JPH1033054A - ラン類の栽培方法 - Google Patents

ラン類の栽培方法

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JPH1033054A
JPH1033054A JP8212171A JP21217196A JPH1033054A JP H1033054 A JPH1033054 A JP H1033054A JP 8212171 A JP8212171 A JP 8212171A JP 21217196 A JP21217196 A JP 21217196A JP H1033054 A JPH1033054 A JP H1033054A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 栽培が極めて簡単で、管理面、労力面の省力
化が図られ、生産コストの低減と切り花採取期間を従来
より長くすることができる。 【解決手段】コンクリート成形品を着性体として利用
し、建築用コンクリートブロックの穴にランの苗を移植
して、該ブロックに苗を根付かせて成育させることがで
きる。早くブロックに根を張らせるには、クチャ(第3
紀泥灰土壌)、コーラル(石灰岩)、バラスの中の1種
又はその混合物を植え込み材料としてブロックの穴の中
に約1/3〜2/3程度入れ、その中に植え込むと安定
して着根させることができる。また、ブロック塀に直接
着性させることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラン類の栽培方
法、特に成育に合わせて鉢替えの必要のないラン類の切
り花栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洋ラン等のラン類(以下、単にラ
ンという)の切り花栽培方法としては、苗を鉢に移植し
て成育させる鉢栽培法、ベッドに直接植え込むベッド栽
培法が知られ、これらは専ら温室栽培である。近年、バ
イオテクノロジーの目覚ましい進歩に伴い洋ラン分野で
もフラスコ内で大量の苗が生産されている。しかしなが
ら、洋ランの育成栽培は、切り花栽培も含めて旧態依然
として鉢栽培が主体である。ランは、小さい苗から花が
咲くまで3〜5年以上を要し、バイオテクノロジーによ
る苗がフラスコの中で6cm位に成長するまで10ヶ月以
上かかり、さらにフラスコから出した苗を寄せ植え鉢に
移植し、約1年間生育させ、その後2.5号鉢の単鉢に
鉢上げして約1年以上育て、さらにその後苗の生長に合
わせて、5号鉢に移植し、最終的に花を咲かすのであ
る。
【0003】そして、切り花栽培の場合は、その後成育
に応じて、7号鉢さらには10号鉢へと移し替え、2年
に1回の割で鉢替えを行っている。通常切り花を始めて
から5年位生産されるが、その後は苗の老化により切り
花がとれなくなる。以上のように、鉢栽培方法は、ラン
の生育に合わせて鉢替えを行うため、鉢替えに係る費用
と労力が多大であり、しかも熟練を要するという問題点
がある。また、鉢替えする度に、断根するため、根をい
ため生育が一次的に悪くなる欠点がある。
【0004】一方、ベッドの上に直接苗を植え込むベッ
ド栽培方法は、ベッドの上にランの根が絡み付き簡単に
植え替えが出来ない欠点がある。そのため、一度植えた
ら植え替えがきかず、大きく育った後は日照不足になる
等の問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラン栽培、
特に切り花の栽培における上記問題点を解決するために
創案されたものであり、従来の2つの栽培方法の上記欠
点を全て補い、栽培が極めて簡単で、管理面、労力面の
省力化が図られ、生産コストの低減と切り花採取期間を
従来より長くすることができ、経営の安定化が図れるラ
ン類の切り花栽培方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ラン栽培に
おける上記問題点を解決するための研究過程において、
ランが気性植物でにあるにも関わらず、従来一般の陸生
植物と同様な考え方で栽培されいていることに着目し
て、上記問題点の要因がランが着性する着性体に問題が
あるのではないかと考え、種々研究した結果、従来の着
性体とは全く異質の建築用コンクリートブロック等のコ
ンクリート成形品を着性体として利用することを着想
し、本発明に到達したものである。
【0007】従来、ランは弱酸性を好むと言われ、コン
クリート成形品はアルカリ度が強く、ランの栽培には不
適とされているが、本発明者の実験によれば、逆にコン
クリート成形品の方が従来の鉢栽培よりも、根付きが良
く且つ生育も良く、植え替え(鉢替え)の必要もなく、
しかも長期間に亘って切り花が採取でき、さらに温室外
でも良好に栽培でき、切り花栽培の労力面、栽培コスト
面、収益性に格段に優れていることが判明した。
【0008】その要因は次のことにあると考えられる。
ラン類は気生植物であり、着性体の上に気根を出す形で
根を張り、大気中に含まれる養水分を自らの気根で吸収
して生育する。従って、生育のやり方が一般の陸生植物
とは異なり、陸生植物のおける土壌の役割は養水分を与
えることと植物体を支えることにあるが、ラン類におけ
る着性体は、基本的には植物体を支える役割しかない。
その生育の違いから考えると、ラン栽培における着性体
は、植物体を支え且つランが大気中の養水分をより吸収
し易いように、汚れてなく、清潔であり、且つ通水・通
気性のあるものが望ましい。その点、建築用ブロック
は、多孔体で空気の流通が良く、極めて清潔であり、且
つ素焼き鉢より保水性が高いと同時に排水性も良い。さ
らに表面が粗面であるので根の付着性も良い。
【0009】以上のことからして、建築用ブロック等の
コンクリート成形品は、アルカリ性が強くラン栽培に不
適とされている従来の考え方に反し、清潔性、保水性、
排水性・根の付着性に優れ、ラン栽培に優れた特性を有
し、根が張りやすく、気根の働きを十二分に発揮させる
ことができ、支柱としての役割も十分に果たせる格好の
素材であると言える。
【0010】以上の知見に基づき発明された本発明に係
るラン栽培方法は、コンクリート成形品を着性体として
利用することにより、前記従来のラン栽培法の問題点を
解決したものである。前記着性体として建築用コンクリ
ートブロックを採用した場合、その穴にランの苗を移植
することによって、簡単に苗をブロックに保持させて根
付かせることができる。ブロックに早く根を張らせるに
は、ブロックの穴が大きい場合、その穴壁に密着するよ
うに、ミズゴケでランの根を包み込み植え付けすると良
い。なお、従来の鉢植えでは、2年以上経つと水ゴケが
腐ってランが根腐れを起こすことと、鉢の大きさが狭く
なるので、鉢替えが必要であるが、本発明によるブロッ
ク栽培の場合は、最初水ゴケで根を包んで植え付ても、
後述する理由によりランの根の生長が良く、早くコンク
リートブロックを抱き抱えるようにブロックに着性する
ので、根腐れすることがなく、植え替える必要性は全く
ない。
【0011】また、他の方法として、植え込み材料にク
チャ(第3紀泥灰土壌)、コーラル(石灰岩)、バラス
の中の1種又はその混合物を採用し、それをブロックの
穴の中に約1/3〜2/3程度入れてその中に植え込む
と安定して着根させることができる。その際、ブロック
の穴内に植え込み材料を保持するために、ブロック穴底
部を排水口を設けてセメントで塞ぐようにすることが望
ましい。
【0012】さらに、他の方法として、コンクリート成
形品の外周部に、ランの苗の根の部分を粘着テープや釘
等の保持手段で保持し、コンクリート成形品の外周面に
ランの根を着性させて生育させることもできる。この方
法によれば、セメントブロック塀に直接ランを着性させ
ることができ、ブロック塀をランで飾ることができると
共に、切り花栽培の着性体として塀が効率的に利用でき
る。また、コンクリート成形品として、例えば中空円柱
体にすると、それ自体が鉢と同様移動が可能でありディ
スプレー効果が高い。また、その場合、中空内に前記植
え込み材料を充填することによって、植え込み材料に供
給した水がコンクリート成形品の外周部に適度の水分を
自動的に補給することができて望ましい。また、コンク
リート成形品として、コンクリートで成形された鉢を採
用し、該コンクリート成形鉢に前記のクチャ、コーラ
ル、バラスの中の1種又はその混合物からなる植え込み
材料を充填してランを植え込むと、鉢替えの必要のない
鉢栽培ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、ランをコンクリートブロッ
クの穴に着性させる場合と、コンクリート成形品の外周
面に着性させる場合、及びコンクリート鉢に着性させる
場合について、その実施形態を説明する。
【0014】コンクリートブロックの穴に着性させる場
コンクリートブロック(以下、単にブロックという)に
は、大きさの種類が3種類あるが、何れも3つの穴があ
るので、この穴にランの苗を鉢から取り出して移植す
る。その際、根を早くブロックに張らせ、且つ生育を早
くするには、ランの苗がその穴に密着するように、ラン
の苗を穴に合わせて水ゴケで包み込んで植え付ける。ま
たは、ブロック穴の底部を排水口を設けてセメントで塞
ぎ、その中に約1/3〜2/3程度の深さに植え込み材
料を充填する。植え込み材料として、本発明者の生育調
査では、クチャ(第3紀泥灰土壌)や、コーラル、建築
用セメントに利用されるバラス等が生育が良く、これら
を単独又は複数種を混合して使用する。
【0015】特に、クチャは、沖縄県で最も多く見かけ
る土壌で、粘土が100%含まれるセメント状の堅い土
壌で、従来植物栽培に最も利用価値の低い土壌とされて
いるが、この土壌が後述する実施例で示すように、ラン
の栽培に最適であることが分かった。
【0016】このようにして、ブロック穴に移植された
ランは、移植後、1ヶ月から2ヶ月で根を下し生育す
る。必要に応じて、適宜潅水し、又は液肥を水に溶かし
て潅水がわりに、根元や葉面にかけるか、又は根元に油
粕を直接施す。ブロックは保水性が優れている反面、排
水性も良いので、潅水はブロックだからと言って多くす
る必要はなく、また逆に水をかけ過ぎても鉢栽培のよう
に根腐れすることもなく、良好に生育し、管理が非常に
簡単である。また、一般の栽培方法では、支柱を必要と
するが、ブロック栽培では、根がブロックを抱える形で
ブロックに直接頑丈に根を張り、茎はまっすぐ育ちの
で、茎が倒れる心配がなく、特に支柱を必要としない。
【0017】以上のようにブロックで栽培した苗は、生
長に応じて根がブロックの穴からブロック外周部に延び
てブロックを抱えて生長するので、従来の鉢栽培のよう
な鉢替えは必要ない。従って、鉢替えの度に断根して根
を傷めることがないので、ランの生育が通常の鉢栽培よ
りも良く、且つ老化が遅く長期に亘って切り花を採取す
ることができる。そして、ブロック自体が重量があり、
室外において風か強くても倒れるおそれがなく、着性体
として安定している。また、ブロックを多数並べてネッ
ト栽培と同様に密集状態で栽培しても、ランの成長に応
じてブロックの間隔を広げて空気の流れを善くすること
ができるので、ネット栽培の場合のように成長に応じて
密集が増してその成育を妨げるようなことを防止するこ
とができる。
【0018】ブロック塀の外周面に着性させる場合 ランの苗を鉢から取り出し、水コケを外して根を短く切
って、ブロック塀の外周面にセロファンテープや釘又は
パイプ等で根を固定するだけで良い。その状態で適宜潅
水するだけで2〜3ヶ月で根がブロック塀に着性して生
育する。なお、生育管理は、前記ブロック栽培と同様な
方法で行えば良い。また、他の方法として、ブロック塀
に沿ってパイプ材を配置して、該パイプ材でランの根元
をブロックに付着するように保持すると共に、パイプ材
にランに水を供給できるように適宜孔をあけ、適宜の間
隔でパイプに通水することによって、塀一面のランに一
斉に自動給水することができ、パイプがランの保持手段
と給水手段を兼ねることができ有用である。
【0019】コンクリート鉢やその他のコンクリート成
形品に着性させる場合 ラン栽培用の鑑賞鉢として、コンクリートで鉢を成形
し、それにクチャ等の前記植え込み材料を2/3程度充
填して、ランの苗を水ゴケを外して植え込むだけでよ
い。このようにして、デンファレを栽培したところ、デ
ンファレを通常の素焼きの鉢と比べて、成長が2倍以上
早かった。それは、コンクリートが、前記のようにラン
栽培に優れた特性を有し、コンクリート鉢に植えられた
ランが、素焼き鉢の場合と比べて根が張りやすく、気根
の働きを十二分に発揮させることができた結果であると
考えられる。
【0020】同様にしてセメント柱やその他のコンクリ
ート成形品の表面にランを付着させて花を咲かせること
ができ、装飾的コンクリート成形品のディスプレー効果
を高めることができる。また、中空コンクリート成形品
の外周面に着性させる場合は、中空部に前記の植え込み
材料を充填するのが望ましい。
【0021】例えば、コンクリートで中空円柱体を成形
し、その中空体内部に前記植え込み材料を充填し、且つ
円柱の外周面の適当に中空内部まで届く孔を複数個形成
したコンクリート成形品着性体を用意し、その外周壁に
前記の方法でランを直接保持させ、且つ頂部の穴には植
え込み材料にランを植え込むことによって、円柱状の外
周面全体にランを着性させることができ、一段とディス
プレー効果の高いものが得られる。そして、植え込み材
料に供給した水がコンクリート成形品の外周部に適度の
水分を自動的に補給するので、ランに長期間直接水をや
らなくても良く、管理が用意である。また、ランは成長
に応じてその根が外周部の孔から内部の植え込み材料に
も延び、一段と強固に着性し、長期間に亘って鑑賞する
ことができる。
【0022】
【実施例】実施例1 植え付けするコンクリートブロックをそのまま利用する
無処理区、水に24時間以上浸漬した水処理区、液肥
(商品名:ハイポネックスの1,000倍液)に24時
間以上浸漬した液肥処理区の三処理区を設けて、該ブロ
ックの穴にデンファレ及びオンシジウムを移植し、各処
理区毎にバックバルブ数、リードバルブ数、根数、根の
ブロック付着数を調べた。
【0023】苗令1.7ヶ月のデンファレの苗を、2.
5号鉢から取り出し、断根せずに水こけが付いたまま、
前記三処理区のブロック(大きさ4インチ)の各穴に1
本づつ移植し、107日間栽培した。360株を移植し
たところ全てが着根し生育したが、その生育状況はブロ
ックの処理区によって違いが見られた。その結果を図1
に示す。図において縦軸の本数は、各苗あたりのバック
バルブの発生数、リードバルブ発生数、根の発生数、及
びブロックの孔から延びてブロック面に直接付着した根
数の平均値を表しており、それにより苗の成育状況が分
かる。
【0024】図の結果から、デンファレの苗の成育調査
では、総合的に判断すると水処理区が他の処理区より良
い結果が出ており、デンファレのブロック栽培は、水処
理区のブロックで栽培した方が望ましいことが分かる。
また、同様な実験をデンファレの苗令8年以上の古株に
ついて行ったところ、バックバルブ数は液肥処理区と水
処理区が高く、リードバルブ数は液肥処理区、無処理
区、水処理区の順に高かった。
【0025】実施例2 本実施例は、ブロックの穴に植え込み材料を充填した場
合の実施例を示し、植え込み材料として、クチャ、バラ
ス、コーラル、軽石の単体を採用し、それぞれを前記ブ
ロックと同様に、そのまま、水処理、液肥処理した場合
の3処理区を設けて、デンファレの根や草丈の成育にど
のような影響を及ぼすかを観察した。また、実験を始め
る前に、ブロック及び植え込み材料のpHを測定したと
ころ、それぞれのpHは次の通りであり、何れも極めて
強いアルカリ性であった。ブロック:12.2,ブロッ
ク水:11.87,ブロック液肥10.52、クチャ:
9.21,バラス:11.03,コーラル:9.75,
軽石:9.92
【0026】デンファレは、苗令1.7ヶ月のものを4
インチブロックの穴に断根せずにそのまま前記各植え込
み材料区に移植し、95日間栽培した後に観察した。そ
の結果を図2に示す。4植え込み区を比較すると、バッ
クバルブ数、リードバルブ数、根数とも何れもクチャ区
が高く良い結果が出ている。前記のクチャ、バラス、コ
ーラルは、何れもアルカリ性ではあるが、コンクリート
成形品と同様に、清潔性、保水性、排水性・根の付着性
に優れ、ラン栽培に優れた特性を有し、根が張りやす
く、気根の働きを十二分に発揮させることができる植え
込み材料であることが確認されたが、その中でも特にク
チャは有効であることが分かる。
【0027】実施例3 本実施例は、コンクリート成形品の表面に直接ランを移
植した場合の実施例を示し、花ブロックを前記実施例と
同様に、無処理区、水処理区、液肥処理区に分けて、そ
れぞれに苗例1.7ヶ月のコチョウランを、根から水こ
けを外した状態及び水ゴケを少し残した状態で、それぞ
れ花ブロックの表面に根を麻紐で括って固定し、192
日間栽培しその成育状況を調査した。その結果、根の付
着状況は図3に示す通りであった。
【0028】各処理区の根の付着状況を比較すると、無
処理区、水処理区、液肥処理区、水ゴケ付着区の順に良
く、コチョウランの成育には、水ゴケを付着させること
なく、直接根を花ブロック表面に接触させた方が良く、
また直接付着させる場合でも無処理区の方が成育が良
く、水や液肥を含ませない方が良いことが分かる。この
ことは、従来のラン栽培からは予想できないことであっ
た。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のラン栽培方法によれば、従来の素焼き鉢やプラスチッ
ク鉢等による鉢栽培方法よりも、根付きが良く且つ成育
も良く、植え替え(鉢替え)の必要もなく、しかも長期
間に亘って切り花が採取でき、さらに温室外でも良好に
栽培でき、ラン栽培の労力面、栽培コスト面、収益性に
格段に優れている。
【0030】特に、コンクリートブロック又はコンクリ
ート成形品を利用した本発明のラン類栽培方法は、特殊
な技術や技能を必要としないので、ラン栽培が素人でも
簡単にでき、しかも活着率がほぼ100%であり、管理
も容易であり、経済的である。そして、従来考えられな
かったブロック塀を利用しての栽培も可能であり、ブロ
ック塀にランを開花させることができる。また、温室外
での栽培が可能である。さらに、鉢替えする必要がない
ので、根を傷付けることがなく、老化を防ぎ、長期間切
り花を採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デンファレのブロック栽培における成育状況を
示すグラフである。
【図2】デンファレのブロック栽培における植え込み材
料別の成育状況を示すグラフである。
【図3】コチョウランを波笠ブロック表面に着性させた
場合の各処理区別の成育状況を示すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート成形品を着性体として利用
    したことを特徴とするラン類の栽培方法。
  2. 【請求項2】 前記着性体が建築用コンクリートブロッ
    クであり、該建築用コンクリートブロックの穴にラン類
    を移植して、該ブロックに根付かせて生育させることを
    特徴とする請求項1記載のラン類の栽培方法。
  3. 【請求項3】 前記コンクリートブロックの穴の中に、
    クチャ(第3紀泥灰土壌)、コーラル、バラスから選ば
    れる一種又はその混合物からなる植え込み材料を入れ、
    該植え込み材料に苗を植えるようにした請求項2記載の
    ラン類の栽培方法。
  4. 【請求項4】 コンクリート成形品の外周部に、ランの
    根の部分を保持手段で保持し、該コンクリート成形品に
    ラン類の根を着性させ生育させる請求項1記載のラン類
    の栽培方法。
  5. 【請求項5】 前記コンクリート成形品が、セメントブ
    ロック塀である請求項1又は4記載のラン類栽培方法。
  6. 【請求項6】 前記コンクリート成形品が、中空の筒状
    体である請求項1又は4記載のラン類栽培方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103843538A (zh) * 2012-11-29 2014-06-11 北京农学院 一种君子兰假鳞茎切割扦插繁殖方法
CN104521519A (zh) * 2014-12-31 2015-04-22 吴中区金庭小美华家庭农场 一种卡特兰的花期养护方法
CN105557248A (zh) * 2015-12-10 2016-05-11 广西壮族自治区药用植物园 野生石仙桃的引种栽培方法
CN105638208A (zh) * 2016-01-09 2016-06-08 云南省农业科学院花卉研究所 一种蝴蝶兰四季催花的方法

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