JPH10292890A - 排水エルボ - Google Patents

排水エルボ

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JPH10292890A
JPH10292890A JP11534197A JP11534197A JPH10292890A JP H10292890 A JPH10292890 A JP H10292890A JP 11534197 A JP11534197 A JP 11534197A JP 11534197 A JP11534197 A JP 11534197A JP H10292890 A JPH10292890 A JP H10292890A
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JP
Japan
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drainage
elbow
pipe
rising
toilet
Prior art date
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Pending
Application number
JP11534197A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kishi
伸晃 岸
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗い落し式洋風便器において、排水時に生ずる
サイホン作用に基づいて排水トラップ部の封水が外部に
引き出されて封水切れ若しくは封水減少を起こす問題を
解決する。 【解決手段】便器10下方の水平方向の排水管14から
立ち上がる立上り配管16の上端部と、便器10後部の
排水口12とを接続する排水エルボ20、又は排水口1
2と立上り配管16の上端部とを連絡する、排水口12
と実質上同高位置の横向き配管の屈曲部若しくは横向き
配管から立上り配管16に続く屈曲部に接続される排水
エルボ20に、軸心Pを通る面が縦向きとなる縦向き姿
勢において上方若しくは側方に部分的に隆起した形態を
なし、内部に便器10の排水口12に連通する凹陥形状
の空間32,34を形成する空気溜り部28,30を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は排水エルボに関
し、詳しくは便器後部の排水口と便器下方の水平方向の
排水管との間の配管屈曲部に接続される排水エルボに関
する。
【0002】
【従来の技術】洋風便器の排水口からの排水を便器下方
の水平方向の排水管に導く配管は一般に複雑に曲りくね
った形状をなしている。図5はその一例を示している。
同図において200は洗い落し式の洋風便器、202は
洋風便器200下方の水平方向の排水管で、206はエ
ルボ204Aを介して排水管202から立ち上がる立上
り配管、208は洋風便器200の後部の排水口と立上
り配管206の上端部とを連絡する横向き配管である。
【0003】210はこの横向き配管208の屈曲部、
即ち横向き配管208の便器排水口への接続部に配され
た排水エルボであり、212はその横向き配管208か
ら上記立上り配管206の上端部に続く屈曲部に配され
た排水エルボである。
【0004】図6は他の例を示したもので、この例では
立上り配管206が排水エルボ210にて便器排水口に
接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように便器排水
口からの排水を便器下方の水平方向の排水管202に導
く配管は複雑に曲りくねっており、このことから従来以
下のような問題を生じていた。
【0006】即ち、便器200に洗浄水を供給して便器
洗浄を行うとき、排水口からの排水が円滑に水平方向の
排水管202に流れ込まず、特に立上り配管206から
水平方向の排水管202に続く部分のエルボ204Aに
おいて流動抵抗が大きく、同部分ないし上流側が一時的
に満水状態となって、その結果サイホン作用が惹起さ
れ、洋風便器200内部の排水トラップ部分の封水が外
部に引き出されてしまい、封水切れ若しくは封水減少を
起こしてしまうといった問題を生じていた。
【0007】その対策として、従来図7に示しているよ
うに立上り配管206から水平方向の排水管202に続
く屈曲部分に、湾曲曲率の大きいエルボ(大曲り管)2
04Bを用いることが行われている。
【0008】しかしながらこのような曲率の大きいエル
ボ204Bは、便器200の後側のスペースが広い場合
に限って使用可能であり、便器後側のスペースが狭い場
合にはこのような曲率の大きなエルボ204Bを使用し
得ず、曲率の小さい、即ち急角度で屈曲したエルボ20
4A(小曲り管)を使用せざるを得ないのが実情であ
る。
【0009】他の対策として、図5及び図6に示してい
るように通気管214を立てたり、或いは洋風便器20
0の排水トラップ部分に水を補給することも行われてい
るが、前者の場合には通気管214を立てるための施工
が余分に必要であって施工が面倒となり、また後者の場
合には余分に補給水が必要であって、水が無駄に多く消
費されてしまう問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本発
明の排水エルボは、便器下方の水平方向の排水管から立
ち上がる立上り配管の上端部と便器後部の排水口とを接
続する排水エルボ、又は該排水口と該立上り配管の上端
部とを連絡する、該排水口と実質上同高位置の横向き配
管の屈曲部若しくは該横向き配管から該立上り配管に続
く屈曲部に接続される排水エルボであって、軸心を通る
面が縦向きとなる縦向き姿勢において上方若しくは側方
に部分的に隆起した形態をなし、内部に前記便器の排水
口に連通する凹陥形状の空間を形成する空気溜り部を設
けたことを特徴とする(請求項1)。
【0011】請求項2の排水エルボは、請求項1におい
て、前記空気溜り部が前記上方と側方との両方に隆起す
る形態で設けられていることを特徴とする。
【0012】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、水平方
向の排水管から立ち上がる立上り配管の上端部を便器の
排水口に接続する排水エルボ、又は排水口と実質上同高
位置の横向き配管の屈曲部に接続される排水エルボに、
上方若しくは側方に部分的に隆起した形態の空気溜り部
を設けたもので、本発明によれば、洗い落し式の洋風便
器に洗浄水を供給して便器洗浄を行う際に、その空気溜
り部の作用によってサイホン作用の発生を効果的に防止
できる。従ってそのサイホン作用に基づく便器の排水ト
ラップ部の封水切れ若しくは封水減少の問題を解消でき
る。
【0013】即ち本発明によれば、便器下方の水平方向
の排水管と立上り配管との接続用のエルボとして、湾曲
曲率の大きい大曲り管を用いなくても封水切れ若しくは
封水減少を良好に防止でき、従って封水切れ若しくは封
水減少防止のために便器の後側に広いスペースを確保し
なくても良く、便器後側のスペースが狭い場合において
も良好に封水切れ若しくは封水減少を防止できる。
【0014】或いはまた従来のように通気管を立ち上げ
る必要もなく、施工が容易になる外、便器洗浄の際に排
水トラップ部分に補給水を供給しなくても良いので、水
の無駄な消費を無くすことができる。
【0015】本発明においては、排水エルボに、上方と
側方との両方に隆起する形態で空気溜り部を設けること
が望ましい(請求項2)。このようにした場合、排水エ
ルボを縦向きに使用した場合にも、また横向きに使用し
た場合にも、空気溜り部がサイホン作用の発生を良好に
防止する。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1(A)において、10は洗い落し式の洋
風便器で、後部に排水口12を有している。14は便器
下方に配された水平方向の排水管で、16はこの排水管
14の端部からエルボ18を介して立ち上がる立上り配
管、20は排水口12と立上り配管16の上端部とを接
続する排水エルボである。この排水エルボ20は本例で
はゴム製とされている。
【0017】ここで排水エルボ20は、同図(B)に示
しているように両端部の短い直管状の第一接続部22及
び第二接続部24と、その全体が所定曲率(半径R)で
90°に湾曲した本体部26とからなっており、軸心P
を含む面が縦向きとなる縦向き姿勢で第一接続部22が
便器10の排水口12に、また第二接続部24が立上り
配管16の上端部にそれぞれ嵌合状態で連結されてい
る。
【0018】本例において、排水エルボ20には図2に
も示しているように排水エルボ20を縦向き姿勢とした
状態において上方に隆起する形態の第一空気溜り部28
と、両側方に隆起する形態の一対の第二空気溜り部30
とが設けられている。
【0019】図1(B)及び図3(B)に示しているよ
うに、第一空気溜り部28はその内部に上方に部分的に
凹陥した形状の空気室(空間)32を形成しており、同
部分において空気を保持するものとなっている。ここで
第一空気溜り部28は、空気室32の上端が本体部26
の図中右端の内面よりも高位置に位置する形状とされて
いる。この第一空気溜り部28においては、洋風便器1
0からの排水時に空気室32の空気が排水によって下方
に排出されず、空気室32内に残留する。
【0020】一方側方の第二空気溜り部30は、図3か
らも明らかなように本体部26の側面より(縦向き姿勢
の状態において)水平方向に突出しており、図3(A)
に示しているように内部に空気室(空間)34を形成し
ている。第二空気溜り部30においても、空気室34の
側方端が本体部26の側部内面よりも側方に突き出した
位置に位置している。
【0021】尚、本例においては図2からも明らかなよ
うに第一空気溜り部28及び第二空気溜り部30の内側
の空気室32,34がそれぞれ互いに連通した状態とな
っている。
【0022】本例によれば、洗い落し式の洋風便器10
に洗浄水を供給して洋風便器10内部の汚水を排水する
際に、主に第一空気溜り部28の作用によってサイホン
作用の発生が効果的に阻止される。従ってそのサイホン
作用に基づく洋風便器10の排水トラップ部の封水切れ
若しくは封水減少が起こるのを回避することができる
【0023】即ち本例によれば、水平方向の排水管14
の端部から立上り配管16の立上げ部位に接続されるエ
ルボ18として曲率の小さいエルボを用いた場合でも、
洋風便器10の排水トラップ部における封水切れ若しく
は封水減少を良好に防止できる。
【0024】それ故本例によれば、従来のように通気管
を立ち上げたり、或いは便器洗浄の後期において封水切
れ若しくは封水減少防止のために補給水を供給する必要
がなく、従って通気管の配設に起因する施工の面倒さを
解消できるとともに、洗浄水の無駄な消費を無くすこと
ができる。
【0025】本例の排水エルボ20は、また、図4に示
しているようにこれを寝かせた状態で接続した場合にお
いても、主に第二空気溜り部30の作用によって、便器
内汚水の排水時にサイホン作用が発生するのを防止で
き、封水切れ若しくは封水減少を防止することができ
る。
【0026】同図の例は、洋風便器10の排水口12と
立上り配管16の上端部とを、排水口12と実質上同高
の横向き配管36にて連絡したもので、この例において
排水エルボ20は、横向き配管36と便器排水口12と
の接続部に横向きに配されている。尚、38は横向き配
管36から立上り配管16に続く屈曲部に接続された排
水エルボである。
【0027】この図4に示す例においては、便器汚水の
排水時に第二空気溜り部30が内部の空気を排水路に供
給し、サイホン作用の発生を効果的に防止して、サイホ
ン現象による排水トラップ部の汚水の引込みを阻止す
る。
【0028】尚本発明では、図4における排水エルボ2
0に代えて通常のエルボを用いるとともに、排水エルボ
38に代えて本例の排水エルボ20を用いることも場合
により可能である。このようにした場合であっても、洋
風便器10の排水口12から水平方向の排水管14に至
る排水路においてサイホン作用が発生するのを阻止し、
洋風便器10の排水トラップ部における封水切れ若しく
は封水減少を防止することが可能である。
【0029】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば排水エルボ20における上
記第一空気溜り部28及び第二空気溜り部30はあくま
で本発明における空気溜り部の一形態例を示したに過ぎ
ないもので、これら第一空気溜り部28,第二空気溜り
部30をその他の種々形態で構成することも可能であ
る。その他本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である排水エルボを洋風便器
とともに示す図である。
【図2】図1における排水エルボ単体の斜視図である。
【図3】同排水エルボの断面図であって、(A)は
(B)におけるA−A視断面図であり、(B)は排水エ
ルボの縦断面図である。
【図4】同排水エルボを横向き姿勢で用いた場合の例を
示す図である。
【図5】従来の排水エルボを洋風便器とともに示す図で
ある。
【図6】図5とは異なる配管パターン例を示す図であ
る。
【図7】図5及び図6における立上り配管と水平方向の
排水管との接続部に用いられるエルボとして従来用いら
れているものを示す図である。
【符号の説明】
10 洋風便器 12 排水口 14 排水管 16 立上り配管 20 排水エルボ 28 第一空気溜り部 30 第二空気溜り部 32,34 空気室(空間) 36 横向き配管 P 軸心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器下方の水平方向の排水管から立ち上
    がる立上り配管の上端部と便器後部の排水口とを接続す
    る排水エルボ、又は該排水口と該立上り配管の上端部と
    を連絡する、該排水口と実質上同高位置の横向き配管の
    屈曲部若しくは該横向き配管から該立上り配管に続く屈
    曲部に接続される排水エルボであって軸心を通る面が縦
    向きとなる縦向き姿勢において上方若しくは側方に部分
    的に隆起した形態をなし、内部に前記便器の排水口に連
    通する凹陥形状の空間を形成する空気溜り部を設けたこ
    とを特徴とする排水エルボ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記空気溜り部が前
    記上方と側方との両方に隆起する形態で設けられている
    ことを特徴とする排水エルボ。
JP11534197A 1997-04-16 1997-04-16 排水エルボ Pending JPH10292890A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104047351A (zh) * 2013-03-13 2014-09-17 科勒公司 抗虹吸式马桶
JP2016176320A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 Toto株式会社 排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器
US9988802B1 (en) 2016-11-23 2018-06-05 Kohler Co. Pre-primed siphonic toilet

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Effective date: 20041102

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