JPH10312375A - データの取得方法 - Google Patents

データの取得方法

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JPH10312375A
JPH10312375A JP12272597A JP12272597A JPH10312375A JP H10312375 A JPH10312375 A JP H10312375A JP 12272597 A JP12272597 A JP 12272597A JP 12272597 A JP12272597 A JP 12272597A JP H10312375 A JPH10312375 A JP H10312375A
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JP
Japan
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data
curve
constant
equation
order
Prior art date
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Pending
Application number
JP12272597A
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English (en)
Inventor
Kunio Nadatomo
國男 灘友
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH10312375A publication Critical patent/JPH10312375A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実験等で得られたデータを数式化して実験対
象等を含むシステムの検証やシミュレーションを行うた
めのデータを取得するのに、データから最小二乗法によ
り数式化するのでは、現象的な物理的側面が全く反映さ
れないし、数式化のためのデータ入力点数が多くなる。 【解決手段】 データの変曲点が一点以下の曲線になる
定数aと次数b及び定数xs,ysを持つ2つの数式を用
意し、数式選択部1でデータの増減傾向から次数bの正
負を推定して数式を選択し、定数ysを推定部2で次数
bが正のときは曲線のy軸切片又は変曲点のy座標とし
て推定し、次数bが負のときは曲線の漸近線のy座標と
して推定し、3点データ入力部3で曲線から3点データ
を入力し、次数・定数導出部4で数式の次数bと定数
a,xsを導出し、これらを数式に当てはめてデータを
数式化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実験等で得られた
データからその関数式を求めることで実験対象又はそれ
を含むシステムの検証やシミュレーションを行うための
データを取得する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、実験等で得られたデータを使っ
てシステムの検証やシミュレーションを行うには、デー
タを数式化、すなわちデータを数式で表現できれば検証
やシミュレーションのための計算が簡単になる。
【0003】実験データの数式化方法として、数式化す
る最大次数nを決め、下記のような一般式を作り、
【0004】
【数2】y=ann+an-1n-1+…+a1x+a0 この一般式に実験データ(x0,y0),(x1,y1),
…(xn,yn)を当てはめ、最小二乗法により比例定数
0,a1,…,anを求め、y=f(x)なる関数式を
得る方法がある。
【0005】例えば、直流給電の運転電力シミュレーシ
ョンを行うためには、電車の力行時及び制動時の電車電
流と引張力をできるだけ正確に発生させる必要がある。
このとき、基になるデータは、ノッチ曲線を用いるが、
この曲線は速度−電流特性と、速度−引張力曲線からな
っている。図2は、ノッチ1N〜6Nにおける速度−引
張力曲線の例を示す。
【0006】したがって、これらの曲線になる現象をで
きるだけ正確に数式化し、この数式から時々刻々変化す
る速度に対する電車電流と引張力を取得することによ
り、より簡便で精度の高いシミュレーション等を行うこ
とができる。
【0007】これら特性の数式化には、下記式により表
現すると最もよく一致するため、1つのノッチ曲線につ
いて下記式に3点のデータを入力することで速度に対す
る電流及び引張力を取得することができる。
【0008】
【数3】y=a/(x−xsb 上記の式は、具体的には4次式で表現し、入力データと
して各曲線について8点以上のデータを使用して定数や
次数を決定する。また、この逆関数を求めることはでき
ないため、電流−速度曲線及び引張力−速度曲線につい
ても4次式で表現し、これについても8点以上のデータ
を使用して定数や次数を決定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の最小二乗法によ
る数式化でデータを取得する方法では、汎用性はある
が、実験対象の現象的な物理的側面が全く反映されてい
ない。
【0010】また、精度よい関数式を得るにはxの次数
を大きくする必要があるため、この次数増に応じて多く
の入力データを必要とするし、多数回の計算を必要とす
る。
【0011】本発明の目的は、実験対象の現象に精度よ
く一致し、しかも3点の入力データから求める関数式に
よりシステムの検証やシミュレーションができるデータ
の取得方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、実験等で得ら
れるデータの多くは、その変曲点が1点以下の曲線にな
ることを利用して実験データの数式化を行い、この数式
を使ってシステムの検証やシミュレーションを行うため
のデータを取得するもので、以下の方法を特徴とする。
【0013】実験等で得られたデータを数式化して実験
対象又はそれを含むシステムの検証やシミュレーション
を行うためのデータの取得方法において、前記データの
変曲点が一点以下の曲線に対して以下の数式を用意し、
【0014】
【数4】
【0015】前記データの増減傾向から前記数式の次数
bの正負を推定することで前記数式の一方の数式を選択
し、前記選択された数式の定数ysを前記次数bが正の
ときは前記曲線のy軸の切片又は変曲点のy座標として
推定し、次数bが負のときは前記曲線の漸近線のy座標
として推定し、前記選択した数式及び定数ysと前記デ
ータから抽出する3点データを与えることで前記選択さ
れた数式の次数b及び定数a,xsを導出し、前記導出
した次数と定数を前記選択した数式に当てはめて前記デ
ータを数式化することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
データ取得ブロック図である。数式選択部1は、実験等
により得るデータの変曲点が1点以下の曲線になると
き、前記の数式(1)又は(2)が与えられ、データの
曲線の増減傾向から次数bの正負を推定し、この次数b
の推定から前記数式(1)又は(2)の一方を選択す
る。
【0017】定数ys推定部2は、データと次数bの正
負に応じて定数ysを推定する。この推定は、次数b>
0の場合になる前記(1)式では、b=1では直線のy
軸との切片であり、b≠1では(1)式になる曲線の変
曲点のy座標として推定する。また、次数b<0の場合
になる前記(2)式では、定数ysを曲線の漸近線のy
座標として推定する。
【0018】3点データ入力部3は、実験等により得る
データから適当な間隔の3点のデータ(x1,y1),
(x2,y2),(x3,y3)を取り出す。この3点デー
タは、例えば、データ曲線の始点近傍と中間点近傍及び
終端近傍とする。
【0019】次数・定数導出部4は、前記数式(1)又
は(2)における次数bと定数a,xsを導出する。こ
の導出は、数式選択部1で選択した数式と推定部2が推
定した定数ys及び3点データ入力部3で入力する3点
データから演算で求める。この演算は後に説明する。
【0020】数式化部5は、導出部4で導出した次数b
と定数a,xsと、定数ys推定部2が推定した定数ys
を数式選択部1が選択した数式に当てはめてデータ曲線
の数式を得る。
【0021】検証・シミュレーション部6は、数式化部
5に得る数式を当該データの関数式とし、この関数式か
ら実験対象又はそれを含むシステムの検証又はシミュレ
ーションを行うためのデータを取得する。
【0022】次に、次数・定数導出部4における次数及
び定数の導出方法を詳細に説明する。
【0023】(1)定数xsの導出 推定されている定数ysと、入力されている3点データ
(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)を前記
(2)式にそれぞれ当てはめると、
【0024】
【数5】
【0025】となる。これら式でY1=(y1−ys)、
2=(y2−ys)、Y3=(y3−ys)とおくと、下記
の式になる。
【0026】
【数6】 a=Y1(x1−xsb …(3)’ a=Y2(x2−xsb …(4)’ a=Y3(x3−xsb …(5)’ 上記の(3)’と(4)’式より、そのaの代入と対数
変換すると、
【0027】
【数7】 ln1+b・ln(x1−xs)=ln2+b・ln(x2−xs)…(6) ∴ln1−ln2=−b(ln(x1−xs)−ln(x2
−xs)) 同様に、(4)’と(5)’式より
【0028】
【数8】 ln2+b・ln(x2−xs)=ln3+b・ln(x3−xs)…(7) ∴ln2−ln3=−b(ln(x2−xs)−ln(x3
−xs)) となり、(6)÷(7)は、
【0029】
【数9】
【0030】となる。ここで、
【0031】
【数10】
【0032】とおくと、(8)式は、P=P(xs)で
sをいろいろ変化させたときのPの値が最もQに近く
なるときのxsが求めるものとして導出できる。
【0033】(2)次数bの導出 前記(3)式と(5)式に3点データのうちの(x1
1)(x3,y3)をそれぞれ当てはめ、
【0034】
【数11】 Y1=y1−ys、 X1=x1−xs Y3=y3−ys、 X3=x3−xs とおくと、
【0035】
【数12】 a=Y1(X1b、 a=Y3(X3b となるから、それらの対数変換をすると、 lna=ln1+b・ln1 …(11) lna=ln3+b・ln3 …(12) となり、(11)−(12)より、
【0036】
【数13】
【0037】として次数bを導出できる。
【0038】(3)定数aの導出 前記までのことから、xs,ys,bが既知であるから、
【0039】
【数14】 a=Y1(X1b 又は a=Y3(X3b により定数aを導出できる。
【0040】以上までのことから、数式の選択と定数y
sの推定と実験データ上の任意の3点(x1,y1),
(x2,y2),(x3,y3)から(2)式に次数及び定
数を当てはめた関数yを求めることができる。
【0041】なお、(1)式についても同様の手順で各
定数と次数を求めて関数yを求めることができる。
【0042】これら関数yを求める例として、図2のノ
ッチ曲線のうち、6Nの曲線の数式化を説明する。この
曲線の3点データは、速度がx軸、引張力がy軸とな
り、
【0043】
【数15】 x1=100.0のとき、y1=1100.0 x2=130.0のとき、y2=690.0 x3=160.0のとき、y3=460.0 であり、ys=0として、次数bと定数a,xsを求める
と、
【0044】
【数16】 xs=−85.40965 a=1.24339×1010 b=3.1097 となる。これら値を(2)式に当てはめ、x=110.
0、x=135.0、x=150.0についてそれぞれy
を計算してみると、以下の値になる。
【0045】
【数17】 x=110.0のとき、y=934.22734 x=135.0のとき、y=642.48524 x=150.0のとき、y=523.53469 これに対して、各xの値に対するyの値を図2の6N曲
線から読み取ると、以下の値になり、非常に良く一致し
ている。
【0046】
【数18】 x=110.0のとき、y=940.0 x=135.0のとき、y=640.0 x=150.0のとき、y=520.0 以上までに説明した本実施形態は、直流給電の運転電力
シミュレーションのためのデータ取得に限らず、他のシ
ステムの精度の高い検証やシミュレーションに利用でき
る。例えば、EMTP等を使って雷サージ計算を行う場
合、碍子及びアークホーンの時間−フラッシオーバ電圧
特性をその実験データから取得するのに利用できる。ま
た、EMTP等を使って事故時の電力系統電圧や電流特
性を検証する場合、PTやCTの飽和特性をその実験デ
ータから取得するのに利用できる。
【0047】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、実験等
で得られるデータ曲線の変曲点が1点以下の曲線を数式
化し、この数式を使ってシステムの検証やシミュレーシ
ョンを行うためのデータを取得するようにしたため、最
も少ない3点データを使った演算で関数式を求めてシミ
ュレーション等に使用するデータ取得ができ、しかも実
験対象の現象に精度よく一致したデータ取得ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すデータ取得ブロック
図。
【図2】直流給電における電車の速度−引張力曲線例。
【符号の説明】
1…数式選択部 2…定数ys推定部 3…3点データ入力部 4…次数・定数導出部 5…数式化部 6…検証・シミュレーション部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実験等で得られたデータを数式化して実
    験対象又はそれを含むシステムの検証やシミュレーショ
    ンを行うデータの取得方法において、 前記データの変曲点が一点以下の曲線に対して以下の数
    式を用意し、 【数1】 前記データの増減傾向から前記数式の次数bの正負を推
    定することで前記数式の一方の数式を選択し、 前記選択された数式の定数ysを前記次数bが正のとき
    は前記曲線のy軸の切片又は変曲点のy座標として推定
    し、次数bが負のときは前記曲線の漸近線のy座標とし
    て推定し、 前記選択した数式及び定数ysと前記データから抽出す
    る3点データを与えることで前記選択された数式の次数
    b及び定数a,xsを導出し、 前記導出した次数と定数を前記選択した数式に当てはめ
    て前記データを数式化することを特徴とするデータの取
    得方法。
JP12272597A 1997-05-14 1997-05-14 データの取得方法 Pending JPH10312375A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150074150A (ko) * 2012-10-23 2015-07-01 레이던 컴퍼니 공격에 대한 네트워크 복원성을 시뮬레이트하기 위한 방법 및 장치

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