JPH10326694A - 放電灯点灯装置および照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置および照明器具

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JPH10326694A
JPH10326694A JP13667597A JP13667597A JPH10326694A JP H10326694 A JPH10326694 A JP H10326694A JP 13667597 A JP13667597 A JP 13667597A JP 13667597 A JP13667597 A JP 13667597A JP H10326694 A JPH10326694 A JP H10326694A
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JP
Japan
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lamp
voltage
circuit
dimming
operational amplifier
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JP13667597A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Otake
寛和 大武
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】調光レベル間のランプ電圧差が大きい細管ラン
プの全光および調光状態のいずれにおいても、寿命末期
やランプ異常を確実に検出してインバータ回路の保護や
ランプ交換などの保守を図る。 【解決手段】調光信号71は調光回路70の積分回路8
3で一定電圧Vgに変換される。一定電圧Vgは検出レ
ベル可変手段としてのオペアンプOP84で基準電圧V
hと比較され、オペアンプOP84は調光信号71に応
じた出力電圧Vpを出力する。出力電圧Vpは調光レベ
ルが深くなればなるほど高くなっており、制御回路50
の比較器としてのオペアンプOP52の反転入力端子に
全光時の基準電圧Vaに加算されて調光時の基準電圧V
bとして入力される。オペアンプOP52の非反転入力
端子には放電ランプ3のランプ電圧を検出したランプ電
圧検出回路40からの一定電圧Vnが入力される。オペ
アンプOP52は一定電圧Vnと基準電圧Vbを比較し
てその差が設定値Vsを越えた時ランプ異常と判断し
て、インバータ回路30の出力を停止または低減して放
電ランプ3を消灯または減光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプが寿命
末期などでランプ電圧が上昇した場合などのランプ異常
時に、インバータ回路などを保護する放電灯点灯装置お
よび照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の放電灯点灯装置として
は、特開平7ー32088号公報に示す構成のものがあ
る。このもの(従来例1)は、図4に示すように、ラン
プ電圧と基準値の比較を行うに際して、基準値を全光お
よび調光状態のそれぞれに対応させて補正する補正手段
を具備している。また、他の従来例として、特開平2ー
44698号公報(従来例2)が知られている。この従
来例2は、異常検知回路の抵抗の抵抗値を適当に設定す
ることにより、ランプ電圧の検知レベルを自由に設定す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、管径の細いラン
プを用いてランプ効率を向上させた照明器具が普及して
いる。この細管ランプは、寿命末期などに見られる半波
放電をすると、管内の水銀イオンなどの重金属イオンが
負極(エミッタレス側フィラメント)に引かれてフィラ
メントをスパッタしフィラメント部分の温度を上昇させ
る。細管のためバルブ管とフィラメントが近いので、樹
脂で形成した口金やランプソケットは熱損傷を受けるこ
とになる。このため、ランプ寿命などのランプ異常を検
出してランプ交換などの保守が必要である。また、この
細管ランプは管径が細くなればなるほど、また、調光が
深くなればなるほどランプ電圧が高く、その結果、調光
レベル間のランプ電圧差も大きくなっている。このよう
なランプを上記従来例のように固定した検出レベルでラ
ンプ電圧を検出すると、寿命末期やランプ異常の時のラ
ンプ電圧が上昇した際に、ある調光レベルに対しては検
出できてもそれよりも深い調光レベルのときは検出でき
ないという欠点がある。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、全光および調光状態のいずれにおいても寿命末期や
ランプ異常を確実に検出して、インバータ回路の保護や
特に細管ランプにおける口金,ソケットの熱損傷の回避
を図った放電灯点灯装置および照明器具を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放電灯
点灯装置の発明は、直流を入力とし、調光信号に応じて
高周波を出力するインバータ回路と;インバータ回路に
接続され全光および調光状態で点灯する放電ランプと;
放電ランプのランプ電圧およびランプ電流の少なくとも
いずれか一方を検出して、基準値と比較する比較手段
と;比較手段の結果に基づいて、上記インバータ回路の
出力を停止または低減させる制御回路と;上記ランプ電
圧またはランプ電流の検出レベルを調光信号に応じて可
変させる検出レベル可変手段と;を具備している。
【0006】本発明および以下の各発明において、特に
言及しない限り用語の定義および技術的意味は次のとお
りとする。
【0007】直流の入力は、バッテリ、商用交流電源を
整流または整流平滑したもの、商用交流電源に整流平滑
回路および高力率低歪用の昇圧チョッパ回路を接続し整
流平滑されたもの等のいずれでもよい。
【0008】調光は段調光または連続調光のどちらでも
よい。
【0009】ランプ電圧またはランプ電流の検出とは、
放電ランプに印加される電圧または電流を直接検出する
ものの他、それら電圧,電流に相関したものを検出する
ものも包含される。すなわち、放電ランプの両端の電
圧,電流の検出に代えて、インバータ回路および放電ラ
ンプの間に接続した直流カット用コンデンサの電圧検
出、寿命末期などの半波放電で生じるランプ電流の直流
成分を検出してもよい。
【0010】検出レベルの可変は、比較器において基準
値を増減すること、ランプ電圧およびランプ電流の検出
値を補正すること、およびその両方のいずれでもよい。
【0011】調光信号によりその信号に応じた調光状態
になるとともにランプ電圧およびランプ電流の検出レベ
ルも調光状態に合わせて可変させる。
【0012】ランプ電圧または/およびランプ電流の検
出値は、比較器において基準値と比較される。寿命末期
でランプ電圧が上昇して検出値と基準値との差が設定値
を越えると制御回路によりインバータ回路を停止あるい
は出力を低減させる。全光および調光状態の検出レベル
は調光信号に応じて予め設定した一定値で設定されるた
め、全光および調光状態のいずれにおいても寿命末期や
ランプ異常を確実に検出できる。したがって、インバー
タ回路の素子の保護を行うことができる。また、細管ラ
ンプでは、ランプ口金およびソケットに熱損傷を与える
ことがない。
【0013】請求項2に記載の放電灯点灯装置の発明
は、直流を入力とし、出力を可変するインバータ回路
と;インバータ回路に接続され全光および調光状態で点
灯する放電ランプと;放電ランプのランプ電圧およびラ
ンプ電流の少なくともいずれか一方を検出して、基準値
と比較する比較手段と;比較手段の結果に基づいて、上
記インバータ回路の出力を停止または低減させる制御回
路と;上記ランプ電圧およびランプ電流の検出レベルを
インバータ回路の出力に応じて可変させる検出レベル可
変手段と;を具備している。
【0014】インバータの出力とランプ電圧およびラン
プ電流の検出レベルは予め制御回路で設定手段に構成さ
せている。
【0015】ランプ電圧または/およびランプ電流の検
出値は、比較器において基準値と比較される。寿命末期
でランプ電圧が上昇して検出値と基準値との差が設定値
を越えると制御回路によりインバータ回路を停止あるい
は出力を低減させる。全光および調光状態の検出レベル
はインバータ回路の出力に応じて予め設定した一定値に
設定されるため、全光および調光状態のいずれにおいて
も寿命末期やランプ異常を確実に検出できる。したがっ
て、インバータ回路の素子の保護を行うことができる。
また、細管ランプでは、ランプ口金およびソケットに熱
損傷を与えることがない。
【0016】請求項3に記載の放電灯点灯装置の発明
は、請求項1ないし2のいずれか一記載の放電灯点灯装
置において、ランプ電圧およびランプ電流の検出レベル
は、放電ランプが一定レベル以下の調光状態となった時
可変させる。
【0017】全光および調光の浅い(調光比が高い)時
のランプ電圧およびランプ電流の検出と深い調光(調光
比が低い)時の検出に分けたものである。ある一定レベ
ルの調光以下となった時、ランプ電圧およびランプ電流
の検出レベルを切り換える。
【0018】ランプ電圧または/およびランプ電流の検
出値は、比較器において基準値と比較される。寿命末期
でランプ電圧が上昇して検出値と基準値との差が設定値
を越えると制御回路によりインバータ回路を停止あるい
は出力を低減させる。ある一定レベルの調光を境にして
検出レベルは調光信号またはインバータ回路の出力に応
じて予め設定した一定値に個別に設定されるため、全光
および調光状態のいずれにおいても寿命末期やランプ異
常を確実に検出できる。
【0019】請求項4に記載の照明器具の発明は、照明
器具本体と;照明器具本体に内蔵された請求項1ないし
3のいずれか一記載の放電灯点灯装置と;を具備してい
る。
【0020】本発明の照明器具は、ランプ寿命末期やラ
ンプ異常を確実に検出してランプを消灯または減光させ
ることができるとともに使用者にランプ異常を報知でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示す回路図、図2は本発明の放電灯点灯装置を内蔵した
照明器具である。なお、以下、図1ないし4において、
同一部分または同一部分に対応する部分には同一符号を
付している。
【0022】図2において、1は照明器具本体でこの照
明器具本体1に設けられたランプソケット2,2間に蛍
光ランプ3が接続され、照明器具本体1内には図1に示
す放電灯点灯装置4が収納されている。
【0023】放電灯点灯装置4は、整流平滑回路20、
インバータ回路30、ランプ電圧検出回路40、ランプ
異常検出回路を備えた制御回路50および調光回路70
などから構成されている。
【0024】図1において、5は商用交流電源で整流平
滑回路20の入力に接続されている。整流平滑回路20
はダイオードブリッジなどの全波整流器REC21と平
滑コンデンサC22とから成り、商用交流を直流化して
インバータ回路30の入力としている。
【0025】インバータ回路30はスイッチング素子と
してのトランジスタTr31,Tr31、限流素子とし
てのインダクタL32などから成り、トランジスタTr
31,Tr31のスイッチング動作による高周波を蛍光
ランプ3に印加している。蛍光ランプ3とインバータ回
路30の間には直流カット用コンデンサC6が接続さ
れ、蛍光ランプ3の両端のフィラメント3a,3b間に
は予熱用のコンデンサC7が接続されている。
【0026】直流カット用コンデンサC6および蛍光ラ
ンプ3のフィラメント3aの接続点とアースEの間には
抵抗R41と抵抗R42の直列回路が接続され、放電ラ
ンプ3の両端の電圧を抵抗R41と抵抗R42が分圧す
るようにしてランプ電圧検出回路40を形成している。
ランプ電圧検出回路40は、さらに抵抗R42の両端の
電圧をコンデンサC43,ダイオードD44,ダイオー
ドD45およびコンデンサC46から成る積分回路47
で一定電圧Vnに変換させる。
【0027】制御回路50は、集積回路(IC)51を
主体として構成され、集積回路(IC)51内には比較
器としてのオペアンプOP52,発振器(OSC)5
3,基準電圧発生器(Vref)55などが組み込まれ
ている。制御回路50の電源は、商用交流電源5に降圧
トランスT8、ダイオードブリッジなどの全波整流器R
EC9および平滑コンデンサC10から成る整流平滑回
路11を接続して直流12Vを得ている。これにより、
基準電圧発生器(Vref)55からDC5Vの一定電
圧がLラインおよびアースE(アースライン)に供給さ
れている。そして、制御回路50は、駆動トランスT3
3を介してインバータ回路30のトランジスタTr3
1,Tr31をスイッチング制御することにより高周波
出力を可変して蛍光ランプ3を全光および調光状態にす
るようにしている。ランプ電圧検出回路40で一定電圧
Vnに変換された抵抗R42の両端電圧は制御回路50
のオペアンプOP52の非反転入力端子に接続され、オ
ペアンプOP52の反転入力端子には調光回路70より
後述の基準値が入力されている。また、Lラインとアー
スライン間には抵抗R56および抵抗R57の直列回路
が接続され、抵抗R56および抵抗R57の接続点はオ
ペアンプOP52の反転入力端子に接続されている。発
振器(OSC)53とアースライン間には、抵抗R58
およびコンデンサC59の並列回路が接続され時定数回
路60を形成している。
【0028】調光回路70は、図示しない調光器からの
調光信号71を受け、調光信号71に応じたランプ異常
検出用および調光レベル用の基準値を制御回路50に入
力させる。調光信号71は、パルス幅(PWM)制御の
信号で調光を深くするにつれパルス幅が大きくなってい
る。調光信号71は、抵抗R72を介してダイオードブ
リッジなどの整流器REC73の入力端子に入力され、
整流器REC73の出力端子間にバイパスコンデンサC
74,抵抗R75およびフォトダイオードPD76が各
々並列に接続されている。フォトダイオードPD76と
光結合したフォトトランジスタPT77と抵抗R78の
直列回路および抵抗R79の並列回路は、抵抗R80お
よび抵抗R81とコンデンサC82の直列回路の並列回
路と、Lラインおよびアースライン間において直列接続
されている。抵抗R80,抵抗R81およびコンデンサ
C82は積分回路83を形成している。積分回路83の
抵抗R81とコンデンサC82の接続点は、オペアンプ
OP84の非反転入力端子に接続されている。Lライン
とアースライン間には、抵抗R85と抵抗R86の直列
回路が接続され、基準電圧発生器(Vref)55から
供給されている定電圧DC5Vを分圧している。抵抗R
85と抵抗R86の接続点はオペアンプOP84の反転
入力端子に接続されており、抵抗R86の両端電圧がオ
ペアンプOP84の基準電圧Vh(基準値)となってい
る。オペアンプOP84の出力端子はダイオードD61
を介して集積回路(IC)51内のオペアンプOP52
の反転入力端子に接続され、さらに、ダイオードD62
を介して集積回路(IC)51内の発振器(OSC)5
3と抵抗58の接続点に接続されている。さらに、オペ
アンプOP84の出力端子はオペアンプOP84の反転
入力端子に抵抗R87を介して接続されている。
【0029】整流平滑回路11の出力には、定電圧ダイ
オードD12と抵抗R13およびコンデンサC14の直
列回路が接続されている。抵抗R13とコンデンサC1
4の接続点はトランジスタTr15のベースに接続され
ており、トランジスタTr15のコレクタはアースE
に、エミッタは集積回路(IC)51内のオペアンプO
P52の非反転入力端子に接続されている。
【0030】次に、本実施形態の作用について述べる。
【0031】商用交流電源5を投入すると、整流平滑回
路20で商用交流は直流化されインバータ回路30に供
給される。一方、商用交流5は降圧トランスT8を介し
て整流平滑回路11でDC12Vに直流化され制御回路
50に給電される。制御回路50によりインバータ回路
30は起動し、予熱用コンデンサC7を介して蛍光ラン
プ3のフィラメント3a,3bに予熱電流が流れて蛍光
ランプ3は始動される。蛍光ランプ3の始動直後はコン
デンサC14は充電されていないので、定電圧ダイオー
ドD12が導通して抵抗R13を介してトランジスタT
r15のベースに電流が流れトランジスタTr15をオ
ンさせる。トランジスタTr15がオンすると、制御回
路50の集積回路(IC)51内のオペアンプOP52
の非反転入力端子はアースEに接続され、ランプ電圧検
出回路40は不動作となる。コンデンサC14は放電ラ
ンプ3の始動直後より徐々に充電され、その充電電圧は
上昇する。抵抗R13とコンデンサC14の時定数で定
まる所定時間Tに達するとコンデンサC14の両端電圧
が充分に高くなり、定電圧ダイオードD12は不導通と
なる。定電圧ダイオードD12が不導通となるとトラン
ジスタTr15のベースに電流が流れないので、トラン
ジスタTr15はオフし、ランプ電圧検出回路40の出
力はオペアンプOP52の非反転入力端子に接続され
る。
【0032】制御回路50の集積回路(IC)51内の
基準電圧発生器(Vref)55より供給された基準電
圧DC5Vは、抵抗R56と抵抗R57で分圧され抵抗
R57の両端電圧がオペアンプOP52の反転入力端子
に入力される。全光時、図示しない調光器から調光信号
71がない,すなわち信号がゼロであるので、フォトト
ランジスタPT77はオフしたままの状態である。この
結果、抵抗抵抗R79には基準電圧DC5Vを抵抗R7
9と抵抗R80の合成抵抗で除した電流が流れる。この
電流は、積分回路83で一定電圧Vfにされてオペアン
プOP84の非反転入力端子に入力される。オペアンプ
OP84の反転入力端子には、基準電圧DC5Vを抵抗
R85と抵抗R86で分圧した抵抗R86の両端電圧が
オペアンプOP84の基準電圧Vhとして入力されてい
る。一定電圧Vfは基準電圧Vhと比較され、抵抗R8
7の帰還回路で増幅されて出力電圧Voとして出力され
る。この出力電圧VoはダイオードD61を介して制御
回路50のオペアンプOP52の反転入力端子に接続さ
れるが、全光時、ダイオードD61の両端電圧は非導通
電圧(例えば、0.5V)以下にオペアンプOP84で
設定されているので、出力電圧Voは制御回路50のオ
ペアンプOP52の反転入力端子に入力されない。すな
わち、全光時のオペアンプOP52の基準電圧Vaは抵
抗R57の両端電圧である。また、オペアンプOP84
の出力電圧Voは、ダイオードD62を介して制御回路
50の発振器(OSC)53と抵抗R58の接続点に接
続されているが、オペアンプOP84の出力電圧Voの
電位と発振器(OSC)53と抵抗R58の接続点の電
位との電位差,すなわち、ダイオードD62の両端電圧
は非導通電圧(例えば、0.5V)以下にオペアンプO
P84で設定されているので、出力電圧Voは発振器
(OSC)53に入力されない。すなわち、全光時、調
光回路70からの信号は制御回路50のオペアンプOP
52および発振器(OSC)53に入力されることはな
い。
【0033】蛍光ランプ3のランプ電圧は、抵抗R41
と抵抗R42で分圧され、抵抗R42の両端電圧は積分
回路47で一定電圧Vnに変換されて制御回路50のオ
ペアンプOP52の非反転入力端子に入力される。この
一定電圧Vnは、放電ランプ3の始動後経過した所定時
間Tより、オペアンプOP52において基準電圧Vaと
比較される。一定電圧Vnと基準電圧Vaの差が予め設
定した設定値Vsを越えたとき、制御回路50はインバ
ータ30の動作を停止させ蛍光ランプ3を消灯させる、
または駆動トランスT33を介してスイッチング動作を
低減しインバータ回路30の出力を低下させ蛍光ランプ
3を減光させる。例えば、ランプ寿命とともにランプ電
圧が上昇するがその寿命末期のランプ電圧を検出するこ
と、寿命末期にも見られる半波放電による上昇したラン
プ電圧の検出あるいはランプ不点を検出して、インバー
タ回路30の出力を停止または低減させる。
【0034】次に、調光の場合を述べる。パルス幅制御
された調光信号71は、調光回路70の入力端子70
a,70bに入力され抵抗R72を介して整流器REC
73,バイパスコンデンサC74,抵抗R75に接続さ
れ一方向の極性の電圧信号に変換されるとともに抵抗R
72と抵抗R75に分圧される。調光信号71のオン時
間は、抵抗R75の両端に電圧が発生してフォトダイオ
ードPD76を発光させる。フォトダイオードPD76
が発光すると光結合されたフォトトランジスタPT77
がオンして抵抗R78と抵抗R79は並列回路を形成す
る。抵抗R78と抵抗R79の並列回路は抵抗R80と
直列接続されLラインとアースライン(アースE)間の
基準電圧発生器(Vref)55より供給された基準電
圧DC5Vを分圧する。そして、抵抗R78と抵抗R7
9の並列回路の合成電流Iaは基準電圧DC5Vの分圧
比に反比例して流れる。一方、調光信号71のオフ時間
は抵抗R75の両端には電圧が発生しないのでフォトダ
イオードPD76が発光せず、フォトトランジスタPT
77がオフして抵抗R79と抵抗R80は直列接続され
る。抵抗R79と抵抗R80はLラインとアースライン
(アースE)間の基準電圧発生器(Vref)55より
供給された基準電圧DC5Vを分圧する。そして、抵抗
R79には電流Ibが基準電圧DC5Vの分圧比に反比
例して流れる。抵抗R78と抵抗R79の並列回路の合
成電流Iaは抵抗R79が抵抗R78と並列回路を形成
しない時の電流Ibに比べて大きい。パルス幅制御の調
光信号71はオンオフ信号を繰り返し調光回路70の入
力端子70a,70bに入力しているので、抵抗R79
と抵抗R80の接続点70cには、調光信号71のオン
時間は上記電流Iaが流れ、調光信号71のオフ時間は
上記電流Ibが流れている。上記電流Iaおよび電流I
bは積分回路83で積分されて一定電圧Vgに変換され
てオペアンプOP84の非反転入力端子に入力される。
調光信号71は調光が深くなればなるほどパルス幅を広
く(オン時間を長く)しているので、上記電流Iaは調
光が深くなればなるほど多くなり、上記一定電圧Vgも
高くなっている。一方、オペアンプOP84の非反転入
力端子には、基準電圧DC5Vを抵抗R85と抵抗R8
6で分圧した抵抗R86の両端電圧がオペアンプOP8
4の基準電圧Vhとして入力されている。一定電圧Vg
は基準電圧Vhと比較され、抵抗R87の帰還回路で増
幅されて出力電圧Vpとして出力される。この出力電圧
Vpの電位および抵抗R56と抵抗R57の接続点の電
位との電位差、すなわちダイオードD61の両端電圧
は、ダイオードD61を導通させる電圧(例えば、0.
7V)以上に設定しているので、ダイオードD61は導
通して、出力電圧VpよりダイオードD61の導通電圧
を減じた電圧Vqが制御回路50のオペアンプOP52
の反転入力端子に入力される。この結果、オペアンプO
P52の基準電圧Vbは、抵抗R57の両端電圧Vaに
出力電圧VpよりダイオードD61の導通電圧を減じた
電圧Vqを加えた電圧となる。したがって、調光時のオ
ペアンプOP52の基準電圧Vbは全光時の基準電圧V
aより高く、また調光レベルが深くなればなるほど高く
なる。こうして、制御回路50のオペアンプOP52の
基準電圧Vbは、調光信号71に応じて可変させること
ができ、調光回路70のオペアンプOP84はランプ電
圧の検出レベル可変手段として機能する。また、オペア
ンプOP84の出力電圧Vpは、ダイオードD62を介
して制御回路50の発振器(OSC)53と抵抗R58
の接続点に接続されている。オペアンプOP84の出力
電圧Vpの電位と発振器(OSC)53と抵抗R58の
接続点の電位との電位差、すなわち、ダイオードD62
の両端電圧は導通電圧(例えば、0.7V)以上にオペ
アンプOP84で設定されているので、ダイオードD6
2は導通して出力電圧VpよりダイオードD62の導通
電圧を減じた電圧Vrが制御回路50の発振器(OS
C)53に入力される。発振器(OSC)53は調光信
号71であるオペアンプOP84の出力電圧Vp(実際
は電圧Vr)に応じて制御回路50のスイッチング動作
信号を可変し、インバータ回路30の駆動トランスT3
3を介してトランジスタTr31,Tr31のスイッチ
ング動作を制御して蛍光ランプ3を調光させる。オペア
ンプOP84の出力電圧Vpと調光レベルは制御回路5
0の集積回路(IC)51で予め設定すればよい。
【0035】ランプ電圧検出回路40から出力されたラ
ンプ電圧に相関する一定電圧Vnは、制御回路50のオ
ペアンプOP52で基準電圧Vbと比較される。一定電
圧Vnと基準電圧Vbの差が予め設定した設定値Vsを
越えたとき、制御回路50はインバータ30の動作を停
止させ蛍光ランプ3を消灯させる、または駆動トランス
T33を介してスイッチング動作を低減しインバータ回
路30の出力を低下させ蛍光ランプ3を減光させる。蛍
光ランプは調光が深くなればなるほどランプ電圧が上昇
し、特に管径の細い蛍光ランプでは調光レベル間のラン
プ電圧差も大きくなっている。このようなランプに対し
て、調光レベル毎に基準電圧Vbを入力し基準電圧Vb
との差が設定値Vsの範囲外にあるランプ電圧が入力さ
れた時、ランプ異常とすることができる。
【0036】なお、本実施の形態ではランプ電圧を検出
したがランプ電流であってもよい。
【0037】また、放電ランプとして、蛍光ランプを用
いたが全光および調光状態で点灯する放電ランプであれ
ば他の低圧放電ランプでもよく、または高圧放電ランプ
でもよい。
【0038】さらに、本実施の形態では調光信号71に
よるオペアンプOP84の出力電圧VpをオペアンプO
P52の基準電圧Vaに加算したが、インバータ回路3
0の出力に応じて、インバータ回路30の出力に応じた
出力電圧Vppを、例えば制御回路50より出力し、オ
ペアンプOP52の基準電圧Vaに加算してもよい。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態を図3を参
照して説明する。図3は本発明の第2の実施形態を示す
放電灯点灯装置の回路図である。図3において、図1と
同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0040】図3に示す放電灯点灯装置24は、図1に
示す放電灯点灯装置4と同様、図2に示す照明器具本体
1内に収納されている。
【0041】図3において、調光回路70の比較器とし
てのオペアンプOP84の出力端子には定電圧ダイオー
ドD63を介してトランジスタTr64のベースが接続
されている。トランジスタTr64のコレクタは抵抗R
65を介して制御回路50の集積回路(IC)51内の
基準電圧発生器(Vref)55より供給された基準電
圧DC5Vの給電線であるLラインに接続され、トラン
ジスタTr64のエミッタはオペアンプOP52の反転
入力端子に接続されている。また、オペアンプOP52
の反転入力端子には抵抗R56と抵抗R57の接続点が
接続され、抵抗R56と抵抗R57の直列回路はLライ
ンとアースライン(アースE)間に接続されている。さ
らに、オペアンプOP52の反転入力端子とアースE間
にはノイズ除去用のバイパスコンデンサC66が接続さ
れている。オペアンプOP52の非反転入力端子はラン
プ電圧検出回路40の出力端子(積分回路47のダイオ
ードD44とコンデンサC46の接続点)に接続され、
蛍光ランプ3のランプ電圧に相関する抵抗R42の両端
電圧の一定電圧Vnを入力する。オペアンプOP84の
出力端子にはノイズ除去用のバイパスコンデンサC88
が接続されている。
【0042】以下、本発明の第2の実施形態の作用につ
いて述べる。
【0043】全光時については、第1の実施形態と同様
である。すなわち、DC5VのLラインとアースライン
(アースE)間に接続された抵抗R56と抵抗R57の
直列回路で分圧された抵抗R57の両端電圧がオペアン
プOP52の反転入力端子に入力され、その抵抗R57
の両端電圧がオペアンプOP52の基準電圧Vaであ
る。そして、オペアンプOP52の非反転入力端子にラ
ンプ電圧検出回路40から一定電圧Vnが入力され、一
定電圧Vnと基準電圧Vaの差が予め設定した設定値V
sを越えたとき、制御回路50はインバータ回路30の
出力を停止または低減させる。
【0044】次に、調光の場合を述べる。調光信号71
により蛍光ランプ3の調光レベルを可変することは、第
1の実施形態と全く同様である。
【0045】図示しない調光器により調光信号71を調
光回路70に入力すると、オペアンプOP84の出力端
子から出力電圧Vpが出力される。調光信号71はパル
ス幅制御をしており調光レベルが深くなればなるほどパ
ルス幅を広く(オン時間を長く)しているので、オペア
ンプOP84の出力電圧Vpも調光レベルが深くなれば
なるほど高くなる。調光レベルが浅い時は出力電圧Vp
の値も低いので制御回路50の定電圧ダイオードD63
は非導通であり、その結果、制御回路50のオペアンプ
OP52の反転入力端子には抵抗R57の両端電圧であ
る基準電圧Va(全光時の値)が入力されている。一
方、オペアンプOP52の非反転入力端子にはランプ電
圧検出回路40のランプ電圧に相関する一定電圧Vnが
入力されており、オペアンプOP52で一定電圧Vnは
基準電圧Vaと比較される。図示しない調光器により蛍
光ランプ3の調光レベルを深くしていくとオペアンプO
P84の出力電圧Vpの値も調光レベルに付随して高く
なり、ある一定の調光ルベルCHにおいて定電圧ダイオ
ードD63は導通する。定電圧ダイオードD63が導通
するとトランジスタTr64のベースに電流が流れトラ
ンジスタTr64がオンし、抵抗R65はLラインおよ
び抵抗R56と抵抗R57の接続点の間に接続される。
すなわち、抵抗R65と抵抗R56の並列回路は抵抗R
57と直列接続して、Lラインとアースライン(アース
E)間に接続されDC5Vを分圧する。この時、抵抗R
57の両端電圧はオペアンプOP52の反転入力端子に
基準電圧Vcとして入力される。抵抗R57が抵抗R6
5と抵抗R56の並列回路と直列接続されている時の抵
抗R57の分圧比は、抵抗R57が抵抗R56とのみ直
列接続されている時の抵抗R57の分圧比に比べて大き
い。したがって、抵抗R57が抵抗R65と抵抗R56
の並列回路と直列接続されている時の抵抗R57の両端
電圧(基準電圧Vc)は、抵抗R57が抵抗R56との
み直列接続されている時の抵抗R57の両端電圧(基準
電圧Va)より高くなる。調光時、ランプ電圧が上昇す
ることに対応したものである。ある一定の調光レベルC
Hを境にして、調光レベルCH以下の深い調光レベルで
は基準電圧VcがオペアンプOP52の反転入力端子に
入力され、調光レベルCHより浅い調光レベルでは基準
電圧Vaが入力される。こうして、制御回路50のオペ
アンプOP52の基準電圧は、蛍光ランプ3が一定レベ
ル以下の調光状態となった時可変させることができ、調
光回路70のオペアンプOP84はランプ電圧の検出レ
ベル可変手段として機能する。ある一定の調光レベルC
Hは全光時、調光時のランプ電圧を勘案して定めればよ
い。また、定電圧ダイオードD63の導通はオペアンプ
OP84の出力電圧Vpを調整すること、または定電圧
ダイオードD63の動作電圧を選ぶなどしてもよい。オ
ペアンプOP52において、ランプ電圧検出回路40の
ランプ電圧に相関する一定電圧Vnと基準電圧Vcまた
は基準電圧Vaを比較して、一定電圧Vnと基準電圧V
cまたは基準電圧Vaとの差が予め設定された設定値V
sを越えた時、ランプ異常と判断して制御回路50はイ
ンバータ回路30の出力を停止または低減させる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、調光信号によ
り調光状態の検出レベルを可変するので、全光および調
光状態のいずれにおいても寿命末期やランプ異常を確実
に検出できる。したがって、インバータ回路の素子の保
護を行うことができる。また、細管ランプでは、ランプ
口金およびソケットに熱損傷を与えることがない。
【0047】請求項2の発明によれば、インバータ回路
の出力により調光状態の検出レベルを可変するので、全
光および調光状態のいずれにおいても寿命末期やランプ
異常を確実に検出できる。したがって、インバータ回路
の素子の保護を行うことができる。また、細管ランプで
は、ランプ口金およびソケットに熱損傷を与えることが
ない。
【0048】請求項3の発明によれば、全光および調光
状態において、ランプ電圧の変化が比較的小さい放電ラ
ンプに適応でき全光および調光状態のいずれにおいても
寿命末期やランプ異常を確実に検出できる。
【0049】請求項4の発明によれば、ランプ寿命末期
やランプ異常を確実に検出してランプを消灯または減光
させて使用者に報知するので、ランプ交換などの保守が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電灯点灯装置
の回路図。
【図2】本発明の放電灯点灯装置を内蔵した照明器具。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す放電灯点灯装置
の回路図。
【図4】従来の放電灯点灯装置の回路図。
【符号の説明】
1 器具本体 3 放電ランプ 4,24 放電灯点灯装置 20 整流平滑回路 30 インバータ回路 40 ランプ電圧検出回路 50 制御回路 52 オペアンプ 70 調光回路 71 調光信号 84 オペアンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流を入力とし、調光信号に応じて高周波
    を出力するインバータ回路と;インバータ回路に接続さ
    れ全光および調光状態で点灯する放電ランプと;放電ラ
    ンプのランプ電圧およびランプ電流の少なくともいずれ
    か一方を検出して、基準値と比較する比較手段と;比較
    手段の結果に基づいて、上記インバータ回路の出力を停
    止または低減させる制御回路と;上記ランプ電圧または
    ランプ電流の検出レベルを調光信号に応じて可変させる
    検出レベル可変手段と;を具備したことを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】直流を入力とし、出力を可変するインバー
    タ回路と;インバータ回路に接続され全光および調光状
    態で点灯する放電ランプと;放電ランプのランプ電圧お
    よびランプ電流の少なくともいずれか一方を検出して、
    基準値と比較する比較手段と;比較手段の結果に基づい
    て、上記インバータ回路の出力を停止または低減させる
    制御回路と;上記ランプ電圧およびランプ電流の検出レ
    ベルをインバータ回路の出力に応じて可変させる検出レ
    ベル可変手段と;を具備したことを特徴とする放電灯点
    灯装置。
  3. 【請求項3】ランプ電圧およびランプ電流の検出レベル
    は、放電ランプが一定レベル以下の調光状態となった時
    可変させることを特徴とする請求項1ないし2のいずれ
    か一記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】照明器具本体と;照明器具本体に内蔵され
    た請求項1ないし3のいずれか一記載の放電灯点灯装置
    と;を具備していることを特徴とする照明器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142114A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Yoshiyuki Takematsu 増灯用閃光器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001142114A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Yoshiyuki Takematsu 増灯用閃光器

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