JPH10328955A - ガラス板の加工装置 - Google Patents

ガラス板の加工装置

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JPH10328955A
JPH10328955A JP15747297A JP15747297A JPH10328955A JP H10328955 A JPH10328955 A JP H10328955A JP 15747297 A JP15747297 A JP 15747297A JP 15747297 A JP15747297 A JP 15747297A JP H10328955 A JPH10328955 A JP H10328955A
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JP
Japan
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processing
frame
glass sheet
movable
plane
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JP15747297A
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Inventor
Shigeru Bando
茂 坂東
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Bando Kiko Co Ltd
Original Assignee
Bando Kiko Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/027Scoring tool holders; Driving mechanisms therefor

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームの端部の回動によっても、加工ヘッ
ドのX−Y平面内で変位を少なくし得て、而して、加工
ヘッドのガラス板への加工点の変位を抑えることがで
き、プログラムされた加工点と実際の加工点との間にそ
れほどの誤差を生じさせなくし得るガラス板の加工装置
を提供すること。 【解決手段】 カッタ装置Aは、ガラス板1が載置され
る基台2と、基台2にX方向に直行するY方向に移動自
在に支持されたY方向可動台3及び4と、可動台3及び
4をY方向に移動させるY方向移動装置5と、Y方向可
動台3及び4に噛付き防止装置6及び7を介して支持さ
れたフレーム8と、フレーム8にX方向に移動自在に支
持されたX方向可動台9と、X方向可動台9をX方向に
移動させるX方向移動装置10と、ガラス板1に切り線
11を形成するカッタヘッド12とを具備している。カ
ッタホイール103のガラス板1への押し付け位置は、
フレーム8の両端部65及び69のX−Y平面内での回
動中心を結ぶ線112上に実質的に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板に折り割
り用の切り線を形成したり、この切り線が形成されたガ
ラス板を切り線に沿って折り割ったり、この折り割った
ガラス板の折り割り縁を研削、研磨等したり、或いは、
これらを連続して同時的に行い、更には、ガラス板の縁
にテーパーエッジ加工若しくは丸エッジ加工等を施した
り又はガラス板の表面に平面研削、研磨加工等のその他
の加工を施すガラス板の加工装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種のガラス板の加
工装置では、ガラス板に所望の加工を施すためのカッタ
ホイール等の工具を具備した加工ヘッドを、例えばX方
向に移動自在なX方向可動台に搭載し、このX方向可動
台をX方向に直交するY方向に移動自在なフレームに搭
載し、これらX方向可動台及びフレームをX及びY方向
に移動させて、加工ヘッドをガラス板に対して移動さ
せ、而してガラス板の所望の部位に加工ヘッドにより加
工を施すようにしている。
【0003】ところで上記の例の装置では、X方向可動
台が搭載されるフレームは、その両端でY方向に移動自
在に基台等に支持され、この両端においてそれぞれ移動
装置により移動されるようになっており、このフレーム
の両端を移動させる移動装置は、当該フレームの両端を
正確に同期して移動させることが要求され、これが満足
されない場合には、フレームの一端側とその他端側との
間に移動量の差異が生じる。通常、フレームは、基台に
設けられた案内レールに摺動自在に嵌合して配され、こ
の案内レールに案内されてY方向に移動されるようにな
っているため、上記のように移動量の差異が生じると、
フレームが案内レールに噛み付いてフレームのスムーズ
な移動が行い得なくなる。フレームと案内レールとは、
正確なY方向移動を達成するべく、ほとんどクリアラン
スなしに互いに嵌合されているため、フレームの両端の
移動量において微小差異が生じても上記のような不都合
が生じ得る虞がある。
【0004】そこで本出願人は、Y方向に可動な一対の
Y方向可動台と、各端部が対応のY方向可動台に支持さ
れたフレームとの間に、噛み付き防止装置を介在させて
なるガラス板の加工装置を先に提案した。
【0005】この提案になるガラス板の加工装置によれ
ば、上記の不都合をなくし得て、初期の目的を十分に達
成するものであるが、噛み付き防止装置が各端部をX−
Y平面内で回動可能にするものであるため、噛み付きを
回避するために、例えば、フレームの一方の端部がX−
Y平面内で回動すると、フレームに搭載された加工ヘッ
ドがこの回動によりX−Y平面内で比較的大きく変位
し、したがって、加工ヘッドのガラス板への加工点が同
じく大きく変位する結果となり、予めプログラムされた
通りの加工を施すことができなくなり、プログラムされ
た加工点と実際の加工点との間に比較的大きな誤差が生
じることとなる。
【0006】特に上記のような不具合は、互いに平行な
多数の切り線を等間隔にガラス板に形成するカッタ装置
(切断装置)の場合には、当該切り線を所望に形成(切
断)し得ないことになる。
【0007】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、先に提案したガラ
ス板の加工装置による作用、効果を維持し得て、しか
も、回動許容装置の動作によるフレームの端部の回動に
よっても、加工ヘッドのX−Y平面内での変位を少なく
し得て、而して、加工ヘッドのガラス板への加工点の変
位を抑えることができ、プログラムされた加工点と実際
の加工点との間にそれほどの誤差を生じさせなくし得る
ガラス板の加工装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス板の加工
装置は、加工されるべきガラス板が載置される基台と、
それぞれが互いにX方向に離間して、当該X方向に直行
するY方向に移動自在に支持された一対のY方向可動台
と、この一対の可動台をY方向に移動させるY方向移動
装置と、基台上をX方向に横断して、各端部が対応のY
方向可動台に支持されたフレームと、各Y方向可動台に
対してフレームの対応の端部をX−Y平面内で回動自在
に支持し得るように、各Y方向可動台とフレームの対応
の各端部との間に介在された一対の回動許容装置と、フ
レームに搭載されており、ガラス板に加工を施す加工ヘ
ッドとを具備しており、加工ヘッドが、X−Y平面から
みて、フレームの両端部のX−Y平面内での回動自在中
心を互いに結ぶ線上に実質的に位置している。
【0009】本発明の回動許容装置は、軸と、この軸を
回動自在に支持する軸受とを具備し、ここで、軸がY方
向可動台に、軸受がフレームにそれぞれ設けられていて
も、軸がフレームに、軸受がY方向可動台にそれぞれ設
けられていてもよい。
【0010】Y方向移動装置としては、Y方向に伸びて
基台に回転自在に設けられた一対のねじ軸と、この一対
のねじ軸のそれぞれに螺合して、各Y方向可動台に設け
られたナットと、この一対のねじ軸のそれぞれを回転さ
せる回転駆動手段と、両ねじ軸を同期して回転させるべ
く、回転駆動手段を制御する制御手段とを具備している
もの又はY方向に伸びて固定された一対のねじ軸と、こ
の一対のねじ軸のそれぞれに螺合して、各Y方向可動台
に回転自在に設けられたナットと、このナットを回転さ
せるべく、各Y方向可動台に設けられた回転駆動手段
と、両ナットを同期して回転させるべく、回転駆動手段
を制御する制御手段とを具備しているもの等を好ましい
例として挙げることができる。この後者の例では、一対
のねじ軸を、それぞれ両端で基台に固定支持してもよ
い。
【0011】他のY方向移動装置としては、各固定子が
Y方向に配列されて基台に固定された一対の固定子列
と、この一対の固定子列の各固定子に磁気的に結合する
ように、各Y方向可動台に設けられた可動子とを具備し
た一対の電動リニアモータを具備しているものを他の好
ましい例として挙げることができ、この例の場合、Y方
向移動装置には一対の電動リニアモータを互いに同期し
て作動させる手段を更に具備せしめて構成するとよい。
【0012】基台としては、一対の横基台と、この一対
の横基台のそれぞれにY方向に伸びて設けられた案内レ
ールとを具備しており、各Y方向可動台は、可動台本体
と、この可動台本体に設けられており、対応の案内レー
ルにY方向に摺動自在に嵌合したスライダ部材とを具備
しているものを一つの好ましい例として示すことができ
る。
【0013】本発明では、加工ヘッドをフレームに固定
して設け、基台をX方向に移動させるようにしてもよい
が、これに代えて、フレームにX方向に移動自在に支持
されたX方向可動台を介して加工ヘッドをフレームに搭
載し、X方向可動台をX方向移動装置によりX方向に移
動するようにしてもよい。
【0014】X方向移動装置としては、ねじ軸と、この
ねじ軸に螺合したナットと、ねじ軸又はナットを回転さ
せる回転手段とを具備して、上記のY方向移動装置と同
様に構成したものであってもよいが、これに代えて、各
固定子がX方向に配列されてフレームに固定された固定
子列と、この固定子列の各固定子に磁気的に結合するよ
うに、X方向可動台に設けられた可動子とを具備した電
動リニアモータを具備して構成してもよい。
【0015】本発明では、加工ヘッドとしては、ガラス
板に切り線を形成するカッタを具備したカッタヘッドで
あってもよく、この場合、カッタのガラス板への加工点
が、X−Y平面からみて、フレームの両端部のX−Y平
面内での回動自在中心を互いに結ぶ線上に実質的に位置
するようにしてもよく、また、カッタに加えて、当該カ
ッタをX−Y平面に実質的に直交するY軸を中心として
回転自在に支持する支持軸を更に具備したカッタヘッド
の場合には、この支持軸の回転中心又はカッタのガラス
板への加工点が、X−Y平面からみて、フレームの両端
部のX−Y平面内での回動自在中心を互いに結ぶ線上に
実質的に位置し、これに対応して、カッタのガラス板へ
の加工点又は支持軸の回転中心が、X−Y平面からみ
て、支持軸の回転自在中心から偏心していてもよく、更
には、支持軸の回転中心とカッタのガラス板への加工点
とが、X−Y平面からみて、フレームの両端部のX−Y
平面内での回動自在中心を互いに結ぶ線上に実質的に位
置していてもよい。
【0016】本発明のガラス板の加工装置は、ガラス板
に折り割り用の切り線を形成したり、この切り線が形成
されたガラス板を折り割ったり、この折り割ったガラス
板の折り割り縁を研削、研磨等したり、或いは、これら
を連続して同時的に行い、更には、ガラス板の縁にテー
パーエッジ加工若しくは丸エッジ加工等を施したり又は
ガラス板の表面に平面研削、研磨加工等のその他の加工
を施したりするもの等に適用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明及び本発明の実施の形
態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説
明する。なお、本発明は、これら実施例に何等限定され
ないのである。
【0018】
【実施例】図1から図4において、ガラス板の加工装置
としての本例のカッタ装置Aは、切り線(折り割り線)
が形成されるべきガラス板1が載置される基台2と、そ
れぞれが互いにX方向に離間して、基台2にX方向に直
行するY方向に移動自在に支持された一対のY方向可動
台3及び4と、一対の可動台3及び4をY方向に移動さ
せるY方向移動装置5と、一対のY方向可動台3及び4
に、当該Y方向可動台3及び4のそれぞれに対応して設
けられた噛付き防止装置6及び7を介して支持されたフ
レーム8と、フレーム8にX方向に移動自在に支持され
たX方向可動台9と、X方向可動台9をX方向に移動さ
せるX方向移動装置10と、X方向可動台9に搭載され
ており、基台2に載置されたガラス板1に加工、本例で
は折割り用の切り線11を形成する加工ヘッドとしての
カッタヘッド12とを具備している。
【0019】基台2は、ガラス板1に対する載置テーブ
ルを構成する基台本体21と、基台本体21の両側に配
された一対の横基台22及び23と、一対の横基台22
及び23のそれぞれの上面にY方向に伸びて設けられた
案内レール24及び25とを具備している。
【0020】一対のY方向可動台3及び4は、それぞれ
互いに同様に構成されており、Y方向可動台3は、可動
台本体31と、可動台本体31に設けられており、対応
の案内レール24にY方向に摺動自在に嵌合したスライ
ダ部材32とを具備し、Y方向可動台4は、可動台本体
33と、可動台本体33に設けられており、対応の案内
レール25にY方向に摺動自在に嵌合したスライダ部材
34とを具備している。
【0021】Y方向移動装置5は、Y方向に伸びてそれ
ぞれ両端で基台2の横基台22及び23にそれぞれ固定
支持された一対のねじ軸41及び42と、一対のねじ軸
41及び42のそれぞれに螺合して、Y方向可動台3及
び4の可動台本体31及び33のそれぞれに軸受43及
び44を介して回転自在に設けられたナット45及び4
6と、ナット45及び46を回転させるべく、可動台本
体31及び33のそれぞれに設けられた回転駆動手段4
7及び48と、両ナット45及び46を同期して回転さ
せるべく、回転駆動手段47及び48を制御する制御手
段(図示しない)とを具備している。
【0022】回転駆動手段47及び48は、それぞれ同
様に構成されており、可動台本体31及び33のそれぞ
れに支持された電動モータ49及び50と、電動モータ
49及び50の出力回転軸にそれぞれ固着された歯付き
プーリ51及び52と、ナット45及び46のそれぞれ
に一体的に形成された歯付きプーリ53及び54と、プ
ーリ51及び52のそれぞれとプーリ53及び54のそ
れぞれとの間に掛け渡されたタイミングベルト55及び
56とを具備しており、Y方向移動装置5は、制御手段
による電動モータ49及び50の同期的な動作で電動モ
ータ49及び50の出力回転軸を回転させて、プーリ5
1及び52、タイミングベルト55及び56並びにプー
リ53及び54を介してナット45及び46を回転さ
せ、而してナット45及び46の同期的回転によりY方
向可動台3及び4のそれぞれを同期的に同様にY方向に
移動させる。この際、Y方向可動台3及び4のそれぞれ
のY方向の移動は、スライダ部材32及び34がそれぞ
れY方向に摺動自在に嵌合した案内レール24及び25
によってそれぞれ案内される。なお、ねじ軸41及び4
2並びにナット45及び46としては、ナット45及び
46がねじ軸41及び42に多数のボール(鋼球)を介
して螺合するボールねじナットの組み合わせを用いても
よい。
【0023】噛付き防止装置6及び7のそれぞれは、同
様に構成されており、Y方向可動台3及び4において対
応のY方向可動台に対してフレーム8がX−Y平面内で
回動し得るように、回動許容装置61及び62を具備し
ている。回動許容装置61は、軸63を有して、可動台
本体31に取り付けられた軸部材64と、軸63を回動
自在に支持して、フレーム8の一端部65に取り付けら
れた軸受66とを具備し、回動許容装置62は、軸67
を有して、可動台本体33に取り付けられた軸部材68
と、軸67を回動自在に支持して、フレーム8の他端部
69に取り付けられた軸受70とを具備している。フレ
ーム8は、その一端部65側において、回動許容装置6
1を介してY方向可動台3にX−Y平面内で回動自在と
なるように、また、その他端部69側において、回動許
容装置62を介してY方向可動台4に同じくX−Y平面
内で回動自在となるように、それぞれ支持されている。
なお、本例では、軸63及び67をY方向可動台3及び
4に、軸受66及び70をフレーム8にそれぞれ設けた
が、これに代えて、軸63及び67をフレーム8に、軸
受66及び70をY方向可動台3及び4にそれぞれ設け
てもよい。また、軸受としては、図示のボール軸受に代
えて、その他の軸受、例えば円筒状の滑り軸受で構成し
てもよく、更に、スラスト及びラジアル軸受としての軸
受66及び70に代えて又はこれに加えて、フレーム8
の一端部65及び他端部69側のそれぞれの下面と軸部
材64及び68の基部の上面との間に、それぞれ軸受を
設けて回動許容装置61及び62を形成してもよい。
【0024】フレーム8は、一対のY方向可動台3及び
4を橋絡して基台2の上方においてX方向に伸びてお
り、フレーム本体71と、フレーム本体71の側面にX
方向に伸びて設けられた案内レール72及び73とを具
備している。
【0025】X方向可動台9は、可動台本体81と、可
動台本体81に設けられており、案内レール72及び7
3にX方向に摺動自在に嵌合したスライダ部材82及び
832とを具備している。
【0026】X方向移動装置10は、X方向に伸びてそ
れぞれ両端でフレーム本体71にそれぞれ固定支持され
たねじ軸91と、ねじ軸91に螺合して、X方向可動台
9の可動台本体81に軸受92を介して回転自在に設け
られたナット93と、ナット93を回転させるべく、可
動台本体81に設けられた回転駆動手段94と、回転駆
動手段94を制御する制御手段(図示しない)とを具備
している。回転駆動手段94は、可動台本体81に支持
された電動モータ95と、電動モータ95の出力回転軸
に固着された歯付きプーリ96と、ナット93に一体的
に形成された歯付きプーリ97と、プーリ96と97と
の間に掛け渡されたタイミングベルト98とを具備して
いる。
【0027】X方向移動装置10は、制御手段による電
動モータ95の動作で電動モータ95の出力回転軸を回
転させて、プーリ96、タイミングベルト98及びプー
リ97を介してナット93を回転させ、而してナット9
3の回転によりX方向可動台9をX方向に移動させる。
この際、X方向可動台9のX方向の移動は、スライダ部
材82及び83がそれぞれX方向に摺動自在に嵌合した
案内レール72及び73によってそれぞれ案内される。
なお、ねじ軸91及びナット93としては、上述と同様
に、ナット93がねじ軸91に多数のボール(鋼球)を
介して螺合するボールねじナットの組み合わせを用いて
もよい。
【0028】カッタヘッド12は、X方向可動台9の可
動台本体81にそれぞれ取り付けられた空気圧作動のシ
リンダ装置101及び電動モータ102と、カッタとし
てのカッタホイール103が回転自在に設けられたカッ
タブロック104とを具備しており、シリンダ装置10
1のピストンロッド105は、連結具106を介して電
動モータ102の回転軸107に連結されており、回転
軸107の下端にはカッタブロック104が取り付けら
れており、カッタヘッド12は、切り線11の形成に際
しては、シリンダ装置101を作動させてピストンロッ
ド105を伸長させ、カッタホイール103をガラス板
1に押し付け、電動モータ102を作動させて回転軸1
07を回転させ、カッタホイール103の刃先を切り線
形成方向に向ける。
【0029】本例では、カッタホイール103のガラス
板1への加工点、すなわち押し付け位置は、フレーム8
の両端部65及び69のX−Y平面内での回動中心、す
なわち軸63及び67の軸心110及び111を結ぶ線
112上に実質的に位置している。
【0030】なお、ガラス板のカッタ装置Aは、更に、
Y方向移動装置5及びX方向移動装置10の制御手段と
しても機能すると共にカッタヘッド12の動作を制御す
る数値制御装置を有しており、この数値制御装置に予め
記憶されたプログラムにより上記及び以下述べる動作を
行うようになっている。
【0031】以上のガラス板のカッタ装置Aでは、Y方
向移動装置5の作動によりY方向可動台3及び4がそれ
ぞれY方向に移動され、而してフレーム8がY方向に移
動されることにより、カッタヘッド12が同じくY方向
に移動され、これと共に空気圧作動のシリンダ装置10
1及び電動モータ102の作動によりカッタホイール1
03がガラス板1に押し付けられると共にその刃先が切
り線形成方向に向けられて、ガラス板1に切り線11が
形成され、一つの切り線11の形成後、X方向移動装置
10の作動によりX方向可動台9がX方向に移動され、
而してカッタヘッド12が同じくX方向に移動され、こ
れによりX方向において次の切り線形成位置にカッタヘ
ッド12が移動され、以下、Y方向移動装置5の作動等
により上記と同様にして、次の切り線11が形成され
る。
【0032】ところで本例のガラス板のカッタ装置Aで
は、フレーム本体71がその両端部65及び69におい
て回動許容装置61及び62を介してY方向可動台3及
び4にそれぞれ取り付けられいるため、フレーム本体7
1の両端部65及び69の移動量に若干の誤差(相違)
があっても、或いはフレーム本体71の一端部65が他
端部69に対して若干の移動遅れ又は進みが生じても、
換言すればY方向可動台3及び4の移動量に若干の誤差
(相違)があっても、或いはY方向可動台3がY方向可
動台4に対して若干の移動遅れ又は進みが生じても、フ
レーム本体71の両端部65及び69のそれぞれは、Y
方向可動台3及び4のそれぞれに対してX−Y平面内で
回動可能であるため、Y方向可動台3及び4のスライダ
部材32及び34の少なくとも一方の案内レール24及
び25への噛付きをなくすことができ、滑らかにフレー
ム8をY方向に移動させることができる。したがって、
スライダ部材32及び34のそれぞれの案内レール24
及び25への摺動自在な嵌合をぴったりと設定しても、
滑らかなフレーム8の移動を確保することができ、而し
て極めて正確に切り線11を形成し得る。
【0033】更に、カッタ装置Aでは、カッタホイール
103のガラス板1への押し付け位置が軸63及び67
の軸心110及び111を結ぶ線112上に実質的に位
置しているため、上記のように、Y方向可動台3がY方
向可動台4に対して若干の移動遅れ又は進み等が生じて
も、カッタホイール103のガラス板1への押し付け位
置の変位が極めて少なく、したがって、誤差を極めて少
なくしてプログラムされた切り線11が形成される。
【0034】なお上記例では、加工ヘッドとして、折割
り用の切り線11を形成するカッタヘッド12を示した
が、本発明はこれに限定されず、折割り用のヘッド、研
削、研磨ヘッド等のその他の加工ヘッドであってもよ
い。更に、Y方向移動装置5及びX方向移動装置10で
は、ナットを回転させてY方向可動台3及び4並びにX
方向可動台9を移動させるようにしたが、これに代え
て、ナットを各可動台に固定して設け、このナットに螺
合したねじ軸を回転させて、Y方向可動台3及び4並び
にX方向可動台9をそれぞれX方向及びY方向に移動さ
せるようにしてもよい。
【0035】また上記例では、Y方向移動装置5は、ね
じ軸41及び42と、ねじ軸41及び42に螺合したナ
ット45及び46と、ナット45及び46を回転させる
回転駆動手段47及び48等とを具備して構成され、X
方向移動装置10は、ねじ軸91と、ねじ軸91に螺合
したナット93と、ナット93を回転させる回転駆動手
段94等とを具備して構成されたが、これに代えて、図
5から図8に示すように、Y方向移動装置5及びX方向
移動装置10を構成してもよい。
【0036】図5から図8において、Y方向移動装置5
は、各固定子121がY方向に配列されて基台2の横基
台22及び23にそれぞれ固定された一対の固定子列1
22及び123と、一対の固定子列122及び123の
各固定子121に逐次磁気的に結合するように、各Y方
向可動台3及び4の可動台本体31及び33のそれぞれ
に設けられた可動子124及び125とを具備した一対
の電動リニアモータ126及び127を具備して構成さ
れており、更に、Y方向移動装置5は、一対の電動リニ
アモータ126及び127を互いに同期して作動させる
手段(図示せず)を具備している。
【0037】リニアモータ126及び127からなるY
方向移動装置5は、例えば可動子124及び125への
制御された電流の供給に基づく可動子124及び125
と固定子列122及び123の各固定子121との磁気
的作用により、可動台本体31及び33のそれぞれを同
期的にY方向に移動させる。
【0038】また図5から図8において、X方向移動装
置10は、各固定子131がX方向に配列されてフレー
ム8に固定された固定子列132と、固定子列132の
各固定子131に磁気的に逐次結合するように、X方向
可動台9に設けられた可動子134とを具備した電動リ
ニアモータ135と、電動リニアモータ135を制御す
る制御手段(図示しない)とを具備している。
【0039】リニアモータ135からなるX方向移動装
置10は、制御手段による可動子134への制御された
電流の供給に基づく可動子134と固定子列132の各
固定子131との磁気的作用により、X方向可動台9を
X方向に移動させる。
【0040】以上のように、Y方向移動装置5及びX方
向移動装置10をそれぞれリニアモータ126及び12
7並びに135により構成しても上記と同様な効果を得
ることができる上に、ねじ軸とこのねじ軸に螺合したナ
ットとに起因する不都合及びねじ軸又はナットの回転に
起因する不都合等をなくし得、更に効率的にガラス板の
加工を行い得る。
【0041】本例においても、カッタホイール103の
ガラス板1への押し付け位置は、軸63及び67の軸心
110及び111を結ぶ線112上に実質的に位置して
いる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フレーム
の両端の移動量において微小差異が生じても、フレーム
のスムーズな移動を行うことができ、而してガラス板に
対して極めて正確に加工を施し得、しかも、回動許容装
置の動作によるフレームの端部の回動によっても、加工
ヘッドのX−Y平面内で変位を少なくし得て、而して、
加工ヘッドのガラス板への加工点の変位を抑えることが
でき、プログラムされた加工点と実際の加工点との間に
それほどの誤差を生じさせなくし得るガラス板の加工装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施例の正面図である。
【図2】図1に示す実施例の平面図である。
【図3】図1に示す実施例の一部詳細図である。
【図4】図1に示す実施例の一部詳細図である。
【図5】本発明の好ましい他の実施例の正面図である。
【図6】図5に示す実施例の平面図である。
【図7】図5に示す実施例の一部詳細図である。
【図8】図5に示す実施例の一部詳細図である。
【符号の説明】
1 ガラス板 2 基台 3、4 Y方向可動台 5 Y方向移動装置 8 フレーム 9 X方向可動台 10 X方向移動装置 12 カッタヘッド 61、62 回動許容装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工されるべきガラス板が載置される基
    台と、それぞれが互いにX方向に離間して、当該X方向
    に直行するY方向に移動自在に支持された一対のY方向
    可動台と、この一対の可動台をY方向に移動させるY方
    向移動装置と、基台上をX方向に横断して、各端部が対
    応のY方向可動台に支持されたフレームと、各Y方向可
    動台に対してフレームの対応の端部をX−Y平面内で回
    動自在に支持し得るように、各Y方向可動台とフレーム
    の対応の各端部との間に介在された一対の回動許容装置
    と、フレームに搭載されており、ガラス板に加工を施す
    加工ヘッドとを具備しており、加工ヘッドが、X−Y平
    面からみて、フレームの両端部のX−Y平面内での回動
    自在中心を互いに結ぶ線上に実質的に位置しているガラ
    ス板の加工装置。
  2. 【請求項2】 回動許容装置は、軸と、この軸を回動自
    在に支持する軸受とを具備している請求項1に記載のガ
    ラス板の加工装置。
  3. 【請求項3】 軸がY方向可動台に、軸受がフレームに
    それぞれ設けられている請求項2に記載のガラス板の加
    工装置。
  4. 【請求項4】 軸がフレームに、軸受がY方向可動台に
    それぞれ設けられている請求項2に記載のガラス板の加
    工装置。
  5. 【請求項5】 Y方向移動装置は、Y方向に伸びて固定
    された一対のねじ軸と、この一対のねじ軸のそれぞれに
    螺合して、各Y方向可動台に回転自在に設けられたナッ
    トと、このナットを回転させるべく、各Y方向可動台に
    設けられた回転駆動手段と、両ナットを同期して回転さ
    せるべく、回転駆動手段を制御する制御手段とを具備し
    ている請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板
    の加工装置。
  6. 【請求項6】 一対のねじ軸は、それぞれ両端で基台に
    固定支持されている請求項5に記載のガラス板の加工装
    置。
  7. 【請求項7】 Y方向移動装置は、各固定子がY方向に
    配列されて基台に固定された一対の固定子列と、この一
    対の固定子列の各固定子に磁気的に結合するように、各
    Y方向可動台に設けられた可動子とを具備した一対の電
    動リニアモータを具備しており、更に、Y方向移動装置
    は、一対の電動リニアモータを互いに同期して作動させ
    る手段を具備している請求項1から4のいずれか一項に
    記載のガラス板の加工装置。
  8. 【請求項8】 基台は、一対の横基台と、この一対の横
    基台のそれぞれにY方向に伸びて設けられた案内レール
    とを具備しており、各Y方向可動台は、可動台本体と、
    この可動台本体に設けられており、対応の案内レールに
    Y方向に摺動自在に嵌合したスライダ部材とを具備して
    いる請求項1から7のいずれか一項に記載のガラス板の
    加工装置。
  9. 【請求項9】 加工ヘッドは、フレームにX方向に移動
    自在に支持されたX方向可動台を介してフレームに搭載
    されており、X方向可動台は、X方向移動装置によりX
    方向に移動されるように構成されている請求項1から8
    のいずれか一項に記載のガラス板の加工装置。
  10. 【請求項10】 X方向移動装置は、各固定子がX方向
    に配列されてフレームに固定された固定子列と、この固
    定子列の各固定子に磁気的に結合するように、X方向可
    動台に設けられた可動子とを具備した電動リニアモータ
    を具備している請求項1から9のいずれか一項に記載の
    ガラス板の加工装置。
  11. 【請求項11】 加工ヘッドは、ガラス板に切り線を形
    成するカッタと、このカッタをX−Y平面に実質的に直
    交するY軸を中心として回転自在に支持する支持軸とを
    有したカッタヘッドからなり、支持軸の回転中心が、X
    −Y平面からみて、フレームの両端部のX−Y平面内で
    の回動自在中心を互いに結ぶ線上に実質的に位置してい
    る請求項1から10のいずれか一項に記載のガラス板の
    加工装置。
  12. 【請求項12】 カッタのガラス板への加工点は、X−
    Y平面からみて、支持軸の回転中心から偏心している請
    求項11に記載のガラス板の加工装置。
  13. 【請求項13】 カッタのガラス板への加工点は、X−
    Y平面からみて、支持軸の回転中心に位置している請求
    項11に記載のガラス板の加工装置。
  14. 【請求項14】 加工ヘッドは、ガラス板に切り線を形
    成するカッタを有したカッタヘッドからなり、このカッ
    タのガラス板への加工点が、X−Y平面からみて、フレ
    ームの両端部のX−Y平面内での回動中心を結ぶ線上に
    実質的に位置している請求項1から10のいずれか一項
    に記載のガラス板の加工装置。
  15. 【請求項15】 カッタヘッドは、カッタをX−Y平面
    に実質的に直交するY軸を中心として回転自在に支持す
    る支持軸を有しており、この支持軸の回転中心は、X−
    Y平面からみて、カッタのガラス板への加工点から偏心
    している請求項14に記載のガラス板の加工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273629A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Kitamura Mach Co Ltd Xyz駆動式の加工装置

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