JPH10333117A - 液晶表示装置の駆動装置 - Google Patents

液晶表示装置の駆動装置

Info

Publication number
JPH10333117A
JPH10333117A JP13890897A JP13890897A JPH10333117A JP H10333117 A JPH10333117 A JP H10333117A JP 13890897 A JP13890897 A JP 13890897A JP 13890897 A JP13890897 A JP 13890897A JP H10333117 A JPH10333117 A JP H10333117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
common electrode
signal
electrode
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13890897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Morii
秀樹 森井
Makoto Takeda
信 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP13890897A priority Critical patent/JPH10333117A/ja
Publication of JPH10333117A publication Critical patent/JPH10333117A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】信号伝達経路のインピーダンスの影響を相殺す
ることができ、かつ回路構成が簡単な液晶表示装置の駆
動装置を提供する。 【解決手段】ソースドライバ107は、各水平走査期間
の度に、各行について各信号電圧Va,Vb,Vc,V
dのいずれかを選択し、各行の信号電圧を各信号電極線
Q1,…,Qi,…,Qmに加える。また、共通電極駆動
回路11も、各水平走査期間の度に、共通電極102に
加える電圧Vcomの極性を反転している。また、水平走
査期間の初期に、電圧Vcomの波高値を高くしている。
これによって、画素電極と共通電極間の駆動電圧が水平
走査期間Hの初期に大きくされ、この初期のときだけ、
画素電極と共通電極間が過充電の状態となり、これに引
き続いて適宜な充電状態となる。このため、ソースドラ
イバ107から画素電極に至るまでの、浮遊インピーダ
ンスの影響が大きくても、充電不足を避けることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一対の基板間に
液晶層を介在させ、これらの基板の一方に複数の画素電
極を設けると共に、他方に該各画素電極に対向する共通
電極を設けた液晶表示装置に関し、特に各画素電極毎
に、画素電極と共通電極間にパルス状電圧を印加するこ
とによって、画像を表示するための液晶表示装置の駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液晶表示装置としては、アクテ
ィブマトリクス型のものがあり、図5は、このアクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置を概略的に示している。
同図において、液晶パネル101は、m行n列に配列さ
れてた各画素を有しており、この液晶パネル101の液
晶層を一対のガラス基板に挟持している。片方のガラス
基板の内面には全面に共通の透明な共通電極(図中10
2で示す)が展着され、この共通電極102に端子10
3を介して予め定められた電圧Vcomを印加している。
また、他方のガラス基板の内面には、各画素毎に、透明
な画素電極104及びTFT105を設け、画素電極1
04をTFT105のドレインに接続している。
【0003】信号電圧発生回路106は、4種類の相互
に異なる各信号電圧Va,Vb,Vc,Vdを発生し、
これらの信号電圧をソースドライバ107に供給してい
る。
【0004】ソースドライバ107は、各水平走査期間
の度に、各行について各信号電圧Va,Vb,Vc,V
dのいずれかを選択し、各行の信号電圧を各信号電極線
Q1,…,Qi,…,Qmに加える。
【0005】ゲートドライバ108は、各水平走査期間
の度に、各走査電極線P1,…,Pj,…,Pnを順次選
択して、選択された走査電極線にオンパルスを与える。
これによって、オンパルスの間、つまり1水平走査期
間、選択された走査電極線に沿って並ぶ各TFT105
にオンパルスが加えられ、これらのTFT105がオン
となる。
【0006】こうして各水平走査期間の度に、各行の信
号電圧を各信号電極線Q1,…,Qi,…,Qmに加える
と共に、1つの走査電極線に沿って並ぶ各TFT105
をオンにすると、各信号電極線Q1,…,Qi,…,Qm
の信号電圧が該各TFT105を通じて該走査電極線に
沿って並ぶ各画素電極に加えられる。
【0007】また、第i行の各画素D(i,1),…D
(i,j),…,D(i,n)に着目すると、各水平走
査期間毎に、各信号電圧Va,Vb,Vc,Vdのいず
れかが選択され、選択された信号電圧が該各画素D
(i,1),…D(i,j),…,D(i,n)の画素
電極に順次加えられることになる。
【0008】なお、ここでは、説明の簡略化のために、
各画素の階調選択肢を4種類とし、これに応じて4種類
の各信号電圧Va,Vb,Vc,Vdを用意している
が、より多くの種類の階調選択肢を必要とするならば、
各信号電圧の種類も多くせねばならない。
【0009】図6は、図5の液晶表示装置のソースドラ
イバ107を詳細に示している。このソースドライバ1
07は、1走査電極線に沿って並ぶ各画素の数、つまり
各行の数に等しいm個の階調選択回路CL1,…,CL
i,…,CLmから構成されており、ゲートドライバ10
8によって選択された走査電極線に沿うm個の各画素に
それぞれの信号電圧を供給する。
【0010】ここでは、走査電極線に沿うm個の各画素
毎に、4種類の階調を表すので、第1番目、…、第i番
目、…、第m番目の各画素に対応させて2ビットの映像
データ(Da1,Db1),…,(Dai,Dbi),…,(D
am,Dbm)を各デコーダF1,…,Fi,…,Fmに入力
して、これらの映像データを復号化し、この結果とし
て、各画素毎に、4種類の各信号電圧Va,Vb,V
c,Vdのいずれかを選択している。これらの映像デー
タは、次の様にして形成される。
【0011】まず、デジタル映像信号Daが外部から端
子t1を介して各サンプリングフリップフロップSA1,
…,SAi,…,SAmの入力端子Dに加えられ、またデ
ジタル映像信号Dbが外部から端子t2を介して各サン
プリングフリップフロップSB1,…,SBi,…,SB
mの入力端子Dに加えられている。デジタル映像信号D
aは、各映像データDa1,…,Dai,…,Damを時系列
に含み、またデジタル映像信号Dbは、各映像データD
b1,…,Dbi,…,Dbmを時系列に含んでいる。
【0012】更に、各サンプリングクロックPS1,
…,PSi,…,PSmが外部から端子T1を介して各サ
ンプリングフリップフロップ(SA1,SB1),…,
(SAi,SBi),…,(SAm,SBm)の入力端子C
Kに加えられている。これらのサンプリングクロックの
うちの例えばPSiは、第i番目の画素に対応する期間
に立ち上がるので、この立ち上がりの時点で、第i番目
の各サンプリングフリップフロップ(SAi,SBi)
は、映像データ(Dai,Dbi)を取り込んで、これを保
持する。
【0013】同様に、他の各サンプリングフリップフロ
ップにおいても、自己の入力端子CKに加えられている
サンプリングクロックの立ち上がりの時点で、それぞれ
の映像データを取り込んで、これらの映像データを保持
する。
【0014】この様な各サンプリングフリップフロップ
による映像データのサンプリングは、1水平走査期間で
全て行われて完了する。
【0015】これらのサンプリングフリップフロップに
よるサンプリングが終了すると、出力パルスPTが端子
t3を介して全ての各ホールドフリップフロップ(HA
1,HB1),…,(HAi,HBi),…,(HAm,H
Bm)の入力端子CKに一斉に加えられ、前段の各サン
プリングフリップフロップ(SA1,SB1),…,(S
Ai,SBi),…,(SAm,SBm)で保持されていた
全ての映像データ(Da1,Db1),…,(Dai,Db
i),…,(Dam,Dbm)が各ホールドフリップフロッ
プ(HA1,HB1),…,(HAi,HBi),…,(H
Am,HBm)の入力端子Dに転送されて保持される。こ
れと同時に、各映像データDa1,…,Dai,…,Damが
各ホールドフィリップフロップHA1,…,HAi,…,
HAmの出力端子Qから各デコーダF1,…,Fi,…,
Fmの入力端子Aに加えられ、また各映像データDb1,
…,Dbi,…,Dbmが各ホールドフィリップフロップ
HB1,…,HBi,…,HBmの出力端子Qから各デコ
ーダF1,…,Fi,…,Fmの入力端子Bに加えられ
る。
【0016】一方、図5の信号電圧発生回路106から
の4種類の各信号電圧Va,Vb,Vc,Vdは、この
ソースドライバ107の各デコーダF1,…,Fi,…,
Fm毎に設けられた各アナログスイッチ(Xa1,Xb1,
Xc1,Xd1),…,(Xai,Xbi,Xci,Xdi),…,
(Xam,Xbm,Xcm,Xdm)に供給されている。
【0017】各デコーダF1,…,Fi,…,Fmは、各
映像データ(Da1,Db1),…,(Dai,Dbi),…,
(Dam,Dbm)を復号化し、それぞれの結果に応じて、
4個の出力端子(Y0,Y1,Y2,Y3)のいずれかをア
クティブにする。これによって、各デコーダF1,…,
Fi,…,Fm毎に、4個のアナログスイッチのいずれか
がオンに切り換えられ、各デコーダF1,…,Fi,…,
Fmに対応する各信号電極線Q1,…,Qi,…,Qm毎
に、4種類の各信号電圧Va,Vb,Vc,Vdのいず
れかが加えられる。
【0018】なお、4個のアナログスイッチの1つだけ
をオンにすると言う方法以外に、4個のデジタルスイッ
チを組み合わせてオンにすることも可能である。
【0019】ところで、第i行の各画素D(i,1),
…,D(i,j),…,D(i,n)に着目すると、各
画素によって、ソースドライバ107から画素電極に至
るまでの信号電極線上の信号伝達距離が異なる。このた
め、これらの画素毎に、信号電極線の浮遊インピーダン
スが異なり、画素に加わる信号電圧の波形も異なる。
【0020】例えば、図7に示す様にソースドライバ1
07から画素電極に至るまでの信号電極線の抵抗をRと
し、信号電極線並びに画素電極と共通電極間の容量をC
とすると、信号電極線の浮遊インピーダンスは、抵抗R
と容量Cの直列回路によって等価的に表され、画素電極
がソースドライバ107から遠い程、この浮遊インピー
ダンスの影響が大きくなる。
【0021】このことは、ソースドライバ107に最も
近い画素D(i,1)に加わる図8(a)の信号電圧の
波形、少し遠い画素D(i,j)に加わる図8(b)の
信号電圧の波形、及び最も遠い画素D(i,n)に加わ
る図8(c)の信号電圧の波形を比較しても明らかであ
って、画素電極がソースドライバ107に遠い程、画素
電極に加わる信号電圧の波形が大きく鈍ったり、その波
高値が電圧Vxから電圧Vyに低下する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】この様に従来の液晶表
示装置では、信号電極線の浮遊インピーダンスの影響を
受け、画素電極に加わる信号電圧の波形が大きく鈍った
り、その波高値が電圧Vxから電圧Vyに低下していた。
【0023】この様な傾向は、表示パネル101を大型
化かつ高精細化する程、顕著に現れる。すなわち、表示
パネル101の大型化や高精細化に伴い、ソースドライ
バ107の出力インピーダンス、信号電極線のインピー
ダンス、あるいはオンのときのTFTの抵抗、画素電極
と共通電極間の画素容量等、信号電極線を含む信号伝達
経路のインピーダンスが大きくなり、各信号電圧が劣化
するので、十分な電圧を画素に加えることが出来なくな
り、表示品位の低下を招いた。
【0024】また、信号伝達経路のインピーダンスが大
きくなると、各映像データ(Da1,Db1),…,(Da
i,Dbi),…,(Dam,Dbm)のパターンに応じて、
各画素容量に充電される電荷量が本来充電されるべき電
荷量からずれることがあるので、表示画面においては、
本来同じであるべき2つの領域の輝度が表示パターンに
よって異なると言う現象(シャドーイング)が発生し
た。
【0025】このため、この発明の出願人は、先に「表
示装置の駆動回路」(特開平6−205341号公報を
参照)を提案している。
【0026】ここでは、各信号電圧をソースドライバに
与える前に、これらの信号電圧を加工して、これらの信
号電圧の波形や実行値を予め補正しており、これによっ
て信号伝達経路のインピーダンスに起因する各信号電圧
の劣化を補っている。
【0027】しかしながら、各信号電圧毎に、信号電圧
の波形や実行値を補正するので、階調レベルが多くなっ
て、各信号電圧の種類が多くなると、回路構成が複雑化
し、その制御も困難になると言う不都合があった。
【0028】そこで、この発明は、この様な従来の課題
を解決するものであって、信号伝達経路のインピーダン
スの影響を相殺することができ、かつ回路構成が簡単な
液晶表示装置の駆動装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、一対の基板を対向配置して、こ
れらの基板間に液晶層を介在させ、これらの基板の一方
に複数の画素電極を設けると共に、他方に該各画素電極
に対向する共通電極を設け、各画素電極毎に、画素電極
と共通電極間にパルス状電圧を印加することによって、
画像を表示する液晶表示装置の駆動装置において、画素
電極と共通電極間にパルス状電圧を印加する期間の初期
に、画素電極と共通電極間の電圧の絶対値が大きくなる
様に、共通電極の電圧を制御する共通電極電圧供給手段
を備えている。
【0030】この様な構成によれば、画素電極と共通電
極間にパルス状電圧を印加する期間の初期に、画素電極
と共通電極間の電圧の絶対値を大きくするので、このパ
ルス状電圧の立ち上がりに発生する波形の鈍りを相殺し
て補正することができる。
【0031】また、画素電極と共通電極間の電圧の絶対
値を大きくするために、共通電極の電圧を制御している
ので、階調レベルに応じて画素電極に加えられる各種の
電圧を逐次補正する必要がなく、共通電極の電圧を補正
するだけで済む。このため、階調レベルが多くなって
も、回路構成が複雑化することはない。
【0032】また、請求項2に記載の発明は、一対の基
板を対向配置して、これらの基板間に液晶層を介在さ
せ、これらの基板の一方に複数の画素電極を行列方向に
配列すると共に、他方に該各画素電極に対向する共通電
極を設け、行列の各列を順次選択して、選択された1つ
の列に並ぶ各画素電極にそれぞれのパルス状電圧を印加
する液晶表示装置の駆動装置において、1つの列に並ぶ
各画素電極にそれぞれのパルス状電圧を印加する期間の
初期に、これらの画素電極と共通電極間の電圧の絶対値
が大きくなる様に、共通電極の電圧を制御する共通電極
電圧供給手段を備えている。
【0033】ここでは、1つの列に並ぶ各画素電極にそ
れぞれのパルス状電圧を印加する期間、つまり1水平走
査期間の初期に、これらの画素電極と共通電極間の電圧
の絶対値が大きくしている。したがって、各水平走査期
間毎に、共通電極の電圧を制御している。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面を参照して説明する。図1は、この発明の駆動回路
を適用した液晶表示装置の一実施形態を概略的に示して
いる。この駆動回路では、図5に示す従来の回路に、共
通電極駆動回路11を付設している。
【0035】なお、図1において、図5の回路と同様の
作用を果たす部位には説明の便宜上同じ符号を付す。
【0036】ただし、この実施形態の回路では、液晶表
示パネル101を交流駆動している。このため、信号電
圧発生回路106は、各信号電圧Va,Vb,Vc,V
dだけでなく、これらの電圧とは極性が異なる各信号電
圧−Va,−Vb,−Vc,−Vdを発生し、これらの
信号電圧をソースドライバ107に供給している。
【0037】ソースドライバ107は、各水平走査期間
の度に、各信号電圧Va,Vb,Vc,Vdと各信号電
圧−Va,−Vb,−Vc,−Vdを交互に選択し、更
に各行について各信号電圧のいずれかを選択し、各行の
信号電圧を各信号電極線Q1,…,Qi,…,Qmに加え
る。
【0038】また、共通電極駆動回路11も、各水平走
査期間の度に、共通電極102に加える電圧Vcomの極
性を反転している。
【0039】各信号電極線に信号電圧が加えられたと
き、これらの信号電圧の極性と共通電極102の電圧V
comの極性は相互に異なり、これによって各信号電圧が
加えられる各画素電極と共通電極102間の駆動電圧を
十分に大きくしている。
【0040】図2は、共通電極駆動回路11の構成を示
している。この共通電極駆動回路11は、2種類の制御
信号を入力しており、一方が信号REVであって、第1
レベルシフタ12に入力され、他方が信号POPであっ
て、第2レベルシフタ13に入力される。
【0041】第1レベルシフタ12は、2つの各ナンド
回路14,15を備え、第2レベルシフタ13は、イン
バータ16、及び2つの各ノア回路17,18を備えて
いる。
【0042】第1レベルシフタ12のナンド回路14
は、信号REVと信号POPを入力し、これらの信号の
論理積否定を求め、これをPチャネル型FET21に出
力する。つまり、信号REVと信号POPが共にハイレ
ベルのときにのみ、ローレベルの信号をPチャネル型F
ET21に加えて、このPチャネル型FET21をオン
にする。
【0043】また、第1レベルシフタ12のナンド回路
15は、信号REVを入力する共に、信号インバータ1
6によって反転した信号/POPを入力し、これらの信
号の論理積否定を求め、これをPチャネル型FET21
に出力する。つまり、信号REVがハイレベルで、かつ
信号POPがローレベルのときにのみ、ローレベルの信
号をPチャネル型FET22に加えて、このPチャネル
型FET22をオンにする。
【0044】一方、第2レベルシフタ13のノア回路1
7は、信号REVと信号POPを入力し、これらの信号
の論理和否定を求め、これをNチャネル型FET23に
出力する。つまり、信号REVと信号POPが共にロー
レベルのときにのみ、ハイレベルの信号をNチャネル型
FET23に加えて、このNチャネル型FET23をオ
ンにする。
【0045】また、第2レベルシフタ14のノア回路1
8は、信号REVを入力する共に、信号インバータ16
によって反転した信号/POPを入力し、これらの信号
の論理和否定を求め、これをNチャネル型FET24に
出力する。つまり、信号REVがローレベルで、かつ信
号POPがハイレベルのときにのみ、ハイレベルの信号
をNチャネル型FET24に加えて、このNチャネル型
FET24をオンにする。
【0046】したがって、各信号REV,POPのレベ
ルに応じて、各Pチャネル型FET21,22及び各N
チャネル型FET23,24のいずれかが選択的にオン
となる。
【0047】Pチャネル型FET21のソースには、高
い第1電圧VHHを加え、またPチャネル型FET22の
ソースには、低い第2電圧VHを加えている。一方、N
チャネル型FET23のソースには、第2電圧VHを逆
極性にした第3電圧VLを加え、またPチャネル型FE
T24のソースには、第1電圧VHHを逆極性にした第4
電圧VLLを加えている。これらのFET21,22,2
3,24のドレインは、ワイヤード接続され、更に共通
電極102に接続されている。
【0048】したがって、各信号REV,POPのレベ
ルに応じて、各FET21,22,23,24のいずれ
かが選択的にオンになると、第1電圧VHH、第2電圧V
H、第3電圧VL及び第4電圧VLLのいずれかが選択的に
共通電極102に加えられることになる。
【0049】次の表(1)に、各信号REV,POPの
レベルと共通電極102の電圧の関係を整理して示す。
【0050】
【表1】
【0051】図3は、共通電極駆動回路11における各
信号を示すタイミングチャートである。図3(a)の信
号REVは、各水平走査期間に同期しており、各水平走
査期間の度に反転している。図3(b)の信号POP
は、信号REVが反転する度に、予め定められた時間Δ
tだけ、ハイレベルとなり、その他の時間にはローレベ
ルになっている。これらの信号REV,POPのレベル
に応じて、各FET21,22,23,24のいずれか
が選択的にオンになり、第1電圧VHH、第2電圧VH、
第3電圧VL及び第4電圧VLLのいずれかが選択的に共
通電極102に順次加えられると、共通電極102に
は、図3(c)の電圧Vcomが加えられる。
【0052】この共通電極102の電圧Vcomは、図3
(d)の各信号電極線の信号電圧の極性とは常に反転の
関係にあり、これによって各信号電圧が加えられる各画
素電極と共通電極102間の駆動電圧を大きくしてい
る。
【0053】また、信号電極線の信号電圧がローレベル
となる各水平走査期間の初期の時間Δtに、共通電極1
02の電圧Vcomを第1電圧VHHに設定してから、この
電圧Vcomを第1電圧VHHよりも低い第2電圧VHに設定
している。第2電圧VHは、共通電極102の印加電圧
として望ましいレベルに設定されている。したがって、
共通電極102には、高めの第1電圧VHHを時間Δtだ
け加えてから、適宜の第2電圧VHを加えることにな
る。
【0054】あるいは、信号電極線の信号電圧がハイレ
ベルとなる各水平走査期間の初期の時間Δtに、共通電
極102の電圧Vcomを第4電圧VLLに設定してから、
この電圧Vcomを第4電圧VLLよりも高い第3電圧VLに
設定している。第3電圧VLは、共通電極102の印加
電圧として望ましいレベルに設定されている。したがっ
て、共通電極102には、低めの第4電圧VLLを時間Δ
tだけ加えてから、適宜の第3電圧VLを加えることに
なる。
【0055】この様に水平走査期間の初期に共通電極1
02の電圧Vcomを高めの第1電圧VHHに設定してか
ら、この電圧Vcomを適宜の第2電圧VHに低下させた
り、また水平走査期間の初期に共通電極102の電圧V
comを低めの第4電圧VLLに設定しから、適宜の第3電
圧VLに上昇させると、画素電極と共通電極102間の
駆動電圧が図4に示す様なものとなる。
【0056】同図(a)は、第i行の画素D(i,1)
の画素電極と共通電極102間の駆動電圧の電圧波形を
示し、(b)は、第i行の画素D(i,j)の画素電極
と共通電極102間の駆動電圧の電圧波形を示し、
(c)は、第i行の画素D(i,n)の画素電極と共通
電極102間の駆動電圧の電圧波形を示す。
【0057】これらの波形から明らかな様に、画素電極
と共通電極間の駆動電圧は、水平走査期間Hの初期の時
間Δtに大きくされているので、この初期の時間Δtの
ときだけ、画素電極と共通電極間が過充電の状態とな
り、これに引き続いて適宜な充電状態となる。このた
め、ソースドライバ107から画素電極に至るまでの、
浮遊インピーダンスの影響が大きくても、充電不足を避
けることができる。
【0058】すなわち、水平走査期間Hの初期の時間Δ
tのときだけ、画素電極と共通電極間を過充電の状態と
することによって、信号伝達経路のインピーダンスの影
響を相殺している。
【0059】また、ソースドライバ107の各信号電圧
の波形を補正するのではなく、共通電極の波形を補正す
るだけであるから、階調レベルが多くなっても、回路構
成が複雑化することはない。
【0060】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものでなく、多様に変形することができる。例え
ば、走査電極線がソースドライバ107から遠く離れる
程、走査電極線に沿う各画素電極と共通電極102間に
駆動電圧を加えるときに、信号伝達経路のインピーダン
スが大きな影響を及ぼすので、水平走査期間Hの初期の
時間Δtを長くして、画素電極と共通電極間の過充電の
状態を長くしても良い。あるいは、水平走査期間Hの初
期の時間Δtを長くする代わりに、走査電極線がソース
ドライバ107から遠く離れる程、この時間Δtにおけ
る共通電極102の電圧Vcomの波高値を高くしても構
わない。
【0061】
【発明の効果】以上説明した様に、この発明によれば、
画素電極と共通電極間にパルス状電圧を印加する期間の
初期に、画素電極と共通電極間の電圧の絶対値を大きく
するので、このパルス状電圧の立ち上がりに発生する波
形の鈍りを相殺して補正することができる。
【0062】また、画素電極と共通電極間の電圧の絶対
値を大きくするために、共通電極の電圧を制御している
ので、階調レベルに応じて画素電極に加えられる各種の
電圧を逐次補正する必要がなく、共通電極の電圧を補正
するだけで済む。このため、階調レベルが多くなって
も、回路構成が複雑化することはない。
【0063】また、1つの列に並ぶ各画素電極にそれぞ
れのパルス状電圧を印加する期間、つまり1水平走査期
間の初期に、これらの画素電極と共通電極間の電圧の絶
対値を大きくしても良い。したがって、各水平走査期間
毎に、共通電極の電圧を制御する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の駆動回路を適用した液晶表示装置の
一実施形態を概略的に示すブロック図
【図2】図1の液晶表示装置における共通電極駆動回路
を示すブロック図
【図3】図2の共通電極駆動回路における各信号を示す
タイミングチャート
【図4】図1の液晶表示装置における各画素電極と共通
電極間の駆動電圧の波形を示す図
【図5】従来の液晶表示装置を概略的に示すブロック図
【図6】図5の液晶表示装置におけるソースドライバを
示すブロック図
【図7】図5の液晶表示装置における信号電極線の浮遊
インピーダンスを示す等価回路
【図8】図5の液晶表示装置における各画素電極と共通
電極間の駆動電圧の波形を示す図
【符号の説明】
11 共通電極駆動回路 12 第1レベルシフタ 13 第2レベルシフタ 14,15 ナンド回路 16 インバータ 17,18 ノア回路 21,22 Pチャネル型FET 23,24 Nチャネル型FET 101 液晶パネル 102 共通電極 103 端子 104 画素電極 105 TFT 106 信号電圧発生回路 107 ソースドライバ 108 ゲートドライバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板を対向配置して、これらの基
    板間に液晶層を介在させ、これらの基板の一方に複数の
    画素電極を設けると共に、他方に該各画素電極に対向す
    る共通電極を設け、各画素電極毎に、画素電極と共通電
    極間にパルス状電圧を印加することによって、画像を表
    示する液晶表示装置の駆動装置において、 画素電極と共通電極間にパルス状電圧を印加する期間の
    初期に、画素電極と共通電極間の電圧の絶対値が大きく
    なる様に、共通電極の電圧を制御する共通電極電圧供給
    手段を備える液晶表示装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 一対の基板を対向配置して、これらの基
    板間に液晶層を介在させ、これらの基板の一方に複数の
    画素電極を行列方向に配列すると共に、他方に該各画素
    電極に対向する共通電極を設け、行列の各列を順次選択
    して、選択された1つの列に並ぶ各画素電極にそれぞれ
    のパルス状電圧を印加する液晶表示装置の駆動装置にお
    いて、 1つの列に並ぶ各画素電極にそれぞれのパルス状電圧を
    印加する期間の初期に、これらの画素電極と共通電極間
    の電圧の絶対値が大きくなる様に、共通電極の電圧を制
    御する共通電極電圧供給手段を備える液晶表示装置の駆
    動装置。
JP13890897A 1997-05-28 1997-05-28 液晶表示装置の駆動装置 Withdrawn JPH10333117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13890897A JPH10333117A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 液晶表示装置の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13890897A JPH10333117A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 液晶表示装置の駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10333117A true JPH10333117A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15232957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13890897A Withdrawn JPH10333117A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 液晶表示装置の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10333117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7414602B2 (en) 2003-08-26 2008-08-19 Seiko Epson Corporation Method of driving liquid crystal display device, liquid crystal display device, and portable electronic apparatus
KR100870006B1 (ko) * 2002-05-27 2008-11-21 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 및 그 구동 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100870006B1 (ko) * 2002-05-27 2008-11-21 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 및 그 구동 방법
US7414602B2 (en) 2003-08-26 2008-08-19 Seiko Epson Corporation Method of driving liquid crystal display device, liquid crystal display device, and portable electronic apparatus
US8248338B2 (en) 2003-08-26 2012-08-21 Seiko Epson Corporation Method of driving liquid crystal display device, liquid crystal display device, and portable electronic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101245944B1 (ko) 액정패널, 이를 구비한 액정표시장치 및 그 구동 방법
US10163392B2 (en) Active matrix display device and method for driving same
KR101240645B1 (ko) 표시 장치 및 그 구동 방법
US7268761B2 (en) Liquid crystal device, liquid crystal driving device and method of driving the same, and electronic equipment
US8907883B2 (en) Active matrix type liquid crystal display device and drive method thereof
CN107993629B (zh) 液晶显示装置的驱动方法
KR100365500B1 (ko) 도트 인버젼 방식의 액정 패널 구동 방법 및 그 장치
JP2005043418A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器
JP2005156661A (ja) 液晶表示装置ならびにその駆動回路および駆動方法
US8786542B2 (en) Display device including first and second scanning signal line groups
KR100864497B1 (ko) 액정 표시 장치
US8115716B2 (en) Liquid crystal display device and its drive method
KR100389027B1 (ko) 액정표시장치 및 그 구동방법
US8872809B2 (en) Liquid crystal display apparatus, drive circuit therefor, and drive method therefor
US11501729B2 (en) Source driver that adjusts a timing of outputting of pixel data based on a length of a source line, and display device
JP2009116122A (ja) 表示駆動回路、表示装置及び表示駆動方法
KR20010036308A (ko) 이종 반전 구동법을 갖는 액정 표시 장치 및 이의 구동 방법
JP2005165038A (ja) 液晶表示装置およびその駆動方法、ゲートドライバ
JP2005250034A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器
JPH10333117A (ja) 液晶表示装置の駆動装置
KR100709702B1 (ko) 데이터 충전 시간을 보상하는 액정표시장치
KR20070001475A (ko) 저전력 액정 표시 장치
WO2007052421A1 (ja) 表示装置、データ信号線駆動回路、および表示装置の駆動方法
JP5418388B2 (ja) 液晶表示装置
WO2012111551A1 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803