JPH10298905A - 透水性ブロック - Google Patents
透水性ブロックInfo
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- JPH10298905A JPH10298905A JP9148398A JP14839897A JPH10298905A JP H10298905 A JPH10298905 A JP H10298905A JP 9148398 A JP9148398 A JP 9148398A JP 14839897 A JP14839897 A JP 14839897A JP H10298905 A JPH10298905 A JP H10298905A
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Abstract
透水性ブロックを提供する。 【構成】 クリンカーアッシュ、フライアッシュを混合
し、水を添加してペースト状にする。次に、結合剤とし
て粘度を調整したエポキシ樹脂を石炭灰に添加して均一
に分散し、型枠中に入れ、押圧後開放し、20〜30分
後に型から外し、常温で1日放置することによって得ら
れる透水性ブロック。
Description
するものであって、公園、歩道等の舗装材に使用する多
目的透水性ブロックに関するものである。
気事業所(石炭火力発電所)よりの発生量は約420万
トン、一般産業事業所(中小の石炭焚ボイラ)からは、
約180万トンの石炭灰か排出されている。全排出石炭
灰に対する全有効利用率は、約60%で、残りは、海面
又は陸上埋立に使用されている。もっとも大量に利用さ
れているのはセメント分野の70%であり、充填剤とし
て使用されており、有効利用とは言い難いのが実状であ
る。一方、近年、雨水を下へ透過させる透水性舗装材の
需要が増加しており、公園、歩道、庭等に透水性ブロッ
クが使用されているが、現状品は重く作業性が悪いた
め、軽量の透水性ブロックの開発が待ち望まれていた。
最近、石炭灰を主原料として成形、加工した後に焼成
し、石炭灰中の未燃物を燃焼させることにより、軽量で
かつ透水性、吸水性を有する多孔質焼成材を製造するこ
とが提案されている(中国電力技研時報 第82号 1
993年10月、第17頁)。
法によるブロックは、圧縮強度が100kgf/cm2
程度で、期待される強度の半分程度のため、品質の改善
が必要であった。従って、本発明の目的は、大量に発生
する石炭灰を有効利用し、軽量、安価で且つ圧縮強度の
高い透水性ブロック及びその製造方法を提供することに
ある。
透水性ブロックが提供される。 1.クリンカーアッシュ及びフライアッシュに水ガラス
及び/又はガラス粉末を添加、焼成することにより得ら
れる透水性ブロック。 2.フライアッシュに水ガラス及び/又はガラス粉末を
添加焼成することにより得られる上層と、クリンカーア
ッシュ、フライアッシュに水ガラス及び/又はガラス粉
末を添加、焼成することにより得られる下層とより成る
透水性ブロック。 3.クリンカーアッシュ及びフライアッシュに結合剤を
添加して固結されて成る透水性ブロック。 4.フライアッシュを結合剤で固結した上層と、クリン
カーアッシュ及びフライアッシュを結合剤で固結した下
層とより成る透水性ブロック。
灰)は砂状で、炉壁にメルト付着したものが多いために
未燃焼炭素が少なく、焼成すると透水性はあるが、圧縮
強度が弱い。一方フライアッシュ(排煙浮遊灰)は、微
粉末で、未燃焼炭素分を含んでおり、焼成すると、圧縮
強度は高いが、透水性が不足する。従って、本発明にお
いては、クリンカーアッシュとフライアッシュを混合
し、両者の物性を補完し、圧縮強度が高く、透水性の優
れたブロックを実現した。クリンカーアッシュとフライ
アッシュの混合比は、好ましくは、クリンカーアッシュ
30〜80重量部、フライアッシュ70〜20重量部で
ある。本発明においては、透水性ブロックに焼結時の強
度を持たせるために、ガラス粉末、水ガラスを添加す
る。添加量は、石炭灰100重量部にガラス粉末が好ま
しくは3〜15重量部、水ガラスが好ましくは1〜15
重量部である。ガラス粉末、水ガラスの添加量が上記範
囲以外の場合は、焼結時の強度が不足する。第一の発明
においては、上記配合比のクリンカーアッシュ、フライ
アッシュとガラス粉末を混合する。次に水ガラスを水で
希釈し0.05 〜1g/mlにし、上記必要量を該混
合物に添加し、湿潤状になるまで、撹拌しながら水を加
え、均一に分散させ、所望形状の型枠中に入れ、上板で
押圧後開放して放置、乾燥させる。乾燥方法としては、
好ましくは、常温で5〜50時間放置した後、30〜1
50℃で、5〜50時間乾燥させる。短時間に乾燥させ
ると、ブロックにクラックが生じるため、この様に徐々
に乾燥させることが好ましい。乾燥後、好ましくは、9
00〜1300℃、5〜50時間焼成し、透水性ブロッ
クが得られる。得られる透水性ブロックは、みかけ密度
0.8〜1.5g/cm3、圧縮強度100〜300k
gf/cm3、透水係数1x10−2〜1x10−1c
m/sec.であり、圧縮強度が高く、軽量の透水性ブ
ロックが得られる。本発明において、圧縮強度とは、透
水性ブロックが破壊したときの強度の値で、JIS−R
−1250に基づき測定するものである。透水係数と
は、インターロッキングブロック協会法(JIS−A−
1218)に基づき行なうもので、200x100x6
0Hmmの試験体を定水位法で測定する。
イアッシュに、第一の発明と同じ配合及び方法で、水ガ
ラスとガラス粉末を添加して得られるペースト状物を、
型枠に流し込み、第一の発明で得られた湿潤物をその上
に敷き詰めて上板で押圧後開放する。次いで、第一の発
明と同様に、乾燥、焼成して、2層構造の透水性ブロッ
クを得る。得られる透水性ブロックは、上層には透水性
もあり、圧縮強度が100〜300kgf/cm2と高
く、表面の美麗な化粧層が形成される。第三の発明につ
いて詳述する。クリンカーアッシュとフライアッシュを
好ましくは30〜80重量部:70〜20重量部の割合
で混合し、水を加え、湿潤状にする。次に石炭灰100
重量部に対し、適当な粘度に調整された結合剤を好まし
くは5〜30重量部添加し、均一に分散させる。本発明
において、結合剤としては、石炭灰を結合し、強度を付
与できるものであれば、特に限定されず、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂等が使
用出来る。次いで、均一に分散した湿潤物を型枠中に入
れ、上板で押圧後開放し、好ましくは10〜300分後
に型枠から外し、常温で好ましくは5〜50時間放置
し、透水性ブロックを得る。得られる透水性ブロック
は、圧縮強度が150〜500kgf/cm2、透水係
数が1x10−2〜1x10−1cm/secである。
第四の発明について詳述する。フライアッシュ100重
量部に水を添加してペースト状にし、適当な粘度に調整
した結合剤を好ましくは、5〜30重量部添加し、均一
に分散し、型枠中に入れた後、前記第三の発明で得られ
る透水性ブロックをその上に流し込んで、上板で押圧後
開放し、好ましくは10〜300分後に型から外し、常
温で好ましくは5〜50時間放置し、2層構造のブロッ
クを得る。該ブロックの上層は、透水性はないが、圧縮
強度は150〜500kgf/cm2で高く、表面が美
麗である。
説明するが、本発明は下記実施例により何等限定される
ものではない。 実施例1(第一の発明) クリンカーアッシュ60重量部、フライアッシュ40重
量部、ガラス粉末7重量部を混合し、次に水ガラスを水
で希釈し、0.2g/mlにし、石炭灰100重量部に
対し、3重量部になる様に添加し、撹拌しながら、水を
加えて湿潤状ににし、型枠200x100x80Hmm
に入れ、上板で厚み60mmまで押圧後開放し、一日常
温で放置し、型枠から外し、70℃のエアーオーブン中
で1日乾燥させ、その後、電気炉中で1,100℃で2
4時間焼成し、透水性ブロックを得た。得られた透水性
ブロックは、みかけ密度1.1g/cm3、圧縮強度1
75kgf/cm2、透水係数1x10−2cm/se
c.であり、舗装用透水性ブロックとして好適なもので
あった。 実施例2(第二の発明) フライアッシュ100重量部にガラス粉末7重量部を混
合させる。次に、濃度を0.2g/mlに調整した水ガ
ラス溶液を、フライアッシュ100重量部に対して、水
ガラス3重量部になる様に、添加し、撹拌しながら水を
加えてペースト状にし、実施例1と同じ型枠に厚み10
mmまで流し込み、その後、実施例1と同じ配合及び方
法で調整した湿潤物をその上に流し込み、上板で厚み6
0mmまで押圧後開放し、常温で一日放置後、型から外
し、70℃のエアーオーブン中で一日乾燥させ、次い
で、1100℃の電気炉中で24時間加熱して焼成し、
2層構造の透水性ブロックを得た。上層は透水性も有
し、ブロック全体のみかけ密度は1.2g/cm3で、
圧縮強度190kgf/cm2で、表面の美麗な2層構
造の透水性ブロックであった。
量部を混合し、水を添加して湿潤状にする。次に結合剤
としてエポキシ樹脂(主剤:硬化剤=100:85重量
比)15重量部にアセトンを加えて粘度を下げた後、石
炭灰を添加し、均一に分散し、型枠(200x100x
80Hmm)中に入れ、上板で60mmまで押圧後開放
し、30分後に型から外し、常温で1日放置し、透水性
ブロックを得た。得られた透水性ブロックは、みかけ密
度1.1g/cm3、圧縮強度250kgf/cm3、
透水係数1x10−2cm/sec.以上で公園等の舗
装用ブロックとして好適であった。 実施例4(第四の発明) フライアッシュ100重量部に水を加えて湿潤状にす
る。結合剤としてエポキシ樹脂(主剤:硬化剤=10
0:85重量比)15重量部にアセトンを加えて粘度を
低下させ、該湿潤状物に添加し、均一に分散させ、型枠
(200x100x80Hmm)中に厚み10mmまで
入れ、更に、実施例3と同じ配合及び方法で得られた湿
潤状物をその上に入れ、上板で厚み60mm押圧後開放
して、30分後に型枠から外し、常温で1日放置し、二
層式の透水性ブロックを得た。得られた透水性ブロック
は、化粧層と透水性ブロックの2層から成り、全体のみ
かけ密度は1.2g/cm3、圧縮強度は270kgf
/cm3で、上層は透水性を有しないが、各ブロックの
接続部分から透水し、公園等の舗装用ブロックとして好
適であった。 比較例1 実施例1において、ガラス粉末及び水ガラスを添加しな
い以外は、実施例1と同じ配合及び同じ条件で透水性ブ
ロックを得た。得られた透水性ブロックは、みかけ密度
1.1g/cm3、透水係数1x10−2g/sec.
であったが、圧縮強度が10kgf/cm2と低く、透
水性ブロックとして使用出来ないものであった。 比較例2 実施例1において、クリンカーアッシュを100重量部
とし、フライアッシュを添加しない以外は、実施例1と
同じ配合及び条件で透水性ブロックを得た。得られた透
水性ブロックは、みかけ密度1.1g/cm3、透水係
数1x10−2g/sec.であったが、圧縮強度10
kgf/cm2と低く、透水性ブロックとして使用出来
ないものであった。 比較例3 実施例3において、エポキシ樹脂を40重量部に変えた
以外は、実施例3と同じ配合及び同じ条件でブロックを
得た。得られたブロックは、みかけ密度が、1.3g/
cm3、圧縮強度350kg/cm3であったが、エポ
キシ樹脂の添加量が多すぎ、透水性が得られなかった。
よれば、石炭灰を有効利用でき、軽量、安価な透水性ブ
ロックを提供出来、公園、歩道等に施工すると、作業性
に優れ、施工後は、強度に優れ、かつ雨水を地中に降下
せしめる表面の美麗なる舗装道路を得ることが出来、産
業上及び地球環境上有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 クリンカーアッシュ及びフライアッシュ
に水ガラス粉末及び/又はガラス粉末を添加、焼成する
ことにより得られる透水性ブロック。 - 【請求項2】 フライアッシュに水ガラス及び/又はガ
ラス粉末を添加、焼成することにより得られる上層と、
クリンカーアッシュ及びフライアッシュに水ガラス及び
/又はガラス粉末を添加、焼成することにより得られる
下層とより成る透水性ブロック。 - 【請求項3】 クリンカーアッシュ及びフライアッシュ
に結合剤を添加して固結されて成る透水性ブロック。 - 【請求項4】 フライアッシュを結合剤で固結した上層
と、クリンカーアッシュ及びフライアッシュを結合剤で
固結した下層とより成る透水性ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9148398A JPH10298905A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 透水性ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9148398A JPH10298905A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 透水性ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298905A true JPH10298905A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=15451899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9148398A Pending JPH10298905A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 透水性ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298905A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015045226A (ja) * | 2014-12-08 | 2015-03-12 | 株式会社環境緑化保全コンサルタント | 石炭灰を用いた舗装構造及びその施工法 |
JP2018150211A (ja) * | 2017-03-14 | 2018-09-27 | 大森建設株式会社 | 石炭灰を原料に用いたコンクリート |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP9148398A patent/JPH10298905A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015045226A (ja) * | 2014-12-08 | 2015-03-12 | 株式会社環境緑化保全コンサルタント | 石炭灰を用いた舗装構造及びその施工法 |
JP2018150211A (ja) * | 2017-03-14 | 2018-09-27 | 大森建設株式会社 | 石炭灰を原料に用いたコンクリート |
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