JPH10332579A - ゴレイセル並びにそれを用いた13c計測装置 - Google Patents
ゴレイセル並びにそれを用いた13c計測装置Info
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- JPH10332579A JPH10332579A JP15454797A JP15454797A JPH10332579A JP H10332579 A JPH10332579 A JP H10332579A JP 15454797 A JP15454797 A JP 15454797A JP 15454797 A JP15454797 A JP 15454797A JP H10332579 A JPH10332579 A JP H10332579A
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- Japan
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- golay cell
- cell
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 感度特性の経時安定度の向上を図ることが
できるゴレイセル、並びにそれを用いた13C計測装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 ガス封入室124内に被測定ガスと同一
種のガス13CO2が封入されていて、入射する赤外線の
うち、被測定ガス13CO2の吸収帯のみを吸収して応答
するゴレイセル116において、ガス封入室124内の
ガスと同一種のガス13CO2がほぼ同一の濃度で封入さ
れている密閉ケース140内に、少なくともガス封入室
124を設けたことを特徴とするゴレイセル116。
できるゴレイセル、並びにそれを用いた13C計測装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 ガス封入室124内に被測定ガスと同一
種のガス13CO2が封入されていて、入射する赤外線の
うち、被測定ガス13CO2の吸収帯のみを吸収して応答
するゴレイセル116において、ガス封入室124内の
ガスと同一種のガス13CO2がほぼ同一の濃度で封入さ
れている密閉ケース140内に、少なくともガス封入室
124を設けたことを特徴とするゴレイセル116。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴレイセル並びにそ
れを用いた13C計測装置、特にそのシール機構の改良に
関するものである。
れを用いた13C計測装置、特にそのシール機構の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、異なった原子からなる分子(た
とえば一酸化炭素、二酸化炭素など)は、それぞれ特定
吸収帯の赤外線を吸収する性質をもっている。この特性
を利用して気体の濃度を選択的に測定する1つの方法と
して、非分散赤外線吸収法がある。
とえば一酸化炭素、二酸化炭素など)は、それぞれ特定
吸収帯の赤外線を吸収する性質をもっている。この特性
を利用して気体の濃度を選択的に測定する1つの方法と
して、非分散赤外線吸収法がある。
【0003】非分散赤外線吸収法は、プロセス用連続濃
度分析計の原理として広く普及している。このような連
続濃度分析計として、たとえば図1に記載された13C計
測装置が知られている。
度分析計の原理として広く普及している。このような連
続濃度分析計として、たとえば図1に記載された13C計
測装置が知られている。
【0004】同図に示す13C計測装置10は、光源12
と、サンプルセル14と、ゴレイセル16と、増幅器1
8と、記録計20を備える。そして、光源12の発光方
向前方にはサンプルセル14が設けられ、このサンプル
セル14にて特定吸収帯が吸収された赤外線Lは、ゴレ
イセル16の入射窓22に入射する。
と、サンプルセル14と、ゴレイセル16と、増幅器1
8と、記録計20を備える。そして、光源12の発光方
向前方にはサンプルセル14が設けられ、このサンプル
セル14にて特定吸収帯が吸収された赤外線Lは、ゴレ
イセル16の入射窓22に入射する。
【0005】ここで、ゴレイセル16のガス封入室24
内には13CO2が封入されている。この13CO2は、ガス
封入室24内に入射する赤外線Lのうち、特定吸収帯の
みを吸収する。そして、13CO2が赤外線を吸収する
と、ガス封入室24内の温度が上昇して圧力が増加す
る。
内には13CO2が封入されている。この13CO2は、ガス
封入室24内に入射する赤外線Lのうち、特定吸収帯の
みを吸収する。そして、13CO2が赤外線を吸収する
と、ガス封入室24内の温度が上昇して圧力が増加す
る。
【0006】一方、ガス封入室24内には圧力変化に応
じて鏡面が撓むように構成された薄膜状の可変鏡26が
設けられている。ランプ28からの光束は、コンデンサ
レンズ30、半透鏡32、格子34、さらにレンズ36
を介して可変鏡26に集光される。
じて鏡面が撓むように構成された薄膜状の可変鏡26が
設けられている。ランプ28からの光束は、コンデンサ
レンズ30、半透鏡32、格子34、さらにレンズ36
を介して可変鏡26に集光される。
【0007】可変鏡26にて入反射された格子像は、レ
ンズ36を介して格子34上に結像される。このとき、
可変鏡26の鏡面がガス封入室24内の圧力増加により
撓んでいると、可変鏡26にて入反射されて格子34上
に結像された格子像と、格子34の間にずれが生じ、こ
のずれにより光が半透鏡32方向に僅かに漏れる。漏れ
た光は半透鏡32にて入反射されて検出器38に集光さ
れる。
ンズ36を介して格子34上に結像される。このとき、
可変鏡26の鏡面がガス封入室24内の圧力増加により
撓んでいると、可変鏡26にて入反射されて格子34上
に結像された格子像と、格子34の間にずれが生じ、こ
のずれにより光が半透鏡32方向に僅かに漏れる。漏れ
た光は半透鏡32にて入反射されて検出器38に集光さ
れる。
【0008】このように光源12とゴレイセル16の間
の光路中に、13CO2を含む試料ガスを通過させるよう
にサンプルセル14を設けておくと、試料ガス中の13C
O2濃度に応じて、ゴレイセル16に入射する赤外線L
のうち、13CO2の吸収帯の光量が減少し、ゴレイセル
16の吸収応答が変化する。これを検出器38にて信号
として取り出す。取り出された信号は、増幅器18によ
り増幅され、指示計20により13CO2濃度として指示
される。以上のようにして13C計測装置10を構成する
ことにより、サンプルセル14内を流れる試料ガス中の
13CO2濃度を測定することができる。
の光路中に、13CO2を含む試料ガスを通過させるよう
にサンプルセル14を設けておくと、試料ガス中の13C
O2濃度に応じて、ゴレイセル16に入射する赤外線L
のうち、13CO2の吸収帯の光量が減少し、ゴレイセル
16の吸収応答が変化する。これを検出器38にて信号
として取り出す。取り出された信号は、増幅器18によ
り増幅され、指示計20により13CO2濃度として指示
される。以上のようにして13C計測装置10を構成する
ことにより、サンプルセル14内を流れる試料ガス中の
13CO2濃度を測定することができる。
【0009】ところで、ゴレイセル内のガス濃度が低下
すれば、それに比例してガス検出感度が低下するため、
前記濃度測定を適正に行うには、ガス封入室24内ガス
の外部への漏れを防ぐ必要がある。このため、従来のゴ
レイセル16では、たとえば入射窓22とガス封入室2
4の間に弾性Oリングを設け、この弾性Oリングにより
ガス封入室24の気密性を保っていた。
すれば、それに比例してガス検出感度が低下するため、
前記濃度測定を適正に行うには、ガス封入室24内ガス
の外部への漏れを防ぐ必要がある。このため、従来のゴ
レイセル16では、たとえば入射窓22とガス封入室2
4の間に弾性Oリングを設け、この弾性Oリングにより
ガス封入室24の気密性を保っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成のゴレイセル16では、ガス封入室24の気密
性を保つため弾性Oリングを用いているが、この弾性O
リングではガス封入室24内ガスの漏れを完全に防ぐこ
とは非常に困難であり、気密性の観点から満足のゆくも
のではなかった。
来の構成のゴレイセル16では、ガス封入室24の気密
性を保つため弾性Oリングを用いているが、この弾性O
リングではガス封入室24内ガスの漏れを完全に防ぐこ
とは非常に困難であり、気密性の観点から満足のゆくも
のではなかった。
【0011】また、この弾性Oリングに代わり、エポキ
シなどの接着剤などを用いることも考えられるが、これ
でもまだ十分ではなかった。このように何れも場合も満
足のゆく気密性を得ることができず、感度特性の経時安
定度の観点から満足のゆくものではなかった。
シなどの接着剤などを用いることも考えられるが、これ
でもまだ十分ではなかった。このように何れも場合も満
足のゆく気密性を得ることができず、感度特性の経時安
定度の観点から満足のゆくものではなかった。
【0012】そして、このようなゴレイセルを13C計測
装置に用いた場合、やはり満足のゆく感度特性の経時安
定度を得ることができなかったものの、これを解決する
ことのできる適切な技術も存在しなかった。本発明は前
記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的
は感度特性の経時安定度の向上を図ることができるゴレ
イセル、並びにそれを用いた13C計測装置を提供するこ
とを目的とする。
装置に用いた場合、やはり満足のゆく感度特性の経時安
定度を得ることができなかったものの、これを解決する
ことのできる適切な技術も存在しなかった。本発明は前
記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的
は感度特性の経時安定度の向上を図ることができるゴレ
イセル、並びにそれを用いた13C計測装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そして、本発明者らが鋭
意検討を重ねた結果、このようなゴレイセル16の気密
性の低下は、エポキシなどの接着剤に、ガス封入室内ガ
スの13CO2が染み込んで外部へ漏れてしまうことによ
るものと特定することができた。しかも、本発明者ら
は、このように従来のゴレイセルの気密性の低下の原因
を特定したのみではなく、ガス封入室とその周囲の差圧
の大小を小さくすることにより、ガス封入室の気密性の
向上を図ることができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
意検討を重ねた結果、このようなゴレイセル16の気密
性の低下は、エポキシなどの接着剤に、ガス封入室内ガ
スの13CO2が染み込んで外部へ漏れてしまうことによ
るものと特定することができた。しかも、本発明者ら
は、このように従来のゴレイセルの気密性の低下の原因
を特定したのみではなく、ガス封入室とその周囲の差圧
の大小を小さくすることにより、ガス封入室の気密性の
向上を図ることができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0014】そこで、前記目的を達成するために本発明
にかかるゴレイセルは、ガス封入室内に被測定ガスと同
一種のガスが封入されていて、入射する赤外線のうち、
被測定ガスの吸収帯のみを吸収して応答するゴレイセル
において、前記ガス封入室内のガスと同一種のガスがほ
ぼ同一の濃度で封入されている密閉ケース内に、少なく
とも前記ガス封入室を設けたことを特徴とする。また、
前記目的を達成するために本発明にかかる13C計測装置
は、光源と、サンプルセルと、前記ゴレイセルと、を備
えたことを特徴とする。
にかかるゴレイセルは、ガス封入室内に被測定ガスと同
一種のガスが封入されていて、入射する赤外線のうち、
被測定ガスの吸収帯のみを吸収して応答するゴレイセル
において、前記ガス封入室内のガスと同一種のガスがほ
ぼ同一の濃度で封入されている密閉ケース内に、少なく
とも前記ガス封入室を設けたことを特徴とする。また、
前記目的を達成するために本発明にかかる13C計測装置
は、光源と、サンプルセルと、前記ゴレイセルと、を備
えたことを特徴とする。
【0015】前記光源は赤外線を照射するものである。
前記サンプルセルは、前記光源からの赤外線が、被測定
ガスの13CO2を含む試料ガスを通過するように設けら
れたものである。前記ゴレイセルは、ガス封入室内に被
測定ガスの13CO2と同一種のガスが封入されていて、
前記サンプルセルからの赤外線のうち、被測定ガスの13
CO2の吸収帯のみを吸収して応答するものである。
前記サンプルセルは、前記光源からの赤外線が、被測定
ガスの13CO2を含む試料ガスを通過するように設けら
れたものである。前記ゴレイセルは、ガス封入室内に被
測定ガスの13CO2と同一種のガスが封入されていて、
前記サンプルセルからの赤外線のうち、被測定ガスの13
CO2の吸収帯のみを吸収して応答するものである。
【0016】
【発明の実施形態】以下、図面に基づき本発明の好適な
実施形態を説明する。図2には本発明の一実施形態にか
かる13C計測装置の概略構成が示されいる。なお、前記
図1と対応する部分には符号100を加えて示す説明を
省略する。同図に示す13C計測装置110は、光源11
2と、サンプルセル114と、ゴレイセル116と、増
幅器118と、指示計120を備える。
実施形態を説明する。図2には本発明の一実施形態にか
かる13C計測装置の概略構成が示されいる。なお、前記
図1と対応する部分には符号100を加えて示す説明を
省略する。同図に示す13C計測装置110は、光源11
2と、サンプルセル114と、ゴレイセル116と、増
幅器118と、指示計120を備える。
【0017】そして、光源112とゴレイセル116の
間の光路中に、13CO2を含む試料ガスを通過させるよ
うにサンプルセル114を設けておくと、試料ガス中の
13CO2濃度に応じて、ゴレイセル116に入射する赤
外線Lのうち、13CO2の吸収帯の光量が減少し、ゴレ
イセル116の吸収応答が変化する。これを検出器12
4にて信号として取り出す。取り出された信号は増幅器
118により増幅され、指示計120により13CO2濃
度して指示される。
間の光路中に、13CO2を含む試料ガスを通過させるよ
うにサンプルセル114を設けておくと、試料ガス中の
13CO2濃度に応じて、ゴレイセル116に入射する赤
外線Lのうち、13CO2の吸収帯の光量が減少し、ゴレ
イセル116の吸収応答が変化する。これを検出器12
4にて信号として取り出す。取り出された信号は増幅器
118により増幅され、指示計120により13CO2濃
度して指示される。
【0018】以上のようにして本実施形態にかかる13C
計測装置110を構成することにより、サンプルセル1
14内を流れる試料ガス中の13CO2濃度を測定するこ
とができる。
計測装置110を構成することにより、サンプルセル1
14内を流れる試料ガス中の13CO2濃度を測定するこ
とができる。
【0019】本発明において特徴的なことは、ガス封入
室内のガスとほぼ同一種のガスが、ほぼ同一の濃度で封
入された密閉ケース内に、ゴレイセルを設けたことであ
る。このために本実施形態においては、密閉ケース14
0の内周面に、ゴレイセル116を固設している。ま
た、この密閉ケース140内には、ガス封入室124内
のガスと同一種のガス13CO2をほぼ同一の濃度で封入
している。
室内のガスとほぼ同一種のガスが、ほぼ同一の濃度で封
入された密閉ケース内に、ゴレイセルを設けたことであ
る。このために本実施形態においては、密閉ケース14
0の内周面に、ゴレイセル116を固設している。ま
た、この密閉ケース140内には、ガス封入室124内
のガスと同一種のガス13CO2をほぼ同一の濃度で封入
している。
【0020】このようにガス封入室124内のガスと同
一種のガス13CO2が、ほぼ同一の濃度で封入された密
閉ケース140内に、ゴレイセル116を設けることに
より、ゴレイセル116のガス封入室124内とその周
囲の圧力をほぼ同一の圧力に保つことができる。
一種のガス13CO2が、ほぼ同一の濃度で封入された密
閉ケース140内に、ゴレイセル116を設けることに
より、ゴレイセル116のガス封入室124内とその周
囲の圧力をほぼ同一の圧力に保つことができる。
【0021】本実施形態にかかる13C計測装置110は
概略以上のように構成され、以下にその作用について説
明する。すなわち、従来のように1重構造のゴレイセル
のシール機構として、弾性Oリングや接着剤などを用い
る方法では、ガス封入室とその周囲の外気との差圧の大
小が大きく、このような差圧の大小によりガス封入室内
のガスが外部へ漏れてしまう。そして、ガス封入室のガ
スが漏れると、ゴレイセルの感度特性の経時安定度を著
しく低下させてしまうという不具合がある。
概略以上のように構成され、以下にその作用について説
明する。すなわち、従来のように1重構造のゴレイセル
のシール機構として、弾性Oリングや接着剤などを用い
る方法では、ガス封入室とその周囲の外気との差圧の大
小が大きく、このような差圧の大小によりガス封入室内
のガスが外部へ漏れてしまう。そして、ガス封入室のガ
スが漏れると、ゴレイセルの感度特性の経時安定度を著
しく低下させてしまうという不具合がある。
【0022】そこで、本実施形態においては、ゴレイセ
ル116を密閉ケース140内に設けることにより、実
質的に2重構造のものとしている。また、この密閉ケー
ス140内に、ガス封入室124内のガスと同一種のガ
ス13CO2をほぼ同一の濃度で封入している。
ル116を密閉ケース140内に設けることにより、実
質的に2重構造のものとしている。また、この密閉ケー
ス140内に、ガス封入室124内のガスと同一種のガ
ス13CO2をほぼ同一の濃度で封入している。
【0023】この結果、本実施形態においては、もし密
閉ケース140内のガス13CO2が多少外部に漏れた場
合であっても、ガス密閉室124とその周囲の密閉ケー
ス140内との差圧を、前記従来の1重構造のゴレイセ
ルのシール機構として、弾性Oリングや接着剤などを用
いる方法のように、ガス封入室が外気と直に接している
ものに比較し、大幅に低減することができるので、ガス
封入室とその周囲のガス濃度の差圧の大小により生じる
ガス封入室内ガスの外部への漏れを大幅に低減すること
ができる。
閉ケース140内のガス13CO2が多少外部に漏れた場
合であっても、ガス密閉室124とその周囲の密閉ケー
ス140内との差圧を、前記従来の1重構造のゴレイセ
ルのシール機構として、弾性Oリングや接着剤などを用
いる方法のように、ガス封入室が外気と直に接している
ものに比較し、大幅に低減することができるので、ガス
封入室とその周囲のガス濃度の差圧の大小により生じる
ガス封入室内ガスの外部への漏れを大幅に低減すること
ができる。
【0024】そして、このようなガス漏れを大幅に低減
することにより、ゴレイセル116の感度特性の経時安
定度の向上を図ることができる。以上のように本実施形
態にかかる13C計測装置110によれば、前記感度特性
の経時安定度に優れたゴレイセル116を備えるので、
同様に感度特性の経時安定度の向上を図ることができ
る。
することにより、ゴレイセル116の感度特性の経時安
定度の向上を図ることができる。以上のように本実施形
態にかかる13C計測装置110によれば、前記感度特性
の経時安定度に優れたゴレイセル116を備えるので、
同様に感度特性の経時安定度の向上を図ることができ
る。
【0025】また、前記従来のゴレイセルに比較し、た
とえば、13CO2の標準ガスによる機器の校正回数を大
幅に低減することができるので、機器の校正作業の簡略
化、さらには信頼性の向上などを図ることができる。な
お、本発明のゴレイセル並びにそれを用いた13C計測装
置としては、前記構成に限定されるものではなく、発明
の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
とえば、13CO2の標準ガスによる機器の校正回数を大
幅に低減することができるので、機器の校正作業の簡略
化、さらには信頼性の向上などを図ることができる。な
お、本発明のゴレイセル並びにそれを用いた13C計測装
置としては、前記構成に限定されるものではなく、発明
の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0026】たとえば、前記構成ではゴレイセル116
を1の密閉ケース140内に設けて、ゴレイセルを実質
的に2重構造のものとした場合について説明したが、ゴ
レイセルを複数の密閉ケース内に設けて、ゴレイセルを
実質的に3重構造以上のものとすることが可能である。
を1の密閉ケース140内に設けて、ゴレイセルを実質
的に2重構造のものとした場合について説明したが、ゴ
レイセルを複数の密閉ケース内に設けて、ゴレイセルを
実質的に3重構造以上のものとすることが可能である。
【0027】この場合、ゴレイセルのガス封入室内と、
その周囲の各室の圧力をほぼ同一の圧力に保つため、各
室にガス封入室内のガスと同一種のガスをほぼ同一の濃
度で封入することが好適である。また、前記各構成で
は、サンプルセルとしてフローセルを用いた場合につい
て説明したが、光源からの赤外線が試料ガスを通過する
ように設けられたものであれば、これに代わり、種々の
サンプルセルを用いることができる。
その周囲の各室の圧力をほぼ同一の圧力に保つため、各
室にガス封入室内のガスと同一種のガスをほぼ同一の濃
度で封入することが好適である。また、前記各構成で
は、サンプルセルとしてフローセルを用いた場合につい
て説明したが、光源からの赤外線が試料ガスを通過する
ように設けられたものであれば、これに代わり、種々の
サンプルセルを用いることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるゴレ
イセルによれば、ガス封入室内のガスと同一種のガスが
ほぼ同一の濃度で封入された密閉ケース内に、少なくと
もガス封入室を設けるので、もし密閉ケース内のガスが
多少外部に漏れた場合であっても、ガス密閉室とその周
囲との差圧を大幅に低減することができるので、ガス封
入室とその周囲のガス濃度の差圧の大小により生じるガ
ス封入室内ガスの外部への漏れを大幅に低減することが
できる。そして、このようなガス漏れを大幅に低減する
ことにより、ゴレイセルの感度特性の経時安定度の向上
を図ることができる。また、本発明にかかる13C計測装
置によれば、前記感度特性の経時安定度に優れたゴレイ
セルを備えるので、同様に感度特性の経時安定度の向上
を図ることができる。しかも、感度特性の経時安定度の
向上を図ることができると、たとえば、13CO2の標準
ガスによる機器の校正回数を大幅に低減することもでき
るので、機器の校正作業の簡略化、さらには信頼性の向
上などを図ることができる。
イセルによれば、ガス封入室内のガスと同一種のガスが
ほぼ同一の濃度で封入された密閉ケース内に、少なくと
もガス封入室を設けるので、もし密閉ケース内のガスが
多少外部に漏れた場合であっても、ガス密閉室とその周
囲との差圧を大幅に低減することができるので、ガス封
入室とその周囲のガス濃度の差圧の大小により生じるガ
ス封入室内ガスの外部への漏れを大幅に低減することが
できる。そして、このようなガス漏れを大幅に低減する
ことにより、ゴレイセルの感度特性の経時安定度の向上
を図ることができる。また、本発明にかかる13C計測装
置によれば、前記感度特性の経時安定度に優れたゴレイ
セルを備えるので、同様に感度特性の経時安定度の向上
を図ることができる。しかも、感度特性の経時安定度の
向上を図ることができると、たとえば、13CO2の標準
ガスによる機器の校正回数を大幅に低減することもでき
るので、機器の校正作業の簡略化、さらには信頼性の向
上などを図ることができる。
【図1】従来の13C計測装置の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる13C計測装置の概
略構成図である。
略構成図である。
110 13C計測装置 112 光源 114 サンプルセル 116 ゴレイセル 118 増幅器 120 指示計 140 密閉ケース
Claims (2)
- 【請求項1】 ガス封入室内に被測定ガスと同一種のガ
スが封入されていて、入射する赤外線のうち、被測定ガ
スの吸収帯のみを吸収して応答するゴレイセルにおい
て、 前記ガス封入室内のガスと同一種のガスがほぼ同一の濃
度で封入されている密閉ケース内に、少なくとも前記ガ
ス封入室を設けたことを特徴とするゴレイセル。 - 【請求項2】 赤外線を照射する光源と、 前記光源からの赤外線が、被測定ガスの13CO2を含む
試料ガスを通過するように設けられたサンプルセルと、 ガス封入室内に被測定ガスの13CO2と同一種のガスが
封入されていて、前記サンプルセルからの赤外線のう
ち、被測定ガスの13CO2の吸収帯のみを吸収して応答
するゴレイセルと、 を備え、前記ゴレイセルが請求項1記載のゴレイセルで
あることを特徴とする13C計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15454797A JPH10332579A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ゴレイセル並びにそれを用いた13c計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15454797A JPH10332579A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ゴレイセル並びにそれを用いた13c計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332579A true JPH10332579A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15586645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15454797A Pending JPH10332579A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | ゴレイセル並びにそれを用いた13c計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10332579A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017062617A1 (en) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | Honeywell International Inc. | Gas detector using a golay cell |
US10393591B2 (en) | 2015-10-09 | 2019-08-27 | Honeywell International Inc. | Electromagnetic radiation detector using a planar Golay cell |
US10458900B2 (en) | 2015-09-10 | 2019-10-29 | Honeywell International Inc. | Gas detector with normalized response and improved sensitivity |
US10883875B2 (en) | 2015-03-05 | 2021-01-05 | Honeywell International Inc. | Use of selected glass types and glass thicknesses in the optical path to remove cross sensitivity to water absorption peaks |
-
1997
- 1997-05-27 JP JP15454797A patent/JPH10332579A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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