JPH10332719A - 速度計測装置 - Google Patents

速度計測装置

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JPH10332719A
JPH10332719A JP15437697A JP15437697A JPH10332719A JP H10332719 A JPH10332719 A JP H10332719A JP 15437697 A JP15437697 A JP 15437697A JP 15437697 A JP15437697 A JP 15437697A JP H10332719 A JPH10332719 A JP H10332719A
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JP
Japan
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light receiving
speed
light
receiving means
time difference
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JP15437697A
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Inventor
Takeshi Okada
毅 岡田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの受光手段で検出する光量の時間的変動
波形の時間差より、精度良く速度を検出する速度計測装
置を提供すること。 【解決手段】 受光手段A及びBを、自動車に装備して
側方又は斜め下側方若しくは斜め上側方から得られる自
動車の進行時における光の明暗変動を捉えられるよう
に、かつ、自動車の進行時の風景の流れが捉えられるよ
うに進行方向に並列に並べて設置する。波形時間差検出
手段3は、受光手段A及びBから得られた光量の時間的
変動波形の時間差を求める。速度検出手段4は、受光手
段A及びB間の距離Lと波形時間差検出手段3から得ら
れた時間差から速度を計算する。このように、特別な発
光手段もない簡単な構成で、かつ、自動車の側方を捉え
られるように自動車側面に取り付けるだけの簡単な取り
付けにより、2つの受光手段で検出する光量の時間的変
動出力波形の時間差より、精度良く速度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカーナビゲ
ーションシステムの速度センサとして利用される、自動
車の対地進行速度を求める速度計測装置に関し、特に2
個以上の受光手段を車室内あるいは車のボディ上に設置
し、2個以上の受光手段から得られる光量の時間的変動
出力波形から時間差を求め、受光手段間の距離と前記時
間差から速度を計算するようにした速度計測装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の速度計測装置とその原理に関して
は、例えば、「自動車工学便覧」第3編(1976年 社団
法人 自動車技術会編 p.2-61〜62)に詳述されてい
る。
【0003】以下、図を用いて従来の速度計測装置につ
いて説明する。図11は、従来の速度計測装置のブロッ
ク図を示すものであり、車軸回転パルス生成手段71とパ
ルス計数手段72から構成されている。
【0004】車軸回転パルス生成手段71は、タイヤある
いは車軸の回転数に比例した電気的なパルスを出力す
る。例えば、歯車を車軸に取り付け、磁気センサでその
歯車の回転を検出したり、あるいは、あらかじめ歯車の
歯を磁化しておいて、コイルによる電磁誘導で回転を検
出することによって、車軸の回転数に比例した電気的な
パルスを得ることができる。
【0005】次に、パルス計数手段72は、単位時間tの
間の車軸回転パルス生成手段71で得られたパルスの数p
をカウントし、あらかじめ設定しておく車軸1回転につ
いて生じるパルス数qとタイヤが一回転する間に車体が
移動する距離dを用いて、以下に示す式1により、車速
vを求める。
【0006】 v=p/q/t*d (1) 以上の構成により、従来の速度計測装置は、車軸の回転
数に比例した電気的なパルスをカウントすることによっ
て、簡単に速度を求めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来の速度計測装置では、車軸の回転数に
比例した電気的なパルスを得るために例えば磁気センサ
のような何らかのセンサ(トランスデューサ)を車軸付
近に取り付けなければならないために、大がかりな工事
が必要であったり、非常に手間がかかった。
【0008】また、最近の自動車は、あらかじめ車軸回
転パルスをエンジン制御用に取り出しているものが大半
であるが、その制御回路からパルスを取り出すのも、車
種ごとに異なっていたり、電気回路に精通していなけれ
ば満足な出力は得られず、やはり、非常な手間と知識を
必要として、パルスを検出するのは容易ではないという
問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、2個以上の受光手段を、車体の側方を望
む格好で、車室内あるいは車のボディ上に設置し、2個
以上の受光手段から得られる光量の時間的変動出力波形
から時間差を求め、受光手段間の距離と前記時間差から
自動車の速度を計算するようにしたものである。
【0010】これにより、簡単にして、かつ、精度よく
速度を求めることができる速度計測装置を提供すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、自動車に装備して側方又は斜め下側方若しくは斜め
上側方から得られる自動車の進行時における光の明暗変
動を捉える受光手段であって、かつ、自動車の進行時の
風景の流れが捉えられるように進行方向に並列に並べて
設置した2個以上の受光手段と、各受光手段で得られた
光量の時間的変動波形の時間差を求める波形時間差検出
手段と、受光手段間の距離と前記波形時間差検出手段で
得られた時間差から速度を計算する速度検出手段とから
構成されることによって、簡単に、かつ、精度よく速度
を求めることができる速度計測装置を提供することがで
きる。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
自動車に装備して側方又は斜め下側方若しくは斜め上側
方から得られる自動車の進行時における光の明暗変動を
捉える受光手段であって、かつ、自動車の進行時の風景
の流れが捉えられるように自動車の進行方向に並列に並
べて設置した2個以上の受光手段と、各受光手段で得ら
れた光量の時間的変動波形の時間差を求める波形時間差
検出手段と、受光手段間の距離と前記波形時間差検出手
段で得られた時間差から速度を計算する第1の速度検出
手段と、自動車に更に取り付けられたGPS等の第2の
速度検出手段と、前記第2の速度検出手段の出力が得ら
れた場合に、その出力により前記第1の速度検出手段で
得られた速度を補正する速度補正手段とから構成される
ことによって、簡単に、精度よく、また、経時劣化もな
く、速度を求めることができる速度計測装置を提供する
ことができる。
【0013】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
前記した速度計測装置であって、前記受光手段の出力を
増幅しかつその出力レベルを調節する可変増幅手段を設
けて、前記波形時間差検出手段で時間差が明確に得られ
るようにすることによって、簡単に、かつ、精度よく、
外部環境変化に柔軟に対応しながら、速度を求めること
ができる速度計測装置を提供することができる。
【0014】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
前記した速度計測装置であって、前記波形時間差検出手
段において、2個の受光手段で得られる、ある一定時間
ごとの出力データ列の相互相関を求めて、その最大ピー
クより2個の受光手段出力の間で生じている時間差を求
めるようにすることによって、波形時間差を良好に検出
することができる速度計測装置を提供することができ
る。
【0015】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
前記までの速度計測装置であって、前記受光手段の設置
に当たっては、自動車が左側通行の道路を走行する際に
は、自動車進行方向に対して左側側方斜め下側に前記受
光手段の最大受光感度方向を向けるようにし、一方、自
動車が右側通行の道路を走行する際には、右側側方斜め
下側に前記受光手段の最大受光感度方向を向けるように
することによって、対向車等から受ける外乱の影響を受
けにくい速度計測装置を提供することができる。
【0016】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
前記までの速度計測装置であって、自動車の進行方向に
並列に並べて設置した前記受光手段において、自動車の
進行時における光の明暗変動を2個以上の受光手段で側
方斜め下側から捉えるようにすると共に、自動車の進行
時における光の明暗変動を2個以上の受光手段で側方斜
め上側から捉えるようにすることによって、トンネル等
上方からの明暗情報が得やすい特殊状況下においても良
好な出力を得ることができる速度計測装置を提供するこ
とができる。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図10を用いて説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における速度計測装置の構成を示す概略
ブロック図である。図1において第1の実施の形態の速
度計測装置は、受光手段A1と、受光手段B2と、波形
時間差検出手段3と、速度検出手段4から構成されてい
る。
【0019】以上のように構成された第1の実施の形態
の速度計測装置について、その動作を説明する。受光手
段A1と受光手段B2は、光の明暗変動を電気的な信号
に変える手段であり、例えば、フォトダイオードやフォ
トトランジスタやCCD等により光電変換を行ない、後
段回路で増幅する構成を採ることができる。
【0020】図2は、受光手段Aおよび受光手段B間の
具体的な位置関係と形態例を示したものであり、図2に
おいて受光手段A1と受光手段B2は、距離Lだけ離さ
れた一体モジュールで構成されている。もちろん別々の
モジュールであっても良く、その場合は距離Lだけ離し
て設置すれば良い。
【0021】図3は、受光手段の自動車への取り付け例
を示したものである。図3に示すように、自動車側面に
自動車の進行時の風景の流れが捉えられるように受光手
段を設置する。このとき、受光手段A1と受光手段B2
を、自動車の進行方向に対して並列に並べて設置し、ま
た、遠景ではなく比較的近景を捉えられるように下方を
向けて設置する。
【0022】このように構成して設置された受光手段A
1と受光手段B2各々では、自動車の進行時に側方の風
景の流れが光量の変化として捉えられる。例えば、各受
光手段からは太陽光を反射することによっての道路や白
線、あるいは、柵やガードレールからの微妙な反射光の
明暗が光量変化として捉えられる。つまり、受光手段A
1と受光手段B2はほぼ同じ方向の風景を捉えているの
で、類似した光量変化を検出することができるが、た
だ、自動車の進行方向に対して距離Lだけ離して並列に
設置しているので、時間的なずれすなわち波形時間差が
生じる。
【0023】図4は自動車が移動しているときの2個の
受光手段の時間的変動出力波形例を示したものである。
図4において、自動車の進行方向に対し受光手段A1の
方が受光手段B2より距離Lだけ前方に設置しているた
めに、受光手段A1の出力が受光手段B2の出力に対し
てtdだけ時間が遅れている。この時間差tdは自動車
の速度Vに反比例しており、以下の式2に示すように、
速度が遅ければ大きく、速度が速ければ小さくなる。
【0024】 V=K・L/td (2) ただし、Kは比例定数 図1の波形時間差検出手段3は、受光手段A1と受光手
段B2から得られる光量の時間的変動出力波形に生じる
上記波形の時間差tdを求める。速度検出手段4は、波
形時間差検出手段3で得られた波形の時間差tdによ
り、自動車の速度を算出する。事前の学習等で比例定数
Kの値がわかっていれば、上記式2により精度良く速度
が算出できる。
【0025】例えば、2個の受光手段が十分地面に近け
れば、K=1に近くなるし、遠景を捉えれば捉えるほ
ど、比例定数Kの値は一般には小さくなる。ここで、あ
まり地面に近い所に受光手段を設置しようとすると、走
行中に泥や汚れが付着しやすく、また、得られる光量変
化も自動車直下の道路からの情報に限定されるために小
さくなってしまう。また、受光手段を完全に側方(真
横)に向けると、光量変化を生じさせる物体と自動車と
の距離によって、上記比例定数Kの値が大きく変わりや
すい。
【0026】そこで、自動車側方に受光手段を取り付け
るが、若干斜め下方に傾けて、側方3〜4mの地面や固
定物からの反射光を捉えるようにするとよい。また、ト
ンネル内等で用いる際には、トンネル照明灯から出力が
得られやすいので、側方斜め上に受光手段を向けても良
い。
【0027】以上のように第1の実施の形態の速度計測
装置は、2個以上の受光手段を、車体の側方を望む格好
で、車室内、あるいは、車のボディ上に設置するだけの
簡単な構成で、自動車の速度を精度良く求めることがで
きる。また、自動車の下側に装備する必要はないので、
走行中に付着する汚れや泥で誤動作することもない。
【0028】さらに、上説したように、自動車側面から
の太陽光や照明による光量変動を捉えるために、特に光
で照らす等の発光手段を使うことなく、簡単な構成で速
度を求めることができるという特徴も有する。
【0029】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態における速度計測装置の構成を示す概略
ブロック図である。図5において第2の実施の形態の速
度計測装置は、受光手段A1と、受光手段B2と、波形
時間差検出手段3と、第1の速度検出手段4と、第2の
速度検出手段5と、速度補正手段6から構成されてい
る。
【0030】以上のように構成された第2の実施の形態
の速度計測装置について、その動作を説明するが、第1
の速度検出手段4までの動作は上記第1の実施の形態と
同様なので、ここでは省略する。
【0031】第2の速度検出手段5は、別途装備された
自動車の速度を検出する手段であり、例えば、GPS(G
robal Positioning System)のように、天空の複数の人
工衛星からの情報(キャリアに生ずるドップラ効果)よ
り自動車の対地絶対速度を求める手段を採ることがで
き、天空が十分望める場合、また、ビルの谷間等の電波
のマルチパス現象が生じないところならば、非常に精度
良く速度を求めることができる。
【0032】そこで、速度補正手段6は、第1の速度検
出手段4で得られた速度を第2の速度検出手段5で補正
して精度の高い速度を出力するとともに、第1の速度検
出手段4の比例定数Kを第2の速度検出手段5で得られ
た速度と照らし合わせることで学習して求めていくこと
ができる。
【0033】例えば、第2の速度検出手段5としてGP
Sを用いた速度検出手段とした場合、自動車の直上の天
空が望めて速度を計算するに十分な数の人工衛星の電波
が受信できた場合には、第2の速度検出手段5の速度を
最終出力の速度とし、また、同時に、第1の速度検出手
段4の速度と比較することによって、上記第1の実施の
形態の説明の際に用いた式2の比例定数Kを逐次学習す
る。GPSで求めた速度にも誤差は生じるので、第1の
速度検出手段4と第2の速度検出手段5との重み付けを
調整するようにして速度を求めても良い。
【0034】一方、トンネルや高架下、あるいはビルの
谷間などのマルチパス現象によって第2の速度検出手段
5から精度の高い速度が得られない場合には、学習して
おいた比例定数Kを用いて、第1の速度検出手段4によ
り速度を求める。
【0035】以上のように第2の実施の形態の速度計測
装置を構成することで、第2の速度検出手段によって逐
次学習するため、取り付け誤差等による初期設定からの
ずれや経時変化があっても精度を落とすことなく、速度
を検出することができる。
【0036】(第3の実施の形態)図6は、本発明の第
3の実施の形態における速度計測装置の構成を示す概略
ブロック図である。図6において第3の実施の形態の速
度計測装置は、受光手段A1と、受光手段B2と、波形
時間差検出手段3と、第1の速度検出手段4と、第2の
速度検出手段5と、速度補正手段6と、可変増幅手段7
から構成されている。
【0037】以上のように構成された第3の実施の形態
の速度計測装置について、その動作を説明するが、速度
補正手段6までの動作は上記第1および第2の実施の形
態と同様なので、ここでは省略し、可変増幅手段7の動
作のみ説明する。
【0038】受光手段A1及び受光手段B2で受光され
る光は、主に太陽光や外部照明が外部の物体や道路に反
射、散乱してくるものである。よって、例えば雨や晴天
という天候の変化によって、あるいは、トンネルや高架
下や山中という地形、道路環境の変化によって、受光す
る平均光量は大きく変化する。すると、たとえ図3に示
すように2つの受光手段で得られた光量の時間的変動出
力波形を比較しようとしても、レベルが低すぎて測れな
くなってしまうことが起こりうる。
【0039】そこで、可変増幅手段7は、波形時間差検
出手段3において十分な波形の時間差が得られるように
受光手段A1及び受光手段B2で得られる出力波形を増
幅する。ただし、あまり出力波形の増幅を大きくする
と、今度は最大ピークが受信回路のダイナミックレンジ
に収まりきれず飽和してしまうので、最低、波形時間差
検出手段3で出力が得られるだけ増幅すればよい(た
だ、多少の飽和があっても時間差を取る限り、影響は少
ない)。なお、可変増幅手段7は、光量の時間的変動波
形から求められる平均光量が一定値になるよう増幅値を
調整しても良い。
【0040】以上のように第3の実施の形態の速度計測
装置を構成することによって、外部環境変化に柔軟に対
応しながら、速度を求めることができる速度計測装置を
提供することができる。
【0041】(第4の実施の形態)図7は、本発明の第
4の実施の形態の速度計測装置における波形時間差検出
手段の構成を示す概略ブロック図である。図7において
波形時間差検出手段は、相互相関値算出手段8と、最大
ピーク検出手段9から構成されている。
【0042】以上のように構成された第4の実施の形態
における波形時間差検出手段について、その動作を説明
する。相互相関値算出手段8の入力は、2つの受光手段
から得られる光量の時間的変動出力波形である。相互相
関値算出手段8は、両者の相互相関値を計算する。相互
相関値は、例えば、南 茂雄著「科学計測のための波形
データ処理」第116頁等に詳述されていて、2つの信号
波形の相関を表すものであり、以下の式3のように求め
られるものである。
【数3】
【0043】上記式3において、τは2つの波形の時間
差を示しており、相関が最も高い時間差の時に上記相関
値も最も大きくなる。具体的な計算時には、上記式3の
−∞〜∞の積分区間を取りうる時間差より十分長い有限
時間での積分区間に変えて、かつ、所望の速度精度が取
れるように十分細かく取った離散値データを用いて計算
すればよい。
【0044】最大ピーク検出手段9は、2つの波形の時
間差τをパラメータとして相互相関値算出手段8で求め
られた相互相関値列から最大値を探索し、その最大値を
取るところの時間差τmaxを求める。すでに説明したよ
うにこの時間差τmaxが求める波形時間差となる。単純
に時間波形の主要ピーク値の発生時間から波形時間差を
求めると、ノイズ等により誤検出することもあり得る
が、十分長い時間での相互相関をとることによって、外
乱ノイズの影響を著しく軽減することができる。
【0045】以上のように第4の実施の形態の速度計測
装置を構成することによって、比較的外乱ノイズに強
く、かつ、精度の高い波形時間差を求めることができ
る。
【0046】(第5の実施の形態)図8は、本発明の第
5の実施の形態の速度計測装置における受光手段の自動
車への取り付け例を示したものである。図8(a)は自
動車が左側通行時の取り付け例を示し、図8(b)は自
動車が右側通行時の取り付け例を示すものである。
【0047】以上のように構成された第5の実施の形態
の速度計測装置について、その動作を説明するが、自動
車の速度を求める基本的な動作は、上記した実施の形態
で説明してきたのと同様であるのでここでは省略する。
【0048】上記した実施の形態で説明した速度計測装
置は、自動車側方あるいは斜め下側方あるいは斜め上側
方からの光量変動を検出するが、対向車とすれ違う際の
光量変動を誤検出すると、求めた速度に大きな誤差が生
じることになる。そこで、対向車の影響を軽減し、誤動
作を少なくするために、左側通行の道路を走行する際に
は、対向車の影響を受けにくい自動車進行方向に対して
左側側方斜め下側あるいは上側に受光手段の最大受光感
度方向を向けるように設置し、一方、右側通行の道路に
対しては自動車進行方向に対して右側側方斜め下側ある
いは上側に受光手段の最大受光感度方向を向けるように
設置する。
【0049】以上のように第5の実施の形態の速度計測
装置を構成することによって、対向車等から受ける外乱
の影響を受けにくい速度計測装置を提供することができ
る。
【0050】(第6の実施の形態)図9は、本発明の第
6の実施の形態の速度計測装置における受光手段間の具
体的な位置関係と形態例を示したものであり、また図1
0は、本発明の第6の実施の形態の速度計測装置におけ
る受光手段の自動車への取り付け例を示したものであ
る。図9においては、受光手段A1、受光手段B2、受
光手段C10、および受光手段D11を有している。
【0051】以上のように構成された第6の実施の形態
の速度計測装置について、その動作を説明するが、自動
車の速度を求める基本的な動作は、上記した実施の形態
で説明してきたのと同様であるのでここでは省略する。
【0052】次に、受光手段A1と受光手段B2は、側
方斜め下側から得られる自動車の進行時における光の明
暗変動を捉える受光手段であって、2つの波形時間差か
ら既述したように速度を求めることができる。
【0053】ところが、トンネル等に入ると、急激に暗
くなり、波形時間差を取るに十分な光量変化が得られな
い場合がある。たしかに可変増幅器で増幅することによ
っても対処できる場合もあるが、あまりに出力レベルが
小さくなって回路ノイズの中に埋もれてしまうと、増幅
しても効果は期待できない。
【0054】一方、トンネルでは、通常、上方から常時
照明されているために、受光手段を上方に向けておけ
ば、十分な光量変化を捉えることができることが多い。
そこで、受光手段C10と受光手段D11は、側方斜め上側
から得られる自動車の進行時における光の明暗変動を捉
える受光手段とし、2つの波形時間差から速度を求める
ために使用する。
【0055】具体的には、下方に向けた受光手段A1と
受光手段B2の光量変化が規定値以下ならば、上方に向
けた受光手段C10と受光手段D11とから速度を求める。
ただし、受光手段C10と受光手段D11の光量変化が規定
値以下ならば、速度は出力しない。
【0056】なお、斜め下方に向けた受光手段A1と受
光手段B2、斜め上方に向けた受光手段C10と受光手段
D11のいずれも規定値以上の出力が得られた場合、両者
の波形時間差の平均値から速度を求めても良い。
【0057】以上のように第6の実施の形態の速度計測
装置を構成することによって、トンネル、高架下等斜め
上方からの明暗情報が得やすい特殊状況下においても良
好な出力を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、第1の実施の形態の速度
計測装置によれば、特に発光手段を必要とせずに、2個
以上の受光手段を用いて構成するので、簡単な構成とす
ることが可能で、また、自動車の側方又は斜め下側方若
しくは斜め上側方の進行時における光の明暗を捉えられ
るように受光手段を自動車の外部側面あるいは内部に取
り付ければ良く、自動車の直下、つまり地面に近く設置
する必要もないし、そのために走行中に付着する泥や汚
れの影響を受けることもないので、極めて実用的な速度
計測装置を提供することができる。
【0059】また、第2の実施の形態の速度計測装置に
よれば、取り付け誤差等による初期設定からのずれや経
時変化があっても精度を落とすことなく、速度を検出す
ることができる。
【0060】また、第3の実施の形態の速度計測装置に
よれば、外部環境変化に柔軟に対応しながら、速度を求
めることができる速度計測装置を提供することができ
る。
【0061】また、第4の実施の形態の速度計測装置に
よれば、比較的外乱ノイズに強く、かつ、精度の高い波
形時間差を求めることができる。
【0062】さらに、第5の実施の形態の速度計測装置
によれば、対向車等から受ける外乱の影響を受けにくい
速度計測装置を提供することができる。
【0063】また、第6の実施の形態の速度計測装置に
よれば、トンネル等斜め上方からの明暗情報が得やすい
特殊状況下においても良好な出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における速度計測装
置の構成を示す概略ブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態の速度計測装置にお
ける受光手段間の具体的な位置関係と形態例を示した
図、
【図3】本発明の第1の実施の形態の速度計測装置にお
ける受光手段の自動車への取り付け例を示した図、
【図4】本発明の第1の実施の形態の速度計測装置にお
ける2個の受光手段の時間的変動出力波形例を示した
図、
【図5】本発明の第2の実施の形態における速度計測装
置の構成を示す概略ブロック図、
【図6】本発明の第3の実施の形態における速度計測装
置の構成を示す概略ブロック図、
【図7】本発明の第4の実施の形態の速度計測装置にお
ける波形時間差検出手段の構成を示す概略ブロック図、
【図8】本発明の第5の実施の形態の速度計測装置にお
ける受光手段の自動車への取り付け例を示した図、
【図9】本発明の第6の実施の形態の速度計測装置にお
ける受光手段間の具体的な位置関係と形態例を示した
図、
【図10】本発明の第6の実施の形態の速度計測装置に
おける受光手段の自動車への取り付け例を示した図、
【図11】従来の速度計測装置の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 受光手段A 2 受光手段B 3 波形時間差検出手段 4 (第1の)速度検出手段 5 第2の速度検出手段 6 速度補正手段 7 可変増幅手段 8 相互相関値算出手段 9 最大ピーク検出手段 10 受光手段C 11 受光手段D 71 車軸回転パルス生成手段 72 パルス計数手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に装備して側方又は斜め下側方若
    しくは斜め上側方から得られる自動車の進行時における
    光の明暗変動を捉える受光手段であって、かつ、自動車
    の進行時の風景の流れが捉えられるように進行方向に並
    列に並べて設置した2個以上の受光手段と、各受光手段
    で得られた光量の時間的変動波形の時間差を求める波形
    時間差検出手段と、受光手段間の距離と前記波形時間差
    検出手段で得られた時間差から速度を計算する速度検出
    手段とから構成されることを特徴とする速度計測装置。
  2. 【請求項2】 自動車に装備して側方又は斜め下側方若
    しくは斜め上側方から得られる自動車の進行時における
    光の明暗変動を捉える受光手段であって、かつ、自動車
    の進行時の風景の流れが捉えられるように進行方向に並
    列に並べて設置した2個以上の受光手段と、各受光手段
    で得られた光量の時間的変動波形の時間差を求める波形
    時間差検出手段と、受光手段間の距離と前記波形時間差
    検出手段で得られた時間差から速度を計算する第1の速
    度検出手段と、自動車に更に取り付けられたGPS等の
    第2の速度検出手段と、前記第2の速度検出手段の出力
    が得られた場合に、その出力により前記第1の速度検出
    手段で得られた速度を補正する速度補正手段とから構成
    されることを特徴とする速度計測装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段の出力を増幅しかつその出
    力レベルを調節する可変増幅手段を設けて、前記波形時
    間差検出手段で時間差が明確に得られるようにすること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の速度計測
    装置。
  4. 【請求項4】 前記波形時間差検出手段において、2個
    の受光手段で得られる、ある一定時間ごとの出力データ
    列の相互相関を求めて、その最大ピークより2個の受光
    手段出力の間で生じている時間差を求めるようにするこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の速度計
    測装置。
  5. 【請求項5】 前記受光手段の設置に当たっては、自動
    車が左側通行の道路を走行する際には、自動車進行方向
    に対して左側側方斜め下側に前記受光手段の最大受光感
    度方向を向けるようにし、一方、自動車が右側通行の道
    路を走行する際には、右側側方斜め下側に前記受光手段
    の最大受光感度方向を向けるようにすることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4に記載の速度計測装置。
  6. 【請求項6】 自動車の進行方向に並列に並べて設置し
    た前記受光手段において、自動車の進行時における光の
    明暗変動を2個以上の受光手段で側方斜め下側から捉え
    るようにすると共に、自動車の進行時における光の明暗
    変動を2個以上の受光手段で側方斜め上側から捉えるよ
    うにすることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記
    載の速度計測装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101813601A (zh) * 2010-04-23 2010-08-25 河海大学 具有自动测量功能的泥沙沉速测量装置及方法
JP2014182105A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Railway Technical Research Institute 走行体速度計測方法及び装置
JP2016128830A (ja) * 2016-02-09 2016-07-14 公益財団法人鉄道総合技術研究所 走行体速度計測方法及び装置

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