JPH10320358A - メモリ管理システム、メモリ管理システムのメモリ管理方法、及びメモリ管理システムのメモリ管理方法のプログラム情報を格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体 - Google Patents

メモリ管理システム、メモリ管理システムのメモリ管理方法、及びメモリ管理システムのメモリ管理方法のプログラム情報を格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体

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JPH10320358A
JPH10320358A JP23706297A JP23706297A JPH10320358A JP H10320358 A JPH10320358 A JP H10320358A JP 23706297 A JP23706297 A JP 23706297A JP 23706297 A JP23706297 A JP 23706297A JP H10320358 A JPH10320358 A JP H10320358A
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JP
Japan
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memory
allocated
cpu
amount
cpus
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Satoshi Uchino
聡 内野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共有メモリからのメモリ確保処理をできるだ
け排他制御が不要な所定のCPUのみに割り当てられた
部分からの確保のみで完結できるようなメモリ管理シス
テムの提供を可能とする。 【解決手段】 所定の単位時間においてCPUが全CP
Uに割り当て可能な部分から確保したメモリ量に基づい
て、このCPUのメモリ需要予測量を求め、この予測量
に基づき全CPUに割り当て可能な部分からメモリを確
保し、この確保したメモリを所定のCPUのみに割り当
てられた部分に移すことで、全CPUに割り当て可能な
部分からメモリを確保する際に必要な排他制御によるオ
ーバヘッドを減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のCPUがメ
モリを共有するマルチプロセッサシステムにおいて、C
PUのメモリ確保要求に応じて割り当て可能な共有メモ
リを、全CPUに割り当て可能な部分と、所定のCPU
のみに割り当て可能な部分とに分けて管理するメモリ管
理システム、メモリ管理システムのメモリ管理方法、及
びメモリ管理システムのメモリ管理方法のプログラム情
報を格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】共有メモリ型のマルチプロセッサシステ
ムでは、複数のCPUがメモリを共有する。メモリ管理
プログラムがメモリ管理のために持つデータ構造は、複
数のCPUが同時にメモリ管理プログラムを呼び出すこ
とにより変更を加えられると、一貫性が保てなくなる。
そのため、メモリ管理のためのデータ構造に対する排他
制御が必要である。
【0003】そこで、従来例について、従来のメモリ管
理システムの概念図である図14を用いて説明する。各
CPU、共有メモリ、バスについては、本発明の概念図
である図1と変わらないので同じ番号を付している。本
発明と異なるメモリ管理システム部分については図14
では図示していない。
【0004】各CPU(CPU1〜CPUN(1〜
N))は、メモリ管理等の各種の制御処理を実行する。
メモリの確保、メモリの解放、全CPUに割り当て可能
なメモリ領域と各CPUのみに割り当て可能なメモリ領
域のバランス監視処理等をするメモリ管理システムは、
バス400に接続された図示しない記憶手段に、例えば
プログラムとして記憶され、各CPUにより実行され
る。バス400は、各CPUと共有メモリ200とメモ
リ管理システム間のデータを転送する。
【0005】共有メモリ200は、全CPUに割り当て
可能なメモリ領域(領域G(200−0)と、各CPU
(CPU1〜CPUN(1〜N))のみに割り当て可能
なメモリ領域(領域1〜領域N(200−1〜200−
N)とに分けて管理する。従来、共有メモリを全CPU
に割り当て可能なメモリ領域(領域G(200−0))
と、各CPU(CPU1〜CPUN(1〜N))のみに
割り当て可能なメモリ領域(領域1〜領域N(200−
1〜200−N))とに分けて管理する方法が採用され
てきた。
【0006】このメモリ管理方法は、次の3つの処理か
ら構成される。
【0007】1.メモリ確保処理 2.メモリ開放処理 3.領域バランス監視処理 以上の従来例の処理手順を、図11、図12、図13を
用いて以下に示す。
【0008】1.メモリ確保処理 図11にCPUk(k)のメモリ確保処理の流れを示
す。kはCPU番号である。
【0009】この処理は各CPU毎に実行する。
【0010】CPUk(k)がこのCPUk(k)のみ
に割り当て可能なメモリ領域kからメモリブロックを探
し(S1101)、必要なメモリブロックが見つかった
場合(S1102のYes)、領域kからメモリブロッ
クを割り当て(S1106)、メモリ確保処理は終了す
る。
【0011】上記の様に、CPUk(k)が各CPU専
用のメモリ領域である領域k(200−K)からメモリ
を確保する際は(S1101、S1102、S110
6)、他のCPUが同じ領域からメモリを確保すること
はないため、排他制御は不要である。
【0012】従って、メモリを確保する時のオーバーヘ
ッドが小さい。
【0013】CPUk(k)が領域kからメモリブロッ
クを探し(S1101)、必要とするサイズのメモリブ
ロックが見つからなかった場合(S1102のNo)
は、各CPU共用のメモリ領域である領域Gからメモリ
ブロックを探す。そのためには、他のCPUが同時にメ
モリ管理のためのデータ構造を変更しない様に領域Gに
対するロックを取る(領域Gからメモリブロックを探す
CPUがロックを保持すること)処理をする(S110
3)。次に、領域Gからメモリブロックを探す(S11
04)。メモリブロックが見つからなかった場合は(S
1105のNo)、エラーとなる。
【0014】メモリブロックが見つかった場合は(S1
105のYes)、領域Gからメモリブロックを割り当
てる(S1107)。次に、排他制御のために取ってい
た(保持していた)ロックを外し(ロックをどのCPU
も保持していない状態にすること)(S1108)、正
常終了する。
【0015】2.メモリ解放処理 図12は、CPUk(k)のメモリ解放処理の流れを示
す。kはCPU番号である。この処理は、各CPU毎に
実行する。確保したメモリが必要なくなったら、確保し
たメモリを領域G(200−0)でなく領域kに返す
(S1201)。
【0016】3.領域バランス監視処理 メモリ確保処理は領域1〜領域N(200−1〜200
−N)と領域Gからメモリを確保するが、メモリ解放処
理は領域1〜領域N(200−1〜200−N)のみに
メモリを返す。そのため何度もメモリ確保と解放を繰り
返すことにより、領域G(200−0)の大きさは小さ
くなる。
【0017】そこで、領域G(200−0)の大きさが
小さくなりすぎぬよう、領域1〜領域N(200−1〜
200−N)から未使用のメモリブロックを探し、領域
G(200−0)に返す処理を定期的に実行する。この
処理の流れを図13に示す。領域Gの大きさがある閾値
より小さいかどうか判定し、ある閾値より小さくない場
合(S1301のNo)、正常終了する。
【0018】ある閾値より小さい場合(S1301のY
es)は、対象となるCPU番号kを選択する(S13
02)。対象CPUは、S1302が実行される毎に順
番に切り替わる。次に選択したCPUkに領域kから未
使用のメモリブロックを探し領域Gに返す一連の処理で
あるS1304〜S1306を実行させる。
【0019】CPUkは、まず領域Gに対するロックを
取る(S1304)。次に、領域kから未使用のメモリ
ブロックを探し、領域Gに返す(S1305)。メモリ
ブロックを返したので領域Gに対するロックを外す(S
1306)。その後、正常終了する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】領域G(200−0)
からメモリを確保する際に、他のCPUが同時にメモリ
管理のためのデータ構造を変更しない様に、排他制御が
必要となり、この排他制御は一連の処理の前後にロック
を取る、ロックを外すというステップを挿入することで
実現する。従来例では、この排他制御のオーバーヘッド
が大きかった。
【0021】特にほぼ同時に複数のCPUが領域G(2
00−0)からメモリを確保しようとしたとき、ロック
の解放(他のCPUがロックを外す)を待つ必要がある
ために、メモリ確保処理に大きな時間がかかる可能性が
ある。
【0022】そこで、本発明は上記事情を考慮して成さ
れたもので、メモリ確保処理をできるだけ各CPUのみ
に割り当てられた領域k(200−k)からの確保のみ
で完結できるように、排他制御が不要なメモリ領域領域
1〜領域N(200−1〜200−N)の配分を最適化
することにより、メモリ確保処理の処理時間の短縮を図
ることを可能としたメモリ管理システム、メモリ管理シ
ステムのメモリ管理方法、及びメモリ管理システムのメ
モリ管理方法のプログラム情報を格納したコンピュータ
読取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため以下の通りとする。
【0024】(1)本発明は、複数のCPUがメモリを
共有するマルチプロセッサシステムにおいて、CPUの
メモリ確保要求に応じて割り当て可能な共有メモリを、
全CPUに割り当て可能な部分と、所定のCPUのみに
割り当て可能な部分とに分けて管理するメモリ管理シス
テムであって、所定の時間間隔毎にこの時間間隔内にC
PU毎の上記共有メモリの全CPUに割り当て可能な部
分からメモリを確保するメモリ確保量と確保したメモリ
を上記共有メモリの全CPUに割り当て可能な部分へ解
放するメモリ解放量との差を次の時間間隔内で上記CP
U毎の必要と予測されるメモリ量である需要予測メモリ
量として求めるメモリ需要予測手段と、CPUからのメ
モリ確保要求に応じて上記共有メモリの全CPUに割り
当て可能な部分または所定のCPUのみに割り当て可能
な部分からメモリを確保するメモリ確保手段とを備えて
構成され、上記メモリ確保手段は、CPUからのメモリ
確保要求に応じて共有メモリからメモリを確保する際
に、上記CPUのみに割り当て可能な部分のメモリ量が
不足し全CPUに割り当て可能な部分からメモリを確保
する場合、上記CPUの上記需要予測メモリ量を全CP
Uに割り当て可能な部分から上記CPUのみに割り当て
可能な部分に移すことを特徴とする。
【0025】このような構成によれば、共有メモリから
のメモリ確保処理をできるだけ排他制御が不要な所定の
CPUのみに割り当てられた部分からの確保のみで完結
できるように、所定の単位時間においてCPUが全CP
Uに割り当て可能な部分から確保したメモリ量に基づい
て、このCPUのメモリ需要予測量を求め、この予測量
に基づき全CPUに割り当て可能な部分からメモリを確
保し、この確保したメモリを所定のCPUのみに割り当
てられた部分に移すことで、全CPUに割り当て可能な
部分からメモリを確保する際に必要な排他制御であるロ
ック獲得待ちによるオーバヘッドを減らすことができ
る。
【0026】(2)本発明は、上記共有メモリから確保
したメモリを上記共有メモリの全CPUに割り当て可能
な部分または所定のCPUのみに割り当て可能な部分に
解放するメモリ解放手段を備え、上記メモリ解放手段
は、上記次の時間間隔内で必要と予測されるメモリ量が
負であり、且つ、現在の時間間隔内で全CPUに割り当
て可能な部分に移したメモリ量の総量とこれから解放す
るメモリ量の和が上記需要予測メモリ量の絶対値より小
さい場合には、解放するメモリを全CPUに割り当て可
能な部分に解放し、上記条件が成立しない場合には、解
放するメモリを所定のCPUのみに割り当て可能な部分
にメモリを解放することを特徴とする(1)記載のメモ
リ管理システムである。
【0027】この構成によれば、メモリを必要としない
CPUが、そのCPUのみに割り当て可能な部分の量を
減らし、全CPUに割り当て可能な部分を増やすことに
より、全CPUに割り当て可能な部分の量をより多く保
つことができる。
【0028】(3)本発明は、上記メモリ解放手段は、
確保したメモリを全CPUに割り当て可能な部分に解放
する際に、直接全CPUに割り当て可能な部分に解放せ
ず、解放するメモリブロックとこの解放するメモリブロ
ックに関する情報からなる使用可能なメモリブロックの
メモリリストに追加することを特徴とする(2)記載の
メモリ管理システムである。
【0029】この構成によれば、解放するメモリを直接
全CPUに割り当て可能な部分に解放せず、解放するメ
モリブロックのメモリリストに追加することで、全CP
Uに割り当て可能な部分に解放する際に必要となる排他
制御であるロック獲得待ちによるオーバヘッドを減らす
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
る。
【0031】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態に係るメモリ管理システムの概念図である図1を用い
て説明する。各CPU(CPU1〜CPUN(1〜
N))は、メモリ管理等の各種の制御処理を司る。バス
400は、各CPUと共有メモリ200とメモリ確保手
段301、メモリ解放手段302、領域バランス監視手
段303、メモリ需要予測手段304間のデータを転送
する。
【0032】共有メモリ200は、全CPUに割り当て
可能なメモリ領域(領域G(200−0))と、各CP
U(CPU1〜CPUN(1〜N))のみに割り当て可
能なメモリ領域(領域1〜領域N(200−1〜200
−N))とに分けて管理する。
【0033】本実施形態におけるメモリ管理システム
は、メモリ確保手段301、メモリ解放手段302、領
域バランス監視手段303、メモリ需要予測手段304
からなり、ROMやRAM等の記憶手段に、例えばプロ
グラムとして記憶され、各CPUにより実行される。
【0034】メモリ確保手段301は、各CPUからの
メモリ確保要求に応じて共有メモリの領域1〜領域N
(200−1〜200−N)、または領域G(200−
0)からメモリを確保する。
【0035】メモリ解放手段302は、共有メモリから
確保したメモリを、領域1〜領域N(200−1〜20
0−N)、または領域G(200−0)に解放する。
【0036】領域バランス監視手段303は、領域G
(200−0)のメモリ量が所定の大きさより小さくな
らないように監視し、領域1〜領域N(200−1〜2
00−N)から未使用のメモリブロックを探し、領域G
(200−0)に返す。または領域1〜領域N(200
−1〜200−N)から解放し、領域G(200−0)
に返すべきメモリブロックのリストであるフリーリスト
にあるメモリブロックを領域G(200−0)に返す。
【0037】メモリ需要予測手段304は、所定の単位
時間間隔において、領域G(200−0)から各CPU
が確保するメモリ量を予測し、領域Gメモリ需要予測量
として求める。
【0038】本実施形態における管理方法は、次の4つ
の処理で構成する。この管理方法が従来例と異なる。
【0039】1.単位時間間隔で実行される処理(メモ
リ需要予測処理) 2.メモリ確保処理 3.メモリ解放処理 4.領域バランス監視処理 単位時間間隔で実行される処理を実行する間隔を1単位
時間とする。この間隔は、ここでは10秒とする。
【0040】また、次の変数を使用する。
【0041】・領域Gメモリ需要予測量k…CPUk
(k)において、現在の単位時間に領域G(200−
0)から確保するメモリ量の予測量 ・メモリ増分量k…現在の単位時間において、CPUk
(k)で発生したメモリ確保量と解放量の差 ・フリーリストk…領域G(200−0)に返されるべ
きメモリのリスト 以上の処理は、以下のように実現する。
【0042】1.単位時間間隔で実行される処理(メモ
リ需要予測処理) 各CPU(CPU1〜CPUN(1−N))は、図2に
示す処理(S201、S202)を単位時間間隔で実行
する。kはCPU番号を示す。
【0043】ここで、領域Gメモリ需要予測量kの値と
して、その時点でのメモリ増分量kの値を使用する。図
2の処理は、メモリ需要予測手段304にて行う。
【0044】メモリ増分量kの値は、S202で初期化
される。そして、メモリ確保時に確保するサイズだけ加
算され(図3のS310)、メモリ解放時に解放するサ
イズ分だけ減算される(図4のS401)。
【0045】従って、S201を実行する時点で、メモ
リ増分量kの値は、前回のこの単位時間間隔で実行され
る処理(図2)実行以降のメモリ確保量と解放量の差分
を示す。この値を、次にこの処理が実行されるまでの
間、領域Gメモリ需要予測量kの値として使用する。領
域Gメモリ需要予測量kの値は、メモリ確保の処理時に
使用する。
【0046】2.メモリ確保処理 メモリ確保時の処理を図3に示す。図3の処理は、メモ
リ確保手段301にて行う。従来例とはS308、S3
10の処理が異なっている。
【0047】メモリ確保時、CPUk(k)はCPUk
(k)専用のメモリ領域kから必要なサイズのメモリブ
ロックを探す(S301)。
【0048】必要なサイズのメモリブロックが見つかっ
た場合(S302のYes)、CPUk(k)専用のメ
モリ領域kからメモリブロックを割り当てる(S30
6)。その後、メモリ増分量kに要求サイズを加え(S
310)、正常終了する。
【0049】この処理では、下記式(1)の様にメモリ
増分量kの値に要求サイズを加算する(S310)。
【0050】 メモリ増分量k=メモリ増分量k+要求サイズ … 式(1) 必要なサイズのメモリブロックが見つからなかった場合
(S302のNo)、CPUk(k)は、領域G(20
0−0)からメモリを確保し領域kへ移す処理を実施す
る(S303〜S305、S307〜S309)。ま
ず、CPUk(k)は、他のCPUがメモリ管理のため
のデータ構造を変更しない様に領域Gに対するロックを
取る(S303)。次に、CPUk(k)は、領域Gか
ら必要なサイズのメモリブロックを探す(S304)。
必要なサイズのメモリブロックが見つからなかった場合
(S305のNo)、エラーとなる。
【0051】必要なサイズのメモリブロックが見つかっ
た場合(S305のYes)、領域Gから領域kへ移す
(S307、S308)メモリ量は、次の式(2)の様
に決定する。
【0052】 割当量k=max(要求されたサイズ,領域Gメモリ需要予測量k) … 式 (2) このうち、要求されたサイズ分はメモリ確保処理を呼び
出したプロセスに渡される(S307)ため、S308
における領域k(200−k)の増加量は次の式(3)
のようになる。
【0053】 領域kの増加量=max(0,領域Gメモリ需要予測量k−要求されたサイズ ) … 式(3) 式(3)より求めた領域Kの増加量に応じて、領域Gの
メモリの一部を領域kに移す(S308)。次に、領域
Gに対するロックを外し(保持したロックを返す)(S
309)、メモリ増分量Kに要求サイズを加える(S3
10)。その後、処理は正常終了する。
【0054】3.メモリ開放処理 CPUk(k)のメモリ開放時の処理を図4に示す。こ
の処理は、メモリ解放手段302にて行う。従来例と
は、S401、S402、S404、S405の処理が
異なっている。
【0055】式(4)の様にメモリ増分量kの値から、
解放するメモリブロックのサイズを減算する(S40
1)。
【0056】 メモリ増分量k=メモリ増分量k−解放するメモリブロックのサイズ … 式 (4) このメモリ増分量kは、1.単位時間間隔で実行される
処理で使用する。
【0057】CPUk(k)は領域Gメモリ需要予測量
kが負の値、即ち確保する量より解放する量が多いと予
測される場合(S402のYeS)、領域Gメモリ需要
予測量k に領域Gメモリへの解放予測量k(=−領域G
メモリ需要予測量k)に達するまで、メモリブロックサ
イズを加える(S404)。CPUk(k)はこのメモ
リブロックをフリーリストkへ返す(S405)。
【0058】S405の処理において、フリーリストk
をメモリブロックへ返し、領域G(200−0)へ直接
返さないのは、領域G(200−0)のロックを取るこ
とにともなうオーバーヘッドを減らすためである。
【0059】このフリーリストの構造の概念図を図5に
示す。フリーリストkは、領域Gに返されるべきメモリ
のリストである。図5のメモリブロック1で説明する
と、次のメモリブロックへのポインタを格納する要素
(501)と、メモリブロックのサイズを格納する要素
(502)と、上記ポインタと上記サイズを格納した部
分以外の残りの要素(503)とで構成される。この場
合、フリーリストにつなげるのは、メモリブロックのサ
イズが8bytes以上のもののみを対象とする。次の
ブロックへのポインタを格納する部分(501)に4b
ytes、メモリブロックのサイズを格納する部分に4
bytesの計8bytes必要だからである。メモリ
ブロック1の場合、次のブロックへのポインタを格納す
る部分(501)に、メモリブロック2へのポインタを
格納し、メモリブロックのサイズを格納する部分(50
2)にメモリブロック1のサイズ40bytesを示す
情報が格納されている。
【0060】本実施形態の場合、フリーリストに追加で
きるメモリブロックのサイズは上記の様に8bytes
以上必要となるので、図4のS402の処理には解放す
るメモリブロックサイズは8bytes以上という条件
も加わる。
【0061】メモリブロックにフリーリストを追加する
処理を図6に示す。次のメモリブロックへのポインタを
格納し(S601)、次にメモリブロックのサイズ情報
を格納する(S602)。変数freelist[k]
の先頭にメモリブロックを追加し(S603)、処理を
終了する。
【0062】4.領域バランス監視処理 領域バランス監視処理を図7に示す。S701〜S70
8の処理は1台のCPUで実行する。この処理は、領域
バランス監視手段303にて行う。従来例とはS70
2、S703、S706〜S708、S721〜S72
3のの処理が異なっている。
【0063】メモリが不足したとき、まず、フリーリス
ト1〜Nからメモリを返す(S707〜S708、S7
21〜S723)。それでも不足するなら、従来例と同
様の処理を行う(S704〜S706、S711〜S7
13)。
【0064】図7に基づき順に説明すると、CPUk
(k)は領域Gの大きさがある閾値より小さいかどうか
判定する(S701)。領域Gの大きさが所定の閾値よ
り大きい場合(S701のNo)、領域Gの大きさを示
す変数cを0とし、正常終了する。
【0065】領域Gの大きさが所定の閾値より小さい場
合(S701のYes)、変数cの値が0かどうか判定
する(S703)。変数cが0であった場合(S703
のYes)、CPU1〜Nにフリーリスト1〜Nからメ
モリを領域Gに返す処理(S721〜S723)を実行
させる(S707)。次に変数cをNとし(S70
8)、正常終了する。
【0066】CPUk(k)は、領域Gに対するロック
を取り(S721)、フリーリストKにあるメモリブロ
ックを領域Gに返す(S722)。領域Gに対するロッ
クを外し(S723)、正常終了する。
【0067】変数cが0でない場合(S703のN
o)、対象となるCPU番号kを選択する(S70
4)。対象CPUは、S704が実行されるごとに順番
に切り替わる。
【0068】次に、CPUkにS711〜S713を実
行させる(S705)。変数cをc−1とし(S70
6)、正常終了する。
【0069】CPUk(k)は、領域Gに対するロック
を取り(S711)、領域kから未使用のメモリブロッ
クを探し、領域Gに返す(S712)。領域Gに対する
ロックを外し(S713)、正常終了する。
【0070】以上、実施例1の4つの処理を説明した。
次に、この実施例で、排他制御(ロック獲得待ち)が減
ることを図8を用いて説明する。
【0071】図8は、CPUk(k)が単位時間当た
り、4Kbytesのメモリを5回、計20Kbyte
sのメモリを確保する場合を示す。
【0072】CPUk(k)の専用メモリ領域(領域
k)に4Kbytes以上残っていない場合、従来例で
は、単位時間当たり5回共有メモリ領域(領域G)から
確保することになる。
【0073】本発明では、直前の単位時間で共有メモリ
領域(領域G)から20Kbytes確保したことか
ら、共有メモリ領域(領域G)の領域Gメモリ需要予測
量kは20Kbytesとなる。
【0074】最初のメモリ確保では、共有メモリ領域
(領域G)から20Kbytesのメモリを確保し、4
Kbytesを呼び出し元に、16Kbytesを専用
メモリ領域に残す。
【0075】従って、次の4回は専用メモリ領域(領域
k)から確保できるようになる。
【0076】共有メモリ領域(領域G)からメモリを獲
得するステップは(図2の従来例では、S1103〜S
1105、S1107〜S1108。図3の本発明で
は、S303〜S305、S307〜S309。)上記
した様に、データの一貫性を保つため、1つのCPUし
か実行できないため、複数のCPUが同時にメモリを要
求した時ロックの獲得待ちが生じる可能性がある。本発
明では、上記の共有メモリ領域(領域G)からメモリを
獲得するステップの実行回数が、この場合、従来例の1
/5に減る。従来例では20Kbytes獲得するため
には、この場合、4Kbytesずつ5回獲得する必要
がある。本発明では、直前の単位時間でメモリを確保し
た量に基づき共有メモリ領域(領域G)の領域Gメモリ
需要予測量kを算出し、この領域Gメモリ需要予測量k
に基づき、最初のメモリ確保で20Kbytesを専用
メモリ領域(領域k)に確保するため、次の4回は共有
メモリ領域からメモリ確保の必要が無い。従って、ロッ
クの獲得待ちによるオーバーヘッドも減ることになる。
【0077】(第2の実施形態)本実施の形態は、第1
の実施形態に示した方法に似ているが、領域Gメモリ需
要予測量kとして、CPUk(k)が単位時間に領域G
(200−0)から確保したメモリ量を使用する点が異
なっている。基本的な構成は、第1の実施形態と変わら
ないので図1を用いて説明する。本実施形態における管
理方法は、次の4つの処理で構成する。
【0078】1.単位時間間隔で実行される処理(メモ
リ需要予測処理) 2.メモリ確保処理 3.メモリ解放処理 4.領域バランス監視処理 単位時間間隔で実行される間隔を1単位時間とする。こ
の間隔は、ここでは10秒とする。
【0079】また、次の変数を使用する。
【0080】・領域Gメモリ需要予測量k CPUk(k)において、単位時間に領域G(200−
0)から確保するメモリ量の予測量 ・領域Gメモリ確保量k 現在の単位時間内に、CPUk(k)が領域G(200
−0)から確保したメモリの総量以上の処理は以下の様
に実現する。
【0081】1.単位時間間隔で実行される処理 各CPUは、図9に示す処理(S901、S902)を
一定時間間隔で実行する。kはCPU番号を示す。この
処理は、メモリ需要予測手段304にて行う。
【0082】ここで、領域Gメモリ需要予測量kの値と
して、その時点での領域Gメモリ確保量kの値を使用す
る(S901)。次に、領域Gメモリ需要予測量kは、
初期化され(S902)、正常終了する。
【0083】2.メモリ確保処理 メモリ確保時の処理を図10に示す。実施例1とは、S
1010の処理の内容と実行条件が異なっている。この
処理は、メモリ確保手段301にて行う。
【0084】この処理では、領域G(200−0)から
メモリブロックを割り当てる際、式(5)の様に領域G
メモリ確保量kの値に要求サイズを加算する(S101
0)。
【0085】 領域Gメモリ確保量k=領域Gメモリ確保量k+要求サイズ … 式(5) 図10を用いて説明すると、メモリ確保要求によりCP
Uk(k)の専用メモリ領域である領域kからメモリブ
ロックを探す(S1001)。要求サイズのメモリブロ
ックが見つかるかどうか判定する(S1002)。見つ
かった場合(S1002のYes)、領域kからメモリ
ブロックを割り当て(S1006)、正常終了する。
【0086】要求サイズのメモリブロックが見つからな
かった場合(S1002のNo)、各CPUの共有メモ
リ領域である領域Gからメモリブロックを探すため領域
Gに対するロックを取る(S1003)。ロックを取っ
たら領域Gからメモリブロックを探す(S1004)。
【0087】次に、領域Gに要求サイズのメモリブロッ
クが見つかるかどうか判定する(S1005)。メモリ
ブロックが見つからなかった場合(S1005のN
o)、エラーで終了する。メモリブロックが見つかった
場合(S1005のYes)、領域Gからメモリブロッ
クを割り当てる(S1007)。式(3)に示す「領域
kの増加量」に応じて領域Gのメモリの一部領域kに移
す(S1008)。
【0088】メモリを移したら領域Gに対するロックを
外す(S1009)。次に、領域Gメモリ確保量kに要
求サイズを加え(式(5))(S1010)、正常終了
する。
【0089】3.メモリ解放処理 メモリ解放時の処理は、従来例と同じである。
【0090】4.領域バランス監視処理 領域バランス監視処理は、従来例と同じである。
【0091】図8を用いて、第1の実施形態と同じく、
第2の実施形態において排他制御処理(ロック獲得待
ち)が減ることを以下に説明する。
【0092】図8は、CPUk(k)が単位時間当た
り、4Kbytesのメモリを5回、計20Kbyte
sのメモリを確保する場合を示す。
【0093】CPUk(k)の専用メモリ領域(領域
k)に4Kbytes以上残っていない場合、従来例で
は、単位時間当たり5回共有メモリ領域(領域G)から
確保することになる。
【0094】本発明では、直前の単位時間で共有メモリ
領域(領域G)から20Kbytes確保したことか
ら、共有メモリ領域(領域G)の領域Gメモリ需要予測
量kは20Kbytesとなる。
【0095】最初のメモリ確保では、共有メモリ領域
(領域G)から20Kbytesのメモリを確保し、4
Kbytesを呼び出し元に、16Kbytesを専用
メモリ領域に残す。
【0096】従って、次の4回は専用メモリ領域(領域
k)から確保できるようになる。
【0097】共有メモリ領域(領域G)からメモリを獲
得するステップは(図2の従来例では、S1103〜S
1105、S1107〜S1108。図10の実施例2
ではS1003〜S1005、S1007〜S100
9。)上記した様に、データの一貫性を保つため、1つ
のCPUしか実行できないため、複数のCPUが同時に
メモリを要求した時ロックの獲得待ちが生じる可能性が
ある。実施例2では、上記の共有メモリ領域(領域G)
からメモリを獲得するステップの実行回数が、この場
合、従来例の1/5に減る。従来例では20K byt
es獲得するためには、この場合、4K bytesず
つ5回獲得する必要がある。本発明では、直前の単位時
間でのメモリを確保した量から共有メモリ領域(領域
G)の領域Gメモリ需要予測量kを算出し、この領域G
メモリ需要予測量kに基づき、最初のメモリ確保で2K
bytesを専用メモリ領域(領域k)に確保するた
め、次の4回は共有メモリ領域からメモリ確保の必要が
無い。従って、ロックの獲得待ちによるオーバーヘッド
も減ることになる。
【0098】ところで、上述した手法は、コンピュータ
に実行させることのできるプログラム情報として、例え
ば磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク
等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体
メモリ等の記憶媒体に書き込んで各種装置に適用した
り、通信媒体により伝送して各種装置に適用することは
勿論可能である。この装置を実現するコンピュータは、
記憶媒体に記録されたプログラム情報を読み込み、この
プログラム情報によって動作が制御されることにより上
述した処理を実行する。
【0099】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、複数のCP
Uがメモリを共有するマルチプロセッサシステムのCP
Uのメモリ確保要求に応じて割り当て可能な共有メモリ
を、全CPUに割り当て可能な部分と、所定のCPUの
みに割り当て可能な部分とに分けて管理するメモリ管理
システムにおいて、共有メモリからのメモリ確保処理を
できるだけ排他制御が不要な所定のCPUのみに割り当
てられた部分からの確保のみで完結できるように、所定
の単位時間においてCPUが全CPUに割り当て可能な
部分から確保したメモリ量に基づいて、このCPUのメ
モリ需要予測量を求め、この予測量に基づき全CPUに
割り当て可能な部分からメモリを確保し、この確保した
メモリを所定のCPUのみに割り当てられた部分に移す
ことで、全CPUに割り当て可能な部分からメモリを確
保する際に必要な排他制御であるロック獲得待ちによる
オーバヘッドを減らすことができるという効果がある。
【0100】また、本発明によれば、メモリ需要予測量
と解放するメモリ量に基づきメモリを必要としないCP
Uが、そのCPUのみに割り当て可能な部分の量を減ら
し、全CPUに割り当て可能な部分を増やすことによ
り、全CPUに割り当て可能な部分の量をより多く保つ
ことができるという効果がある。
【0101】また、本発明によれば、解放するメモリを
直接全CPUに割り当て可能な部分に解放せず、解放す
るメモリブロックのメモリリストに追加することで、全
CPUに割り当て可能な部分に解放する際に必要となる
排他制御であるロック獲得待ちによるオーバヘッドを減
らすことができる。
【0102】また、本発明によれば、所定の時間間隔で
全CPUに割り当て可能な部分のメモリ量を監視し、所
定のメモリ量より少なくなった場合、メモリリストに基
づき全CPUに割り当て可能な部分にメモリブロックを
解放することで、全CPUに割り当て可能な部分のメモ
リ量を所定のメモリ量以上に保つことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のメモリ管理システム
の概念を示す図。
【図2】同実施の形態に係り、単位時間間隔で実行され
る処理のフローチャートを示す。
【図3】同実施の形態に係り、メモリ確保処理のフロー
チャートを示す。
【図4】同実施の形態に係り、メモリ解放処理のフロー
チャートを示す。
【図5】同実施の形態に係り、フリーリストの構造の概
念図を示す。
【図6】同実施の形態に係り、フリーリストにメモリブ
ロックを追加する処理のフローチャートを示す。
【図7】同実施の形態に係り、メモリ領域バランス監視
処理のフローチャートを示す。
【図8】同実施の形態に係り、従来例と比較し、各CP
Uの共有メモリにメモリ確保要求する場合の排他制御が
減る具体例を示す概念図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係り、単位時間間隔
で実行される処理を示すフローチャート。
【図10】同実施の形態に係り、メモリ確保処理のフロ
ーチャート。
【図11】従来例のメモリ確保処理のフローチャート。
【図12】従来例のメモリ解放処理のフローチャート。
【図13】従来例のメモリ領域バランス監視処理のフロ
ーチャート。
【図14】従来例のメモリ管理システムの概念図。
【符号の説明】
1〜N…CPU(1〜N) 200−1〜200−N…領域(1〜N) 200…共有メモリ 301…メモリ確保手段 302…メモリ解放手段 303…領域バランス監視手段 304…メモリ需要予測手段 400…バス

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のCPUがメモリを共有するマルチ
    プロセッサシステムにおいて、CPUのメモリ確保要求
    に応じて割り当て可能な共有メモリを、全CPUに割り
    当て可能な部分と、所定のCPUのみに割り当て可能な
    部分とに分けて管理するメモリ管理システムであって、 所定の時間間隔毎にこの時間間隔内にCPU毎の上記共
    有メモリの全CPUに割り当て可能な部分からメモリを
    確保するメモリ確保量と確保したメモリを上記共有メモ
    リの全CPUに割り当て可能な部分へ解放するメモリ解
    放量との差を次の時間間隔内で上記CPU毎の必要と予
    測されるメモリ量である需要予測メモリ量として求める
    メモリ需要予測手段と、 CPUからのメモリ確保要求に応じて上記共有メモリの
    全CPUに割り当て可能な部分または所定のCPUのみ
    に割り当て可能な部分からメモリを確保するメモリ確保
    手段とを備え、 上記メモリ確保手段は、CPUからのメモリ確保要求に
    応じて共有メモリからメモリを確保する際に、上記CP
    Uのみに割り当て可能な部分のメモリ量が不足し全CP
    Uに割り当て可能な部分からメモリを確保する場合、上
    記CPUの上記需要予測メモリ量を全CPUに割り当て
    可能な部分から上記CPUのみに割り当て可能な部分に
    移すことを特徴とするメモリ管理システム。
  2. 【請求項2】 上記共有メモリから確保したメモリを上
    記共有メモリの全CPUに割り当て可能な部分または所
    定のCPUのみに割り当て可能な部分に解放するメモリ
    解放手段を備え、 上記メモリ解放手段は、上記次の時間間隔内で必要と予
    測されるメモリ量が負であり、且つ、現在の時間間隔内
    で全CPUに割り当て可能な部分に移したメモリ量の総
    量とこれから解放するメモリ量の和が上記需要予測メモ
    リ量の絶対値より小さい場合には、解放するメモリを全
    CPUに割り当て可能な部分に解放し、 上記条件が成立しない場合には、解放するメモリを所定
    のCPUのみに割り当て可能な部分にメモリを解放する
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリ管理システム。
  3. 【請求項3】 上記メモリ解放手段は、確保したメモリ
    を全CPUに割り当て可能な部分に解放する際に、直接
    全CPUに割り当て可能な部分に解放せず、解放するメ
    モリブロックとこの解放するメモリブロックに関する情
    報からなる使用可能なメモリブロックのメモリリストに
    追加することを特徴とする請求項2記載のメモリ管理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記解放するメモリブロックに関する情
    報は、このメモリブロックのメモリサイズ情報とこのメ
    モリブロックの次に追加された解放するメモリブロック
    へのポインタ情報であることを特徴とする請求項3記載
    のメモリ管理システム。
  5. 【請求項5】 所定の時間間隔で全CPUに割り当て可
    能な部分のメモリ量を監視し、上記全CPUに割り当て
    可能な部分のメモリ量が所定のメモリ量より少なくなっ
    た場合、上記メモリリストに基づいて全CPUに割り当
    て可能な部分にメモリブロックを解放する領域バランス
    監視手段を備えたことを特徴とする請求項3乃至4記載
    のメモリ管理システム。
  6. 【請求項6】 上記領域バランス監視手段は、上記メモ
    リリストからメモリブロックを解放しても上記全CPU
    に割り当て可能な部分のメモリ量が所定のメモリ量より
    少ない場合、上記所定のCPUのみに割り当て可能な部
    分から未使用のメモリブロックを探し、この未使用のメ
    モリブロックを上記全CPUに割り当て可能な部分に解
    放することを特徴とする請求項5記載のメモリ管理シス
    テム。
  7. 【請求項7】 上記メモリ需要予測手段は、現在の時間
    間隔内にCPU毎の上記共有メモリの全CPUに割り当
    て可能な部分からメモリを確保したメモリ確保量を上記
    CPU毎の次の時間間隔内で必要とされる需要予測メモ
    リ量とすることを特徴とする請求項1記載のメモリ管理
    システム。
  8. 【請求項8】 複数のCPUがメモリを共有するマルチ
    プロセッサシステムにおいて、CPUのメモリ確保要求
    に応じて割り当て可能な共有メモリを、全CPUに割り
    当て可能な部分と、所定のCPUのみに割り当て可能な
    部分とに分けて管理するメモリ管理システムのメモリ管
    理方法であって、 所定の時間間隔毎にこの時間間隔内にCPU毎の上記共
    有メモリの全CPUに割り当て可能な部分からメモリを
    確保するメモリ確保量と確保したメモリを上記共有メモ
    リの全CPUに割り当て可能な部分へ解放するメモリ解
    放量との差を次の時間間隔内で上記CPU毎の必要と予
    測されるメモリ量である需要予測メモリ量として求め、 CPUからのメモリ確保要求に応じて共有メモリからメ
    モリを確保する際に、上記CPUのみに割り当て可能な
    部分のメモリ量が不足し全CPUに割り当て可能な部分
    からメモリを確保する場合、 上記CPUの上記需要予測メモリ量を全CPUに割り当
    て可能な部分から上記CPUのみに割り当て可能な部分
    に移すことを特徴とするメモリ管理方法。
  9. 【請求項9】 上記次の時間間隔内で必要と予測される
    メモリ量が負であり、且つ、現在の時間間隔内で全CP
    Uに割り当て可能な部分に移したメモリ量の総量とこれ
    から解放するメモリ量の和が上記需要予測メモリ量の絶
    対値より小さい場合には、解放するメモリを全CPUに
    割り当て可能な部分に解放し、 上記条件が成立しない場合には、解放するメモリを所定
    のCPUのみに割り当て可能な部分にメモリを解放する
    ことを特徴とする請求項8記載のメモリ管理方法。
  10. 【請求項10】 確保したメモリを全CPUに割り当て
    可能な部分に解放する際に、直接全CPUに割り当て可
    能な部分に解放せず、解放するメモリブロックとこの解
    放するメモリブロックに関する情報からなる使用可能な
    メモリブロックのメモリリストに追加することを特徴と
    する請求項9記載のメモリ管理方法。
  11. 【請求項11】 上記解放するメモリブロックに関する
    情報は、このメモリブロックのメモリサイズ情報とこの
    メモリブロックの次に追加された解放するメモリブロッ
    クへのポインタ情報であることを特徴とする請求項10
    記載のメモリ管理方法。
  12. 【請求項12】 所定の時間間隔で全CPUに割り当て
    可能な部分のメモリ量を監視し、上記全CPUに割り当
    て可能な部分のメモリ量が所定のメモリ量より少なくな
    った場合、上記メモリリストに基づいて全CPUに割り
    当て可能な部分にメモリブロックを解放することを特徴
    とする請求項10または11記載のメモリ管理方法。
  13. 【請求項13】 上記メモリリストからメモリブロック
    を解放しても上記全CPUに割り当て可能な部分のメモ
    リ量が所定のメモリ量より少ない場合、上記所定のCP
    Uのみに割り当て可能な部分から未使用のメモリブロッ
    クを探し、この未使用のメモリブロックを上記全CPU
    に割り当て可能な部分に解放することを特徴とする請求
    項12記載のメモリ管理方法。
  14. 【請求項14】 上記メモリ需要予測手段は、現在の時
    間間隔内にCPU毎の上記共有メモリの全CPUに割り
    当て可能な部分からメモリを確保したメモリ確保量を上
    記CPU毎の次の時間間隔内で必要とされる需要予測メ
    モリ量とすることを特徴とする請求項8記載のメモリ管
    理方法。
  15. 【請求項15】 複数のCPUがメモリを共有するマル
    チプロセッサシステムであって、CPUのメモリ確保要
    求に応じて割り当て可能な共有メモリを、全CPUに割
    り当て可能な部分と、所定のCPUのみに割り当て可能
    な部分とに分けて管理するメモリ管理システムにおい
    て、 上記メモリ管理システムは、 所定の時間間隔毎にこの時間間隔内にCPU毎の上記共
    有メモリの全CPUに割り当て可能な部分からメモリを
    確保するメモリ確保量と確保したメモリを上記共有メモ
    リの全CPUに割り当て可能な部分へ解放するメモリ解
    放量との差を次の時間間隔内で上記CPU毎の必要と予
    測されるメモリ量である需要予測メモリ量として求める
    メモリ需要予測手段と、 CPUからのメモリ確保要求に応じて上記共有メモリの
    全CPUに割り当て可能な部分または所定のCPUのみ
    に割り当て可能な部分からメモリを確保するメモリ確保
    手段とを具備するよう機能し、 上記メモリ確保手段は、CPUからのメモリ確保要求に
    応じて共有メモリからメモリを確保する際に、上記CP
    Uのみに割り当て可能な部分のメモリ量が不足し全CP
    Uに割り当て可能な部分からメモリを確保する場合、上
    記CPUの上記需要予測メモリ量を全CPUに割り当て
    可能な部分から上記CPUのみに割り当て可能な部分に
    移すよう機能するようメモリ管理システムのメモリ管理
    方法のプログラム情報を格納したコンピュータ読取り可
    能な記憶媒体。
  16. 【請求項16】 複数のCPUがメモリを共有するマル
    チプロセッサシステムにおいて、CPUのメモリ確保要
    求に応じて割り当て可能な共有メモリを、全CPUに割
    り当て可能な部分と、所定のCPUのみに割り当て可能
    な部分とに分けて管理するメモリ管理システムのメモリ
    管理方法であって、 所定の時間間隔毎にこの時間間隔内にCPU毎の上記共
    有メモリの全CPUに割り当て可能な部分からメモリを
    確保するメモリ確保量と確保したメモリを上記共有メモ
    リの全CPUに割り当て可能な部分へ解放するメモリ解
    放量との差を次の時間間隔内で上記CPU毎の必要と予
    測されるメモリ量である需要予測メモリ量として求め、 CPUからのメモリ確保要求に応じて共有メモリからメ
    モリを確保する際に、上記CPUのみに割り当て可能な
    部分のメモリ量が不足し全CPUに割り当て可能な部分
    からメモリを確保する場合、 上記CPUの上記需要予測メモリ量を全CPUに割り当
    て可能な部分から上記CPUのみに割り当て可能な部分
    に移すことを特徴とするメモリ管理システムのメモリ管
    理方法のプログラム情報を格納したコンピュータ読取り
    可能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 上記次の時間間隔内で必要と予測され
    るメモリ量が負であり、且つ、現在の時間間隔内で全C
    PUに割り当て可能な部分に移したメモリ量の総量とこ
    れから解放するメモリ量の和が上記需要予測メモリ量の
    絶対値より小さい場合には、解放するメモリを全CPU
    に割り当て可能な部分に解放し、 上記条件が成立しない場合には、解放するメモリを所定
    のCPUのみに割り当て可能な部分にメモリを解放する
    ことを特徴とする請求項16記載のメモリ管理システム
    のメモリ管理方法のプログラム情報を格納したコンピュ
    ータ読取り可能な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 確保したメモリを全CPUに割り当て
    可能な部分に解放する際に、直接全CPUに割り当て可
    能な部分に解放せず、解放するメモリブロックとこの解
    放するメモリブロックに関する情報からなる使用可能な
    メモリブロックのメモリリストに追加することを特徴と
    する請求項17記載のメモリ管理システムのメモリ管理
    方法のプログラム情報を格納したコンピュータ読取り可
    能な記憶媒体。
  19. 【請求項19】 上記解放するメモリブロックに関する
    情報は、このメモリブロックのメモリサイズ情報とこの
    メモリブロックの次に追加された解放するメモリブロッ
    クへのポインタ情報であることを特徴とする請求項18
    記載のメモリ管理システムのメモリ管理方法のプログラ
    ム情報を格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  20. 【請求項20】 所定の時間間隔で全CPUに割り当て
    可能な部分のメモリ量を監視し、上記全CPUに割り当
    て可能な部分のメモリ量が所定のメモリ量より少なくな
    った場合、上記メモリリストに基づいて全CPUに割り
    当て可能な部分にメモリブロックを解放することを特徴
    とする請求項18または19記載のメモリ管理システム
    のメモリ管理方法のプログラム情報を格納したコンピュ
    ータ読取り可能な記憶媒体。
  21. 【請求項21】 上記メモリリストからメモリブロック
    を解放しても上記全CPUに割り当て可能な部分のメモ
    リ量が所定のメモリ量より少ない場合、上記所定のCP
    Uのみに割り当て可能な部分から未使用のメモリブロッ
    クを探し、この未使用のメモリブロックを上記全CPU
    に割り当て可能な部分に解放することを特徴とする請求
    項20記載のメモリ管理システムのメモリ管理方法のプ
    ログラム情報を格納したコンピュータ読取り可能な記憶
    媒体。
  22. 【請求項22】 上記メモリ需要予測手段は、現在の時
    間間隔内にCPU毎の上記共有メモリの全CPUに割り
    当て可能な部分からメモリを確保したメモリ確保量を上
    記CPU毎の次の時間間隔内で必要とされる需要予測メ
    モリ量とすることを特徴とする請求項16記載のメモリ
    管理システムのメモリ管理方法のプログラム情報を格納
    したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5136564B2 (ja) * 2008-01-31 2013-02-06 富士通株式会社 パケット処理装置およびパケット処理プログラム

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