JPH10292422A - ワイヤーソー式掘削装置 - Google Patents

ワイヤーソー式掘削装置

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Publication number
JPH10292422A
JPH10292422A JP10368797A JP10368797A JPH10292422A JP H10292422 A JPH10292422 A JP H10292422A JP 10368797 A JP10368797 A JP 10368797A JP 10368797 A JP10368797 A JP 10368797A JP H10292422 A JPH10292422 A JP H10292422A
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JP
Japan
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wire saw
driving
electric winch
pattern signal
guide column
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Application number
JP10368797A
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Inventor
Yasuo Kajioka
保夫 梶岡
Shinichi Nishimura
晋一 西村
Hideya Abe
英弥 阿部
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、掘削効率を高くすることができる
とともに、人件費を削減することができるワイヤーソー
式掘削装置を得ること。 【解決手段】 本発明は、立坑に挿入された第1のガイ
ドコラムに沿って摺動自在に支持された駆動装置と、駆
動装置を上昇または下降させるように駆動する第1の電
動ウインチ8Aと、第1のガイドコラムに対して対向配
置された第2のガイドコラムに沿って摺動自在に支持さ
れた従動装置と、駆動装置および従動装置に巻装された
ワイヤーソーと、ワイヤーソーを駆動する油圧モータ6
0(駆動手段)と、従動装置を上昇または下降させるよ
うに駆動する第2の電動ウインチ8Bと、油圧モータ6
0の油圧(駆動トルク)を油圧信号Spとして出力する
油圧検出部61と、上記油圧(駆動トルク)が最適な値
となるように第1のインチングパターン信号S1等を出
力する制御部63とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に止水壁等を
構築する際に用いられるワイヤーソー式掘削装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に地盤に止水壁を構築する装置の一
つとしては、ワイヤーソー式掘削装置がある。このワイ
ヤーソー式掘削装置は、形成すべき溝の施工位置におい
て、ガイドホールを上記溝の長さ方向に互いに離間して
2以上形成し、形成したガイドホールのうち少なくとも
2本には筒状のガイドコラムが挿入されている。さら
に、ワイヤーソー式掘削装置は、対向する双方のガイド
コラムの内部に掘削機の駆動機構が分割して搭載され、
該駆動機構の間に駆動機構の駆動力で長さ方向に走行さ
れる無端のワイヤーソーが張設されてなるものである。
【0003】また、上記駆動機構は、2本のガイドコラ
ムの頂部に各々取り付けられた滑車を介して、電動ウイ
ンチにより吊設されており、実際の運転においては、作
業員が上記電動ウインチを掘削状況に応じて一定間隔を
おいて間欠操作することにより、徐々にワイヤーソーを
寸動(インチング)降下させることにより、掘削を行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のワイ
ヤーソー式掘削装置においては、掘削が進むにつれて地
盤が堅くなったりする一方、柔らかくなったりするた
め、地盤の堅さに応じて作業員が手動で電動ウインチの
駆動時間および駆動間隔を調整している。すなわち、地
盤が堅くなった場合、トルクオーバとなり、ワイヤーソ
ーが地盤に噛みこんだりするなどして装置が停止した
り、ワイヤーソー自体が破断するといったトラブルを回
避すべく、作業員は、ワイヤーソーの降下(掘削)速度
を遅く、すなわち、電動ウインチの駆動時間を短くした
り駆動間隔を長くするように電動ウインチを操作する。
【0005】しかしながら、従来のワイヤーソー式掘削
装置においては、上述したトラブルを回避すべく、地盤
の堅さに応じた的確な電動ウインチの操作が要求される
ため、この操作にかなりの熟練を要する。従って、従来
のワイヤーソー式掘削装置においては、作業員の熟練度
が低い場合、上述したトラブルが頻繁に発生し、ひいて
は掘削効率が低下するという問題があった。
【0006】さらに、従来のワイヤーソー式掘削装置に
おいては、掘削中、常時作業員が地盤の堅さ等を監視し
つつ電動ウインチを操作しなければならないため、人件
費がかさむという問題をもあった。本発明はこのような
背景の下になされたもので、掘削効率を高くすることが
できるとともに、人件費を削減することができるワイヤ
ーソー式掘削装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、地盤に一定距
離離間して掘削された2本の立坑内に各々挿入され、略
筒状に各々形成された第1および第2のガイドコラム
と、前記第1および第2のガイドコラムに移動自在に支
持され、それぞれ立坑において上昇、下降するように駆
動される第1および第2の移動体と、入力される駆動信
号がオンとされている時間分、所定間隔をおいて前記第
1および第2移動体を寸動させる寸動手段と、前記第1
および第2の移動体にそれぞれ回転自在に軸支された複
数のプーリと、前記複数のプーリに巻装されたワイヤー
ソーと、前記複数のプーリのうち1のプーリを回転駆動
する駆動手段と、前記プーリの駆動トルクを検出するト
ルク検出手段と、前記トルク検出手段の検出結果に基づ
いて、複数の寸動パターンの中から前記駆動トルクが最
適値となるような当該寸動パターンを指定した後、当該
寸動パターンに対応する前記駆動信号を前記寸動手段へ
供給する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。はじめに、本発明の一実施形
態によるワイヤーソー式掘削装置の概要について図1
(a)〜(d)を参照して説明する。まず、一実施形態
によるワイヤーソー式掘削装置を設置する前に、図1
(a)に示すように、地盤1には、一定間隔(図1
(b)参照)をおいて図示しないボーリングマシンによ
り立坑2Aおよび2Bが掘削される。これら立坑2Aお
よび2Bには、水3Aおよび3Bが注水される。
【0009】次に、図1(c)に示すように、2本のガ
イドコラム4Aおよび4Bが立坑2Aおよび2Bに各々
挿入される。5Aは、ガイドコラム4Aに沿って摺動自
在に取り付けられた駆動装置である。この駆動装置5A
は、ガイドコラム4Aの頂部に取り付けられた滑車(図
示略)を介して、電動ウインチ(図示略)により同図上
下方向に間欠的に移動される。
【0010】5Bは、ガイドコラム4Aに沿って摺動自
在取り付けられた従動装置であり、駆動装置5Aに対し
て対向配置されている。この従動装置5Bは、ガイドコ
ラム4Bの頂部に取り付けられた滑車(図示略)を介し
て、電動ウインチ(図示略)により同図上下方向に間欠
的に移動される。6は、駆動装置5Aおよび従動装置5
Bとの間に張設された無端のワイヤーソーであり、地盤
1を掘削して図1(d)に示す溝3cを形成する。
【0011】図2は、本発明の一実施形態によるワイヤ
ーソー式掘削装置の機械的構成を示す一部裁断側面図で
あり、図1(c)に示す駆動装置5A、従動装置5Bお
よびワイヤーソー6が立坑2Aおよび2Bより上部に位
置している状態を示す図である。この図においては、図
1(c)の各部に対応する部分には同一の符号を付けそ
の説明を省略する。
【0012】図2に示す第1のガイドコラム4Aは、断
面視略口字形状に鋼板で形成された筒形状をしており、
地盤1に掘削された立坑2A(図1(c)参照)に挿入
されている。駆動装置5Aは、第1の移動体51A、プ
ーリ52A〜54Aから構成されている。第1の移動体
51Aは、第1のガイドコラム4Aに沿って摺動自在に
支持されている。プーリ52A〜54Aは、第1の移動
体51Aに回動自在に各々軸支されている。上記プーリ
52Aは、例えば、図示しない油圧モータにより回転駆
動される。なお、このプーリ52Aの駆動手段は、油圧
モータ以外の手段であってもよい。
【0013】7Aは、第1のガイドコラム4Aの頂部4
1Aに取り付けられた第1の定滑車である。8Aは、第
1のガイドコラム4Aの台部42Aに取り付けられた第
1の電動ウインチであり、駆動装置5Aを上昇または下
降するように駆動する。この第1の電動ウインチ8A
は、下降駆動時において後述するドライバにより寸動駆
動される。
【0014】9Aは、ワイヤであり、その一端部の一定
長さ分が第1の電動ウインチ8Aに巻装されているとと
もに、その他端部が第1の定滑車7A、第1の動滑車1
0Aを介して第1のガイドコラム4Aの固定部43Aに
掛止されている。第1の動滑車10Aは、第1の移動体
51Aに取り付けられており、ワイヤ9Aを介して第1
の移動体51Aを吊るした状態で支持する。
【0015】第2のガイドコラム4Bは、第1のガイド
コラム4Aと同一形状であって第1のガイドコラム4A
に対して対向配置されており、地盤1に掘削された立坑
2B(図1(c)参照)に挿入されている。従動装置5
Bは、第2の移動体51B、プーリ52B、53Bから
構成されている。第2の移動体51Bは、第2のガイド
コラム4Bに沿って摺動自在に支持されている。プーリ
52B、53Bは、第2の移動体51Bに回動自在に各
々軸支されている。
【0016】ワイヤーソー6は、この第2の移動体51
Bのプーリ52B、53Bおよび上述した第1の移動体
51Aのプーリ52A〜54Aに巻装されており、駆動
プーリたるプーリ52Aにより循環駆動される。
【0017】7Bは、第2のガイドコラム4Bの頂部4
1Bに取り付けられた第2の定滑車である。8Bは、第
2のガイドコラム4Bの台部42Bに取り付けられた第
2の電動ウインチであり、従動装置5Bを上昇または下
降するように駆動する。この第2の電動ウインチ8B
は、下降駆動時において後述するドライバにより寸動駆
動される。
【0018】9Bは、ワイヤであり、その一端部の一定
長さ分が第2の電動ウインチ8Bに巻装されているとと
もに、その他端部が第2の定滑車7B、第2の動滑車1
0Bを介して第2のガイドコラム4Bの頂部41Bに掛
止されている。第2の動滑車10B、第2の移動体51
Bに取り付けられており、ワイヤ9Bを介して第2の移
動体51Bを吊るした状態で支持する。
【0019】図3は、上述した一実施形態によるワイヤ
ーソー式掘削装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。この図において、60は、図2に示すプーリ52A
を油圧Pにより駆動する油圧モータである。61は、油
圧モータ60の油圧Pを検出する油圧検出部であり、検
出結果を油圧信号Spとして出力する。言い換えれば、
上記油圧検出部61は、プーリ52Aの駆動トルクを検
出するものである。
【0020】62は、設定部であり、後述する図4
(a)〜(e)に示す5パターンからなる第1のインチ
ングパターン信号S1等の各駆動(オン)時間Tw、休
止時間Tkの設定、および制御部63で後述する判断に
用いられる油圧Pの設定値P1〜P5の設定に用いられ
る。この設定部62は、設定された駆動時間Tw、休止
時間Tkおよび設定値P1〜P5(図6参照)を設定デー
タDsとして出力する。ここで、上記設定値P1〜P5と
は、図6に示すように油圧Pに対する5段階のしきい値
であって、設定値P1が最小値とされており、設定値P2
以下、順次所定値毎に値が大きくなり、設定値P5が最
大値とされている。
【0021】一例としては、設定値P2は、150kg
/cm2とされており、設定値P3は、180kg/cm
2とされている。なお、油圧モータ60の油圧Pが設定
値P2から設定値P3までの間の値をとるときは、正常に
掘削動作が行われていることを意味する。一方、油圧モ
ータ60の油圧Pが設定値P2より小さい値をとると
き、または設定値P3より大きい値をとるとき、掘削動
作に異常が発生していることを意味する。
【0022】制御部63は、第1の電動ウインチ8Aお
よび第2の電動ウインチ8Bを上述した駆動時間Tw、
休止時間Tkおよび設定値P1〜P5に基づいて駆動制御
する。また、制御部63は、駆動時間Twおよび休止時
間Tkに対応する図4(a)〜(e)に示す第1のイン
チングパターン信号S1等を生成する。この制御部63
の動作の詳細については、後述する。
【0023】64は、制御部63の制御により設定デー
タDsを記憶する記憶部である。65は、ドライバであ
り、第1のインチングパターン信号S1、第2のインチ
ングパターン信号S2、・・・、第5のインチングパターン
信号S5に応じて、第1の電動ウインチ8Aおよび第2
の電動ウインチ8B(図2参照)を駆動する。66は、
警報発生部であり、制御部63より警報信号Skが入力
されたとき警報を発生する。
【0024】次に、上述した一実施形態によるワイヤー
ソー式掘削装置の動作について説明する。まず、作業員
は、掘削作業を行う前に予め設定部62を操作すること
により、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電動ウイ
ンチ8Bのインチング(寸動)パターンを例えば、5パ
ターン分設定する。これと同時に、作業員は、設定部6
2を操作することにより、図6に示す設定値P1〜P5の
各値を設定する。
【0025】具体的には、図4(a)〜(e)に示す第
1のインチングパターン信号S1、第2のインチングパ
ターン信号S2、・・・、第5のインチングパターン信号S
5に各々対応する駆動時間Tw、休止時間Tkを設定す
る。すなわち、各駆動時間Twは、第1のインチングパ
ターン信号S1、第2のインチングパターン信号S2、・・
・、第5のインチングパターン信号S5において順次長く
なるように設定されている。つまり、第1のインチング
パターン信号S1が最も掘削速度が遅い信号であり、第
5のインチングパターン信号S5が最も掘削速度が速い
信号である。さらに、今の場合、一例として図6に示す
設定値P2として150kg/cm2が、また設定値P3
として180kg/cm2が各々設定されたものとす
る。
【0026】また、この設定作業においては、図5
(a)〜(e)に示すように第1のインチングパターン
信号S1、第2のインチングパターン信号S2、・・・、第
5のインチングパターン信号S5において休止時間Tk
が順次短くなるように設定してもよい。すなわち、イン
チングパターンの変更は、駆動時間Tw、休止時間Tk
の双方またはいずれか一方を変えることにより行われ
る。なお、以下の説明においては、図4(a)〜(e)
に示す第1のインチングパターン信号S1等の各駆動時
間Twおよび各休止時間Tkが設定されたものとする。
【0027】そして、設定部62は、上述した駆動時間
Tw、休止時間Tkおよび設定値P1〜P5の各値が設定
されると、これらを設定データDsとして制御部63へ
出力する。これにより、制御部63は、設定データDs
を記憶部64へ書き込む。以上で掘削前の事前設定作業
が終了する。
【0028】そして、今、油圧モータ60(図3参照)
が駆動されるとともに、制御部63に対して掘削開始指
令が出されると、図2に示すプーリ52Aが回転駆動さ
れ、ワイヤーソー6が循環駆動される。これと同時に、
図2に示す制御部63は、記憶部64より例えば第3の
インチングパターン信号S3(図4(c)参照)に対応
する駆動時間Tw、休止時間Tk、および設定値P1〜
P5を読み出した後、該駆動時間Twおよび休止時間T
kから第3のインチングパターン信号S3を生成して、
これをドライバ65へ出力する。
【0029】これにより、ドライバ65は、図4(c)
に示す第3のインチングパターン信号S3がオンとされ
ている間のみ、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電
動ウインチ8Bを駆動する。すなわち、ドライバ65
は、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電動ウインチ
8Bを休止時間Tkをおいて、駆動時間Tw分、間欠駆
動する。
【0030】これにより、図2に示す駆動装置5A、従
動装置5Bおよびワイヤーソー6が寸動下降して、ワイ
ヤーソー6により地盤1の掘削が行われる。このとき、
油圧検出部61は、油圧モータ60の油圧Pを検出し
て、検出結果を油圧信号Spとして制御部63へ逐次出
力する。今の場合、油圧Pの値は、図6に示す設定値P
2と設定値P3との間であるものとする。従って、制御部
63は、正常に掘削作業が行われているものと判断し
て、現在出力中の第3のインチングパターン信号S3を
ドライバ65へ引き続き出力する。
【0031】そして、今、図6に示す時刻t1におい
て、ワイヤーソー6が切れたとすると、油圧モータ60
の負荷が急減するため、油圧Pが設定値P1(図6参
照)以下となる。これにより、制御部63は、ワイヤー
ソー6が切れたものと判断して、ドライバ65に対する
第3のインチングパターン信号S3の出力を停止すると
ともに、警報発生部66へ警報信号Skを出力する。こ
の結果、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電動ウイ
ンチ8Bが停止するとともに、警報発生部66より警報
が発生される。そして、作業員によりワイヤーソー6が
新しいものに交換された後、上述した動作により再び掘
削作業が再開される。この再開後の図6に示す時刻t2
においては、油圧Pの値は、設定値P2と設定値P3との
間であるものとする。
【0032】そして、今、図6に示す時刻t3近傍にお
いて、例えば、ワイヤーソー6が堅い地盤1にあたる等
して、例えば、2回以上連続して油圧Pが設定値P3と
設定値P4との間の値となったとすると、制御部63
は、第3のインチングパターン信号S3の次に駆動時間
Twが短い第2のインチングパターン信号S2(図4
(b)参照)を生成してこれをドライバ65へ出力す
る。これにより、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の
電動ウインチ8Bの駆動時間が短くなり、ワイヤーソー
6にかかる負荷が低減され、この結果、油圧モータ60
の油圧Pが低くなり、油圧Pの値は、設定値P2と設定
値P3との間とされ、正常な運転が行われる。
【0033】一方、図6に示す時刻t4近傍において、
例えば、ワイヤーソー6が柔らかい地盤1にあたる等し
て、例えば、2回以上連続して油圧Pが設定値P2と設
定値P1との間の値になったとすると、制御部63は、
現在出力されている第2のインチングパターン信号S2
の次に駆動時間Twが長い第3のインチングパターン信
号S3(図4(c)参照)を生成してこれをドライバ6
5へ出力する。これにより、第1の電動ウインチ8Aお
よび第2の電動ウインチ8Bの駆動時間が長くなるた
め、掘削作業がより進む。
【0034】そして、今、図6に示す時刻t5近傍にお
いて、例えば、ワイヤーソー6が堅い地盤1にあたる等
して、例えば、2回以上連続して油圧Pが設定値P3と
設定値P4との間の値となったとすると、制御部63
は、第3のインチングパターン信号S3の次に駆動時間
Twが短い第2のインチングパターン信号S2を生成し
てこれをドライバ65へ出力する。さらに、第2のイン
チングパターン信号S2を出力してもなお、油圧Pが設
定値P3と設定値P4との間の値である場合には、制御部
63は、最短の駆動時間Twを有する第1のインチング
パターン信号S1(図4(a)参照)を生成してこれを
ドライバ65へ出力する。
【0035】さらに、第1のインチングパターン信号S
1を出力してもなお油圧Pが設定値P3と設定値P4との
間の値であるとき、制御部63は、油圧Pが設定値P3
と設定値P2との間の値となるまで、第1のインチング
パターン信号S1の出力を停止する。そして、油圧Pが
設定値P3と設定値P2との間の値になると、制御部63
は、再度第1のインチングパターン信号S1をドライバ
65へ出力する。
【0036】また、ワイヤーソー6がかなり堅い地盤1
にあたる等して、図6に示す時刻t6において油圧Pが
設定値P4と設定値P5との間の値となったとすると、制
御部63は、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電動
ウインチ8Bを逆転駆動するための逆転駆動信号をドラ
イバ65へ出力する。
【0037】これにより、第1の電動ウインチ8Aおよ
び第2の電動ウインチ8Bが逆転駆動され、図2に示す
駆動装置5A、従動装置5Bおよびワイヤーソー6が上
昇する。この結果、油圧モータ60にかかる負荷が低減
され、油圧Pが低下する。そして、制御部63は、油圧
Pが設定値P3と設定値P2との間の値となると、再び第
1のインチングパターン信号S1をドライバ65へ出力
して第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電動ウインチ
8Bの運転を再開する。
【0038】また、ワイヤーソー6が相当堅い地盤1に
あたる等して、図6に示す時刻t7において油圧Pが設
定値P5を越える値となったとすると、制御部63は、
圧力異常と判断し、現在出力中の例えば、第1のインチ
ングパターン信号S1の出力を直ちに停止するととも
に、警報信号Skを警報発生部66へ出力する。これに
より、第1の電動ウインチ8Aおよび第2の電動ウイン
チ8Bが停止されるとともに、警報発生部66より警報
が発生される。
【0039】以上説明したように、上述した一実施形態
によるワイヤーソー式掘削装置によれば、油圧Pが設定
値P3と設定値P2との間の値となるように自動的に第1
の電動ウインチ8Aおよび第2の電動ウインチ8Bが駆
動制御されるので、掘削効率を高くすることができると
ともに、人件費を削減することができるという効果が得
られる。
【0040】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの一実施形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述
した一実施形態によるワイヤーソー式掘削装置において
は、インチングパターン信号の一例として図4(a)〜
(e)および図5(a)〜(e)に示す5パターンのも
のを例示したが、これに限定されることなくパターン数
は、実際の地盤1の堅さ等を考慮して、任意の数に設定
してもよい。
【0041】また、上述した一実施形態によるワイヤー
ソー式掘削装置においては、5つの設定値P1〜P5の例
について説明したが、これに限定されることなく、設定
値の数は、実際の地盤1の堅さ等を考慮して、任意の数
に設定してもよい。さらに、上述した一実施形態による
ワイヤーソー式掘削装置においては、油圧モータ60を
用いた例について説明したが、これに限定されることな
くプーリ52Aを駆動する手段として電動モータ等を用
いても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、制御手段により、トル
ク検出手段の検出結果に基づいて、複数の寸動パターン
の中から前記駆動トルクが最適値となるような当該寸動
パターンが指定された後、当該寸動パターンに対応する
駆動信号が寸動手段へ供給されるので、常に最適な掘削
速度で掘削が行われる。従って、本発明によれば、掘削
効率を高くすることができるとともに、ひいては人件費
を削減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるワイヤーソー式掘
削装置の概要を説明する図である。
【図2】 同一実施形態によるワイヤーソー式掘削装置
の機械的構成を示す一部裁断側面図である。
【図3】 同一実施形態によるワイヤーソー式掘削装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す第1のインチングパターン信号S
1、第2のインチングパターン信号S2、・・・、第5のイ
ンチングパターン信号S5の各波形例を示す図である。
【図5】 図3に示す第1のインチングパターン信号S
1、第2のインチングパターン信号S2、・・・、第5のイ
ンチングパターン信号S5の別の各波形例を示す図であ
る。
【図6】 本発明の一実施形態によるワイヤーソー式掘
削装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
4A 第1のガイドコラム 4B 第2のガイドコラム 5A 駆動装置 5B 従動装置 6 ワイヤーソー 8A 第1の電動ウインチ 8B 第2の電動ウインチ 51A 第1の移動体 51B 第2の移動体 52A プーリ 52B プーリ 53A プーリ 53B プーリ 54A プーリ 60 油圧モータ 61 油圧検出部 62 設定部 63 制御部 64 記憶部 65 ドライバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に一定距離離間して掘削された2本
    の立坑内に各々挿入され、略筒状に各々形成された第1
    および第2のガイドコラムと、 前記第1および第2のガイドコラムに移動自在に支持さ
    れ、それぞれ立坑において上昇、下降するように駆動さ
    れる第1および第2の移動体と、 入力される駆動信号がオンとされている時間分、所定間
    隔をおいて前記第1および第2移動体を寸動させる寸動
    手段と、 前記第1および第2の移動体にそれぞれ回転自在に軸支
    された複数のプーリと、 前記複数のプーリに巻装されたワイヤーソーと、 前記複数のプーリのうち1のプーリを回転駆動する駆動
    手段と、 前記プーリの駆動トルクを検出するトルク検出手段と、 前記トルク検出手段の検出結果に基づいて、複数の寸動
    パターンの中から前記駆動トルクが最適値となるような
    当該寸動パターンを指定した後、当該寸動パターンに対
    応する前記駆動信号を前記寸動手段へ供給する制御手段
    と、 を具備することを特徴とするワイヤーソー式掘削装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104612198A (zh) * 2014-12-31 2015-05-13 张璐 四头钻挖槽机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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