JPH1033188A - 多重核酸増幅によるミコバクテリアの検出 - Google Patents

多重核酸増幅によるミコバクテリアの検出

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JPH1033188A
JPH1033188A JP9112677A JP11267797A JPH1033188A JP H1033188 A JPH1033188 A JP H1033188A JP 9112677 A JP9112677 A JP 9112677A JP 11267797 A JP11267797 A JP 11267797A JP H1033188 A JPH1033188 A JP H1033188A
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ジェームズ・ジー・ナデュー
Cheryl H Dean
チェリル・エイチ・ディーン
James L Schram
ジェームズ・エル・シュラム
Deborah R Howard
デボラ・アール・ハワード
Margaret S Dey
マーガレット・エス・デイ
David J Wright
デービッド・ジェイ・ライト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 ヒト型結核菌(Mycobacterium tubercul
osis)(M.tb)複合体のIS6110挿入要素およ
びほとんど全てのミコバクテリアに共通の16SrDN
A標的のアダプターに媒介された多重らせん増幅のため
のプライマーおよび方法を記載する。いくつかの実施態
様において、プライマーを、好熱性SDAにおいて有効
な多重らせん増幅に対して最適化する。本発明の多重ら
せん鎖置換増幅法は、単一増幅反応において、ヒト型結
核菌を同時に識別し且つミコバクテリアの臨床的に関連
した種のほとんど全部についてスクリーニングすること
ができる。更に、二つの標的との同時増幅のために設計
された内部対照配列を開示し、標的の増幅効率および/
または定量の評価を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核酸増幅を用いる
微生物の検出および/または識別を含めた、核酸増幅に
関する。
【0002】
【従来の技術】ミコバクテリアは、抗酸性、非自動性、
グラム陽性の桿状体である細菌の属である。該属は、限
定されるものではないが、ミコバクテリウム・アフリカ
ヌム(Mycobacterium africanum)、鳥型結核菌(M.aviu
m)、ウシ型結核菌(M.bovis)、ウシ型結核菌−BCG、
M.ケロネエ(chelonae)、M.フォルツイツム(fort
uitum)、M.ゴルドネエ(gordonae)、M.イントラセ
ルレア(intracellulare)、M.カンサシイ(Kansasi
i)、M.ミクロティ(Microti)、M.スクロフラセウ
ム(scrofulaceum)、パラ結核菌(M.paratuberculosi
s)およびヒト型結核菌(M.tuberculosis)を含むいく
つかの種を含む。これらの微生物のいくつかは、疾患の
原因物質である。最初の1953年以来、ミコバクテリ
ア感染の症例は米国において増加している。特に問題な
のは結核であり、その病因物質はヒト型結核菌である。
多数のこれら新規の症例はエイズ流行に関係しており、
それは、ミコバクテリアによる感染に対して特に感受性
である免疫無防備状態の集団を与える。他のミコバクテ
リア感染もまた、得られる免疫無防備状態の増加の結果
として増加している。鳥型結核菌、ミコバクテリウム・
カンサシイおよび他の非結核ミコバクテリアは、HIV
感染および他の免疫無防備状態の患者において日和見病
原体として見出される。
【0003】現在、ミコバクテリア感染の診断は、主
に、抗酸性染色および微生物の培養に続く生化学的検定
にたよっている。これらの手順は時間がかかり、しかも
慣用的な培養法を用いる典型的な診断は6週間程度かか
ることがある。BACTECTM システム(ベクトン・ディキ
ンソン・ミクロバイオロジー・システムズ(Becton Dic
kinson Microbiology Systems),スパークス,MD)の
ような自動培養システムは、診断のための時間を1〜2
週間まで減らすことができる。しかしながら、ミコバク
テリア感染を診断するのに必要な時間を1週間未満に、
好ましくは、ほぼ1日に短縮する必要がなおある。サザ
ンハイブリダイゼーションまたはドットブロットなどの
オリゴヌクレオチドプローブに基く検定は、迅速な結果
(すなわち、1日またはそれ未満で)を回復することが
できる。核酸の増幅に基く検定は、しばしば、何時間か
以内のより一層迅速な結果を提供しうる。ミコバクテリ
ア感染の診断に対して、このような方法は、微生物の具
体的な同定が望まれる場合、ミコバクテリウム属に特異
的なまたは特定の種のミコバクテリアに特異的なオリゴ
ヌクレオチドプローブまたはプライマーの開発を必要と
する。
【0004】しかしながら、核酸増幅技術を用いる特定
の核酸の診断およびスクリーニングは、概して、一つの
標的配列を一度に増幅する必要によって制限されてき
た。多数の可能な核酸配列のいずれかが存在しうる場合
(例えば、伝染病診断)、この手順によって多数の別々
の検定を行うことは厄介であり且つ多くの時間を必要と
する。報告によると多数の標的配列の同時増幅を可能に
するPCRの改良は、公開された欧州特許出願第036425
5号明細書で記載されている。これは多重らせんDNA
増幅と称される。この方法では、多数のプライマー対
を、標的配列含有核酸に対して加える。それぞれのプラ
イマー対は種々の選択された標的配列に対してハイブリ
ッド形成し、それは引き続き、PCRと同様の温度循環
反応で増幅される。多重らせん増幅は、SDAに対して
も開発された。この方法は、アダプターに媒介された多
重らせん形成と称され、ここにおいて、アダプター配列
は、一連の伸長および鎖置換工程においてアダプタープ
ライマーによって標的配列の末端に付加される。これら
の過程は、米国特許第5,422,252号明細書および米国特
許第5,470,723号明細書(両方とも援用される)で記載
されている。一つの実施態様において、増幅される二つ
の標的配列の一方はM.tb複合体特異的であり(例え
ば、IS6110)且つもう一方の標的配列は、ミコバ
クテリアのほとんど全部の種に共通している(例えば、
16S rRNA遺伝子、「16S rDNA」)。そ
れぞれの標的鎖の一端は、それに対して、もう一方の標
的の末端セグメントと実質的に同一の配列を付加するこ
とによって修飾される。それぞれの標的鎖のもう一端
は、加えられたアダプター配列を持っていないし、そし
て増幅プライマー対の一方のメンバーに対するその元の
相補性を保持している。得られたアダプター修飾標的は
両方とも、1対の増幅プライマーによって増幅されるこ
とができ、その対の一方のメンバーは二つの元の標的配
列の一方に対して相補的であり且つその対のもう一方の
メンバーは、二つの元の標的配列のもう一方に対して相
補的である。それぞれのアダプター修飾標的上の増幅プ
ライマーのハイブリダイゼーションおよび伸長は、それ
れの末端にニッキング酵素認識部位を含むフラグメント
を生じる。両方のフラグメントは、1対の増幅プライマ
ーを用いてSDAによって増幅可能である。
【0005】多くの場合、核酸増幅技術は、診断用検定
において定性的結果を生じるのに用いられてきた。しか
しながら、標的配列の存在または不存在を検出できるの
みならず、最初に存在する標的配列の量を定量すること
もできる核酸増幅の方法を開発することに大いに関心が
持たれてきた。内部対照配列は、このような定量的結果
を生じ且つ増幅の阻害(すなわち、偽陰性)を検出する
試みにおいて、PCRで用いられてきた。例えば、WO
93/02215号明細書およびWO92/11273号明細書を参照さ
れたい。PCRにおいて、増幅された標的および対照配
列は、PCRの速度が標的の長さによって比較的影響さ
れないことが知られているので、種々のフラグメント長
さによって区別されうる。SDAおよび他の等温増幅反
応のための内部対照配列は、米国特許第5,457,027号明
細書(本明細 書に援用される)で記載されている。
【0006】下記の用語を、本明細書中において以下の
ように定義する。
【0007】増幅プライマーは、標的配列に対するハイ
ブリダイゼーション後のプライマーの伸長による標的配
列の増幅のためのプライマーである。SDA増幅プライ
マーの3′末端(標的結合配列)は、標的配列の3′末
端でハイブリッド形成する。標的結合配列は約10〜2
5ヌクレオチド長さであり且つ増幅プライマーに対して
ハイブリダイゼーション特異性を与える。SDA増幅プ
ライマーは、更に、標的結合配列に対して5′に制限エ
ンドヌクレアーゼの認識部位を含む。その認識部位は、
G.ウォーカーら(1992年,PNAS 89:392-396 および 1
992年,Nucl.Acids Res.20:1691-1696)によって記載さ
れたように、認識部位が半修飾されている場合にDNA
二重らせんの一方の鎖にニックを入れるであろう制限エ
ンドヌクレアーゼに対する。制限エンドヌクレアーゼ認
識部位に対して5′の約10〜25ヌクレオチド(「尾
部」)は、増幅プライマーの残りの部分がSDAの際に
ニックを入れられ且つ置換される場合、ポリメラーゼリ
プライミング部位として機能する。尾部ヌクレオチドの
リプライミング機能は、SDA反応を持続し且つ単一標
的分子からの多数のアンプリコンの合成を可能にする。
尾部の配列は、概して、臨界的ではなく、そして常套手
段によって選択され且つ修飾されて、ハイブリダイゼー
ションに望ましいTmを得ることができる。標的結合配
列は、その標的特異性を決定するプライマーの一部分で
あるので、標的の末端に特殊な配列を必要としない増幅
法に対して、増幅プライマーは、概して、本質的に標的
結合配列だけから成る。標的に対して付加された特殊な
配列(例えば、3SR、NASBAまたは転写に基く増
幅のためのRNAポリメラーゼプロモーター)を必要と
するSDA以外の増幅法に対して、必要とされる特殊な
配列は、プライマーのハイブリダイゼーション特異性を
変更することなく、オリゴヌクレオチドの製造のための
常套法を用いて標的結合配列に対して結合させることが
できる。
【0008】アダプタープライマーは、標的配列に対し
てハイブリッド形成する約10〜25ヌクレオチドの配
列をその3′末端(標的結合配列)に有するオリゴヌク
レオチドである。標的結合配列はまた、アダプタープラ
イマーに対して標的特異性を与える。アダプタープライ
マーの5′末端は、やはり約10〜25ヌクレオチド長
さのアダプター配列である。アダプター配列は、増幅プ
ライマーの一つの3′末端と実質的に同一である配列で
あってよいしまたはそれは、相補的標的結合配列を含む
増幅プライマーが製造されうる何等かの規定の配列であ
ってよい。アダプタープライマーは、ニッキング可能な
制限エンドヌクレアーゼ認識部位を含まないので、それ
らはSDAにおいて増幅プライマーとして機能しない。
【0009】バンパープライマーすなわち外部プライマ
ーは、等温増幅反応においてプライマー伸長生成物を置
換するのに用いられるプライマーである。バンパープラ
イマーは、バンパープライマーの伸長が下流の増幅プラ
イマーおよびその伸長生成物を置換するように、増幅プ
ライマーの上流の標的配列に対してアニーリングする。
【0010】標的または標的配列という用語は、増幅さ
れる核酸配列を意味する。これらは、増幅される元の核
酸配列およびその相補的第二鎖(アダプター配列を加え
る前の)、本明細書中の記載の元の配列のアダプター修
飾コピーのどちらかの鎖、並びにアダプター配列を元の
配列に対して付加する反応の中間体生成物である元の配
列のコピーのどちらかの鎖を包含する。
【0011】増幅反応中に生じる標的配列のコピーは、
増幅生成物、アンプリマーまたはアンプリコンと称され
る。
【0012】伸長生成物という用語は、プライマーのハ
イブリダイゼーションおよび標的配列を鋳型として用い
るポリメラーゼによるプライマーの伸長によって生成さ
れた標的配列のコピーを意味する。
【0013】検定プローブという用語は、検定の検出ま
たは同定部分で用いられるオリゴヌクレオチドのいずれ
かを意味する。例えば、本発明において、検定プローブ
は、ミコバクテリアの属−または種特異的検出または同
定に用いられる。検出用プローブおよび捕捉プローブ
は、検定プローブの例である。
【0014】検定範囲または検定範囲配列は、検定プロ
ーブがハイブリッド形成する標的配列の部分または他の
核酸である。
【0015】種特異的という用語は、同属の他の種また
は異なる属の種における実質的な検出、増幅またはオリ
ゴヌクレオチドハイブリダイゼーションを含まない、微
生物の種または関連種の属における検出、増幅またはオ
リゴヌクレオチドハイブリダイゼーションを意味する。
属特異的とは、異なる属の種における実質的な検出、増
幅またはオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションを
含まない、ある属の種の大部分の検出、増幅またはオリ
ゴヌクレオチドハイブリダイゼーションを意味する。
【0016】同一の配列は、同様の相補的ヌクレオチド
配列に対してハイブリッド形成するであろう。実質的に
同一の配列は、それらもまた同様のヌクレオチド配列に
対してハイブリッド形成するように十分にそれらのヌク
レオチド配列が類似している。アダプタープライマー/
増幅プライマー対中のアダプター配列および増幅プライ
マー標的結合配列は、隣接する標的配列のセグメントで
ある。増幅プライマーの標的結合配列と実質的に同一で
あるアダプター配列含有アダープタープライマーは、増
幅プライマー標的結合配列より多いまたは少ない隣接標
的配列を包含しうるし、またはそれは、一つまたはそれ
以上の単一ヌクレオチド相違を含んでいてよい。しかし
ながら、増幅プライマーの標的結合配列とアダプタープ
ライマーのアダプター配列との間のこれらの僅かな相違
は、アダプター修飾標的中のアダプター配列の補体に対
する増幅プライマーのハイブリダイゼーションを妨げな
いし、したがって、増幅反応をほとんど阻害しない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒト型結核
菌(M.tb)複合体のIS6110挿入要素およびミ
コバクテリアの16SリボソームRNA遺伝子(16S
rDNA)のアダプターに媒介された多重らせん増幅
のためのプライマーを提供する。これらのプライマー
は、ヒト型結核菌複合体および他の臨床的に関連したミ
コバクテリアの種を単一核酸増幅反応において検出する
および/または同定するのに有用である。該プライマー
は、好熱性鎖置換増幅(tSDA)によって用いるのに
特に十分に適している。
【0018】
【課題を解決するための手段】一つの実施態様におい
て、増幅反応は、更に、内部対照配列を含む。この内部
対照配列は、IS6110、16Sおよび内部対照標的
の同時増幅(三重らせん増幅)のための1対の増幅プラ
イマーを用いる多重らせん増幅プロトコルにおいて二つ
の標的配列と一緒に同時増幅される。この実施態様にお
いて、単一増幅反応は、標的を定量するまたは増幅反応
の阻害を検出するおよび臨床的に関連したミコバクテリ
アに関係した標的配列を検出するまたは識別するための
手段を提供する。
【0019】本発明は、プライマーの配列特異的ハイブ
リダイゼーションによる、特に、tSDA(多重らせん
tSDA)による多数の標的配列の同時増幅の方法を提
供する。該方法は、多数の標的配列を同時増幅するのに
1対の増幅プライマーを用いる。これは、標的に対して
規定のアダプター配列を付加し、そして本明細書中で
「アダプターに媒介された多重らせん形成」と称される
方法においてプライマー伸長によって増幅させることに
より達成される。
【0020】IS6110挿入要素の完全なヌクレオチ
ド配列は、ティリー(Thierry)ら(1990年,Nucleic A
cids Res.18,188)によって記載された。本発明の方法
は、ヒト型結核菌(M.tb)複合体の種(ヒト型結核
菌、ウシ型結核菌、ウシ型結核菌−BCG、M.アフリ
カヌムおよびM.ミクロティ)に存在するIS6110
挿入要素中の標的配列の増幅のためのプライマーを提供
する。該プライマーは、ヌクレオチド970〜1025
のIS6110のセグメントを増幅する。増幅プライマ
ーの標的結合配列およびIS6110標的のアダプター
プライマーは、M.tb複合体に対する種特異性を与え
るので、それは、種特異的であるアダプター修飾反応で
ある。IS6110標的の種特異的アダプター修飾後、
それは、アダプター修飾16SrDNA(属特異的)標
的と同様の増幅プライマー対によって増幅される。
【0021】ミコバクテリアの様々な種の16Sリボソ
ーム遺伝子の配列は、ミコバクテリアの臨床的に関連し
た種のほぼ全部に存在するが非ミコバクテリア種には不
存在の標的の増幅のための属特異的プライマーを設計す
るのに用いられた。G.T.ウォーカーら(1994年,Nu
cl.Acids Res.22,2670-2677)によって示されたよう
に、ヌクレオチド507〜603位の選択されたヒト結
核菌配列は、ウシ型結核菌、ウシ型結核菌−BCG、鳥
型結核菌、M.イントラセルレア、M.カンサシイ、
M.ガストリ(gastri)、パラ結核 菌、M.マルモエ
ンス(malmoense)、M.スズルガイ(szulgai)、M.
ゴルドネエ、らい菌(M.leprae)、M.ウルセランス
(ulcerans)、M.アシアティクム(asiaticum)およ
びM.スクロフラセウムにおける配列と同一である。配
列データベース中の若干の種に対して、未決定のヌクレ
オチドは587位または588位に記録されている。
M.テレエ(terrae)、M.ケロネエ、M.フォルツイ
ツム、およびM.マリヌム(marinum)の本発明者の菌
株は、3か所のヌクレオチド位置においてこの共通配列
とは異 なる。M.マリヌムの本発明者の菌株の配列
は、この微生物の GENBANK 配列が、報告によるとウシ
型結核菌と同一であったがM.テレエとは同一でなかっ
たので意外であった。M.フラベセンス(flavescen
s)、M.キセノピ(xenopi)およびM.ゲナベンス
(genavense)は、より広範な配列可変性を示す。この
標的配列は、他の場合には概してミコバクテリアと同様
である微生物のM.tb配列と有意に異なる。しかしな
がら、ミコバクテリア中の配列可変性にもかかわらず、
ヌクレオチド539〜587からのセグメントを増幅す
るように設計されたプライマーは、ミコバクテリアの臨
床的に関連した属において標的を特異的に増幅させた
が、近縁の非ミコバクテリア種では増幅させないことが
判った。16SrDNA標的の増幅プライマーおよびア
ダプタープライマーの標的結合配列はミコバクテリウム
属特異性を与えるので、それは、属特異的であるアダプ
ター修飾反応である。16S rDNA標的の属特異的
アダプター修飾後、それは、アダプター修飾IS611
0(種特異的)標的と同様の増幅プライマー対によって
増幅される。
【0022】本発明の増幅およびアダプタープライマー
は、多重らせんSDAで用いられて、M.tb複合体の
種を示すIS6110標的配列およびミコバクテリウム
属の種を示す16SrRNA標的配列を同時に増幅す
る。IS6110および16Sアンプリコンの検出は、
試料中のヒト型結核菌複合微生物の存在を示す。16S
のみの検出は、非M.tb複合ミコバクテリアの存在を
示す。増幅およびアダプタープライマーは、好熱性SD
Aにおいて用いることができるが、慣用的な更に低温の
SDA反応においても用いることができる。米国特許第
5,422,252号明細書で記載のように、二つの異なる標的
の同時増幅に通常必要とされる4個の増幅プライマーの
内の二つは、多重らせんSDAにおいて、第一標的の一
端を第二標的に一端に付加し且つ逆の場合も同じである
アダプタープライマーによって置換される。種−および
属特異的アダプター修飾反応後、両方の標的は、1対の
増幅プライマー(それぞれ、元の標的のそれぞれの一端
に向けられている)によって増幅され、必要な増幅プラ
イマーの数を4個から2個に減少させることができる。
増幅プライマー数の減少は、基底の増幅を減少させ且つ
増幅された標的の収率を向上させる。増幅が、tSDA
のより高い反応温度で行われる場合、本発明のプライマ
ーは、米国特許第5,470,723号明細書で記載の増幅およ
びアダプタープライマーを用いる従来の多重らせんSD
Aよりも約4倍速く且つ約10倍大きい感度で二つの標
的を検出することを可能にする。
【0023】本発明のプライマーおよびプローブのいく
つかの実施態様を表Iに挙げる。増幅プライマーおよび
アダプタープライマーの標的結合配列をイタリック体で
示す。増幅プライマーの制限エンドヌクレアーゼ認識部
位を太字で示す。
【0024】
【表1】
【0025】捕捉および検出用プローブ配列番号:17
および配列番号:18は、内部対照配列の検出のための
多重らせん系2において置換することができる。同様
に、配列番号:14は、多重らせん系2において16S
rDNA検出用プローブとして置換することができる
し、そして配列番号:15および配列番号:16は、多
重らせん系2においてIS6110捕捉および検出用プ
ローブとして置換することができる。更に別の検定プロ
ーブを、種々の標的中のプライマー結合部位間の配列に
基いて常套手段によって設計することができる。これら
の配列は、内部対照について上記に並びにティリーらお
よびウォーカーら(1994)で示されている。
【0026】表Iで示された増幅およびアダプタープラ
イマーの標的結合配列を、ハイブリダイゼーション特異
性を変更することなく逆向きにしうることは当業者にも
明らかであろう(系1および系2プライマー配列を比較
されたい)。すなわち、系1または系2における種々の
IS6110アダプタープライマーの標的結合配列は、
IS6110増幅プライマーの標的結合配列として用い
ることができ、それを次に、その系に示されたIS61
10増幅プライマーの標的結合配列を含むアダプタープ
ライマーと対合させる。同様に、16S rDNAアダ
プターおよび増幅プライマー標的結合配列は、本発明に
よって代わりのアダプター/増幅プライマー対を生じる
ように逆向きにすることができる。内部対照配列が望ま
れる場合、引き続き、その末端は、増幅プライマー結合
を可能にするように適宜に変更されるであろう。例え
ば、プライマー中の標的結合配列が逆の場合、配列番
号:26は、系1において用いるのに適当な内部対照配
列であろうし、そして配列番号:12は、系2で用いる
のに適当な内部対照配列であろう。
【0027】本発明の多重らせん増幅系は、一つの16
S rDNAアダプタープライマーおよび一つのIS6
110アダプタープライマーを用いる。表Iは、多重ら
せん系1においてこれらのアダプタープライマーのそれ
ぞれに対していくつか有用な代替物を挙げる。配列番
号:3および配列番号:4は、SDAに対する多重らせ
ん系1で最も効率よく働くことが判った。対照的に、配
列番号:5を用いる多重らせん系1は、配列番号:3ま
たは配列番号:4が16S rDNAアダプタープライ
マーである場合よりも約10倍低い増幅生成物収率を生
じる。配列番号:5は、ただ一つのヌクレオチド(表I
で下線を施されている)だけが配列番号:3および配列
番号:4と異なる。しかしながら、配列番号:5におけ
る配列の相違は、このプライマーが16S rDNA標
的に対してハイブリッド形成する場合に完全な対合を生
じるが、配列番号:3および配列番号:4の配列は、標
的との一つの誤対合をこの位置に含む。これらのアダプ
タープライマーの3種類全部が本発明の方法で機能する
が、標的に対して完全な相補性を有するアダプタープラ
イマーが、相補性がより少ない二つよりもあまり有効で
なかったことは意外であった。
【0028】場合により、アダプターに媒介された多重
らせんSDA反応は、米国特許第5,457,027号明細書で
記載のように内部対照配列を含むことができる。内部対
照配列の各末端は、増幅プライマーの一つ(すなわち、
二つの標的のそれぞれを表す一端)に対してハイブリッ
ド形成するように設計されるので、内部対照配列は、二
つのアダプター修飾標的配列を増幅する同様の二つの増
幅プライマーを用いて同時増幅することができる。配列
番号:12は、多重らせん系1の増幅プライマーと一緒
に用いるために設計され、そして配列番号:26は、多
重らせん系2の増幅プライマーと一緒に、すなわち、選
択された増幅プライマーの標的結合配列に対してハイブ
リッド形成する末端と一緒に用いるために設計される。
表Iで挙げた具体的な捕捉および検出用プローブは、概
して、臨界的ではなく、内部対照配列並びに16S r
DNAおよびIS6110標的の検出に適当な別の検定
プローブ(例えば、捕捉および検出用プローブ)を、検
出される配列の情報を用いて常套手段によって設計する
ことができる。
【0029】増幅プライマーおよびアダプタープライマ
ーの標的結合配列は、属または種にハイブリダイゼーシ
ョン特異性を与え、したがって、検定に対する種−およ
び属特異性を提供する。標的結合標的は、本発明の種特
異的/属特異的多重らせん増幅を得るのに不可欠であ
る。例として、上記に挙げられたIS6110および1
6SrDNA増幅プライマーは、SDA反応中にニック
を入れられる制限エンドヌクレアーゼの認識部位Bos
BIを含む。制限するものではないが欧州特許第068431
5号明細書で開示された認識部位 を含めた他のニッキン
グ可能な制限エンドヌクレアーゼ認識部位を、BsoB
I認識部位の代わりに置換しうることは当業者に明らか
であろう。好ましくは、認識部位は好熱性制限エンドヌ
クレアーゼに対するので、増幅反応は最適条件下で行う
ことができる。同様に、増幅プライマーの尾部配列(制
限エンドヌクレアーゼ認識部位に対して5′)は、概し
て、臨界的ではないが、SDAに用いられる制限部位の
包含を避けることおよびそれら自体の標的結合配列に対
してかまたは他のプライマーに対してハイブリッド形成
するであろう配列を避けることは重要である。したがっ
て、本発明の増幅プライマーは、表Iで示された3′標
的結合配列、該標的結合配列に対して5′のニッキング
可能な制限エンドヌクレアーゼ認識部位、および該制限
エンドヌクレアーゼ認識部位に対して5′の約10〜2
5ヌクレオチド長さの尾部配列から成る。尾部の長さ
は、選択された配列のTm に依り、そして十分なハイブ
リダイゼーションを得るように当業者によって容易に調
整されうる。
【0030】IS6110、16S rDNAおよび内
部対照標的配列の増幅生成物は、検出可能な標識によっ
て標識されたオリゴヌクレオチドプローブに対するハイ
ブリダイゼーションによって検出されることができ、そ
れぞれの標的は、別個に検出可能なプローブに対して特
異的ハイブリッド形成する。標的特異的および対照特異
的プローブを増幅生成物に対して同時にハイブリッド形
成させる場合、標識は、それぞれの標的の区別を容易に
するように別個に識別可能であるべきである。さもなけ
れば、増幅反応の別のアリコートを、同様の標識によっ
て標識された標的特異的プローブに対してハイブリッド
形成させることができる。検出可能な標識は、それが合
成された後にプローブに対して結合させることができる
しまたはそれを、例えば、標識で誘導体化されたヌクレ
オチドの形で合成の際にプローブ中に包含させることが
できる。このような標識は当該技術分野において知られ
ており、直接的に且つ間接的に検出可能な標識を包含す
る。直接的に検出可能な標識は、更に化学反応を伴うこ
となくシグナルを生じ、蛍光色素、放射性同位体および
染料のような標識を包含する。間接的に検出可能な標識
は、検出可能なシグナルを生じる更に別の化学反応また
は試薬の添加を必要とする。これらには、例えば、西洋
ワサビペルオキシダーゼおよびアルカリ性ホスファター
ゼなどの酵素、標識に結合したアビジンに対して結合す
ることによって検出されるビオチンなどのリガンド、お
よび化学発光分子が含まれる。プローブは、それらのそ
れぞれの増幅生成物に対して溶液中で、ゲル上でまたは
固体支持体上でハイブリッド形成することができる。ハ
イブリダイゼーション後、結合した標識からシグナルを
生じさせ、検出し、そして場合により、選択された標識
およびハイブリダイゼーションプロトコルに適当な方法
を用いて定量する。それぞれの増幅生成物に対して検出
されたシグナルの量は、存在するそれぞれの増幅生成物
の相対量を示す。
【0031】増幅生成物を検出する別の方法は、標的配
列に対して特異的にハイブリッド形成したプライマーの
ポリメラーゼ伸長による。そのプライマーは、上記のよ
うに、例えば、放射性同位体によって標識され、その結
果、プライマーの標識は、伸長された反応生成物中に包
含される。この方法は、ウォーカーら(1992年)Nuc.Ac
ids Res.および PNAS、上記によって更に詳細に記載さ
れている。増幅した標的および対照配列を検出するもう
一つの方法は、米国特許第5,470,723号明細書で記載の
ように、ビオチニル化された捕捉オリゴヌクレオチドプ
ローブおよび酵素結合した検出用オリゴヌクレオチドプ
ローブを用いて増幅生成物を検出する化学発光法であ
る。標的配列の検定範囲中の異なる部位に対するこれら
二つの検定プローブのハイブリダイゼーション後、複合
体を、ストレプトアビジンで被覆した微量滴定プレート
上に捕捉し、そして化学発光シグナルを生じさせ且つル
ミノメーターで読み取る。増幅生成物の検出のためのも
う一つの別のものとして、欧州特許第0678582号明細書
で記載のシグナルプライマーをSDA反応中に包含させ
ることができる。この実施態様において、標識された第
二増幅生成物を、標的増幅に依存した方式でSDA中に
生じさせ、そして標的増幅を示すものとして検出するこ
とができる。
【0032】本発明のプライマーを用いるSDA反応
は、ウォーカーら、上記によって教示されたように、チ
ミンを包含することができるし、またはそれらは、欧州
特許第0624643号明細書で教示されたように、引き続き
のSDA反応の交差汚染を減少させる手段として、反応
(本実施例で示される)中においてTTPの代わりに
2′−デオキシウリジン5′−三リン酸を全体的に若し
くは部分的に置換しうる。dU(ウリジン)は、標的お
よび対照配列双方の増幅生成物中に包含され、そしてウ
ラシルDNAグリコシラーゼ(UDG)による処理によ
って切除されうる。これらの非塩基部位は、引き続きの
SDA反応において増幅生成物を増幅不能にする。最初
に合成される内部対照配列もまた、チミンの代わりにd
Uを包含して、引き続きのSDAにおけるその増幅を妨
げることができる。例えば、配列番号:12および配列
番号:26は、添付の配列表においてチミンを含むよう
に示されているが、或いは、チミンがdUによって全体
的にまたは部分的に置き換えられている対応する配列か
ら成ることができる。UDGは、引き続きの増幅を行う
前にウラシルDNAグリコシラーゼ阻害剤(Ugi)に
よって失活されて、新たに生成された増幅生成物中のd
Uの切除を妨げることができる。
【0033】本発明の検定法を行うためのプライマーお
よび/またはプローブは、ミコバクテリアDNAの同時
の属特異的および種特異的増幅のための診断用キットの
形で包装することができる。該キットは、ミコバクテリ
アDNAの属特異的および種特異的増幅のための増幅、
アダプターおよびバンパープライマー、そして場合によ
り、SDA反応を行うのに必要な試薬(例えば、デオキ
シヌクレオシド三リン酸、ニッキング制限酵素、緩衝
液、exo-ポリメラーゼ等)を含むことができる。該キッ
トは、場合により、上記のように増幅生成物を検出する
または識別するのに有用なプローブまたはプライマー、
および/またはミコバクテリウム属標的配列と一緒に同
時増幅される内部対照配列を更に含むことができる。
【0034】
【実施例】
実施例1 この実験実施例は、多重らせん系1のプライマーを用い
る属−および種特異的標的核酸の同時増幅を実証する。
下記のミコバクテリア、すなわち、ヒト型結核菌、ウシ
型結核菌(CDC81)、ウシ型結核菌−BCG、M.
アフリカヌム、鳥型結核菌、M.イントラセルレア、
M.カンサシイ、M.ガストリ、M.フォルツイツム、
パラ結核菌、M.ケロネエ、M.マルモエンス、M.ス
ズルガイ、M.フラベセンス、M.キセノピ、M.テレ
エ、M.マリヌム、M.ゲノベセンス(genovense)、
M.ヘモフィルム(hemophilum)およびM.ゴルドネエ
を試験した。試験された非ミコバクテリア微生物は、ジ
フテリア菌(Corynebacteriadiphtheriae)、ノカルジ
ア・アステロイデス(Nocardia asteroides)、ノカル
ジア・ブラジリエンシス(Nocardia brasiliensis)、
スト レプトコッカス・アルブス(Streptococcus albu
s)、イスラエル放線菌(Actinomyces israelii)、ロ
ドコッカス・エクイ(Rhodococcus equi)およびざ瘡プ
ロピオンバクテリウム(Propionibacterium acnes)で
あった。
【0035】SDAは、概して、欧州特許第0684315号
明細書で記載のように行われ、混入したアンプリコンの
除去を可能にするようにTTPの代わりにdUTPを代
用した。それぞれ50μL反応中の成分の最終濃度は、
27.5mM KiPO4、pH7.5、6mM MgO
Ac、各0.5mMのdUTP、dGTPおよびdAT
P、1.3mM dCTPαS、アセチル化BSA
0.1mg/mL、5%(v/v)ジメチルスルホキシ
ド、8%(v/v)グリセロール、ヒト胎盤DNA 1
0ng/μL、Bstポリメラーゼ(exo-クレノウフラ
グメント、ニューイングランド・バイオラブズ(New En
gland BioLabs))1.6単位、BsoBI(ニューイ
ングランド・バイオラブズ,ビバリー,MA)160単
位、並びに試験される微生物0、1、10、100また
は106ゲノムであった。ヒト型結核菌は、0、1、1
0および100ゲノムで試験された。他のM.tb複合
種および非M.tb複合ミコバクテリアは、100ゲノ
ムで試験された。非ミコバクテリア微生物は、106
ノムで試験された。反応は、更に、内部増幅対照配列
(tSig1−配列番号:12)の25コピーを含ん
だ。各試料は、8種類のプライマーを以下の通り含ん
だ。すなわち、各0.5μMの増幅プライマーGS1.
3(配列番号:1)およびBisS1.1(配列番号:
2);各50nMのアダプタープライマーAG1A(配
列番号:3)およびBso−G Atb1(配列番号:
6);各25nMのバンパープライマーBso−G B
G1(配列番号:8)、Bso−G BG2(配列番
号:9)、Mtb37(配列番号:10)およびMtb
48(配列番号:11)。この実験で用いられたバンパ
ープライマーは、属/種特異的多重らせん増幅を達成す
るのに臨界的ではない。それらは、増幅およびアダプタ
ープライマーの上流にハイブリッド形成し、そして伸長
された場合、増幅およびアダプタープライマーの伸長生
成物を置換するように機能する。増幅またはアダプター
プライマーに対して、それをバンパープライマーの伸長
によって置換するのに十分に近い位置の上流にハイブリ
ッド形成する他のバンパープライマーは、IS6110
および16S rDNA配列の情報を用いて常套手段に
よって設計されうる。それぞれの反応は、それぞれの試
薬の濃厚原液を用いて、BstおよびBsoBIを除く
全部の試薬を含むように組み立てられた。次に、試料を
95℃で2分間加熱してDNAを変性させ、そして52
℃の水浴に3〜5分間移した。酵素を全試料容量50μ
Lに対して加え、そして試料を52℃で30分間インキ
ュベートして増幅を進行させた。増幅は、反応を沸騰水
浴中に2〜3分間入れることによって終結した。
【0036】増幅生成物は、米国特許第5,470,723号明
細書で記載の化学発光検定を用いて分析され、その検定
の16S捕捉プローブの代わりにTG−01B3(配列
番号:13)を代用した。残りの捕捉および検出用プロ
ーブは、米国特許第5,470,723号明細書の実施例3で記
載されたものであった(本明細書中において配列番号:
14、15、16、17および18として同定され
た)。100より大のRLU値は、標的増幅について陽
性と解釈された。IS6110標的は、ヒト型結核菌複
合体のメンバー(ヒト型結核菌、ウシ型結核菌、M.ア
フリカヌム、ウシ型結核菌−BCG)においてのみ増幅
され、そして増幅は、反応中に僅か1程度のな初期ゲノ
ムコピーが存在した場合に検出された。M.ミクロティ
は試験されなかったが、それは、他の種と同様のIS6
110標的配列を有し、同様の結果を生じると予想され
る。対照的に、陽性16S rDNA標的増幅は、M.
テレエ、M.ゲノベンスおよびM.キセノピを除くミコ
バクテリウム属の全メンバーについて観察された。16
S増幅シグナルは、概して、1ゲノムで陽性ではなかっ
たが、しかしながら、シグナル強度は、初期ゲノム数が
10〜100ゲノムへと増加するにつれて強く陽性にな
った。二つの標的の増幅の間の明らかな相違は、おそら
く、一つのヒト型結核菌ゲノムはIS6110の約10
コピーを含むが、それぞれのミコバクテリアゲノムは1
6S rDNA標的の1〜2コピーしか含まないことに
よる。
【0037】試験された近縁の非ミコバクテリア属の内
で、16SrDNAに対して106ゲノムで弱い陽性シ
グナルを与えた(123RLU)ノカルジア・アステロ
イデスを除いて、どちらかの標的の増幅に陽性であった
ものはなかった。これは、ヒト型結核菌における10種
類の16SrDNA標的に典型的なRLU>2000と
対照的である。したがって、本発明の属特異的プライマ
ーは、非ミコバクテリアDNAとの感知しうる交差反応
性を示さない。強い内部対照シグナルはまた、全部の増
幅反応において観察され、IS6110および16Sシ
グナル両方が不存在でも増幅有効性を与えた。これらの
実験は、このプライマーセットが、多重らせんtSDA
において、最も臨床的に関連したミコバクテリアで見出
された標的配列およびヒト型結核菌複合体の種を示す標
的配列を同時に増幅させるように行うことを実証してい
る。
【0038】実施例2 この実験実施例は、多重らせん系2を用いる属および種
特異的標的の同時増幅を実証する。IS6110および
16S rDNA標的は、本質的には実施例1で記載の
ように、30mMリン酸カリウムおよび7mM酢酸マグ
ネシウム並びに以下のプライマー、すなわち、各0.5
μMの増幅プライマーGS1.3(配列番号:1)およ
びBisS2.2(配列番号:19);各50nMのア
ダプタープライマーG1T1AおよびT2G2A(配列
番号:20);各25nMのバンパープライマーBso
−G BG1(配列番号:8)、Bso−G BG2
(配列番号:9)、Mtb37(配列番号:10)およ
びMtb48(配列番号:11)の使用を代用して、ヒ
ト型結核菌およびウシ型結核菌−BCGのゲノムDNA
から増幅された。これらの実験において内部対照は存在
しなかったが、本明細書中に記載の内部対照配列を加え
且つ同時増幅させることができる。10または100初
期標的ゲノムが反応中に存在し、そして標的DNAを含
まなかった陰性対照を実験した。増幅生成物を実施例1
の場合と同様に分析し、GCAP−2(配列番号:2
2)を捕捉プローブとして代用した。
【0039】両方の種において、陽性シグナルは、IS
6110および16S rDNA標的について、ゲノム
DNAの10程度の初期コピーによって得られた。それ
は、プライマーに対して標的特異性を与える標的結合配
列であるので、この実験で用いられたプライマーの属−
および種特異性は、標的結合配列が同様であるように、
実施例1のプライマーと同様であろうと予想される。
【0040】
【配列表】
【0041】(2) 配列情報 配列番号:1: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 43 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:1: CGATTCCGCT CCACACTTCT CGGGAGAGTT TGTCGCGTTG TTC 43
【0042】(2) 配列情報 配列番号:2: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 40 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:2: ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGTAAGGC GTACTCGACC 40
【0043】(2) 配列情報 配列番号:3: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 29 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:3: AAGGCGTACT CGACCGCATG CTCACAGTT 29
【0044】(2) 配列情報 配列番号:4: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 30 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:4: AAGGCGTACT CGACCGCATG CTCACAGTTA 30
【0045】(2) 配列情報 配列番号:5: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 30 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:5: AAGGCGTACT CGACCGCACG CTCACAGTTA 30
【0046】(2) 配列情報 配列番号:6: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 30 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:6: TTTGTCGCGT TGTTCGTACT GAGATCCCCT 30
【0047】(2) 配列情報 配列番号:7: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 34 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:7: GTTTGTCGCG TTGTTCTGTG TACTGAGATC CCCT 34
【0048】(2) 配列情報 配列番号:8: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 16 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:8: CGGAATTACT GGGCGT 16
【0049】(2) 配列情報 配列番号:9: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 15 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:9: AGTCTGCCCG TATCG 15
【0050】(2) 配列情報 配列番号:10: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 13 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:10: TGGACCCGCC AAC 13
【0051】(2) 配列情報 配列番号:11: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 13 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:11: CGCTGAACCG GAT 13
【0052】(2) 配列情報 配列番号:12: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 62 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:12: AAGGCGTACT CGACCAGCGA CGATGTCTGA GGCAACTAGC AAAGCTGAAC AACGCGACAA 60 AC 62
【0053】(2) 配列情報 配列番号:13: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 16 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:13: ACTGTGAGCA TGCGGT 16
【0054】(2) 配列情報 配列番号:14: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 15 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:14: AAATCTCACG GCTTA 15
【0055】(2) 配列情報 配列番号:15: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 15 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:15: CCTGAAAGAC GTTAT 15
【0056】(2) 配列情報 配列番号:16: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 16 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:16: CCACCATACG GATAGT 16
【0057】(2) 配列情報 配列番号:17: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 15 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:17: GCTTTGCTAG TTGCC 15
【0058】(2) 配列情報 配列番号:18: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 15 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:18: TCAGACATCG TCGCT 15
【0059】(2) 配列情報 配列番号:19: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 40 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:19: CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGTGTACT GAGATCCCCT 40
【0060】(2) 配列情報 配列番号:20: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 34 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:20: GTGTACGAGA TCCCCTGACG CACGCTCACA GTTA 34
【0061】(2) 配列情報 配列番号:21: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 33 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:21: GTTTGTCGCG TTGTTCAGAA GGTGTACTCG ACC 33
【0062】(2) 配列情報 配列番号:22: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 17 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:22: ACTGTGAGCG TGCGTCA 17
【0063】(2) 配列情報 配列番号:23: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 33 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:23: TTTGTCGCGT TGTTCTGTGT ACTGAGATCC CCT 33
【0064】(2) 配列情報 配列番号:24: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 36 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:24: GTTTGTCGCG TTGTTCTGTG TACTGAGATC CCCTAT 36
【0065】(2) 配列情報 配列番号:25: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 34 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:25: GTTTGTCGCG TTGTTCTGTA CTGAGATCCC CTAT 34
【0066】(2) 配列情報 配列番号:26: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 64 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:26: GTGTACTGAG ATCCCCTAGC GACGATGTCT GAGGCAACTA GCAAAGCTGA ACAACGCGAC 60 AAAC 64
【0067】(2) 配列情報 配列番号:27: (i) 配列の特性: (A) 長さ: 33 塩基対 (B) 型: 核酸 (C) 鎖の数: 一本鎖 (D) トポロジー: 直線状 (xi) 配列: 配列番号:27: AAGGCGTACT CGACCAGCAT GCTCACAGTT AAG 33
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:32) (C12Q 1/68 C12R 1:325) (C12Q 1/68 C12R 1:33) (72)発明者 チェリル・エイチ・ディーン アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27614,ローリー,トレイルス・エンド・ コート 205 (72)発明者 ジェームズ・エル・シュラム アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27545,ナイトデイル,ドウェリング・プ レイス 102 (72)発明者 デボラ・アール・ハワード アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27707,ダーラム,アルパイン・ロード 2215 (72)発明者 マーガレット・エス・デイ アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27713,ダーラム,パーク・リッジ・ロー ド 800,アパートメント ビー−2 (72)発明者 デービッド・ジェイ・ライト アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27514,チャペル・ヒル,マウント・カー メル・チャーチ・ロード 1013

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:1、配列番号:2、配列番
    号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、
    配列番号:7、配列番号:23、配列番号:24、配列
    番号:25、配列番号:20、配列番号:21および配
    列番号:27の標的結合配列から成る群より選択される
    標的結合配列並びに、場合により、増幅反応に必要な配
    列またはアダプター配列を含むオリゴヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 増幅反応に必要な配列が、鎖置換増幅の
    際に制限エンドヌクレアーゼによってニックを入れられ
    る制限エンドヌクレアーゼ認識部位である請求項1に記
    載のオリゴヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 第一および第二標的を同時に増幅する方
    法であって、 (a)第一標的に対して第一増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第一増幅プライマーは、配列番号:1
    の標的結合配列および、制限エンドヌクレアーゼの二本
    鎖半修飾認識部位の一方の鎖にニックを入れる制限エン
    ドヌクレアーゼの認識部位を含み、該第一増幅プライマ
    ーを伸長して第一伸長生成物を生成し、そして第一伸長
    生成物を置換し; (b)第一伸長生成物に対して、配列番号:3、配列番
    号:4、配列番号:5および配列番号:27の標的結合
    配列から成る群より選択される標的結合配列並びに配列
    番号:2の標的結合配列と実質的に同一の第一アダプタ
    ー配列から成る第一アダプタープライマーをハイブリッ
    ド形成させ、第一アダプタープライマーを伸長して第二
    伸長生成物を生成し、そして第二伸長生成物を置換し; (c)第二標的に対して第二増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第二増幅プライマーは、配列番号:2
    の標的結合配列およぴ該制限エンドヌクレアーゼの認識
    部位を含み、第二増幅プライマーを伸長して第三伸長生
    成物を生成し、そして第三伸長生成物を置換し; (d)第三伸長生成物に対して、配列番号:6、配列番
    号:7、配列番号:23、配列番号:24および配列番
    号:25の標的結合配列から成る群より選択される標的
    結合配列並びに配列番号:1の標的結合配列と実質的に
    同一の第二アダプター配列から成る第二アダプタープラ
    イマーをハイブリッド形成させ、第二アダプタープライ
    マーを伸長して第四伸長生成物を生成し、第四伸長生成
    物を置換し;そして (e)第一および第二増幅プライマーを用いて第二およ
    び第四伸長生成物を同時に増幅させることを含む上記方
    法。
  4. 【請求項4】 (a)第一増幅プライマーが配列番号:
    1から成り; (b)第一アダプタープライマーが、配列番号:3、配
    列番号:4、配列番号:5または配列番号:27から成
    り; (c)第二増幅プライマーが配列番号:2から成り;そ
    して (d)第二アダプタープライマーが、配列番号:6、配
    列番号:7、配列番号:23、配列番号:24または配
    列番号:25から成る請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 配列番号:12または、チミンがウリジ
    ンによって全体的に若しくは部分的に置換された配列番
    号:12から成る内部対照配列を同時増幅させ、そして
    増幅された内部対照配列を検出することを更に含む請求
    項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第一および第二標的を同時に増幅する方
    法であって、 (a)第一標的に対して第一増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第一増幅プライマーは、配列番号:1
    の標的結合配列および、制限エンドヌクレアーゼの二本
    鎖半修飾認識部位の一方の鎖にニックを入れる制限エン
    ドヌクレアーゼの認識部位を含み、該第一増幅プライマ
    ーを伸長して第一伸長生成物を生成し、そして第一伸長
    生成物を置換し; (b)第一伸長生成物に対して、配列番号:20の標的
    結合配列および配列番号:19の標的結合配列と実質的
    に同一の第一アダプター配列から成る第一アダプタープ
    ライマーをハイブリッド形成させ、第一アダプタープラ
    イマーを伸長して第二伸長生成物を生成し、そして第二
    伸長生成物を置換し; (c)第二標的に対して第二増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第二増幅プライマーは、配列番号:1
    9の標的結合配列およぴ該制限エンドヌクレアーゼの認
    識部位を含み、第二増幅プライマーを伸長して第三伸長
    生成物を生成し、そして第三伸長生成物を置換し; (d)第三伸長生成物に対して、配列番号:21の標的
    結合配列および配列番号:1の標的結合配列と実質的に
    同一の第二アダプター配列から成る第二アダプタープラ
    イマーをハイブリッド形成させ、第二アダプタープライ
    マーを伸長して第四伸長生成物を生成し、第四伸長生成
    物を置換し;そして (e)第一および第二増幅プライマーを用いて第二およ
    び第四伸長生成物を同時に増幅させることを含む上記方
    法。
  7. 【請求項7】 (a)第一増幅プライマーが配列番号:
    1から成り; (b)第一アダプタープライマーが配列番号:20から
    成り; (c)第二増幅プライマーが配列番号:19から成り;
    そして (d)第二アダプタープライマーが21から成る請求項
    6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 配列番号:26または、チミンがウリジ
    ンによって全体的に若しくは部分的に置換された配列番
    号:26から成る内部対照配列を同時増幅させ、そして
    増幅された内部対照配列を検出することを更に含む請求
    項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第一および第二標的を同時に増幅する方
    法であって、 (a)第一標的に対して第一増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第一増幅プライマーは、配列番号:
    3、配列番号:4、配列番号:5および配列番号:27
    の標的結合配列から成る群より選択される標的結合配列
    並びに制限エンドヌクレアーゼの二本鎖半修飾認識部位
    の一方の鎖にニックを入れる制限エンドヌクレアーゼの
    認識部位を含み、該第一増幅プライマーを伸長して第一
    伸長生成物を生成し、そして第一伸長生成物を置換し; (b)第一伸長生成物に対して、配列番号:1の標的結
    合配列および配列番号:2の標的結合配列と実質的に同
    一の第一アダプター配列配列から成る第一アダプタープ
    ライマーをハイブリッド形成させ、第一アダプタープラ
    イマーを伸長して第二伸長生成物を生成し、そして第二
    伸長生成物を置換し; (c)第二標的に対して第二増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第二増幅プライマーは、配列番号:
    6、配列番号:7、配列番号:23、配列番号:24お
    よび配列番号:25の標的結合配列から成る群より選択
    される標的結合配列並びに該制限エンドヌクレアーゼの
    認識部位を含み、第二増幅プライマーを伸長して第三伸
    長生成物を生成し、そして第三伸長生成物を置換し; (d)第三伸長生成物に対して、配列番号:2の標的結
    合配列および配列番号:1の標的結合配列と実質的に同
    一の第二アダプター配列から成る第二アダプタープライ
    マーをハイブリッド形成させ、第二アダプタープライマ
    ーを伸長して第四伸長生成物を生成し、第四伸長生成物
    を置換し;そして (e)第一および第二増幅プライマーを用いて第二およ
    び第四伸長生成物を同時に増幅させることを含む上記方
    法。
  10. 【請求項10】 第一および第二標的を同時に増幅する
    方法であって、 (a)第一標的に対して第一増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第一増幅プライマーは、配列番号:2
    0の標的結合配列および、制限エンドヌクレアーゼの二
    本鎖半修飾認識部位の一方の鎖にニックを入れる制限エ
    ンドヌクレアーゼの認識部位を含み、該第一増幅プライ
    マーを伸長して第一伸長生成物を生成し、そして第一伸
    長生成物を置換し; (b)第一伸長生成物に対して、配列番号:1の標的結
    合配列および配列番号:19の標的結合配列と実質的に
    同一の第一アダプター配列から成る第一アダプタープラ
    イマーをハイブリッド形成させ、第一アダプタープライ
    マーを伸長して第二伸長生成物を生成し、そして第二伸
    長生成物を置換し; (c)第二標的に対して第二増幅プライマーをハイブリ
    ッド形成させ、該第二増幅プライマーは、配列番号:2
    1の標的結合配列および該制限エンドヌクレアーゼの認
    識部位を含み、第二増幅プライマーを伸長して第三伸長
    生成物を生成し、そして第三伸長生成物を置換し; (d)第三伸長生成物に対して、配列番号:19の標的
    結合配列および配列番号:1の標的結合配列と実質的に
    同一の第二アダプター配列から成る第二アダプタープラ
    イマーをハイブリッド形成させ、第二アダプタープライ
    マーを伸長して第四伸長生成物を生成し、第四伸長生成
    物を置換し;そして (e)第一および第二増幅プライマーを用いて第二およ
    び第四伸長生成物を同時に増幅させることを含む上記方
    法。
JP9112677A 1996-04-30 1997-04-30 多重核酸増幅によるミコバクテリアの検出 Pending JPH1033188A (ja)

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