JPH1030431A - 遮蔽板を備えた脱硝装置 - Google Patents
遮蔽板を備えた脱硝装置Info
- Publication number
- JPH1030431A JPH1030431A JP8183904A JP18390496A JPH1030431A JP H1030431 A JPH1030431 A JP H1030431A JP 8183904 A JP8183904 A JP 8183904A JP 18390496 A JP18390496 A JP 18390496A JP H1030431 A JPH1030431 A JP H1030431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- denitration
- shielding plate
- reactor
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱硝装置の反応器内に流入する排気ガスの偏
流とか乱流によるガス密度の不均一に起因する脱硝効果
の低下を防止することができる脱硝装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 反応器1内部にハニカム状に構成された
触媒で成る脱硝剤2を積層配置し、導入部6から排気ガ
スGを流入すると同時にノズル3から還元剤を噴霧し
て、接触還元法に基づいて排気ガス中の窒素酸化物を除
去する脱硝装置における上記反応器1内にあって、排気
ガスGの導入部6と対向する部位に、流入する排気ガス
が衝突した際に後流渦を生成して一次整流する遮蔽板1
1を配設し、更に該遮蔽板11と脱硝剤2との間に、多
数の孔部を通過する際に二次整流する多孔板12を配設
した脱硝装置の構成にしてある。遮蔽板11として円板
状もしくは楕円形板状のものを用いる。
流とか乱流によるガス密度の不均一に起因する脱硝効果
の低下を防止することができる脱硝装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 反応器1内部にハニカム状に構成された
触媒で成る脱硝剤2を積層配置し、導入部6から排気ガ
スGを流入すると同時にノズル3から還元剤を噴霧し
て、接触還元法に基づいて排気ガス中の窒素酸化物を除
去する脱硝装置における上記反応器1内にあって、排気
ガスGの導入部6と対向する部位に、流入する排気ガス
が衝突した際に後流渦を生成して一次整流する遮蔽板1
1を配設し、更に該遮蔽板11と脱硝剤2との間に、多
数の孔部を通過する際に二次整流する多孔板12を配設
した脱硝装置の構成にしてある。遮蔽板11として円板
状もしくは楕円形板状のものを用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関等における
排気ガス中に含まれている窒素酸化物(NOX)を除去
するための脱硝装置に関し、特に内方に遮蔽板を備えた
脱硝装置に関するものである。
排気ガス中に含まれている窒素酸化物(NOX)を除去
するための脱硝装置に関し、特に内方に遮蔽板を備えた
脱硝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NOX処理技術は種々の分野で必要とさ
れてきており、例えばディーゼル機関等の排気ガス中に
存在するNOXは人体に有害であって酸性雨の発生原因
ともなるので、これら排気ガス中のNOXを効果的に処
理する技術が望まれている。
れてきており、例えばディーゼル機関等の排気ガス中に
存在するNOXは人体に有害であって酸性雨の発生原因
ともなるので、これら排気ガス中のNOXを効果的に処
理する技術が望まれている。
【0003】一般に上記NOXの処理方法は排煙脱硝技
術として実用化されている。この排煙脱硝技術は乾式法
と湿式法に大別されるが、現在では乾式法の一つである
選択接触還元法が技術的に先行しており、有力な脱硝方
法として注目されている。
術として実用化されている。この排煙脱硝技術は乾式法
と湿式法に大別されるが、現在では乾式法の一つである
選択接触還元法が技術的に先行しており、有力な脱硝方
法として注目されている。
【0004】上記選択接触還元法の主反応は以下の通り
である。
である。
【0005】 4NO+4NH3+O2 → 4N2+6H2O・・・・・・・・・・・・・(1) この反応は還元剤としてアンモニア,炭化水素,一酸化
炭素が使用され、特にアンモニアは酸素が共存しても選
択的にNOXを除去するため、ディーゼル機関等の排気
ガス中に含まれているNOXの除去に用いて有効であ
る。
炭素が使用され、特にアンモニアは酸素が共存しても選
択的にNOXを除去するため、ディーゼル機関等の排気
ガス中に含まれているNOXの除去に用いて有効であ
る。
【0006】上記脱硝装置の一例として、図10に示し
たように密閉型の反応器1内部にハニカム状に構成され
た触媒で成る脱硝剤2,2を多数個並べて積層してお
き、該反応器1の上方から排気ガスGが流入されるのと
同時にノズル3からタンク4に貯留された還元剤を散布
して、上記(1)式に基づく接触還元を行う手段が多用
されている。尚、脱硝剤2を構成する触媒としてプラチ
ナ等の貴金属とかアルミナ,酸化チタン(TiO2)等
に担持された各種金属酸化物が使用される。
たように密閉型の反応器1内部にハニカム状に構成され
た触媒で成る脱硝剤2,2を多数個並べて積層してお
き、該反応器1の上方から排気ガスGが流入されるのと
同時にノズル3からタンク4に貯留された還元剤を散布
して、上記(1)式に基づく接触還元を行う手段が多用
されている。尚、脱硝剤2を構成する触媒としてプラチ
ナ等の貴金属とかアルミナ,酸化チタン(TiO2)等
に担持された各種金属酸化物が使用される。
【0007】図10の例では、脱硝剤2,2の上方に空
間部15が形成されていて、この空間部15によって流
入する排気ガスGと還元剤の混合効果を高めるとともに
排気ガスGの偏流とか乱流を抑制する作用を持たせてい
る。
間部15が形成されていて、この空間部15によって流
入する排気ガスGと還元剤の混合効果を高めるとともに
排気ガスGの偏流とか乱流を抑制する作用を持たせてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の脱硝装置例では、反応器1内に流入する排気ガ
スGの偏流とか乱流に伴うガス密度の不均一に起因し
て、該排気ガスGの拡散状態が不十分になり易く、排気
ガス全体に対して触媒に基づく均一な脱硝効果を得るこ
とができない場合があるという難点がある。
な従来の脱硝装置例では、反応器1内に流入する排気ガ
スGの偏流とか乱流に伴うガス密度の不均一に起因し
て、該排気ガスGの拡散状態が不十分になり易く、排気
ガス全体に対して触媒に基づく均一な脱硝効果を得るこ
とができない場合があるという難点がある。
【0009】前記反応器1に流入する排気ガスは、発電
機等の周辺機器との関係から曲がった状態で配置された
配管を通って流入する場合が多いため、前記空間部15
を形成しただけでは偏流とか乱流を抑制する効果が不十
分であり、且つこの抑制作用と還元剤の混合効果を高め
るためには、空間部15を上下に延長して現行のものよ
りも更に大きくしなければならず、その結果反応器1自
体が大型化して広い設置スペースが要求されるという難
点が生じる。
機等の周辺機器との関係から曲がった状態で配置された
配管を通って流入する場合が多いため、前記空間部15
を形成しただけでは偏流とか乱流を抑制する効果が不十
分であり、且つこの抑制作用と還元剤の混合効果を高め
るためには、空間部15を上下に延長して現行のものよ
りも更に大きくしなければならず、その結果反応器1自
体が大型化して広い設置スペースが要求されるという難
点が生じる。
【0010】又、反応器1内に充填された脱硝剤2,2
内へは均一な流速で排気ガスGを流すことが望ましい
が、図11のハニカム内流速分布図に示したように、排
気ガスGの偏流の影響から脱硝剤2,2の中心部分での
が流速が大きく、周辺部の流速が小さくなる傾向があ
り、脱硝効果の均一性が阻害される要因となっている。
内へは均一な流速で排気ガスGを流すことが望ましい
が、図11のハニカム内流速分布図に示したように、排
気ガスGの偏流の影響から脱硝剤2,2の中心部分での
が流速が大きく、周辺部の流速が小さくなる傾向があ
り、脱硝効果の均一性が阻害される要因となっている。
【0011】そこで本発明はこのような従来の脱硝装置
が有している課題を解消して、反応器内に流入する排気
ガスの偏流とか乱流によるガス密度の不均一に起因する
脱硝効果の低下を防止することができる脱硝装置を提供
することを目的とするものである。
が有している課題を解消して、反応器内に流入する排気
ガスの偏流とか乱流によるガス密度の不均一に起因する
脱硝効果の低下を防止することができる脱硝装置を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、密閉型の反応器内部にハニカム状に構成さ
れた触媒で成る脱硝剤を積層配置し、導入部から該反応
器内に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気ガ
ス中に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気ガ
ス中の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するように
した脱硝装置において、請求項1により、上記反応器内
にあって排気ガスの導入部と対向する部位に、流入する
排気ガスが衝突した際に後流渦を生成して一次整流する
遮蔽板を配設し、更に該遮蔽板と脱硝剤との間に、多数
の孔部を通過する際に二次整流する多孔板を配設した遮
蔽板を備えた脱硝装置を提供する。
するために、密閉型の反応器内部にハニカム状に構成さ
れた触媒で成る脱硝剤を積層配置し、導入部から該反応
器内に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気ガ
ス中に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気ガ
ス中の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するように
した脱硝装置において、請求項1により、上記反応器内
にあって排気ガスの導入部と対向する部位に、流入する
排気ガスが衝突した際に後流渦を生成して一次整流する
遮蔽板を配設し、更に該遮蔽板と脱硝剤との間に、多数
の孔部を通過する際に二次整流する多孔板を配設した遮
蔽板を備えた脱硝装置を提供する。
【0013】請求項2により、上記反応器内にあって排
気ガスの導入部と対向する部位に、流入する排気ガスが
衝突した際に後流渦を生成して整流する遮蔽板を配設し
た脱硝装置構成にしてある。
気ガスの導入部と対向する部位に、流入する排気ガスが
衝突した際に後流渦を生成して整流する遮蔽板を配設し
た脱硝装置構成にしてある。
【0014】請求項4として、上記排気ガスの導入部に
曲がりダクトを採用するとともに、円板状の遮蔽板を、
排気ガスの風圧中心と遮蔽板の中心点とが一致するよう
に該曲がりダクトの曲がり方向外側方向に一定長だけ偏
位した位置に配設してある。上記円板状の遮蔽板に代え
て楕円形板状の遮蔽板を配設した構成も提案する。
曲がりダクトを採用するとともに、円板状の遮蔽板を、
排気ガスの風圧中心と遮蔽板の中心点とが一致するよう
に該曲がりダクトの曲がり方向外側方向に一定長だけ偏
位した位置に配設してある。上記円板状の遮蔽板に代え
て楕円形板状の遮蔽板を配設した構成も提案する。
【0015】かかる請求項1記載の脱硝装置によれば、
内燃機関からガス密度が不均一な偏流及び乱流状態とし
て送り込まれた排気ガスは、導入部で噴霧された還元剤
のガスと一体となり、反応器に流入するのと同時に導入
部と対向する部位に配設された遮蔽板に衝突した後、こ
の遮蔽板によって後流渦を生成して一次整流され、更に
多孔板に開口された多数の孔部を通過する際に二次整流
されてから脱硝剤を通過し、選択接触還元法の均一な主
反応に基づいて排気ガスG中に含まれている窒素酸化物
(NOX)が除去されてから外方に放出される。この時
に導入部から流入する排気ガスに偏流とか乱流が存在し
ても、遮蔽板による一次整流作用と多孔板による二次整
流作用によって整流効果が得られてガス密度が平均化さ
れるという作用が得られる。
内燃機関からガス密度が不均一な偏流及び乱流状態とし
て送り込まれた排気ガスは、導入部で噴霧された還元剤
のガスと一体となり、反応器に流入するのと同時に導入
部と対向する部位に配設された遮蔽板に衝突した後、こ
の遮蔽板によって後流渦を生成して一次整流され、更に
多孔板に開口された多数の孔部を通過する際に二次整流
されてから脱硝剤を通過し、選択接触還元法の均一な主
反応に基づいて排気ガスG中に含まれている窒素酸化物
(NOX)が除去されてから外方に放出される。この時
に導入部から流入する排気ガスに偏流とか乱流が存在し
ても、遮蔽板による一次整流作用と多孔板による二次整
流作用によって整流効果が得られてガス密度が平均化さ
れるという作用が得られる。
【0016】請求項2記載の脱硝装置によれば、排気ガ
スが導入部と対向する部位に配設された円板状の遮蔽板
に衝突した後、該遮蔽板の下流側で後流渦が発生して偏
流とか乱流が整流されてから脱硝剤内を通過する。従っ
て多孔板を使用しないことにより反応器の小型化が図れ
る。
スが導入部と対向する部位に配設された円板状の遮蔽板
に衝突した後、該遮蔽板の下流側で後流渦が発生して偏
流とか乱流が整流されてから脱硝剤内を通過する。従っ
て多孔板を使用しないことにより反応器の小型化が図れ
る。
【0017】請求項3,4,5記載の脱硝装置によれ
ば、排気ガスが曲がりダクトの曲がり方向外側部分に集
中し、曲がり方向内側部分に滞留部が生じて偏流を伴っ
て還元剤のガスと一体に反応器内に流入した際に、導入
部と対向する部位に配設された円板状もしくは楕円形板
状の遮蔽板に衝突することによって該遮蔽板の下流側で
後流渦が発生して整流効果が得られ、ガス密度が平均化
されてから脱硝剤内を通過する。
ば、排気ガスが曲がりダクトの曲がり方向外側部分に集
中し、曲がり方向内側部分に滞留部が生じて偏流を伴っ
て還元剤のガスと一体に反応器内に流入した際に、導入
部と対向する部位に配設された円板状もしくは楕円形板
状の遮蔽板に衝突することによって該遮蔽板の下流側で
後流渦が発生して整流効果が得られ、ガス密度が平均化
されてから脱硝剤内を通過する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る遮蔽板を備えた脱硝装置の各種実施例を、前記従来の
構成部分と同一の構成部分に同一の符号を付して詳述す
る。図1は本発明の第1実施例にかかる脱硝装置10の
構成を示す要部断面図であって、1は密閉型の反応器で
あり、この反応器1内部にはハニカム状に構成された多
数個の触媒で成る脱硝剤2,2が積層配置されている。
各脱硝剤2,2の間には、断熱性と耐衝撃性を持たせる
ためのスペーサ5,5が挿入されている。6は排気ガス
Gの導入部、8は同排出部である。
る遮蔽板を備えた脱硝装置の各種実施例を、前記従来の
構成部分と同一の構成部分に同一の符号を付して詳述す
る。図1は本発明の第1実施例にかかる脱硝装置10の
構成を示す要部断面図であって、1は密閉型の反応器で
あり、この反応器1内部にはハニカム状に構成された多
数個の触媒で成る脱硝剤2,2が積層配置されている。
各脱硝剤2,2の間には、断熱性と耐衝撃性を持たせる
ためのスペーサ5,5が挿入されている。6は排気ガス
Gの導入部、8は同排出部である。
【0019】上記排気ガスGの導入部6の近傍部分に
は、外方から壁部を貫通して還元剤の流通管7が挿通さ
れ、この流通管7の内方先端部にノズル3が固定されて
いるとともに該流通管7の他端部に還元剤が貯留された
タンク4が配置されている。尚、ノズル3に連結された
還元剤の流通管7に加えて、圧縮空気の流通管をも連結
した2流体タイプのものを用いることも可能である。
は、外方から壁部を貫通して還元剤の流通管7が挿通さ
れ、この流通管7の内方先端部にノズル3が固定されて
いるとともに該流通管7の他端部に還元剤が貯留された
タンク4が配置されている。尚、ノズル3に連結された
還元剤の流通管7に加えて、圧縮空気の流通管をも連結
した2流体タイプのものを用いることも可能である。
【0020】第1実施例の場合、上記反応器1内にあっ
て排気ガスGの導入部6と対向する部位に遮蔽板11が
配設され、更にこの遮蔽板11と脱硝剤2,2との間に
多孔板12が配設されている。この遮蔽板11は図2
(A)(B)に示したように中心部に取付用の孔部11
aが開口された円盤状の部材で構成され、多孔板12は
図3に示したように多数の孔部12a,12aが開口さ
れたプレート状部材で構成されている。
て排気ガスGの導入部6と対向する部位に遮蔽板11が
配設され、更にこの遮蔽板11と脱硝剤2,2との間に
多孔板12が配設されている。この遮蔽板11は図2
(A)(B)に示したように中心部に取付用の孔部11
aが開口された円盤状の部材で構成され、多孔板12は
図3に示したように多数の孔部12a,12aが開口さ
れたプレート状部材で構成されている。
【0021】尚、遮蔽板11の固定手段としては、反応
器1の外方から壁部を貫通して設けた図外の支持杆の先
端部に前記取付用の孔部11aを固定すればよく、多孔
板12の固定手段としては、該多孔板12の周縁部を反
応器1の内壁部に固定する等の手段を用いればよい。
器1の外方から壁部を貫通して設けた図外の支持杆の先
端部に前記取付用の孔部11aを固定すればよく、多孔
板12の固定手段としては、該多孔板12の周縁部を反
応器1の内壁部に固定する等の手段を用いればよい。
【0022】かかる構成に基づく本第1実施例の動作を
以下に説明する。即ち、内燃機関から発生する排気ガス
Gが導入部6からガス密度が不均一な偏流もしくは乱流
状態として反応器1内に送り込まれた際に、還元剤の流
通管7を介してタンク4内に貯留された還元剤をノズル
3に供給することにより、この還元剤を排気ガスGの下
流側に向けて噴霧する。
以下に説明する。即ち、内燃機関から発生する排気ガス
Gが導入部6からガス密度が不均一な偏流もしくは乱流
状態として反応器1内に送り込まれた際に、還元剤の流
通管7を介してタンク4内に貯留された還元剤をノズル
3に供給することにより、この還元剤を排気ガスGの下
流側に向けて噴霧する。
【0023】すると排気ガスGは還元剤のガスと一体と
なり、導入部6と対向する部位に配設された遮蔽板11
に衝突した後、この遮蔽板11によって後流渦を生成し
て一次整流され、更に多孔板12に開口された多数の孔
部12a,12aを通過する際に二次整流されてから脱
硝剤2,2内を通過する。そして選択接触還元法の主反
応(前記の1式を参照)に基づいて、排気ガスG中に含
まれている窒素酸化物(NOX)が均一な脱硝反応によ
り除去され、排出部8から外方に放出される。
なり、導入部6と対向する部位に配設された遮蔽板11
に衝突した後、この遮蔽板11によって後流渦を生成し
て一次整流され、更に多孔板12に開口された多数の孔
部12a,12aを通過する際に二次整流されてから脱
硝剤2,2内を通過する。そして選択接触還元法の主反
応(前記の1式を参照)に基づいて、排気ガスG中に含
まれている窒素酸化物(NOX)が均一な脱硝反応によ
り除去され、排出部8から外方に放出される。
【0024】従って反応器1の導入部6から流入する排
気ガスGに偏流とか乱流が存在しても、遮蔽板11によ
る一次整流作用と多孔板12による二次整流作用によっ
て排気ガスGの持つ偏流とか乱流の整流効果が得られ、
ガス密度が平均化されるという動作態様が得られる。
尚、遮蔽板11の後流渦による整流作用の実際は以下の
第2実施例によって説明する。
気ガスGに偏流とか乱流が存在しても、遮蔽板11によ
る一次整流作用と多孔板12による二次整流作用によっ
て排気ガスGの持つ偏流とか乱流の整流効果が得られ、
ガス密度が平均化されるという動作態様が得られる。
尚、遮蔽板11の後流渦による整流作用の実際は以下の
第2実施例によって説明する。
【0025】図4は本発明の第2実施例を示す要部断面
図であって、基本的な構成は前記第1実施例と一致して
いるため、同一の符号を付して表示してある。この第2
実施例では、反応器1内にあって排気ガスGの導入部6
と対向する部位に円板状の遮蔽板11が配設されてい
て、この遮蔽板11によって整流された排気ガスGが直
ちに脱硝剤2,2に供給されるようになっている。他の
構成要素及び遮蔽板11の固定手段等は前記多孔板12
を除いて第1実施例と同一である。
図であって、基本的な構成は前記第1実施例と一致して
いるため、同一の符号を付して表示してある。この第2
実施例では、反応器1内にあって排気ガスGの導入部6
と対向する部位に円板状の遮蔽板11が配設されてい
て、この遮蔽板11によって整流された排気ガスGが直
ちに脱硝剤2,2に供給されるようになっている。他の
構成要素及び遮蔽板11の固定手段等は前記多孔板12
を除いて第1実施例と同一である。
【0026】かかる構成に基づく第2実施例によれば、
内燃機関から発生する排気ガスGが導入部6からガス密
度が不均一な偏流もしくは乱流状態として反応器1内に
送り込まれ、ノズル3から下流側に向けて噴霧された還
元剤のガスと一体となって導入部6と対向する部位に配
設された円板状の遮蔽板11に衝突する。するとこの遮
蔽板11の下流側で後流渦Aが発生し、この後流渦Aに
よって偏流とか乱流の整流作用が得られ、ガス密度が平
均化されてから脱硝剤2,2内を通過する。
内燃機関から発生する排気ガスGが導入部6からガス密
度が不均一な偏流もしくは乱流状態として反応器1内に
送り込まれ、ノズル3から下流側に向けて噴霧された還
元剤のガスと一体となって導入部6と対向する部位に配
設された円板状の遮蔽板11に衝突する。するとこの遮
蔽板11の下流側で後流渦Aが発生し、この後流渦Aに
よって偏流とか乱流の整流作用が得られ、ガス密度が平
均化されてから脱硝剤2,2内を通過する。
【0027】図5は本発明の第3実施例の要部断面図で
あって、基本的な構成は前記第1,第2実施例と一致し
ており、同一の符号を付して表示してある。一般に反応
器1内に排気ガスGを送り込む配管は、周囲のスペース
とかレイアウトの都合上から直管状に形成することはほ
とんどなく、通常は配管の中途部が曲折されているのが
通例である。この第3実施例では排気ガスGの導入部6
として曲がりダクトを用いた例である。
あって、基本的な構成は前記第1,第2実施例と一致し
ており、同一の符号を付して表示してある。一般に反応
器1内に排気ガスGを送り込む配管は、周囲のスペース
とかレイアウトの都合上から直管状に形成することはほ
とんどなく、通常は配管の中途部が曲折されているのが
通例である。この第3実施例では排気ガスGの導入部6
として曲がりダクトを用いた例である。
【0028】この第3実施例の場合も第2実施例と同様
に反応器1内の排気ガスGの導入部6と対向する部位に
円板状遮蔽板11が配設されていて、この遮蔽板11に
よって整流された排気ガスGが脱硝剤2,2に供給され
るようになっている。
に反応器1内の排気ガスGの導入部6と対向する部位に
円板状遮蔽板11が配設されていて、この遮蔽板11に
よって整流された排気ガスGが脱硝剤2,2に供給され
るようになっている。
【0029】通常排気ガスGが導入部6としての曲がり
ダクトを通って反応器1内に送り込まれる際には、図5
の矢印Bに示したように曲がり方向外側部分にガス流が
集中してしまい、曲がり方向内側部分には矢印Cに示す
滞留部が生じる。このようなガス流の滞留部に起因する
偏流を伴って排気ガスGが還元剤のガスと一体となって
反応器1内に流入しても、導入部6と対向する部位に配
設された遮蔽板11に衝突することにより該遮蔽板11
の下流側で後流渦Aが発生し、この後流渦Aによって偏
流の整流効果が得られ、ガス密度が平均化されてから脱
硝剤2,2内を通過するという動作態様が得られる。
ダクトを通って反応器1内に送り込まれる際には、図5
の矢印Bに示したように曲がり方向外側部分にガス流が
集中してしまい、曲がり方向内側部分には矢印Cに示す
滞留部が生じる。このようなガス流の滞留部に起因する
偏流を伴って排気ガスGが還元剤のガスと一体となって
反応器1内に流入しても、導入部6と対向する部位に配
設された遮蔽板11に衝突することにより該遮蔽板11
の下流側で後流渦Aが発生し、この後流渦Aによって偏
流の整流効果が得られ、ガス密度が平均化されてから脱
硝剤2,2内を通過するという動作態様が得られる。
【0030】図8は第3実施例におけるハニカム内流速
分布図であり、遮蔽板11の存在に伴って図11の従来
例に比較して中心部分での流速突出部が消滅しており、
全体的に流速分布が平坦となっていることにより、排気
ガスGの偏流の影響をなくして脱硝効果の均一性がはか
れることが理解される。
分布図であり、遮蔽板11の存在に伴って図11の従来
例に比較して中心部分での流速突出部が消滅しており、
全体的に流速分布が平坦となっていることにより、排気
ガスGの偏流の影響をなくして脱硝効果の均一性がはか
れることが理解される。
【0031】図6は本発明の第4実施例の要部断面図で
あって、基本的な構成は前記第3実施例と一致してお
り、同一の符号を付して表示してある。この第4実施例
では排気ガスGの導入部6として曲がりダクトを用いる
とともに反応器1内の排気ガスGの導入部6と対向する
部位に円板状の遮蔽板11が配設された構造は第3実施
例と一致しているが、第4実施例では導入部6を構成す
る曲がりダクトの中心線Lと遮蔽板11の中心点Oとが
一致していないように遮蔽板11を配設したことが特徴
となっている。
あって、基本的な構成は前記第3実施例と一致してお
り、同一の符号を付して表示してある。この第4実施例
では排気ガスGの導入部6として曲がりダクトを用いる
とともに反応器1内の排気ガスGの導入部6と対向する
部位に円板状の遮蔽板11が配設された構造は第3実施
例と一致しているが、第4実施例では導入部6を構成す
る曲がりダクトの中心線Lと遮蔽板11の中心点Oとが
一致していないように遮蔽板11を配設したことが特徴
となっている。
【0032】即ち、遮蔽板11は曲がりダクトの曲がり
方向外側方向に一定長だけ偏位した位置に配設されてい
て、これに伴って導入された排気ガスGの風圧中心と遮
蔽板11の中心点Oとが一致するように設定されてい
る。この偏位された位置にある遮蔽板11によって整流
された排気ガスGが脱硝剤2,2に供給されるようにな
っている。尚、第4実施例では前記した還元剤の流通管
7と該流通管7の内方先端部に固定されたノズル3の図
示は省略してある。
方向外側方向に一定長だけ偏位した位置に配設されてい
て、これに伴って導入された排気ガスGの風圧中心と遮
蔽板11の中心点Oとが一致するように設定されてい
る。この偏位された位置にある遮蔽板11によって整流
された排気ガスGが脱硝剤2,2に供給されるようにな
っている。尚、第4実施例では前記した還元剤の流通管
7と該流通管7の内方先端部に固定されたノズル3の図
示は省略してある。
【0033】かかる第4実施例によれば、排気ガスGが
曲がりダクトを通って反応器1内に送り込まれる際に、
曲がり方向外側部分にガス流が集中し、曲がり方向内側
部分に滞留部Cが生じることによる偏流を伴って排気ガ
スGが還元剤のガスと一体となって反応器1内に流入し
ても、排気ガスGの風圧中心と遮蔽板11の中心点Oと
が一致しているため、該遮蔽板11の下流側で均等に後
流渦Aが発生し、この後流渦Aによって偏流の整流効果
が得られてガス密度が平均化されてから脱硝剤2,2内
を通過するという動作態様が得られる。
曲がりダクトを通って反応器1内に送り込まれる際に、
曲がり方向外側部分にガス流が集中し、曲がり方向内側
部分に滞留部Cが生じることによる偏流を伴って排気ガ
スGが還元剤のガスと一体となって反応器1内に流入し
ても、排気ガスGの風圧中心と遮蔽板11の中心点Oと
が一致しているため、該遮蔽板11の下流側で均等に後
流渦Aが発生し、この後流渦Aによって偏流の整流効果
が得られてガス密度が平均化されてから脱硝剤2,2内
を通過するという動作態様が得られる。
【0034】図7は本発明の第5実施例の要部断面図で
あって、基本的な構成は前記第4実施例と一致してお
り、同一の符号を付して表示してある。この第5実施例
では第4実施例で用いた円板状の遮蔽板11に代えて楕
円形板状の遮蔽板11bを用いており、この遮蔽板11
bは第4実施例と同様に曲がりダクトの曲がり方向外側
方向に一定長だけ偏位した位置に配設されていて、これ
に伴って導入された排気ガスGの風圧中心と遮蔽板11
bの中心点とがほぼ一致するように設定されている。
尚、該遮蔽板11bの孔部11aは中心点から若干ずれ
た位置にあり、この孔部11aと導入部6を構成する曲
がりダクトの中心線Lとが一致している。その他の構成
は第4実施例と同一である。
あって、基本的な構成は前記第4実施例と一致してお
り、同一の符号を付して表示してある。この第5実施例
では第4実施例で用いた円板状の遮蔽板11に代えて楕
円形板状の遮蔽板11bを用いており、この遮蔽板11
bは第4実施例と同様に曲がりダクトの曲がり方向外側
方向に一定長だけ偏位した位置に配設されていて、これ
に伴って導入された排気ガスGの風圧中心と遮蔽板11
bの中心点とがほぼ一致するように設定されている。
尚、該遮蔽板11bの孔部11aは中心点から若干ずれ
た位置にあり、この孔部11aと導入部6を構成する曲
がりダクトの中心線Lとが一致している。その他の構成
は第4実施例と同一である。
【0035】かかる第5実施例によれば、排気ガスGが
曲がりダクトを通って反応器1内に送り込まれる際に、
前記例と同様に曲がり方向内側部分の滞留部Cに起因す
る偏流を伴って反応器1内に流入しても、排気ガスGの
風圧中心と楕円形板状の遮蔽板11bの中心点Oとがほ
ぼ一致しているため、該遮蔽板11bの下流側で均等に
後流渦Aが発生して偏流の整流効果が得られるという動
作態様が得られる。
曲がりダクトを通って反応器1内に送り込まれる際に、
前記例と同様に曲がり方向内側部分の滞留部Cに起因す
る偏流を伴って反応器1内に流入しても、排気ガスGの
風圧中心と楕円形板状の遮蔽板11bの中心点Oとがほ
ぼ一致しているため、該遮蔽板11bの下流側で均等に
後流渦Aが発生して偏流の整流効果が得られるという動
作態様が得られる。
【0036】図9は上記の各実施例1〜5におけるハニ
カム内流速分布の標準偏差の推移を表しており、横軸に
整流部の容積(m3)を、縦軸に標準偏差(m/s)を
夫々示している。図示したように遮蔽板11がない従来
例に比して、実施例1は遮蔽板11と多孔板12を配設
したことによって排気ガスGの偏流防止効果が高くなっ
ている。実施例2は円板状の遮蔽板11のみを使用して
多孔板12を用いていない例であるが、整流性能は実施
例1は略同等である上、整流部の容積を約40%小さく
して反応器1の小型化が可能になったことを示してい
る。
カム内流速分布の標準偏差の推移を表しており、横軸に
整流部の容積(m3)を、縦軸に標準偏差(m/s)を
夫々示している。図示したように遮蔽板11がない従来
例に比して、実施例1は遮蔽板11と多孔板12を配設
したことによって排気ガスGの偏流防止効果が高くなっ
ている。実施例2は円板状の遮蔽板11のみを使用して
多孔板12を用いていない例であるが、整流性能は実施
例1は略同等である上、整流部の容積を約40%小さく
して反応器1の小型化が可能になったことを示してい
る。
【0037】更に実施例3〜5は排気ガスGの導入部と
して曲がりダクトを用いた際の遮蔽板11,11bの形
状と設置場所に変化を持たせたことにより、偏流を防止
する上での最適化が行えることを示しており、この実施
例3〜5により曲がりダクトによる排気ガスの偏流の影
響をほとんど消滅することができる。
して曲がりダクトを用いた際の遮蔽板11,11bの形
状と設置場所に変化を持たせたことにより、偏流を防止
する上での最適化が行えることを示しており、この実施
例3〜5により曲がりダクトによる排気ガスの偏流の影
響をほとんど消滅することができる。
【0038】尚、上記各実施例ではノズル3よりも下流
側に遮蔽板11,11b及び多孔板12を配設されてい
るが、これはガス流が乱れている状態の方が還元剤の混
合が効率良く行われることと、噴霧された還元剤が気化
するために必要とする時間を考慮すると、ノズル3はか
なり上流側に設置することがことが好ましく、混合ガス
が整流されるのと同時に還元剤との混合が促進されるこ
とからもノズル3は必然的に図1に示した導入部6側に
配置するのが良い。
側に遮蔽板11,11b及び多孔板12を配設されてい
るが、これはガス流が乱れている状態の方が還元剤の混
合が効率良く行われることと、噴霧された還元剤が気化
するために必要とする時間を考慮すると、ノズル3はか
なり上流側に設置することがことが好ましく、混合ガス
が整流されるのと同時に還元剤との混合が促進されるこ
とからもノズル3は必然的に図1に示した導入部6側に
配置するのが良い。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる脱硝装置によれば、反応器に流入する排気ガスに偏
流とか乱流が存在しても、反応器に流入するのと同時に
導入部と対向する部位に配設された遮蔽板に衝突して後
流渦を生成することにより、整流されるとともにガスの
流速と密度がほぼ均一化されから脱硝剤を通過し、選択
接触還元法の均一な主反応に基づいて排気ガス中に含ま
れている窒素酸化物(NOX)を除去することができ
る。
かる脱硝装置によれば、反応器に流入する排気ガスに偏
流とか乱流が存在しても、反応器に流入するのと同時に
導入部と対向する部位に配設された遮蔽板に衝突して後
流渦を生成することにより、整流されるとともにガスの
流速と密度がほぼ均一化されから脱硝剤を通過し、選択
接触還元法の均一な主反応に基づいて排気ガス中に含ま
れている窒素酸化物(NOX)を除去することができ
る。
【0040】従って周囲のスペースとかレイアウトの都
合上から反応器内に排気ガスを送り込む配管を曲折した
場合に生じやすい排気ガスの偏流もしくは乱流の状態に
も的確に対処可能となり、偏流,乱流状態が反応器の出
口まで残ることがなく、排気ガスがノズルから噴霧され
た還元剤と充分に混合されて脱硝剤内を通過するので、
還元剤濃度が均一となって脱硝効率を向上させることが
できる。尚、多孔板を併用した際の二次整流作用によっ
て整流効果が高められる。
合上から反応器内に排気ガスを送り込む配管を曲折した
場合に生じやすい排気ガスの偏流もしくは乱流の状態に
も的確に対処可能となり、偏流,乱流状態が反応器の出
口まで残ることがなく、排気ガスがノズルから噴霧され
た還元剤と充分に混合されて脱硝剤内を通過するので、
還元剤濃度が均一となって脱硝効率を向上させることが
できる。尚、多孔板を併用した際の二次整流作用によっ
て整流効果が高められる。
【0041】又、偏流とか乱流を抑制するために反応器
内に格別大きな空間部を形成する必要がないので、反応
器自体の小型化がはかれると同時に広い設置スペースが
要求されないという効果がある。
内に格別大きな空間部を形成する必要がないので、反応
器自体の小型化がはかれると同時に広い設置スペースが
要求されないという効果がある。
【0042】従って本発明によれば、偏流とか乱流に伴
うガス密度の不均一に起因する該排気ガスの拡散状態を
整えて、排気ガス全体に対して触媒に基づく均一な脱硝
効果が得られる脱硝装置を提供することが出来る。
うガス密度の不均一に起因する該排気ガスの拡散状態を
整えて、排気ガス全体に対して触媒に基づく均一な脱硝
効果が得られる脱硝装置を提供することが出来る。
【図1】本発明の第1実施例を適用した脱硝装置の構成
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図2】図1の遮蔽板を示す(A)側断面図及び(B)
平面図。
平面図。
【図3】図1の多孔板を示す平面図。
【図4】本発明の第2実施例を適用した脱硝装置の構成
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図5】本発明の第3実施例を適用した脱硝装置の構成
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図6】本発明の第4実施例を適用した脱硝装置の構成
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図7】本発明の第5実施例を適用した脱硝装置の構成
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図8】第3実施例におけるハニカム内流速分布図。
【図9】各実施例1〜5におけるハニカム内流速分布の
標準偏差の推移を示すグラフ。
標準偏差の推移を示すグラフ。
【図10】従来の脱硝装置の構成を示す概要図。
【図11】従来例におけるハニカム内流速分布図。
1…反応器 2…脱硝剤 3…ノズル 4…(還元剤の)タンク 5…スペーサ 6…導入部 7…(還元剤の)流通管 8…排出部 10…脱硝装置 11,11b…遮蔽板 12…多孔板
Claims (5)
- 【請求項1】 密閉型の反応器内部にハニカム状に構成
された触媒で成る脱硝剤を積層配置し、導入部から該反
応器内に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気
ガス中に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気
ガス中の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するよう
にした脱硝装置において、 上記反応器内にあって排気ガスの導入部と対向する部位
に、流入する排気ガスが衝突した際に後流渦を生成して
一次整流する遮蔽板を配設し、更に該遮蔽板と脱硝剤と
の間に、多数の孔部を通過する際に二次整流する多孔板
を配設したことを特徴とする、遮蔽板を備えた脱硝装
置。 - 【請求項2】 密閉型の反応器内部にハニカム状に構成
された触媒で成る脱硝剤を積層配置し、導入部から該反
応器内に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気
ガス中に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気
ガス中の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するよう
にした脱硝装置において、 上記反応器内にあって排気ガスの導入部と対向する部位
に、流入する排気ガスが衝突した際に後流渦を生成して
整流する遮蔽板を配設したことを特徴とする、遮蔽板を
備えた脱硝装置。 - 【請求項3】 前記排気ガスの導入部として曲がりダク
トを採用した請求項2記載の遮蔽板を備えた脱硝装置。 - 【請求項4】 前記排気ガスの導入部として曲がりダク
トを採用するとともに、円板状の遮蔽板を、排気ガスの
風圧中心と遮蔽板の中心点とが一致するように該曲がり
ダクトの曲がり方向外側方向に一定長だけ偏位した位置
に配設した請求項2,3記載の遮蔽板を備えた脱硝装
置。 - 【請求項5】 上記円板状の遮蔽板に代えて、楕円形板
状の遮蔽板を排気ガスの風圧中心と遮蔽板の中心点とが
一致するように該曲がりダクトの曲がり方向外側方向に
一定長だけ偏位した位置に配設した請求項2,3記載の
遮蔽板を備えた脱硝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18390496A JP3409593B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 遮蔽板を備えた脱硝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18390496A JP3409593B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 遮蔽板を備えた脱硝装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1030431A true JPH1030431A (ja) | 1998-02-03 |
JP3409593B2 JP3409593B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=16143857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18390496A Expired - Fee Related JP3409593B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 遮蔽板を備えた脱硝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409593B2 (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003184544A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-07-03 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
GB2386845A (en) * | 2002-02-27 | 2003-10-01 | Fleetguard Inc | An exhaust after-treatment device |
JP2006132393A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-25 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2006207531A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 消音器一体型脱硝装置並びに該脱硝装置を備えた内燃機関及び該内燃機関を備えた発電システム |
WO2006096098A1 (en) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Volvo Lastvagnar Ab | Apparatus for mixing a liquid medium into a gaseous medium |
WO2006123511A1 (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-23 | Isuzu Motors Limited | 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム |
JP2007154817A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
WO2008139942A1 (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2009156067A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
JP2009216074A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Sango Co Ltd | 排気ガス浄化装置及びディーゼルエンジン用排気管 |
KR100994244B1 (ko) * | 2008-04-25 | 2010-11-12 | 서울시립대학교 산학협력단 | 열분해 공정에서 생산되는 왁스 제거용 충격분리 장치 |
EP2386738A1 (en) * | 2010-05-10 | 2011-11-16 | Deere & Company | Compact reduction agent doser for use in an SCR system of an internal combustion engine |
JP2020039997A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | 一般財団法人電力中央研究所 | 処理ガス反応塔 |
KR102243508B1 (ko) * | 2020-10-28 | 2021-04-22 | 한발매스테크 주식회사 | 사각 형태 스크러버 성능 향상을 위한 가스 분산 장치 |
KR102266049B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-06-16 | 고두수 | 기액접촉식 공기정화장치 |
JP2022055160A (ja) * | 2020-09-28 | 2022-04-07 | 株式会社三井E&Sマシナリー | 脱硝部の閉塞防止装置 |
CN114288847A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-08 | 杭州新世纪能源环保工程股份有限公司 | 一种烟气流场流速以及氨浓度分布均匀的scr脱硝装置 |
KR102495499B1 (ko) * | 2022-08-25 | 2023-02-07 | 영진아이엔디(주) | 디스트리뷰터를 구비한 촉매방식의 수평식 플라즈마 스크러버 및 이를 이용한 폐가스 처리 방법 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP18390496A patent/JP3409593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6722123B2 (en) | 2001-10-17 | 2004-04-20 | Fleetguard, Inc. | Exhaust aftertreatment device, including chemical mixing and acoustic effects |
JP2003184544A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-07-03 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
GB2386845A (en) * | 2002-02-27 | 2003-10-01 | Fleetguard Inc | An exhaust after-treatment device |
JP4662334B2 (ja) * | 2004-11-04 | 2011-03-30 | 三菱ふそうトラック・バス株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2006132393A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-25 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2006207531A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 消音器一体型脱硝装置並びに該脱硝装置を備えた内燃機関及び該内燃機関を備えた発電システム |
WO2006096098A1 (en) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Volvo Lastvagnar Ab | Apparatus for mixing a liquid medium into a gaseous medium |
WO2006123511A1 (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-23 | Isuzu Motors Limited | 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム |
US8091341B2 (en) | 2005-05-17 | 2012-01-10 | Isuzu Motors Limited | Exhaust gas purification method and exhaust gas purification system |
JP2007154817A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
WO2008139942A1 (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2009156067A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
JP2009216074A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Sango Co Ltd | 排気ガス浄化装置及びディーゼルエンジン用排気管 |
KR100994244B1 (ko) * | 2008-04-25 | 2010-11-12 | 서울시립대학교 산학협력단 | 열분해 공정에서 생산되는 왁스 제거용 충격분리 장치 |
EP2386738A1 (en) * | 2010-05-10 | 2011-11-16 | Deere & Company | Compact reduction agent doser for use in an SCR system of an internal combustion engine |
JP2020039997A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | 一般財団法人電力中央研究所 | 処理ガス反応塔 |
JP2022055160A (ja) * | 2020-09-28 | 2022-04-07 | 株式会社三井E&Sマシナリー | 脱硝部の閉塞防止装置 |
KR102243508B1 (ko) * | 2020-10-28 | 2021-04-22 | 한발매스테크 주식회사 | 사각 형태 스크러버 성능 향상을 위한 가스 분산 장치 |
WO2022092773A1 (ko) * | 2020-10-28 | 2022-05-05 | 한발매스테크 주식회사 | 사각 형태 스크러버 성능 향상을 위한 가스 분산 장치 |
KR102266049B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-06-16 | 고두수 | 기액접촉식 공기정화장치 |
CN114288847A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-08 | 杭州新世纪能源环保工程股份有限公司 | 一种烟气流场流速以及氨浓度分布均匀的scr脱硝装置 |
CN114288847B (zh) * | 2021-12-24 | 2022-09-02 | 杭州新世纪能源环保工程股份有限公司 | 一种烟气流场流速以及氨浓度分布均匀的scr脱硝装置 |
KR102495499B1 (ko) * | 2022-08-25 | 2023-02-07 | 영진아이엔디(주) | 디스트리뷰터를 구비한 촉매방식의 수평식 플라즈마 스크러버 및 이를 이용한 폐가스 처리 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3409593B2 (ja) | 2003-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1030431A (ja) | 遮蔽板を備えた脱硝装置 | |
EP1719884B1 (en) | Scr muffler | |
US9617895B2 (en) | Device for exhaust-gas purification and motor vehicle having the device | |
EP2256313B1 (en) | Exhaust emission purifying apparatus for engine | |
KR100366679B1 (ko) | 정적 혼합기 | |
CN108194179A (zh) | 一种后处理进气混合装置 | |
JP5308176B2 (ja) | 排気浄化装置 | |
WO2012118331A2 (ko) | 소음감쇄 구조를 갖는 배기가스 탈질시스템 | |
JP2007198316A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置及び排気浄化方法 | |
US10486117B2 (en) | Method, apparatus and system for aftertreatment of exhaust gas comprising inline housing | |
BR112014026166B1 (pt) | Dispositivo de tratamento de escape | |
US8850801B2 (en) | Catalytic converter and muffler | |
JP2009041371A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置及びミキサーユニット | |
JP2005127271A (ja) | 尿素水気化器 | |
JP2010144569A (ja) | 選択還元触媒装置 | |
JP2011012564A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
US20130152555A1 (en) | Fluid injection lance with balanced flow distribution | |
JP2006077576A (ja) | 脱硝反応器 | |
KR101381827B1 (ko) | 배기가스 탈질 반응기 및 이를 이용하는 배기가스 탈질시스템 | |
JPH0988558A (ja) | 脱硝装置 | |
JP2018115586A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
KR101724429B1 (ko) | 소음감쇄 구조를 갖는 배기가스 탈질시스템 | |
JP3409617B2 (ja) | 脱硝装置 | |
JP2005214186A (ja) | Scrマフラー | |
US11624305B2 (en) | Vortex generators and virtual mixers for aftertreatment systems |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080320 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |