JPH1032567A - 秘匿化装置、秘匿解除装置およびこれらを用いたデータ伝送システム - Google Patents

秘匿化装置、秘匿解除装置およびこれらを用いたデータ伝送システム

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JPH1032567A
JPH1032567A JP8189636A JP18963696A JPH1032567A JP H1032567 A JPH1032567 A JP H1032567A JP 8189636 A JP8189636 A JP 8189636A JP 18963696 A JP18963696 A JP 18963696A JP H1032567 A JPH1032567 A JP H1032567A
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JP8189636A
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Yasutaka Akita
康貴 秋田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信装置と受信装置間で、メディアデータを
秘匿化して送信するシステムで第3者に視聴されない秘
匿強度の高いシステムを得る。 【解決手段】 送信装置においては、連続性番号抽出手
段20、識別番号抽出手30でパケット60のヘッダ領域から
メディアデータ連続性番号、識別番号の特定情報を抽出
し、これらにより初期値生成手段10で初期値を生成し、
この初期値により秘匿化手段40で送信パケット60の情報
領域を秘匿化する。受信側装置は、受信パケット61のヘ
ッダ領域から連続性番号と識別番号を連続性番号抽出手
段21、識別番号抽出手段31で抽出する。これらにより初
期値生成手段11で初期値を生成し、この初期値により秘
匿解除手段50で受信パケットの秘匿化された情報領域の
秘匿解除を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メディアデータ
などの送信データをパケット化し、パケット化されたデ
ータに秘匿化を行ったパケットを送信装置から受信装置
に伝送する場合に用いられ、第三者によるデータの内容
の傍受を回避するためにデータを秘匿化する秘匿化装置
と秘匿化されたデータを解除する秘匿解除装置およびこ
れらを用いたデータ伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年伝送路の高帯域化や高能率圧縮符号
化方式が進展してきたことにより、映像や音声等のメデ
ィアデータを効率的に伝送するデータ通信が普及してき
た。企業内におけるテレビ会議システムや有料放送シス
テム等の導入がその代表例である。一方、これらのシス
テムの導入が普及するにつれて第三者による社外秘情報
の傍受や、非加入者による有料放送の不正視聴などの可
能性も高まっている。このような事態を回避するため
に、特定の秘匿化アルゴリズムによりメディアデータを
送信装置側で秘匿化し、受信装置側で秘匿化されたメデ
ィアデータを秘匿解除して元のメディアデータに復元す
ることが一般的となってきている。
【0003】メディアデータの伝送、特にリアルタイム
性が要求される映像とこれに付随する音声の伝送におい
てデータの秘匿化を行う場合には、秘匿化すべき各メデ
ィアデータを適当な長さに区切ってブロック化し、ブロ
ック単位で秘匿化し、秘匿化処理を開始する毎に所定の
初期値を用いることにより、万一伝送路上において秘匿
化ブロック内でビット誤りが発生してもその誤りが他の
秘匿化ブロックに波及しないようにし、秘匿解除が不可
能となるのがビット誤りの発生した特定の秘匿化ブロッ
クだけとなるようにするのが一般的である。図9は、例
えば「64ビットのブロック暗号アルゴリズムの利用モ
ード」(JIS X 5052、ISO 8372)で
示されているCBC(CipherBlock Cha
ining)モードの動作を説明する図である。図中、
暗号化処理部は請求項1に記載の秘匿化手段に相当す
る。また復号処理部は請求項2に記載の秘匿解除手段に
相当する。このモードでは、暗号化処理の過程で暗号文
を平文側にフィードバックする。EKを鍵Kによる暗号
化、DKを鍵Kによる復号、C0を初期値、Piを平文
i、Ciを暗号文iとすると、下記の式(1)のように
表わせる。
【0004】
【数1】
【0005】初期値C0は、ブロック化されたデータを
暗号化処理するための最初の入力値である。鍵が同じで
も初期値を変更すると同じ平文から異なる暗号文を生成
することができる。従って、ブロック単位に初期値を変
更すれば、暗号強度を高めることができる。
【0006】図8は、特開昭63−167588号公報
に示された従来の秘匿化データ伝送システムである。図
において、伝送データ処理手段211は映像信号210
を入力して秘匿化を行う回路であり、同処理手段211
の出力はデータ重畳手段212を介して伝送路213に
導かれる。映像信号210は伝送回数制御手段214に
も供給されている。伝送回数制御手段214は映像信号
210の垂直同期信号をカウントして信号214a、2
14b、214cを出力している。このうち信号214
aは垂直同期信号がカウントされる毎にインクリメント
する信号であり、初期値変換手段216に入力される。
伝送回数制御手段214の出力信号214b、214c
は、初期値215aを変更するタイミングを与える信号
であり、例えばnフィールド毎に初期値を変更する場
合、伝送回数制御手段214の最大カウント値がnに設
定され、このとき信号214bはカウント値nに対応し
て出力される。これによりnカウント値出力214bの
タイミングで新たな初期値215aが発生され、重畳デ
ータ作成手段217はnカウント出力時に同期パターン
発生手段218の出力を選択し、それ以外の期間に初期
値215aを選択する。なお初期値発生手段215はカ
ウント値nから次カウント周期のn−1まで新たな初期
値215aを維持している。
【0007】一方、初期値変換手段216は、上記の新
たな初期値215aが初期値発生手段215より発生す
るタイミングで以前に発生していた初期値215aをn
フィールド期間ラッチ出力する機能を有しており、この
ラッチ出力された以前の初期値は、信号214aの各イ
ンクリメント値で所定の論理変換を受け、その変換デー
タに基づく乱数信号216aを発生する。そしてこの出
力する乱数信号216aのタイミングで伝送データ処理
手段211に入力した映像信号を秘匿化する。なお本従
来例では映像のフィールド単位が秘匿化すべきデータの
ブロック単位となっていることは明らかである。
【0008】こうして伝送路213には上記変換データ
を初期値として秘匿化された映像信号225が伝送され
る。伝送路213からの秘匿化映像信号219は、受信
データ処理手段220、データ抽出手段221及び伝送
回数カウント手段222に供給されている。受信データ
処理手段220は送信装置側における伝送データ処理手
段211と逆の処理を行い、秘匿化映像信号219を秘
匿解除する回路である。また、データ抽出手段221は
所定期間に重畳された初期値を各フィールド毎すべて抽
出する回路である。伝送回数カウント手段222は秘匿
化映像信号219における垂直同期信号をカウントし、
そのカウント出力222aを初期値変換手段223に供
給する。この場合、伝送回数カウント手段222は、同
期パターンを検索するする同期パターン検出手段224
が同期パターンを検出すると、それのタイミングを示す
信号224aによってカウンタ値がクリアされる。これ
により初期値変換手段223は送信装置側と同一の乱数
信号223aを出力することになり、受信データ処理手
段220からは正確に秘匿解除された映像信号226が
出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の秘匿化データ伝
送システムは以上のように構成されており、nフィール
ド毎に初期値を変更し、さらに所定の論理変換を行った
初期値を伝送する。しかし所定の論理変換を行っている
とはいえ、伝送路上に初期値が出現するのであり、第三
者によりこの初期値が解読され、伝送される秘匿化デー
タが秘匿解除されて不正に視聴される場合があるという
問題点があった。本発明は上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、送信装置と受信装置間で初期
値を伝送せずに秘匿化処理を実現するとともに、秘匿化
すべきデータを適当な長さに区切ってブロック化、すな
わちパケット化し、各パケットの秘匿化処理を開始する
毎に所定の初期値を用いることにより、秘匿強度を高め
た秘匿化データ伝送システムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、ヘッダ領域と情報領域とを有するパケットの情報領
域に格納されるデータを秘匿化してパケットを送信する
秘匿化装置であって、前記パケットのヘッダ領域の特定
情報を抽出する抽出手段と、前記抽出された特定情報に
基づいて初期値を生成する初期値生成手段と、前記初期
値生成手段により生成された初期値に基づいて予め定め
られたアルゴリズムにより前記パケットの情報領域のデ
ータを秘匿化する秘匿化手段を備える。
【0011】この発明の第2の発明は、ヘッダ領域と情
報領域とを有するパケットの情報領域が所定のアルゴリ
ズムで秘匿化されたパケットの秘匿解除処理を行い復元
したパケットを出力する秘匿解除装置であって、前記受
信パケットのヘッダ領域の特定情報を抽出する抽出手段
と、前記抽出された特定情報に基づいて初期値を生成す
る初期値生成手段と、前記初期値生成手段により生成さ
れた初期値に基づいて所定のアルゴリズムにより前記パ
ケットの情報領域の秘匿化データの秘匿解除を行ない復
元パケットを出力する秘匿解除手段を備える。
【0012】この発明の第3の発明は、ヘッダ領域と情
報領域を有するパケットの情報領域に格納されるデータ
を秘匿化して送受信するデータ通信システムであって、
送信側装置は、送信パケットのヘッダ領域の特定情報を
抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段により
抽出された特定情報に基づいて送信パケットの情報領域
のデータを秘匿化するための初期値を生成する第1の初
期値生成手段と、前記第1の初期値生成手段により生成
された初期値に基づいて前記パケットの情報領域のデー
タを秘匿化しパケットを送信する秘匿化手段、とを備
え、受信側装置では、受信パケットのヘッダ領域の特定
情報を抽出する第2の抽出手段と、前記第2の抽出手段
により抽出された特定情報に基づいて受信パケットの情
報領域の秘匿化されたデータを解除するための初期値を
生成する第2の初期値生成手段と、前記第2の初期値生
成手段により生成された初期値に基づいて受信パケット
の情報領域の秘匿化されたデータを解除し復元パケット
を出力する解除手段を備える。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の一実施の形態を図につい
て説明する。図1は、本発明に係る秘匿化データ伝送シ
ステムの一実施の形態を示す図である。図2は、本発明
に係る秘匿化データ伝送システムで伝送されるパケット
の構成を示す図、図3は、秘匿化前及び秘匿解除後のパ
ケットと秘匿化パケットの構成を示す図、図4は本発明
に係るパケットの秘匿化処理と秘匿解除処理のタイミン
グチャートを示す図、図5は本発明に係る初期値生成手
段の構成を示す図、図6は本発明に係る秘匿化手段の構
成を示す図、図7は本発明に係る秘匿解除手段の構成を
示す図である。なお、図4で示すタイミングチャートは
本発明の動作説明用のものであり、厳密なタイミングを
規定するものではない。
【0014】図1において、10と11は初期値生成手
段、20と21は連続性番号抽出手段、30と31は識
別番号抽出手段である。40は秘匿化手段、50は秘匿
解除手段、100は伝送路である。60は送信パケッ
ト、61は秘匿化パケット、63は秘匿解除パケットで
送信パケット60と同一である。70と71はメディア
データなどデータの種類を識別する識別番号で、パケッ
トの情報領域に格納されたメディアデータなどのデータ
の種類に応じてユニークに割り当てられた番号である。
80と81は連続性番号で、パケットを伝送する毎に所
定の順序付け方法にて順序つけられた番号である。ここ
で、この実施の形態では、ヘッダ領域の連続番号と識別
番号を特定情報とし、連続性番号抽出手段と識別番号抽
出手段をヘッダ領域の特定情報を抽出する抽出手段とす
る。図2において、64はパケットのヘッダ領域、65
はパケットの情報領域である。情報領域65にはメディ
アデータが格納される。ヘッダ領域64には、上述のメ
ディアデータ識別番号と連続性番号とが格納される。図
3において、(a)は秘匿化前または秘匿解除後のメデ
ィアデータを情報領域に格納したパケットの構成、
(b)は秘匿化されたメディアデータを情報領域に格納
したパケットの構成を示す。
【0015】送信装置において、送信パケット60が秘
匿化パケット61として出力されるまでを図1、図4、
図5、図6を用いて説明する。送信パケット60は、識
別番号抽出手段30、連続性番号抽出手段20及び秘匿
化手段40に供給されており、その構成は図2に示す通
りである。識別番号抽出手段30は、メディアデータを
情報領域に格納した送信パケット60を入力し、当該パ
ケットのヘッダ領域を検出し、当該メディアデータを識
別するためにユニークに割り当てられたメディアデータ
識別番号70をそのヘッダ領域から抽出して初期値生成
手段10へ出力する。このとき識別番号抽出手段30
は、図4の(a)に示すようにメディアデータ識別番号
70を検出したら直ちに初期値生成手段10へ出力し、
少なくとも送信パケット60の情報領域65が入力され
るまで出力保持する機能を有する。
【0016】連続性番号抽出手段20は、識別番号抽出
手段30に入力されるパケットと同一のパケット60を
入力し、当該パケットのヘッダ領域を検出し、伝送され
るパケットの連続性を示す連続性番号80をそのヘッダ
領域から抽出して初期値生成手段10へ出力する。この
とき連続性番号抽出手段20は、図4の(a)に示すよ
うに連続性番号80を検出したら直ちに初期値生成手段
10へ出力し、少なくとも送信パケット60の情報領域
65が入力されるまで出力保持する機能を有する。初期
値生成手段10は、送信するパケットのメディアデータ
識別番号70と連続性番号80とをそれぞれ識別番号抽
出手段30と連続性番号抽出手段20とから入力し、こ
れらのメディアデータ識別番号70と連続性番号80と
の組合わせを元にして当該パケットの情報領域に格納さ
れるメディアデータを秘匿化するために必要な初期値9
0を生成して秘匿化手段40へ出力する。このとき初期
値生成手段10は、図4の(a)に示すようにメディア
データ識別番号70と連続性番号80の両方が共に入力
された時点で直ちに初期値90を生成して秘匿化手段4
0へ出力し、少なくとも送信パケット60の情報領域6
5が入力されるまで出力保持する機能を有する。
【0017】初期値生成手段10の構成例を図5に示
す。メディアデータ識別番号70と連続性番号80は、
次の入力があるまでそれぞれレジスタ111とレジスタ
112に保持される。演算部113においては、レジス
タ111とレジスタ112に保持されたメディアデータ
識別番号70と連続性番号80とを入力して所定の方法
で演算を実施し、複数の初期値(図中、C01〜C0
k)が格納されたメモリ114の特定のアドレスを生成
する。このとき演算部113は、入力されるメディアデ
ータ識別番号70と連続性番号80とに基づいて、加
算、減算、乗算、除算のいずれかを使用した演算を実施
する。メモリ114は、演算部113から与えられたア
ドレスに対応した初期値をその格納領域から読み出し、
初期値90として出力する。
【0018】秘匿化手段40は、送信パケット60に対
応した初期値90を初期値生成手段10から入力し、当
該パケットの情報領域に格納されたメディアデータを秘
匿化して秘匿化パケット61として出力する。このとき
秘匿化手段40は、図4の(a)に示すように当該パケ
ット60の情報領域65のメディアデータが入力される
直前に初期値90をロードし、図9に示すような秘匿化
処理を情報領域65の最後のデータまで継続して実施す
る。なお、秘匿化手段40はヘッダ領域については秘匿
化を行わないので、図3の(b)に示すように出力され
る秘匿化パケット61は秘匿化されないヘッダ領域と秘
匿化された情報領域を持つ構成となる。
【0019】秘匿化手段40の構成例を図6に示す。ヘ
ッダ分離部401は、入力された送信パケット60から
ヘッダ領域64と情報領域65とを分離して、それぞれ
ヘッダレジスタ403と秘匿化処理部402に出力す
る。秘匿化処理部402は、情報領域65に対し、与え
られた初期値90を用いて秘匿化処理を実施する。ヘッ
ダレジスタ403は、分離されたヘッダ領域64を一時
的に保持する。ヘッダ付加部404は、秘匿化処理部4
02にて秘匿化処理が実施された情報領域65に対し
て、ヘッダレジスタ403にて一時的に保持されたヘッ
ダ領域64を付加して、秘匿化パケット61として出力
する。以上のようにして伝送路100には、情報領域が
秘匿化された秘匿化パケット61が伝送される。
【0020】受信装置において、秘匿化パケット61が
秘匿解除されたパケット63として出力されるまでを図
1、図4、図5、図7を用いて説明する。伝送路100
から入力する秘匿化パケット61は、識別番号抽出手段
31、連続性番号抽出手段21及び秘匿解除手段50に
供給されており、その構成は図2に示す通りである。識
別番号抽出手段31は、秘匿化パケット61を入力し、
当該パケットのヘッダ領域を検出し、当該メディアデー
タを識別するためにユニークに割り当てられたメディア
データ識別番号71をそのヘッダ領域から抽出して初期
値生成手段11へ出力する。このとき識別番号抽出手段
31は、図4の(b)に示すようにメディアデータ識別
番号71を検出したら直ちに初期値生成手段11へ出力
し、少なくとも秘匿化パケット61の情報領域65が入
力されるまで出力保持する機能を有する。
【0021】連続性番号抽出手段21は、識別番号抽出
手段31に入力されるパケットと同一のパケット61を
入力し、当該パケットのヘッダ領域を検出し、伝送さる
パケットの連続性を示す連続性番号81をそのヘッダ領
域から抽出して初期値生成手段11へ出力する。このと
き連続性番号抽出手段21は、図4の(b)に示すよう
に連続性番号81を検出したら直ちに初期値生成手段1
1へ出力し、少なくとも秘匿化パケット61の情報領域
65が入力されるまで出力保持する機能を有する。初期
値生成手段11は、受信した秘匿化パケット61のメデ
ィアデータ識別番号71と連続性番号81とをそれぞれ
識別番号抽出手段31と連続性番号抽出手段21とから
入力し、これらのメディアデータ識別番号71と連続性
番号81との組合わせを元にして当該パケットの情報領
域に格納されるメディアデータを秘匿解除するために必
要な初期値91を生成して秘匿解除手段50へ出力す
る。このとき初期値生成手段11は、図4の(b)に示
すようにメディアデータ識別番号71と連続性番号81
の両方が共に入力された時点で直ちに初期値91を生成
して秘匿解除手段50へ出力し、少なくとも秘匿化パケ
ット61の情報領域65が入力されるまで出力保持する
機能を有する。初期値生成手段11の構成例は初期値生
成手段10の構成例を示す図5と同様であり、その動作
も同様であるので、説明は省略する。
【0022】秘匿解除手段50は、受信した秘匿化パケ
ット61に対応した初期値91を初期値生成手段11か
ら入力し、当該パケットの情報領域に格納されたメディ
アデータを秘匿解除して元のパケット63に復元し、こ
れを出力する。このとき秘匿解除手段50は、図4の
(b)に示すように当該パケット61の情報領域65の
メディアデータが入力される直前に初期値91をロード
し、図9に示すような秘匿処理を情報領域65の最後の
データまで継続して実施する。秘匿解除手段50の構成
例を図7に示す。ヘッダ分離部501は、入力された秘
匿化パケット61からヘッダ領域64と秘匿化された情
報領域65とを分離して、それぞれヘッダレジスタ50
3と秘匿解除処理部502に出力する。秘匿解除処理部
502は、秘匿化された情報領域65に対し、与えられ
た初期値91を用いて秘匿解除処理を実施する。ヘッダ
レジスタ503は、分離されたヘッダ領域64を一時的
に保持する。ヘッダ付加部504は、秘匿解除処理部5
02にて秘匿解除処理が実施された情報領域65に対し
て、ヘッダレジスタ503にて一時的に保持されたヘッ
ダ領域64を付加して、秘匿解除パケット63として出
力する。
【0023】パケットの構成を示す図2についてさらに
説明する。ヘッダ領域64は当該パケットの制御情報が
格納される領域であり、制御情報の中には少なくともメ
ディアデータ識別番号と連続性番号とが格納されてい
る。情報領域65は、適当なデータ長に区切られたメデ
ィアデータが格納される領域である。なおひとつのパケ
ットにおける情報領域に格納されるメディアデータは1
種類である。メディアデータ識別番号は、送信装置側で
付与され、情報領域65に格納されたメディアデータの
種類に応じてユニークに割り当てられた識別番号であっ
て、受信装置はこのメディアデータ識別番号を検出して
当該パケットに格納されたメディアデータの種類を判断
する。連続性番号は、送信装置側で付与され、パケット
を伝送する毎に所定の順序付け方法にて順序付けられた
番号であって、受信装置はこの連続性番号の連続性を監
視することによって受信したパケットの損失の有無等を
判断する。従ってメディアデータ識別番号と連続性番号
は本来上述の処理を目的としたものであり、秘匿化処理
のための情報ではないのであり、メディアデータ識別番
号と連続性番号とを秘匿化処理及び秘匿解除処理に利用
することが本発明の特徴である。
【0024】図3の(a)は送信パケット60と秘匿解
除されたパケット63(即ち元の送信パケット60)の
構成を示し、(b)は秘匿化パケット61の構成を示し
ている。(a)の構成の送信パケット60の情報領域の
メディアデータが秘匿化手段40で秘匿化されると、
(b)の構成の秘匿化パケット61になる。このとき秘
匿化処理の対象はパケットの情報領域だけであり、ヘッ
ダ領域は秘匿化されない。一方、(b)の構成の秘匿化
パケット61の情報領域のメディアデータは秘匿解除手
段50で秘匿解除され、(a)の構成のパケット63と
なり、元の送信パケット60に復元される。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明による秘匿化装置、
秘匿解除装置およびこれらを用いたデータ伝送システム
では、送信装置と受信装置間で伝送路を経由して初期値
を伝送しないので、第三者により初期値を傍受されるこ
とがなく、従って伝送される秘匿化データが第三者によ
り秘匿解除されて不正視聴されることを防止することが
できる効果がある。また各パケットの秘匿化処理を開始
する毎に所定の初期値を用いる構成としたので、秘匿強
度をより一層高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムの構
成を示す図である。
【図2】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムで伝
送されるパケットの構成を示す図である。
【図3】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムにお
ける秘匿化前及び秘匿解除後のパケットと秘匿化パケッ
トの構成を示す図である。
【図4】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムにお
けるパケットの秘匿化処理と秘匿解除処理のタイミング
チャートを示す図である。
【図5】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムにお
ける初期値生成手段の構成を説明するための図である。
【図6】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムにお
ける秘匿化手段の構成を説明するための図である。
【図7】 本発明に係る秘匿化データ伝送システムにお
ける秘匿解除手段の構成を説明するための図である。
【図8】 従来の秘匿化データ伝送システムの構成を示
す図である。
【図9】 「64ビットのブロック暗号アルゴリズムの
利用モード」(JIS X 5052、ISO 837
2)で示されているCBC(CipherBlock
Chaining)モードの動作を説明する図である。
【符号の説明】
10、11 初期値生成手段、 20、21 連続性番
号抽出手段、 30、31 識別番号抽出手段、 40
秘匿化手段、 50 秘匿解除手段、 60送信パケ
ット、 61 秘匿化パケット、 63 秘匿解除パケ
ット、 64ヘッダ領域、 65 情報領域、 70、
71 メディアデータ識別番号、80、81 連続性番
号、 90、91 初期値、 100 伝送路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッダ領域と情報領域とを有するパケッ
    トの情報領域に格納されるデータを秘匿化してパケット
    を送信する秘匿化装置であって、 前記パケットのヘッダ領域の特定情報を抽出する抽出手
    段と、前記抽出された特定情報に基づいて初期値を生成
    する初期値生成手段と、 前記初期値生成手段により生成された初期値に基づいて
    予め定められたアルゴリズムにより前記パケットの情報
    領域のデータを秘匿化する秘匿化手段とを備えたことを
    特徴とする秘匿化装置。
  2. 【請求項2】 ヘッダ領域と情報領域とを有するパケッ
    トの情報領域のデータが所定のアルゴリズムで秘匿化さ
    れたパケットの秘匿解除処理を行い復元したパケットを
    出力する秘匿解除装置であって、 前記受信パケットのヘッダ領域の特定情報を抽出する抽
    出手段と、 前記抽出された特定情報に基づいて初期値を生成する初
    期値生成手段と、 前記初期値生成手段により生成された初期値に基づいて
    所定のアルゴリズムにより前記パケットの情報領域の秘
    匿化データの秘匿解除を行ない復元パケットを出力する
    秘匿解除手段、 とを備えたことを特徴とする秘匿解除装置。
  3. 【請求項3】 ヘッダ領域と情報領域を有するパケット
    の情報領域に格納されるデータを秘匿化して送受信する
    データ通信システムであって、 送信側装置は、送信パケットのヘッダ領域の特定情報を
    抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段により
    抽出された特定情報に基づいて送信パケットの情報領域
    のデータを秘匿化するための初期値を生成する第1の初
    期値生成手段と、前記第1の初期値生成手段により生成
    された初期値に基づいて前記パケットの情報領域のデー
    タを秘匿化しパケットを送信する秘匿化手段、 とを備え、 受信側装置では、受信パケットのヘッダ領域の特定情報
    を抽出する第2の抽出手段と、前記第2の抽出手段によ
    り抽出された特定情報に基づいて受信パケットの情報領
    域の秘匿化されたデータを解除するための初期値を生成
    する第2の初期値生成手段と、 前記第2の初期値生成手段により生成された初期値に基
    づいて受信パケットの情報領域の秘匿化されたデータを
    解除し復元パケットを出力する解除手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ伝送システム。
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