JPH10287436A - 加熱炉 - Google Patents
加熱炉Info
- Publication number
- JPH10287436A JPH10287436A JP8700397A JP8700397A JPH10287436A JP H10287436 A JPH10287436 A JP H10287436A JP 8700397 A JP8700397 A JP 8700397A JP 8700397 A JP8700397 A JP 8700397A JP H10287436 A JPH10287436 A JP H10287436A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- heater
- temperature
- glass plate
- heating furnace
- Prior art date
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B29/00—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
- C03B29/04—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
- C03B29/06—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
- C03B29/08—Glass sheets
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】所定の形状のガラス板を得るためのガラス板の
加熱炉を提供する。 【解決手段】炉壁111の上面に保持された吊下げ部材
51と、この吊下げ部材に固定された支持プレート52
と、ヒータ20と支持プレート52との間に第2の空気
層61を形成するスペーサ53とからなる保持部材50
によって、炉壁111とヒータ20との間に第1の空気
層60が設けられるようにヒータ20が吊下げられてい
る加熱炉。
加熱炉を提供する。 【解決手段】炉壁111の上面に保持された吊下げ部材
51と、この吊下げ部材に固定された支持プレート52
と、ヒータ20と支持プレート52との間に第2の空気
層61を形成するスペーサ53とからなる保持部材50
によって、炉壁111とヒータ20との間に第1の空気
層60が設けられるようにヒータ20が吊下げられてい
る加熱炉。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板を加工す
るために加熱する際に、ガラス板を加熱する炉に関す
る。
るために加熱する際に、ガラス板を加熱する炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガラス板は、平板状から曲面状に成形す
るにあたり、軟化点温度以上(通常600〜700℃程
度)に加熱した後に、成形加工が行われる。この成形加
工にはいくつかの手法がある。その一例として、加熱炉
内にリング状の成形型に載置したガラス板を搬送し、自
重による垂れ下りを利用して成形型の形状に倣うように
曲げ成形する手法(以下自重曲げ法という)がある。
るにあたり、軟化点温度以上(通常600〜700℃程
度)に加熱した後に、成形加工が行われる。この成形加
工にはいくつかの手法がある。その一例として、加熱炉
内にリング状の成形型に載置したガラス板を搬送し、自
重による垂れ下りを利用して成形型の形状に倣うように
曲げ成形する手法(以下自重曲げ法という)がある。
【0003】特公平6−17242には、上記の自重曲
げ法に係る加熱炉についての記載がある。上記公報にお
けるガラス板は、前方に仕切壁が設けられた台車上の成
形型に載置されたガラス板が複数のゾーンを有する加熱
炉内に搬送されることによって、自重により垂れ下り曲
げ成形されるものである。
げ法に係る加熱炉についての記載がある。上記公報にお
けるガラス板は、前方に仕切壁が設けられた台車上の成
形型に載置されたガラス板が複数のゾーンを有する加熱
炉内に搬送されることによって、自重により垂れ下り曲
げ成形されるものである。
【0004】加熱炉にはその内壁上面に複数のヒータが
埋設されていて、炉床と内壁上面と台車の仕切り壁およ
び後の台車の仕切壁とで閉空間に形成された各ゾーン内
を加熱する。なお、この加熱炉は上下2段構造に構成さ
れていて、ガラス板が載置された台車は、リフタにより
下段から上段へ移動されて上段の各ゾーンを進行するこ
とによって、ガラス板を加熱炉内に進行させ曲げ成形さ
せる。その後、台車が下段へ移動され、下段を進行する
ことによって、ガラス板が徐冷される。
埋設されていて、炉床と内壁上面と台車の仕切り壁およ
び後の台車の仕切壁とで閉空間に形成された各ゾーン内
を加熱する。なお、この加熱炉は上下2段構造に構成さ
れていて、ガラス板が載置された台車は、リフタにより
下段から上段へ移動されて上段の各ゾーンを進行するこ
とによって、ガラス板を加熱炉内に進行させ曲げ成形さ
せる。その後、台車が下段へ移動され、下段を進行する
ことによって、ガラス板が徐冷される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ガラス板は、加熱炉内
のヒータによる輻射熱とこの輻射熱により上昇した雰囲
気の温度とにより加熱される。一方、加熱炉内における
ガラス板の滞在時間が一定の時間であると、ガラス板の
変形量はガラス板に与えられた熱に依存する。したがっ
て、ガラス板を所定の形状に成形するためにはガラス板
に与える熱の制御が重要な考慮項目となってくる。
のヒータによる輻射熱とこの輻射熱により上昇した雰囲
気の温度とにより加熱される。一方、加熱炉内における
ガラス板の滞在時間が一定の時間であると、ガラス板の
変形量はガラス板に与えられた熱に依存する。したがっ
て、ガラス板を所定の形状に成形するためにはガラス板
に与える熱の制御が重要な考慮項目となってくる。
【0006】ガラス板に与える熱は、ヒータ温度の設定
によって制御できる。すなわち、ガラス板の温度を高く
設定するためにはヒータ温度を上げる、ガラス板の温度
を低く設定するためにはヒータ温度を下げることにな
る。
によって制御できる。すなわち、ガラス板の温度を高く
設定するためにはヒータ温度を上げる、ガラス板の温度
を低く設定するためにはヒータ温度を下げることにな
る。
【0007】ところが、定性的にはガラス板の温度の高
低とヒータ温度の高低は類似の挙動を示すものの、ヒー
タ自身の温度制御によって直接ガラス板の温度を制御す
ることは困難であった。すなわち、上記公報におけるヒ
ータは、炉壁に埋設されている。このため、炉外の制御
系によってヒータ温度を制御しても、炉壁にヒータの温
度が奪われるため、制御系からヒータの温度をガラス板
の温度に十分反映させることが困難であった。
低とヒータ温度の高低は類似の挙動を示すものの、ヒー
タ自身の温度制御によって直接ガラス板の温度を制御す
ることは困難であった。すなわち、上記公報におけるヒ
ータは、炉壁に埋設されている。このため、炉外の制御
系によってヒータ温度を制御しても、炉壁にヒータの温
度が奪われるため、制御系からヒータの温度をガラス板
の温度に十分反映させることが困難であった。
【0008】そこで、炉壁にヒータの温度が奪われない
ように、炉壁に断熱材を設けることが考えられる。しか
し、それでもガラス板の温度を制御するには十分な対策
にはなっていなかった。
ように、炉壁に断熱材を設けることが考えられる。しか
し、それでもガラス板の温度を制御するには十分な対策
にはなっていなかった。
【0009】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述の欠点を解消することにあり、従来知られていなかっ
たガラス板用の加熱炉を新規に提供することにある。
述の欠点を解消することにあり、従来知られていなかっ
たガラス板用の加熱炉を新規に提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、トンネル状の炉本体
と、該炉本体の上内面に設けられたヒータとを少なくと
も備え、炉本体内に配されたガラス板を加熱するための
加熱炉において、前記ヒータは保持部材によって炉本体
の上内面とヒータとの間に空気層が設けられていること
を特徴とする加熱炉を提供するものである。
解決すべくなされたものであり、トンネル状の炉本体
と、該炉本体の上内面に設けられたヒータとを少なくと
も備え、炉本体内に配されたガラス板を加熱するための
加熱炉において、前記ヒータは保持部材によって炉本体
の上内面とヒータとの間に空気層が設けられていること
を特徴とする加熱炉を提供するものである。
【0011】特に、上記の加熱炉において、前記保持部
材は吊下げ部材と支持プレートとスペーサとからなり、
支持プレートと炉本体の上内面との間に第1の空気層が
設けられるように支持プレートが吊下げ部材に連結され
て吊下げられていて、ヒータと支持プレートとの間に第
2の空気層が形成されるようにスペーサがヒータと支持
プレートとの間の対向する周縁部に介在され、スペー
サ、支持プレートおよび吊下げ部材を介してヒータが炉
本体の上面に保持されていることを特徴とするものは、
好ましい形態である。
材は吊下げ部材と支持プレートとスペーサとからなり、
支持プレートと炉本体の上内面との間に第1の空気層が
設けられるように支持プレートが吊下げ部材に連結され
て吊下げられていて、ヒータと支持プレートとの間に第
2の空気層が形成されるようにスペーサがヒータと支持
プレートとの間の対向する周縁部に介在され、スペー
サ、支持プレートおよび吊下げ部材を介してヒータが炉
本体の上面に保持されていることを特徴とするものは、
好ましい形態である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を説
明する。図1は本発明の加熱炉の一例を示す全体概略断
面図である。加熱炉10は、断熱材をSUS等の基板で
挟み込んだ炉壁の内面に複数のヒータが設けられたトン
ネル状の炉本体11と、炉本体11の下段に設置された
型返送ゾーン12と、炉本体11と型返送ゾーン12と
の間にガラス板を移動させるリフタ13、13’を有す
る昇降ゾーン14、14’とから構成されている。本例
では、ヒータは炉壁の上下面および側面に設けられてい
る。
明する。図1は本発明の加熱炉の一例を示す全体概略断
面図である。加熱炉10は、断熱材をSUS等の基板で
挟み込んだ炉壁の内面に複数のヒータが設けられたトン
ネル状の炉本体11と、炉本体11の下段に設置された
型返送ゾーン12と、炉本体11と型返送ゾーン12と
の間にガラス板を移動させるリフタ13、13’を有す
る昇降ゾーン14、14’とから構成されている。本例
では、ヒータは炉壁の上下面および側面に設けられてい
る。
【0013】炉本体11は、5つの加熱ゾーンに分割さ
れており、この加熱ゾーンの両端に昇降ゾーン14、1
4’が設けられている。なお、加熱ゾーンの最下流側の
ゾーンは徐冷ゾーンである。加熱炉10内では、ガラス
板が載置された成形型30が昇降ゾーン14側から1
4’側へ向けて断続的に移動する。これによって、ガラ
ス板が加熱されて成形型30の形状に倣うように曲げ成
形される。
れており、この加熱ゾーンの両端に昇降ゾーン14、1
4’が設けられている。なお、加熱ゾーンの最下流側の
ゾーンは徐冷ゾーンである。加熱炉10内では、ガラス
板が載置された成形型30が昇降ゾーン14側から1
4’側へ向けて断続的に移動する。これによって、ガラ
ス板が加熱されて成形型30の形状に倣うように曲げ成
形される。
【0014】図2は、炉本体11の上部を示す概略部分
断面図であり、図2は図1と同方向の断面図である。ヒ
ータ20は保持部材50によって炉壁111の内面とヒ
ータ20との間に第1の空気層60が設けられるように
吊下げられている。
断面図であり、図2は図1と同方向の断面図である。ヒ
ータ20は保持部材50によって炉壁111の内面とヒ
ータ20との間に第1の空気層60が設けられるように
吊下げられている。
【0015】保持部材50は、炉壁111に設けられた
連通孔112に挿通されて炉壁111の外面に保持され
た吊下げ部材51と、この吊下げ部材51にネジ等によ
って固定された支持プレート52と、ガラス製のスペー
サ53とからなる。支持プレート52は例えば断熱材等
からなり、吊下げ部材51に吊下げ固定されることによ
って炉壁111の内面から離間されている。この支持プ
レート52と炉壁111の内面との間の間隔が、実質的
に第1の空気層60となっている。ヒータ20と支持プ
レート52とは、両者間に第2の空気層61が形成され
るように、各々の周縁部にスペーサ53が介在されてい
る。なお、ヒータ20の両端には、ヒータ20に通電さ
せるための導電端子が設けられ、炉壁111の挿通孔を
通して炉外の電源へと接続されている。
連通孔112に挿通されて炉壁111の外面に保持され
た吊下げ部材51と、この吊下げ部材51にネジ等によ
って固定された支持プレート52と、ガラス製のスペー
サ53とからなる。支持プレート52は例えば断熱材等
からなり、吊下げ部材51に吊下げ固定されることによ
って炉壁111の内面から離間されている。この支持プ
レート52と炉壁111の内面との間の間隔が、実質的
に第1の空気層60となっている。ヒータ20と支持プ
レート52とは、両者間に第2の空気層61が形成され
るように、各々の周縁部にスペーサ53が介在されてい
る。なお、ヒータ20の両端には、ヒータ20に通電さ
せるための導電端子が設けられ、炉壁111の挿通孔を
通して炉外の電源へと接続されている。
【0016】ヒータ20は平板状を呈しており、各加熱
ゾーン毎に所定の枚数が配されている。本例では、各ゾ
ーンとも成形型の搬送方向に3枚、成形型の搬送方向に
垂直な方向に5枚の計15枚配されている。図2には、
そのうちの1枚とそのヒータに搬送方向に隣接するもう
1枚を示している。
ゾーン毎に所定の枚数が配されている。本例では、各ゾ
ーンとも成形型の搬送方向に3枚、成形型の搬送方向に
垂直な方向に5枚の計15枚配されている。図2には、
そのうちの1枚とそのヒータに搬送方向に隣接するもう
1枚を示している。
【0017】なお、本例における成形型は、コンベヤベ
ルトや駆動チェーン等の搬送手段上に設置された台車上
に載置されて、炉本体11内において昇降ゾーン14側
から14’側に向けて搬送されるものである。ガラス板
を載置した成形型30は、昇降ゾーン14においてリフ
タ13によって炉本体11の入り口から炉本体11内に
移動される。このとき、炉本体11の前面に設けられた
扉15が、成形型30の進行にあわせて開く。成形型3
0が炉本体11内に移動すると、扉15が閉まる。この
扉15は、炉本体11内の熱が炉外に逃げないように、
成形型30が移動するときにのみ開くものである。
ルトや駆動チェーン等の搬送手段上に設置された台車上
に載置されて、炉本体11内において昇降ゾーン14側
から14’側に向けて搬送されるものである。ガラス板
を載置した成形型30は、昇降ゾーン14においてリフ
タ13によって炉本体11の入り口から炉本体11内に
移動される。このとき、炉本体11の前面に設けられた
扉15が、成形型30の進行にあわせて開く。成形型3
0が炉本体11内に移動すると、扉15が閉まる。この
扉15は、炉本体11内の熱が炉外に逃げないように、
成形型30が移動するときにのみ開くものである。
【0018】この後、炉本体11の最終ゾーンの手前ま
で成形型が搬送され、最終ゾーンに移動する際に、最終
ゾーンとその手前のゾーンとの間に設けられた扉15’
が、やはり成形型の進行にあわせて開く。最終ゾーンは
加熱されたガラス板の徐冷ゾーンであるため、このゾー
ン内の温度は隣のゾーンの温度よりも低い。そこで、温
度が異なる隣接した各々のゾーン内の温度を保つため
に、扉15’を設けるものである。さらに、炉本体11
と昇降ゾーン14’との間にも扉15”が設けられてい
て、やはり炉本体内の温度を保つように構成されてい
る。この扉15”も、成形型30が炉本体11から昇降
ゾーン14’に搬出されるときにのみ開くものである。
で成形型が搬送され、最終ゾーンに移動する際に、最終
ゾーンとその手前のゾーンとの間に設けられた扉15’
が、やはり成形型の進行にあわせて開く。最終ゾーンは
加熱されたガラス板の徐冷ゾーンであるため、このゾー
ン内の温度は隣のゾーンの温度よりも低い。そこで、温
度が異なる隣接した各々のゾーン内の温度を保つため
に、扉15’を設けるものである。さらに、炉本体11
と昇降ゾーン14’との間にも扉15”が設けられてい
て、やはり炉本体内の温度を保つように構成されてい
る。この扉15”も、成形型30が炉本体11から昇降
ゾーン14’に搬出されるときにのみ開くものである。
【0019】こうして曲げ成形されて昇降ゾーン14’
に搬送されたガラス板は、成形型に載置されたままリフ
タ13’によって下方に移動される。その後、ガラス板
のみ次の工程に搬送され、成形型は型返送ゾーン12を
通って昇降ゾーン14に搬送される。
に搬送されたガラス板は、成形型に載置されたままリフ
タ13’によって下方に移動される。その後、ガラス板
のみ次の工程に搬送され、成形型は型返送ゾーン12を
通って昇降ゾーン14に搬送される。
【0020】上記例では、ガラス板を成形型上に載置し
て加熱することによって曲げ成形したが、本発明の加熱
炉は、ガラス板の他の成形方法に用いることもできる。
例えば、加熱されたガラス板をプレス機構によって曲げ
成形する場合や、加熱されたガラス板をある曲率を有す
るローラ上に搬送して曲げ成形する場合等の曲げ成形を
行う際に、ガラス板を加熱するための加熱炉として用い
ることもできる。
て加熱することによって曲げ成形したが、本発明の加熱
炉は、ガラス板の他の成形方法に用いることもできる。
例えば、加熱されたガラス板をプレス機構によって曲げ
成形する場合や、加熱されたガラス板をある曲率を有す
るローラ上に搬送して曲げ成形する場合等の曲げ成形を
行う際に、ガラス板を加熱するための加熱炉として用い
ることもできる。
【0021】本発明におけるヒータは、抵抗体に通電す
ることによって発熱するものである。そして、炉壁内面
のうち、少なくとも上面に配される。上記例では下面お
よび側面にもヒータを配するものであるが、下面および
側面のうち少なくとも一方にバーナを設けて、炉内を加
熱することもできる。
ることによって発熱するものである。そして、炉壁内面
のうち、少なくとも上面に配される。上記例では下面お
よび側面にもヒータを配するものであるが、下面および
側面のうち少なくとも一方にバーナを設けて、炉内を加
熱することもできる。
【0022】本発明の加熱炉は、炉壁内面に配されたヒ
ータの温度設定の変更を頻繁に変更する場合に特に有効
である。すなわち、従来のように炉壁にヒータが埋設さ
れていると、ヒータ温度設定を変更しても、炉壁に熱が
奪われたり、逆に炉壁の熱を奪うことによって、炉内を
所定の温度にできない、あるいは炉内を所定の温度にす
るまでに時間を要し、応答性が悪かった。本発明におけ
るヒータは、炉壁内面との間に第1、2の空気層が設け
られている。そのため、応答性よくヒータの温度設定の
変更にともなって炉内の温度を変更でき、ガラス板の温
度を変えることができる。
ータの温度設定の変更を頻繁に変更する場合に特に有効
である。すなわち、従来のように炉壁にヒータが埋設さ
れていると、ヒータ温度設定を変更しても、炉壁に熱が
奪われたり、逆に炉壁の熱を奪うことによって、炉内を
所定の温度にできない、あるいは炉内を所定の温度にす
るまでに時間を要し、応答性が悪かった。本発明におけ
るヒータは、炉壁内面との間に第1、2の空気層が設け
られている。そのため、応答性よくヒータの温度設定の
変更にともなって炉内の温度を変更でき、ガラス板の温
度を変えることができる。
【0023】このようなヒータ温度設定の変更は、曲げ
形状を含めた寸法の異なるガラス板を連続的に生産する
場合に採用され得る。これは、近年の自動車の少量多品
種化の傾向を受け、その窓に用いるガラス板の型式の少
量多品種化への対応策になる。ガラス板の曲率が部位に
よって異なる場合、加熱されるガラス板には加熱炉内で
温度分布を与えられる。この温度分布を様々なパターン
にすることによって、多くの種類の曲げ形状のガラス板
が得られることになる。すなわち、多くの型式のガラス
板の生産は、その型式に応じた温度分布を与えることに
よって実現できる。
形状を含めた寸法の異なるガラス板を連続的に生産する
場合に採用され得る。これは、近年の自動車の少量多品
種化の傾向を受け、その窓に用いるガラス板の型式の少
量多品種化への対応策になる。ガラス板の曲率が部位に
よって異なる場合、加熱されるガラス板には加熱炉内で
温度分布を与えられる。この温度分布を様々なパターン
にすることによって、多くの種類の曲げ形状のガラス板
が得られることになる。すなわち、多くの型式のガラス
板の生産は、その型式に応じた温度分布を与えることに
よって実現できる。
【0024】このように型式に応じてガラス板に温度分
布を与えることは、上記のヒータ(上記例では1ゾーン
に3×5枚のヒータが配されている)の設定温度を各々
変えてやることで実現できる。そして、連続して異なる
型式のガラス板を生産する場合、その型式に応じて適宜
ヒータの設定温度を変更することになる。ガラス板に温
度分布を与えたりその温度分布を適宜変更させるために
は、ヒータの温度変更が応答性よくガラス板に伝わる必
要がある。したがって、ガラス板の少量多品種に対応す
るためには、ヒータ温度設定の変更が応答性よくガラス
板に伝わる本発明の加熱炉を用いることは、好ましい。
布を与えることは、上記のヒータ(上記例では1ゾーン
に3×5枚のヒータが配されている)の設定温度を各々
変えてやることで実現できる。そして、連続して異なる
型式のガラス板を生産する場合、その型式に応じて適宜
ヒータの設定温度を変更することになる。ガラス板に温
度分布を与えたりその温度分布を適宜変更させるために
は、ヒータの温度変更が応答性よくガラス板に伝わる必
要がある。したがって、ガラス板の少量多品種に対応す
るためには、ヒータ温度設定の変更が応答性よくガラス
板に伝わる本発明の加熱炉を用いることは、好ましい。
【0025】なお、下面や側面にもヒータが配される場
合、これらのヒータを炉内面から離間することは好まし
い。一方で、ガラス板は成形型上に載置されることが多
い。そのため、ガラス板の下面側の温度制御は成形型の
存在を考慮しなければならないこともある。これに対し
てガラス板の上面にはヒータとの間に障害物がないた
め、ヒータの温度設定、温度分布をよりよく反映でき
る。そのため、炉の下面に配されたヒータに比べて上面
に配されたヒータの方が、精度のよい温度設定できるこ
とが望ましい。したがって、少なくとも上面に配された
ヒータの温度設定によるガラス板の温度への応答性をよ
くすることが望まれ、上記例のように上面に配されたヒ
ータと炉の上内面との間に空気層を設けることが好まし
いことになる。
合、これらのヒータを炉内面から離間することは好まし
い。一方で、ガラス板は成形型上に載置されることが多
い。そのため、ガラス板の下面側の温度制御は成形型の
存在を考慮しなければならないこともある。これに対し
てガラス板の上面にはヒータとの間に障害物がないた
め、ヒータの温度設定、温度分布をよりよく反映でき
る。そのため、炉の下面に配されたヒータに比べて上面
に配されたヒータの方が、精度のよい温度設定できるこ
とが望ましい。したがって、少なくとも上面に配された
ヒータの温度設定によるガラス板の温度への応答性をよ
くすることが望まれ、上記例のように上面に配されたヒ
ータと炉の上内面との間に空気層を設けることが好まし
いことになる。
【0026】
【発明の効果】本発明の加熱炉によれば、加熱炉の内壁
上面に配されるヒータが、空気層が形成されて炉壁から
所定間隔離間されているので、ヒータの温度制御をガラ
ス板の温度制御に反映しやすくできる。その結果、ガラ
ス板を所定の形状に曲げ成形できる加熱炉を得ることが
できる。
上面に配されるヒータが、空気層が形成されて炉壁から
所定間隔離間されているので、ヒータの温度制御をガラ
ス板の温度制御に反映しやすくできる。その結果、ガラ
ス板を所定の形状に曲げ成形できる加熱炉を得ることが
できる。
【図1】本発明の加熱炉の一例を示す全体概略断面図
【図2】本発明の加熱炉の一例を示す概略部分断面図
10:加熱炉 11:炉本体 12:型返送ゾーン 13:リフタ 14:昇降ゾーン 20:ヒータ 30:成形型 50:保持部材
Claims (2)
- 【請求項1】トンネル状の炉本体と、該炉本体の上内面
に設けられたヒータとを少なくとも備え、炉本体内に配
されたガラス板を加熱するための加熱炉において、前記
ヒータは保持部材によって炉本体の上内面とヒータとの
間に空気層が設けられていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項2】前記保持部材は吊下げ部材と支持プレート
とスペーサとからなり、支持プレートと炉本体の上内面
との間に第1の空気層が設けられるように支持プレート
が吊下げ部材に連結されて吊下げられていて、ヒータと
支持プレートとの間に第2の空気層が形成されるように
スペーサがヒータと支持プレートとの間の対向する周縁
部に介在され、スペーサ、支持プレートおよび吊下げ部
材を介してヒータが炉本体の上面に保持されていること
を特徴とする請求項1記載の加熱炉。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8700397A JPH10287436A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 加熱炉 |
US09/194,422 US6240746B1 (en) | 1997-04-04 | 1998-04-03 | Glass plate bending method and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8700397A JPH10287436A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 加熱炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287436A true JPH10287436A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=13902732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8700397A Withdrawn JPH10287436A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 加熱炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287436A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010156505A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Asahi Glass Co Ltd | 炉の天井構造体及び炉の天井構造体の組み立て方法 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP8700397A patent/JPH10287436A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010156505A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Asahi Glass Co Ltd | 炉の天井構造体及び炉の天井構造体の組み立て方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060629 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061024 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20061121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |