JPH1031058A - 測位装置 - Google Patents

測位装置

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JPH1031058A
JPH1031058A JP18717696A JP18717696A JPH1031058A JP H1031058 A JPH1031058 A JP H1031058A JP 18717696 A JP18717696 A JP 18717696A JP 18717696 A JP18717696 A JP 18717696A JP H1031058 A JPH1031058 A JP H1031058A
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satellite
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JP18717696A
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Kumiko Ono
久美子 小野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に解の真偽判定を行ない、またTCAと
端末の距離に関係なく測位演算時間を短縮できる測位装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 3個の衛星の共通可視範囲を求めてお
き、測位演算で得られた2個の解の真偽判定の際に、共
通可視範囲内に含まれる解を真解とするので、確実な真
偽判定を行うことができる。また、グラウンドトラック
を予想し、共通可視範囲内を通らないグラウンドトラッ
クの衛星、もしくは3個のグラウンドトラックが共通可
視範囲内を通るときには共通可視範囲の平均位置と最も
離れたグラウンドトラックの衛星をエフェミリを収集す
るための衛星に選択するので、2個の解の両方が共通可
視範囲内に存在することを防ぎ真偽判定の条件を妨げな
い。さらに共通可視範囲の平均位置を測位演算での初期
値に設定するので、実際の端末の位置に近く、収束回数
が減り測位演算の時間を縮小できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、衛星を利用した
測位装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星と衛星通信端末機(以下、端
末という)の通信においての測位方法として、衛星から
送信された信号のドップラー効果を利用した方法があ
る。この方法では、ある一定の時間、衛星から送信され
た信号を端末が受信し、その信号のドップラー周波数を
測定すると同時にそのときの衛星の位置情報や速度情報
等を記録する。ここで、この衛星の位置情報や速度情報
等をエフェミリデータといい、ある時間だけ信号を受信
しエフェミリデータを記録することをエフェミリ収集と
いう。また、衛星が地上の端末に最も近付く点をTCA
という。測位演算では、エフェミリ収集した同一エフェ
ミリを使って複数回繰り返し測位計算を行なう。これに
より得られた複数の測位結果の中から真解を識別するた
めに、それぞれの測位結果よりレンジレート計算値とレ
ンジレート測定値との差の標準偏差を求め、それらを比
較して最も小さなものを真解としている。
【0003】以下、測位演算について説明する。最初に
初期値を(経度λ0,緯度φ0)、初期バイアスをB0
する。次にレンジレートR’を経度、緯度、バイアスの
関数と仮定して、その関数をテーラー展開し、高次の項
を無視すると、次式のようになる。
【0004】
【数1】
【0005】ここでλ、φは更新後の位置経度、緯度、
Bは更新後のバイアスである。経度の更新量Δλ、緯度
の更新量Δφ、バイアスの更新量ΔBは次式のようにな
る。
【0006】
【数2】
【0007】更新量Δλ、Δφ、ΔBを求めるためには
(数1)を3個たてればよい。しかし、より測位の精度
を高めるために最小自乗法を使って4組以上のエフェミ
リデータを連立方程式の係数にまとめ、3個の連立方程
式をたてて更新量Δλ、Δφ、ΔBを求める。この更新
量Δλ、Δφ、ΔBを初期値(λ0,φ0)、初期バイア
スB0に足しこみ、更新した次の端末の位置、バイアス
を求め、この端末の位置、バイアスに対して収束したと
判断できるまで、つまり更新量が一定値以下になるまで
同様の測位演算を繰り返す。これを逐次近似法という。
【0008】図8は、従来の測位装置における測位演算
の過程を示した図である。図8における測位結果T
1は、初期値(λ,φ)の収束位置である。測位結果
は、幾何学的配置から衛星のグラウンドトラックを挟ん
で2個考えられるので、測位結果T 1と対になった解を
求めなければならない。そのために、測位結果T1を衛
星のグラウンドトラック上のTCA時の点Mで点対称に
折り返した点T1を初期値として、測位結果T1を求めた
ように最小自乗法と逐次近似法を使って収束させる。こ
こで、グラウンドトラックとは、衛星の軌跡を地上に投
影したものをいう。測位結果T2は、測位結果T1を初期
値としたときの収束位置である。以上の測位演算を複数
回繰り返して、複数の測位結果T1,T2,T3,..が
得られる。
【0009】従来は、この測位演算に必要な初期値を衛
星のTCA時のグラウンドトラックの座標、バイアスB
0=0としていた。次に得られた複数の測位結果T1,T
2,T3,..において計算されたレンジレートと測定さ
れたレンジレートの差の標準偏差を求めて2個の解を得
る。そしてそれらを比較し最も標準偏差が小さい方を真
解と判定していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の測位装置に
おいては、複数の測位結果の中には、測定誤差、計算誤
差が原因で標準偏差が小さくなるものがあり、真解と偽
解の区別がつかず偽解を真解と識別してしまう恐れがあ
るという問題点があった。
【0011】また測位演算の初期値にTCA時のグラウ
ンドトラック位置を初期値にするので、TCAが端末か
ら離れていると収束に時間がかかり測位演算に時間がか
かることから、TCAと端末の距離に関係のない測位演
算時間の短縮が要求されている。
【0012】そこで本発明は、確実に解の真偽判定を行
ない、またTCAと端末の距離に関係なく測位演算時間
を短縮できる測位装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1では、
3個の衛星と1回ずつ通信するように衛星を切換える衛
星切換手段と、衛星切換手段で切換えた衛星から送られ
てきた信号からエフェミリデータを得るエフェミリ受信
手段と、エフェミリ受信手段で受信したエフェミリデー
タを衛星別に格納する衛星別エフェミリ格納手段と、衛
星別エフェミリ格納手段で格納している3個の衛星の各
エフェミリデータから衛星別の可視範囲を計算し共通の
可視範囲を求める共通可視範囲計算手段と、共通可視範
囲計算手段で計算した範囲を覚えておく共通可視範囲記
憶手段と、衛星切換手段で切換えられた衛星から一定の
時間だけ収集したエフェミリデータを格納するエフェミ
リ格納手段と、衛星から送られてくる信号からドップラ
ー周波数を測定するドップラー測定手段と、ドップラー
測定手段で測定したドップラー周波数を格納するドップ
ラー格納手段と、エフェミリ格納手段に格納しているエ
フェミリデータとドップラー格納手段で格納しているド
ップラー周波数を基にして測位演算を行なう測位演算手
段と、測位演算手段で得られた2つの解のうち共通可視
範囲記憶手段に記憶している共通可視範囲内に含まれる
方の解を真解と判定する真偽判定手段とを構成した。
【0014】また請求項2では、さらに共通可視範囲記
憶手段で記憶されている共通可視範囲の平均位置を計算
する共通可視範囲平均位置計算手段と、共通可視範囲平
均位置計算手段で計算した平均位置を記憶する共通可視
範囲平均位置記憶手段と、エフェミリ格納手段に格納し
ているエフェミリを基に衛星のグラウンドトラックを予
想するグラウンドトラック予想手段と、グラウンドトラ
ック予想手段で予想した衛星別のグラウンドトラックを
記憶しておくグラウンドトラック記憶手段と、グラウン
ドトラック記憶手段で記憶しているグラウンドトラック
の中から共通可視範囲記憶手段で記憶している3個の衛
星の共通可視範囲を通らないグラウンドトラックの衛星
か、もしくは3個の衛星全てのグラウンドトラックが共
通可視範囲内を通るときに共通可視範囲平均位置記憶手
段で記憶されている平均位置と最も離れているグラウン
ドトラックの衛星を選択する衛星選択手段とを構成し
た。
【0015】さらに請求項3では、共通可視範囲平均位
置記憶手段に記憶されている平均位置をエフェミリ収集
後の測位演算手段での繰り返し計算に使う初期値に設定
する初期値設定手段とを構成した。
【0016】これらによって、確実な真偽判定を行な
い、測位演算時間をさらに短縮した測位装置が得られ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の測位装
置は、3個の衛星と1回ずつ通信するように衛星を切換
える衛星切換手段と、衛星切換手段で切換えた衛星から
送られてきた信号からエフェミリデータを得るエフェミ
リ受信手段と、エフェミリ受信手段で受信したエフェミ
リデータを衛星別に格納する衛星別エフェミリ格納手段
と、衛星別エフェミリ格納手段で格納している3個の衛
星の各エフェミリデータから衛星別の可視範囲を計算し
共通の可視範囲を求める共通可視範囲計算手段と、共通
可視範囲計算手段で計算した範囲を覚えておく共通可視
範囲記憶手段と、衛星切換手段で切換えられた衛星から
一定の時間だけ収集したエフェミリデータを格納するエ
フェミリ格納手段と、衛星から送られてくる信号からド
ップラー周波数を測定するドップラー測定手段と、ドッ
プラー測定手段で測定したドップラー周波数を格納する
ドップラー格納手段と、エフェミリ格納手段に格納して
いるエフェミリデータとドップラー格納手段で格納して
いるドップラー周波数を基にして測位演算を行なう測位
演算手段と、測位演算手段で得られた2つの解のうち共
通可視範囲記憶手段に記憶している共通可視範囲内に含
まれる方の解を真解と判定する真偽判定手段とを備えて
おり、端末は3個の衛星の共通の可視範囲内に必ず存在
するので、正確な真解を判定するという作用を有する。
【0018】請求項2に記載の測位装置は、共通可視範
囲記憶手段で記憶されている共通可視範囲の平均位置を
計算する共通可視範囲平均位置計算手段と、共通可視範
囲平均位置計算手段で計算した平均位置を記憶する共通
可視範囲平均位置記憶手段と、エフェミリ格納手段に格
納しているエフェミリを基に衛星のグラウンドトラック
を予想するグラウンドトラック予想手段と、グラウンド
トラック予想手段で予想した衛星別のグラウンドトラッ
クを記憶しておくグラウンドトラック記憶手段と、グラ
ウンドトラック記憶手段で記憶しているグラウンドトラ
ックの中から共通可視範囲記憶手段で記憶している3個
の衛星の共通可視範囲を通らないグラウンドトラックの
衛星か、もしくは3個の衛星全てのグラウンドトラック
が共通可視範囲内を通るときに共通可視範囲平均位置記
憶手段で記憶されている平均位置と最も離れているグラ
ウンドトラックの衛星を選択する衛星選択手段とを備え
ているので、共通可視範囲内に2個の解が存在すること
を防ぐことができる。
【0019】請求項3に記載の測位装置は、共通可視範
囲平均位置記憶手段に記憶されている平均位置をエフェ
ミリ収集後の測位演算手段での繰り返し計算に使う初期
値に設定する初期値設定手段とを備えたので、共通の可
視範囲の平均位置は従来の測位演算で使用するTCA時
のグラウンドトラック位置よりも端末の位置に近く収束
回数が減り、測位時間が短くなる。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図7を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形
態における測位装置のブロック図である。図1におい
て、1は複数の衛星から適当な3個の衛星と1回ずつ通
信するように衛星を切換える衛星切換手段である。
【0021】2は衛星切換手段1で切換えた衛星から送
られてきた信号からエフェミリデータを得るエフェミリ
受信手段である。
【0022】3はエフェミリ受信手段2で受信したエフ
ェミリデータを衛星別に格納する衛星別エフェミリ格納
手段である。ここで3個の衛星からのエフェミリデータ
を衛星別に格納しておく。
【0023】4は衛星別エフェミリ格納手段3で格納し
ている3個の衛星の各エフェミリデータから衛星別の可
視範囲を計算し共通の可視範囲を求める共通可視範囲計
算手段である。ここで可視範囲とは、地上から衛星が見
える範囲、すなわち衛星のビームの電波が照射される地
上の範囲(地域)をいう。衛星の可視範囲は、1回受信
したエフェミリデータを基に以下のようにして求めるこ
とができる。
【0024】衛星の可視範囲の求め方を図2を用いて説
明する。地球が球で、全ての衛星の高度が一定であると
仮定したときの、地球と衛星の位置関係は図2に示すよ
うになる。ここで、衛星の位置をS1(x1,y1
1)、地球の中点をO(0,0,0)とする。衛星S
1と地球の中心Oを結んだ直線と地球との交点をA、衛
星S1の高度をh、地球の半径をRとすると、交点A
は、R/(R+h)・(x1,y1,z1)である。ま
た、衛星S1と地球との接点をPとすると、衛星S1と
中心Oと接点Pから成る角度θは(数3)で表わせる。
【0025】
【数3】
【0026】よって接点Pと交点Aの距離l[m]は
(数4)で表わせる。
【0027】
【数4】
【0028】この距離lは可視範囲の半径であり、全て
の衛星の高度が同じなので半径lは一定である。ところ
で交点Aは、衛星S1を地上に投影した位置で、可視範
囲の中心点C1であるから、(数5)で(経度:λ1
緯度:φ,1)に変換する。
【0029】
【数5】
【0030】よって衛星S1の可視範囲は、中心C1
(λ1,φ1)、半径lの円である。同様に、半径lは一
定なので、残り2個の衛星S2、S3については可視範
囲の中心C2(λ2,φ2)、C3(λ3,φ3)のみを求
める。
【0031】次に3個の衛星の共通可視範囲の求め方を
説明する。共通可視範囲は、3個の衛星の可視範囲の交
わりである。まず、可視範囲(円)と外接するような正
方形を考え、この正方形を基盤目状に分割し、分割され
た領域と対応付けられるような要素を持つ2次元配列V
IEW[緯度:φmax][経度:λmax]を定義す
る。例えば配列VIEW[φmax/2][λmax/
2]は、可視範囲の中心を含む範囲を指す。前述したよ
うに、可視範囲の大きさは不変であるので、配列VIE
Wの大きさは一定で、値1はその領域で衛星が見えるこ
と(可視範囲)を表わし、値0はその領域で衛星が見え
ないこと(可視範囲でない)ことを表わしている。図3
では配列VIEW[9][9]を示している。説明を簡
単にするために、図3のような9×9の配列を用意した
が(すなわちφmax=9、λmax=9)、実際はも
っと細かく分割する。
【0032】前述のように配列VIEWの大きさは不変
であるのでROM上に配置し、配列VIEWと同じ大き
さの共通バッファBUF[9][9]とワークWRK
[9][9]をRAM上に配置する。これらの配列を使
った共通範囲を求める過程を以下に説明する。
【0033】ステップ1:共通バッファBUFに、RO
M上の配列VIEWをコピーする。本形態では衛星S1
を基準にするので、共通バッファBUF[4][4]は
中心C1を指す。
【0034】ステップ2:ワークWRK[4][4]が
衛星S1の中心C1(λ1,φ1)を指すとしたときの衛
星S2の相対的な可視範囲を、ワークWRK上に求め
る。まず、衛星S2の中心C2の中心C1との相対位置
(φ2−φ1,λ2−λ1)を上記のワークWRKの添字の
ずれ量(φrel21,λrel21)に(数6)で変換す
る。
【0035】
【数6】
【0036】次にワークWRK[4][4]からずれ量
(φrel21,λrel21)分ずらして、ROM上の配
列VIEWをワークWRKにコピーし、コピーされなか
った領域は可視範囲でないので0を格納する。図4にス
テップ2の後のワークWRKの一例を示しており、衛星
S2の相対可視範囲を示している。この場合、中心C2
のずれ量は、(φrel21,λrel21)=(4,4)
である。
【0037】ステップ3:衛星S1とS2の共通可視範
囲を求める。衛星S1の可視範囲が格納されているステ
ップ1の共通バッファBUFと、衛星S2の相対可視範
囲が格納されているステップ2のワークWRKの論理積
を取り、その結果を共通バッファBUFに格納する。図
5にステップ3の後の共通バッファBUFの一例を示し
ており、衛星S1とS2の共通可視範囲を示している。
【0038】ステップ4:ステップ2と同様にして、衛
星S3の相対可視範囲を求め、ワークWRKに格納す
る。図6にステップ4の後のワークWRKの一例を示し
ており、衛星S3の相対可視範囲を示している。この場
合、中心C3のずれ量は、(φrel31,λrel31
=(2,−2)である。
【0039】ステップ5:衛星S1、S2とS3の共通
可視範囲を求める。衛星S1とS2の共通可視範囲が格
納されているステップ3の共通バッファBUFと、衛星
S3の相対可視範囲が格納されているステップ4のワー
クWRKの論理積を取り、その結果を共通バッファBU
Fに格納する。図7にステップ5の後の共通バッファB
UFの一例を示しており、衛星S1、S2とS3の共通
可視範囲を示している。
【0040】5は共通可視範囲計算手段4で計算した共
通可視範囲が格納されている共通バッファBUFを記憶
しておく共通可視範囲記憶手段である。
【0041】6は衛星切換手段1で切換えた3個の衛星
の中の適切な1個の衛星に切換え、その衛星から送られ
てくるエフェミリデータをエフェミリ受信手段2である
時間だけ収集したエフェミリデータを格納するエフェミ
リ格納手段である。
【0042】7は衛星から送られてくる信号からドップ
ラー周波数を測定するドップラー測定手段である。
【0043】8はドップラー測定手段7で測定したドッ
プラー周波数を格納するドップラー格納手段である。
【0044】9はエフェミリ格納手段6で格納している
エフェミリデータとドップラー格納手段8で格納してい
るドップラー周波数を基にして測位演算を行なう測位演
算手段である。
【0045】10は測位演算手段9で得られた2個の解
のうち、共通可視範囲記憶手段5で覚えている共通可視
範囲内に含まれる方を真解と識別する真偽判定手段であ
る。
【0046】共通可視範囲記憶手段5で記憶している共
通バッファBUF[4][4]が指す中心C1と、測位
演算手段9で得られた2個の解の相対位置を、共通可視
範囲計算手段4のステップ2と同様に(数6)を使って
配列の添字のずれ量に変換する。今、2解が(λa,φ
a)、(λb,φb)であり、計算されたずれ量を(φ
rela1,λrela1)、(φrelb1,λre
lb1)とする。
【0047】0<=4+φrela1<=9、0<=4
+λrela1<=9 のとき、BUF[4+φrela1][4+λrela
1] = 1の条件が満たされると、(λa,φa)は
共通可視範囲内にあると考えられる。真解の位置から必
ず衛星が見えているので、共通可視範囲内にある方の解
を真解とする。
【0048】次に請求項2に記載の測位装置の具体例に
ついて図1を参照しながら説明する。
【0049】図1において、11は共通可視範囲記憶手
段5で記憶されている共通可視範囲の平均位置を求める
共通可視範囲平均位置計算手段である。共通可視範囲記
憶手段5で記憶されている共通バッファBUFにおい
て、共通可視範囲の(値1が格納されている)要素数を
n、共通可視範囲の各要素が示す領域の中心を経度と緯
度に変換したものを(λ0,φ0)、(λ1,φ1)〜(λ
n-1,φn-1)とすると、共通可視範囲の平均値Q
(λQ,φQ)は(数7)で求められる。
【0050】
【数7】
【0051】12は共通可視範囲平均位置計算手段11
で計算した共通可視範囲の平均位置を記憶しておく共通
可視範囲平均位置記憶手段である。
【0052】13は衛星別エフェミリ記憶手段3で記憶
しているエフェミリを基に衛星のグラウンドトラックを
予想するグラウンドトラック予想手段である。実際のグ
ラウンドトラックを求めるための衛星の軌道計算には、
多くの情報と複雑な計算が必要となるので、ここではグ
ラウンドトラックを直線と考える。
【0053】以下にグラウンドトラックの求め方を説明
する。エフェミリデータより衛星S1の位置は(x1
1,z1)、衛星の位置ベクトルv1は(x1,y1,z
1)なので、t秒後の衛星の位置はS1(x1+tx1
1+ty1,z1+tz1)である。これを(数5)を使
ってS1(λ1,φ1)、S1(λ1,φ1)に変換する
と、この2点の位置を通る直線f(λ)は(数8)で表
わすことができ、この直線f(λ)が衛星のグラウンド
トラックである。
【0054】
【数8】
【0055】14はグラウンドトラック予想手段13で
予想した3個の衛星のグラウンドトラックを記憶してお
くグラウンドトラック記憶手段である。
【0056】15はグラウンドトラック記憶手段14で
記憶されている衛星のグラウンドトラックと、共通可視
範囲記憶手段5で記憶されている共通可視範囲を基に次
の段階のエフェミリ収集のために通信する衛星を選択す
る衛星選択手段である。
【0057】測位結果の2個の解(真解・偽解)は、グ
ラウンドトラック上のTCA時の点で点対称に折り返し
て収束させるので、グラウンドトラックを挟んで得られ
る。このことから3個の衛星の共通可視範囲を通らない
グラウンドトラックの衛星を選択すれば、片方の解が必
ず共通可視範囲外に存在するので真偽判定がより確実に
なる。
【0058】グラウンドトラックが共通可視範囲内を通
るかの判断方法の一例を以下に示す。グラウンドトラッ
クが共通可視範囲内にある赤道と平行な直線と交われ
ば、グラウンドトラックは共通可視範囲内を通るといえ
る。赤道と平行な直線をg(λ)とすると(数9)で表
わせる。
【0059】
【数9】
【0060】直線g(λ)の共通可視範囲内での経度の
範囲が最小経度λminから最大経度λmaxとすると、(数
10)が成り立つとき、グラウンドトラックf(λ)と
直線g(λ)は交わるといえる。
【0061】
【数10】
【0062】最初に直線g(λ)の値を共通可視範囲範
囲内の緯度の範囲内の最小緯度φmi nとし、グラウンド
トラックf(λ)と交わるか調べる。2直線が交わらな
ければ、直線g(λ)の値を共通可視範囲内の最大緯度
φmaxまで変化させて上記のように調べる。途中で2直
線が交わっていれば、そこで調べるのを止める。以上の
ようにして最後まで2直線が交わらなかったグラウンド
トラックの衛星を選択する。
【0063】しかしながら、3個の衛星のグラウンドト
ラックが全て共通可視範囲内を通る場合がある。そのと
きは、共通可視範囲平均位置記憶手段12で記憶されて
いる共通可視範囲の平均位置とグラウンドトラックとの
距離を調べて最も離れているグラウンドトラックの衛星
を選択する。共通可視範囲の平均位置Q(λQ,φQ)と
グラウンドトラックf(λ)の距離をuとすると(数1
1)で求められる。
【0064】
【数11】
【0065】よって、距離が最も遠いグラウンドトラッ
クの衛星を選択する。次に請求項3に記載の測位装置の
具体例について図1を参照しながら説明する。16は共
通可視範囲平均位置記憶手段12で記憶されている共通
可視範囲の平均位置を測位演算手段9での初期値に設定
する初期値設定手段である。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、複数の測位結果の中に
は測定誤差、計算誤差が原因で標準偏差が小さくなり、
偽解と真解の区別がつかないときでも確実に真解識別が
でき、TCAと端末の距離に関係なく測位演算時間の短
縮ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における測位装置のブロ
ック図
【図2】本発明の一実施の形態における位置関係図
【図3】本発明の一実施の形態における配列VIEWの
説明図
【図4】本発明の一実施の形態におけるワークWRKの
例示図
【図5】本発明の一実施の形態における共通バッファB
UFの例示図
【図6】本発明の一実施の形態におけるワークWRKの
例示図
【図7】本発明の一実施の形態における共通バッファB
UFの例示図
【図8】従来の測位装置における測位演算の過程を示し
た図
【符号の説明】
1 衛星切換手段 2 エフェミリ受信手段 3 衛星別エフェミリ格納手段 4 共通可視範囲計算手段 5 共通可視範囲記憶手段 6 エフェミリ格納手段 7 ドップラー測定手段 8 ドップラー格納手段 9 測位演算手段 10 真偽判定手段 11 共通可視範囲平均位置計算手段 12 共通可視範囲平均位置記憶手段 13 グラウンドトラック予想手段 14 グラウンドトラック記憶手段 15 衛星選択手段 16 初期値設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衛星と通信を行なう地上の衛星通信端末機
    に組込まれるドップラー方式による測位装置であって、
    3個の衛星と1回ずつ通信するように衛星を切換える衛
    星切換手段と、前記衛星切換手段で切換えた衛星から送
    られてきた信号からエフェミリデータを得るエフェミリ
    受信手段と、前記エフェミリ受信手段で受信したエフェ
    ミリデータを衛星別に格納する衛星別エフェミリ格納手
    段と、前記衛星別エフェミリ格納手段で格納している3
    個の衛星の各エフェミリデータから衛星別の可視範囲を
    計算し共通の可視範囲を求める共通可視範囲計算手段
    と、前記共通可視範囲計算手段で計算した範囲を覚えて
    おく共通可視範囲記憶手段と、前記衛星切換手段で切換
    えられた衛星から一定の時間だけ収集したエフェミリデ
    ータを格納するエフェミリ格納手段と、衛星から送られ
    てくる信号からドップラー周波数を測定するドップラー
    測定手段と、前記ドップラー測定手段で測定したドップ
    ラー周波数を格納するドップラー格納手段と、前記エフ
    ェミリ格納手段に格納しているエフェミリデータと前記
    ドップラー格納手段で格納しているドップラー周波数を
    基にして測位演算を行なう測位演算手段と、前記測位演
    算手段で得られた2つの解のうち前記共通可視範囲記憶
    手段に記憶している共通可視範囲内に含まれる方の解を
    真解と判定する真偽判定手段とを備えたことを特徴とす
    る測位装置。
  2. 【請求項2】前記共通可視範囲記憶手段で記憶されてい
    る共通可視範囲の平均位置を計算する共通可視範囲平均
    位置計算手段と、前記共通可視範囲平均位置計算手段で
    計算した平均位置を記憶する共通可視範囲平均位置記憶
    手段と、前記エフェミリ格納手段に格納しているエフェ
    ミリを基に衛星のグラウンドトラックを予想するグラウ
    ンドトラック予想手段と、前記グラウンドトラック予想
    手段で予想した衛星別のグラウンドトラックを記憶して
    おくグラウンドトラック記憶手段と、前記グラウンドト
    ラック記憶手段で記憶しているグラウンドトラックの中
    から前記共通可視範囲記憶手段で記憶している3個の衛
    星の共通可視範囲を通らないグラウンドトラックの衛星
    か、もしくは3個の衛星全てのグラウンドトラックが共
    通可視範囲内を通るときに前記共通可視範囲平均位置記
    憶手段で記憶されている平均位置と最も離れているグラ
    ウンドトラックの衛星を選択する衛星選択手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の測位装置。
  3. 【請求項3】前記共通可視範囲平均位置記憶手段に記憶
    されている平均位置をエフェミリ収集後の前記測位演算
    手段での繰り返し計算に使う初期値に設定する初期値設
    定手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の測位
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298605A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 軌道推定装置および軌道推定方法

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JP2008298605A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 軌道推定装置および軌道推定方法

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