JPH10289765A - 同軸ケーブル用のコネクタ - Google Patents

同軸ケーブル用のコネクタ

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JPH10289765A
JPH10289765A JP10086500A JP8650098A JPH10289765A JP H10289765 A JPH10289765 A JP H10289765A JP 10086500 A JP10086500 A JP 10086500A JP 8650098 A JP8650098 A JP 8650098A JP H10289765 A JPH10289765 A JP H10289765A
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    • H01R24/44—Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency comprising impedance matching means or electrical components, e.g. filters or switches comprising impedance matching means

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 同軸ケーブルに迅速且つ容易に取付けできる
改良された同軸ケーブルコネクタを提供することであ
る。 【解決手段】 外側導体１１と、内側導体１２と、外側
導体と内側導体との間に設けられた誘電体スペーサ３２
とを備えた同軸ケーブル用のコネクタであって、コネク
タは、外側導体の端部の外面に取り付け可能なほぼ円筒
形の外側コネクタ２０を備える。外側コネクタは、外側
導体の端部を越えてほぼ軸線方向に突出する中空の延長
部を備える。導電性接触リング２２が、外側コネクタの
延長部２３の中空内部内に配置される。接触リングは、
外側コネクタ内で外側コネクタに対してほぼ軸線方向に
移動できるように取り付けられ、外側導体の端部に係合
可能になっている。ほぼ円筒形の本体部材３０が外側コ
ネクタの延長部に嵌め込まれる。本体部材と外側コネク
タとは、これらの部材を結合するための協働するねじ付
き面を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、概ね、同軸ケー
ブル用のコネクタ(すなわち、同軸ケーブルコネクタ）
に関し、特に、迅速且つ容易に取り付けできる改良され
たコネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本願発
明の主な目的は、同軸ケーブルに迅速且つ容易に取付け
できる改良された同軸ケーブルコネクタを提供すること
である。この点について、本願発明の１つの特徴の関連
する目的は、同軸ケーブルに取り付けられるとき、鋸状
の案内部を使用することなく、あるいは、コネクタの個
々の部品を手動で位置決めすることなく、自己位置決め
されるそのような改良されたコネクタを提供することで
ある。
【０００３】本願発明の１つの特徴の他の目的は、同軸
ケーブルに取り付けて完全なコネクタアセンブリを形成
するのに２つの部品（ピース）のみ必要なそのような改
良されたコネクタを提供することである。
【０００４】本願発明の他の目的は、従前のコネクタよ
りも、低コストで効率的且つ経済的に製造できる、その
ような改良されたコネクタを提供することである。
【０００５】本願発明のさらに他の目的は、コネクタの
取付けをする前に必要な同軸ケーブルの準備を簡単且つ
容易にする、そのような改良されたコネクタを提供する
ことである。このようにして、関連する目的は、同軸ケ
ーブルのトリム寸法(切り取り寸法）を、本願発明を具
体化した全てのコネクタに関して標準化できるようにし
た、そのようなコネクタを提供することである。
【０００６】本願発明の１つの特定の実施例の重要な目
的は、エルボ部を有する改良された同軸ケーブルコネク
タを提供することである。前記エルボ部によって、同軸
ケーブルに対してある角度をなして方向決めされた装置
に同軸ケーブルを接続することができる。一方、前記エ
ルボ部は、この接続作業の間、同軸ケーブルの軸線の周
囲で、任意の多数の異なった方位位置に対して割り出し
することができる。
【０００７】本願発明の他の目的や効果は、下記の詳細
な説明及び添付した図面から明らかになるであろう。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本願発明によれば、多く
の前記目的は、改良された同軸ケーブルコネクタを提供
することによって理解される。前記改良された同軸ケー
ブルコネクタは、概ね円筒形の外側コネクタを備えてい
る。前記外側コネクタは、前記同軸ケーブルの外側導体
の端部の外面に取り付けることができるようになってい
る。前記外側コネクタは、中空の延長部を備えている。
前記中空の延長部は、前記外側導体の端部を越えて概ね
軸線方向に突出している。前記同軸ケーブルコネクタ
は、また、前記外側コネクタの延長部の中空内部に配置
された導電性接触リングを備えている。前記導電性接触
リングは、前記外側コネクタ内で且つ前記外側コネクタ
に対して概ね軸線方向に移動し、これにより、前記外側
導体の端部に係合できるように取り付けられている。前
記同軸ケーブルコネクタは、また、前記外側コネクタの
延長部上に嵌め込むことができる、概ね円筒形の本体部
材を備えている。前記本体部材と前記外側コネクタは、
当該２つの部材（すなわち、前記本体部材及び前記外側
コネクタ）を結合するための、協働するねじ付き面を備
えている。前記本体部材は、内部ボスを備えている。前
記本体部材が前記外側コネクタに螺合するとき、前記内
部ボスは、前記導電性接触リングに係合し、前記導電性
接触リングが前記外側導体の端部を押圧することによっ
て、前記外側導体の端部を押しつぶすことができるよう
になっている。前記同軸ケーブルコネクタは、さらに、
本体部材内に取り付けられる内側コネクタを備えてい
る。内側コネクタは、本体部材が前記外側コネクタに螺
合するとき、前記内側導体に係合する。
【０００９】本願発明のある実施例において、締め付け
固定する間の、前記導電性接触リングの回転は、回転防
止ロック手段によって防止される。前記回転防止ロック
手段は、前記導電性接触リングが前記外側導体の端部を
押圧したとき、前記導電性接触リングの回転を防止す
る。
【００１０】本願発明の１つの好適な実施例は、エルボ
コネクタ（Ｌ字型のコネクタ）を提供している。前記エ
ルボコネクタは、概ね円筒形の外側コネクタを備えてい
る。前記外側コネクタは、前記同軸ケーブルの外側導体
の端部の外面に取り付けることができるようになってい
る。前記外側コネクタの外面の少なくとも一部は、非円
形の横断面を備えている。前記エルボコネクタは、ま
た、導電性のエルボ部材を備えている。前記導電性のエ
ルボ部材の一端は、非円形の横断面を有する前記外側コ
ネクタの少なくとも一部上に嵌め込むことができるよう
になっている。前記エルボ部材の嵌め合み部分の内面の
少なくとも一部は、非円形の横断面を備えている。この
非円形の横断面は、前記外側導体の軸線の周囲において
種々の角度位置で、前記外側コネクタの非円形の横断面
に嵌合し、これによって、種々の角度位置で回転防止接
続を形成することができる。前記エルボコネクタは、ま
た、前記外側コネクタと前記エルボ部材とを一緒に引い
て、前記外側コネクタと前記エルボ部材とを一緒に保持
するための手段を備えている。前記エルボコネクタは、
さらに、前記外側のエルボ部材内に取り付けられたエル
ボ形状の内側コネクタであって、前記外側のエルボ部材
が前記外側コネクタに嵌め込まれたとき、前記同軸ケー
ブルの内側導体に係合するエルボ形状の内側コネクタを
備えている。
【００１１】
【発明の実施の形態】本願発明は種々の変形や代替的な
形態で実施できるが、本願発明の特定の実施例を、図面
の例によって示し、詳細に説明する。しかしながら、本
願発明を説明した特定の形態に限定する意図はなく、む
しろ、本願発明は、請求の範囲によって定義した本願発
明の精神及び範囲内に入る全ての変形物、均等物、及び
代替物に及ぶということを理解すべきである。
【００１２】図面に戻って、まず図１及び図２を参照す
ると、同軸ケーブル１０用のコネクタアセンブリが示さ
れている。同軸ケーブル１０は、螺旋状で波形の外側導
体１１を備えている。外側導体１１は、誘電体スペーサ
（図示せず）によって、内側導体１２から同軸状に間隔
をあけて設けられている。コネクタアセンブリに取り付
けることができるように同軸ケーブル１０を準備するた
めに、同軸ケーブル１０の端が、同軸ケーブル１０の軸
線に直交する平面に沿って切断され、次いで、外側導体
１１と誘電体スペーサが、第２の直交平面に沿って切断
され、同軸ケーブル１０の端で露出する短い長さ（例え
ば、０．２５インチ）の内側導体１２が残されている。
金属製の外側導体１１及び内側導体１２の切断端に形成
されるばりや凹凸のあるエッジを取り除いて、コネクタ
との干渉を避けることができるようにすることが好まし
い。外側導体１１の外面は、通常、プラスチック製の外
被１４で覆われている。プラスチック製の外被１４は、
コネクタアセンブリを受け入れることができる十分な長
さに沿って、外側導体１１の端から切り取られている。
【００１３】通常の内側コネクタ１５が、同軸ケーブル
１０の内側導体１２に電気的に接触する。内側コネクタ
１５は、内側導体１２のうち露出した部分のほぼ全体に
摺動摩擦係合して、内側導体１２に嵌め込まれている。
内側コネクタ１５の頭部１６は、通常のコネクタの雄型
部を形成している。
【００１４】同軸ケーブルに取り付けられるコネクタア
センブリの第１の部分は、外側コネクタ２０である。外
側コネクタ２０は、ねじ付きの内面２１を備えている。
ねじ付きの内面２１は、外側導体１１の螺旋状の波形部
と整合している。したがって、外側コネクタ２０の内面
が外側導体１１の切断端１３（図８参照）に係合するま
で、外側コネクタ２０は、外側導体１１に螺合すること
ができる。後で詳細に説明するように、外側導体１１の
切断端１３が、導電性を有する真鍮（黄銅）製の接触リ
ング２２に係合するとき、外側導体１１と外側コネクタ
２０との間の最初の接触が生じる。接触リング２２は、
外側コネクタ２０の円筒形の延長部２３で保持されてい
る。
【００１５】接触リング２２と外側導体１１の端部とが
最初に係合した後に、同軸ケーブル１０上で外側コネク
タ２０が継続して進められ、これによって、接触リング
２２が、延長部２３の端部に設けられた内側リップ部２
４にしっかりと押圧される。延長部２３によって形成さ
れたキャビティ内で接触リング２２の回転を防止し、そ
れによって、外側コネクタ２０内での有害なケーブル回
転を防止するために、接触リング２２と延長部２３の内
面とが、かみ合いによって回転を防止する回転防止用の
かみ合い面を形成している。具体的に説明すると、接触
リング２２は６角形となっており、円筒形の延長部２３
の内面は、６角形の接触リング２２の６つのコーナー部
と嵌合する長尺状の６つの溝２５を形成している。した
がって、接触リング２２は、延長部２３内で長手方向に
摺動できるが、外側コネクタ２０に対して回転できない
ようになっている。
【００１６】コネクタアセンブリの取付けを完了するた
めに、円筒形で段付きの本体部材３０が、外側コネクタ
２０に螺合する。この本体部材３０は、誘電体スペーサ
３２が内側コネクタ１５と本体部材３０とを絶縁してい
る状態で、内側コネクタ１５を支持している。本体部材
３０の縮径端部が、カップリングナット３１を支持して
いる。カップリングナット３１は、ばね保持リング３１
ａによって本体部材３０に固定されている。ばね保持リ
ング３１ａは、カップリングナット３１が本体部材３０
に対して自由に回転できる状態で、本体部材３０に係止
されたカップリングナット３１を保持している。ガスケ
ット３３が、カップリングナット３１と本体部材３０の
平坦な端面との間で捕捉され、嵌合コネクタに対して絶
縁された密封面を構成できるようになっている。
【００１７】接触リング２２を引き付けて外側導体１１
の端部にしっかりと接触させるために、外側コネクタ２
０と本体部材３０とは、協働するねじ付き面２６及び３
４を備えている。したがって、本体部材３０が外側コネ
クタ２０に螺合したとき、２つの部材（すなわち、本体
部材３０と外側コネクタ２０）は、軸線方向において互
いに対して嵌め込まれ、接触リング２２が、外側導体１
１の切断端１３に押圧される。
【００１８】本体部材３０が外側コネクタ２０に螺合し
たとき、本体部材３０によって形成された内部ボス３５
が接触リング２２に係合し、接触リング２２を外側導体
１１の切断端１３に対して押圧する。次いで、外側コネ
クタ２０上で本体部材３０をさらに進めることによっ
て、接触リング２２が、延長部２３によって形成された
キャビティを通って長手方向に押される。それによっ
て、延長部２３内に設けられた外側導体１１の前記部分
の波形部が押しつぶされる。図１に図示されたように、
外側導体１１の押しつぶされた部分が、接触リング２２
と、外側コネクタ２０の内部ねじ付きセグメント（内部
ねじ付き部分）との間でしっかりと圧縮されるまで、接
触リング２２の前進は継続する。これにより、外側導体
１１と、接触リング２２と、本体部材３０との間で、電
気的な接触がしっかりと行われる。接触リング２２の内
径は、外側導体１１の小さい方の内径とほぼ同じになっ
ていることが好ましい。これによって、接触リング２２
は、外側導体１１の押しつぶされた端部の最大面積と確
実に接触できる。
【００１９】内部ボス３５を含む本体部材３０全体は、
接触リング２２を前進移動させている間、回転させられ
るが、接触リング２２と外側コネクタ２０との間の回転
防止ロック部によって、接触リング２２の回転が防止さ
れる。さらに、これによって、有害となる同軸ケーブル
１０の回転も防止される。同軸ケーブル１０を回転させ
ると有害になるのは、同軸ケーブル１０を回転させる
と、同軸ケーブル１０の一部が外側コネクタ２０から引
き抜かれる可能性があるからである。
【００２０】Ｏリング４０が吸湿防止材を構成してい
る。Ｏリング４０は、外側コネクタ２０及び本体部材３
０の対向面の間に設けられている。
【００２１】同軸ケーブル１０と嵌合コネクタとの間の
インピーダンス整合を維持するために、導電性の接触リ
ング２２と本体部材３０とは、（当該技術で周知な）下
記の式を満たす内部寸法で構成されている。
【００２２】 Ｚｏ＝１３８ｌｏｇ（Ｄ／ｄ）／ｅr 1/2 ここで、 Ｚｏ＝同軸コネクタの所望のインピーダンス Ｄ ＝導電性のコネクタ要素の内径 ｄ ＝内側導体１２の直径 ｅr ＝誘電体スペーサ３２（換言すれば、誘電体スリー
ブ）の比誘電率
【００２３】本願発明を具体化した他の実施例に係わる
コネクタ５０が、図１０ないし図２０に図示されてい
る。コネクタ５０は、第１の同軸ケーブルを、該第１の
同軸ケーブルの軸線に対してある角度をなして方向決め
された第２のケーブルまたは他の装置に接続するのに使
用できるようにしたものである。このようにして、コネ
クタ５０は、外側のエルボ部材５１を備えている。外側
のエルボ部材５１は、内側リング５２をも含む２部材接
触部品の一方の部材である。内側リング５２は、同軸ケ
ーブルの外側導体の端部（図示せず）と接触しており、
また、外側のエルボ部材５１と電気的に接触している。
図示した実施例において、外側のエルボ部材５１は、９
０°のＬ字継手となっている。すなわち、エルボ部材５
１の一端側にある円筒形セクション５１ａの軸線と、エ
ルボ部材５１の他端側にある円筒形セクション５１ｂの
軸線とは、互いに対して直交している。
【００２４】図１０ー図２０の実施例の外側コネクタ６
０は、外側コネクタ６０がねじ付きの内面６１ａを備え
外側コネクタ２０がねじ付きの内面２１を備えるという
点において、図１ー図９の実施例の外側コネクタ２０と
同様になっている。ねじ付きの内面６１ａまたは２１
は、同軸ケーブルの外側導体１１の螺旋状の波形部に整
合する。従って、外側コネクタ６０は、同軸ケーブルの
外側導体１１に螺合できる。外側コネクタ６０の内面と
外側導体１１の外面との間に吸湿防止材を設けるため
に、ガスケット６１が、外側導体１１の波形部に嵌合す
る波形面の後ろで、外側コネクタ６０の円筒形部内に位
置決めされている。ガスケット６１は、外側導体１１の
螺旋状の波形部に整合する波形付きの内面を備えてい
る。外側コネクタ６０が外側導体１１に螺合した時、ガ
スケット６１はわずかに圧縮され、その結果、ガスケッ
ト６１は、外側導体１１の外面と外側コネクタ６０の内
面とをしっかりと押圧する。外側コネクタ６０の端部６
２は、わずかに増加した内径を備えている。それによっ
て、端部６２は、同軸ケーブルのポリマー製の外被の端
に嵌合できるようになっている。
【００２５】外側コネクタ６０の軸線の周りで種々の角
度位置に外側のエルボ部材５１を位置決めできるように
するために、外側コネクタ６０の外面は、６角形のセク
ション６３を備えている。外側のエルボ部材５１の入れ
子式円筒形セクション５１ａの内面には、多数のコーナ
ー部を備えたソケット５３が形成されている。ソケット
５３は、外側コネクタ６０の６角形のセクション（換言
すれば、６角形の面）６３に噛合できるように構成され
ている。図示された実施例において、ソケット５３は、
１８個のコーナ部を形成している。その結果、６角形の
セクション６３は、１８箇所の異なった角度位置で（す
なわち、２０°増分する位置で）、ソケット５３を受け
入れることができるようになっている。それによって、
エルボ部材５１は、外側コネクタ６０に対して１８箇所
の異なった角度位置のいずれかで取り付けることができ
る。なお、ロック用の非円形セクション（換言すれば、
ロック用の非円形面）６３とソケット５３とに設けられ
るコーナー部の数は、変えることができ、これによっ
て、所望の数の異なった角度位置を構成することができ
る。しかし、ソケット５３のコーナー部の数は、ロック
用の非円形セクション６３のコーナー部の数の倍数（整
数）であることが好ましい。
【００２６】外側のエルボ部材５１と外側コネクタ６０
とが互いに対して嵌め込まれる時、内側リング５２は、
外側コネクタ６０の内側に嵌め込まれ、同軸ケーブルの
外側導体１１の露出端に係合する。内側リング５２を回
転させることなしに、外側のエルボ部材５１を回転させ
て割出しを行うことができるようにするために、外側の
エルボ部材５１と内側リング５２とは、互いに対して自
由に回転できるようになっている。したがって、外側コ
ネクタ６０に対して長手方向に外側のエルボ部材５１を
移動させることによって、内側リング５２は、前進し
て、同軸ケーブルの外側導体の端部に係合する。外側コ
ネクタ６０の外面に形成した溝にはＯリング５４が着座
されており、これによって、外側のエルボ部材５１と外
側コネクタ６０との間に吸湿防止材が設けられている。
【００２７】外側のエルボ部材５１と外側コネクタ６０
とを入れ子式に移動させるために、外側スリーブ７０の
一端が外側のエルボ部材５１に取り付けられ、外側スリ
ーブ７０の他端が外側コネクタ６０の外面に設けられた
隆起したねじ付き部６４に螺合している。その結果外側
スリーブ７０を回転させることによって、外側のエルボ
部材５１と外側コネクタ６０とが互いに対して入れ子式
に移動する。そして、この入れ子式の運動が前進方向に
行われたとき、内側リング５２も、同軸ケーブルの外側
導体の端に向けて進み且つ当該端を押圧する。内側リン
グ５２のこの前進運動によって、図１ー図９のコネクタ
アセンブリに関連して説明したのと同じ態様で、外側コ
ネクタ６０の内側ねじ付き部を越えて伸長する外側導体
１１の長さ方向における波形部が押しつぶされる。これ
は、図１０及び図１１に最も良く示されている。図１０
は、内側リング５２が引き込み位置にある状態で、完全
に組み立てられたコネクタを示しており、図１１は、内
側リング５２が前進位置にある状態で、完全に組み立て
られたコネクタを示している。
【００２８】図１０ー図２０の実施例における内側コネ
クタ８０は、また、９０°エルボの形状になっている。
内側コネクタ８０は、一対の誘電体スリーブ８１及び８
２によって、外側のエルボ部材５１から分離されてい
る。同軸ケーブルの内側導体の露出端は、中空の円筒形
部８３に嵌入している。図示の実施例においては、中空
の円筒形部８３には、複数の指状のばねを形成するよう
にスロットが設けられ、これによって、内側導体を把持
できるようになっている。内側導体の他端は、標準の雄
型の嵌合部８４で終端になっている。雄型の嵌合部８４
は、同軸ケーブルに取り付け可能な装置に、協働して嵌
合できるようになっている。標準の結合ナット８５が、
通常のばね保持リング８６によって外側のエルボ部材５
１に固定されている。ばね保持リング８６によって、外
側のエルボ部材５１上で結合ナット８５が自由に回転で
きる一方、結合ナット８５が外側のエルボ部材５１に保
持されている。
【００２９】本願発明の図示した実施例の前記詳細な記
述から理解できるように、本願発明の改良されたコネク
タアセンブリは、容易且つ迅速に取り付けることができ
る。これらの改良されたコネクタが、同軸ケーブルに取
り付けられるとき、鋸状の案内部を使用することなく、
あるいは、コネクタの個々の部品を手動で位置決めする
ことなく、自己位置決めされる。上述した第１の好適な
実施例は、同軸ケーブルに取り付けて完全なコネクタア
センブリを形成するのに２つの部品（ピース）のみ必要
になっている。第２の好適な実施例は、同軸ケーブル上
の種々の角度位置でコネクタを方向決めできる。両コネ
クタとも、同軸ケーブルに関する他の類似するほとんど
のコネクタよりも、低コストで効率的且つ経済的に製造
できる。
【００３０】本願発明のコネクタは、コネクタの取付け
をする前に必要な同軸ケーブルの準備を簡単且つ容易に
することができ、これによって、同軸ケーブルのトリム
寸法を、本願発明を具体化した全てのコネクタに関して
標準化できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、同軸ケーブルの端部に完全に組み付け
られた、本願発明を具体化したコネクタアセンブリの第
１の実施例の一部を破断した側面図である。
【図２】図２は、図１のコネクタアセンブリの外側コネ
クタの縦断面図である。
【図３】図３は、図２の外側コネクタの端面図である。
【図４】図４は、図１のコネクタアセンブリの導電性接
触リングの端面図である。
【図５】図５は、図４の導電性接触リングの中央部に沿
う縦断面図である。
【図６】図６は、図１のコネクタアセンブリの、外側コ
ネクタ及び導電性接触リングからなるサブアセンブリの
部分断面図である。
【図７】図７は、図６サブアセンブリの端面図である。
【図８】図８は、同軸ケーブルの端部に完全に組み付け
られた、図６及び図７のサブアセンブリの、一部を破断
した側面図である。
【図９】図９は、図１のコネクタアセンブリの、内側コ
ネクタ及び本体部材からなるサブアセンブリの、一部を
破断した側面図である。
【図１０】図１０は、導電性接触リングが引き込み位置
にある状態で完全に組み付けられた、本願発明を具体化
したコネクタアセンブリの第２の実施例に係わる、一部
破断した側面図である。
【図１１】図１１は、導電性接触リングが前進した位置
にある状態の、図１０と同じ側面図である。
【図１２】図１２は、図１４の線１２−１２に沿って取
った、図１０及び図１１のコネクタアセンブリの外側コ
ネクタの縦断面図である。
【図１３】図１３は、図１２に示された外側コネクタの
右端部の端面図である。
【図１４】図１４は、図１２に示された外側コネクタの
左端部の端面図である。
【図１５】図１５は、図１０及び図１１のコネクタアセ
ンブリのエルボ部材の縦断面図である。
【図１６】図１６は、図１５に示されたエルボ部材の側
面図である。
【図１７】図１７は、図１６に示されたエルボ部材の右
端部の端面図である。
【図１８】図１８は、図１６に示されたエルボ部材の左
端部の端面図である。
【図１９】図１９は、図１０及び図１１のコネクタアセ
ンブリの外側スリーブの縦断面図である。
【図２０】図２０は、図１９に示された外側スリーブの
右端部の端面図である。
【符号の説明】
１０ 同軸ケーブル １１ 外側導体 １２ 内側導体 １３ 切断端 １４ プラスチック製の外被 １５ 内側コネク
タ １６ 頭部 ２０ 外側コネク
タ ２１ ねじ付きの内面 ２２ 接触リング ２３ 延長部 ２４ 内側リップ
部 ２５ 長尺状の６つの溝 ２６ 協働するね
じ付き面 ３０ 本体部材 ３１ カップリン
グナット ３２ 誘電体スペーサ ３１ａ ばね保持
リング ３４ 協働するねじ付き面 ３５ 内部ボス ４０ Ｏリング ５０ コネクタ ５１ 外側のエルボ部材 ５１ａ 円筒形セ
クション ５１ｂ 円筒形セクション ６０ 外側コネク
タ ６１ ガスケット ６１ａ ねじ付き
の内面 ６２ 端部 ６３ ６角形のセクション（ロック用の非円形セクショ
ン） ６４ 隆起したねじ付き部 ７０ 外側スリー
ブ ８０ 内側コネクタ ８１ 誘電体スリ
ーブ ８２ 誘電体スリーブ ８３ 中空の円筒
形部 ８４ 雄型の嵌合部 ８５ 結合ナット ８６ ばね保持リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エイチ・ディクストラ アメリカ合衆国イリノイ州60477，ティン リー・パーク，バリー・ビュー・ドライブ 17319 (72)発明者 ジェームズ・シー・カーク アメリカ合衆国イリノイ州60477，ティン リー・パーク，ウエスト・ワンハンドレッ ドアンドシックスティーセブンス・ストリ ート 6560 (72)発明者 ジェフリー・ディー・ペインター アメリカ合衆国イリノイ州60477，ティン リー・パーク，サウス・セブンティーシッ クスス・アベニュー 18859

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外側導体と、内側導体と、該外側導体と
    該内側導体との間に設けられた誘電体スペーサとを備え
    た同軸ケーブル用のコネクタであって、 前記コネクタは、 前記外側導体の端部の外面に取り付け可能な概ね円筒形
    の外側コネクタと、 前記外側コネクタに入れ子式に協働可能な導電性の接触
    部材であって、前記外側コネクタに対して概ね軸線方向
    に移動して前記外側導体の端部に係合可能な導電性の接
    触部材と、 前記外側コネクタと前記接触部材とを一緒に引き寄せる
    と共に該接触部材を該外側導体の端部に押圧して該外側
    導体の端部をつぶし、もって該外側導体の端部と電気的
    に接触させる引き寄せ手段と、 本体部材内に取り付けられる内側コネクタであって、、
    前記本体部材が前記外側コネクタに螺合したとき、前記
    内側導体に係合可能な内側コネクタとを備えていること
    を特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記接触部材が前記外側導体の端部を押圧するとき、前
    記接触部材の回転を防止する回転防止ロック手段を備え
    ていることを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記外側コネクタと前記接触部材とを一緒に引き寄せる
    前記引き寄せ手段は、前記外側コネクタ及び前記接触部
    材の一方に取り付けられ且つ前記外側コネクタ及び前記
    接触部材の他方に螺合する外側スリーブを備えているこ
    とを特徴とするコネクタ。
  4. 【請求項４】 請求項３に記載のコネクタにおいて、 前記外側スリーブは、長手方向における前記外側スリー
    ブと前記接触部材との間の相対運動を防止する態様でし
    かし前記外側スリーブと前記接触部材との間の相対回転
    運動を許容する態様で、前記接触部材に取り付けられて
    いることを特徴とするコネクタ。
  5. 【請求項５】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記接触部材は、前記外側導体の端部に係合し且つ前記
    外側導体の端部に電気的に接触する内側リングと、 円筒形部を有するエルボ部材とを備えており、 前記エルボ部材の円筒形部は、前記外側コネクタの一部
    を囲って、前記内側リングを回転させることなく、前記
    エルボ部材の角度位置を調整できることを特徴とするコ
    ネクタ。
  6. 【請求項６】 請求項５に記載のコネクタにおいて、 前記エルボ部材の円筒形部は、前記外側コネクタ上の一
    部に嵌め込まれており、前記外側コネクタと前記エルボ
    部材の円筒形部との対向面は、前記回転防止ロック手段
    を形成していることを特徴とするコネクタ。
  7. 【請求項７】 請求項６に記載のコネクタにおいて、 前記外側コネクタと前記エルボ部材の円筒形部との前記
    対向面の一方は、複数のコーナー部を形成する非円形部
    を備えており、 前記対向面の他方は、前記コーナー部を受け入れて、前
    記コーナー部の回転運動を防止しながら、前記コーナー
    部の長手方向の移動を可能にする、長手方向に伸長する
    複数の溝を備えていることを特徴とするコネクタ。
  8. 【請求項８】 請求項６に記載のコネクタにおいて、 前記外側コネクタの外側周辺部は、非円形部を備えてお
    り、前記エルボ部材の円筒形部の内側周辺部は、前記長
    手方向に伸長する複数の溝を備えていることを特徴とす
    るコネクタ。
  9. 【請求項９】 請求項６に記載のコネクタにおいて、 前記コーナー部と前記溝は、前記外側コネクタと前記エ
    ルボ部材の円筒形部との周辺部に沿って、間隔をあけて
    設けられており、これにより、前記接触部材が、前記外
    側コネクタに関して種々の角度位置に割り出しできるこ
    とを特徴とするコネクタ。
  10. 【請求項１０】 請求項５に記載のコネクタにおいて、 前記コーナー部と前記溝とは、それぞれの周辺部の周囲
    に沿って等しく間隔をあけて設けられており、 前記溝の数は、前記コーナー部の数の倍数になってお
    り、前記倍数は整数であることを特徴とするコネクタ。
  11. 【請求項１１】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記外側コネクタは、前記外側導体の波形部に整合する
    ねじ付きの内面を備えていることを特徴とするコネク
    タ。
  12. 【請求項１２】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記外側コネクタは、前記外側導体の端部を越えて概ね
    軸線方向において突出する中空の延長部を備えており、 前記接触部材は、前記外側コネクタの延長部の中空内部
    内に配置される接触リングを備えていることを特徴とす
    るコネクタ。
  13. 【請求項１３】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記引き寄せ手段は、前記外側コネクタの延長部上に嵌
    め込み可能な概ね円筒形の本体部材をを備えており、 前記本体部材と前記外側コネクタとは、該本体部材と該
    外側コネクタとを結合するための協働するねじ付き面を
    備えており、 前記本体部材は内部ボスを備えており、 前記本体部材が前記外側コネクタに螺合するとき、前記
    内部ボスは、前記接触リングに係合し、前記接触リング
    が前記外側導体の端部を押圧し、これによって、前記外
    側導体の端部を押しつぶすことができることを特徴とす
    るコネクタ。
  14. 【請求項１４】 請求項１２に記載のコネクタにおい
    て、 前記接触リングは複数のコーナー部を形成する非円形の
    外形を有しており、 前記延長部の内部は、前記接触リングによって形成され
    た前記コーナー部を受け入れ且つ案内する長手方向に伸
    長する複数の溝を備えていることを特徴とするコネク
    タ。
  15. 【請求項１５】 請求項１２に記載のコネクタにおい
    て、 前記外側コネクタは、前記延長部の端部に設けられた、
    内側に伸長するリップ部を備えており、前記リップ部
    は、前記延長部内の前記接触リングを捕捉し、そして、
    前記外側コネクタが前記外側導体上を進むとき、前記延
    長部内にある前記接触リングの軸線方向の引き込み運動
    を制限することによって、前記外側導体上で前記外側コ
    ネクタの位置を固定できることを特徴とするコネクタ。
  16. 【請求項１６】 請求項１５に記載のコネクタにおい
    て、 前記本体部材の内部ボスは、前記リップ部を通り過ぎて
    前記延長部の内部へ長手方向に伸長し、これにより、前
    記本体部材が前記延長部に嵌め込まれたとき、前記接触
    リングに係合できることを特徴とするコネクタ。
  17. 【請求項１７】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記外側導体には螺旋状に波形部が形成されており、前
    記外側コネクタの内面の一部が、前記外側導体の螺旋状
    の波形部に整合するように螺合できることを特徴とする
    コネクタ。
  18. 【請求項１８】 請求項１に記載のコネクタにおいて、 前記内側コネクタは、前記内側導体の露出端部に嵌合し
    且つ摩擦係合する中空の円筒形部材を備えていることを
    特徴とするコネクタ。
  19. 【請求項１９】 請求項５に記載のコネクタにおいて、 前記内側コネクタは、前記外側エルボ部材内に取り付け
    られるエルボ形状の内側コネクタであって、前記外側エ
    ルボ部材が前記外側コネクタに嵌め込まれたとき、前記
    内側導体に係合するエルボ形状の内側コネクタを備えて
    いることを特徴とするコネクタ。
  20. 【請求項２０】 波形部が形成された外側導体と、内側
    導体と、前記外側導体と前記内側導体との間に設けられ
    る誘電体スペーサとを備える同軸ケーブルと、請求項１
    のコネクタとの組合せ。
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