JPH10327829A - 生鮮食料品保存方法 - Google Patents

生鮮食料品保存方法

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JPH10327829A
JPH10327829A JP15299397A JP15299397A JPH10327829A JP H10327829 A JPH10327829 A JP H10327829A JP 15299397 A JP15299397 A JP 15299397A JP 15299397 A JP15299397 A JP 15299397A JP H10327829 A JPH10327829 A JP H10327829A
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JP
Japan
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gas
fresh food
storage bag
atmosphere
preserving
Prior art date
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Pending
Application number
JP15299397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Ishimaru
肇 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
Original Assignee
Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、生鮮食料品の保存方法に関し、特
に、生鮮食料品におけるアルコール発酵を的確に抑制し
て、その長期保存を適切に行なえるようにした方法を提
供することを課題とする。 【解決手段】 生鮮食料品2を保存袋3に密封する際
に、保存袋3の内部の雰囲気を微量のオゾンガスを含む
3〜8%の酸素ガスと、残余の不活性ガスとで形成す
る。上記不活性ガスとしては窒素ガスと炭酸ガスとが用
いられ、保存袋3の内部の雰囲気における炭酸ガスの割
合は3〜8%とされる。上記オゾンガスは、生鮮食料品
2に付着したバクテリアを殺菌して、アルコール発酵を
抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や果物などの
生鮮食料品(食肉や球根,種子などを含む。)の保存方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生鮮食料品を保存するため、これ
を袋に密封して、その内部の雰囲気を僅かの酸素ガス
(ほぼ5%)と残余の不活性ガスとで満たすことが行な
われており、同不活性ガスとしては大部分を窒素ガスと
し残余を炭酸ガスとすることが一般的である。
【0003】上述のような従来の保存方法では、生鮮食
料品が僅かの酸素ガスおよび炭酸ガスと残余の窒素ガス
とからなる雰囲気中に保存されるので、生鮮食料品の呼
吸に伴う生化学反応により、その劣化が進行するように
なる。すなわち、炭水化物が酸素と反応して炭酸ガスと
水分、さらにはメタンガスやエチレンガスを発生するよ
うになる。
【0004】したがって、野菜や果物を数カ月にわたり
前述の従来の方法で保存すると、その雰囲気は上記生化
学反応で大幅に変化し、酸素ガスが減少して、炭酸ガス
や水分,メタンガス等の反応生成物が増加する。そこで
保存袋の内部に酸素ガスを補うため、大気中から保存袋
の内部へ酸素ガスを取り込むとともに、老廃物としての
炭酸ガスは排出する特殊な膜が同保存袋に張り付けられ
ることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に生鮮食料品が保存されても、なおかつ、その劣化が進
むのはアルコール発酵を生じるからであり、その原因は
果物や野菜に付着しているバクテリアにある。すなわち
バクテリアが生鮮食料品中の炭水化物を、酸素ガスと水
分、さらには温度の環境下で発酵させるのである。そこ
で、本発明は、生鮮食料品におけるアルコール発酵を的
確に抑制して、その長期保存を適切に行なえるようにし
た方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の生鮮食料品保存方法は、生鮮食料品の保存
中におけるアルコール発酵を抑制すべく、同生鮮食料品
を保存袋に密封する際に、同保存袋の内部の雰囲気を、
微量のオゾンガスを含む3〜8%の酸素ガスと、残余の
不活性ガスとで形成することを特徴としている。
【0007】上述の本発明の生鮮食料品保存方法では、
保存袋に密封された生鮮食料品に付着しているバクテリ
アが、保存袋内の雰囲気中に存在するオゾンガスで殺菌
されるので、生鮮食料品のアルコール発酵が抑制され
る。そして、上記オゾンガスはバクテリアに対し殺菌作
用を行なうのに伴い無害の酸素ガスに変化するという利
点もある。
【0008】また、上記保存袋への生鮮食料品の密封の
際に、同保存袋の内部の雰囲気中に含まれる微量のオゾ
ンガスの割合を0.01〜1%にすると、生鮮食料品に
付着したバクテリアの殺菌が適切に行なわれ、オゾンガ
スの封入に伴う過度の毒性も予防されるようになる。
【0009】さらに、上記雰囲気中に含まれる不活性ガ
スを、3〜8%の炭酸ガスと残余の窒素ガスとで形成す
ると、保存袋内で生鮮食料品が営む呼吸作用を適切に抑
制して、その劣化の進行を遅らせることができる。
【0010】また、上記生鮮食料品を密封した保存袋
は、0〜4°Cで冷蔵することが好ましく、これにより
バクテリアによる食料品の発酵が一層抑制されるように
なって、食料品の鮮度維持に寄与することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての生鮮食料品保存方法について説明すると、
図1は上記方法に用いられる設備の概要を示す模式図で
ある。図1に示すように、作業台1上に順次コンベア等
により運ばれてくる生鮮食料品2を収容したプラスチッ
ク製保存袋3が、真空ポンプ4で常時負圧に保たれるリ
ザーバタンク5に、第1バルブ6の開操作で連通される
ことにより真空状態とされる。
【0012】ついで同バルブ6を閉じてから、不活性ガ
スボンベ7に通じる第2バルブ8を開くことにより保存
袋3の内部に不活性ガスが注入される。そして、第2バ
ルブ8を閉じた後、第3バルブ9を開いてオゾン入り酸
素ガスボンベ10から微量のオゾンガスを含んだ酸素ガス
が注入される。
【0013】このようにして保存袋3の内部の雰囲気
が、微量(0.01〜1%)のオゾンガス,3〜8%の
酸素ガスおよび残余の不活性ガスで満たされた後、同保
存袋3の開口部を、図示しないヒートシールなどの手段
で閉じる操作が行なわれる。
【0014】上記不活性ガスとしては窒素ガスおよび炭
酸ガスが用いられ、保存袋6の内部の雰囲気に占める炭
酸ガスの割合が3〜8%で、残余が窒素ガスとなるよう
に、不活性ガスボンベ7の内部の窒素ガスと炭酸ガスと
の比率が予め設定されている。さらに、オゾンガスによ
るバクテリアの殺菌作用と相まって、残ったバクテリア
の食料品に対する発酵作用を抑制できるように、食料品
を密封した保存袋を0〜4°Cで冷蔵して保存する操作
が行なわれる。
【0015】なお、各バルブ6,8,9は電磁式のもの
とされ、その開閉制御は、保存袋3の内部の各ガスの割
合が所定比率となるように、制御器11によって自動制御
されるようになっている。また、真空ポンプ4とリザー
バタンク5との接続管にも、バルブ12が介装されてい
る。
【0016】上述の本実施形態の生鮮食料品保存方法で
は、保存袋3に密封された生鮮食料品2に付着している
バクテリアが、保存袋3内の雰囲気中に存在するオゾン
ガスで殺菌されるので、生鮮食料品のアルコール発酵が
抑制される。そして、上記オゾンガスはバクテリアに対
し殺菌作用を行なうのに伴い無害の酸素ガスに変化する
利点もある。
【0017】また、保存袋3への生鮮食料品2の密封の
際に、同保存袋3の内部の雰囲気中に含まれる微量のオ
ゾンガスの割合を0.01〜1%にすると、生鮮食料品
2に付着したバクテリアの殺菌が適切に行なわれ、オゾ
ンガスの封入に伴う過度の毒性も予防されるようにな
る。
【0018】さらに、上記雰囲気中に含まれる不活性ガ
スを、3〜8%の炭酸ガスと残余の窒素ガスとで形成す
ると、保存袋3内で生鮮食料品2が営む呼吸作用を適切
に抑制して、その劣化の進行を遅らせることができる。
【0019】また、生鮮食料品2を密封した保存袋3を
0〜4°Cに冷蔵し続けると、残存するバクテリアの食
料品に対する発酵作用が一層抑制されるようになって、
食料品の鮮度維持が的確に行なわれるようになる。
【0020】なお、生鮮食料品に付着したバクテリアを
減少させる手段としては、同食料品を水洗いすることも
考えられるが、このような手段では著しく手間がかかる
ほか、生鮮食料品が損傷する恐れがある。これに対し、
オゾンガスによる殺菌手段では生鮮食料品を傷めること
なく、同食料品の隙間や割れ目にもオゾンガスが入り込
んで付着バクテリアに対する殺菌作用が十分に行なわれ
るようになる利点がある。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の生鮮食料
品保存方法によれば次のような効果が得られる。 (1) 保存袋に密封された生鮮食料品に付着しているバク
テリアが、保存袋内の雰囲気中に存在するオゾンガスで
殺菌されるので、生鮮食料品のアルコール発酵が抑制さ
れる。そして、上記オゾンガスはバクテリアに対し殺菌
作用を行なうのに伴い無害の酸素ガスに変化するという
利点もある。 (2) 上記保存袋への生鮮食料品の密封の際に、同保存袋
の内部の雰囲気中に含まれる微量のオゾンガスの割合を
0.01〜1%にすると、生鮮食料品に付着したバクテ
リアの殺菌が適切に行なわれ、オゾンガスの封入に伴う
過度の毒性も予防されるようになる。 (3) 上記雰囲気中に含まれる不活性ガスを、3〜8%の
炭酸ガスと残余の窒素ガスとで形成すると、保存袋内で
生鮮食料品が営む呼吸作用を適切に抑制して、その劣化
の進行を遅らせることができる。 (4) 上記生鮮食料品を密封した保存袋を0〜4°Cに冷
蔵しながら保存すると、同保存袋内でのオゾンガスによ
るバクテリアの殺菌作用と相まって、バクテリアによる
発酵作用が一層抑制され、上記食料品の鮮度が長期にわ
たり維持されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生鮮食料品保存方法に用いられる設備
の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 作業台 2 生鮮食料品 3 保存袋 4 真空ポンプ 5 リザーバタンク 6 第1バルブ 7 不活性ガスボンベ 8 第2バルブ 9 第3バルブ 10 オゾン入り酸素ガスボンベ 11 制御器 12 バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生鮮食料品の保存中におけるアルコール
    発酵を抑制すべく、同生鮮食料品を保存袋に密封する際
    に、同保存袋の内部の雰囲気を、微量のオゾンガスを含
    む3〜8%の酸素ガスと、残余の不活性ガスとで形成す
    ることを特徴とする、生鮮食料品保存方法。
  2. 【請求項2】 上記雰囲気中に含まれるオゾンガスの割
    合を、上記保存袋への生鮮食料品の密封の際に、0.0
    1〜1%とすることを特徴とする、請求項1に記載の生
    鮮食料品保存方法。
  3. 【請求項3】 上記不活性ガスに炭酸ガスを含ませ、上
    記雰囲気中における上記炭酸ガスの割合を3〜8%と
    し、残余の上記不活性ガスを窒素ガスとすることを特徴
    とする、請求項1または2に記載の生鮮食料品保存方
    法。
  4. 【請求項4】 上記生鮮食料品を密封した保存袋を、0
    〜4°Cで冷蔵することを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1つに記載の生鮮食料品保存方法。
JP15299397A 1997-05-27 1997-05-27 生鮮食料品保存方法 Pending JPH10327829A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011155840A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Sumika Agrotech Co Ltd コート種子の保存方法
WO2013150590A1 (ja) 2012-04-02 2013-10-10 日本エー・シー・ピー株式会社 生鮮品消毒殺菌保存装置及び方法
JP2015116159A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社日清製粉グループ本社 調理済食品封入体
WO2018154609A1 (en) * 2017-02-22 2018-08-30 RAGANELLI, Valerio Process for preserving perishable goods

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JP2015116159A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社日清製粉グループ本社 調理済食品封入体
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