JPH10290497A - 音声信号の処理回路 - Google Patents
音声信号の処理回路Info
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- JPH10290497A JPH10290497A JP9099144A JP9914497A JPH10290497A JP H10290497 A JPH10290497 A JP H10290497A JP 9099144 A JP9099144 A JP 9099144A JP 9914497 A JP9914497 A JP 9914497A JP H10290497 A JPH10290497 A JP H10290497A
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- Japan
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- circuit
- end point
- audio signal
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- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
振幅の変更を行なう振幅変更回路15を設ける。音声信
号について有声音の開始点を検出する開始点検出回路2
3と、音声信号について有声音の終了点を検出する終了
点検出回路23とを設ける。検出回路23の出力にした
がって振幅変更回路15の利得を制御する制御回路24
を設ける。制御回路24は、開始点検出回路23が開始
点を検出したとき、振幅変更回路15に対して利得を大
きくするように制御信号を供給するとともに、終了点検
出回路23が終了点を検出したとき、振幅変更回路15
に対して利得を戻すように制御信号を供給する。
Description
拡声器、音声通信などの分野で用いられる音声信号の処
理回路に関する。
伝送系あるいは再生系に残響やエコーが多いと、音声の
明瞭度が低下してしまう。そこで、そのようなときに
は、発話速度を遅くする、連続して発声される語音を細
かく分解し、時間をあけて再生するなどの処理が行なわ
れている。
にくいときには、周波数イコライザ処理により高域周波
数の強調を行うこともある。さらに、いわゆる継時マス
キング(エネルギーの大きい母音と子音とが続くとき、
その母音により子音がマスクされる現象)を考慮した重
み関数をかける処理も試みられている。
に行われることもある。
うに、発話速度を遅くしたり、連続して発声される語音
を分解したりすると、次のような問題点を生じてしま
う。
時性がなくなってしまう。したがって、会話などを行な
うときには使えない。また、放送などを聞く楊合であっ
ても、聞き終わるまでの時間が長くなってしまう。 2.語音の知覚判断には音声成分の変化速度も重要な手
がかりになっているので、発話速度を遅くすると、この
手がかりが変化して別な語音に知覚されてしまうことが
ある。 3.語音を分解してゆっくり再生すると、語音のまとま
りとしての情報や過渡的な変化部分の情報が失われ、明
瞭度の悪くなることがある。 4.周波数イコライザ処理により常に高域周波数を増幅
した音声は、音色のバランスがくずれて不快であった
り、聞き取りにくいことがある。 5.継時マスキングを考慮した重み関数をかける処理
は、少なくとも重み関数の時間長の遅延が生じてしま
い、即時性が失われてしまう。この結果、口の動きと処
理音との間に時間ずれを生じて明瞭度に悪い影響を与え
ることがある。また、イヤホンからマイクロフォンへの
音響的フィードバックがあるときには、その時間遅れに
よって残響音のような現象が引き起こされてしまう。
うとするものである。
いては、入力された音声信号の子音成分に対して振幅の
変更を行なう振幅変更回路と、上記音声信号について有
声音の開始点を検出する開始点検出回路と、上記音声信
号について上記有声音の終了点を検出する終了点検出回
路と、上記開始点検出回路および上記終了点検出回路の
出力にしたがって上記振幅変更回路の利得を制御する制
御回路とを有し、上記制御回路は、上記開始点検出回路
が上記開始点を検出したとき、上記振幅変更回路に対し
て上記利得を大きくするように制御信号を供給するとと
もに、上記終了点検出回路が上記終了点を検出したと
き、上記振幅変更回路に対して上記利得を戻すように制
御信号を供給するようにした音声信号の処理回路とする
ものである。したがって、有声音によるマスキングや継
時マスキングに見合う大きさだけ、子音成分が増幅さ
れ、言葉の聞き取りが改善される。
無声音と有声音との組み合わせ、すなわち、低い周波数
の成分と高い周波数の成分との組み合わせで構成されて
いる。また、一般の生活環境に存在する音も、低い周波
数の成分と高い周波数の成分との組み合わせになってい
ることが多い。
マスクすることが知られており、音声を知覚するときに
も、このマスキングが働いている。健聴者では、このマ
スキングによる妨害は小さく、マスキングがあっても正
しく音声を知覚できるが、難聴者では、マスキングによ
る妨害が大きく、時間的にも長く続くことがあり、言葉
の聞き取りを悪くする原因の一つになっている。
あると、言葉の聞き取りが低下することがある。さら
に、いわゆる継時マスキングによっても、言葉の明瞭度
が低下する。
グあるいは継時マスキングに起因する明瞭度の低下を抑
えようとするものである。
いては、有声音の開始点から数ミリ秒〜十数ミリ秒の期
間を立ち上がり期間とし、有声音の終了点から十数ミリ
秒〜数十ミリ秒の期間を立ち下がり期間とするとき、こ
れら立ち上がり期間および立ち下がり期間に、高域成分
を増強するものである。
処理前の音声信号S11が、入力端子11を通じて有声音
の帯域を通過帯域とするフィルタ12に供給されてその
有声音の信号成分S12が取り出され、この信号成分S12
が加算回路13に供給される。また、端子11からの信
号S11が、子音の帯域を通過帯域とするフィルタ14に
供給されて子音の信号成分S14が取り出され、この信号
成分S14が可変利得アンプ15を通じて加算回路13に
供給される。
号成分S12と信号成分S14とが加算されるので、可変利
得アンプ15の利得G15が基準利得(例えば1倍)であ
るとすれば、加算回路13からは、音声信号S11に含ま
れる有声音の信号成分S12および子音の信号成分S14
を、等しい割り合いで有する音声信号S13が得られるこ
とになる。そして、この信号S13が出力端子16に取り
出される。
ため、バンドパスフィルタ21およびレベル算出回路2
2に順に供給される。この場合、バンドパスフィルタ2
1は、有声音の開始点および終了点を検出しやすくし、
かつ、雑音による影響が小さくなるように、信号S11か
らピッチ成分とフォルマント成分とを、信号S21として
抽出するものである。したがって、バンドパスフィルタ
21の通過帯域は、例えば150Hz 〜1000Hzとされてい
る。
号S21を両波整流するとともに、その低域成分(例えば
60Hz以下の成分)を取り出すことにより、信号S14のレ
ベルを示す信号S22を形成するものである。
号S22が検出回路23に供給されて有声音の開始点およ
び終了点が検出され、その検出信号S23が制御回路24
に供給されて制御信号S24が形成され、この信号S24が
可変利得アンプ15に利得G15の制御信号として供給さ
れる。
検出と、アンプ15の利得G15の大きさとは、例えば図
2に示すような関係とされる。すなわち、算出信号S22
の示す有声音のレベルが開始判定のしきい値より小さい
ときには、アンプ15の利得G15は基準値とされている
が、有声音のレベルがその開始判定のしきい値よりも大
きくなると、利得G15は、数ミリ秒から十数ミリ秒の立
ち上がり期間をもって最大値まで次第に大きくされる。
が終了判定のしきい値よりも大きいときには、利得G15
は大きいままとされるが、有声音のレベルがその終了判
定のしきい値よりも小さくなると、利得G15は、数十ミ
リ秒から200 ミリ秒程度の立ち下がり期間をもって基準
値まで次第に小さくされる。
号S11に有声音の信号成分が含まれているとき、その開
始点から終了点までの期間、信号S24によりアンプ15
の利得G15が大きくなるので、その開始点から終了点ま
での期間、アンプ15を通じる子音の信号成分S14が大
きくなる。
での期間、端子16に出力される音声信号S13の子音の
信号成分S14のレベルが大きくなるので、信号S13の再
生音にマスキングを生じても、そのマスキングに見合う
大きさだけ子音が大きくなり、したがって、言葉の聞き
取りが改善される。
い期間には、継時マスキングが大きいが、子音の信号成
分S14は大きく増幅されるので、継時マスキングに対し
ても明瞭度を有効に高めることができる。さらに、次の
子音の開始点までの時間間隔の長い期間には、継時マス
キングが小さいが、この期間には、子音の信号成分S14
はあまり増幅されないので、音色のバランスのくずれこ
とがない。
が、検出信号S22から制御信号S24を形成する方法の一
形態を示す。すなわち、この場合には、図1に示した回
路の全部がデジタル化されるとともに、例えばDSPに
より構成される。また、音声信号S11はもとの処理前の
アナログ音声信号をA/D変換したデジタル音声信号と
される。
においては、デジタル音声信号S11の1サンプルごと
に、図3の処理ルーチン100が実行され、アンプ15
の利得G15が例えば図2に示すように制御させる。な
お、ルーチン100および以下の説明において、各変数
の意味は以下のとおりである。
ず、ステップ101において、第i番目のサンプルの信
号レベルe(i)が開始判定のしきい値threshold2よりも小
さいかどうかが判別され、小さいときには、処理はステ
ップ101からステップ102に進む。
i番目のサンプルの信号レベルe(i)が終了判定のし
きい値threshold1よりも小さいかどうかが判
別され、小さいときには、処理はステップ102からス
テップ103に進み、このステップ103において、係
数w がステップ幅d1だけ小さくされ、ルーチン100を
終了する。したがって、図2に示すように、有声音の終
了点が検出されたときには、以後、利得G15は次第に小
さくなっていく。
のサンプルの信号レベルe(i)が終了判定のしきい値thre
shold1以上のときには、処理はステップ102からこの
ルーチン100を終了する。したがって、図2に示すよ
うに、有声音の終了が検出されるまでの期間(利得G15
の大きい期間)は、その利得G15が保持される。
目のサンプルの信号レベルe(i)が開始判定のしきい値th
reshold2以上のときには、処理はステップ101からス
テップ104に進み、このステップ104において、係
数w がステップ幅d2だけ大きくされ、ルーチン100を
終了する。したがって、図2に示すように、有声音の開
始点が検出されたときには、以後、利得G15は次第に大
きくなっていく。
音のレベルにしたがってアンプ15の利得G15を制御す
ることにより、子音のレベルを補正しているので、マス
キングや継時マスキングによる子音成分の聴感上の減衰
を補うことができ、会話の子音部分など音声の明瞭度を
向上させることができる。
で、図4Aはルーチン100による処理を行っていない
音声信号S11の波形、図4Bはルーチン100による処
理を行った音声信号S13の波形の観測例である。なお、
このときの発声内容は、「1行目に書いてください」で
ある。
区間Bは、子音の部分が大きく増幅され、有声音の終了
点からの短い期間(矢印A、Fの部分)は、継時マスキ
ングが大きいので、子音は大きく増幅され、次の子音の
始まりまでの長い期間(矢印C、D、Eの部分)は、継
時マスキングが小さいので、子音はあまり増幅されてい
ない。
声を残響やエコーなどのある系で伝送あるいは再生する
とき、あるいは難聴者や老人が音声を聞くとき、以下の
ような効果を得ることができる。 1.次に発声される音への継時マスキングだけが軽減さ
れるように、子音が強調されるので、音声がはっきり
し、明瞭度を改善できる。 2.マスキングが起きているときだけ子音が強調される
ので、常に高域が強調されるときのように、音色のバラ
ンスが崩れたような不快感がない。 3.原理的に即時処理ができるので、発声者の口の動き
と処理音との間に時間差の生じることがない。また、イ
ヤホンからマイクロフォンへの音響的フィードバックが
あっても、残響音のような音にはならないので、聞きや
すい。 4.語音の知覚判断にとって重要な音声成分の変化速度
や、語音のまとまりとしての情報および過渡的な変化部
分の情報が失われない。 5.図4の処理ルーチン100によれば、その処理のス
テップ数が少ないので、処理が多少遅いDSPであって
も、十分に対応することができる。
ある。すなわち、ルーチン200においては、 threshold :有声音の開始判定および終了判定のしきい
値。信号S11がこの値よりも小さいと終了と判定し、こ
の値よりも大きいと開始と判定する。 とされ、他はルーチン100と同様とされる。
目のサンプルの信号レベルe(i)がしきい値threshold と
比較され、レベルe(i)がしきい値threshold よりも小さ
ければ、ステップ202において、係数w がステップ幅
d1だけ小さくされ、そうでなければ、ステップ203に
おいて、係数w がステップ幅d2だけ大きくされる。
ば、処理がさらに簡単であり、DSPの負担がより軽く
なる。
明瞭度を改善できる。また、常に音声の高域を強調する
ときのような不快感がない。さらに、発声者の口の動き
と処理音との間に時間差の生じることがない。
響的フィードバックがあっても、残響音のようになら
ず、聞きやすい。さらに、語音の知覚判断などに有効な
情報が損なわれない。しかも、デジタル処理する場合の
負担を少なくすることができる。
である。
である。
音帯域フィルタ、15…可変利得アンプ、21…バンド
パスフィルタ、22…レベル算出回路、23…検出回
路、24…制御回路、100…処理ルーチン
Claims (5)
- 【請求項1】入力された音声信号の子音成分に対して振
幅の変更を行なう振幅変更回路と、 上記音声信号について有声音の開始点を検出する開始点
検出回路と、 上記音声信号について上記有声音の終了点を検出する終
了点検出回路と、 上記開始点検出回路および上記終了点検出回路の出力に
したがって上記振幅変更回路の利得を制御する制御回路
とを有し、 上記制御回路は、上記開始点検出回路が上記開始点を検
出したとき、上記振幅変更回路に対して上記利得を大き
くするように制御信号を供給するとともに、 上記終了点検出回路が上記終了点を検出したとき、上記
振幅変更回路に対して上記利得を戻すように制御信号を
供給するようにした音声信号の処理回路。 - 【請求項2】請求項1に記載の音声信号の処理回路にお
いて、 上記開始点検出回路は、上記有声音の信号レベルが所定
のしきい値を越えたとき、これを検出して上記開始点の
検出信号とするようにした音声信号の処理回路。 - 【請求項3】請求項1に記載の音声信号の処理回路にお
いて、 上記終了点検出回路は、上記有声音の信号レベルが所定
のしきい値を下回ったとき、これを検出して上記終了点
の検出信号とするようにした音声信号の処理回路。 - 【請求項4】請求項1に記載の音声信号の処理回路にお
いて、 上記振幅変更回路が可変利得アンプであるようにした音
声信号の処理回路。 - 【請求項5】請求項1〜請求項4に記載の音声信号の処
理回路において、 上記有声音の開始点から数ミリ秒〜十数ミリ秒の期間を
立ち上がり期間とし、上記有声音の終了点から十数ミリ
秒〜数十ミリ秒の期間を立ち下がり期間とするとき、上
記立ち上がり期間および上記立ち下がり期間に、上記振
幅変更回路の利得を増強するようにした音声信号の処理
回路。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP09914497A JP4079478B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 音声信号の処理回路および処理方法 |
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---|---|---|---|
JP09914497A JP4079478B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 音声信号の処理回路および処理方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007335479A Division JP2008102551A (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | 音声信号の処理装置およびその処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP4079478B2 JP4079478B2 (ja) | 2008-04-23 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09914497A Expired - Fee Related JP4079478B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 音声信号の処理回路および処理方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4079478B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030752A1 (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音響処理装置 |
JP2014033434A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-20 | Panasonic Corp | 補聴装置 |
JP2020010149A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | カシオ計算機株式会社 | 音声信号処理装置、音声信号処理方法、および補聴器 |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP09914497A patent/JP4079478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030752A1 (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音響処理装置 |
JP2006087018A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 音響処理装置 |
JP2014033434A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-20 | Panasonic Corp | 補聴装置 |
JP2020010149A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | カシオ計算機株式会社 | 音声信号処理装置、音声信号処理方法、および補聴器 |
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JP4079478B2 (ja) | 2008-04-23 |
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