JPH10295676A - 血行障害測定用センサ及び血行障害測定装置 - Google Patents

血行障害測定用センサ及び血行障害測定装置

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JPH10295676A
JPH10295676A JP9108458A JP10845897A JPH10295676A JP H10295676 A JPH10295676 A JP H10295676A JP 9108458 A JP9108458 A JP 9108458A JP 10845897 A JP10845897 A JP 10845897A JP H10295676 A JPH10295676 A JP H10295676A
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blood circulation
flat
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blood
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JP9108458A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Ishihara
利員 石原
Yuko Nakahira
祐子 中平
Mitsuo Shiratori
満夫 白鳥
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】人体の被圧迫部位に設置されて違和感なく使用
できるようにする。 【解決手段】第1配線板10は、可撓性を有する平板状
の薄膜絶縁層12の表面上に、可撓性を有する平板状の
第1の電気配線回路14を形成して構成され、薄膜絶縁
層12上には、身体組織に660nmの波長の赤色光を
照射する偏平形状の第1の発光ダイオード16と、85
0nmの波長の近赤外光を放射する偏平形状の第2の発
光ダイオード18とが配置されている。第2の配線板2
0は、薄膜絶縁層22の表面上に、可撓性を有する平板
状の第2の電気配線回路24を形成して構成され、薄膜
絶縁層22の表面上には、身体組織から反射、または散
乱された光を検出するための小型で偏平形状のフォトダ
イオード26が固定されている。受光素子26の電気信
号出力は微弱であることから、電気良導体薄膜28で被
覆したシールド構造になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血行障害測定用セ
ンサ及び血行障害測定装置に係り、より詳しくは、人体
の被圧迫部位に設置されて違和感なく使用できる血行障
害測定用センサ、及び血行障害を正確に測定することが
できる血行障害測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】体内器
官の機能を診断する際に、酸素利用の充足度が測定すべ
き重要なパラメータであることは一般に知られている。
【0003】特開昭57−115232号公報には、血
液中の酸素運搬媒体であるヘモグロビン、及び細胞内で
の酸化代謝作用を担うチトクロムa,a3 の酸化還元に
よる近赤外光の吸収スペクトルの相違に基づいて、体内
器官、特に脳や心臓の酸素量及び酸素利用度の変化を測
定する装置が開示されている。
【0004】すなわち、この装置では、被験者の頭部等
に、波長範囲が700〜1300nmの複数の異なる波
長(例えば、760nm、815nm、840nm)の
近赤外光を光ファイバを経由して時分割で入射させ、人
射位置から離れた位置にて脳等の身体組織から反射、散
乱した光を集光ファイバを経由して検出する。その検出
した光の強度から、ヘモグロビンやチトクロムa,a3
の光吸収度スペクトルが酸化型か還元型かにより異なる
という特性を利用し、酸化型及び還元型ヘモグロビンや
チトクロムa,a3 の濃度変化を算出し、その信号を酸
素の量や利用度の測定値として表示している。
【0005】また、特開平3−26236号公報には、
それぞれ異なる4種の波長の赤色光あるいは近赤外光を
発光する4個の光源と光検出器とを含む検出部を生体の
組織を覆うように配置し、検出部を組織に強く押付けて
その組織中から血液を除去した状態と、押圧力を減少さ
せて血液が組織内に戻った状態とで各反射光を検出し、
その強度から上記と同様にヘモグロビンと酸素化ヘモグ
ロビンとの光吸収スペクトルの相違に基づいて酸素飽和
度を算出する装置が開示されている。
【0006】上記の特開昭57−115232号公報に
開示されている装置では、測定の対象となる身体部位に
光を入射するための光ファイバや、身体から反射、散乱
した光を検出する集光ファイバを身体へ帯等で固着させ
て測定するため、シートやベッド等の身体保持装置に押
し付けられている身体部位については、光ファイバを適
切に設置することができず、計測が不可能である、とい
う問題があった。なお、この場合、シートやベッド等の
身体保持装置を加工して光ファイバを身体保持装置内に
設置してこの問題を解決することが考えられるが、計測
に用いる身体保持装置毎に加工を要することに加え、測
定すべき身体部位(例えば、座骨結節の直下等)が身体
保持装置と接する点が、被験者の体格により異なるた
め、正確な計測が困難であった。
【0007】また、特開平3−26236号公報に開示
されている装置では、光源や光検出器を光ファイバを介
さずに身体組織に押し当てて測定している。しかしなが
ら、この装置では、測定する身体部位を測定装置内に挿
入して測定する構造となっているため、シートやベッド
等の身体保持装置に押し付けられている身体部位の計測
は不可能であった。
【0008】さらに、特開昭57−115232号公報
記載の装置においては、酸素量及び酸素利用度の変化の
測定を行っているが、その結果は計測する身体組織の位
置やその部位での血液量の影響を受けるため、血行障害
すなわち、血液循環の不調による障害の程度を計測する
ことは不可能であった。
【0009】また、特開平3−26236公報記載の装
置で、酸素飽和度を正確に測定するためには、測定部位
の組織を検出部で圧迫して血液を除いた状態で測定する
必要があるため、身体保持装置の身体の圧迫による血行
障害を測定する際には、測定のための身体圧迫が外乱と
なり、測定が不可能であった。
【0010】以上の理由により、上記いずれの装置にお
いても、人体の被圧迫部位に設置された場合に違和感が
あり、シートやベッド等の身体保持装置が、身体を圧迫
することにより生ずる血行障害の程度を測定することが
できない、という問題があった。
【0011】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、人体の被圧迫部位に設置されて違和感なく
使用できる血行障害測定用センサを提供することを第1
の目的とし、血行障害を正確に測定することができる血
行障害測定装置を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の血行障害測定用センサは、可撓性を有
する平板状の絶縁層の表面に形成された可撓性を有する
平板状の第1の電気配線回路と、前記第1の電気配線回
路に接続され、かつ660nm〜950nmの範囲の複
数の波長の光を放射する偏平状の発光素子と、可撓性を
有する平板状の絶縁層の表面に形成され、かつ前記第1
の電気配線回路と所定間隔隔てて配置された可撓性を有
する平板状の第2の電気配線回路と、前記第2の電気配
線回路に接続され、かつ発光素子から放射され被測定部
位から反射または散乱した光を検出する偏平状の受光素
子と、を含んで構成されている。
【0013】この血行障害測定用センサによれば、発光
素子から660nm〜950nmの範囲の複数の波長の
光が放射され、被測定部位から反射または散乱した光が
受光素子によって受光され、これによって血行障害が測
定される。
【0014】この血行障害測定用センサによれば、絶縁
層、第1の電気配線回路及び第2の電気配線回路が可撓
性を有し、また平板状に形成され、発光素子及び受光素
子が偏平状に形成されているので、人体の被圧迫部位に
設置されても違和感なく使用することができる。
【0015】なお、第1の電気配線回路及び第2の電気
配線回路は、別々の絶縁層上に形成しても、同一の絶縁
層上に形成してもよい。
【0016】また、上記第2の目的を達成するために本
発明の血行障害測定装置は、660nm〜950nmの
範囲の複数の波長の光をそれぞれ断続的に放射する光源
と、前記光源から放射され被測定部位から反射または散
乱した光を検出して第1の信号を出力する光検出装置
と、前記第1の信号を身体組織の酸素濃度変化を示す第
2の信号に変換する酸素濃度変化演算手段と、予め定め
た応力下で身体組織に発生する酸素濃度変化を示す第3
の信号を記憶した記憶手段と、前記第2の信号及前記記
憶手段の記憶内容に基づいて身体の被圧迫部位の血行障
害の状態を示す第4の信号を演算する血行障害度演算手
段と、を含んで構成されている。
【0017】この血行障害測定装置によれば、光源から
660nm〜950nmの範囲の複数の波長の光がそれ
ぞれ断続的に放射され、光源から放射され被測定部位か
ら反射または散乱した光が光検出装置で検出されて第1
の信号が出力される。酸素濃度変化演算手段は、第1の
信号を身体組織の酸素濃度変化を示す第2の信号に変換
し、記憶手段は、予め定めた応力下で身体組織に発生す
る酸素濃度変化を示す第3の信号を記憶している。この
酸素濃度変化は、酸素飽和度の変化で表すことができ
る。
【0018】血行障害度演算手段は、第2の信号及記憶
手段の記憶内容に基づいて身体の被圧迫部位の血行障害
の状態の関数である第4の信号を演算する。そして、こ
の第4の信号から血行障害の状態を知ることができる。
【0019】本発明の血行障害測定装置では、660n
m〜950nmの範囲の複数の波長の光をそれぞれ断続
的に放射し、被測定部位から反射または散乱した光を検
出して、身体組織に発生する酸素濃度変化を求め、予め
定めた応力下での身体組織に発生する酸素濃度変化と血
行障害の状態との関係を参照して身体の被圧迫部位の血
行障害の状態を演算するようにしているため、血行障害
を正確に測定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。本発明の血行障害測定用セ
ンサの第1の実施の形態は、可撓性を有する平板状の第
1の絶縁層の表面上に形成された可撓性を有する平板状
の第1の電気配線回路と、前記第1の電気配線回路に接
続され、かつ660nm〜950nmの範囲の複数の波
長の光を放射する偏平状の発光素子と、前記第1の絶縁
層と所定間隔隔てて配置された可撓性を有する平板状の
第2の絶縁層の表面上に形成された可撓性を有する平板
状の第2の電気配線回路と、前記第2の電気配線回路に
接続され、かつ発光素子から放射され被測定部位から反
射または散乱した光を検出する偏平状の受光素子と、を
含んで構成されている。
【0021】図1に示すように、第1配線板10は、例
えばポリイミド樹脂のような高い柔軟性と優れた電気特
性や耐屈曲性を有する材料で構成された可撓性を有する
平板状の薄膜(例えば、厚さ10μm〜80μm)絶縁
層12の表面上に、銅等の電気良導体薄膜(例えば、厚
さ18μm〜70μm)で構成された可撓性を有する平
板状の第1の電気配線回路14をプリント配線技術等に
よって形成して構成されている。
【0022】第1の配線板10の薄膜絶縁層12上に
は、身体組織に660nmの波長の赤色光を照射する第
1の発光ダイオード16と、850nmの波長の近赤外
光を放射する第2の発光ダイオード18との2種類の発
光ダイオードが近接して設置されて構成された発光素子
が配置されている。この2種類の発光ダイオード16、
18は、いずれも小型で偏平形状をしており、かつ光を
放射する面(本実施の形態では、発光ダイオードの上
面)と反対側の面には電極17が設けられ、この電極1
7は第1の配線板10の第1の電気配線回路14に半田
付け等により直接電気接続されると共に固定されてい
る。これらの発光ダイオード16,18の大きさは、縦
3mm,横1.5mm,厚み1.5mmである。
【0023】上記2種類の発光ダイオードは、通常、光
放射の強度が異なるため、測定精度を向上するために
は、光放射の強度が弱い発光ダイオードを複数個用いる
ことが有効である。本実施の形態では、波長660nm
の光を照射する発光ダイオード16を8個、波長850
nmの光を照射する発光ダイオード18を1個使用して
いる。
【0024】なお、上記では第1の発光ダイオード16
として660nmの波長の赤色光を照射する発光ダイオ
ードを用いる例について説明したが、660nm〜75
0nmの波長範囲の赤色光または近赤外光を照射する発
光ダイオードであれば使用することができる。また、上
記では、第2の発光ダイオード18として850nmの
波長の近赤外光を放射する発光ダイオードを用いる例に
ついて説明したが、830nm〜950nmの波長範囲
の近赤外光を放射する発光ダイオードであればいずれも
使用することができる。
【0025】また、第2の配線板20は、第1の配線板
10と同様に、高い柔軟性と優れた電気特性や耐屈曲性
を有する材料で構成された可撓性を有する平板状の薄膜
絶縁層22の表面上に、銅等の電気良導体薄膜で構成さ
れた可撓性を有する平板状の第2の電気配線回路24を
プリント配線技術等によって形成して構成されている。
薄膜絶縁層22の表面上には、身体組織から反射、また
は散乱された光を検出するための受光素子としての小型
で偏平形状(本実施の形態では、直径8mm、厚み1.
5mm)のシリコンフォトダイオード等のフォトダイオ
ード26が固定され、第2の電気配線回路24に半田付
け等により直接電気接続されると共に固定されている。
【0026】上記受光素子26の電気信号出力は微弱で
あることから、本実施の形態ではノイズの干渉を減少さ
せ高いSN比を得るために、第2の配線板22の信号を
伝える電気良導体薄膜で構成された第2の電気配線回路
24を、絶縁層を介してアース電位に保たれた銅箔や金
属フィラー等で構成された電気良導体薄膜28で被覆し
たシールド構造としている。
【0027】そして、発光ダイオード16、18とフォ
トダイオード26とが相互に数cm離れた位置に設置さ
れるように第1の配線板10と第2の配線板20とが所
定間隔隔てて配置される。
【0028】本実施の形態の血行障害測定用センサを用
いて血行障害を測定する場合には、上記センサを身体保
持装置の身体と接する圧着面(シート座面等)上の計測
を希望する位置に設置し、発光ダイオード16、18を
発光して赤色光及び近赤外光を身体組織に放射する。
【0029】フォトダイオード26は、身体組織に入射
し身体組織中で吸収、反射、散乱された後、再び体外へ
放射された放射光の成分を検出する。なお、計測する状
態では、発光ダイオード及びフォトダイオードの光放射
面は被験者の身体またはその着衣に密着しており、か
つ、発光ダイオードとフォトダイオードとは数cm離れ
た位置に設置してあるため、着衣や身体の皮膚表面にて
反射された光が直接フォトダイオードに照射されること
はなく、身体組織の光吸収スペクトルを反映した信号を
着衣のままで検出することができる。
【0030】上記本実施の形態の血行障害測定用センサ
は、高い柔軟性と屈曲性を有し小型で薄型の形状をして
いるため、計測時に身体保持装置と身体間に設置されて
も、被験者の血行状態に及ぼす影響や、被験者に与える
違和感はきわめて小さく、実質的に無視することができ
る。
【0031】従って、第1の実施の形態では、シートで
やベッド等の身体支持装置が身体を圧迫することにより
発生する血行障害を、測定による血行状態への影響や違
和感を被験者に与えることなく測定することができる、
という効果が得られる。
【0032】次に本発明の血行障害測定用センサの第2
の実施の形態について説明する。本第2の実施の形態
は、絶縁層の表面上に形成された第1の電気配線回路を
備えると共に、660nm〜950nmの範囲の複数の
波長の光を放射する偏平状の複数の発光素子が前記第1
の電気配線回路に接続して配置された可撓性を有する平
板状の複数の第1の配線板と、絶縁層の表面上形成され
た第2の電気配線回路を備えると共に、発光素子から放
射され被測定部位から反射または散乱した光を検出する
偏平状の複数の受光素子が第2の電気配線回路に接続し
て配置された可撓性を有する平板状の複数の第2の配線
板と、を所定間隔隔てて複数個交互に配置して構成した
ものである。
【0033】図2に示すように、本実施の形態の血行障
害測定用センサは、長尺状の複数の第1の配線板30と
長尺状の複数の第2の配線板34とを備えている。第1
の配線板30及び第2の配線板34は、上記の第1の実
施の形態で説明したのと同様に、可撓性を有する平板状
の薄膜絶縁層の表面上に、可撓性を有する平板状の電気
配線回路を形成して構成されている。
【0034】第1の配線板30には、上記で説明したの
と同様の構成の、身体組織に660nm〜750nmの
波長範囲の赤色光または近赤外光を照射する第1の発光
ダイオードと、830nm〜950nmの波長範囲の近
赤外光を放射する第2の発光ダイオードとの2種類の発
光ダイオードを近接して設置させた発光ダイオード対か
ら構成された複数の発光素子32A1 ,32B1 ,32
1 ・・・が所定間隔隔てて配置されている。
【0035】また、第2の配線板34には、上記で説明
したのと同様の構成の、身体組織から反射、または散乱
された光を検出するためのフォトダイオードで構成され
た複数の受光素子36A1 ,36B1 ,36C1 ・・・
が所定間隔隔てて配置されている。
【0036】上記のように複数の発光素子が配置された
第1の配線板30と複数の受光素子が配置された第2の
配線板34とで構成された2種の配線板は、身体保持装
置の身体と接する圧着面(シート座面等)上に所定間隔
隔てて複数個交互に並べて配置される。
【0037】なお、図2に示すように、柔軟な薄膜(柔
軟な皮革、布、シリコンゴム膜等)38上に、予め複数
の発光素子が配置された第1の配線板30と複数の受光
素子が配置された第2の配線板34とで構成された2種
の配線板を所定間隔隔てて複数個交互に並べて配置させ
ておけば、身体保持装置上へ設置するのが容易になるの
で好適である。
【0038】次に、上記の第2の実施の形態の血行障害
測定用センサを用いて血行障害を測定する場合について
図3を参照して説明する。
【0039】まず、血行障害測定用センサを身体保持装
置の身体と接する圧着面上に所定間隔隔てて複数個交互
に並べて配置し、最初に第1行目における発光素子32
1と受光素子36A1 とを用いて第1の実施の形態で
説明したのと同様にして、発光素子32A1 と受光素子
36A1 との間の身体部位における血行障害の程度を測
定する。次に、発光素子32B1 と受光素子36B1
発光素子32C1 と受光素子36C1 ,・・・の順に発
光素子と受光素子との間の身体部位における血行障害の
程度を測定し、この行の最後の発光素子と受光素子の対
まで順次測定する。次に、第2行目における発光素子3
2A2 と受光素子36A2 とを用いて発光素子32A2
と受光素子36A2 との間の測定を行い、続いて、発光
素子32B2 と受光素子36B2 、発光素子32C2
受光素子36C2 ,・・・の順に発光素子と受光素子と
の間の身体部位における血行障害の程度を測定すること
を繰り返し、隣接した発光素子と受光素子間の総ての位
置において測定を行う。
【0040】以上のようにして、身体保持装置と接する
身体の各部位における血行障害の程度を測定する。
【0041】なお、この際、光の干渉が無視できる程度
に十分離れた位置においては、同時に計測を実施しても
良い。
【0042】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、身体保持装置が身体を圧迫することにより、身体の
どの部位に血行障害が発生し易いかを測定することがで
き、それにより、身体保持装置の改良を支援することが
できる。
【0043】本実施の形態では、第1の実施の形態と同
様に第2の配線板の第2の電気配線回路をシールド構造
とするのが好適である。
【0044】また、第1及び第2の実施の形態におい
て、第1の配線板及び第2の配線板は、上記で説明した
材料以外に、例えば、絶縁層の材料としてポリエステル
やPVCを使用してもよい。
【0045】上記各実施の形態では、別々の絶縁層の上
に電気配線回路を形成する例について説明したが、一枚
の絶縁層の上に第1及び第2の電気配線回路を形成する
ようにしてもよい。
【0046】次に本発明の被圧迫部位の血行障害測定装
置の第1の実施の形態を説明する。図5に示すように、
本実施の形態は、光源40、光源40から放射され被検
体の被測定部位から反射または散乱した光を検出して第
1の信号を出力する光検出装置42、及び光源40と光
検出装置42とを制御する制御装置44を備えている。
この光源40は、例えば、660nmと950nmの波
長の光を各々放射する2種類の発光ダイオードを含んで
構成されている。光検出装置42は、1個のシリコンフ
ォトダイオードを含んで構成されている。このような構
造の光源40及び光検出装置42としては、上記第1の
実施の形態、及び第2の実施の形態で説明した血行障害
測定用センサを用いることができる。
【0047】制御装置44は、マイクロコンピュータ等
で構成され、光源40を制御して2種類の発光ダイオー
ドを交互に点灯及び消灯すると共に、この点消灯制御と
同期して光検出装置42に光の検出を開始させる。これ
により、光源40から660nmと950nmの波長の
光が交互に放射されて身体に照射され、身体組織から反
射、散乱した各波長の光が光検出装置42で検出され
る。そして、光検出装置42から、それぞれの波長の光
の強度に比例した第1の電気信号が出力される。
【0048】光検出装置42は、酸素濃度変化演算装置
46に接続されている。酸素濃度変化演算装置46は、
血液中の酸素運搬媒体であるへモグロビンの酸化還元に
よる近赤外光の吸収スペクトルの相違に基づいて、光検
出装置42から出力される第1の電気信号を身体組織の
酸素濃度変化(例えば、酸素飽和度変化)を示す第2の
電気信号に変換する。
【0049】記憶装置48は、予め定めた応力下で身体
組織に発生する酸素濃度変化を示す第3の電気信号をテ
ーブルとして記憶保持している。このとき、身体組織の
応力の設定は、均一に加圧し得る部位を選択して血圧測
定に用いるカフなどで加圧する。これにより、加えた圧
力と身体組織内の応力の大きさを等しくすることができ
るので、身体組織に任意の応力を発生することができ
る。
【0050】この血行障害の状態、すなわち血行障害の
程度は、例えば、圧迫がない場合を0、最高血圧を超え
る場合を10とし、その間を均等に11段階に分割して
表わすことができる。
【0051】そして、この応力と血圧(動脈の最高血
圧、最低血圧、及び静脈圧)との大小関係が、血行障害
の程度に密接に関係している(例えば、身体組織の応力
が最高血圧を超えれば、血管はすべて閉じられ著しい血
行障害を生じる)ので、これら血圧値を指標として設定
した応力(動脈の最高血圧、最低血圧、及び静脈圧の各
々に応じて設定した応力)に対して身体組織に発生する
酸素濃度変化を示す信号を記憶保持している。
【0052】血行障害度演算装置50は、酸素濃度変化
演算装置46から出力された第2の電気信号の大きさ
と、血行障害の程度と関連づけられて記憶装置48に記
憶された第3の電気信号の大きさとを比較し、予め設定
された応力下で発生する血行障害を基準として、測定時
の血行障害の状態を示す第4の電気信号を演算する。そ
して、表示装置52は、第4の電気信号を血行障害の測
定値として、例えば11段階で表示する。
【0053】次に上記血行障害測定装置の作用を説明す
る。記憶装置48には、上記のようにして予め定めた応
力下で身体組織に発生する酸素濃度変化を示す信号と身
体の被圧迫部位の血行障害の状態を示す信号とを入力
し、これらの関係を応力毎に記憶保持させる。
【0054】その後、測定を開始すると制御装置44
は、異なる波長の光を発する複数種類の発光ダイオード
を順次点灯及び消灯すると共に、この点消灯制御に同期
して光検出装置42に光の検出を開始させる。光検出装
置42は、身体組織から反射、散乱した各波長の光をシ
リコンフォトダイオードで検出し、それぞれの波長の光
の強度に比例した電圧信号に変換し、第1の電気信号と
して出力する。
【0055】酸素濃度変化演算装置46は、第1の電気
信号が入力されると、身体組織の各波長の光に対する吸
収特性を計算し、さらにヘモグロビンの酸化還元による
近赤外光の吸収スペクトルの違いに基づいて身体組織の
酸素濃度変化を示す第2の信号を出力する。
【0056】血行障害度演算装置50は、酸素濃度変化
演算装置46で得られた身体組織の酸素濃度変化を示す
第2の電気信号と記憶装置48に記憶された予め設定さ
れた応力下で発生する酸素濃度低下を示す第3の電気信
号とを比較して、血行障害の程度を算出し、表示装置は
これを血行障害の想定値として表示する。
【0057】本実施の形態の血行障害計測装置によれ
ば、身体組織の酸素量濃度変化と被圧迫部位の血行障害
との関係を予め記憶保存する記憶装置を有し、その関係
を参照して計測した酸素濃度変化から血行障害の程度を
算出するため、シートやベッド等身体保持装置が身体の
血行障害に及ぼす程度を計測することができる。
【0058】また、種々の体型の被験者に対し、身体保
持装置が身体の血行障害に及ぼす程度を測定することに
より、身体保持装置の血行障害に対する性能を評価する
ことができる。
【0059】さらに、各種シートやベッド等の血行障害
に対する性能を評価することにより、シートやべッドの
形状や弾性特性の良否を知ることができ、血行障害が原
因となるしびれや痛み等を生じ難い形状や弾性特性を持
つシートやベッドの開発を支援することができる。
【0060】次に、本発明の血行障害計測装置の第2の
実施の形態を説明する。本実施の形態は、上記で説明し
た血行障害計測装置の第1の実施の形態における光源4
0を、第1の波長λ1 (=660nm)の赤色光を放射
する発光ダイオード等の発光素子と、第2の波長λ
2 (=850nm)の近赤外光を放射する発光ダイオー
ド等の発光素子とで構成し、上記で説明した血行障害計
測装置の第1の実施の形態における酸素濃度変化演算装
置46を、各波長の光の吸光度変化ΔAλ(ただし、λ
=660nm,850nm)を算出する第1の算出手段
と、酸素濃度変化を示す状態量としての酸素飽和度の変
化ΔSを算出する第2の算出手段とで構成したものであ
る。
【0061】生体の各組織で使用される酸素は、血液中
のヘモグロビンによって運搬される。このため、血液中
の酸素濃度は、通常、酸素飽和度(酸素化型ヘモグロビ
ンの濃度/(酸素化型へモグロビンの濃度+脱酸素化型
ヘモグロビンの濃度))で表される。この血液中の酸素
飽和度の変化ΔSは、物体中を光が通過する際の光の減
衰量に関するLambert−Beerの法則を用いて
以下のようにして算出することができる。
【0062】すなわち、Lambert−Beerの法
則によれば、物質iが波長λの光を吸収する量である吸
光度Aλは、吸光係数εを用いて次の(1)式で与えら
れる。
【0063】 ただし、(1)式において、IO λは波長λの光の入射
光強度、Iλは波長λの光の透過光強度、ελiは物質
iの波長λの光に対する吸光係数、Ciは物質iの濃
度、diは光路における物質iが分布する層の厚み、す
なわち光路長である。
【0064】身体組織が圧迫されることにより変化する
因子を時間tの関数として(1)式を表すと次の(2)
式となる。
【0065】 上記(2)式で、身体組織が圧迫される前の平衡状態を
t=0で表し、圧迫による各因子の平衡状態からの変化
分を各記号にΔを付けて表すと次の(3)、(4)式が
得られる。
【0066】 ただし、(4)式において、変化分の2次の項は無視し
ている。また、血液中の酸素化型へモグロビンと脱酸素
化型へモグロビンは、他の生体物質と比較し赤色光及び
近赤外光に対し大きな吸収係数を有し、かつその変化が
大きいので、図6を参照しながら上記(4)式をこの2
つの物質に関して書き直すと(5)式が得られる。図6
(1)は圧迫前の平衡状態を示し、図6(2)は不平衡
状態を示す。
【0067】 ΔAλ(t)=(ελO ΔCO(t)+ελH ΔCH(t))d(0) +(ελO CO(0)+ελH CH(0))Δd(t) ・・・(5) ただし、 CO(0)は、圧迫前の血液中の酸素化型ヘモグロビン
(HbO2)濃度 CH(0)は、圧迫前の血液中の脱酸素化型へモグロビ
ン(HbO2)濃度 d(0)は、圧迫前の光路内の血液層の厚さ ΔCO(t)は、血液中の酸素化型ヘモグロビン(Hb
O2)濃度変化量 ΔCH(t)は、血液中の脱酸素化型ヘモグロビン(H
bO2)濃度変化量 △d(t)は、光路内の血液層の厚さの変化量 を示す。
【0068】また、血液中の酸素化型へモグロビンと脱
酸素化型へモグロビンの濃度の和は略一定であるので、
(6)式が成り立つ。
【0069】 ΔCH(t)=−ΔCO(t) ・・・(6) (6)式を(5)式へ代入すると(7)式が得られる。
【0070】 ΔAλ(t)=(ελO −ελH )ΔCO(t)d(0) +(ελO CO(0)+ελH CH(0))Δd(t) ・・・(7) 660nm及び850nmの各波長について(7)式を
書き直すと(8)、(9)式が得られる。
【0071】 ΔA660 (t)=(ε660O−ε660H)ΔCO(t)d(0) +(ε660OCO(0)+ε660HCH(0))Δd(t) ・・・(8) ΔA850 (t)=(ε850O−ε850H)ΔCO(t)d(0) +(ε850OCO(0)+ε850HCH(0))Δd(t) ・・・(9) 一方、酸素飽和度変化ΔS(t)は、次の(10)式で
与えられる。
【0072】 ΔS(t)=S(t)−S(0) ΔS(t)=(CO(0)+ΔCO(t)) /(CO(0)+ΔCO(t)+CH(0)+ΔCH(t)) −CO(0)/(CO(0)+CH(0)) ・・・(10) (10)式へ(6)式を代入すると(11)式が得られ
る。
【0073】 ΔS(t)=ΔCO(t)/(CO(0)+CH(0))・・・(11) そこで(8)、(9)式よりΔCO(t)を求めると
(12)式が得られる。
【0074】 ΔCO(t)={(ε660OCO(0)+ε660HCH(0))ΔA850 (t) −(ε850OCO(0)+ε850HCH(0))ΔA660 (t)} /{(ε660Hε850O−ε660Oε850H) ・(CO(0)+CH(0))d(0)}・・・(12) 従って、酸素飽和度変化は、次の(13)式で得られ
る。
【0075】 ΔS(t)={(ε660OCO(0)+ε660HCH(0))ΔA850 (t) −(ε850OCO(0)+ε850HCH(0))ΔA660 (t)} /{(ε660Hε850O−ε660Oε850H) ・(CO(0)+CH(0))2 d(0)}・・・(13) (13)式で、体循環系の正常な血液中では酸素化型ヘ
モグロビンと脱酸素化型ヘモグロビンとの濃度比は略4
対1であり、かつ、酸素化型ヘモグロビンと脱酸素化型
ヘモグロピンとの吸光係数として、それぞれの分子吸光
係数(ε660O=0.08、ε660H=0.82、ε850O
0.24、ε850H=0.2、単位は〔1/mM・c
m〕)を用い、CO(0)、CH(0)を〔mM/1〕
単位で表し、d(0)を〔cm〕単位で表すと(14)
式が得られる。
【0076】 ΔS(t)=(1.26ΔA850 (t)−1.28ΔA660 (t)) /(CO(0)+CH(0))d(0) ・・・(14) (14)式においてCO(0)、CH(0)及びd
(0)は定数であるので、血中酸素飽和度変化ΔS
(t)は、2波長の各吸光度の変化ΔA660 (t)、Δ
850 (t)から算出することができる。(14)式
で、発光素子と受光素子との間の距離を2cm、光の侵
入深さを1cm、身体組織中の光路長を2.83(c
m)とした場合、血液に関する諸量として成人の正常値
(全血液量を体重の1/13、循環血液量を全血液量の
90%、血液の比重を10.55とする)を用いると、
光路中の血液層の厚さは0.18cmとなり、また、酸
化ヘモグロビン濃度CO(0)と還元ヘモグロビン濃度
CH(0)との和として健常成人の正常値2.2(mM
/1)を用いると、(15)式が得られ、この(15)
式を用いて血中酸素飽和度変化ΔS(t)を算出するこ
とができる。
【0077】 △S(t)=(3.08ΔA850 (t)−3.13ΔA660 (t)) ×100(%)・・・(15) 上記血行障害測定装置において、測定を開始すると制御
装置は波長660nm及び波長850nmの光を発する
発光素子を順次点灯及び消灯する。これにより、波長6
60nm及び波長850nmの光が交互に被検体に照射
され、この光の照射に同期して光検出装置が光の検出を
開始する。光検出装置は、身体組織から反射、散乱した
各波長の光を検出し、それぞれの波長の光の強度の電気
信号I66 0 (t)、I850 (t)に変換する。
【0078】酸素濃度変化演算装置は、電気信号(I
660 (t)、I850 (t))が入力されると、身体組織
の各波長の光に対する吸収量(A660 (t)、A
850 (t))を計算し、さらに(15)式に基づいて身
体組織の酸素飽和度変化(ΔS(t))を算出する。
【0079】その他は、上記の圧迫部位の血行障害測定
装置の第1の実施の形態で説明したのと同様なので説明
は省略する。
【0080】測定波長として、吸光係数(ελO 、ελ
H )と体循環系の血液中のそれぞれの濃度(CO、C
H)との積の和(ελO CO+ελH CH)が等しくな
るような2つの波長を選び、酸素飽和度の変化ΔSを下
記の式 ΔS={(ελ1OCO+ελ1HCH)ΔAλ2 −(ελ2OCO+ελ2HCH)ΔAλ1 }/ {(ελ1Hελ2O−ελ1Oελ2H)(CO+CH)2 d・・・(16) に従って算出すると、計測部位における血液量の変化
や、両波長の受信強度に対し共通に影響する外乱を打ち
消すことができる。すなわち、上記2波長による測定と
上記(16)式により酸素飽和度変化を算出することに
より、外乱を補正するための上記以外の別な波長による
測定を追加して行う必要なく、簡便に正確な酸素飽和度
変化を求めることができる。
【0081】その好適な例として、660nmの赤色光
と850nmの近赤外光を用いた場合(これらの光は、
ガリウムアルミニウムヒ素(GaAIAs)を材科とし
た発光ダイオードにて容易に得ることができる)、上記
吸光係数(ελO 、ελH )と体循環系の血液中のそれ
ぞれの濃度(CO 、CH )との積の和(ελO O +ε
λH H )は非常に近い値(その比は0.98)となる
ため、両波長の受信強度に対し共通に影響する外乱を極
めて有効に除去することができ、正確な酸素飽和度変化
を求めることができ、従って、血行障害の正しい測定が
できる。
【0082】なお、上記各実施の形態の血行障害計測装
置を、自動車シートが被圧迫部位の血行障害に及ぼす程
度を評価するために用いる場合には、予めランク付けさ
れた数脚のシートに着座し、そのときに身体組織に発生
する酸素濃度変化量を評価の基準値として記憶装置に記
録保持するようにすればよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明の血行障害測
定用センサによれば、絶縁層、第1の電気配線回路及び
第2の電気配線回路を可撓性を有する平板状に形成し、
発光素子及び受光素子を偏平状に形成したので、人体の
被圧迫部位に設置されても違和感なく使用できる、とい
う効果が得られる。
【0084】また、660nm〜950nmの範囲の複
数の波長の光をそれぞれ断続的に放射し、被測定部位か
ら反射または散乱した光を検出して、身体組織に発生す
る酸素濃度変化を求め、予め定めた応力下での身体組織
に発生する酸素濃度変化と血行障害の状態との関係を参
照して身体の被圧迫部位の血行障害の状態を演算するよ
うにしているため、血行障害を正確に測定することがで
きる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血行障害測定用センサの第1の実施の
形態の平面図である。
【図2】本発明の血行障害測定用センサの第2の実施の
形態の平面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】本発明の血行障害測定装置の実施の形態の光源
及び光検出装置をシートと被検体との間に配置した状態
を示す図である。
【図5】本発明の血行障害測定装置の第1の実施の形態
のブロック図である。
【図6】本発明の血行障害測定装置の第2の実施の形態
において血液中の酸素化型へモグロビン及び脱酸素化型
へモグロビンによる光の入射光強度光と透過光強度との
関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10 第1配線板 12 薄膜絶縁層 14 第1の電気配線回路 16 第1の発光ダイオード 18 第2の発光ダイオード 20 第2の配線板 24 第2の電気配線回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中平 祐子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 白鳥 満夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する平板状の絶縁層の表面に形
    成された可撓性を有する平板状の第1の電気配線回路
    と、 前記第1の電気配線回路に接続され、かつ660nm〜
    950nmの範囲の複数の波長の光を放射する偏平状の
    発光素子と、 可撓性を有する平板状の絶縁層の表面に形成され、かつ
    前記第1の電気配線回路と所定間隔隔てて配置された可
    撓性を有する平板状の第2の電気配線回路と、 前記第2の電気配線回路に接続され、かつ発光素子から
    放射され被測定部位から反射または散乱した光を検出す
    る偏平状の受光素子と、 を含む血行障害測定用センサ。
  2. 【請求項2】660nm〜950nmの範囲の複数の波
    長の光をそれぞれ断続的に放射する光源と、 前記光源から放射され被測定部位から反射または散乱し
    た光を検出して第1の信号を出力する光検出装置と、 前記第1の信号を身体組織の酸素濃度変化を示す第2の
    信号に変換する酸素濃度変化演算手段と、 予め定めた応力下で身体組織に発生する酸素濃度変化を
    示す第3の信号を記憶した記憶手段と、 前記第2の信号及前記記憶手段の記憶内容に基づいて身
    体の被圧迫部位の血行障害の状態を示す第4の信号を演
    算する血行障害度演算手段と、 を含む血行障害測定装置。
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