲージ
や物差しを当てて測るという方法が採られている。一般
に、CRTの量産部門では、図25のようなクロスハッ
チパターンを表示せたCRTの画面に、測定に適する形
状とされたゲージを当てて、そのゲージを基準に直線か
らのずれなどが許容範囲に収まっているか否かを目視で
検査している。一方、CRTの品質管理部門では、画歪
みを定量的に測定するために、目盛りの付いた物差しを
クロスハッチパターンが表示されている画面に当て、画
面上の代表的な部分の長さ等を測って、これを測定仕様
に基づいて定められた計算式に代入し、定量的に画歪み
を評価している。
【0004】また、上記のような画歪みの測定を自動化
するための装置として、CCDカメラを用いたものがあ
る。この装置は、一台のCCDカメラで、クロスハッチ
パーンを表示させたCRT画面の画像を取り込んで、こ
の画像に基づいて自動的に歪みを算出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲージ
や物差しを画面に当てて測定者が目視で画歪みを測定す
方法では、視差による誤差が生じたり、測定する測定者
の熟練度によって測定精度にばらつきが出るといった問
題がある。また、測定者が手作業で測定を行わなけばな
らないため測定者の負担が大きく、そのことがCRTの
製造コストを引き上げる要因ともなる。
【0006】また、CCDカメラでCRT画面の画像を
取り込んで測定を自動化する方法は、測定作業を自動化
できるという利点はあるものの、実際に測定者が測定す
る場合に比べて測定精度の点で劣るという問題がある。
このため、特にハイビジョンやコンピュータ用のCRT
のように、画面の高精細化が進んだCRTの場合には、
この測定精度の低さにより、CCDカメラを用いた自動
測定の方法を適用できないという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、CRTの画歪みの測定を迅速、容易、かつ正
確に、しかも自動的に実行することができるCRTの画
歪み測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のCRTの画歪み測定装置は、CRTの画
面上での輝度を電気信号に変換する光電変換手段と、前
記光電変換手段を保持する複数の基準点の相互の位置関
係が既知である光電変換手段保持手段と、前記光電変換
手段が保持された前記基準点の画面上でのアドレスを求
めるのに用いる所定の映像群を表示する映像信号を前記
CRTに供給する映像信号発生手段と、前記CRTが前
記所定の映像群を表示しているときの前記光電変換手段
の輝度データに基づいて前記基準点の画面上でのアドレ
スを算出するアドレス算出演算を行うとともに、算出さ
れた各基準点の画面上でのアドレスと、各基準点の前記
光電変換手段保持手段に基づいた相互の位置関係から、
所定の演算によって前記CRTの画歪みを算出する画歪
み算出演算を行う演算手段と、を具備することを特徴と
する。
【0009】前記光電変換手段保持手段は、たとえば前
記複数の基準点のすべてに前記光電変換手段を保持し、
前記演算手段は、前記光電変換手段保持手段に保持され
たすべての光電変換手段について一括してアドレス算出
演算を行うものとすることができる。また、前記演算手
段が行う前記画歪み算出演算は、前記光電変換保持手段
に設けられた少なくとも画面の四隅の近傍の四つ基準点
の前記画面上でのアドレスを算出し、これらの基準点の
画面上でのアドレスに基づいて前記画面上でのアドレス
のx座標が等しい仮想ラスター線とy座標が等しい仮想
ラスター線を求め、前記x座標が等しい仮想ラスター線
と前記y座標が等しい仮想ラスター線とが交わる、前記
四つの基準点の近傍の四つの仮想交点の画面上でのアド
レスを算出し、これら四つの仮想交点の前記光電変換手
段保持手段における座標を求め、これらの座標値から所
定の計算によって画歪みを算出するものとすることがで
きる。
【0010】本発明は、前記より、相互の位置関係が既
知である複数の基準点に光電変換手段を保持し、CRT
に所定の映像を表示させたときの光電変換手段のサンプ
リング輝度データに基づいて各基準点の画面上でのアド
レスを算出し、各基準点の画面上でのアドレスと、各基
準点の光電変換手段保持手段に基づいた相互の位置関係
とから、演算によってCRTの画歪みを算出する画歪み
算出演算を行う。したがって、自動的に、かつ高い精度
で画歪みの測定が行われるので、従来のように、画歪み
を測定しようとするCRTにクロスッチパターンを表示
させて測定者がゲージや物差しを当てて測るという必要
はなく、測定結果に個人差も生じない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
一実施形態について説明する。図1は、本実施形態のC
RTの画歪み測定装置の概略斜視図、図2は、図1に示
したセンサフレーム11の正面図、図3は図1に示した
画歪み測定装置のブロック図である。CRT10は、本
実施形態の画歪み測定装置を用いて画歪みを調整しよう
とするCRTである。尚、図1では、センサフレーム1
1に保持されている光センサ12を1本だけ示してある
が、実際の測定時には、後述するように21本の光セン
サが保持される。
【0012】光電変換手段保持手段であるセンサフレー
ム11には、図2に詳しく示すように、光電変換手段で
ある光センサ12を挿入するための21個の基準挿入穴
11a,11bが設けられている。これらの基準挿入穴
のうち、図2において白で示した9個の基準挿入穴11
aは、本来の測定点(主測定点)を中心とするものであ
り、黒で示した残り12個の基準挿入穴11bは、各主
測定点から一定の距離を隔てた補助測定点を中心とする
ものである。したがって、以下では便宜上、基準挿入穴
11aのことを「主測定点」、基準挿入穴11bのこと
を「補助測定点」ともいう。
【0013】基準挿入穴11a(主測定点)には、本来
の目的である画歪みを測定するための光センサが挿入さ
れる。また、基準挿入穴11b(補助測定点)には、後
述するように各主測定点ごとの局部的なアドレス感度を
計算するための光センサが挿入される。尚、光センサそ
のものは、どちらに挿入されるものも同じである。セン
サフレーム11に設けられた各基準挿入穴の位置は正確
に定められている。このうち9個の主測定点11aは、
正確に長方形の4つの頂点、4辺の中点、および長方形
の中心に位置している。画歪みの測定時には、図2に示
した21個の基準挿入穴すべてに光センサ12が挿入さ
れ、すべての光センサについて一括して後述のアドレス
測定が行われる。
【0014】図1の画歪み制御装置13には、後述の信
号発生回路20、増幅回路21、A/D変換回路22、
演算回路23及び制御回路24が含まれている。本実施
形態の画歪み測定装置は、まず、信号発生回路20によ
って、測定対象であるCRT10に所定の映像を表示さ
せるための映像信号を発生し、この映像信号に基づいて
CRT10に表示された映像に基づいて基準挿入穴に挿
入された光センサの、この画面上でのアドレスを測定す
る。こうして測定された画面上のアドレスは、主測定点
及び補助測定点の画面上でのアドレスとなる。この「画
面上でのアドレス」のことを「映像アドレス」とも呼
ぶ。そして、この映像アドレスに基づいて後述の所定の
演算を行うことにより、各種の画歪みが算出される。
【0015】そこで、まず、CRT10に表示された映
像に基づいて主測定点及び補助測定点の映像アドレスを
求める方法について説明する。図3において、信号発生
回路20は、後述する所定の映像をCRT12に表示さ
せるための映像信号を一定の表示期間(1垂直信号期
間)ごとに切り替えてCRT10に供給する。各測定点
の光センサは、表示された映像に基づいて所定のタイミ
ングで画面上の輝度をサンプリングし、その信号を出力
する。この出力信号は増幅回路21で増幅され、A/D
変換回路22でディジタル信号に変換され、演算回路2
3に供給される。演算回路23では、後述の処理を行っ
てそれぞれの光センサの映像アドレスを求める。制御回
路24は、信号発生回路20及び演算回路23の動作を
制御するとともに、演算回路23での演算結果をCRT
等の表示装置25に表示させるという役割も果たす。
【0016】ここでは、CRT10の表示領域につい
て、上下及び左右をそれぞれ32分割した大アドレス
と、各大アドレスを更に3600分割した小アドレスを
考える。左右方向の大アドレス、小アドレスをそれぞれ
X,xで表し、上下方向の大アドレス、小アドレスをそ
れぞれY,yで表す。大アドレスと小アドレスはそれぞ
れ独立に求められ、その後両者を結び付けた絶対アドレ
スAX,AYが求められる。この絶対アドレスによっ
て、CRT10の画面上のすべての点が特定される。
尚、CRT画面上における大アドレス、小アドレス、絶
対アドレスを特に区別する必要がない場合には、単にア
ドレスという。
【0017】まず、信号発生回路20が、画面全面を黒
にするための映像信号及び画面全面を白にするための映
像信号を生成し、1表示期間ごとに順次CRT10に送
る。そのときの輝度を特定の光センサで測定し、それぞ
れを黒レベル、白レベルの輝度データとして演算回路2
3の内部に記憶する。次に、信号発生回路20は、CR
T10の画面を左右方向に1/2,1/4,1/8,1
/16,1/32に分割して白と黒を交互に表示させる
信号S1,S2,S3,S4,S5を生成し、順次CR
T10へ送出する。なお、S1〜S5は、この順番で順
位づけをするものとする。すなわち、S1は最上位の信
号、S5は最下位の信号である。CRT10はこれらの
信号に基づいて、白と黒が交互に配列された分割映像を
表示する。図4は、信号S2に基づいて画面を4分割し
た映像の例を示している。
【0018】センサフレーム11の各測定点に設けられ
た21個の光センサによって、上記S1〜S5に基づく
映像が表示されたときの輝度を測定し、黒レベル及び白
レベルのときの輝度と比較する。そして、黒レベルの輝
度と一致しているときは「0」、白レベルの輝度一致し
ているときは「1」と符号化する。また、中間的な値で
「0」とも「1」とも言えないときは「F」と符号化す
る。符号化された各輝度データは、それぞれD1,D
2,D3,D4,D5として演算回路23の内部に記憶
される。
【0019】図5は、S1〜S5に基づく白黒交互映像
とCRT画面の左右方向の位置との対応関係を示してい
る。図5においてイ、ロ、ハ、ニ、ホは、画面上の左右
方向におけるこれらの点に光センサが配置された場合
に、どのような結果が得られるかを説明するための仮の
測定点を示している。図5の左端はCRT10の表示領
域の左端に対応し、図5の右端はCRT10の表示領域
の右端に対応する。また図6は、図5のイ、ロ、ハ、
ニ、ホの各点における符号化された輝度データD1,D
2,D3,D4,D5を示した表である。
【0020】図5及び図6において、イの場合には、D
1〜D5は、すべて0又は1に確定している。このた
め、X方向の大アドレスX(イ)は、 X(イ)=16×1+8×0+4×1+2×0+1×1
=21 とい式に基づいて大アドレスXを算出することができ
る。この式で、中辺第1項〜第5項は、それぞれ信号S
1〜S5に対応している。
【0021】次にロ、ハ、ニ、ホについて考える。これ
らの点は、いずれも一つ以上の映像ついて、ちょうど白
と黒が切り替わる所に位置している。このような点では
サンプリング輝度データは0にも1にも確定せず、した
がってイの場合のように大アドレスを計算式だけから算
出することはできない。しかし、図6の表を見ると分か
るように、ある信号に対する輝度データが「F」であれ
ば、それよりも下位の信号に対する輝度データはすべて
「F」である。したがって、最も上位に位置する「F」
のところで、その点の大アドレスは確定する。例えばロ
の場合には、最上位のS1に位置する輝度データD1が
「F」なので、大アドレスX(ロ)は、15又は16の
いずれかである。
【0022】ここで、X(ロ)が15であるか16であ
るかは、最上位の映像信号S1に基づく映像を表示した
ときに得られた輝度出力を演算回路23に予め記憶され
た黒レべル及び白レベルの輝度データと比較することに
よって決定することができる。すなわち、この出力値が
黒レベルに近いときはXは15、白レベルに近いときは
Xは16とすればよい。
【0023】ハ、ニ、ホについてもロの場合と同様に考
えることができる。すなわち、大アドレスX(ハ)、X
(ニ)、X(ホ)は、 X(ハ)=16×0+7or8=7 or 8 X(ニ)=16×1+7or8=23 or 24 X(ホ)=16×1+8×1+4×0+2×1+0or1
=26 or 27 となり、それぞれについて、輝度データが「F」である
最上位の映像信号の輝度データを演算回路23に記憶さ
れた黒レベル及び白レベルの輝度データと比較すること
によってそれぞれの最終的な大アドレスXを決定するこ
とができる。
【0024】以上では左右方向の大アドレスXについて
説明したが、上下方向の大アドレスについても同様にし
て算出できる。これにより、画面上での各主測定点及び
補助測定点の大アドレス(X,Y)が決定する。次に、
小アドレスの測定について説明する。大アドレスが確定
したあと、その大アドレスで特定される画面上の長方形
領域(CRT表示画面を縦横32等分したときの一つの
領域)に、図7(a)〜(h)に示すような、この大ア
ドレスの長方形領域を横方向に8分割し、そのうちの一
つの部分だけを白レベルとし、その他を黒レベルとした
8種類の映像(以下「ハッチ映像」という)を表示させ
る。白レベルとされた部分を「輝部」と呼ぶ。このハッ
チ映像を表示させる信号も、信号発生回路20において
生成される。尚、図7では、便宜上、白レベルである輝
部を黒で、黒レベルその他の部分を白で示している。
【0025】図7(a)〜(h)の映像は、1表示期間
ごとに順次切り換えられる。一つのハッチ映像が表示さ
れるごとに、この大アドレスに含まれる光センサによっ
て、輝度データをサンプリングする。このとき、ハッチ
映像の一つの輝部の幅と光センサの指向特性とが適当な
関係にあれば、図8に示すように、得られたサンプリグ
輝度データの大きさを実線で示した棒グラフの長さに対
応させ、これらを等間隔に並べると、その包絡線は正弦
波状となる。尚、図8において点線で示した部分は、包
絡線が周期関数的であることを分かりやすく示すために
描いたものである。図3の演算回路23は、サンプリン
グ輝度データからこの包絡線の波形を求め、更に求めた
波形についてフリーエ変換を行って1次高調波の位相計
算を行う。これにより、この正弦波状包絡線のピークの
位相が求められる。
【0026】図8の包絡線のピークの位相は、この大ア
ドレス1区分内における光センサの位置に対応する。し
たがって、この位相と大アドレスの1区分の長さとの関
係から各光センサの画面上での小アドレスを算出するこ
とができる。このとき、例えば0.1°の精度で位相計
算を行うものとすれば、大アドレスの1区分は360°
に対応するので1つの大アドレスを3600等分した小
アドレスxが求められる。小アドレスyについても、当
該大アドレスの長方形領域を縦方向に8分割し、そのう
ちの一つの部分だけを白レベルとし、その他を黒レベル
とした8種類のハッチ映像を表示させ、上記と同様の手
続きを行うことによって、算出することができる。
【0027】以上のようにして、各光センサが設けられ
ている主測定点及び補助測定点の大アドレスと小アドレ
スが確定する。これらを(X0 ,Y0 )、(x0
0 )とすると、絶対アドレスAX及びAYは、 AX=X0 ×3600+x0 AY=Y0 ×3600+y0 という式によって求めることができる。
【0028】ところで、小アドレスx,yを算出する際
に図8に示すサンプリング輝度データの包絡線が正弦波
状であると仮定したが、一般的には、測定対象であるC
RT10の画面サイズ、偏向周波数、発光面と光センサ
との距離、センサの指向特性のばらつき等のために、き
れいな正弦波状の包絡線を得ることは難しい。例えば、
光センサの指向特性に比べて図7に示すハッチ間隔が広
い場合には、サンプリング輝度データは、図9のように
包絡線が歪んだ波形となる。このような場合には、標本
化定理により、フリーエ変換して得る第1次高調波(基
本波)の位相には高次高調波の成分が混入しており、正
しい位相を得ることができなくなる。
【0029】特に、CRT10の水平偏向周波数が高い
場合には、ハッチ間隔を狭くしようとすると、高帯域の
信号発生回路が必要になるという問題がある。これを解
決するために、図7に示した縦方向のハッチ映像又は横
方向のハッチ映像(図示せず)を用いる代わりに、図1
0に示すような輝部が斜めになるハッチ映像を用いるこ
とができる。
【0030】図11は、ハッチの間隔及び光センサの指
向特性を同じにした場合において、縦線ハッチ映像に基
づく場合(同図(a))と斜め線ハッチ映像に基づく場
合(同図(b))に、サンプリング輝度データの包絡線
がどのように異なるかを示した図である。図11(a)
(b)において、それぞれ5つずつ示した円50a,5
0bは、その中心に光センサが位置する場合の受光可能
な範囲(受光量がピークから半分以上となる範囲)を示
しており、図11(a)の縦線51a及び図11(b)
の斜め線51bは、ハッチ映像の輝部を示している。
【0031】この場合、縦線51aと斜め線51bは、
水平方向に沿った幅は等しいが、ある点に置かれた光セ
ンサ12の受光可能な範囲にかかる輝部の数は、図11
(b)の場合の方が図11(a)の場合よりも多くな
る。したがって、図11(b)のサンプリング輝度デー
タの包絡線52bの方が、同図(a)のサンプリング輝
度データの包絡線52aに比べ、より正弦波に近くな
る。このため、図11(b)のような斜め線ハッチ画像
を用いることにより、光センサの受光可能範囲が同じ場
合に、ハッチ間隔がある程度広くても、比較的良好なサ
ンプリング輝度データを得ることができる。同様に図1
0の分割方向とほぼ直交する方向に分割したハッチ映像
を表示させてサンプリング輝度データを得ることによ
り、小アドレスを求めることができる。
【0032】尚、ハッチ間隔が適当かどうかを判断する
には、次の方法を用いることができる。本実施形態のよ
うに1周期を8データで標本化する場合は、第1次高調
波の位相計算には主に第7次高調波が混入し、第7次高
調波の割合が大きいほど誤差が増大する。そこで、第7
次高調波の強度を計算し、第1次高調波の強度との比率
を計算する。そして、第7次高調波の強度の第1次高調
波の強度に対する比率についてある一定の基準を設け、
この基準を超えない場合は有効、この基準を超えた場合
は無効とする。このような方法を採ることにより、アド
レス測定における大きな誤差を回避できる。一般には、
標本化するときのデータ数がNの場合は、第1次高調波
と第N−1次高調波の強度の比率を求めればよい。
【0033】また、ハッチ間隔が適当かどうかにかかわ
らず歪みが少ないサンプリング輝度データを得る方法と
して、映像の強度が、図12に示すように、画面の左右
方向に正弦波状に変化するように変調した映像信号を用
いることもできる。上記では、大アドレスを求めてから
小アドレスを求めたが、センサフレームの測定点の位置
などから大アドレスが予め分かっている場合は、大アド
レスの測定を行う必要はない。
【0034】ところでCRT10に画歪みがまったくな
い状態であれば、主測定点に設けられた各光センサのう
ち縦に並んでいるものの映像アドレスのx座標、および
横に並んでいるものの映像アドレスのy座標は同じにな
るはずである。しかし、前述のようにCRTには不可避
的に画歪みが生ずるので、一般には映像アドレスのx座
標、y座標は少しずつずれている。このずれの原因は、
CRT10の画歪みによるものであるから、逆に、この
ずれ量から画歪みの大きさを算出し、定量的に画歪みを
評価することができる。
【0035】以下では、上記の方法で求めた映像アドレ
スに基づいて画歪みの大きさを算出する方法について説
明する。図13は、あるCRTの画面領域(すなわち、
電子ビームをラスター走査する領域)60を示してい
る。上記では、映像アドレスとして画面領域を上下左右
に32分割した大アドレスと、更に各アドレスを上下左
右に3600分割した小アドレスを考えた。すなわち、
画面領域60の縦と横は、32×3600=11520
0分割された絶対アドレスによって特定される。しかし
ながら、ここでは簡単のために、画面領域60の縦と横
とをそれぞれ10000分割した画面上の絶対アドレス
を考える。すなわち、画面左上の座標(x,y)を
(0,0)、画面右上の座標を(9999,0)、画面
左下の座標を(0,9999)、画面右下の座標を(9
999,9999)とする。画歪みがなければ図13の
画面領域60は長方形であるが、実際には画歪みが存在
するため、長方形とはならない。
【0036】図14は、図13に示した画面領域60の
画歪み(この場合は、後述の「糸巻歪み」)を分かり易
く誇張して描いた図である。図9のように、本来は直線
であるx=0、x=9999、y=0、y=9999で
表される直線は、画歪みのために曲線となって表示され
る。画歪み測定の際には、このように歪んだ画面領域6
0の内側に、図2に示したセンサーフレーム11の各主
測定点及び補助測定点が含まれるように、CRT10を
オーバースキャンさせる。
【0037】図15は、CRT10の画面と対向して配
置されるセンサーフレーム11上の9個の主測定点11
aを示したもので(これらをTP1〜TP9とする)、
このセンサーフレーム11上で、中央の主測定点TP5
を原点とする図のような座標に基づいたアドレスをを考
える。これを「フレームアドレス」と呼ぶ。このフレー
ムアドレスを示す各主測定点の座標値は、TP5を原点
としてU軸方向、V軸方向に沿ってmm単位で計った長
さである。
【0038】各主測定点の映像アドレスは、前述のよう
に、CRT画面上で所定の画像をオーバースキャンさせ
て表示させ、各光センサで輝度データを取り込み、そし
て前述の演算を行って算出する。この場合、一般に画歪
みのため、センサーフレーム上で縦に並んでる主測定点
のx座標の値は等しくなく、また、横に並んでいる主測
定点のy座標値も等しくない。
【0039】ここで、3つの主測定点TP1,TP4,
TP7の映像アドレスのx座標の平均値を算出する。こ
のx座標の平均値が、例えば850だったとして、CR
T画面上で、映像アドレスのx座標値が850である点
からなる線(x=850で表わされる曲線)を仮想的に
考える。この線は本来であれば縦の直線であるが、画歪
みのため曲線となっている。このような仮想的な線を
「仮想ラスター線」と呼ぶ。また、3つの主測定点TP
1,TP2,TP3の映像アドレスのy座標の平均値を
算出する。このy座標値が800であったして、CRT
画面上で、映像アドレスのy座標値が800である点か
らなる仮想ラスター線(y=800で表わされる曲線)
を考える。同様にして、主測定点TP3,TP6,TP
9から算出した仮想ラスター線、主測定点TP7,TP
8,TP9から算出した仮ラスター、主測定点TP2,
TP5,TP8から算出した仮想ラスター線、および主
測定点TP4,TP5,TP6から算出した仮想ラスタ
ー線、合計で6本の仮想ラスター線を考える。
【0040】図16は、オーバースキャンさせた画面領
域60とセンサーフレーム11の主測定点TP1〜TP
9との関係を図示したものであり、破線は、x=x1,
x=x2,x=x3並びにy=y1,y=y2,y=y
3で表される仮想ラスター線である。但し、画歪みの様
子を誇張して描いてある。図17は、図16に示した主
測定点TP1及びその近傍を拡大して示した図である。
図17において、仮に、TP1の映像アドレスに基づく
座標が(920,880)であったとする。このとき、
x1=850という仮想ラスター線とy1=800とい
う仮想ラスター線の交点VP1(850,800)を考
える。このような二つの仮想ラスター線の交点を「仮想
交点」と呼ぶものとする。この仮想交点VP1の、セン
サフレーム11に基づいたフレームアドレスの座標
(U,V)は、TP1のフレームアドレスが(−10
0,80)であるので、 U = −100−(920−850)×0.03 = −102.1mm V = + 80−(880−800)×0.02 = 78.4mm によって算出することができる。ここで、U座標の計算
に用いた「0.03」及びV座標の計算に用いた「0.
02」は、それぞれ、主測定点TP1の近傍におけるU
方向、V方向の小アドレス1区分に相当する実際の長
さ、すなわち前述のアドレス感度であり、単位はμmで
ある。このアドレス感度は、各主測定点に設けられた光
センサとその近傍の補助測定点に設けられた光センサか
ら得られたそれぞれの映像アドレスと、予め分かってい
るそれぞれのフレームアドレスから求めることができ
る。
【0041】同様にして、残りの主測定点TP2〜TP
9についても、それぞれの近傍の仮想交点VP2〜VP
9についての、センサフレーム11に基づいたフレーム
アドレスの座標(U,V)を算出する。図18は、この
ようにして算出された各仮想交点VP1〜VP9(黒丸
で示す)を、対応する主測定点TP1〜TP9(白丸で
示す)と共に、センサフレームに基づいた座標平面上に
示した図である。仮想交点VP1〜VP9のセンサフレ
ームに基づいた座標値が求められれば、これらの値を用
いて、以下のようにして種々の画歪みを計算することが
できる。
【0042】ところで、画歪みには大きく分けて、糸巻
歪み(ピンクッション歪み)、台形歪み、弓形歪みがあ
る。その他に、本実施形態の画歪み測定装置では、輝線
の傾き及び画面の寸法(画寸)の測定も行う。図19の
(a)は、糸巻歪みが生じている画面を、(b)は、糸
巻歪みの内容及び計算式を示している。図19(a)に
おいて、A〜Hは、仮想交点VP1〜VP8に対応す
る。尚、中央の仮想交点VP9に対応する点は省略して
ある。したがって、A〜Hについても仮想交点と呼ぶ。
図20は、図19のうち、仮想交点A〜Hと、糸巻歪み
に関連するa〜dを抜き出し、糸巻歪みを誇張して描い
た図である。
【0043】図20において、点E’のフレームアドレ
スの座標は、仮想交点Aと仮想交点Bとを結んだ直線の
中点として算出する。点F’,G’,H’のフレームア
ドレスの座標も同様にして求める。ここで、例えば、a
の値は、このようにしてフレームアドレスの座標値を求
めた点E’と、既にフレームアドレスの座標値を算出し
てある点Eとの距離として求めることができる。同様に
して、b,c,dの値も求めることができる。また、各
仮想交点間の距離(例えば仮想交点Aと仮想交点Hの距
離AH)は、それぞれの仮想交点のフレームアドレスの
座標値から容易に求めることができる。したがって、こ
れらの値から、図19(b)に示した計算式基づいて、
図19(b)に示した各種の糸巻歪みを算出することが
できる。
【0044】図21の(a)は、台形歪みが生じている
画面を、(b)は台形歪みの内容及び計算式を示してい
る。図21(a)では、便宜上、仮想交点Eを、仮想交
点Aと仮想交点Bを結ぶ直線上に示してあるが、実際に
は必ずしもこの直線上にあるとは限らない。仮想交点
F,G,Hについても同様である。図21(a)におい
て、e,f,g,hの各値は、仮想交点A,B,C,D
のフレームアドレスの座標値から容易に求めることがで
きる。また、各仮想交点間の距離(例えば仮想交点Aと
仮想交点Hの距離AH)については、図20に関連して
説明したように、それぞれの仮想交点のフレームアドレ
スの座標値から容易に求めることができる。したがっ
て、これらの値から、図21(b)に示した計算式基づ
いて、図21(b)に示した各種の台形歪みを算出する
ことができる。
【0045】図22の(a)は、弓形歪みを概念的に説
明する画面を、(b)は弓形歪みの内容及び計算式を示
している。図23は、図22の画面の中央に相当する部
分を拡大し、かつ、弓形歪みに関連するi及びjを抜き
出して描いた図である。図23において、点I’のフレ
ームアドレスの座標は、図22に示した仮想交点E及び
Gを結んだ直線の中点として算出する。また、点I”の
フレームアドレスの座標は、図22に示した仮想交点F
及びHを結んだ直線の中点として算出する。仮想交点I
のフレームアドレスの座標は、既に算出してある。した
がってiは、点Iと点I’との距離として、jは、点I
と点I”との距離として、それぞれ求めることができ
る。また、各仮想交点間の距離(例えば仮想交点Aと仮
想交点Dの距離AD)は、それぞれの仮想交点のフレー
ムアドレスの座標値から容易に求めることができる。し
たがって、これらの値から、図22(b)に示した計算
式によって、図22(b)に示した水平弓形歪み及び垂
直弓形歪みを算出することができる。
【0046】図24は、画寸を測定する場合の計算式を
示している。同図において、水平画サイズHFは、既に
フレームアドレスの座標値を求めてある仮想交点H(図
18では仮想交点VP4)と仮想交点F(図18では仮
想交点VP6)の間の距離として算出する。同様に、垂
直画サイズEGは、既にフレームアドレスの座標値を求
めてある仮想交点E(図18では仮想交点VP2)と仮
想交点G(図18では仮想交点VP8)の間の距離とし
て算出する。
【0047】以上のように、仮想交点VP1〜VP9
(図19〜図24ではA〜I)のフレームアドレスの座
標値から、図19〜図24に示した各種画歪み(図24
は画サイズ)の計算を行うことができる。かかる計算
は、図2の演算回路23において自動的に行われ、その
結果は表示装置25に表示される。このとき、数値結果
だけでなく、図19〜図24に示した各種画歪みの態様
や計算式をなども併せて表示すれば、ユーザーにとって
使い易いものとなる。
【0048】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能で
ある。例えば、上記実施形態では、センサフレーム11
に9か所の主測定点を設け、その他に12か所の補助測
定点を設けたが、この数は、それぞれの実施形態に合わ
せて適当な数とすることができる。また、上記実施形態
では、すべての測定点に予め光センサを挿入し、一括し
て各測定点の映像アドレスを求めたが、一つの光センサ
を測定点に順番に挿入しながら、順次各測定点の映像ア
ドレスを求めるようにすることも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、相
互の位置関係が既知である複数の基準点に光電変換手段
を保持し、CRTに所定の映像を表示させたときの光電
変換手段のサンプリング輝度データに基づいて各基準点
の画面上でのアドレスを算出し、各基準点の画面上での
アドレスと、各基準点の光電変換手段保持手段における
位置との関係から、演算によってCRTの画歪みを算出
する画歪み算出演算を行うので、画歪みの測定を自動化
することが可能となり、したがって従来のように画歪み
を測定しようとするCRTにクロスハッチパターンを表
示させて測定者がゲージや物差しを当てて測るという必
要がなくなり、測定者の負担が大幅に軽減され、また視
差などによる個人差のない客観的な測定が可能となり、
測定に要する時間も大幅に短縮される。更に、予め正確
に相互の位置関係が分かっている基準点の画面上でのア
ドレスを所定の演算によって算出するので、測定精度を
従来よりも高めることができ、したがってハイビジョン
やコンピュータ用のCRTのように画面の高精細化が進
んだCRTについても、高い精度で画歪みの測定を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のCRTの画歪み測定装置
の概略斜視図である。
【図2】図1に示したセンサフレーム11の正面図であ
る。
【図3】図1に示した画歪み測定装置のブロック図であ
る。
【図4】信号S2に基づいて画面を4分割した映像の例
を示した図である。
【図5】信号S1〜S5に基づく白黒交互映像とCRT
画面の左右方向の位置との対応関係を示した図である。
【図6】図5のイ、ロ、ハ、ニ、ホの各点における符号
化された輝度データD1,D2,D3,D4,D5を表
として示した図である。
【図7】大アドレスの長方形領域を横方向に8分割し、
そのうちの一つの部分だけを白レベルとし、その他を黒
レベルとした8種類のハッチ映像を示した図である。
【図8】光センサによって得られた一連のサンプリング
輝度データを、その大きさを実線で示した棒グラフの長
さに対応させ、これらを等間隔に並べた図である。
【図9】包絡線が歪んだ波形となる一連のサンプリング
輝度データの例を示した図である。
【図10】斜め方向のハッチ映像の例を示した図であ
る。
【図11】ハッチの間隔及び光センサの指向特性を同じ
にした場合において、縦線ハッチ映像に基づく場合(同
図(a))と斜め線ハッチ映像に基づく場合(同図
(b))に、サンプリング輝度データの包絡線がどのよ
うに異なるかを示した図である。
【図12】ハッチ間隔が適当かどうかにかかわらず歪み
少ないサンプリング輝度データを得るために画面の左右
方向に正弦波状に変化するように変調した映像信号を示
す図である。
【図13】電子ビームをラスター走査するCRTの画面
領域を示した図である。
【図14】図13に示した画面領域60の画歪み誇張し
て描いた図である。
【図15】CRT10の画面と対向して配置されるセン
サーフレーム11上の9個の主測定点11aを示した図
である。
【図16】オーバースキャンさせた画面領域60とセン
サーフレーム11の主測定点TP1〜TP9との関係を
示した図である。
【図17】図16に示した主測定点TP1及びその近傍
について、拡大して示した図である。
【図18】交点VP1〜VP9(黒丸で示す)を、対応
する主測定点TP1〜TP9(白丸で示す)と共に、セ
ンサフレームに基づいた座標平面上に示した図である。
【図19】(a)は糸巻歪みが生じている画面を、
(b)は糸巻歪みの内容及び計算式を示した図である。
【図20】図19のうち、仮想交点A〜Hと、糸巻歪み
に関連するa〜dを抜き出し、糸巻歪みを誇張して描い
た図である。
【図21】(a)は台形歪みが生じている画面を、
(b)は台形歪みの内容及び計算式を示した図である。
【図22】(a)は弓形歪みが生じている画面を、
(b)は弓形歪みの内容及び計算式を示した図である。
【図23】図22の画面の中央に相当する部分を拡大
し、かつ、弓形歪みに関連するi及びjを抜き出して描
いた図である。
【図24】画寸を測定する場合の計算式を示した図であ
る。
【図25】CRTの画歪み測定用のクロスッチパターン
を示した図である。
【符号の説明】
10 CRT 11 センサフレーム 11a 主測定点 11b 補助測定点 12 光センサ 13 制御装置 20 信号発生回路 21 増幅回路 22 A/D変換回路 23 演算回路 24 制御回路 25 表示装置 50a,50b 光センサの受光可能範囲 51a 縦線ハッチ映像 51b 斜め線ハッチ映像 52a,52b 包絡線 60 CRTの画面領域 TP1〜TP9 主測定点 VP1〜VP9 仮想交点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTの画面上での輝度を電気信号に変
    換する光電変換手段と、 前記光電変換手段を保持する複数の基準点の相互の位置
    関係が既知である光電変換手段保持手段と、 前記光電変換手段が保持された前記基準点の画面上での
    アドレスを求めるのに用いる所定の映像群を表示する映
    像信号を前記CRTに供給する映像信号発生手段と、 前記CRTが前記所定の映像群を表示しているときの前
    記光電変換手段の輝度データに基づいて前記基準点の画
    面上でのアドレスを算出するアドレス算出演算を行うと
    ともに、算出された各基準点の画面上でのアドレスと、
    各基準点の前記光電変換手段保持手段における位置との
    関係から、所定の演算によって前記CRTの画歪みを算
    出する画歪み算出演算を行う演算手段と、 を具備することを特徴とするCRTの画歪み測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光電変換手段保持手段は、前記複数
    の基準点のすべてに前記光電変換手段を保持し、前記演
    算手段は、前記光電変換手段保持手段に保持されたすべ
    ての光電変換手段について一括して前記アドレス算出演
    算を行うものである請求項1記載のCRTの画歪み測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段が行う前記画歪み算出演算
    は、前記光電変換保持手段に設けられた少なくとも画面
    の四隅の近傍の四つの基準点の前記画面上でのアドレス
    を算出し、これらの基準点の画面上でのアドレスに基づ
    いて前記画面上でのアドレスのx座標が等しい仮想ラス
    ター線とy座標が等しい仮想ラスター線を求め、前記x
    座標が等しい仮想ラスター線と前記y座標が等しい仮想
    ラスター線とが交わる、前記四つの基準点の近傍の四つ
    の仮想交点の画面上でのアドレスを算出し、これら四つ
    の仮想交点の前記光電変換手段保持手段における座標を
    求め、これらの座標値から所定の計算によって画歪みを
    算出するものである請求項1又は2記載のCRTの画歪
    み測定装置。
  4. 【請求項4】 前記映像信号発生手段から供給された映
    像信号に基づいて前記CRTに表示される前記所定の映
    像群は、 前記CRTの画面上の所定の画像表示領域内を横方向に
    p分割してp箇所の分割領域に明部又は暗部のいずれか
    一方を順次表示する横ハッチ映像および当該所定の画像
    表示領域内を縦方向にq分割してq箇所の分割領域に明
    部又は暗部のいずれか一方を順次表示する縦ハッチ映像
    を含み、 前記演算手段が行う前記アドレス算出演算は、 前記CRTの画面に前記縦ハッチ映像及び横ハッチ映像
    が表示されているときの前記光電変換手段の出力信号に
    基づいて当該所定の画像表示領域内における小アドレス
    を算出する演算を含むものである、 請求項1,2又は3記載のCRTの画歪み測定装置。
  5. 【請求項5】 前記映像信号発生手段から供給された映
    像信号に基づいて前記CRTに表示される前記所定の映
    像群は、 前記CRTの画面上の所定の画像表示領域内を斜め方向
    にr分割してr箇所の分割領域に明部又は暗部のいずれ
    か一方を順次表示する第1の斜めハッチ映像および当該
    所定の画像表示領域内を前記第1の斜めハッチ映像の分
    割方向と略直交する方向にs分割してs箇所の分割領域
    に明部又は暗部のいずれか一方を順次表示する第2の斜
    めハッチ映像を含み、 前記演算手段が行う前記アドレス算出演算は、 前記CRTの画面に第1の斜めハッチ映像及び第2の斜
    めハッチ映像が表示されているときの前記光電変換手段
    の出力信号に基づいて当該所定の画像表示領域内におけ
    る小アドレスを算出する演算を含むものである、 請求項1,2又は3記載のCRTの画歪み測定装置。
  6. 【請求項6】 前記映像信号発生手段から供給された映
    像信号に基づいて前記CRTに表示される前記所定の映
    像群は、更に、 前記CRTの画面を横方向に1/2,1/4,・・・,
    1/2n ずつに分割して明部と暗部を交互に表示する白
    黒交互映像および前記CRTの画面を縦方向に1/2,
    1/4,・・・,1/2m ずつに分割して明部と暗部を
    交互に表示する白黒交互映像からなる大アドレス算出用
    映像を含み、 前記演算手段が行う前記アドレス算出演算は、 前記CRTの画面に前記大アドレス算出用映像が表示さ
    れているときの前記光電変換手段の出力信号に基づいて
    前記光電変換手段の前記CRTの画面上での大アドレス
    を算出し、この大アドレスで特定される領域を前記所定
    の画像表示領域として前記小アドレスを算出する演算を
    含むものである、 請求項4又は5記載のCRTの画歪み測定装置。
JP14563297A 1997-06-03 1997-06-03 Crtの画歪み測定装置 Pending JPH10336707A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019868A (ja) * 2005-12-09 2010-01-28 Chukaminkoku Taiwan Hakumaku Denshotai Ekisho Keijiki Sangyo Kyokai ディスプレーの多角度計測システム及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010019868A (ja) * 2005-12-09 2010-01-28 Chukaminkoku Taiwan Hakumaku Denshotai Ekisho Keijiki Sangyo Kyokai ディスプレーの多角度計測システム及び方法

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